最新の観てきた!クチコミ一覧

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ドリームランド

ドリームランド

ロデオ★座★ヘヴン

【閉館】SPACE 雑遊(東京都)

2015/10/08 (木) ~ 2015/10/12 (月)公演終了

満足度★★★★

いい空気感、ミステリーっぽさも○
廃墟と化したドリームランドのある町
そこで突如起きる爆発音。
登場人物はそれぞれ個性的で
不思議な人達の群像劇が展開する。
全員に愛情方面の問題を露にしつつ
犯人探しも肩透かしを重ねて進む
他人の悩みを溜め込む不思議な女
全員が集合する時、多数の登場人物を
ぶっ飛ばして展開するラストが
意外にもスッキリしてしまいます。
MUさん、シンクロさんに近い雰囲気
初心者にも見易いです。

もしも、マサルが願うなら

もしも、マサルが願うなら

劇団蓮(REN)

d-倉庫(東京都)

2015/10/09 (金) ~ 2015/10/11 (日)公演終了

力作
上演時間140分という力作でした。
色々と詰め込まれた内容でしたが、設定・約束事が複雑で登場人物たちの目的がわかりにくく、感情移入できなかったのが残念です。
役者さんがたは個性を打ち出されておりましたが、それが芝居にうまくからんでいたかというと、疑問が残ります。

ネタバレBOX

地縛霊のシークェンスが本編と独立した感じになっており、本編よりもわかりやすかったです。

芝居の中身には関係ないですが、受付にかなり手間取っておられ、開始時刻が10分以上おしました。尺が140分プラス休憩15分(女性トイレが長蛇の列になったため休憩も伸びた)ということもあり、終演が22時というのは結構厳しいです。舞台外のスタッフ・ワークについて再考を願うところです。
ナイゲン(全国版)

ナイゲン(全国版)

アガリスクエンターテイメント

元・立誠小学校(京都府)

2015/10/09 (金) ~ 2015/10/12 (月)公演終了

満足度★★★★★

ナイゲン(全国版)
すばらしいです。どうのこうの考える前に圧倒されます。おすすめです。

『熱血戦隊!ハ-トレンジャ-!』

『熱血戦隊!ハ-トレンジャ-!』

平熱43度

萬劇場(東京都)

2015/10/08 (木) ~ 2015/10/18 (日)公演終了

満足度★★★★★

迫力と楽しさ!
ぐいぐい進む展開、ステージから飛び出すアクション、ストーリーの要ともなる歌。アイドル達が可愛く、ゴツく、面白い。
昨秋の1、2話から始まり、まだ3、4話を観ただけだが、続く5、6話の展開は?

すべての犬は天国へ行く

すべての犬は天国へ行く

ネルケプランニング

【閉館】AiiA 2.5 Theater Tokyo(東京都)

2015/10/01 (木) ~ 2015/10/12 (月)公演終了

満足度★★★★★

侮るなかれ
乃木坂46の中でも特に演技力に定評のあるメンバーと実力派の女優さんで構成された舞台。各メンバーに合った配役となっており、アイドルファンでない観劇好きの方も楽しめると思います。
ストーリーはぞくぞくするスリリングな内容に随所にコミカルな部分がちりばめられ、まったく気を抜く暇がありません。
内容や伏線を理解するために何度も見たくなる舞台でした。

ナイゲン(全国版)

ナイゲン(全国版)

アガリスクエンターテイメント

元・立誠小学校(京都府)

2015/10/09 (金) ~ 2015/10/12 (月)公演終了

満足度★★★★★

よかったです。テンポ、演出全てが完璧。
最高です。かぶり付き席に座れ、身近に役者を鑑賞することもでき、久々のヒットいや、ホームランです。二時間と少し長いかなと思っていましたが、あっという間でした。演技力は、最高レベルで、ぐっと引き込まれてしまいました!!関西のベタな笑いではなく、関東のさらっとした笑いと、絶妙なテンポが演出効果を誘い、感動の場面では涙しました!!学生の話しなんで、ちょっとだけギャップも感じましたが、最高に良かったです。次回も関西遠征してください!

ワタシ、シノブカイ。

ワタシ、シノブカイ。

ベニバラ兎団

シアターKASSAI【閉館】(東京都)

2015/10/07 (水) ~ 2015/10/12 (月)公演終了

満足度★★★★

演者の皆さんの熱演に
自殺で死んだのは、天界の事務手続きのミスだったという発端から想像できるのは、ドタバタとした喜劇だろうと考えていたが、ラストは観客一人一人に解釈を任せるような仕上がりだった。
母校の中学校でのしのぶ会で巻き起こる、天界の使者と陽菜の親友たちとの喜劇ぶりには笑わせてもらった。
クライマックスでの主人公陽菜の涙を流しながらの熱演には、心動かされたし、出演者の皆さんの個性溢れる演技にも説得力を感じられた。

ネタバレBOX

出演者の演技には若干の力量差は在るものの、熱演と云えるものかと思うが、残念ながら脚本については些かの疑問が残る。
全体として何年か前の「お逝きなさい」で有名なヒットドラマを意識したものだろうか、衣装もそれなりのの様に感じた、それが悪いと言っている訳ではないのだが、一般に「天界」という場合、天上界、天国、極楽などを認識してしまう、しかし「自殺者」が天界に向かうといった宗教はどんな宗教なのだろうか?いやこれは事務手続き上のミスですからと言われるのかもしれないが、ご都合主義に陥ってないだろうか。
また、イワトの役人、イザナミ、ツクモ、タマヨリ、ウズメ、これら役名は記紀神話から選ばれたのかと思われるが、記紀神話を読まれて決められたのだろうか?
イザナミは伊邪那美命からだろう、しかし伊邪那美命は火の神「カグツチ」を産んだ事による火傷で死亡し黄泉の国の神となったとある、とても天界の入り口の役人には相応しい名前ではない。
ツクモは国語辞典によれば白髪の老女の事。(ふといと言う植物の古名)百から一を引いて白ということから九十九と書いてつくもとも、確かに衣装は白でした。
タマヨリ、これも記紀神話玉依姫かな、まあこちらは、元来「巫女」の意味だともいわれているが、神武天皇の母として記紀神話には登場しているが。
ウズメ、これも天岩戸の神話の主要登場人物と云える天鈿女命からだと思うがウズメとはお多福顔、おかめ、醜女の意味がある、天鈿女命は美しい神ではなかったが踊りが得意だったそうだ。
このように書いて、宗教にはまっていると思われるかもしれないが、私は宗教を信じていないし、神の実在を否定している側というか無神論者であるので、誤解なきよう、言いたいのは登場人物の名前というのは、特に神の名を使うとそれなりのイメージが付随しているので、かけ離れた性格を与えると、違和感が増幅されてしまいがちだと言いたかったのです。それにより舞台自体が別なものになってしまうかのうせいもあるのではないでしょうか。
ですから役名も大事な脚本家の方のお仕事だと思います。
少年の庭【5454初の大阪進出】

少年の庭【5454初の大阪進出】

劇団5454

劇場HOPE(東京都)

2015/10/07 (水) ~ 2015/10/12 (月)公演終了

満足度★★★★

もっと行けるはず
薀蓄を絡めたスタイリッシュで程よい軽さが特長の劇団。安定感が有るのでファンも多くとても温まっている心地よさはある。
面白さは伝わりにくく演出のキレも悪かった。毎回物凄く面白いのを期待して足を運ぶので、“そこそこ”ではファンも納得しない。

The Last Snow~雪女物語

The Last Snow~雪女物語

劇団暴創族

笹塚ファクトリー(東京都)

2015/10/07 (水) ~ 2015/10/12 (月)公演終了

満足度★★★★

丁寧な公演
場内に入ると幻想的で美しい照明。その奥にある舞台セットもしっかり作っており、楽しめそうな雰囲気を感じさせる。説明にある「雪女伝説」にまつわるファンタスティックコミカルホラー...確かに面白かったが、ドタバタが多く、そのシーンごとの笑いの余韻のようなものがない。もう少し観せるという感じがほしいところ。

ネタバレBOX

物語の梗概は、小泉八雲の「雪女」...人間を凍らせ、命をうばう雪女、に似ている。各地に伝わる雪女の話もあろうが...。
本公演では、雪の降る夜、雪女が人間を凍らせ殺してしまう所をみた老人とその息子(青年=三保田権蔵 黒岩徹サン)は、青年の命だけ助けた。今夜の事を決して他人に漏らさないという事を条件にして。青年はその後、ユキナ(塩山みさこサン)という女性と知り合い、幸せな家庭を築きいた。しかし青年は誓いを忘れて雪女の事を妻に話してしまった。その途端に妻はあの夜の雪女になり、家族をおいて自分の世界へ...。もっとも子供が一人前にならなければ何度でも現れるらしい。
現実(日常生活)の世界と思っていたが、次第にファンタジックな世界も入り始め、いつの間にはその境がなくなり、雪の世界に溶け込むようだ。
この舞台は、津々良山温泉のペンションでのこと。青年はこのペンションのオーナーであり、2人の子供(男女)がいる。この二人はユキナとの間に出来た子であり、子供にはユキナが25年目に死んだことにしてある。

この親子とペンション宿泊客のドタバタを描いたファンタスティックコミカルホラーという謳い文句であるが、ホラーとしての怖さはない。
この舞台セットが素晴らしい。上手には小スペースに本棚、蒲団(大きいクッションか)、中央奥に暖炉、客席側にリビング・食堂のテーブルと椅子、下手は受付と二階への階段がある。そこに雪の結晶をイメージする照明が...幻想的で美しい。
宿泊客は漫画家(原作者と絵画者)とその編集者、オカマバーの慰安旅行、大学のスキーサークル、家族旅行である。その客達が偶然にも知り合いであったり、不倫騒動、サークル内恋愛など色々な絡みが笑い笑いを誘う。
そのコミカルなシーンの連続であるが、しっかり観せる前に次のシ-ンが被ってくるようで、流されている印象である。テンポよく感じるが、もう少しシーンを大切にしてもよいと思う。

当日パンフによれば、2015年度(来春)で笹塚ファクトリーが閉館するらしい。他にも閉館の噂を聞いており、残念な思いをしている。

劇団暴創族と改名し、3回目の公演だという。
ぜひ次回公演も楽しみにしております。


落語でショー改め「座布団劇場七枚目ッ」

落語でショー改め「座布団劇場七枚目ッ」

占子の兎

阿佐ヶ谷アートスペース・プロット(東京都)

2015/10/01 (木) ~ 2015/10/05 (月)公演終了

満足度★★★

新しい試みに感じたが...【C観劇】
落語の根多...それを登場人物の数だけ登場、といっても横長の舞台に座布団が人数分あり、時に寝たりしているが、大方は客席に向かって座っている。落語のように一人語りではなく、掛け合いのように進む。朗読劇、動きのある芝居でもない。新しい試みなのだろうか、自分も今まで観たことも聴いたこともなかった。それは新鮮であったが、少し物足りないような...。



ネタバレBOX

落語は、一人で登場人物の何役も語り分けるが、時に季節、情景、心の機微なども織り込む。だから語りでも観客は自分の中で人物像やその時の状況を想像する。そして楽しみ、悲しみが分かり、笑ったり、泣いたりの感情が湧き上がるのだと思う。
本公演では、登場人物が見えており、その人物像の視覚的な楽しみはすでに失せている。またその人物を演じるため、そのほかの状況、情景を語る人物がいない。掛け合いの台詞芝居としては面白いが、その周りの描きがないと思う。古典落語、新作落語のどちらにしても情緒が感じられなかった。

また自分は、今回の演目は聴くいたことがあり、その時のイメージと比較しており、落語は落語”噺”としての醍醐味を持っていることを改めて感じた。
特に最後の演目である「らーめん屋」...自分が聴いた時は寒い時期、それも夜中という設定。今回も夜中であることは分かるが、寒いという状況と追い詰められた若者の心情が浮かび上がってこない。また、オチでは、若者はいままで老夫婦からもらっていた小銭すべてを返して(渡して)、自分の名前を呼んでほしい、と懇願する。そこに老夫婦、若者の双方の思いが現われ、人情話の傑作となっていたと思う。そしてその若者は20代前半というものであったが、今回見えている人物は...。

次回公演も楽しみにしております。


【追記 2015.10.14】

自分の想像した人物像や情景・状況が心に思い描けるか否かが大切だと思う。観せる効果は、自分のイメージに合致した時、その印象は深く刻み込まれるだろう。自分勝手な解釈であるが、たとえば「「たちぎれ線香」...。

大店の若旦那と番頭、置屋の女将と芸者が主な登場人物。自分のイメージは、若旦那は色香に惑ったが、根は真面目。番頭は丁稚上がりの謹厳実直な苦労人、女将は強かな商売人だが、情に厚い。その印象に齟齬があった。芸者は...森下知香さんの役イメージは近いかも。それから芸者の死を知った時の悔悟、惜別の情感が弱いから感情移入ができない。だから線香の「たちぎれ」の悲哀のあるオチにキレが感じられなかった。

落語は、一人で何役も行うから情感を現すため噺にメリハリがある。今公演は役者が演じるという芝居であり、台詞の応酬であった。自分の未熟さもあろうが、噺を「聴く」という集中力が働かず、演じ観る方に神経が行ってしまった。
WORKING

WORKING

一般社団法人映画演劇文化協会

新宿村LIVE(東京都)

2015/10/01 (木) ~ 2015/10/04 (日)公演終了

満足度★★★★★

新鮮な感動
1970年代のアメリカにおける労働事情をドキュメンタリー風に描いた秀作。その描き方は労働者へのインタビューで集めた「声」を役者が答えるかたちで語る。その切り取り方...舞台は上・下手に衣装ハンガーが並び、職業によって舞台袖で着替える。舞台奥一面に幾何学模様かと思ったが、暗転・照明照射でその縁取りに電球が照らし出されるのが街の夜景、それも高層ビルが逆さまに見える。舞台前方(客席側)には幅10cm程の板が上下・左右に不規則に動き、額縁またはモニターのような枠を作る。その大きさはレンズのズームのように遠近の大きさに変化する。そこに人物の顔、上半身、全身など場面によって切取(枠)の大きさが違う。そして その枠にも照明が...クローズアップした中で語られる働く者の「生きがい・夢」「立場・見栄」「不安・恐怖」など、働くという行為は単に財貨を得るのではなく、そこには人間の営みのすべてがある。それ故、その言葉に重みがあり、観客の心に響くのだと思う。

この素晴らしい公演が無料ということにも驚いた。

おばけリンゴ 【終演しました。ありがとうございました!】

おばけリンゴ 【終演しました。ありがとうございました!】

Moratorium Pants(モラパン)

新宿シアター・ミラクル(東京都)

2015/10/01 (木) ~ 2015/10/18 (日)公演終了

満足度★★★★★

何はともあれ
今日は、Aを正面ではない席から観ました。
正面からでは、見えない表情やワルターや秘密警察に、8本足のなにがしが更に近く感じられ、いろんなドキドキが味わえました。
とにもかくにも、一度正面から観て、その後もう一度違う席から観るのも、良いものです…とりあえず。

想いはブーン

想いはブーン

小松台東

三鷹市芸術文化センター 星のホール(東京都)

2015/10/02 (金) ~ 2015/10/12 (月)公演終了

満足度★★★★★

ブーンと伝わりました
面白かったです。詳しくはネタバレで。

ネタバレBOX

電気工事屋の詰め所での一夜の話。『生まれ変わったら、』の件もくだらないけど、松本さんが書くと面白い。殺風景な詰め所が舞台だが、理奈役の異儀田さんの赤いスカートがやけに映えていた。
小松台東は、居心地がよい?
少年の庭【5454初の大阪進出】

少年の庭【5454初の大阪進出】

劇団5454

劇場HOPE(東京都)

2015/10/07 (水) ~ 2015/10/12 (月)公演終了

満足度

暗く幼稚でつまらない
教育論をテーマとした芝居だが、先ず役者が絶叫するシーンが多くて嫌になる。役者が目指すべきは観客の感情を引き出すことであり、自身が感情的になることではない。そこに共感は生まれない。教育論も観念的で幼稚だが、何より暗い。tagは良かったのに…どうしたんだ。

シュガー・ナイトメア

シュガー・ナイトメア

劇団S.F.P.

京都女子大学D校舎1階学生ホール(京都府)

2015/10/08 (木) ~ 2015/10/11 (日)公演終了

満足度★★★★

一生懸命さが伝わりました
始めて女子大の演劇を鑑賞しました♪内容は考えさせられるものではなかったですが、一体感があり良かったです。かぶり付き席で拝見しましたからかもしれませんが、迫力と一生懸命さが伝わりました。次回も期待しています!!

ざくろのような

ざくろのような

JACROW

サンモールスタジオ(東京都)

2015/10/08 (木) ~ 2015/10/13 (火)公演終了

満足度★★★★★

素晴らしい!
引き込まれました。経営と人事、本当に難しいと思います。

ネタバレBOX

三洋電機の吸収合併をモチーフに、山東電機のリチウムイオン電池を開発している部署が松川電器との合併で解体されていく過程を描いた経済ドラマ。

合併を経験し、他の企業の営業譲渡にも携わったことがあるのでとても興味深く拝見しました。また、何十年も前の話ですが、三洋電機の社員からボーナスが現物支給だと聞かされたことも思い出しました。

経営者は長期ビジョンと短期の稼ぎを考えなければなりませんが、貧すれば窮する、傾いた企業は判断能力を失っていて、また支援団との関係もあってか、正しい判断ができなくなるものですね。

さらに、誰が技術開発に重要な人物かを見極めて慎重に行動していた松川電器でしたが、ナンバー2の扱いを見誤ったため、ナンバー1は中国企業へ転身してしまいました。技術者を評価し、どのような地位と権限を与えることが重要かという人事面の難しさを示していました。

臨場感があり、引き込まれました。素晴らしかったです。

ただ、前のシーンで使われたコーヒーカップに蒻崎さんが口をつけそうになったときはおえっとしそうになりました。やはり、都度新しいものを出すべきです。
この素晴らしき世界

この素晴らしき世界

ペテカン

あうるすぽっと(東京都)

2015/10/07 (水) ~ 2015/10/12 (月)公演終了

満足度★★★★★

やはりぺテカンは好き!
、やや作為的に過ぎる箇所は、何度か散見されたものの、基本的には、いつものぺテカンらしい、笑って泣けるハートフルコメディで、終始、心の和む観劇ができて、感謝しています。

この劇団の良いところは、真の嫌なタイプの人間が一人も登場しないところ。

そして、どんなに、有名な客演役者を呼んでも、役の上で、特別扱いをしないところ。

だから、舞台上で、描かれる世界に、真実味が増すのだと思います。

今回も、ややこしいけれど、基本的には、それぞれ、家族思いの3人兄弟を軸に、素敵な家族劇が構築されていて、嬉しくなりました。

いつまでも、続いてほしい劇団の一つです。

ネタバレBOX

披露宴の客である、阿蘇ゆきと、式場の係員の早乙女恵のキャラクター設定に、やや作為的な作り込み過ぎを感じなくもありませんでしたが、今回も、脚本演出の本田さんの温かい人間性が投影された、素敵な家族劇に、好感が持てました。

客演の、田中さんと、柳家喬太郎さんの役柄が、的確な配置で、ぺテカンの役者さん達の中で、悪目立ちしないのも、大変嬉しい、周到な作劇術だと、感服します。他の小劇場の作者には、是非見習ってほしいと思いました。

披露宴で、倒れる母親の姿を出さず、そこにいる演出にしたのも、秀逸でした。新婦とその兄二人の両親は、3人の記憶の中でしか登場しないので、若い父母として、舞台に登場するのみで、ぺテカンのベテラン、大治さんと、KAKUTAの桑原さんが演じました。このお二人の佇まいがとにかく、素敵でした。この二人の秀逸な夫婦像が、脳裏に構築されるので、披露宴でのドタバタ劇に真実味が増したと思います。

新郎の劇団メンバーを演じる、動物電気の小林さんと、帯金さんの、弾けた演技も愉快でした。特に、最後の余興のメーキャップが、ベリグッド!

こういう楽しい遊びに満ち満ちているので、この劇団のファンは、辞められないなと、改めて思いました。

最後の、全員での、演奏は、本当に感激しました。芝居のシチュエーション上も、最高の見せ場になっていて、この劇団の底力を感じました。

いつもながら、斎田さんの演技力にも、うっとりしっぱなしでした。

どうか、いつまでも、このメンバー揃って、劇団を続けて行って頂きたいと切望しています。
<身体>に対する態度表明

<身体>に対する態度表明

木村愛子・林慶一 共同企画

d-倉庫(東京都)

2015/10/06 (火) ~ 2015/10/07 (水)公演終了

満足度★★★★

林慶一 公共について
林慶一
公共について

開演前、舞台上にリトグラフを作るための?万力に挟まれ、ハンドル式で紙を送る仕掛けがあり、林がひたすらその紙に向かってクレパスのようなものでその紙いっぱいに自分の名前を書いている。会場には時報を伝えるシグナル音、携帯のスイッチ音。少々ホワイトノイズ?
林は時々テーブルを自分の手や足、時におでこを使いステージのあちこちに移動させながら、名前を書くという行為をただひたすら繰り返している。時々場内を見回したりしながら、ただ書くという行為をひたすらやっている。時々水を飲んだり、手を拭いたりして。
手元にある公演のチラシ。林の経歴を見ると、「美術大学油絵科の受験に失敗し」とある。クレパス、紙というものが林にとって自分のアイデンテティを獲得するための重要な時期があったのだろうか、単純に芸術への関心と技能との乖離、苦悩のようなもの…。着席し、舞台を観はじめた観客たちは、それ位の「ぬるい集中力」と関心で林のパフォーマンスを観はじめる。
林の仕掛けていく世界に観客は少しずつピントを合わせてゆく。
林は書く行為をどんどんやっている。側から見ると狂気染みている。しかしそれは、しばらく何が起こっているかわからず、見ることが辛くなって、瞳を閉じた観客の意見だろう。私には、「瞳を閉じているだろう観客の瞬きの音」が会場に聴こえた気がした。林の一連のパフォーマンスが途切れ目がない。意識の流れが断絶されることなく、次の舞台上の行為へと移り変わってゆく(個人的には林の数年来の作品も見ているので、そこはとても際立って滑らかに感じた)。
舞台奥の汚しがかけられたズタ袋の中から、林の顔をプリントした生首が出てくる。袋は6つほどあって、それに全部重石が仕掛けられた生首がたくさん入っている。それ自体絵としてキッチュさはあるから、会場からは笑いも起こっていた。勿論生首は「戦争」や「災害」といった理不尽な社会現象を簡単に思い起こさせる。林は其れを自分の生首にすることによって、公共圏で起こりうる理不尽な暴力に対して、自分の内側に対して原因を追究するような、怠慢を可視化するような試みを仕掛けたのではないだろうか。その問いかけは一見、文字の上では果てがない。直ぐに自分とは切り離して命題のように、日々追いやってしまう。林もその机上の空論に答えを出すつもりなど毛頭ないだろう。
生首がばら撒かれたところで、林はマイクスタンドを用意し、ボイスパフォーマンスをはじめる。林の音に対する感性は尋常じゃないと思うことがよくある。毛穴がそばだつ。ある種禅の修行僧のような、荒修行の僧侶のような荘厳で深い其れ。用意された音響も多分林のオリジナル。太鼓、ドローン、太鼓。
再び机に向かい、書く。顔に時々炭が塗られる。顔に何か塗る。。。自意識が林の中で突然邪魔になったんだろう。何かそれらを剥ぎ取るための死化粧。
極限状態に自分自身を追い込んでゆく。身につけた衣装のボトムスもハイレグカット位までたくしあげる。身体の思考のスピードが加速していくように見える。舞台上で林の身体は性的に興奮しているようにすら見えた。ハイレグカットのボトムスの影で。
舞台上のスピードはどんどん加速してゆく。もうそこからはあまり思い出せない。灯りが変わり、林が息があがるのを抑えつつ、俯き加減のままお辞儀し、幕。
会場は少し間があり、終演したことに気づき、拍手がゆっくりしたスピードで鳴りだす。




米

PANCETTA

小劇場 楽園(東京都)

2015/09/02 (水) ~ 2015/09/06 (日)公演終了

満足度★★★★★

米 鑑賞

面白いです。

真珠の首飾り

真珠の首飾り

秋田雨雀・土方与志記念 青年劇場

紀伊國屋ホール(東京都)

2015/09/11 (金) ~ 2015/09/20 (日)公演終了

満足度★★★★

日本国憲法の特異性
ジェームス三木脚本作品を過去1本観て1本読んだ気がするが、記憶にある舞台の方はきっちり説明してくれるが意外性がない、という印象だった(演出・演技の問題だったかも知れないが)。今回の舞台は、きっちりとした憲法作成への言及と構成が説得力を持って迫ってきた。「史実」、とりわけ由来の是非が問題化される案件を扱うドラマとしては、きっちりしている事は重要だ。日本に縁のある女性として草案作成に加わったベアテ・シロタ・ゴードンの20代前半という若さを舞台上で目にした発見は、「情熱」に他ならず、未曽有の大戦を終えた時点の人間の状態を「覚醒」でなく、その逆とみる向きに対して、はっきり前者を見せつける内実そのもののドラマと言えた。
 軽快さ、緩急ある演出が「きっちり」感を中和して心地よい。
 さてこの憲法。作品中、日本の在野の憲法研究グループによる草案にも言及されるものの、ドラマの登場人物は作成グループのメンバー(とGHQの担当官)のみであり、史実も憲法作成者が彼ら米国人である事を否定しない。背景として、連合国占領下の「政府」は戦前からの連続性ある政府であり、彼らの出す憲法草案は体制の変革をもたらすものでは到底なく、一方で他国の干渉を目前にして「民主的な憲法」制定のタイムリミットが迫っている状況があったと説明されていた。他国人による突貫工事の憲法作成は、特殊という他ない。
 しかしこの特殊は、少なくとも戦後日本にとって僥倖であった。もし日本のアイデンティティにとって問題があるとすれば、憲法が彼らによって作られた事ではない。発布したのは日本政府であって国民にとっては「押し付けられた感」はなかったはずだ。むしろ歓迎した。誰しも民主主義が占領という外圧なしに実現したとは、理解しなかっただろう。問題は、手の平を返してアメリカ礼賛へと豹変した多くの日本人の根底にある特性そのものであって、「憲法がどうした」程度の問題ではない(もっと根深い)。例えば、問題の一つは、戦争を自ら総括できない体質を温存している事だろう。状況を客観冷静に見据えて対応できない日本の弱点はそこから来ている、と思う。
 戦後レジームからの脱却を唱える安倍氏は、そうした重要案件について判断できる能力がなく、しかも米国からの要請によって米国依存を脱却しようとしている意味で、「悪しき」戦後レジームの継承者だ。

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