
イチエフ・プレイズ
ワンツーワークス
ザ・ポケット(東京都)
2015/07/17 (金) ~ 2015/07/26 (日)公演終了
満足度★★★★
考えさせられました
「恐怖が始まる」を観劇しました。ユーモラスに描かれていましたが、深く考えさせられる舞台でした。役者さん達の力量・時間枠の絶妙さで、あっという間に惹き込まれました。東北の方達は、こんなにも我慢強いのか・・そう思うと、胸が痛くなりました。震災による被害は今でも続いている事を思うと、国はもっと税金の使い方を考えてほしいと改めて思いました。

紫陽花の下に死体は眠る
惑星☆クリプトン
シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)
2015/07/22 (水) ~ 2015/07/26 (日)公演終了
満足度★★★★
紫陽花が見えた。
オープニングのインパクト。随所に展開するお洒落な演出。プロットは多少無理なところもあるが楽しめる骨格で、各人の言葉一つ一つから物語に引き込まれてゆく。少々残念なのは大事なセリフを観客にしっかりと届けられない幾人かの役者さん…。せっかくの演出もセリフ回しで死んでしまうのは残念です。
力量、スキルアップを願うとともに、次回作にもに期待します。

祝祭
Trigger Line
小劇場B1(東京都)
2015/07/18 (土) ~ 2015/07/26 (日)公演終了

イチエフ・プレイズ
ワンツーワークス
ザ・ポケット(東京都)
2015/07/17 (金) ~ 2015/07/26 (日)公演終了

紫陽花の下に死体は眠る
惑星☆クリプトン
シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)
2015/07/22 (水) ~ 2015/07/26 (日)公演終了

マドモアゼルはプリンス ムッシュはプリンセス ~桜木邸連続殺人事件~/ダンパチ13・銀
ショーGEKI
「劇」小劇場(東京都)
2015/07/17 (金) ~ 2015/07/26 (日)公演終了

LAST SMILE ラストスマイル
ENG
シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)
2015/07/22 (水) ~ 2015/07/27 (月)公演終了
満足度★★★★
DMF/ENG提携公演"LAST SMILE"
満足度の高い、素晴らしいエンターテイメントでした。
◎初見であっても場面設定の移り変わりが非常に分かり易く、また全ての客層が思わず吹き出してしまう笑いどころが多々盛り込まれており、脚本は勿論、演出力の高さに驚きました。
◎場面転換に際しての主役お三方の表情の切り替わりに引き込まれました。特に、役柄に最も振れ幅がある木本さん、感動しました。
◎殺陣の質・スピード感は流石の一言。ステージと客席の距離感が近い劇場ならではの魅せ方に、こだわりを感じました。
△序盤に折角ダンスを盛り込まれているので、リズム・溜め・ステップがもっと揃えば、より一層舞台の世界に引き込まれたかなぁと思いました。

祝祭
Trigger Line
小劇場B1(東京都)
2015/07/18 (土) ~ 2015/07/26 (日)公演終了
満足度★★★★★
見応えあり!
全く白紙状態で観に行ったが、予想外のレベルの高さと構成力の上手さに驚いた。特に照明が印象に残った!派手な色やテクニックを使ったわけでないが、緊迫した雰囲気・銃撃戦の迫力。一瞬の表情をパッと振った瞬間など“上手い!”と唸ってしまった。人間心理の様々な動きもよく感じられた。ただ少しやさし過ぎる話になってしまってはいないかと・・・ちょっとだけ思ってしまった。次回作も是非観てみたいものだ。

居酒屋『夢の郷』殺人事件2015夏
居酒屋「夢の郷」☆製作委員会
居酒屋「活鮮旬菜 夢の郷」(東京都)
2015/05/31 (日) ~ 2015/07/20 (月)公演終了
満足度★★★★
近い
本編ではとにかくキャストさんとの距離が近い。
表情も動きもクリアに伝わって来る。
そして交流会では心の距離が近くなった。
キャストさんと肩を組んで、歌った事はわすれられない。
ただ一点。。。
たいこ茶屋から観てる人にとって、ストーリーが単調に見えちゃう。
どっか面白い演出を加えて再演して欲しいっす。

LAST SMILE ラストスマイル
ENG
シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)
2015/07/22 (水) ~ 2015/07/27 (月)公演終了
満足度★★★★★
熱かった☆
まず、佐藤修幸さんの前説からして熱かった!観て欲しい気持ちがにじみ出てた。もちろん観に行ったのだからこれから観るのだけれども、それでももっと来い!って言う気持ちが伝わって来た。
竹内尚文さん、宮島小百合さん、竹石悟朗さん、木本夕貴さんを中心に描かれるファンタジーだった。
行きたいところがある。
なんか投げやりだった主人公がだんだんその目的に向かって大きく成長していく。
そこに行けたのか…行けたんだと思う。
偶然だったけど、必然だった 最後の笑顔。
この為に戦ったんじゃないかも知れないけど、この時はあの戦いがあったから訪れた。
頼まれ事だったかも知れないけど、信念を持って進むことが大事なんだと思えたものでした。
そして、またいつか 観たい作品。

LAST SMILE ラストスマイル
ENG
シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)
2015/07/22 (水) ~ 2015/07/27 (月)公演終了
満足度★★★★★
最後には笑顔に
上質のアクション、タイムリープを巧みに使用した脚本、笑いあり涙あり悲劇あり…そして、感動のエンディング…。
空チーム宙チームの両チームを観劇しましたが、出演者が全員演技力が高い実力派揃いで、アンサンブル枠のメンバーももちろんアクションが出来るメンバー。
キャラクターも一人一人にバックグラウンドがありキャラも立っているのに加え、各方面で活躍中のあの出演陣をよくあそこまで揃えられたという顔ぶれ。
全ての面で上質のエンターテイメント舞台を観劇させて頂きました。
これだけの舞台ならば、常設席が完売したのは頷けます。増設席で観劇もしましたが、見切れていても大満足でした。
観劇後から既に予約したBlu-rayが届くのが楽しみな作品でした。

七月大歌舞伎
松竹
歌舞伎座(東京都)
2015/07/03 (金) ~ 2015/07/27 (月)公演終了
満足度★★★★
夜の部
昼の部とは打って変わって、夜の部は二幕とも面白かった!
一幕目「一谷嫩軍記」は、海老蔵さん初役だったけど、意外と重厚な演技で予想よりはいい感じでした。
二幕目の「怪談牡丹燈籠」は、中車さんの良いところが出てて面白かった。玉三郎さんのサポートも良いし。
それに、猿之助さんと海老蔵さんをスーパーサブとして使う豪華な布陣で、エンディングも見事に決まり、今まで観た「牡丹燈籠」の中では一番良かった

七月大歌舞伎
松竹
歌舞伎座(東京都)
2015/07/03 (金) ~ 2015/07/27 (月)公演終了
満足度★★★
昼の部
一幕目は「南総里見八犬伝」芳流閣屋上の場からだったけど、パッとしなかったなぁ。何か消化不良です。
二幕目「与話情浮名横櫛」は、海老蔵さんは、軽やかで良かったけど、獅童さんが、一幕目に続いて今一つ。中車さんと玉三郎さんもそんなに目立ったことも無く。
三幕目の「蜘蛛絲梓弦」は、流石猿之助さんと言う感じで、相変わらずの見事な六変化でした。
1幕目☆2つ、2幕目☆3つ、3幕目☆4つと言う感じ

阿弖流為
松竹
新橋演舞場(東京都)
2015/07/05 (日) ~ 2015/07/27 (月)公演終了
満足度★★★
そんなに新しくなく。。。
そんなに特殊な演出も無く、新感線みたいな変な癖も無かったので、その点は好みです。
ただ、それだけに「歌舞伎NEXT」と歌うだけの新しさも感じられなかった。
阿弖流為の染五郎さん、田村麻呂の勘九郎さん、鈴鹿の七之助さん、それ以外にも 亀蔵さんとか、演技はとても良かったけど、それ以上の何かは感じられなかったかなぁ

フォルケフィエンデ ー人民の敵ー
雷ストレンジャーズ
サンモールスタジオ(東京都)
2015/07/23 (木) ~ 2015/07/29 (水)公演終了

音楽劇 秋に咲く桜のような
ミュージカルカンパニー イッツフォーリーズ
あうるすぽっと(東京都)
2015/07/24 (金) ~ 2015/07/28 (火)公演終了
満足度★★★★
コラボ企画
よくイッツフォーリーズがこの企画に乗ったなというか、気が付いてもなお最後までスタミナやの指示に従ったなという感じでした。

フォルケフィエンデ ー人民の敵ー
雷ストレンジャーズ
サンモールスタジオ(東京都)
2015/07/23 (木) ~ 2015/07/29 (水)公演終了
満足度★★★★
130年前の洞察力・筆力に唖然とする。
ありそうな話である。温泉を売りにしている村全体の利害が、ある事実の発見と、その事が約束するはずの「公への貢献」という発見者の栄光を、奪い去る。安全でないものを安全と言い募って原発の危険と被爆の実態を覆い隠している日本と、ほとんど違わない構図に恐ろしくなる。裸にされるようだ。主人公の医師が直面する現実を、観客は追体験する。彼の家族、地元の新聞記者と出版社、村長といった人物たちの立場、その変節が、利害に裏付けられていてリアルである。
医師の辿る道は、ユダヤの律法学者の欺瞞を鋭く指摘したがために磔刑となったキリスト・イエスの足跡に重なり、恐らくは欧州ではドラマ構造の下敷きとして当然に踏まえられていると想像される。主人公の妻が、それまでは反対であった態度を、周囲が寝返ったのを機に夫の味方に転じるという展開にも、そうした背景を思わせる。日本ではそんな事が起こり得るだろうか‥。物語の終盤、住民を集めた集会で医師が「新たに発見した真実」として叩き付けるのは、多数は間違っており、正しいのは少数である。この世界の圧倒多数を占めている愚者に、なぜ少数の正しい者が従わねばならぬのか。‥ほとんど吐きつけるように語る医師。
観客は彼とともに、自身が少数側である苦痛を追体験する。 さらに劇場を出ると、そこでも「少数者」の孤独が待っている。だがこのドラマは医師に語ることをやめさせず、最後の最後、医師に快哉を叫ばせている。そして暗転。イプセンの筆の力に屈服する瞬間である。

イチエフ・プレイズ
ワンツーワークス
ザ・ポケット(東京都)
2015/07/17 (金) ~ 2015/07/26 (日)公演終了
死んでから始まる。
まさにブラックなテーマなのだが、ユーモラスを含みながらテンポよく進む会話劇。面白かった。シーン変化は人によって慣れが必要かと思われ、長さはそこまで気にならない。少し笑いに走ったり、がなるのが多い気もした。ムーブメントのは良さはここならではだと思う。終演後の東京新聞の記者さんと古城さんとの座談会も勉強になりました。死んでからこそ新しく始まるものがある。

鏡花×劇 草迷宮
遊戯空間
梅若能楽堂学院会館(東京都)
2015/07/25 (土) ~ 2015/07/26 (日)公演終了
満足度★★★★
得心
良く夢幻能という言葉を聞くのだが、それが実際何を意味するのか? どうしても得心がいかなかったのだが、今作を拝見して漸く合点がいった。要は“無”なのだ。(中間追記2015.7.29)

そこのみにて光輝く
タキオンジャパン
笹塚ファクトリー(東京都)
2015/07/15 (水) ~ 2015/07/20 (月)公演終了
満足度★★★
シンプルで繊細。佐藤泰志の世界に浸る
映画『海炭市叙景』の原作者として多くの目にとまった(私もその一人)亡き作家の舞台化は初ではないだろうか‥。本作は昨年映画公開された作品なので映画の影響もありそうだが、私は見ていない。映像で見たいと思った。佐藤泰志の描く名もなき人々の孤独で荒涼として、微かに温かい人間模様が、滲みいる。主人公は何かに挫折したらしい寡黙な青年。ある日たまたまパチンコ屋で知り合った男の家で、その男の姉と出会う。男と女、二人の心の流れ合いの帰趨が静かに描かれて行く。この静かさは映像向きだ。また擦れ切った女の心のさざ波のような動揺を表現するのも難しそうだ。だが、舞台は作品世界を誠実に伝えてくれていた。
二人の間に位置するヤクザまがいの弟の存在がユニークで(真の主人公は彼と言えなくもない)、障害として存在する弟の兄貴分や、主人公の妹(遠方から手紙をよこしてくる)が介入しながら、一見砂漠に水を撒くような無意味にもみえる男女の関係に、血が通って見え始めるのだ。否、そういう事もあり得ない事ではない、という希望が見えるに過ぎないのだが‥作者はそこに小さな光を差し込ませようとしたに違いない。この小さな投げかけが、受け止める者の中で、強い確信になって行く。佐藤泰志の背中が、また少し見えた気がした。