最新の観てきた!クチコミ一覧

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龍馬を殺した女たち

龍馬を殺した女たち

Unit Blueju

座・高円寺2(東京都)

2015/07/30 (木) ~ 2015/08/01 (土)公演終了

満足度★★★

うーん…
つまらなくも面白くもなかったです。
演技力は低くないと思います。脚本がいまひとつで、演出があまり良くなかったのかなと。

アガルタの花

アガルタの花

劇団 CAT MINT

俳優座劇場(東京都)

2015/07/22 (水) ~ 2015/07/26 (日)公演終了

満足度★★★★

続編希望します
たくさん笑い、最後に兄弟愛に泣かされました。
素敵な舞台でした。
両チーム観ましたが、個人的にCチームが好きでした。

残念だったのは、とある回に最前列で見ていたら、何度も舞台袖にスタッフの姿が見えました。
しかも、黒い服ではないので凄く目立つ。
また、舞台袖の灯りが暗転の度に光って眩しかった。
役者に関しては文句なしなのに、そういう部分が残念。
見切れを考えて舞台袖にいてください、スタッフさん。

君原毬子の消息

君原毬子の消息

劇26.25団

駅前劇場(東京都)

2015/07/30 (木) ~ 2015/08/03 (月)公演終了

満足度★★★★

極上なサスペンスドラマ
戦時中から昭和40(1965)年頃と思われる時期の芸能一家で起こる極上のミステリー・サスペンス劇。その住まいを中心に過去と現在が交錯し、其々の思惑が渦巻く自我の世界。登場人物は多い(当日パンフに家系、相関図あり)が、そのキャラクターと立ち位置が分かる様な説明プロローグとストーリー展開があり、観せる芝居であった。その雰囲気は耽美・妖艶といった感じであった。とはいえ、シリアス、ポップという違いの見せ方も...起用で丁寧な制作という印象を受けた。


ネタバレBOX

舞台の作りは能舞台のような正面席、中正面席、脇正面席のような感じで脇正面に相当する席(ひな壇)が自由席である。要は下手側で舞台横から観るイメージであるが、それでも十分堪能できる。そして、正面通路、舞台と自由席最前列との間の空間を通路とし、会場出入り口方向へ延びている。それ以外に通常の上手・下手(実際は捌けない)にも口があり、変幻自在な入退場をすることで、臨場感と心地良いテンポを生み出している。

自宅・日本家屋で絞殺された稀代の女優・君原夢子(リサリーサさん)、そして5人の子供がいるが、すべて養子縁組である。そして第一発見者の使用人セツ(林佳代さん)など、登場人物は一癖二癖あるような人たちばかり。その人々が紡ぎ織り成す物語は、同一人物が子供時代から大人に成長した現在との対比、そこには同じ時間・境遇を共有した子供(其々の血の繋がりはない)と義理の両親、君原英夫・夢子との関係性が丁寧に描かれる。端役俳優と有名女優の相克した夫婦関係、テレビ界の隆盛と映画界の斜陽の中で、”映画女優”という矜持、そのプライドを踏みにじるような状況にイラつく姿に迫力があった。そして、一人の人間・女としての心情がしっかり伝わる哀しい思い。

さて、タイトル「君原毬子」は、愛子の実の娘(父は英夫ではない。結婚前に夢子は妊娠していた)という設定である。現在、その消息が分からないという。その娘が実母を殺害した容疑者に...。殺害現場にそのイニシャルが刻まれたペンダントが落ちていたから。果たして犯人とその殺害動機は? そして実娘の消息は? 劇場へ足を運んで確かめて。

次回公演を楽しみにしております。
龍馬を殺した女たち

龍馬を殺した女たち

Unit Blueju

座・高円寺2(東京都)

2015/07/30 (木) ~ 2015/08/01 (土)公演終了

満足度★★

良さはあるものの・・
これは全く肌に合わなかったと言うべきか、親しみやすい作りではあるが、面白味を感じられなかった。周囲の観劇ビギナーの同僚には勧められない作り。

1995

1995

ブルドッキングヘッドロック

ザ・スズナリ(東京都)

2015/07/29 (水) ~ 2015/08/05 (水)公演終了

満足度★★★★

懐かしい、笑った、堪能した
1995年
あぁ、自分も歳をとったとつくづく思うのは、若い頃に活躍していた芸能人の今の姿を見せられた時かもしれない。この物語も1995年頃にアイドルを目指していた四人組女子高生である。それから20年経た現在、そして...。

この時間...アイドルであろうが皆等しく経過していく。容姿は気持ち以上に衰えを見せるだろう。女性四人いれば各々の人生は色々...そんな昭和の歌もあった。この時間を巡るストーリーが全編を貫く謎解きのようなファクターにもなっている。果たして、当時の「夢」と「希望」はどうなったのか? といったリアルな投げかけも観えつつ、爆笑シーン満載のコメディ。しかし、その中でしっかり、いや垣間見える怖い話が印象に残る。


ネタバレBOX

舞台セットは洒落ている。上手客席側には長テーブルと椅子でリビング風、その奥には刳り貫きしたダイニング、下手客席側にテラスをイメージした丸テーブルとファション椅子が置かれている。またその奥は1m程高くなっており、別部屋という感じで赤い横長ソファーがある。そして、下手側が舞台前と後を仕切るカーテン(過去・現在の交差や邂逅、もしくは回顧シーンに利用)...セットは凝っている。

さて、アイドル氷河期といわれた1995年前後に、アイドルを目指す四人の女子高生、そこにはデビューを巡る事務所の戦略・思惑(年齢詐称)や当時の女子高生の実態(猥雑・猥褻な風潮、ルーズソックス等の象徴的ファッションも含め)もセリフの中に出てくる。実在したキャンディーズ、ピンクレディーの名前やイエローキャブの○田社長を彷彿とさせる人物、映画の話題...中原俊 監督「桜の園」「優しい12人の日本人」などポンポンと出てきて懐かしい。

時代は現代へ...そのアイドルグル-プの一員の家が高層マンションというこの舞台の部屋。実際はメジャーになれなかったようだ。引退し今は主婦で一女の母。

その部屋に40歳まで独身を通してきた男のお見合い(出会いのセッティング)から始まるドタバタ騒動。その独身男が若いときはアイドルオタクだった。

最後は怒涛のような展開で、2095年から来た未来人まで登場し、環境汚染・破壊などの寓話もチラホラ会話の中に出てきて、なにやら怖い面も覗く。そのうち次々とカラーコーンが置かれ、電飾する派手な光景が出現する(時空間の歪みによる弊害)。その不思議な光景はテラスから見える景色、建物を建てているのか壊しているのかわからない、というセリフが印象的である。喧騒の中に過去を懐かしむ自分がいて、高揚した気分に浸っており観ていて飽きない2時間25分(途中休憩なし)であった。


初日は、中央通路(廊下という設定)で、存在感のある女優・岡田あがさ さんが蹴躓く場面があり、舞台は生ものであることを改めて知った。

次回公演を楽しみにしております。

祝祭

祝祭

Trigger Line

小劇場B1(東京都)

2015/07/18 (土) ~ 2015/07/26 (日)公演終了

満足度★★★★★

展開を追いかける
2時間あっという間でした~。
舞台美術も毎回極限までシンプルですし、展開のテンポが速いのが特徴だと思っておりますトリガーラインさん。
シーンの切り替えは照明や音響、役者さんの力量で勝負という構成にあえてなさっているのでしょうね。
2時間あっという間。集中して観賞できました。以下ネタバレ含む。

ネタバレBOX

トリガーラインさんの舞台は緻密な計算がされていて隙がないので目が離せないですね。
観ていても本当にあっという間でした。
役者さんは勿論、観ている私たちもももう真剣に追いかける!って思えるお話だったと思います。
ただ少しでもあれ?って思うところがあるとお話に付いて行けなくなるのが少し残念かしら。
いくつもお話が盛り込まれているから余計そう思うのよね。

そう感じたところは3カ所。
急に人質と武装集団が仲良くなっちゃった?
トンネルを掘っているのに気がついたシーン。
最後に2回殺すチャンスがあったのに、と言ったところ。

急に仲良くなった気がしたのは、時間経過を感じられなかったからかな。
そういうのって、衣装や小物で演出できたらお話の邪魔しないのではないかしら、、、なんて。
毎回私衣装の事が気になっちゃうのです。
そもそも大使館での華やかな席だったのに、というところから始まるのですけどね。
私の場合、役者さんの衣装やヘアスタイルに、やさぐれ感があるとすんなり飲み込めたかもしれませんわ。

掘っているのに気がついた時のリアクションからは、単純に何が起きたのか分からなかったの。
気がついた事が観客からはわかりにくいのでは?

それと、最後の神父様のシーン。
神父様を狙ったシーンがあったかしら?って思ったの。
殺すという言葉を聞くとそう思っちゃったのよね。
自ら盾になったシーンはあったけど自分が見落としたところがあったかしら?って。
良い台詞だっただけにね。
この2つは大きな問題ではないのだけど、その場をスルーできないと後のお話に響く気がして。
だからちょっとでも、ん?って私の心の中で思いたくないって言う。
でもでも残念というより、自分が悔しいって言う感じに近いかも。
ま、なんてわがままなんでしょ。


ところで武装集団緒のホセさん、歌が上手ですわね。
生歌のあのシーン、会場全体が一体感が生まれた気がしました。

講演が終わってしまった後の投稿ですが
今後も楽しみにしています。









恋 其之参

恋 其之参

テラ・アーツ・ファクトリー

パフォーミングギャラリー&カフェ『絵空箱』(東京都)

2015/07/08 (水) ~ 2015/07/12 (日)公演終了

満足度★★★

ちょっと惜しかった…?
ハッキリしない、という印象でした。意図してハッキリさせてないという感じでは、多分なかった。
目指しているトコ、描きたいビジョンはなんとなく分かるのですが、描ききれていない、到達してない。
描きたいことが多すぎて、詰め込みすぎて、大事な部分がぼやけてしまっているせいもあると思う。一本芯が通っていないように感じられた。
本当はもっと面白いんだろうな~、でも、伝わりきらなくて、歯がゆい。
今回は実験的だったのかもしればいし、自分の鑑賞力が弱いせいもあるかもしれないので、もう一度観てみたい劇団ではある。

余談ですが、カメラマンさんの横の席になってしまい、集中して観れなかったのが残念。特に、終盤の舞踏の時のシャッター音が大きかったのは、本当によろしくない。記録に残したい気持ちは分かるのですが、それによって作品の魅力を観客に伝えられなければ、演劇として上演する意味がない。集中力が切れてしまうので、もう少し配慮が欲しかった。

龍馬を殺した女たち

龍馬を殺した女たち

Unit Blueju

座・高円寺2(東京都)

2015/07/30 (木) ~ 2015/08/01 (土)公演終了

いやいやいや
人の台詞を聞いていない。
聞いてないのに自分の台詞を話だす。
だから会話が通じない。

感情が高ぶっていないのに歌いだす。
だからおかしい。

台詞の時にはマイクを切ってほしいです。
うるさくて適わない。

鞘が階段に当たっても気にならない。

おことさん、自分のフルネームを言う時に「○○おこと」とは言わないですよ。
他の人が呼ぶときに【お】はつくのです。
作家さんも演出家さんも他の演者さんも気づかなかったのですか?

残念で仕方がないです。

赤い鳥の居る風景

赤い鳥の居る風景

劇団キンダースペース

北とぴあ ペガサスホール(東京都)

2015/07/24 (金) ~ 2015/07/26 (日)公演終了

満足度★★★★

淡々と
淡々と、その中に意味するもの、居るものが見えたのか、…。とてもセリフが心地好く入って来てへぇ~と感心しつつも終盤は疲れてしまったような。最初はうふふ、と別役作品特有の笑いがところどころ漏れていましたしね。私も笑っちゃいましたけど。

フリッピング

フリッピング

PaingSoe<パインソー>

演劇専用小劇場BLOCH(北海道)

2015/07/25 (土) ~ 2015/08/02 (日)公演終了

満足度★★★★

面白かったーー!!
あのパーティのような賑やかな感じがとても楽しかったです。そして、底に流れるストーリーとのギャップがほどよく、いい感じでした。

今宵見上げし蒼天の星

今宵見上げし蒼天の星

劇団SHOW&GO FESTIVAL

「劇」小劇場(東京都)

2015/07/28 (火) ~ 2015/08/02 (日)公演終了

満足度★★★★★

地元の視点から観て
私は陸前高田からこの劇を観に来ました。
あまり劇は詳しくありませんが、出演者一人ひとりに対して感情移入しながら観れました。
内容については陸前高田のことをとても勉強なされたのではないかと思いました。頷けるような話もたくさんありました。
そして、私自身も知らない話があったりして勉強になった部分もありました。
震災について興味のある方はぜひ足を運んでいただきたいです。

駄文で申しわけないです。

今宵見上げし蒼天の星

今宵見上げし蒼天の星

劇団SHOW&GO FESTIVAL

「劇」小劇場(東京都)

2015/07/28 (火) ~ 2015/08/02 (日)公演終了

満足度★★★

陸前高田元気ですー!
陸前高田の人たちが、状況がどうであれ、頑張ってますよーという芝居でした。
特に教習所受付の藤原さん(薬師寺尚子)面白い!

からまる法則

からまる法則

劇団銅鑼

俳優座劇場(東京都)

2015/07/30 (木) ~ 2015/08/02 (日)公演終了

満足度★★★★

やはり
そこそこいい話でした。

ネタバレBOX

ホームレスへの炊き出しを行う支援団体に家を貸している実父と再会した娘が、活動に巻き込まれていくことで変化する話。

そこそこいい話。実父に会うための理由付けが必要でしたから実父が癌で入院したという設定は分かりますが、今度の桜が見られるといいねで、桜が見られるなんて、なんじゃそれって思います。再入院して家をどうするかといった深刻なところまで見たかった思いが残ります。

商店街の苦情を受けてやって来た役所の担当者の対応も如何なものかと思いました。少なくとも公園でのスープ付き炊き出しには使用許可を下ろしているんでしょ、何かアドバイスでもしてあげればいいのにって思います。
龍馬を殺した女たち

龍馬を殺した女たち

Unit Blueju

座・高円寺2(東京都)

2015/07/30 (木) ~ 2015/08/01 (土)公演終了

満足度★★★★

初日観てきました。
オリジナルの脚本による舞台ということで、非常に興味深く観劇させて頂きました。脚本のアイデアが面白いかも。役者さん同士の駆け引きが上手に表現されていて、とても見やすい舞台に仕上がっていました。
ピアノとドラムの生演奏が劇中のリアルな場面を引き立てている感じで、
時には台詞がアンサンブルしてるかのようで、ちょっと面白い効果が楽しめました!

神様の言うとおり2~夏の夜の夢の超特急~

神様の言うとおり2~夏の夜の夢の超特急~

NICE STALKER

シアター風姿花伝(東京都)

2015/07/29 (水) ~ 2015/08/02 (日)公演終了

満足度★★★★★

方向
分岐型云々はともかく、ギャグ的要素の強いとても面白いSFでした。

ネタバレBOX

関西方面への修学旅行の帰りに停止した新幹線の車内で、神の意志により高校生たちが巻き込まれる不思議な出来事を描いた恋愛シミュレーションRPG型ストーリー。

観客が神になり、様々な時点で神の投票によって二者択一で高校生たちの行動が決まり、ハッピーエンド1からバッドエンドいくつかまでに結果が分岐するようです。この回はバッドエンド2でした。

神は、恋愛に関することだけに能力を持った神で、全員が恋愛成就すると、即ち恐らく全員がカップルになれるとハッピーエンド1と結論づけられるのだと思いますが、私たちは神なのですから、ケース1云々はあってもバッドエンド2はないと思います。しかも1票の格差があって、3票、10票を投じることのできる神が存在し、10票の神の意志によって投票結果が覆ることも多く、一般の神は結構否定されていました。

それでも、β版を観たときほどの分岐型を否定する気持ちはなく、これはこれでありかなと思いました。

ところで、新幹線の1号車、2号車…の順番の付け方が逆だったのは気になりました。椅子の向きと富士山の見える車窓が逆で、終始しっくりきませんでした。
壊れた風景

壊れた風景

名取事務所

小劇場B1(東京都)

2015/07/29 (水) ~ 2015/08/02 (日)公演終了

満足度★★★★★

「別役節」の発見--シニカルの水面にコミカルの氷がプカプカ浮かんでカプカプ笑ってら。
「壊れた風景」、良い響きだ。それを裏切らない芝居だった。演劇を演劇と呼びたくなる時と、舞台と呼びたくなる時、芝居と呼びたくなる時がある。芝居と呼べる感じの時は、良い。(と勝手に思ってる)
 設定の謎かけに対する謎解き(オチ)は用意されてあるが、その間に展開されるナンセンスな場面群が良い。そのナンセンスを日本人は地で行っているというやんわりだか直裁だかの突きつけも、心地良いほどのうまい対話のリズムがあり、別役節にうなりながら笑った1時間半だった。
 別役作品は俳優を選ぶかもしれない、との印象も。良い出来。微妙な間や、理性の一部を封印した精神のありようも「ありそう」で笑え、実のところ自分たちの事を笑っているのだがそれも許せる空間に、ハマりきった。

ネタバレBOX

「別役実フェス」、先日民藝の「卵の中の白雪姫」も目にして、別役的世界が癖になる予感。こちらも達者な舞台だった。ただし子供向けにメルヘンとして括れる音楽の用い方に、別役戯曲の毒(薬?)を味わうより解毒する作用が感じられ、その部分だけ不承服。が、ナンセンス対話が成立する不思議な感覚に浸れた。
鏡花×劇 草迷宮

鏡花×劇 草迷宮

遊戯空間

梅若能楽堂学院会館(東京都)

2015/07/25 (土) ~ 2015/07/26 (日)公演終了

満足度★★★★

質実でもって剛健じゃった。
「仮名手本忠臣蔵」通し読みを浅草木馬館で拝見して以来の遊戯空間「草迷宮」は、岸田理生脚本のそれでなく泉鏡花の原作(原文?)に即した忠実な舞台化(動的なーディング)で、都心の幹線道路から一歩だけ入った梅若能楽学院という古びた外装の内側に磨かれて光る能舞台を「借景」に、堂々と展開されていた。
 原作に当たっていないが、小説の「読み」か、もしくはそれを下敷きにした作りになっていて、「地の文」も登場人物が台詞として発している。(コロスも居て、冒頭には導入の儀を行ない、以後は場の内外で場面を象徴する動きをする。)
 話はなるほど能に近かった。ある土地を訪れた旅の僧が、まだ日の浅い殺人事件とその現場となった邸の事を知らされ、赴き、あれこれあってどうしたという話である(細かくは把握できなかったのでご勘弁)。
 小説の文のテンポで展開するため、朗読の雰囲気は堅固に残り、中々つらい(眠気との闘いの)時間も正直あった。 しかし原典のリーディングという土台を据えた上で、台本を手から離して全力の演技でそれを行なうという路線は、ありそうで無かったかも知れぬ。エンタメ効用の低い割には難儀な作業を、力のある役者がこなしており、正に「質実剛健」と呼びたくなる舞台だった。
 演技の面だけをとれば、質素(簡素)から醸される幽玄とはかけ離れた、温度の高い、声を張り上げる演技で(特に女性の役)、能舞台を生かせたかどうかに若干の疑問。
 あとは俳優の位置取りなど構図にこだわっていたようで、正面客席から観たかった。

トロイラスとクレシダ

トロイラスとクレシダ

世田谷パブリックシアター

世田谷パブリックシアター(東京都)

2015/07/15 (水) ~ 2015/08/02 (日)公演終了

満足度★★★★★

戦争の愚かしさ
蜷川演出で以前観た作品ですが、鵜山さんの演出には、人間と、戦争の愚かしさと、それによって起こる悲劇が、より鮮明に描かれていたように思います。

個性的な文学座の役者さんと、商業演劇畑の役者さんのコラボが、成功していました。

小田島さんの訳は、歌舞伎の隠語のように、耳を欹てて、聞くと、かなり意味深な台詞が多く、卑猥な言葉が、うまく修飾されて、さすが、プロのお仕事だなと感心しました。

戦争は、いつの世も、実に愚かしい理由から始まり、それに翻弄された人達は、勝っても負けても、多くの痛みと犠牲を伴うものだという事実が、いつになく、胸に迫る舞台でした。

どんな戦争にも、正義などないし、結局は、意に沿わない相手を抹殺するために行われる殺人行為でしかないということを、わが国の愚かな為政者達に、思い知らせたくなります。

ネタバレBOX

昔、トロイの王妃へカベを演じたことがあるので、登場人物の名前には、一応聞き覚えがあるものの、やはり、人物関係がわかり辛いので、チラシに、相関図が載っていたのは、観客に親切で、ありがたく思いました。

登場人物が、わざと、現代の服装なのは、この愚かな戦争が、現代にも通じるという暗喩でしょうか?そこまでしなくても、演出の意図は伝わるので、やはり衣装は、当時のままで良かったように、個人的には感じました。

クレシダを寝取られて、怒りに震えるトロイラスとダイアミディーズの一騎打ち場面は、3階で観ていてもハラハラするほどの迫真シーンで、よくお怪我もなく、これだけリアルに演じられるものだと、浦井さんと岡本さんの役者力にただただ感服してしまいました。

自分のせいで戦争が起こったのに、常に能天気な浅野さん演じるパリスと、その兄弟の横恋慕のせいで、悲劇的な最期を迎えるヘクターとトロイラスの、対比が、演劇として観ると、喜劇でもあり、また歴史として深く考えると、実に不条理な現実で、つくづく、戦争は、物語世界の中だけにしてほしいと、痛切に感じます。

ヘクター役の吉田さんにも、舞台俳優としての、進化があり、嬉しく拝見しました。

幕を使った簡易な装置が大変効果的で、スタッフ力も、相当レベルの高い舞台作品だったと思います。
トランス

トランス

FUNNY FOR

【閉館】SPACE 雑遊(東京都)

2015/07/18 (土) ~ 2015/07/20 (月)公演終了

観に行ってよかった
シンプルな板の上で三人の人間の会話劇。
非常に楽しかった。

ミス・マープルシリーズ「親切な郵便」

ミス・マープルシリーズ「親切な郵便」

劇団P・T企画

フジハラビル(アートギャラリーフジハラ)(大阪府)

2015/07/25 (土) ~ 2015/07/26 (日)公演終了

満足度★★★★

登場人物と共に事件の謎を推理…
観客参加型、謎解きに初参加です!
登場人物と共に事件の謎を推理…しましたが…、歯が立ちませんでした!
白旗です!
参加された多数の方と同様、私も一つ目の謎には気がついたのですが…、そこから先が…、難しかった!

40~50名程の参加者の内、完答されたのが4名!
お見事でした!
次回、頑張ります。

公演の方は、安定感のある役者さん、構成・脚本は間違いなし!
とっても面白かったです♪

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