ワーニャ伯父さん 公演情報 演劇研究会(慶應義塾大学公認学生団体)「ワーニャ伯父さん」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    熱演、力演 チェーホフにかぶせた植民地・日本
     既に戦争は始まった、と述べる言論人も存在する、昨今の昏い植民地だが、その時代を敏感に反映してか、チェーホフのワーニャ叔父さんである。
    (花四つ星。)

    ネタバレBOX

     有名な作品だから、筋などは一切省略するが、主役のワーニャを演じた内野 聡夢くんが素晴らしい。アーストロフ役稲岡 良純くんもグー。
     今作では、所謂既存の劇団によって演じられるワーニャ叔父さんより、ワーニャはエキセントリックで傷つき易い、そして至極全うであるが故に変人たらざるを得ない人物として描かれている点で、確かな演出が為されていると感じる。
     即ち、こういう形で当時のロシアの実情を浮かび上がらせているであろうと考えられるからだ。無論、医師のアーストロフは、ワーニャの謂わば影・精神的双生児という側面もあるだろう。一方、大学教授をやっていたアレクサンドルは、文学だ、芸術だ、論文だと言いつつ実際には何も分かっていない愚物だ、と言う指摘は、痛烈なアイロニーでもある。翻って我が「国」を思うとき、一体どれだけまともなエライサンが存在しているかとなれば、お寒い限りである。
     少しだけ実例を挙げておこうか。安倍が第二次政権でやった主だったことの総てはアメリカの指示通りだったことは、既に述べた。今回は、連合が武器輸出三原則撤廃に動いていたことを付け加えておこう。国民の命など何とも思わぬ下司共が共闘して我らの命を奪いに来ている。最も近くに居る我ら民衆の敵とは、即ちブルジョワジーであり、それにぶら下がって甘い汁を吸う官僚、政治屋という下司共である。これら下司共の悪行を暴かないメディアも敵、裁かない裁判官も敵、蜥蜴のしっぽ切りをやっている連中も敵である。
     ところで、東芝の不正経理の一番の根っこは、原発ではないのか? 世界が再生可能エネルギーに舵を切った頃になってウェスチングハウスを買い、大赤字を出したが、国策が絡んで居る為にそれをキチンと会計処理することができなかった結果ではないのか? ということだ。
     アホ極まる安倍はロナルド・レーガンに乗艦するし、レベルの低い漫画しか読めない麻生、国会答弁ではしどろもどろ、メディア発言では、答弁と矛盾することを平気で言って知らんぷりの中谷も一緒であった。軽挙妄動の極みである。政治家の風上にも置けないこういう下司共が、でかい面をしてふんぞり返っているのは、当にアレクサンドルの姿ではないのか? 我ら民衆は、先ず、ワーニャになって、キチンと下司共に異議申し立てをすべきなのである。

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    2015/10/20 01:46

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