死んだらさすがに愛しく思え
MCR
ザ・スズナリ(東京都)
2015/05/29 (金) ~ 2015/06/02 (火)公演終了
満足度★★★★★
笑いながら凍り付く
多くの血が流れても乾ききった荒野が、笑いの下に広がる。
ネタバレBOX
シリアルキラー川島の母が登場する冒頭のシーン。
これはかなりキツいぞ、と思いつつも「MCRだしね、こんぐらいは」と観ていたが、伊達香苗さん演じる母がスカートをたくし上げ、息子の川島にそれを見せつけ、叫ぶシーンでは笑顔が凍り付いた。
伊達香苗さんが、ダメなほうの人になり切っているのだ。
その母性溢れる容姿とは別のベクトルへくっきりと切り替わっていた。
この母から育てられた川島が、そうなっていくのには理解できる母とのシーンだ。
しかし、母がそうだったからと言って、彼がそうなったのは母の責任とは言えない。
彼の性格を形作っているのは、母からの影響が大きいとしても、それだけでは語ることはできない。
実のところ、本当の理由がまったくわからないのが、彼の行動なのではないか。
川島は「人を殺すことに快楽を感じているのか」と、問い掛けてみる。
彼の相棒となった奥田は、明らかにキチガイの殺人者である。
酷い方法で、人を殺すことに快楽を覚えている。
しかし、川島はそうには見えない。
彼の佇まいには、荒野が見える。
何もない荒野が広がっているのだ。
わずかに、彼を「お父さん」と呼び、彼が「天使」と言う奥田の妹・飛鳥と、川島が殺すことのではない男・堀が、彼の荒野に生えている貧弱な植物である。
川島の荒野は、乾ききっている。
彼は、血によってそれを潤すのだが、荒野は広すぎて、何十人殺しても潤うことはなく、乾き切ったままだ。
彼は、それでも血を欲しがり、命を奪う。
これは快楽ではないだろう。
川島自身が命果てるまで、癒えることのない、虚しい行為だ。
そういう虚しさを感じることは、誰にでもあるかもしれない。
川島ほどその「渇き」が酷くないにせよ。
もちろん殺人へ結び付くことはないにせよ。
つまり、川島の荒野までの距離は果てしなく遠いようで、すぐ裏手にあるのかもしれない。
そうした恐さをも描いているのではないか。
この作品の面白さは、シリアルキラー川島のことを夢に見ている有川という男がいる点だ。
有川は、クズらしい。
クズの有川と川島の距離感が、私たち観客と川島という存在の距離感に等しいのではないかとも思った。
この設定が、「なんか酷い殺人鬼いるねー」の話から、少しだけこちらに近づいてきた感があるのだ。
それは、「夢」のようだけど、「リアル」である。
自分にそれが近づいている感覚がある。
クズであっても、人は殺さないという確信めいたものが有川にはある。
しかし、夢が近づいてくることで、その境目が曖昧になってくる恐さがあるのだ。
有川はクズなりにそれをヒシヒシと感じているから、恐いのだ。
自分の内なる荒野がそこにあるのに気が付いているからだ。
いつものごとく、全体的に笑いが多く散りばめながらも、今回は特にゾクゾクするような気持ち悪さがあった。
MCR、さすが。
作・演の櫻井智也さんさすが(本人の、あの台詞回しも好きなんだよね)。
川島を演じた川島潤哉さんが、何かが抜けきったような佇まいが荒野を感じさせた。
そこをやりすぎると、単なる演技になってしまうから。
母を演じた伊達香苗さんは、本当に恐い。見事な醜悪ぶりだ。
ただ、叫ぶ台詞が聞き取り辛いのが難点。
川島の相棒・奥田を演じた奥田洋平さんは、川島と明らかに違う狂った男を演じていた。
川島の天使・飛鳥を演じた後藤飛鳥さんは、インノセントな感じで、宗教をも感じさせ、静かにどこか狂っているような佇まいがいい。
どの舞台でも、抜群の突っ込みを見せる堀さんは、突っ込みはもちろんあるが、川島への苛立ちが感情的にほとばしることで、川島との対比を見せ、さらに堀さんが持つ人間的な世界が、川島の唯一のこちら側との窓に見せてくれた。
有川を演じた有川マコトさんには、あまり多くを語らせないが、さぞクズな人なんだな、と思わせる。
施設の人たちの気持ち悪さも、いい。
ラフカット2015
プラチナ・ペーパーズ
こくみん共済 coop ホール/スペース・ゼロ(東京都)
2015/06/10 (水) ~ 2015/06/14 (日)公演終了
満足度★★★★
贅沢
一度に四本、別々の演出家。ラフカットを見るのは初めてで、こんな贅沢な舞台は中々ないと思いました。
一緒に来ていた人とこの芝居が一番良かった、この芝居の作り方が良かったなど沢山語り合う材料になりました。
ドアを開ければいつも
演劇ユニット「みそじん」
atelier.TORIYOU(東京都)
2015/06/13 (土) ~ 2015/10/05 (月)公演終了
満足度★★★★★
以前よりも泣ける!!
こちらは冬公演以来。
前回は、お座敷公演の分を割増評価したが、(大筋は変わらない筈なのに)今回の方が泣ける作り。私の頬を熱いものが伝って流れおちた。
すすり泣きが狭い座敷内のあちこちに。
また次回も観に行きたい。
・・お約束の天乃舞衣子さんのサービスショットは今回も健在。
Drama Queen
エンターテイメントユニット・liberta
武蔵野芸能劇場 小劇場(東京都)
2015/06/11 (木) ~ 2015/06/13 (土)公演終了
満足度★★★★★
みてきた
赤い靴のくだりあたりがダークファンタジーぽくてこのみな感じでした。
オットーさんが声優の面目躍如でしたね。
『TABU タブー ~シーラッハ「禁忌」より~』
パルコ・プロデュース
新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)
2015/06/05 (金) ~ 2015/06/14 (日)公演終了
満足度★★★
罪と真実とは
ミステリー仕立てで、問い掛けた(はず)。
この作品は、フェルディナント・フォン・シーラッハの最新長編作の初舞台化らしい。
彼の作品は、読んだことないけど。
ネタバレBOX
気鋭の写真家(真田佑馬さん)が、女性を連れ去り殺害したのではないかと疑われ逮捕されてしまう。
彼は取り調べで自供してしまうのだが、その自供は不当な強要によるものであることがわかってしまう。さらに、連れ去られたのが誰かがわからず、死体も見つからない。
青年の指名により弁護を引き受けるのが、橋爪功さん演じる弁護士であった。
彼は事件の真相を語ろうとはせず、弁護士に指示を出すのみ。
事件の謎を探っていく、ミステリー仕立ての作品。
橋爪功さんが、狂言回しの役割も務め、軽やかに弁護士を演じているので、物語の進行はとてもスムーズである。
なんとなく、テレビの2時間ミステリーモノを観ているような感覚さえある。
「彼は本当に犯人なのか」「弁護士は真実をどう暴いていくのか」にストーリーの焦点があるものと思っていたら、ラストでそうでないことが明らかになる。
弁護士が青年と交わすやり取りの、冒頭のシーンがラストに繰り返される。
ある画家の話だ。その画家は90歳をすぎての死ぬ間際に、やっとわかったと語る。彼が描いていたのは自画像だ。
それがこの作品の核となる。
法律によって裁かれる「罪」とは何か。そしてそれは「真実なのか」ということに対して、この青年は、まるで自画像を描くように、妹の手助けを借り、「女性の誘拐・殺害事件」という、自分の生活や人生までも塗り込めた作品を仕上げた。
その作品には、裁判が必要であり、被告人となった自分を弁護する弁護士が必要不可欠である。
そこで、「真実と現実」を意識している、弁護士をこの作品に加えることで、作品を完成させようとする。
いわば、時間と空間を使ったインスタレーションのようなもので、自分と妹による準備、逮捕、弁護、裁判を経ることで作品が完成する。
法廷は、無実の者へ「罪」が被せられたり、あるいは犯罪を犯した者が「無罪」になったりという「罪」を生み出すこともある。不法な取り調べもさることながら、法律に則った弁護でも、法律を使うことでそれは行われる。
つまり、彼の作品のテーマは、「法律で裁く」ということへの「タブー」を炙り出すことではなかったか。
舞台の弁護士も、何も語らない青年の弁護をするのだから、真実でるあるかどうかは問わないのだ。
日本語訳の「禁忌」には、道徳的な意味合いがある。
つまり、触れてはならない「タブー」というよりは、もっと内面的な「タブー」について触れている作品ではないか。
シーラッハも弁護士らしい。
被告人となった写真家の青年は、彼の作品(つまり、事件とその顛末のこと)を通して、そのテーマを描こうとしたのだろう。
一番それが響くのが彼を弁護した弁護士であるはずだ。
弁護士は、青年の指示通りに動き、真相に迫っていくのだが、それは自分自身の精神を追い詰めていくことになるはずではないのか。
舞台の上では、ミステリーのごとく進行しながら、そうしたラストへつながっていくわけなのであるが、芸術(写真)家である青年の深みが見えてこないので、有名人が人騒がせなことをした人にしか見えてこない。
彼の審美的な感覚が、この作品(事件)を作らせたのだと思いたい。そして、追い詰められていくはずの弁護士の姿がそれに重なっていくはずなのだ。
例えば、「裸のマハ」のエピソードなど、いろいろ散りばめられたエレメントは、たぶん彼が企てた創作の伏線になっているはずなのだが、残念ながらそこが見えてこない。
開演前の舞台で行われていたことで、ストーリーの全貌を語っていた。
そこには、まるでテレビか何かのスタジオのような動きがあった。
蛍光灯の設定や、衣装が吊されたハンガーが左右に動き、舞台上にはテレビのカラーバーなどが投影されていた。
まるでこれから始まる舞台が、「つくりもの」であるかのような印象を与えるのだ。
確かに、舞台の上がそうした「虚構である」という大カッコにくくられていることで、舞台で語られる事件についてはわかるのかもしれないが、「虚構」ではなく、芸術家の彼にとっては切実とも言える作品ではなかったのか。「虚構」「真実」「現実」という狭間がポイントであるだけに、この演出は、余計なことだったと思う。
舞台では、映像が多様化されることでストーリーへの理解が高まり、スピーディな展開を可能としていた。
ただ、やや多すぎる感はある。
気になったのは、「文字が色で見える」ような特殊な感覚を持った青年の設定は特に活かされるわけでもないところだ。そういう感覚が彼の行動にどのように影響したのかが、原作ではどう描かれているのかは知らないが、演劇という限られた枠の中で語られるならば、彼の性格や行動への影響を匂わせてほしかったと思う。
また、彼の作品である「裁判まで」が完結した後に、冒頭のシーンが繰り返され、「罪とは」の問い掛けに対して弁護士はきちんとした答えが出せないのだが、出せないということが非常に大切なことではないのか。
そこをどう描くかが、この作品のキーではなかったと思うのだが、その扱いが軽く感じられた。
橋爪功さん、大空祐飛さんはさすがだった。
会場に行く前に、上演時間等の確認で、オフィシャルサイトを確認したら、「真田佑馬さんへのプレゼントは受け付けません」というようなアナウンスがあった。
どうやら彼は、ジャニーズの人らしい。
会場は、若かったり、それなりだったりの女性が多く、終演後も出待ちの人数も多かった。
彼もよくやっていたとは思うが、とらえどころがない青年が、後半に行くに従って、観客の前で変貌していく姿までを見せてくれれば、この作品がもっと心に響くものがあったのではないかと思う。
そこが非常に残念だ。もちろん、そこには演出の問題でもあろう。
ふっくら!人間関係
動物電気
駅前劇場(東京都)
2015/06/06 (土) ~ 2015/06/14 (日)公演終了
満足度★★★★★
楽しめた!
前列二列めの座布団席に座るやいなや、目に入ってきたのが舞台天井にセットされた『たらい』。何回か観てますと、いつ『たらい』が落ちてくるのか、気が気でなりません。帯金さんが、やっぱりハマリ役。主宰の女装も、もはやお約束になりつつあるのか?エネルギッシュで、楽しい~!チームワークというか、座組みがイイんだと思います。皆さん、頑張って下さい!唯一の失敗は、隣の座布団を空けておいたばっかりに小林さんに座られちゃったことかも?次回も、期待しております!今作は一番、自分的にはスキでした!ではまた!
ちょぼくれ花咲男
文月堂
座・高円寺1(東京都)
2015/06/10 (水) ~ 2015/06/14 (日)公演終了
満足度★★★
訴えるものが弱い
折角、江戸時代の被差別民を描くのだから、もう少し現代の被差別と絡めてシナリオを書いて欲しい。エンタメ即ち無毒では、余りに寂しい。まして、現在の日本政治は、アメリカ人ジャーナリストをして、キチガイ沙汰と言わしめるレベルのものである。庶民の視点を映すハズのエンタメに毒が無くて良い訳はない。(追記後送)
マイ・ベル
演劇ユニット パラレロニズム
d-倉庫(東京都)
2015/06/11 (木) ~ 2015/06/14 (日)公演終了
満足度★★★
舞台とは何か
元女優の冴子は離婚後、娘のみちると共に再度女優を目指してそれ迄住んでいた町を離れ上京した。
ネタバレBOX
元々、実兄が、脚本家であり、親友は、兄の妻になっている。それで早速オーディションを受けるがバツ! 兄の家で大きな劇場のプロデューサーをしている五月と会ったが、彼はみちるをキャストに加えたいと言い出した。
出演作は、南北戦争当時のニューイングランドで暮らす牧師一家の物語『小さな貴婦人たち』。父は、従軍牧師として奴隷解放を唱える北軍に出征。銃後を与る妻と4人の娘達の物語を約1カ月後に迫った公演迄に完成させる過程が今作の主眼である。従って、舞台の稽古が描かれる。当然、演出家対役者、映画対舞台と映画俳優と舞台俳優との意識の差、タイトな日程で本番に臨めるのかという役者心理、アクシデントと対応、上演中止危機も含めた鬩ぎ合い、舞台芸術とは何かに対する考え方の差、そこから来る方法論の差等々が俎上に上がり、解答が見付けられてゆく。この過程が実に興味深い。芝居の初心者は、どんな具合に舞台が作られてゆくのかを体感できるだろう。
みらい
アンティークス
OFF OFFシアター(東京都)
2015/06/10 (水) ~ 2015/06/14 (日)公演終了
満足度★★★
初見
好みに合わなかった。作り手の思いが強すぎるように感じる内容で、分かりにくいのが難点。床は平らにしたほうが、役者の動きがスムーズになって、妙な間が生じなくていいかと。
凡人16号
OTOZAK
原宿ストロボカフェ(東京都)
2015/06/12 (金) ~ 2015/06/12 (金)公演終了
満足度★★★★
タイトルに惹かれて拝見した
が、「L’Empire des signes」がいきなり出て来たのには正直ちょっと驚いた。
ネタバレBOX
自分が若い頃に読んだ本だったからでもあり、まさか、今の若者がバルトを知っているなど、夢にも思わなかったからである。今作では、この本の指摘する中で最もインパクトが強いと思われる部分を冒頭に挙げる。即ち“中心の空虚”である。東京の中心に位置する皇居は空虚であると指摘しているのだ。バルトは、日本の特徴をこの空虚に観、また可能性を見出している点もあるようだが、空虚であることが、一般性を持つのであれば、それは、如何様に解することも可能なハズである。
今作が、自分が懸念するニヒリズムの肯定に結び付くのであれば、これは、哀しいことだと言わねばなるまい。日々、安倍のようなポチが、アメリカの指示通りに日本を作り変えてゆく中で、凡人16号が、唯一度、トドとキャップとの競争に負けたからと言って、その後、自己変革の努力もせず唯唯諾諾と彼らの侮りを肯んじ、指示に従うだけ、というのは、余りにスタティックで変化という大切な要素を見落としたまま、世界を測ったつもりになっているように思うからである。作者及び演者は若い世代に属するようだが、自分達の非力のエクスキューズとして今作を提示しているならば、寂しい限りである。
一方、以上の指摘が、残念なことに正鵠を射ているならば、そうでない生き方を提示して貰いたい。その期待値を込めて★は4つ。
マインドファクトリー~丸める者たち~
かわいいコンビニ店員 飯田さん
インディペンデントシアターOji(東京都)
2015/06/10 (水) ~ 2015/06/14 (日)公演終了
満足度★★★★★
これが実態なのか
無性に怒りがこみ上げてきました。
ネタバレBOX
無理偏にゲンコツと書いて云々のような理不尽な高校野球の世界を描いたストーリーかと思いながら観ていましたが、途中から地方の名士とも言える立場を利用した監督によるパワハラ、セクハラどころではない暴力犯罪、性犯罪の実態を知らしめる重苦しい展開となりました。
フィクションだとしても火のないところに煙は立たずで、多かれ少なかれ高校スポーツの世界ではこのようなことが行われているのかと思うと、腹が立って腹が立って仕方がありませんでした。
随分可愛い劇団名に騙され、題名も意味が良く分からないまま観ましたが、野球部がマインドコントロールして自由に操ることのできる人材を作り出す工場のようだという意味だと観終わってから理解できました。
ところで、冒頭の試合中継の場面で、ツーストライクワンボールとかの表現がありました。ストライクを先に言う時代の話なのかもしれませんが、それならば球場の電光掲示板がBSOの順番になっていたのは変で違和感を覚えました。
おざなりのリカージョン
劇団なのぐらむ
恵比寿・エコー劇場(東京都)
2015/06/11 (木) ~ 2015/06/14 (日)公演終了
満足度★★★
面白くはあったものの・・・
前半はホント気楽。大学時代の知り合いに二世がいて,ここまで酷くはないものの,やっぱアホで,最終的には仲間から見捨てられてはいたが,オヤジの地位と金にモノを言わせて,似たようなシチュエーションで騒いだことを思い出し,楽しく観ていた。しかし後半の展開は・・・公演中のため差し控えるが,面白くはあったんだけど,自分的には好みではない。この公演のテーマも掴めなかった。ちょっと残念でした。
脳しんとうのままで
GORE GORE GIRLS
王子スタジオ1(東京都)
2015/06/11 (木) ~ 2015/06/14 (日)公演終了
満足度★★★★
バカバカしくも
楽し
ネタバレBOX
公園を徹底的にきれいにする究極のボランティアの達人とも言える人々の話。
バカバカしくも、一つの題材を取り上げてとことん一点だけを責めまくる劇団らしい60分でした。
ゴミのルービニ袋を上下に振って会話をする様子を見た後としては、帰り際に靴入れのビニール袋を係の人に挨拶代わりに振ってみたいと思いましたが、照れがあってそれはできませんでした。
聖地 X
イキウメ
ABCホール (大阪府)
2015/06/05 (金) ~ 2015/06/07 (日)公演終了
満足度★★★★
プランクトン見てましたが
それでも面白かったです。関数ドミノに通じるような芝居でした
GO WEST
天王洲 銀河劇場
天王洲 銀河劇場(東京都)
2015/06/04 (木) ~ 2015/06/14 (日)公演終了
満足度★★★
楽しめました
池田さん演出の舞台は初めて見たのですが、王道のウエスタンコメディとして面白かったですし、笑える箇所や田口さん、大口さんをはじめとする一癖ある役どころの俳優さん達の演技もアクションも良かったのです
『冒険王』『新・冒険王』
青年団
吉祥寺シアター(東京都)
2015/06/12 (金) ~ 2015/06/29 (月)公演終了
満足度★★★★
ネタばれ
平田オリザ中毒になりつつある
ネタバレBOX
平田オリザの【冒険王】を観劇。
日本人バックパッカー達(1980年)のイスタンブールでの宿泊所の話し。
そこでは長い間、旅をしている者やまだ始まって数カ月の旅行者達が安宿で情報交換をしている。
旅行者達は今までの出来事や他国の情勢などの情報を得て、次に行く予定の国などを検討している。
そしてその安宿で知り合った旅人達の出会いと別れを通して人生を語るなんて展開には全くならず、ただただ互いに旅の話だけで話は進んでいく。
そこで彼らは何故、旅をし続けるのか?何故、日本に戻らないのか?将来はどうするのか?などの疑問を観客が感じて始めると同時に旅人達も同じ様な疑問を感じ始めるのである。
決して言葉にもせず、話題にもせず、その事を旅人自身は既に分かっているようでもあるのだが、旅をするという行為の為によって、本来の持っていた目的を失いつつもあるという感じだ。
ただその事は舞台では一切表現されてなく、旅人が発している空気を観客は如何に感じ取るかによって、観客の琴線の触れ具合が大きく変わってくる描き方になっている。
観客は、観劇しながらこの旅人達とどのように自分自身と向き合う事が出来るかによって、この作品の良しあしが分かれてくるであろう。
平田オリザはどの作品を観ても素晴らしいが、今作はあの【東京ノート】と同等の傑作舞台である。
かなりのお勧めである。
『雨と夢のあとに』
劇団まっコイ
ウイングフィールド(大阪府)
2015/06/05 (金) ~ 2015/06/07 (日)公演終了
満足度★★★★★
号泣
久し振りの号泣でした。
熱量とスピード感溢れる舞台で、とても楽しめました。
お値段以上、得した気分で幸せな気持ちにさせられる舞台でした。
ネタバレBOX
詳しくはこちらに書きました。
http://ameblo.jp/gooharuhide/entry-12038329504.html
ちょぼくれ花咲男
文月堂
座・高円寺1(東京都)
2015/06/10 (水) ~ 2015/06/14 (日)公演終了
満足度★★★★★
これぞ、エンターテイメント!
老若男女が楽しめそうな舞台に出会えるたのは久しぶりだ。登場人物が多いのに各人のキャラクターと劇中での役割が明確なのでお話がとても分かりやすい。場面転換が多いのにストーリーが整然としているので物語がスムーズに流れていく。真の娯楽作品とはこういうものだというお手本を見た気がした。
ネタバレBOX
すったもんだあって最後はハッピーエンドというのはお定まりではあるがそれだから落ち着くというのもある。上下の重層的な舞台セットや「花咲男の歌」をはじめとする音楽の使い方も舞台を盛り上げていた。
また今回は中野英樹さん(汗だくで熱演でした。)、山口誠義さん、四條久美子さんなど贔屓の役者さんの芝居が観られたのも収穫でした。
凡人16号
OTOZAK
原宿ストロボカフェ(東京都)
2015/06/12 (金) ~ 2015/06/12 (金)公演終了
無題1510(15-198)
20:00の回(曇)
19:30受付、開場。椅子がフロアに置かれ、舞台下手にはピアノ。
「VOICE(2014/11)」に続いて2回目。~20:54終演、~21:07ピアノ演奏終了。
時間と場所が切り替わっているようで途中やや混乱、音楽と身体との連動は(普通のダンス公演と比べると)かなり緩いのでお話の展開に起伏がなく平坦な感じを受ける。また、流れが場のつなぎで中断するように感じてしまいました。もう少し、衣装や照明で彩りを添えるとよかったのではないかと思いました
みらい
アンティークス
OFF OFFシアター(東京都)
2015/06/10 (水) ~ 2015/06/14 (日)公演終了
満足度★★★★
楽しめました
途中から、ドンドン惹きこまれていきました。