最新の観てきた!クチコミ一覧

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短篇繍 飛行船の住処

短篇繍 飛行船の住処

(劇)池田商会.

FUCA(福岡県)

2015/10/09 (金) ~ 2015/10/12 (月)公演終了

満足度★★★★★

初日観劇
間にあって良かった♪
中村大介さんの作品って初めてかな~?
すっごいファンタジーでのめり込んだ。
作家役の三原さんと編集者役の中村さんのやりとりは漫才チックだった。
3話のオムニバスだったけどそれぞれに味があって良かった。
「F」も観たかったなぁ

ネタバレBOX

疲れた体に夢のある舞台は癒し。
好みもあるけれど私は池田大好き♪
富田さんがダンスとか歌とか彩りを添えてくれた。
流星降る夜に

流星降る夜に

ステビアトウキョウプランニング

ウッディシアター中目黒(東京都)

2015/10/08 (木) ~ 2015/10/12 (月)公演終了

満足度★★★★

普遍的な物語
美人の二の腕にもBCGの痕あるんだなぁ。

という戯言は置いといて、客入れBGMがメタルメドレーだったところから好印象。

まず「星空のきれいな田舎の村」以外、時代設定を明確にしない普遍性が◎。スマホはおろかけーたいもテレビもラジオも出てこない、夏祭があるってだけで日本かどうかもわからない。1995年に上演されても2030年に上演されても違和感ない、その意味がある作品。
(「電車」は「よく遅れる」世界?)

でもそこは演出・演技の古臭さと紙一重というか表裏一体でもあって、演劇とはこういうものだ、みたいな、舞台で演技そのものを見せることへの拘泥からはそろそろ抜け出てもいいんじゃないでしょうか。
役者さんの巧拙はあるけどそれを目立たせないような上手さもありました。ひとつだけ、大きな声を出すシーンが多いのですが、この「大きな声」がワンパターンというか一種類しかなくてうるさく感じることがありました。

あとよかったのが照明。
光が鋭く硬い印象を受けるLEDが多用される傾向にあるなかで、旧来の機材を用いた柔らかい光が作品にマッチしていたと思います。

もうひとつ、劇場のイスが快適で舞台に集中できた。これ非常に重要。
視点から舞台が少し高めなのでそれなりに死角もありましたが。

当日パンフがちょっと雑かな。。。
指定席4,300円、自由席4,000円という価格設定も謎。電車か。
指定は列だけで好きなとこに座れるのはよかった。

ネタバレBOX

そうだよなぁ、人は急に死ぬんだよ。
「死に直面した人がやりたいこと」というのは本当に普遍的かつストレートな題材だと思う。
自分が死ぬとしたらどれくらい前に知らせてくれたら何をやりたいだろう。むしろ何もできなくても突然の方が幸せなのか。

物語そのものについて。
もうちょっと奥行きを増す余地がありそう。
メインの姉弟が、母がどんな人なのか、感情移入しやすいようにもう少し丁寧に背景を描いてくれてもよかったかなと。
たとえば野球のくだりを広げてみるとか。(野球少年(トシヤ?)は体格のみならずボールの扱い方とか本物っぽくてとてもよかった)
あるいは「星送りの儀」の歴史なんかももうちょっと説明があってもよかったかなぁ。ああいうの、いわゆる演劇的な記号表現なんでしょうか。
1時間50分という比較的コンパクトなランタイムも過不足なくていいところなんだけど、そこをあえて延ばしてでも。

パニー役の本間理紗さん(今回フルネームで書く必要があるのだ)
自我や感情を持たない、といった感じのクールな役。劇中一度も笑顔を見せない。「行くわよ」などの言い方が戦隊ものの敵組織幹部みたいでかっこよかった。故・曽我町子さんみたいな位置ねらえるね。ドジっ娘の相方キロットが何かやらかしたときのお姉さんっぽい感じ+ちょっとだけオロオロするギャップ萌え、ってやつですかこれは。

最後まで余談ですが幸太のカエルTシャツ、同じの持ってまーす。
ワンピース

ワンピース

松竹

新橋演舞場(東京都)

2015/10/07 (水) ~ 2015/11/25 (水)公演終了

満足度★★★★

ネタばれ
ネタばれ

ネタバレBOX

市川猿之助のスーパー歌舞伎Ⅱの【ワンピース】を観劇。
(市川猿翁のスーパー歌舞伎の新たなるバージョン)

長い原作の「頂上戦争編」を休憩を入れての5時間の長尺。

秘宝ワンピースを探しに旅に出たルフィと仲間達は、シャボンディ諸島での海軍達との戦いで、別れ別れになってしまう。
そして一人になってしまったルフィだが、兄・エースの処刑宣言を聞きつけ、侵入不可能な海底監獄に向かう。
そしてエースの救出劇と共に、兄と父親との関係など様々な試練がルフィに突きつけられる。

原作を大いに尊重しつつ、歌舞伎が持っている気質は失わず、カタルシスが感じられる出来の良い作品であった。
【劇団・新感線】以上の歌舞伎風の美しいアクションの連続、要所、要所の歌舞伎の見得、時折、あまりにも自由過ぎる表現方法が満載過ぎで、やや難色を示す箇所もあるのだが、それはあくまでも中盤の中だるみを抑える方法として、計算された演出は見事である。
そして市川猿翁が必要に描き続けていた「人を信じる」というメッセージが今作でも物語の核になっていて、やはり最後は涙してしまうのである。
これこそがスーパー歌舞伎の醍醐味であり、市川猿翁が思い描いている夢でもある。前作の出来がいまいちであったが、今作でやっと市川猿翁に追いついたという感じである。
感性を刺激してくれるレベルの高い作品であり、今年最後の目玉作品であろう。

チケット代金(¥16500)を出して、この感想を信じる勇気がある人には、大いにお勧めである。
The Last Snow~雪女物語

The Last Snow~雪女物語

劇団暴創族

笹塚ファクトリー(東京都)

2015/10/07 (水) ~ 2015/10/12 (月)公演終了

満足度★★★★★

初めて見ました!
すごい面白かったです!
1番前で見ました。舞台は具象で、公演中上手く使われてましたし照明もタイトルに合った演出できれいでした。お話も全体的にテンポが良くて、キャラがそれぞれ余すことなくたっていて、でも最後にはきちんと収まりがよく素敵でした。時々はいるネタが良かったです、みんなすべらず笑。役者さん皆さん素敵でしたー‼
劇団暴創族さんを初めて拝見しましたがまた機会があればお会いしたいです。

IN THE ROOM

IN THE ROOM

劇団ORIGINAL COLOR

新宿眼科画廊(東京都)

2015/10/09 (金) ~ 2015/10/14 (水)公演終了

満足度★★★★

最後
初見の劇団さんで初の会場。

もう役者さんに手が届く距離での観劇。

何を言っても『ネタバレ』的な話になっちゃうので簡単に。

話の題材に会場が合っていて時間が経つのが早く感じる観劇でした。

ラストは『おいおいおい』と心の中で突っ込みましたが。

主演の知未を演じた嶋谷佳恵さん。一人出ずっぱりでお疲れ様でした。

関ヶ原で一人 〜lonely SEKIGAHARA〜

関ヶ原で一人 〜lonely SEKIGAHARA〜

ENG

六行会ホール(東京都)

2015/09/30 (水) ~ 2015/10/04 (日)公演終了

満足度★★★★

大好き!
ENG公演で一番泣ける作品でした!とーっても好きでした。大神さんと斎藤さんと夕貴さん竹石さん最高でした。もちろん他の方々もそれぞれが光っていて見所もあって…全員素敵でしたが特に四人が私の心に色々な感情を与えてくれました。他にも殺陣が綺麗で見惚れたり、細かい笑いを散りばめていたり、目が足りませんでした。また素敵な作品楽しみにしています。

夕凪の街潮騒を待って

夕凪の街潮騒を待って

座・間座

Geki地下Liberty(東京都)

2015/10/07 (水) ~ 2015/10/12 (月)公演終了

満足度★★★★

いい味が出ていました!
この演目を最初に見た時、こうの史代氏の「夕凪の街 桜の国」を即思い出したけれど、広島は「夕凪の街」なんですね~。劇場いっぱいに響いていた潮騒の音もよかったけれど、いろんなドラマが起こる時、それは聞こえなくなってしまう。ああ、だから「夕凪」なんですね。始めは笑いが起こらず少し外し気味だったのが、だんだん物語に核が出来てきて、コメディタッチの作風が活きていた。ライブの音楽も素晴らしく、よくお芝居を引き立てていた。面白い舞台でしたが、ついついこうの氏の名作と比べてしまったなぁ。

ネタバレBOX

次男の出奔の必然性や帰郷に至る経緯、それに怪しいビジネスに手を染めるに至った経緯がよくわからず、というか、なおざりにされた感があり、家のビジネスを継ぐ経緯も何だか残念。普通これ大揉めになるところですよね・・・。次男全般にまつわることがご都合主義で、せっかくいい味をだしてきたところで音楽でごまかされた感じがしてしまった。時間的にも仕方が無かったのかもしれないけれど、もう少し丁寧なお話作りだと笑いも泣きもいっぱい起こったと思います。また、せっかくのゲストも出番が少なく「何で出てきたんだろう・・・・」という感じ。きれいな女優さん、もう少しお話に絡めて欲しかったですね。
屍のパレード

屍のパレード

虚飾集団廻天百眼

ザムザ阿佐谷(東京都)

2015/10/07 (水) ~ 2015/10/12 (月)公演終了

満足度★★★★★

スプラッタなディズニーランド
何の気なしに見つけた初見の劇団。HP情報で、わおっ過激なグログロ系?
覚悟と期待で訪れるも、良い意味で裏切られた。
過激な歌劇のエンタテインメントは、
物語を差置いて(すみません)超面白かった。
全体的に役者さんレベルも高く、
何より突き進む世界観の体現性が素晴らしい、
衣装の表現性は冥界を彷徨うかの如く、物語を判り易く見せてくれた。◎
美味く方向性がの世界観の
かなりの固定ファンが付く人気劇団で、女子率80%、ゴスロリも高し。
おじさん的には浮いた感じだけどせっかくの舞台は楽しまなきゃ。
しっかり満喫させていただきました。
メインの2人はもとより、
スタナをサポートする2人の狡猾な表情、深淵の闇深さ、
そしてやっぱり屍の2人の殺陣とバトルは超カッコ良かった。

ネタバレBOX

夢と現実、妄想の世界の境界。スタナ、手毬、、屍、闇子のスタンス。7
しいて言うならば、解かる事の前提で進むストーリーとスピード展開を、
マニアックに偏らずにもう少し丁寧に語ってくれても良かったかも、
真夜中のディズニーランドなんだから。
また、円形や対面スタジアム形式のステージでも見てみたい。きっと一つ一つ、
一人ひとりの魅力をもっと見せつけてくれるのではないだろうか?

とにかく面白かった。
星屑マスカレード

星屑マスカレード

即興演劇集団フリークルーズ

新宿シアターモリエール(東京都)

2015/10/06 (火) ~ 2015/10/11 (日)公演終了

満足度★★★★

びっくりしました
即興であんなに物語になるなんて知りませんでしたし、とても驚きました。
台本で演じているのは、心にずしっとくる現代の問題点。そこから即興に変わるとき、私の頭がついていかないときもありましたが、全体的には、おもしろかったです。

The Last Snow~雪女物語

The Last Snow~雪女物語

劇団暴創族

笹塚ファクトリー(東京都)

2015/10/07 (水) ~ 2015/10/12 (月)公演終了

満足度★★★

たまにあるんですが・・・
終了後ロビーにでると、目があっているのに何も言わない役者さん。
制作の方は、出てくる人全員にお礼を言っているのに。
ロビーで自分の知り合いにしか声をかけないなら、前列に立たないでください。
とても気分よく、いい芝居を見せてもらっても、劇場を出たあとは、気分が変わります。
ので、☆印を四つつけるつもりでしたが、減らします。

The Last Snow~雪女物語

The Last Snow~雪女物語

劇団暴創族

笹塚ファクトリー(東京都)

2015/10/07 (水) ~ 2015/10/12 (月)公演終了

満足度★★★★

ホラー!?なのね・・・
一応!雪女はホラーなのね・・・でも、テンポも良く、設定とか、キャラとか、面白かったです!
美術や照明も良かった!

おばけリンゴ 【終演しました。ありがとうございました!】

おばけリンゴ 【終演しました。ありがとうございました!】

Moratorium Pants(モラパン)

新宿シアター・ミラクル(東京都)

2015/10/01 (木) ~ 2015/10/18 (日)公演終了

満足度★★★

良い雰囲気の舞台
〔B〕を観劇。
子供(小学生以下)向け演劇といった感じで、少々物足りない感があるものの、
大人でも楽しめる内容になっていた。

全体的に良い雰囲気で、“モラパン”の他作品も観てみたいと思わせた舞台でした。

アフターイベントのミニライブも良かった。

The Last Snow~雪女物語

The Last Snow~雪女物語

劇団暴創族

笹塚ファクトリー(東京都)

2015/10/07 (水) ~ 2015/10/12 (月)公演終了

満足度★★★★

テンポよくあっという間に…
コミカルホラー。なるほど😆
雪女というキャラが出る舞台なのに、何度も笑わせて頂きました。ラストはグッときて…おっと泣いてはいかんいかん、と、、感動を静かに噛み締めました(笑)

役者さんそれぞれの個性が配役にマッチしていてとても楽しく観させて頂きました。
次作にも期待🎵

The Last Snow~雪女物語

The Last Snow~雪女物語

劇団暴創族

笹塚ファクトリー(東京都)

2015/10/07 (水) ~ 2015/10/12 (月)公演終了

満足度★★★★★

そこそこ
優等生

ネタバレBOX

ペンションのオーナーとの間で生まれた我が子を後継者にしようと雪女が迎えに来たことから始まる大騒動。

客も、漫画家一行、家族旅行に愛人、恋愛禁止条項のあるスキー同好会サークル、オカマ御一行と多彩で、そこそこのネタが多数ありました。

長男が借金作ってぶらぶらしている点が立派に成長したには該当せず、このままであればいつまでも命拾いできるという緩いオチにはこれでいいのかと思いつつニヤッとさせられました。

美しい女優さんがいてそこそこ優等生的な出来なのですが、ぶっ飛ぶぐらいの魅力は感じられませんでした。
ざくろのような

ざくろのような

JACROW

サンモールスタジオ(東京都)

2015/10/08 (木) ~ 2015/10/13 (火)公演終了

満足度★★★★★

無題1620(15-309)
20:00の回(曇)

19:15受付(整理券有)、19:30開場。

オフィスらしい舞台、中央に長テーブル(6人掛け)、上手にデスク。下手にはコーヒーなどが(セルフ)用意されていて、よりセキュリティレベルが高い部屋に通じるドア、ロッカー。正面奥、本棚、ソファセット。

黒い床、白い柱が縦横に、細く赤いラインが目を引きます。JACROW7作目。

19:55前説(アナウンス、105分)

客入れ中BGMなし、20:00開演~21:40終演。

「資本&欲望」同士の対立は、通例、より大きいものが勝つ、理念などは関係ない、そういうことですね。

ネタバレBOX

長いこと「喰う側」「喰われる側」のどちらにも、また「仕掛ける」立場にいたこともあり、とても面白く観ることができました。確かにいろんな人がいましたし、それでいいと(今でも)思っています。そういった意味でもよくできた脚本、演出。何よりも役者さんが話の進行に従い、変わってゆくキャラクター(自身の立場)をみごとに演じていたと思います。
わたしの大切なもの

わたしの大切なもの

シアタージャパンプロダクションズ

新宿ゴールデン街劇場(東京都)

2015/10/06 (火) ~ 2015/10/14 (水)公演終了

満足度★★

ハプニング?
B プログラム観ました。短編3本立て。作品自体はシニカルでウィットに富んだ良作ばかりでしたが、自分の観た回ではちょっとしたハプニングがありました。上演中役者さんがセリフを忘れて芝居が止まってしまうことはたまにあるのですが、これが結構長引いてしまって、舞台から「すみません」と謝罪2連発あり。こういうこともあるんだなーと思っていたら、次の作品でもセリフ忘却が別の役者さんに連鎖して、ソデからプロンプターの助け舟が何回も(これ結構大きな声なんですね)。プロンプターって実在するんだなーと妙に納得。準備不足なのか、厄日なのか、貴重な体験でした。興冷めでしたけど。

芸祭

芸祭

WATARoom

ザ・ポケット(東京都)

2015/10/07 (水) ~ 2015/10/12 (月)公演終了

満足度★★

観てきました
隣の女性が飲食禁止なのに、お菓子食べたりハンドクリーム塗り出してのりみたいな匂いで席が残念で。ちょっと集中できなかった

まりちゃんというのかな女装のギャルがよかった。あちはエンディングになって皆さん力が抜けたら
とてもよくて演技中力入りすぎでした。

殺陣演技がきれいだったのでぐだぐだを短く芸祭シーンがメインのほうが面白いかもです

想いはブーン

想いはブーン

小松台東

三鷹市芸術文化センター 星のホール(東京都)

2015/10/02 (金) ~ 2015/10/12 (月)公演終了

満足度★★★★★

この際、「デンギョー」の再演を
小松台東との出会いは 「デンギョー」

この「想いはブーン」で 奇しくも あの時の鮮烈を思い出す。


台本も売ってましたが たぶん文字からは こうは響かないでしょう。

この「ブーン」も再演に値する作品と思います。

CHESS THE MUSICAL

CHESS THE MUSICAL

梅田芸術劇場

東京芸術劇場 プレイハウス(東京都)

2015/09/27 (日) ~ 2015/10/12 (月)公演終了

満足度★★

コンサートで事足りる感
以前、2度、コンサートで観ていたので、本編上演を楽しみにしていましたが、結果から言えば、せっかくの名曲がありながら、ストーリー展開が冗長で、これは、むしろコンサートの方が、充実感があるなと感じました。

訳詞も、メロディに乗っていないので、特に多人数で、別の歌詞を歌うと、歌詞の内容を聞き取るのは至難の業でした。

アメリカとソ連の、二人のチェスプレーヤーの対戦が、開幕してから、何十分しても始まらないのには、さすがに閉口してしまいました。

枝葉末節を削ぎ落とした、コンサートバージョンでの上演の方が、この作品には、見合っているような気がします。

ネタバレBOX

コンサートでは、かなり始まりからすぐに、二人のチェス対戦のシーンになり、そこから一気にストーリーが加速したように記憶していますが、今回の上演では、一向に二人の対戦が始まらず、演劇作品として、稚拙な部分をかなり感じてしまいました。

冷戦時代の、国家の威信を掛けて、それぞれの国の思惑に翻弄される二人のチェスプレーヤーが、ハンガリー動乱で、やはり、悲惨な過去を経験しているフローレンスを巡っても、恋の駆け引きをして、チェスと、恋との二重の、葛藤が描かれてしかるべきなのに、どうも、人間描写が表層的で、3人の心の葛藤が上滑りした印象でした。

アメリカのプレイヤーの恋人だったフローレンスが、何故、対戦相手である、ソ連のァナトリーに惹かれたのかも、唐突な展開過ぎて、今一つ感情移入できませんでしたし、何故、彼女が、彼に傾斜したのかも、理解できない部分がありました。

せっかく、「アンセム」を始め、佳曲が揃っているのだし、歌唱力のあるキャスト揃いなのですから、この作品は、コンサート形式で、上演した方が、成功するように思います。
円盤屋ジョニー

円盤屋ジョニー

BLUE HIPS

上野ストアハウス(東京都)

2015/10/07 (水) ~ 2015/10/11 (日)公演終了

満足度★★★★

花四つ星 自分の好みでメンゴ
 「ブロックサイン」「アブラモビッチさん紹介」「円盤屋ジョニー」「ヴィンテージ・オブ・1995」「思い出の品」「万国旗はためく下に」の中短編6本を3本ずつ、間に10分の休憩を挟んでの上演である。前半の3篇と後半の3篇の作者が異なるのではないかと思わせるほどテイストが異なる。

ネタバレBOX

前半3篇は、極めてドライなタッチ。後半3篇は、当に日常生活をそのまま舞台に上げたような違和感のなさが際立つ作品である。テイストが異なると書いたことの前段に書かれていることから分かるように作家は同じである。それだけにこの堤 泰之という作家の度量の広さ、ポジショニングに敬意を表したい。創造する者の持つべき相対性への帰依をキチンと果たした上で書いていると思われるからである。総ての創造者は、この相対性の上から書くのだから。絶対を目指すと標榜した者が自らの絶対を掴んだと思い込める時、その者は休息を得ることができる。然し、相対性でしかないということを骨の髄まで認識した者は、休むことができない。休んだら最後、ずり落ちるしかないからである。命果てるまで、決して休むことのできない生き方を選んだのである。狂気に陥れば、と考える部外者は居るであろう。然し、狂気とはマジョリティーからの完全な逸脱であって間違いとは限らない。マジョリティーが間違いを犯すことは多々あるからである。今更天動説を挙げるまでもあるまいし、核推進派の愚説を挙げるまでもない。創造する者達は唯、何物によっても代えがたい存在・存在感をその作品によって提示するのみである。
今作では演出も作家がやっているのだが、前半の演出に関しては極めて自分好み。後半は、自分の好むテイストとは異なったものの、レベルの高い点では、高評価するべき演出であった。役者陣の演技も良い。以下に一例を挙げておく。表題作についてである。
 例えば、この作品群の中で、円盤屋ジョニーのハイライトシーンは、狙いを定めて銃を構えたら迷わず撃つ。これである。
 大分前のことになるが、新宿に中国マフィアが進出してきた当時、ちょっとした事件があった。確か喫茶店だったと思うが、中国マフィアが日本のやくざを真昼間に撃ち殺したのである。多くのやくざがこれでお手上げになった。大方の日本人もそうであろう。だが、銃の使い方としては、これが正しい。コンマ0何秒の差が生き死にを分けるのだ。躊躇している暇などない。やくざ世界に於いてさえ、こうである。このリアリティーを見事に表現している。
蛇足になるが、以下興味のある方はどうぞ。
 安保法制によって武器使用が緩和され、今後実質的にアメリカの指示の下に動くと想定せざるを得ない自衛隊員たちは、誤射によって民衆・一般市民を殺戮することもあり得るだろう。敵だという情報が入っていれば、動く物・者は、総て標的である。殺してしまった後、それが敵ではなかったと気付いた兵士(現時点では自衛隊員)は、どのような苦しみに苛まれるか。想像してみるがいい。安倍のように残酷なまでに想像力の欠如した馬鹿には、及びもつかないことだろうが、主権者たる我々は、このようなレベルにも想像力を用いるべきではないのか? 因みに、優れた表現は、時代と切り結ぶ。

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