満足度★★★★
「初演の記憶を消してー!」そしたら最高の舞台
本劇、作/演出久保田唱が自劇団以外ではあまり
観せていないと思われるほどの
「久保田ロジック」「久保田システム」が詰まってる
(久保田唱の「ロジカルミステリ」ファンならたまらない!)。
そして、役者陣の情熱がぶつかり合う姿がすごい!
(知ってる役者さんなら
「あの人こんな熱い演技もできるのか!?」と驚くくらい。)
それだけに、自分が初演(GENKI Produceさん版)で、
既に「謎解き」を終えてしまっていたのが悲しい・・・
※ いや、GENKI Produceさん版
「ロストマンブルース」十分に面白かったです。
ただ、今回の座組の熱さの上に
「何も知らない自分」がいたら、
自分の感性に最高のパフォーマンスで
突き刺さったはずです・・・
それを差し引いての☆4つ、と。
(初めて本劇観れる人は最高だな、と思いますね。)
冒頭からの流れでもう伏線張りまくり、と思える部分が
まるで「デジャブ」かのように、
すべてについて「アレはアソコに繋がって」
「コレはココに繋がって」と
推理小説のネタバレ聞いちゃったかのように
自分の脳が先読みしちゃう。。。
それがとても悲しかったです(´・ω・`)
ただ、やっぱり本劇は役者の「熱の入れ方」が
とても良いと思いました
(そこは初演版を超えていたかと)。
ある人がブワッと熱を入れた場面から
自分は「純粋に物語自体」をすごく楽しめました。
(ネタバレに近いけど1つだけ)
「音楽」というキーワードを「演劇」に置き換えると
ある人のナレーション的セリフの数々が痛いほど
胸に突き刺さります。
そして、「笹塚ファクトリーは今年で閉館」という事も。。。
※ 観劇時、そういう事も「視点」にくわえて
いただけるといっそう興味深く
観れるんじゃないでしょうか。