最新の観てきた!クチコミ一覧

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七人のふたり

七人のふたり

クロムモリブデン

赤坂RED/THEATER(東京都)

2015/05/22 (金) ~ 2015/06/02 (火)公演終了

満足度★★★★

良かった☆
やっぱり クロムはいいですね~!  
唯一無二   独特な世界観   カッコイイ音楽と コミカルな動き
好みが分かれるかもしれませんが、 オレは好きです☆

僕は父のプロポーズの言葉を知らない

僕は父のプロポーズの言葉を知らない

劇団フルタ丸

小劇場B1(東京都)

2015/05/27 (水) ~ 2015/05/31 (日)公演終了

満足度★★★★

プロポーズの言葉
父のプロポーズの言葉を知らない、知っているはずがない、聞けるはずがない、だから想像する。改めて考えると、誰もが興味はあることと思います。それを題材にした「僕は父のプロポーズの言葉を知らない」は、プロポーズの持つ意味について、改めて考えさせられました。

ネタバレBOX

一人で3役こなすのは、見事でした。多くを語らず、小刻みに場面が点火していくのは、ストーリーに重みが増していった感じです。それぞれ場面の切り替わりが早く、飽きさせない展開でした。全体がどうかみ合っていくのか、意識して観ていました。ブライダルショップで出会った4人が、それぞれ、父のプロポーズの言葉を想像し、どのような結末になるのか。とても興味深かったですが、もうひと波乱、ひとひねりが欲しかった気がします。いい結末とは思いますが、あっさりしているなあという印象を受けました。
2ファミリーホラーハウス

2ファミリーホラーハウス

マグズサムズ

シアターKASSAI【閉館】(東京都)

2015/05/27 (水) ~ 2015/05/31 (日)公演終了

満足度★★★★★

200%の面白さ!
登場人物全員のキャラが立っていて、伏線の回収も見事。大変面白かった。
めっちゃ笑って、ガッツリ泣かされた。一部Wキャストとの事で、別キャラでもう1回観たい。

カラフト伯父さん

カラフト伯父さん

東京グローブ座

東京グローブ座(東京都)

2015/04/25 (土) ~ 2015/05/10 (日)公演終了

満足度★★★★★

見事な演技でした
とても緊張感のある舞台でした。始まってからなかなか客電が落ちなくてドキドキしました。客電消えたあとは集中して観ることができました。暗転が何回かあって、そこ以外は客席が咳をするのもためらうくらいの張りつめた空気。そして暗転の度に蛍バミがうっすら光っているのを楽しんでいたのですが、最後はきれいな街の灯りが見えました。もしや最初から蛍バミじゃなくて電球だった?!って思ってしまいました。
3階席から観ていましたが、舞台の使い方が立体的だったと思います。グローブ座に合わせて舞台セットを作ったのでしょうね。
パンフや舞台雑誌を読んで、伊野尾くんがとても丁寧にお芝居に対して向き合っているなと感じました。演出家の意図を理解して建設的にお芝居を作っていったのがわかる演技でした。
正直、伊野尾くんは好きだけど、演技には期待していなくて、カラフト伯父さんを観たら伊野尾に対して冷めちゃうかもな…という覚悟で観劇したのですが、見事に裏切られました!びっくり!
初めての舞台なのにフレッシュさがあんまりなくて、中堅のような演技なんだけどやっぱり経験の浅さは見え隠れしている、というとっつぁん坊やな演技だなと感じました(うまく伝えられない> <)
わたしは客入れの曲が全部わかるくらいのおばさんだけど、客席の若いひとは阪神大震災を知らなかったりするんですよね、被災したひと(徹くん)、被災しなかったけどテレビで見てたひと(悟郎ちゃん)、震災を知らないひと、で感想が違うと思ったので、大阪公演のあとに感想をググったけど知りたかった層の感想は見つけられませんでした。残念!

セーラー服とブルーシート

セーラー服とブルーシート

TOKYOハンバーグ

ワーサルシアター(東京都)

2015/05/27 (水) ~ 2015/06/01 (月)公演終了

満足度★★★★★

メッセージ性が…(ゲネプロ拝見)
とても強い公演である。
セーラー服とブルーシー(青い海)と...のような副題のようでもあった。もちろん女子高内で起こる或る出来事をめぐる話が中心であることには変わりない。一方、その高校や住んでいる環境は、海岸開発が進み、昔のように泳げる海ではなくなった。人も環境も何らかの契機があれば変化していく。それは否応なしにである。

*ネタバレ注意

ネタバレBOX

舞台セットはシンプルで、劇場入り口側にひな壇客席、そしてほぼ素舞台で左右にスタッキングチェアが5脚ずつと舞台中央に1つ。奥壁面に縦に赤い紐(?)も数本と鎖が下がっている。その広く確保した空間での劇は、演出担当の大西弘記 氏の丁寧な演出スタイルが見てとれる。
出だしは、女子高生や教師が一列に、同方向へ行進するような単調な歩み。そのうち、一人二人と左右の椅子に座りだす。その生徒・教師が交錯する様はこれからの出来事の進展を暗示するかのようだ。その単調であるが、それゆえに見える普遍的な人間の心理。この公演ではその深淵が浮かび上がる。

さて、物語は女子高の部活のコーチによるセクハラ...性犯罪に端を発した出来事。そのコーチを放火で殺害した女生徒達と学校側(教頭、顧問、副顧問、殺害されたコーチの甥...理事長の息子で将来の理事長)による真実を明らかにするというサスペンス&ミステリーのような内容は観応えがあった。
その否応なしの状況に立たされた時の錬られた会話...「殺人を犯してならないのは何故」「戦争殺人は許されるのか」という個人と国家の行為の比較論議...その理屈・論理のすり替え、そして生徒と教師の立場の逆転が面白い。そして主張したい世界観は青い海のようにきれいになっていくのだろうか。

一瞬、女子生徒の主張が通り、学校側も事件真相を明らかにしない(警察は事故死の方向)。しかし、最終的には、”良心の呵責にたえきれず”のようになり、ブルーシートに隠され連行される。
場面の中で、女子生徒が自殺を図るシーンがあり、それをイメージする血管(血)と閉塞感が奥壁の赤い紐や鎖に現れているような気もした。

この2団体のコラボは初めてだというが、出演しているB.LET’Sの永島広美さん、土田有希さんは、2014年7月新宿サンモールスタジオでの「愛、あるいは哀、それは相」に出演していたので、演技的には馴染みがあるだろう。
いずれにしても、この合同企画はそれぞれの持ち味が出ており、成功したと思う。

実に観応えのある公演(ゲネプロ)であった。
セーラー服とブルーシート

セーラー服とブルーシート

B.LET’S

ワーサルシアター(東京都)

2015/05/27 (水) ~ 2015/06/01 (月)公演終了

満足度★★★★★

メッセージ性が… (ゲネプロ拝見)
とても強い公演である。
セーラー服とブルーシー(青い海)と...のような副題のようでもあった。もちろん女子高内で起こる或る出来事をめぐる話が中心であることには変わりない。一方、その高校や住んでいる環境は、海岸開発が進み、昔のように泳げる海ではなくなった。人も環境も何らかの契機があれば変化していく。それは否応なしにである。

*ネタバレ注意

ネタバレBOX

舞台セットはシンプルで、劇場入り口側にひな壇客席、そしてほぼ素舞台で左右にスタッキングチェアが5脚ずつと舞台中央に1つ。奥壁面に縦に赤い紐(?)も数本と鎖が下がっている。その広く確保した空間での濃密な会話劇は、脚本担当の滝本祥生 氏らしい。そして、それは今まで観た公演よりも、さらにテーマを鮮鋭にした。その点において問題提起はシャープになったが、逆に観客自ら考える、その委ねる幅のようなものが狭くなったようにも思う。

さて、物語は女子高の部活のコーチによるセクハラ...性犯罪に端を発した出来事。そのコーチを放火で殺害した女生徒達と学校側(教頭、顧問、副顧問、殺害されたコーチの甥...理事長の息子で将来の理事長)による真実を明らかにするというサスペンス&ミステリーのような内容は観応えがあった。
その否応なしの状況に立たされた時の錬られた会話...「殺人を犯してならないのは何故」「戦争殺人は許されるのか」という個人と国家の行為の比較論議...その理屈・論理のすり替え、そして生徒と教師の立場の逆転が面白い。そして主張したい世界観は青い海のようにきれいになっていくのだろうか。

一瞬、女子生徒の主張が通り、学校側も事件真相を明らかにしない(警察は事故死の方向)。しかし、最終的には、”良心の呵責にたえきれず”のようになり、ブルーシートに隠され連行される。
場面の中で、女子生徒が自殺を図るシーンがあり、それをイメージする血管(血)と閉塞感が奥壁の赤い紐や鎖に現れているような気もした。

この2団体のコラボは初めてだというが、出演しているB.LET’Sの永島広美さん、土田有希さんは、2014年7月新宿サンモールスタジオでの「愛、あるいは哀、それは相」に出演していたので、演技的には馴染みがあるだろう。
いずれにしても、この合同企画はそれぞれの持ち味が出ており、成功したと思う。

実に観応えのある公演(ゲネプロ)であった。
40minutes VOL2

40minutes VOL2

TABACCHI

スクエア荏原・ひらつかホール(東京都)

2015/05/27 (水) ~ 2015/05/30 (土)公演終了

満足度★★★★

三団体コンペ企画、コンテンツは悪くない。
舞台装置はさほど凝らず、照明は三団体共通発注、会場はさほど高くなさそう(調べてないが)。一団体に100万を授与するのに、参加団体にあまりリスキーな条件は出せないだろう。3500円×150人×6ステージ、こう仮に計算するとチケット収入300万円程度。200万を制作費・スタッフ費用に当てる。出来無くないか・・そんな事を考えながら芝居を観ていた(そういう時間も、あった)。
「ゆれる」を共通テーマとは、中々に広い。が、緩い縛りである「ゆれる」から三団体が発想したそれぞれの「ゆれる」には、共通性があった。不安定さ、動揺・・・、と書いてみれば普通にドラマの要素だったりするけれど、「ゆれる」というテーマに後押しされた三団体なりの思い切った劇構築を目にする事ができたように思う。
それにしても全く異なる作風、指向なのをみて、ふと客層が気になった。投票するのは自分に「合った」芝居になるだろう。どの団体がより多く集客したかも投票に影響しそうだ。あと、上演順序は毎回変わるのだろうか・・最後にやったのが有利ではないか・・・そんな事も考えた。

ネタバレBOX

この日は・・innocentsphereが一番手。「ゆれる」はそのものズバリ東日本大震災の「地震」、真正面から取り組んだ事は好感が持てた。ただ人物背景の説明は難しくなるし、場面がどの時間に属しているかの説明も十分だったかどうか・・何より、「今」「東京(近辺)」という場所と時間から、この劇で描かれる時間と場所をどう捉えて良いのか、どう観るべきかという「関係」の取りづらさがあった。傷を負った人が過去を乗り越えて行くドラマだが、被災地のど真ん中で起きた出来事を舞台に乗せている事は、「言い足りなさ」をどうしても残してしまう。
二番手はチャリT企画。この劇団の普段の劇スタイルなのか、至極まじめな時事問題を、パロディっぽくアレンジして理解を促す。今回は戦隊モノのキャラに扮した5人組に、教育を施す態で、記憶も生々しいイスラム国日本人人質殺害事件の実態を明らかにした。殆ど説明芝居だが、この問題自体が不問に付され明らかにされていないので、紹介される「事実」じたいがきわどく面白い(事実は小説より奇)。演劇が果たして良い「事実を知らせる」役割を、愚直にというか、批判をものともせずやりきったのが逆に気持ちよく、出し物としてもよくまとめていた。
三番手が口字ックで、恋愛話である。が、付いた離れたの話でなく、主人公の自分を見つめる時間になっている。失恋の痛みが自分自身をまざまざと見せつける、その経験は彼女を過去の場面に引き戻す。その場面で、彼女は己の決定的な欠陥を思い知る。問題が整理されておらず、未だ混沌とした体験の意味を見出そうとする作家のもがきを見るような感触があった。同級生の身体障害者との間であったある出来事、付き合った男性から別れを切り出された時の事、それらが全員で行なう終盤バスケのパスワークの中で、克服されたかに見える瞬間に幕が下りる。演劇的パッションは抜きん出ていた。
三者共通するのは、ある種の<タブー>への挑戦。1番手(innocent)は震災そのものがその領域、2番手(チャリT)はマスコミが封印する政権に不都合な真実、3番手(口字ック)は己の過去の生々しい「恥部」である。
総合して私は、現在上演する価値、という観点から2番目が突出していた、と評価した。
もっと超越した所へ。

もっと超越した所へ。

月刊「根本宗子」

ザ・スズナリ(東京都)

2015/05/09 (土) ~ 2015/05/17 (日)公演終了

満足度★★★★★

満足!
最後までなにが超越なんだろうと思っていましたが、あれが超越だったのですね。そこまでリアルな会話劇だったのに急にファンタジーとかSFみたいになって、普通じゃ許せないけど、なんだかわからない説得力があってラストを受け入れることができました。観終わって、長いコントだったのかな、いや確かにお芝居だったよな、と少しの葛藤はありましたが、大満足ではないけど満足です。たくさん笑わせていただきました!

ネタバレBOX

個人的には梨木さんと川本さんの部屋が好きでした。あの空間、梨木さんには小さかったと思いますw最初っから川本さんの半裸に心奪われてしまい、抱いて〜(>_<)って思いながら観てたのはわたしだけじゃないはず?!
男って別れ話になると急に泣きますよね、こういうのあるある!ドン引きだよー!って思いながら観てました。
最後にみんなダメ男の元に戻っちゃったのはちょっと残念でした。こんな男捨てて明るい未来を探そう!ってほうが前向きでよかった気がします。
ロストマンブルース

ロストマンブルース

SANETTY Produce

笹塚ファクトリー(東京都)

2015/05/26 (火) ~ 2015/05/31 (日)公演終了

満足度★★★★

「初演の記憶を消してー!」そしたら最高の舞台
本劇、作/演出久保田唱が自劇団以外ではあまり
観せていないと思われるほどの
「久保田ロジック」「久保田システム」が詰まってる
(久保田唱の「ロジカルミステリ」ファンならたまらない!)。

そして、役者陣の情熱がぶつかり合う姿がすごい!
(知ってる役者さんなら
「あの人こんな熱い演技もできるのか!?」と驚くくらい。)


それだけに、自分が初演(GENKI Produceさん版)で、
既に「謎解き」を終えてしまっていたのが悲しい・・・

※ いや、GENKI Produceさん版
 「ロストマンブルース」十分に面白かったです。

  ただ、今回の座組の熱さの上に
  「何も知らない自分」がいたら、
  自分の感性に最高のパフォーマンスで
  突き刺さったはずです・・・
  それを差し引いての☆4つ、と。
  (初めて本劇観れる人は最高だな、と思いますね。)


冒頭からの流れでもう伏線張りまくり、と思える部分が
まるで「デジャブ」かのように、
すべてについて「アレはアソコに繋がって」
「コレはココに繋がって」と
推理小説のネタバレ聞いちゃったかのように
自分の脳が先読みしちゃう。。。

それがとても悲しかったです(´・ω・`)


ただ、やっぱり本劇は役者の「熱の入れ方」が
とても良いと思いました
(そこは初演版を超えていたかと)。

ある人がブワッと熱を入れた場面から
自分は「純粋に物語自体」をすごく楽しめました。


(ネタバレに近いけど1つだけ)
「音楽」というキーワードを「演劇」に置き換えると
ある人のナレーション的セリフの数々が痛いほど
胸に突き刺さります。

そして、「笹塚ファクトリーは今年で閉館」という事も。。。

※ 観劇時、そういう事も「視点」にくわえて
  いただけるといっそう興味深く
  観れるんじゃないでしょうか。

ネタバレBOX

【思った事】
・ 舞台開幕前の前説代わりの歌手の方の歌から、
  初演よりかなり「音楽」というイメージに力を入れているな、と。

・ 沖野さんが序盤声が結構枯れていて、
  「まだ2日目でどうして?」「大丈夫かな?」と
  少し(舞台自体の空気が壊れないか)心配に。
  ⇒
  ちゃんと中盤以降で立て直しました。
  役者さんってすごいね。

・ 久保田演劇で多用される文字映像の表示が
  役者さんに隠れるのはともかく
  今回のセットでは「読み」づらかったです。

・ 音響がすごく良かった。
  舞台自体の音楽性で言ったら間違いなく初演よりずっといい。

・ 主役のロッカーを始め、男優/女優どちらもすごく
  熱量の高い演技をしている。
  そしてそれらがぶつかり合うから
  「真剣な空気」がすごく産まれている。
  
  ロッカーが本気でキレて悩んで~のくだり、
  「答え」を知らなければ自分も
  同じ気持ちで悩んでしまったはず。

・ 中盤、嫁が実は娘で、と役の立ち位置が明かされていく場面、
  娘の涙にすごく心を揺さぶられました。

  三田寺さんってこんな演技出来る人だったんですね。

  ※ ボクラ団義舞台「シカク」では、
    三田寺さん=癒し系のかわいいアザラシちゃん=シリアスな展開を持つ舞台には
    向かないのでは?と三田寺さん回を敬遠してしまったのが
    惜しまれる・・・

・ マスター(佐藤さん)が冒頭から述べる
  「ここはライブハウス”シェリー”」~のくだり、
  「音楽」というキーワードを「演劇」に置き換えると
  すごく状況が(一応)「演劇好き」の自分には
  すごく伝わってくる。

  そして、ライブハウス”シェリー”が
  実は集客に悩んでいて潰れた話が、
  「笹塚ファクトリーが今年で閉館になる」話と
  かぶってしまっている事に気づいて「アッ!」と。
  (これは久保田さん狙った訳じゃないんでしょうが)

・ 6番シードの女優さんだと思うんですが、
  「シェリー」というロッカーのもう1人の娘、
  歌がすごく上手い、声量がほんと高い。
  (アフターイベントでのライブでは、
  曲の二番が分からず歌詞見なおしてちゃってましたが
  歌唱自体はすごくイイ!)

・ 当初、何人かの役者が10日ぐらい前まで
  別舞台に立っている、という話から
  「練習期間それだけで大丈夫なの?
  セリフすっ飛びとか観たらしらけちゃうよ?」
  と心配しましたが、
  全くそんな心配は杞憂に終わりました。
  ※ 序盤のロッカーのセリフには、
    「まだ役になりきれてないかな?」と思うような
    慣れてない感じがあったかもですが・・・
  (役者さんってすごいですね、
  2時間舞台のセリフと所作を
  何日ぐらいで覚えてるんだろう?)

・ 初演版と全く同じではなく、細部を強化してくるかな、
  とは思っていましたが、
  自分は「(多分)ここは強化、話の筋が分かりやすくしたのだろう」
  と分かった(思った)のは、
  「尾崎豊の曲が好きだった」「尾崎豊といえばピアノ曲が多い」からの
  「卒業」を聴かせる辺りを膨らませたかな?
  と感じたくらいでしょうか。

・ 物語に集中できてからは、そこで起きる/判明する
  様々な出来事もやっぱり心に伝わってくる。
  ラストの奥さんの「初めまして、私は・・・」から
  「○○ー(奥さんの名前)、いるじゃねーか」
  という小さな奇跡まで非常に楽しませていただきました。

・ 「上手い」とまでは言えませんでしたが、
  千代さんのベースなど
  役の為にこういう技能も身につける、
  というスタンスは素晴らしい。


PS.アフタートークとして千代さんが
  「本劇では自分は中年の役という事で
  ?Kg太りました」という話を聞いて、
  「小劇場演劇の世界にもデ・ニーロはいるんだな」
  と、そのこだわりようにちょっと感動しました。
【無事終幕】「私が私でいられた最期の12日間」【多数ご来場大感謝】

【無事終幕】「私が私でいられた最期の12日間」【多数ご来場大感謝】

JOHNNY TIME

エビス駅前バー(東京都)

2015/05/16 (土) ~ 2015/05/26 (火)公演終了

満足度★★★

JOHNNY TIMEらしい怪異譚
“ヤツラ”こそ出てこないがいかにもJOHNNY TIMEらしい怪異譚。
それだけに読めてしまう部分もあるが、主人公の決断と切なさの漂うラストがイイ。
ただ、「12日間」を75分で描くため、各場が切れ切れな印象が無きにしも非ず。

おわりのはじまりのつづき。

おわりのはじまりのつづき。

:Aqua mode planning:

レンタルスペース+カフェ 兎亭(東京都)

2015/05/25 (月) ~ 2015/05/25 (月)公演終了

満足度★★★★

作品選定、演出の両面で楽しめた
広田淳一作品2編(「いつかばったり」「まだ、わかんないの。」)に柴幸男作品1編(「ハイパーリンくん」)で構成。
その作品自体は未見だが、他の作品をよく観ているのでそれぞれの特徴がよく出ていることにニヤリ。
また、基本的には二人の会話で成り立っており、元々リーディング用の作品かと思っていたが、あとから原作(?)はもっと多人数であること、それを2人の会話にするに当たっての工夫などを伺って大いに納得。

僕は父のプロポーズの言葉を知らない

僕は父のプロポーズの言葉を知らない

劇団フルタ丸

小劇場B1(東京都)

2015/05/27 (水) ~ 2015/05/31 (日)公演終了

満足度★★★

父に歴史あり
劇団員6人による4編の恋の物語。
昭和の香り漂う懐かしい雰囲気。ピュアな恋愛模様が可愛らしく微笑ましかったです。

4つのストーリーを6人で兼ね役・早替えをしながら展開。
一人3~4役の兼ね役をきちんと演じ分けられていたのは凄いと思いました。
おかげで複雑なように見えて、とても分かりやすいお話になっていました。
(演じる側はもの凄く大変でしょうが・・・)

父親のプロポーズの言葉を想像してみよう、という流れが唐突に思えたのと、
ラストがちょっとあっさり気味かな、というのが気になりました。

ネタバレBOX

構成上、兼ね役・早替えで(恐らく)2カ所だけ間に合わない場面があったようで、
そこはうまく笑いに変えることで対応していました。
その2カ所だけ、というのがちょっともったいないなぁという気がします。





[memo]
ウェディングプラン会社の待合室に居合わせた男性4人。
それぞれの父親のプロポーズの言葉が何だったかについて想像を巡らす。

・都電の車掌
 デバガの女性。爆破テロ。

・民宿の2代目
 お見合い。相手の女性は実は再々婚。
 空手vs相撲

・小学校の教師
 同僚。モンペ(息子が給食費、ブルマを盗む)
 冷や奴食べたい

・焼きそば店員・詩人
 アルバイトで入ってきた女性。駆け落ち。
 Let it Be
盗賊と花嫁【公演終了しました!ご来場誠にありがとうございました!】

盗賊と花嫁【公演終了しました!ご来場誠にありがとうございました!】

くちびるの会

【閉館】SPACE 雑遊(東京都)

2015/05/20 (水) ~ 2015/05/24 (日)公演終了

満足度★★★

磨き切れている訳ではないが翻案の意図が貫徹された舞台
舞台というか、床の上なので、パフォーマンスというのがイメージに近い。言葉を言の葉と言い、狐憑きが何かの隠喩であるかのような、含みを持った「言い回し」の多用が、時に駄洒落レベルに聞こえたりもあるが、俳優の「型」を持った動き・素早い滑らかな場面転換と、その台詞の謎っぽさが相まって、全体のリズムを作っていた。物語としては、坂口安吾の書いたお話の「都」(都会)に着目し、人間を狂わせる種子の存在を、「狐」という言葉に代理させて、また実際に「狐」の役を登場させ、人々の間に齟齬を起こして行く様子を「動き」で表現したりしている。 演技は単調(感情が一色)だったり、声をそこまで張り上げる台詞かな・・と引きそうな所も正直あったが、中盤以降見入り、終了時には一本通った出し物を観た、と感じた。俳優としては「狐」役の奮闘が劇世界の構築にかなり貢献していた。

ゴベリンドン

ゴベリンドン

おぼんろ

吉祥寺シアター(東京都)

2015/05/21 (木) ~ 2015/06/07 (日)公演終了

満足度★★★★

陰影あるキャラに魅了される
改めて脚本の素晴らしさを思い知らされる舞台だった。
吉祥寺シアターの高さのある空間、舞台の穴を上手く利用した設定も効果的だ。
複雑で深い陰影を見せる登場人物が実に魅力的。
異形の者、ゴベリンドンのなんと愚かしく哀しい、孤独な姿だろう。
高橋倫平という役者の身体能力を100%生かした動きが、彼の苦悩をリアルに体現する。
欲と孤独がミルフィーユのように層を成す“死体洗いのザビー”(さひがしジュンペイ)、
弟に呼びかける第一声が、もう既に愛情と苦悩に満ちている兄トシモリ(藤井としもり)、
運命を告げる慈愛に満ちた“沼の精”(わかばやしめぐみ)の歌声は、
一瞬で劇場の空気をミステリアスな色に変える。
そして無邪気な弟(末原拓馬)は、最後に究極の選択をして“大人になる”…。
“あの感動をもう一度”、という意味では確かに成功している。
分かっていてもやっぱり泣けてしまう。
だがあの“なんだ、この廃工場でやってる芝居は!”という驚きは鳴りを潜めた感があって、
そこが大きくなった劇団に共通の課題なのだろうと思う。
再現の一歩先を見せて欲しい、という我儘と期待感で★は4.5とします。


ネタバレBOX

四方囲み舞台の中央は深い穴、吉祥寺シアターの地下へと続く穴が、
この物語の沼の淵となっている。
天井からは“一反もめん”みたいな布が何枚も膨らんで吊り下げられている。
いつものように「目を閉じて想像してください」と物語へ誘うあたりは手慣れたもの。
所々笑いをはさみながら、ダークな物語へと引き込んでいく。

その村には武器がなかった。
昔ある王様が「この世で一番美しい銃を作った鍛冶屋を残し、ほかの者は死刑にする」
というお触れを出した。
娘のためにも死にたくない鍛冶屋は、殺した人間の血で銃を作るが
どうしても望む銃が作れない。
99人の血を以てしてもダメだったが、ある日理想の銃が完成する。
王様から「お前の銃が最も素晴らしい」と言われて命が助かった鍛冶屋は
喜び勇んで娘に知らせようとすると、釜の前に娘の髪飾りが落ちていた。
100人目の血が娘のものであったと知り、鍛冶屋は気がふれて以後行方不明になった。

そんな言い伝えが残る村に、タクマとトシモリの兄弟が住んでいた。
タクマの成人式を前にしたある日、トシモリが姿を消した。
やがて平和な村で次々と人が行方不明になる。
タクマはトシモリを捜して“決して入ってはいけない”と言われていた森に入っていく。
そしてそこで、魔物と呼ばれるゴベリンドンと出会う・・・。

廃工場での衝撃的な初演を観ていると、どうしても比較したくなるけれど
あれは“よく知らない劇団がびっくりするほど面白い芝居を見せた”公演だった。
以後注目度も格段に増し、期待値Maxでみんなが“採点”しようと固唾をのんでいる状態で
“さらにびっくりさせてくれ”という厳しい条件の元での本公演。
気になったのは、あの廃工場の「ゴベリンドン」をできるだけ忠実に
再現しようとした演出だろうか。
初演は、限られた選択肢の中での公演だった。
場所も美術も衣装も、“手に入るもので何とかやりくりした”結果の大成功だった。
工夫すればこんなすごいことが出来るのかと、心底驚いた。
今回、衣装もメイクも目に見えてお金がかかっていて、それは美しく素敵だった。
広くなったスペースを縦横無尽に走るスタイルも、高低差を生かした演出も健在。
再現された「ゴベリンドン」はやっぱり圧倒的に絶望的で美しくて哀しい物語だった。

ただ、少し違う演出で観てみたいという気もした。
例えば三方囲み舞台だったら、
例えばある場面は中央の小さい空間で芝居をしたら、
例えばあの魅力的な沼の精の歌を、あと1回増やしたら…。
といろいろ考えて想像してしまうのも、若干芝居が“拡散”した印象があるから。
もっと接近戦でぶつかる場面があってもよいのではないか。
兄弟のシーンを除けば、離れたところから呼びかけるような台詞が多かったように思う。
ハコが大きくなったらそこが気になった。

力のある脚本だけに、ハコが変われば見せ方も変わるようなバリエーションが欲しい。
強力な普遍性を持つこの美しい物語を、何度も再演を重ねて欲しいから。




ギャングスターター

ギャングスターター

dopeAdope

サンモールスタジオ(東京都)

2015/05/26 (火) ~ 2015/05/31 (日)公演終了

満足度★★★★★

旗揚げ成功!!
なんだかおもしろそうなメンバーが集まってユニット結成しての旗揚げだというので、わくわくと期待していったら 期待通りでした!!(^O^)/  おとなのお芝居っておもしろいな~。  

BARに灯ともるころ

BARに灯ともるころ

ZIPANGU Stage

萬劇場(東京都)

2015/05/20 (水) ~ 2015/05/24 (日)公演終了

満足度★★★★

笑いのツボ
しっかり心得てる、そんなところを強く感じました!
騒動の収束が力業だったのが気になりましたが楽しかったです。キャバ嬢役の薬師寺さん、役柄ともによかったです。

ゴベリンドン

ゴベリンドン

おぼんろ

吉祥寺シアター(東京都)

2015/05/21 (木) ~ 2015/06/07 (日)公演終了

満足度★★★★

おぼんろシアター
哀しいファンタジーをやったらおぼんろは最高ですね。 吉祥寺シアターをおぼんろシアターに見事変身させてました。 日常を忘れ物語の世界にトリップすること請け合いです。

爛れ、至る。

爛れ、至る。

elePHANTMoon

こまばアゴラ劇場(東京都)

2015/05/21 (木) ~ 2015/05/31 (日)公演終了

満足度★★★★

どこへ「至る。」のか?
至高の場所、それは死と紙一重・・なんていうイメージはどこからもらったものだろう。バタイユとか、サドとか。それに近いイメージをもらった映画は、古くは「エルトポ」、うんと下って「ブラックダリア」(同名の事件について劇中の会話に出てくる)、「ポエトリー、セックス」、生命の価値の相対化される恐怖「ファニーゲーム」「ノーカントリー」等枚挙に暇はないが、映画の技術でどうにか描かれてきたこの「美」と「快楽」と「死」の交錯・並立する世界を、演劇のしかも直裁な(リアルな)表現を通して描いた、希有な舞台・・と言う事はできるかも知れない。「女王様」への隷従に陶酔して行く男たちの「願望」に、少し、共感できたような気がした。 「先」がみえない苦しさより、死や闇であってもはっきりとそこにある「それ」へ、向かう欲求なのかも知れない。 この芝居は「その先」を意識する観客の理性をあらかじめはぎ取り、「至高(?)の現在」にどっぷりと浸からせる。

ゴベリンドン

ゴベリンドン

おぼんろ

吉祥寺シアター(東京都)

2015/05/21 (木) ~ 2015/06/07 (日)公演終了

満足度★★★★★

美しい幕開けでした・・・・。
おぼんろ色一色に染め上げられた劇場で、今までに無い美しい幕開けに驚いた。大人のための青い童話の世界ですね。幕開けがあんまり美しかったので、いろいろと期待しすぎてしまった感あり。でも、衣装、美術、化粧など、この劇団は色々見るべきものが多く、観客をゴベリンドンの沼に引きずり込む物に事欠かない。今回はゴベリンドンの変身シーンが凄絶。無邪気なタクマとの対比が泣かせる。あの指先まで苦痛に満ちた演技、見ていてこちらまで固まってしまいました。ただ、ゴベリンドンが中央に出たとき、もう少し照明が暗くてもよかったかな。あまりはっきりと全身が見えてしまうより、少し見えにくい位がその悲惨さが伝わると思います。それにしても悲しいお話。大人の童話だからかなぁ。愛する者と一緒にいる、ただそれだけのために人はこんな恐ろしい罪を犯してしまうものだろうか。うっとりするほど美しく、残酷なお話だ。

ネタバレBOX

う~ん、幕開けの跳ね上がるテント状の布、劇中でも利用できなかったものかな?場面によっては(例えば沼のシーンなどで、これを低く降ろして沼の水面に見立てるとか・・・・)かなり有効に使えたのではと思いますが。役者さんが縦横に動く独特の舞台構成のため、吉祥寺シアターのような大きい劇場ではどうしても空間移動が忙しくなってしまう。あえて天井を低くして、舞台自体を狭くするという工夫があっても面白かったのでは。小さな村の閉塞感を出すのにも使えるし、幼い頃の思い出の世界を表現しても。それと、弁士はどうしても必要でしょうか?わざと小さな破綻を作っているのでしょうが、観客がおぼんろの世界観に浸り始めた頃に出てくるので、わかっていても違和感を感じる。
セーラー服とブルーシート

セーラー服とブルーシート

B.LET’S

ワーサルシアター(東京都)

2015/05/27 (水) ~ 2015/06/01 (月)公演終了

満足度★★★★

ワーサルシアター
ワーサルシアターは、たぶん2回目。
八幡山ってちょっと不便だけど、駅から近いので、ま、いいか。

TOKYOハンバーグとB.LET'Sの合同公演ってことだけど、私はどちらも初見なので、役者さんは全て、初めましての方々。
女子高校生役の方々、みんな、良かった。
舞台は、中盤に盛り上がりがきて、そのあと、あーそうくるかーって感じに膨らんで行って・・面白かった。
千秋楽が、月曜日のマチネ。お客さん入るかなー大丈夫かなー。
上演時間は1時間半。

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