満足度★★★★★
金曜当日券で
正直この日くらいしか行けそうな日が無かったんで帰り道のついでに寄ったら観れた(苦笑
こういう物語は意外と観客席の年代で意見が分かれるのかもなぁ・・
観客席の年代が意外と分かれてた気もしたので・・40代は少なかったのでは?
自分もアルゼンチンタンゴが大好きで(男がカッコいいところとか(笑
じいちゃん先生に「おい兄ちゃん、コレやる!」と言って貰ったコーシーで仕事終わりの眠気を覚ましながら「ゴチです」
「カッコよく歩く方法を教えてください!後姿が誰よりもカッコよく歩きたいんです!」
なんて言って教わったりしているんで意外とよくわかると思った(笑
やっぱ男に生まれたことの唯一に近い特権は肩の力を抜きながらカッコよく歩ける(可能性がある)ということだと思うし。肩をいからせて歩くのはただのバカだ。
競技ダンスとしてのタンゴとアルゼンチンのタンゴはかなり匂いが違うもので、この物語の主人公は競技ダンスというよりも、200年前に舟場のジゴロが娼婦たちを誘ったところの「アルゼンチンタンゴ」に憧れているというところがこの物語のキモだ。
周りを見てみれば分かるけど、日本人の若い男性でアルゼンチンタンゴの体の使い方でカッコよく歩いている人なんていない。
それはスーツを着て肩を切って歩くのとはまた別の感覚だと思う。
え、そんなことのために海を越えるの?と思いそうだが、それはただのきっかけで、そこから転がる石のように軽快に広いアルゼンチンを旅するところが良い。
ボカの路地裏を鋭角で踊るのはパンパの草原やマゼラン海峡を旅した獣たちの末裔なのだ。
何千キロも旅して主人公は日本の湿気を抜けてドライになれたんだろうか?
・・あ、そーいや劇中で2回テレビになりました(笑