最新の観てきた!クチコミ一覧

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橙色の中古車

橙色の中古車

FUKAIPRODUCE羽衣

こまばアゴラ劇場(東京都)

2015/10/30 (金) ~ 2015/11/01 (日)公演終了

満足度★★★★★

金曜当日券で
正直この日くらいしか行けそうな日が無かったんで帰り道のついでに寄ったら観れた(苦笑

こういう物語は意外と観客席の年代で意見が分かれるのかもなぁ・・
観客席の年代が意外と分かれてた気もしたので・・40代は少なかったのでは?

自分もアルゼンチンタンゴが大好きで(男がカッコいいところとか(笑
じいちゃん先生に「おい兄ちゃん、コレやる!」と言って貰ったコーシーで仕事終わりの眠気を覚ましながら「ゴチです」
「カッコよく歩く方法を教えてください!後姿が誰よりもカッコよく歩きたいんです!」
なんて言って教わったりしているんで意外とよくわかると思った(笑
やっぱ男に生まれたことの唯一に近い特権は肩の力を抜きながらカッコよく歩ける(可能性がある)ということだと思うし。肩をいからせて歩くのはただのバカだ。

競技ダンスとしてのタンゴとアルゼンチンのタンゴはかなり匂いが違うもので、この物語の主人公は競技ダンスというよりも、200年前に舟場のジゴロが娼婦たちを誘ったところの「アルゼンチンタンゴ」に憧れているというところがこの物語のキモだ。

周りを見てみれば分かるけど、日本人の若い男性でアルゼンチンタンゴの体の使い方でカッコよく歩いている人なんていない。
それはスーツを着て肩を切って歩くのとはまた別の感覚だと思う。

え、そんなことのために海を越えるの?と思いそうだが、それはただのきっかけで、そこから転がる石のように軽快に広いアルゼンチンを旅するところが良い。

ボカの路地裏を鋭角で踊るのはパンパの草原やマゼラン海峡を旅した獣たちの末裔なのだ。

何千キロも旅して主人公は日本の湿気を抜けてドライになれたんだろうか?

・・あ、そーいや劇中で2回テレビになりました(笑

ミュージカル『パッション』

ミュージカル『パッション』

新国立劇場

新国立劇場 中劇場(東京都)

2015/10/16 (金) ~ 2015/11/08 (日)公演終了

満足度★★★★

なぜその人を愛してしまうのか
それは、他人にはわからないものである。
さらに本人もわからないのでせはないか。
この作品では、それがじっくりとねっとりと描かれていた。

ネタバレBOX

情熱的な愛を歌い上げるミュージカルかと思っていたら、かなり違っていた。

愛し合う美男美女(の設定だと思う・笑)。
しかし、ジョルジオが国境守備隊への転属することで、それが引き離されてしまう。
守備隊で出会うのは、上官の従姉妹で病弱の女性・フォスカ。
ジョルジオは、病弱な彼女に憐れみをかけることで、彼女から惚れらてしまう。
ジョルジオは、恋人がいるため彼女の愛を受け入れることはしない。
しかし、フォスカはジョルジオにストーカー的とも言える一方的な愛を注ぐ。
さらに、ジョルジオには、先の短い彼女に対して会ってほしいと、軍医からのプレッシャーもかかる。
しかし、ジョルジオが残してきた彼女・クララは人妻であった。
したがって、ジョルジオはどちらに転んでもいい結末を迎えることができない予感がする。

そんなストーリー。

ジョルジオが国境守備隊へ転属して以降、守備隊の食堂には女性(クララ)の悲鳴が響く。
観客としてはとても不安になる。
この時点では何が起こっているのかわからない。

その悲鳴の女性、フォスカが舞台に登場するのだが、これでもか! というぐらいに暗い。
舞台の雰囲気を一気に暗闇に落とし込むようだ。

観客の多くは主人公・ジョルジオの気持ちで舞台を観ているだろう。
そうすると、フォスカの愛情はとにかく恐く感じる。
「早くきっぱりと断ればいいのに」と誰もが思ったことだろう。

もちろん、ジョルジオも断るのだが、上司の従姉妹であり、彼女が命が短く病弱ということもあって、彼は完全に振り切ることができない。
ジョルジオが休暇をとって列車に乗っていると、フォスカもやってくるシーンなんて、恐すぎるし、倒れた彼女を置いていくことができないのも理解できなくはない。
まさにがんじがらめのジョルジオはどうなるのだろうか、と思っていた。

一方、ジョルジオとクララとの関係もなんとなく危うくなってくる。
中盤で明らかになるジョルジオとクララの関係には、驚いた。
冒頭の2人のラブシーンが皮肉めいて見えてくる。

不倫関係であって、クララは子どもと別れたくないという気持ちがあるから、もともと無理のある関係だったのが、ジョルジオと物理的な距離を置くことで、さらにそれがジョルジオにとってもあからさまになってしまったのだ。

互いに都合の良いときだけに逢瀬を重ねていたときには気が付かなかったということだ。
「目の前に恋の相手がいるときには相手は見えていない」ということなのだろう。

「(夫と)別れてくれ」と懇願するジョルジオに対しての、クララの回答はジョルジオからすれば、「この女もか」と思ったのではないか。
ストーカーのフォスカと同じで「自分のことしか考えてない」、つまり「女ってヤツは!」と。

ここで、ジョルジオはクララとの関係についてようやく“目が醒め”、“現実を見ることができた”のではないだろうか。
こうなると、あんなに鬱陶しかったフォスカとの関係も改めて別の角度から見ることができたのではないか。
ただ、ここの彼の気持ちの変化には正直共感できない。

好きでもなく、逆に疎ましいと思っていた女性からの愛情を受け入れようと思える瞬間はあるのだろうか。
“気に掛かっていた”相手が急にクローズアップされることはあったとしても、こんなにイヤな思いをしていた相手に対して。

なので、フォスカの従兄弟の上司が、勘違いによりジョルジオに激怒するときの、ジョルジオの態度はどこかやけっぱちというか、投げやりな感じに見えてしまった。
「もう、どうでもいい」と。

にしても、ジョルジオって「恋愛のことしかないのか?」とつい思ってしまった。もちろんそれがテーマなのだから仕方はないのだが。
それが彼の世界の大半を占めているように見えた。イタリア人の男だからか、というのは偏見か(笑)。

恋愛というものは、錯覚や思い込み、幻想、理想などが複雑に絡み合ったものである。
そして、“なぜその人を愛してしまうのか”は、他人には理解できないものであり、本人もわからないのだ。
この作品では、それが描かれていたのではないかと思ったのだ。
結局本人にしかわからないものだ。
それは「恋愛の相手にもわからない」のでもある。

この内容はどちらかと言えば、ストレートプレイの舞台として、じっくり台詞と演技を楽しむもののほうがよかったのではないかと思った。
ミュージカルって、たいてい観劇後にはテーマ曲など印象的な曲が頭の中に鳴っていることが多いのだが、この作品にはそれがなかった。シーンとしての印象のほうが強かった。

舞台セットはシンプル。
主なキャストの、井上芳雄さん(ジョルジオ)、和音美桜さん(クララ)、シルビア・グラブさん(フォスカ)の3人がとても良かった。

井上芳雄さんは、優男で折れやすそうな感じのイケメン風が、和音美桜さんはジョルジオに愛を注ぐ恋人から人妻の顔の変化が、そしてシルビア・グラブさんはとにかく暗いのだが、半ば強引であるところや、彼女がジョルジオに対する想いを手紙を書かせるということで表現した歌が、あまりにも強く溢れ出し、それが激しい愛情表現であり、裏返せば“(ジョルジオにとっての)恐怖”でもあることが伝わってきたところなどが良かったのだ。
彼女にとって無敵の世界

彼女にとって無敵の世界

ライオン・パーマ

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2015/10/29 (木) ~ 2015/11/01 (日)公演終了

満足度★★★★

メロスゥ~♪
ライオンパーマ独特の世界によるしっかりとしたファンタジー(と思う。)。奥深いんだかちょっかい出しているだけなんだか,よーわからんけど,とにかく面白い。2時間の芝居だけど,集中が途切れることなく,ライオンの世界に嵌っていました。この劇団の世界は,いっぺん嵌るとクセになって抜け出せないよね。良かったです。メロスゥ~♪,あのメロディが耳について離れません。

ヤッシーナイト2

ヤッシーナイト2

ヤッシーナイト

早稲田小劇場どらま館(東京都)

2015/10/29 (木) ~ 2015/11/01 (日)公演終了

満足度★★★★

最終日観劇
演者も演出も当日のトークゲストも、演劇界の早稲田派閥で囲まれ劇場の外では六大学野球の優勝パレードが聞こえるという、滅多に経験しないような観劇日。
個性的な4作品、この作家陣を集めたのはご本人の人徳ゆえなんだろうな。
矢柴さんの映像での活躍は目にしているけど、舞台で見る姿は初見。これまでも幾人もの一人芝居を見たことはあるけど、今回は作家陣に惹かれ見に行った。劇場アクセスも良く、劇場内部も綺麗だった。

舞台で演じる時は一人だけど、幕間にお手伝い役?のメイクさんが出てきてその人と台詞なんだか素の会話なんだか、あまりにも自然な会話を挿入し、舞台上で着替えを見せながら次の話へ移行する。更衣中、胸にバストバンドしているから「ああ、一人舞台って大変だなぁ‥」と漠然に思っていたら、実は前日の舞台で肋骨骨折してしまったのだとか。お大事に。
少し長くも感じたが面白かったです。約2時間半。

ネタバレBOX

上手側には楽屋をイメージするメイク台に衣装、下手側には劇中に使用する机やソファがあり、中央には平面の壁、そこにはタイトルや映像画面が出るスクリーン仕様。冒頭、上手近くにある出入口から和服姿の矢柴氏登場。上演前には、助演としてメイクさん(中村沙樹さんというかたらしい)に雑談するように作品解説やそれまでの経緯を独り言ちる。舞台小道具などの転換などは若い男性がやっていたが、のちに舞台監督さんだと判明。

4組の脚本家によるオムニバス一人芝居。以下、上演順。

・10数年前、自分と同時期から活動してた猫のホテル、活躍していく様を横目に自分も「CAB DRIVER」という劇団主宰して活動していたけど、自分んとこは公演直前に主演女優が来なくなったりと問題も発生したりと紆余曲折あり。数年後(千葉さんと)共演した際に、連絡先を交換してから、今回、脚本書いてもらった。
「おんなの谷 / 千葉雅子」
将棋名人戦、対局真っ最中に勝負の流れを変えようと、昼食で訪れたお店で巻き起こる棋士と妻と愛人とカンボジア出身の女性店員のひと騒動。店内で次第に修羅場と化してくる妻と愛人とやたらと突っ込みの上手い店員に対する棋士の慌てっぷり、否定と突っ込みながらご飯食べて、彼女たちに追い込まれ次第に汗だくになってく様が面白い。ショートショート猫ホテ作みたいで、一人で演じているに千葉さんの作品と強く実感。面白かった。

・着替えながら、今回の脚本依頼をした経緯を話しつつ、次の準備。
(山崎さんが)昨年の一人舞台「ヤッシーナイト」を見に来てくれて、その時はつかこうへいさんの作品をやったが「どうせならオリジナルやったら?」と言い残して帰って行った。今年の舞台で何をするか誰に書いてもらうかと悩んだ時、山崎さんとの会話を思い出し、ならばオリジナルを書いてもらおうと、身の程知らずの前代未聞のオファーをした。昨年度の邦画興行収入1位2位を独占した脚本家で日本を代表する映画監督にですよ!(山崎氏はすでに5年くらい先のスケジュールが埋まっているらしい)小劇場に書き下ろしたという大事件!思い切って依頼したら最初は「書けたら書きます」という返事だったのに、届いたのは見事に書き上がったものが送られてきた。読んだら確かに面白い。けれど、ある部分、手直ししたらもっと面白くなっていくんじゃないですかね〜と、下から上を伺うように(パソコンでキーボード打つように)メールを送ったら「良いですね〜」とまた面白いのが送られてきた。さらにここを変えたら〜、なんてやりとりを数回繰り返して出来た作品。
「蔵の中 / 山崎貴」
老婆から依頼を受けてやってきた質屋の男2人。お宝になるような物はないかと、蔵の中を物色していると封印された箱を見つける。中見ないと物がわかんないしと開けてみると、何やら決戦の様子やその時代の重大な事柄が時代絵巻のように描かれた巻物が出てくる。歴史上の人物から近年の様子まで描かれて図面も綺麗で内容的にもお宝か!?と喜んだのも束の間、最近の震災を思い出す絵が出てきて、もしやこれは予言の絵巻で見たらヤバいものなのでは…と思ったら案の定、家主の老婆から「それは家宝だから開けないで」と外から言われてしまう。はーいわかりましたーと返答するも、今頃言われて後の祭り。さてどうしようと思案していたら、こうなったら全部見てやるかともう一人の男は言う。勢いのあまり結局見てしまった男2人の結末。世にも奇妙な未来話でテレビドラマ的な要素も見られて面白かった。

・すでに汗だくになりながら公開着替え。冒頭の依頼話にまた話が戻りそうになったところでゲストが自ら登場、以下混同した会話の覚書。
「インターバルトーク / ゲスト・村上てつや」
たまにぼーとしてテレビ見てるといきなり矢柴が出て驚く/早稲田で芝居やるなんて懐かしいねー/学生時、大学の一番いい場所でゴスペラーズがコーラス練習していた、それを演劇やっている団体は少し離れた場所で稽古している団体が多く、それを遠くで聞いていたが月日が経つとだんだん煩くなっていき、聞こえてくるので早稲田の演劇サークルにいた(カムカムミニキーナの)八嶋智人などは「あいつらうっせーな」とか言ってたの覚えてる/場所取り?提供してくれたおばちゃんに親切にしてもらったエピソード/今日は六大学野球で早稲田が優勝したから、帰りはこの周り、大変な事な事になるんじゃない?/大御所に依頼する話聞いてて俺がハラハラしちゃったよ!俺らは大御所クラスの作詞家に(修正を)お願いしたら、なんで?って言われるよ!いや、そのかたは「てにをは」を大事にされている方なんでね(言いながらフォロー)/ゴスペラーズも芝居仕立てでライブやったりする/デビューしたての頃、当時のマネージャーの勧めで5人全員NHKのドラマオーディションに参加させられた、5人のうち4人は書類選考落ち、後の一人が第3次(?)まで通過して結局何かのドラマに端役として出演した/それがこの前さだまさしさんの娘さんと結婚した北山(陽一)!/矢柴さんが村上氏になんか歌ってよ、と振るも、逆に「お前が歌え」と煽られ、村上氏はポケットから音叉取り出し耳に当てながら共鳴確認、メイク役の中村さんと舞監さんも加わりコーラス指導、矢柴さんがメインボーカルでベン・E・キングの「スタンド・バイ・ミー」を披露する事になるが、なかなか音程取れず苦戦する。最終的に客席もコーラス加わり場内一体化でワンフレーズ歌い上げる。/ 充分盛り上がったところで村上氏退場。

・次の方とは(飯田譲治さん)長いお付き合いで、僕が初めて映像に出演した時の監督さん。この人も凄いですよー、依頼したら2時間くらいの作品書いて送ってくれた。でも(上演の)時間は限られてるし演るの一人だし、ビクビクしながら手直しをお願いしたら「なにぉ〜」と言われたりしたが協力して書いていただいた。NHKドラマ「アイアングランマ」にワンシーンで出演した役、その時は「関塚」って名字だけだったのに今回はフルネーム。「正」って名前だったんだw その役を主人公にして、一人芝居の台本にしてくれたもの、いわゆるスピンオフ。
暗転。画面が切り替わると
「私立探偵関塚正 / 飯田譲治」
いきなり水を一気飲みしたところから一瞬に場の空気が変わり、すぐに話の世界に突入。かつて刑事だった関塚、今は探偵をやっているが、ある事件を追っていく事に妻も関わる事になり…。かつての「沙粧妙子」を彷彿させるような作品というか、性愛エロチックホラーサスペンスといった感じ。映像になったら、あの場面はCG処理が加わるんだろうなと思うような描写があったり。最後は冒頭の水を飲んでいる場面に戻るが、妙に気持ち悪い面白さがあった。

・やっと最後です、もうみなさんもずーーと脇役汁浴びっぱなしで疲れるでしょ?着替えながら胸に装着してるバストバンドに自ら触れ「昨日の公演中に肋骨を怪我し病院直行しいろいろ処置してもらった」との事。次のジュウノメは5人くらいの若手ライターたちが考えた作品の中の一作。(ああ、ジュウノメって10の目の事か、と書いてて今頃気づいた)
「ザ・ワールド・オブ・マイン / ジュウノメ(シナリオ制作ユニット)」
パジャマ姿で床に頭をつけて膝曲げて倒立している、この訳ありの子が主役だが、実は逆子男児だった。なんとか正常位置に戻り、そこから話が始まる。父親が仕事を終え、ほろ酔いご機嫌で帰宅し、名前を考えたと発表するもあまりのキラキラネームに胎児意気消沈、そんな名前やだー!と念じ胎内でジタバタするも、肝心の母親は自分とは真逆の考えで否定しながら「ほらお腹の子もこんなに喜んでる!…」ってそれに感動する始末。今は売れない役者だけど付き合いは大事、今度の仕事まで2万円貸してとのたまう父親。おいおい、俺もう生まれちゃうよ!これから先、大丈夫なの?本当に生まれて大丈夫なの!?と、困惑してるうちに母親の体に異変の兆し、いよいよ陣痛が始まって…。胎児は無事に母親のお腹から出てこられるのか、父の命名は本当にそれでいいいのか、風雲急を告げる出産の行方は一体どうなるか。深夜枠のドラマ見ているみたいなファンキーな出産話。現実社会でもその当て字で名前つけてる人がいそうなタクシードラーバーなハリウッド俳優名、それを模写する矢柴さん、似てた。

無事に終演となり、「脇役汁をたくさん浴びたと思うので早く帰って洗い流してください。」と矢柴さん〆の一言で終了。
2時間を超える舞台を演りきった矢柴さんの舞台への意気込みや戯曲への取り組みと掘り下げ方、人物の陰影、緊迫した心理状態をすぐにモノにする巧みさに感嘆。どの作品も作家個性が出てて、面白かったです。
錆びつきジャックは死ぬほど死にたい

錆びつきジャックは死ぬほど死にたい

ポップンマッシュルームチキン野郎

CBGKシブゲキ!!(東京都)

2015/10/28 (水) ~ 2015/11/03 (火)公演終了

満足度★★★★

優しいお芝居
久しぶりの観劇にふさわしい盛りだくさんの舞台でした。
美津乃あわさんが出演されているので観出した劇団ですが作品の世界観が好きで毎回拝見するようになりました。
今回も息が止まりそうな程畳みかけるような展開が素晴らしかったです。

ネタバレBOX

今回は出演者も多く途中少し話が散漫になっていましたが、終わり方は納得のできるものでした。
展開も早く、140分があっという間に過ぎていきました。
可憐な華の存在の愛花さんとあわさんの圧倒的な重鎮の華が対照的で良かったと思います。主演の方の動きが素晴らしく、一瞬ダンサーの方かと錯覚する程でした。個人的には吹原さんの演技が秀逸で流石だなと感激しました。
そして何度か拝見していて思ったのが、今回はおとなしめだった劇団の方々の中で、野口オリジナルさんとCR岡本さんがとても成長されたように感じます。特に岡本さんは「あわさんの相手役をすると魅力が増す」の神話をしっかりと受け取られていたように感じました。これからが楽しみです。
★を一つ減らしたのは、舞台装置がいまいちで最初劇場に入ったとき「え?これが5800円の舞台??」と一瞬思ってしまいました。
おそらくフリークス歌劇団のイメージ先行で作られたのかと思いますが、にしてももう少ししようがあったのではと思ってしまいました。
映像のアニメーションはポップンマッシュルームチキン野郎さんの世界観をものすごく引き立てているようで好きです。
本当は主演クラスの力量の役者さんなので、ポップンマッシュルームチキン野郎さんの作品であわさんがもっと活躍するお話を観てみたいです。
地を渡る舟 ―1945/アチック・ミューゼアムと記述者たち―

地を渡る舟 ―1945/アチック・ミューゼアムと記述者たち―

てがみ座

東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)

2015/10/23 (金) ~ 2015/11/01 (日)公演終了

満足度★★★★★

最終日観劇
側でみれば知の道楽のようなお屋敷でも、そこは研鑽を積む学舎でもあり家庭でもあり。農耕、風習、戦時下の正義、唇噛み締め大地を踏みしめて生きてく昭和の日本風土記のよう。身分や立場は違えど、みな市井の人々。戦争により失ったもの、奪われたものは人命以外にもたくさんあるが、女中の志野さんがお国言葉で漏らした本音に涙止まらず。世の中的に自分にとって無駄なモノは簡単に淘汰しようとする流れは誠に不憫な考えだと思ったりして。
澁澤の妻と宮沢の妻が相対する場面の毅然とした真摯さ、その澁澤妻の選択肢のない生粋の生き方、苦悩の日々を過ぎ、それを受け止めた澁澤の気持ちにも憂う。シンプルだけど印象に残る舞台セット。
いい舞台でした。

お披露目〜死体編〜

お披露目〜死体編〜

日本コメディ協会

小劇場B1(東京都)

2015/10/30 (金) ~ 2015/11/01 (日)公演終了

満足度★★★★

個性的な笑いの4作品
言葉の掛合いの中で生じる勘違いを笑いに昇華させ、死体に絡ませ完結させるのは容易ではないだろうが、4作品共に個性的な俳優が登場し、面白い舞台でした。ただ、どの作品も死体の扱いがサブ的だったので、もっと死体を真正面から扱ったブラックな作品も観たかった。

「ひまわりとブルース」

「ひまわりとブルース」

劇団犯罪友の会

ウイングフィールド(大阪府)

2015/10/23 (金) ~ 2015/10/25 (日)公演終了

満足度★★★★★

初ハントモ!上手い芝居を間近で観られた♪
野外劇を観たいと思いつつ、ハントモさん初観劇は室内劇でした。
が、上手い役者さんの演技を間近に拝見でき、とっても良かったです♪

本当に安心して演劇に浸り、戦後間もない頃の活気溢れる時代を感じれる公演でした。

川本三吉さん、中田彩葉さんの惚れるような演技。
上木椛さん、松山カオルさんの綺麗どころの板に付いた演技。
金城左岸さんの松竹新喜劇的下手な演技。
どれも良かったです。

野外劇は一回スキップし、次回は2月の室内劇との事、やはり楽しみです♪

ネタバレBOX

戦後間もない時代…。
夫に失踪され、娘と二人でたくましく生き抜いた妻。
復興のどさくさに、政府に取り入り一攫千金を夢見る夫が帰ってくるが…。

父に畏敬を感じつつ、賢く素直に育った娘。
少し切れた、上流華族出身のお嬢様。
事件を追い、有名になることにあこがれる男。
おせん

おせん

サスペンデッズ

シアター711(東京都)

2015/10/30 (金) ~ 2015/11/01 (日)公演終了

満足度★★★★★

おせんが輝いた舞台
時に人形には魂が宿ると言いますが、人形浄瑠璃の悲恋物に登場する人形は特にそうなのでは!?樽屋おせんの物語をベースに、斬新な解釈を取り入れつつ、サスペンデッズらしさがそこここに感んじられる構成や演出に大いに楽しませて頂きました。時代を超えて現代を生きるおせんなら、きっとこの結末に満足し、今までの無念を払拭し成仏出来たのではと思わせる舞台。進化し続けるサスペンデッズに今後も目が離せません!

遡上/傘を返しに

遡上/傘を返しに

こねじ

magari 駒場店(東京都)

2015/09/12 (土) ~ 2015/09/14 (月)公演終了

満足度★★★★

会場との相乗効果
「傘を返しに」
この会場へのアテ書きでもある20分リアルタイムの会話劇。
説明台詞は1つもないのに、男女二人の会話からその関係や状況などが察せられるのが見事。
そして互いの想いはヒントを出して(極論すれば出しっぱ?(笑))おき、あとは観客の想像に委ねるのも巧い。

「遡上」
こちらは盛岡に実在する喫茶店をモデルにしての女優5人芝居。
やや特殊な事情に加えて「超自然的な」存在も登場するのにリアリティがあるのは各人物の造形に説得力があることと会場のサイズとの相乗効果か?
なお、ラストシーンでタイトル(の意味)を改めて思い出して納得。
ちなみにこちらが始まった途端に外を川が流れているように感じた暗示にかかり易いσ(^-^)であった(笑)。

音楽劇「わが町、ちょうふ ~こどもの王国~」

音楽劇「わが町、ちょうふ ~こどもの王国~」

せんがわ劇場

調布市せんがわ劇場(東京都)

2015/10/31 (土) ~ 2015/11/03 (火)公演終了

満足度★★★★★

-
2時間20分、休憩10分。市民参加型で素人らしさやべたな設定がよく活かされ、素朴に心を動かされた。大作なうえに歌も踊りもあり、出演者、指導者はお見事。

遊星ブンボーグの接近

遊星ブンボーグの接近

ヨーロッパ企画

西鉄ホール(福岡県)

2015/10/31 (土) ~ 2015/11/01 (日)公演終了

満足度★★★

でかっ!
文房具のサイズと小人の設定で笑って、人間の部屋を装置の中に、つながりを映像で。お客さんが、こびと目線になっていたのに気づきます。

放笑會【HOUJOUYA】 WRAWASHICHA!BATTLE  in FUKUOKA

放笑會【HOUJOUYA】 WRAWASHICHA!BATTLE in FUKUOKA

放笑會実行委員会

甘棠館show劇場(福岡県)

2015/10/30 (金) ~ 2015/11/01 (日)公演終了

笑いました。
鎖骨の3本の違ったアプローチにはまり、プロのおりがみの安定した笑い、下衆會は見慣れた感ありましたが笑いました。

『Fish or Meat?』『ハーフ&ハーフで。』

『Fish or Meat?』『ハーフ&ハーフで。』

96文字

ぽんプラザホール(福岡県)

2015/10/30 (金) ~ 2015/10/31 (土)公演終了

きばやし~
危ない間がありましたけどクリアして、意外と好きなキャラではある。終盤に敬語が入ったのは、どっちか。俳優さんがたも落ち着いた演技になったのでは。

心中天網島

心中天網島

遊戯空間

上野ストアハウス(東京都)

2015/10/29 (木) ~ 2015/11/03 (火)公演終了

満足度★★★★★

心中
三味線、薩摩琵琶、笛の演奏と歌は最高にすばらしいです。
障子の手前と向こう側を離れて演ずるのは面白い趣向ですね。
セルフの長いこと、セリフにすごい迫力があって圧倒されました。
バックにセリフを投射されたので、少しはわかったが、昔の言葉遣い難しいですね。

最後に歩く道

最後に歩く道

TOKYOハンバーグ

サンモールスタジオ(東京都)

2015/11/01 (日) ~ 2015/11/08 (日)公演終了

満足度★★★★★

最後に歩く道
犬や猫を人間が演じるなんて面白い設定。丸い舞台を上手に使って、あたかも舞台セットがあるかのようでした。動物愛護センターとはどういう仕事内容なのか分かりやすく表現されて、また、そこで働く人の葛藤を演じた内容で
見応え十分でした。最後は非常に考えされました。

雪の女王

雪の女王

劇団ひまわり

ABCホール (大阪府)

2015/10/29 (木) ~ 2015/11/01 (日)公演終了

満足度★★★★★

幻想的な雪の世界♪
初のBSPと劇団ひまわりのコラボ作品ということで、どんな風になるのかわくわくしていました。
BSPらしいチームワークと激しいダンス&アクションに加え、心に残るたくさんの歌が詰まったミュージカルでした。

ひまわり版では、小学生からの年齢層もさまざまなたくさんの俳優さんたちが賑やかに登場するオープニングが楽しく、そして日向薫さんという圧倒的な存在感の雪の女王が、恐ろしくも美しい氷の世界観を体現。
なにより妹・アンナを探すヒロイン・カレンの一途な姿に胸を打たれました。

カレンの、そしてひたむきに舞台に向き合う子供たちの美しい心を通して私も妖精の世界を観ることができたような、素敵なファンタジーの世界に浸ることができると同時に、この作品そのものが人間の心の在り方を問いかけてくる鏡のような存在だと感じました。
心に残る作品です。

おせん

おせん

サスペンデッズ

シアター711(東京都)

2015/10/30 (金) ~ 2015/11/01 (日)公演終了

満足度★★★★★

意表をつく構成の妙
時代劇かとばかり思いましたが、さにあらず。

隠れたテーマがほの見えた気がします。

大学時代、西鶴研究の第一人者のゼミでしたので、「樽屋おせん」は既読でした。
詳細は覚えていないけれど、「好色5人女」中、一番気の毒に感じた覚えがあります。

サスペンデッズの3人の役者さんで、どういう風に演じるのか興味がありましたが、そう来ましたか!

時代劇に見えて、しっかり現代劇ではという印象ですが、とにかく、3人の演者としての進化も観られ、とてもエキサイテイングな舞台運びに、ワクワクしました。

今後も、益々、この劇団、見逃せないなという思いがしました。

ネタバレBOX

この劇団には珍しく、開演前に、キャストの3人が、会場で、席の案内や飴を配っていました。お客さんとも、普通に、世間話などもしています。

それが、幕が開いた瞬間、舞台に移動して、登場人物になりきります。

その切り替えがお見事。

どうやら、この三人は、人間ではなく、人形でした。

人形遣いに繰られて演じる人形ですが、おせん役の人形が、稽古を抜け出し、逃走してしまって、残された、男の人形3体は、思案にあぐねているところ。とりあえず、3体だけで、稽古を続けようということに決まり、一人が、何役も兼ねて、「樽屋おせん」の芝居が進行して行きます。

こういう、趣向のせいで、佐藤さんがおせんを演じることに何の違和感もないのです。どなたのアイデアかはわかりませんが、この趣向はお見事でした。

いつもは、人形遣いの意のままに、役作りなどもいい加減に演じていた3体が、稽古を進める内に、役の想いが伝播して、だんだんに、演じることへの自主性が芽生えます。

もしかすると、これは、この劇団の、演劇論の提示なのではないかと感じました。

サスペンデッズの描いたおせんは、歌祭文のおせんでも、西鶴のおせんでも、青菓のおせんでもなく、現代のいおせんとしての決断をします。

不義を悔やんで、自害するのではなく、男に振り回される人生はまっぴらだと、今の場所から逃走するのです。

実に斬新極まりない、サスペンデッズおせんでした。

早替りの3人の役者さんの熱演が、とても心地よく、こうして、心底演劇を愛してやまない方々の舞台は、私にとっては、何よりの清涼剤となりました。 

佐野さんの瞬時の二役には、大笑い。ちゃんと、それでも、役になりきっていて、感嘆ものでした。ただ、欲を言えば、早替えの衣装の襟が、ドウランで、真っ白になっていたのは、少し興ざめではありました。

この作品、歌舞伎で、中村屋兄弟と獅童さんで演じても、面白いかもしれません。
最後に歩く道

最後に歩く道

TOKYOハンバーグ

サンモールスタジオ(東京都)

2015/11/01 (日) ~ 2015/11/08 (日)公演終了

満足度★★★★★

無題1642(15-331)
18:00の回(曇)。 12公演目。

17:25会場着、1F入ったところで受付(整理券有)、17:33開場。

(公開ゲネには行けず)初日、なかなか予定が決まらず滑り込みでなんとか観劇。

最前列はミニ椅子+パイプ椅子のひな段席、2列目に座ります。

剥き出しのコンクリート、汚れが目立つ壁、円形の大きな台、奥には格子のようなもの...それだけの、生気を拒絶しているかのような舞台。

17:45/55前説(アナウンス、光藤さん、110分)、18:01開演~19:48終演。

ひとつの事象を採り上げているようにみえて、実は、いろいろな局面で生ずる課題を内包しているように思えました。劇中の「堂々巡り」は日常的によくあること、そして、それはいつも、どうしようもないこと、だという結論に至る。

円形の舞台、だんだんあり地獄のように見えてきます。手を差し伸べるのか、無理(無駄)だとするのか。

先日「楢山節考(2015/10@せんがわ)」を観ました。抗いえぬ村の習わしにはそうすべき「生きるための」理由があるのですが、本作にはなにがなければならないのでしょう。

たとえば高齢化と介護、外来種、耐性菌...支えきれるのか、そんなことを考えながら観ていました。

幕末緞帳イコノクラッシュ!

幕末緞帳イコノクラッシュ!

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インディペンデントシアターOji(東京都)

2015/09/04 (金) ~ 2015/09/15 (火)公演終了

満足度★★★

アングラ..か?
世界が小さくまとまりすぎ♪アングラ=破壊、でもなにを破壊しているのか♪騒いで祭り騒ぎなら、もっと歌と踊りを練習しろ♪白塗りで役者の個性が消えてる♪もっとカリスマを感じる役者いないのかよ♪でもB級芝居小屋マイナス「衝撃・寒気」、お子様向け芝居小屋だねってことで星3つ♪

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