
「結婚しようよ」終演しました。ご来場誠にありがとうございました!
The Stone Age
浅草見番 (東京都台東区浅草3-33-5)(東京都)
2015/09/11 (金) ~ 2015/09/13 (日)公演終了
満足度★★★★
バランスよい。
笑いどころ、泣きどころのバランスがよいように思えました。
コテコテ関西劇だなってとこもありましたが
それもまた味なのであります。

こんなにもお茶が美味い
ニットキャップシアター
インディペンデントシアターOji(東京都)
2015/10/16 (金) ~ 2015/10/19 (月)公演終了
満足度★★★★★
千秋楽でした。
2回目のこの日は、なんだか怖くて、哀しい・・・・。
家族の茶の間で語られるのは、いつも出来事が起きた後なんですよね。
しでかした事、嬉しかった事、残念な事・・・など、など、報告する本人から聞いたことに一喜一憂する家族たちは、見ていないことも経験していないことも
、本人と一緒に体験したような気分になる茶の間・・・・その懐かしく、暖かい空間は、時間の経過と共に変化し、消えてしまう・・・・。
昔の実家でのひと時を、思い出しました。

桃太郎と鬼娘
劇団のの
阿佐ヶ谷アルシェ(東京都)
2015/10/09 (金) ~ 2015/10/12 (月)公演終了
満足度★★★★
タイムリーなテーマをコンパクトに
鬼退治後、きび団子屋で生計をたてていた桃太郎に復讐を目的に近付く鬼の残党の娘、そして他にも桃太郎を狙っている者が…。
民話やお伽噺の元となったであろう史実をそれに近い形で描くスタイルゆえ「鬼」には角がない…どころか普通の人間として描かれる。
それはそのまま桃太郎の驚きでもあり、正義と思って鬼退治に“参加”して鬼ヶ原に行けば、そこにいたのは鬼などではなくごく普通の人々、とてもそんな相手を討つことはできずに一人戦列を離れたことから「敵前逃亡」の罪で追われる。
そうなんだよ、戦時教育で「鬼畜米英」などと刷り込まれ…というより洗脳されたとしても、相手は鬼でもなければ悪でもない。
キナ臭くなってきた昨今、これを忘れてはいけない。
そう考えると鬼退治系のお伽噺ってけっこう過激なんだな…とも。
ヒロインである鬼の娘もそこに気付くが彼女の鬼…いや兄が復讐を諦めないことで起こる終盤の悲劇には考えさせられる(1年戦争時のエルメスのララァを想起したが、のあ主宰はご存知ないそうで…う、ジェネレーションギャップ(爆))。
そうして迎える最終場は「もしかするとこうだったかもしれない」和やかな平行世界。
後味を悪くしないためと思ったが「こういう世界であって欲しい」という願いや祈りとも受け取れ、そう考えると深い。
80分という尺に巧く収めたなぁ。
それにしても、ここの芝居で殺陣を見ることになるとは…!(笑)
あと、TEAM空想笑年、柿喰う客に続く桃太郎ネタ、この後にはタッタタ探検組合も控えているし、何なの?桃太郎生誕〇年とか没後〇年とかなの?

瑠璃の頌歌(るりのオード)
DANCETERIA-ANNEX
横浜市泉区民文化センター テアトルフォンテ(神奈川県)
2015/09/26 (土) ~ 2015/09/27 (日)公演終了
満足度★★★★★
いろいろな曲が聴けた!
公演を重ねるごとに徐々に大所帯になっていくとともに
役者の上達を感じました。きっと指導者の方が素晴らしい技能をお持ちなのでしょう。
なにより生バンドの演奏が舞台を盛り上げてくれるのが、聞いていて楽しいです。いつもよりも曲のジャンルが多岐に渡っていて、最後まで飽きずに鑑賞することができました。特にGOH IRISさんの歌声は何度聴いても美しい。
皆様のこれからの活躍に期待します。

DOWNTOWN HOTEL
SECOND・N PRODUCE
千本桜ホール(東京都)
2015/10/13 (火) ~ 2015/10/18 (日)公演終了
満足度★★★★★
初日だったから固かったのかなー
好太郎と鈴木ゆか出演ということもあり、観て来ました。大和さんの作品は初めて。そういう期待も込めて!!

こんなにもお茶が美味い
ニットキャップシアター
インディペンデントシアターOji(東京都)
2015/10/16 (金) ~ 2015/10/19 (月)公演終了

ミュージカル「ラ・マンチャの男」
東宝
帝国劇場(東京都)
2015/10/04 (日) ~ 2015/10/27 (火)公演終了

劇団東京乾電池の月末劇場 総集編
劇団東京乾電池
新宿ゴールデン街劇場(東京都)
2015/10/02 (金) ~ 2015/11/01 (日)公演終了
満足度★★★★★
なんでみんな行かないの?
あの空間でこんなに贅沢を感じる舞台は無いのに。本当は全て通いたいのだけどね。。。来週も行きます。
「二人で狂う好きなだけ」これ何度観ても見飽きない。他の作品も、東京乾電池ならではの味わいがあります。

四谷怪談
ジェイ.クリップ
俳優座劇場(東京都)
2015/10/18 (日) ~ 2015/10/20 (火)公演終了
満足度★★★
“歌舞伎調台詞”の意図は・・・
“歌舞伎調の台詞”が、この芝居のポイントの一つなのだろうが、
馴染みがない上、速い台詞回しが多く、台詞の内容を理解する方へ意識が行ってしまい、芝居全体を楽しむことが出来なかった。
当日パンフに、演出:西沢氏の本作に対する思いが記されていたが、
『現代の不条理に立ち向かう』と、いうのであれば、
現代の、若しくは“それ”に近い言葉で台詞を書いた方が良いのでは?
と、思うのは私だけだろうか・・・。
役者さん達の熱演が伝わってきただけに、勿体無く、残念な気持ち。

ドリームランド
ロデオ★座★ヘヴン
【閉館】SPACE 雑遊(東京都)
2015/10/08 (木) ~ 2015/10/12 (月)公演終了
ダークサスペンスな愛憎劇
ミステリー風な結構重厚な物語だった。
どうなっていくんだろうと引き込まれて良かった。
ただ130分と個人的には長く感じてしまい、ちょっと疲れてしまった。

四谷怪談
ジェイ.クリップ
俳優座劇場(東京都)
2015/10/18 (日) ~ 2015/10/20 (火)公演終了
満足度★★★
たしかにラブストーリー
お岩さんの最期の行動にきゅんときた。
登場人物それぞれの感情が描かれていて面白かったが、お袖のエピソードがかなりの分量を占めていて、主役は彼女なのかとちょっと感じてしまった。
歌舞伎調のセリフは全部は理解できないけれどテンポよく小気味よかった。皆さん上手だったけど特にお槙の人が所作もセリフ回しも自然で素敵。
まや、主演の鯨井さんの色悪っぷり、たまに垣間見える不安にドキドキした。

四谷怪談
ジェイ.クリップ
俳優座劇場(東京都)
2015/10/18 (日) ~ 2015/10/20 (火)公演終了
満足度★★★
青春ラブストーリー?
四谷怪談という物語。いままで読んだことも観たこともなくて、唯一何かであらすじを読んだことがあるだけ。でもそのあらすじを読んでも、なんのこっちゃ、意味がわからなくて。
ということがありまして。今回初めて、四谷怪談というのは、こういう物語なんだなあということを知りました。
どうしてこの人はこの人を好きになったの?とか、この人はどんな悪行をしたの?とか、詳細な部分を加えると、物語的には、ものすごい量になるのかなあという気がしました。
だからそれを二時間にまとめたこの舞台は、四谷怪談のダイジェスト版という印象を受けました。そのせいか誰にも感情移入は出来なくて。
詳細がわからないために、登場人物の行動も不可解なことが多いような気がして。四谷怪談自体がそういうもんなんですかね?
青春ラブストーリーという、触れ込みもあまりぴんとはきませんでした。
隣の席の客が、はじまってすぐに寝始めたのも、興ざめした一因かもしれません。あの人は何を見に来たの?

従軍中のウィトゲンシュタインが(略)
Théâtre des Annales
こまばアゴラ劇場(東京都)
2015/10/15 (木) ~ 2015/10/27 (火)公演終了
満足度★★★★
哲学についての考察
ヴィトゲンシュタインと言えばこれというテーゼ=「語り得ぬものについて人は沈黙せねばならない」の含蓄は、あらゆる事柄について何らかの形で「語り得る」と、普段考えている理性の土台を揺るがす所にある。
沈黙はしなくたっていいだろう、折角言葉があるのだから・・。黙るか喋るかは人の性格や個性の問題だ。・・そう思いたくなる。
これを、不可知の領域を知り、潔く認める事の尊さについての言葉だと解釈してみる。・・人間は知る事のできない領域がある、現に今、自分にとって知らない事がある、その事実を「希望的観測」による根拠なき言説で置き換える不遜さは、例えば、放射能の被害について「無害」に寄った説を唱える学者に、見る事ができるだろう。確かに言いたくなる、「確証の無いことについて適当な事を言うな」と。
さて舞台は、第一次大戦中の前線部隊の生き残り5人(ヴィトゲンシュタインを含む)のお話。実験的な戯曲だ。彼の哲学の定理が生み出された源泉は前線での体験にあった、というのが史実かどうかを知らないが、最後は撤退を余儀なくされる前線の行き詰まった局面でのやりとりに、特異な視点を持つ彼は反論したり介入する中で「言葉」に関する発見をする。彼自身のドラマの軸は同性愛の相手との空間を超えた対話にあるが、彼の分かりづらい哲学の着想と、前線での体験に結び付ける試みは、果たして成功したかどうか。
私はこれでヴィトゲンシュタインという人間が見えた(彼の哲学の言葉と相まって)、とは思えなかった。面白い試みであったし、ドラマとして面白く見れたが、ヴィト君をもっと知りたいかも、という思いを残したまま芝居は終わった。
彼を「ホモ」と侮蔑する男の発言を際立たせる事で話を盛り上げていた感が強し。また、ある命の危険のある役割を選ぶのに、ベテラン隊員が自ら腕に覚えがあって志願したのに対し、隊長は自分が作ったくじを引かせる事にこだわり、最後まで譲らない、この奇行の理由もよく分からぬままだ。
「語り得ぬもの」という言葉の響きの深淵さと、彼の[発見」の際の台詞のトーンが、いまいちそぐわない、というのが正直な感想だった。

月の獣
俳優座劇場
俳優座劇場(東京都)
2015/10/04 (日) ~ 2015/10/13 (火)公演終了
満足度★★★★
秀作戯曲の舞台化
トルコによるアルメニア人虐殺の史実は、今年観た「新冒険王」で触れられていた(確か)。
本作は、二十世紀の前半、虐殺を逃れてアメリカへ亡命した二人の男女・・正確には手に職を持つ成人した男と、彼によって伴侶となる女性として「選ばれた」少女の、到着日即ち結婚生活初日からの、二人の交流の物語だ。二人の間には年齢ばかりでない様々な理解の障壁が存在し、永遠に埋まらないかに見えるのだが、ある時その壁が瓦解する。そこに至るまでのあれこれや、対話の日々が二時間の間に展開する。二人の出自がアルメニアである事の紹介から始まるこの芝居だが、中盤ではあまりその事実に触れられず、その独特の出自を作者が選んだドラマ上の必然性は最後に至ってようやく確認できる。登場人物は二人と、彼らに出会う事になるある浮浪少年、そして少年が老人となった「語り部」の4人。占部房子の彼女らしい演技がピッタリはまり、4人のつなぎ役として良い仕事をしていた、と思う。
海外戯曲の貴重な紹介の企画の一つ。

猿ノ献身、
劇団献身
OFF OFFシアター(東京都)
2015/09/24 (木) ~ 2015/09/28 (月)公演終了
満足度★★★★
自虐的献身の果てに
当劇団は二度目。学生演劇出身でその当時の舞台が「伝説」と、ある人が言っていた。
その片鱗を十分感じさせる舞台だった。(前回観た作は荒唐無稽であったがメッセージ性に難有りであった。)
終盤の奇妙な展開が「筋を追う」事を拒絶しているのか、説明不足(若しくは私の理解力不足)なのか分からないが、「痛いキャンパス生活」の顛末の中で、理不尽さや力関係の無情さへの怨念が吐きつけられるカタルシスに到達しているため、十分「観た」という気分で劇場を後にできた。
学生生活のリアルに、やはり強みが。
今後の旺盛な活動に期待。

カタルシツ『語る室』
イキウメ
東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)
2015/09/19 (土) ~ 2015/10/04 (日)公演終了
満足度★★★★
軽いタッチ
イキウメの舞台との「違い」があるとすれば、やや軽いタッチである。中嶋朋子が凡庸な一庶民を演じる所(イキウメならもっとセンセーショナルでスタイリッシュになりそう)。板垣雄亮が一人、観客との接点を持ち、要は語り手となる部分があるが、そのドラマ進行上の役割が重要になっている所。
謎を含む場面が、登場人物との接点を洗い直す事で、その場所の磁場が「失踪」と「出現」を生んでいる事に気づく人物を出現させる。同じ場面を別角度から再現する事で、最終的には謎解きに至る模様だが、観客にはよく見直さなければすっきりと理解に至らない。が、その位がちょうど良いようである。
イキウメならば、「なぜそこに磁場が生まれているのか」という問いにまで触手を伸ばすだろう。それには、複数の人間がその事実に気づき、疑問を突きつけ合う事が必要だ。が、この「語る室」では、気づくのは板垣氏演じる占い師のみであり、人物らが体験した「謎」の解明をした時点で、身を引く。「なぜ身を引くのか」という疑問を封じるため、占い師は観客に語りかける。一つのミステリーが解決を見た事を共有し、劇は終わる。
こうした特色が、「軽い」テイストと言わしめる所以だろう。私もそれ以上の感想はないが、悪い後味ではなかった。「もっと深い問いを、あなた自身が見出す事も可能です」・・そんな風に言われてる気がしないでもない。

ピッピピがいた宇宙
あひるなんちゃら
OFF OFFシアター(東京都)
2015/09/18 (金) ~ 2015/09/21 (月)公演終了
満足度★★★
最後の台詞
こんな脱力芝居を堂々とやってる。宇宙ステーションに休暇を使ってやって来て、足止めを食うというハプニングがあり、それが解決してホッと安心。
宇宙人が板付で居る。もっともそれはイスになる台のようなもので、なぜか彼ら(三人)の間では宇宙人であると、知らされたのでそれは既定事実である。この無理設定をとりあえず信じて疑わず、適度に疑問をさしはさみ、ピントがずれてたりする具合を、成立させるのは間延びしたキャラに拠るところが大きそうである。コントに近い。こんなお芝居をやってられるような平和が続くといい・・ そのバロメータを買って出ている劇団、とは穿ち過ぎか。

どん底
東京演劇アンサンブル
ブレヒトの芝居小屋(東京都)
2015/09/10 (木) ~ 2015/09/20 (日)公演終了
満足度★★★★
思い出し投稿◎個人的な感慨
個人的感慨が強し。江戸時代の長屋を舞台に翻案した黒澤明監督『どん底』(1957年)を何度となく見たくなってレンタルし、借りれば2,3回見るので10回以上は見ている。原版の舞台化は初見で、戯曲は一度読んだ気がするがあまり覚えてない。実にうまい場面運び、人物の紹介のさせ方、二場の構成も黒澤版は忠実に踏まえていて、日本への置き換えが憎い。アンサンブルの今回が初という「どん底」を、この映画の名場面(殆ど全場面)をなぞるように見た。
今回の原作版では、皆で唄う歌が労働歌のようで感動的だったが、映画では「コーンコーンこん畜生」「コンコンチキのこん畜生」「ハァ地獄の沙汰も金次第」と続くお囃子風。この場面は映画で二度あり、終盤では興が乗って最後までやる。途中「オヒャイト~ロ」と、テンポダウンして笛の擬音の旋律が流れ、鳴り物の掛け合いから段々とテンポアップ、盛り上がって行き、普段憎まれ口を叩き合ってる者らが祭り気分で踊り出す・・。
その映画も10年以上ご無沙汰したこの歳で原作の舞台を観て気づいた事は、如何にこのドラマの人物らの言葉に若い自分が影響を受けたか、だ。舞台を観ながら終始頷き、ほくそ笑み、快哉を心で叫んでいた。
違っていたのは、終盤も終盤、中々に長くたっぷり「演説」がぶたれる。このあたりは作者の書きたい欲求が勝ってしまったのではないか、と感じる所があった。もっとも自分の理想が黒澤の映画版にあったため、全く個人的感慨のための観劇となった嫌いは大いにありそうである。
そんな具合ではあったが、アンサンブルの舞台、若手の演出の下、この古典戯曲を現代に生き生きと蘇らせた秀作だと思う。舞台美術も機能的かつ美的であった。

MAD非正規雇用X
岡本塾・ペーチカトライブ
Route Theater/ルートシアター(東京都)
2015/10/17 (土) ~ 2015/10/18 (日)公演終了
満足度★★★★
楽しめる
面白いのは、日本を代表する企業のブラックサバスグループのCEOが、弱肉強食の論理が即ち真の平等だと捉えている点である。

ワーニャ伯父さん
演劇研究会(慶應義塾大学公認学生団体)
慶應義塾大学日吉キャンパス塾生会館(神奈川県)
2015/10/17 (土) ~ 2015/10/20 (火)公演終了
満足度★★★★
熱演、力演 チェーホフにかぶせた植民地・日本
既に戦争は始まった、と述べる言論人も存在する、昨今の昏い植民地だが、その時代を敏感に反映してか、チェーホフのワーニャ叔父さんである。
(花四つ星。)