
漂着(island)
下鴨車窓
三重県文化会館(三重県)
2015/08/22 (土) ~ 2015/08/23 (日)公演終了
満足度★★★★★
眼にも耳にも心にも
下鴨車窓の漂着を観てきました。
眼にも耳にも心にも、そして頭にも心地よい作品でした。
流れる様に、打ち寄せる様に語られる台詞の美しさに終演と同時に涙がこみあげました。
素晴らしい田辺world!

夜への長い旅路
梅田芸術劇場
シアタートラム(東京都)
2015/09/07 (月) ~ 2015/09/23 (水)公演終了
満足度★★★★★
孤独を描く
丁寧かつ真情豊かな演技に圧倒された二時間。
麻実れいの役者力を見直した。益岡徹の闊達さも。兄弟役の二人も有名どころらしいが、良い演技をしていた。
ユージーン・オニール作、に惹かれてチケット購入、しようとしたところ発売後間もない時期にも関わらず完売。トラムシートの追加販売を購入した。
時代性の違いは、麻薬中毒への適切な対処をできていない所や、結核が不治の病である所。が、そこはあまり気にならず、時代は幾分遡ることを認識しながら、「今」起こっている光景として、時代を忘れて観ることができた舞台だった。
熊林演出は「tribes」以来の観劇だが、静かさの中の力強さを今回の舞台にも見た。奥行のある舞台の正面(奥の方)に、部屋から出る扉の枠が立っている。その扉の向こうに立ち、ゆっくりと戸が閉まる、あるいは、立ちすくんだまま、照明が落ちる。そこに立つ者は孤独の時間へ戻って行く囚われ人のように見え、幾度となくそこに立つ(二階へ行くために)のが、麻実演じる母だ。が、最後にそれまで立たなかった者が立つ。そこで反転が起きるのが戯曲の示唆なのか、演出なのか分からないが、その者は拒絶してきた真実をその時ようやく受け入れた、という風に見える。孤独と、そこにしかない癒しの中に、劇は終わる。
小さな破綻も甘さもない鋼のような戯曲である。

間違いは正しい
lovepunk
新宿シアター・ミラクル(東京都)
2015/10/20 (火) ~ 2015/10/25 (日)公演終了
満足度★★★★
女性の心の底
元犯罪者が集められたスナック。そこへ取材に訪れた作家と編集者。
女性の心の奥底を描いた作品。男性の私にも同じように、汚れた心=間違いはあるものだと思う。それは考え方次第で、正しくもなったりするんだなと感じた。
演者の演技は全体的に高く感じたが、テンポがあまり変わらないので、緩急がもう少しあると良かったかなと感じた。

リクレイムド ランド
Oi-SCALE
駅前劇場(東京都)
2015/10/21 (水) ~ 2015/10/26 (月)公演終了
満足度★★★★
本人不在
制度の是非の前の、‘赦し’の意味を問われている気がした。自分を赦せるか、自分の贖罪意識と向き合えるか、遺族はじめ関係者にとってそれなしには、目をそらしても、負のエネルギーを費やしても、真の赦しは訪れない、引き戻されると感じた。では本人は・・・時間は止まっている、赦すことはあり得ない。浮遊する魂が点滅し無念の涙がこぼれ転がるなかであれこれ思い巡らせていた彼の‘正体’・・・明かされたとき、皆のもがき苦しみが一斉に思い浮かんだ。

舞台版天誅-2015
ACRAFT
六行会ホール(東京都)
2015/10/21 (水) ~ 2015/10/25 (日)公演終了
満足度★★★★
面白かったですが・・・
初演も観劇していて凄く面白かったので、今回再演という事で期待していたのですが、私は初演の方が好きです。冒頭のアクロバットが凄かったです。あと衣装も良かった。

この中から3つ
電動夏子安置システム
ステージカフェ下北沢亭(東京都)
2015/10/21 (水) ~ 2015/10/25 (日)公演終了
満足度★★★★★
短編集
短編集は自分好みの作品を探すのが楽しいですね。2番目の話と13番目が好き。10分程度の短編が13ありお値段以上のボリュームでお得でした。そして全体通してほぼほぼ笑ってました。面白かった!

2015生命のコンサート 音楽劇「赤毛のアン」
DGC/NGO 国連クラシックライブ協会
東京国際フォーラム ホールC(東京都)
2015/10/16 (金) ~ 2015/10/18 (日)公演終了
満足度★★★★★
大舞台、初観劇^ ^
今年の春に初観劇して以来、観に行く舞台の会場が100名くらいのところばかりでしたので、自分的には今回の舞台はチケットがありちょーラッキーで楽しく観劇できました(*^o^*)
ありがとうございました!

リクレイムド ランド
Oi-SCALE
駅前劇場(東京都)
2015/10/21 (水) ~ 2015/10/26 (月)公演終了
満足度★★★
被害者家族の肖像
開演前から舞台袖にある二つのモニターで、死刑制度に賛成か反対かのインタビュー映像が流されている。この舞台が死刑制度をテーマにしているからなのだが、戯曲の中核を成すものは、被害者家族の「ある選択」だ。
死刑は何のためにあるのか。犯罪の抑止か、それとも究極の「償い」か。それとも被害者による復讐の姿なのか。犯人は死んでも、殺された大切な人は戻ってはこない。大切な人であればあるほど、家族が究極の選択に走る可能性はあるだろう。
細かいところに異論はなくもないが、よく練られた台本だと思った。
追加:舞台とはあまり関係ないけれど、前説で「携帯電話の電源を切って」のアナウンスがなかった。そのためかどうかは分からないが、上演中に携帯電話の画面で時刻を見ているマナーの悪い客がいた。せっかくのいい舞台だったのに、とても残念。

JUSTICE!!!
劇団ICHIGEKI☆必殺
シアターシャイン(東京都)
2015/10/20 (火) ~ 2015/10/25 (日)公演終了
JUSTICE!!!
ヒーローものでコメディーでと聞いていたので、誰が何と戦うのかと楽しみにして行きましたが、そう言う展開だったのねと言うお話でした。本編前のハロウィン特別サービス(?笑)前説(とは言わないか)は本編でのキャラクターのイメージに影響するので、やめた方が、あるいは配役を変えた方が良いのではないでしょうか?一応ヒーローものなので、あそこからせめてどちらかはかっこ良く飛び降りてきめてほしかったし、そう言う役者さんを配して欲しかったです。設定がそういうヒーローではないのかもしれませんが、1回くらいは「ほー!!」と思いたかった。コメディは見てたらバカバカしいことを、舞台上であくまでもまじめにやるから面白いのだと思います。舞台の人が笑っているような内輪受けは興ざめです。

珈琲豆と機関銃
演劇ニッケル
御浪町ホール(岐阜県)
2015/10/17 (土) ~ 2015/10/18 (日)公演終了
満足度★★★★★
ミステリアスでありながらも、ポップでテンポ良くコメディアス
微妙にシチュエーションや人物を変えながら繰り返される問答はミステリアスでありながらも、ポップでテンポ良くコメディアス。分からなくても楽しめる二面性があって上手い。また、役者さん達の表情のオーバーアクションが見てて心地良いんだよね、楽しい。
役者の出所なんかも私にとっては初めてみるスタイルで、ちょっとお遊び的にメタ構造にする辺りも好きだな。岐阜では一番のお気に入りなので次も期待。

ら・ら・ら
劇団朋友
三越劇場(東京都)
2015/10/16 (金) ~ 2015/10/16 (金)公演終了
満足度★★★★
ウェルメイド・ドラマとしての洗練
劇団朋友の名前には馴染みがあり、いくつかの過去演目を覚えており、予約して観劇する寸前にもなったせいか一度は観た気で居たが、実は一度も観劇していなかった。が、想像していた通りの雰囲気を持つ劇団、舞台だった。「よく出来たホームドラマ的な芝居」を、観たいと期待し、その期待通りの芝居を、意外にも休憩を挟んだ(25分!)二幕構成でゆったりと、観劇できた。そして芝居の質としては洗練の域で、本の面白さもあるが、役者が十全に、破綻なく「らしい」庶民のそれぞれを演じ分けていた事により、意外にも(?)「真に迫った」芝居の瞬間を作れていたのだ。コーラスグループのメンバーとその家族(凡そはメンバーの抱える問題が会話の中で言及される)の話だから、「歌」は出てくるのだが、ミュージカルテイストにはならない。働いてたり定年を迎えてる庶民が作る地域のささやかなコーラスグループの、実にリアルな、バタ臭いドラマなのである。歌は二曲がフルコーラスで歌われる。真面目に歌っていて、そこそこ聞けてそこそこ素人臭い絶妙さが良く、選曲が良い。特に二曲目。だが決して「歌」に頼った感はない。深刻な社会問題をストレートに扱ったりしていないが、しっかり身につまされる部分が作られている、うまく出来た芝居。

幽玄音楽劇「ロミオとヂュリエット」
鮭スペアレ
ザムザ阿佐谷(東京都)
2015/10/20 (火) ~ 2015/10/25 (日)公演終了
満足度★★★★
-
戯曲であり舞踊であり人形劇であり。聴覚、視覚に加え古民家の雰囲気も味わった。台詞と謡で進行するところなど、歌舞伎の義太夫狂言を思わせる。
![死神シリーズ[観覧車編]★ラストスパートイベント](https://stage-image.corich.jp/img_stage/m/548/stage54803_1.jpg)
死神シリーズ[観覧車編]★ラストスパートイベント
満月動物園
in→dependent theatre 1st(大阪府)
2015/10/08 (木) ~ 2015/10/08 (木)公演終了
満足度★★★★★
ここでしか見れない。
インディペンデントシアター1stで満月動物園ラストスパートイベント!劇中歌ライブ&ミニシアター 死神(河上由佳さん)と疫病神(諏訪いつみさん)前説からのオープニング(西原 希蓉美さん)
ここでしか見れない、
疫病神の諏訪さん。
倒壊する観覧車で落ちる表現をする西原さん。
死神の河上さんと3人の絡み、サンタ、トナカイ。
見たかったんですよ、良かった面白かった。

対ゲキだヨ !全員集合
MICHInoX(旧・劇団 短距離男道ミサイル)
ナンジャーレ(愛知県)
2015/10/16 (金) ~ 2015/10/18 (日)公演終了
満足度★★★★★
劇団の繋がりで興る企画はやっぱりノリが良い
他地域の劇団を呼び込む企画は本当に嬉しい。三重とか芸文とか劇場主体のも頑張っているけど、劇団の繋がりで興る企画はやっぱりノリが良い。制作・前説・幕間から企画としての一体感があって、観にいった・・・じゃなくて、参加してきた感があって楽しかった。対ゲキ、流行らしてよ。以下、個別の感想
■R.U.R.外伝〜突撃!隣の晩プルトニウム〜(短距離男道ミサイル)感想】 イロモノという言葉ではとても片付けられない。もはや人間を捨て去ったと言っても過言では無いがw、多人数で統率されるとパフォーミングアーツなんじゃないかと思えてくるから不思議。客席を世界に引き摺り込むイントロも巧妙で良かった。WARNINGなんか癖になりそう~。最後、あっけにとられて観客が拍手できなかったのが印象的でした。紛れもなくインパクトNo.1
■新興宗教ワタシ教(オレンヂスタ)感想】 唯一、家族のテーマにマジで切り込んできた感あり。ワタシ教は妙に納得できるし、昨今の孤独というものを深く考えている。が、この対ゲキにあっては纏まりすぎてパワーロスしてるかも。文乃さんの演技、怖くて良い。鍋叩くの楽器的で意外に心地良い。
■新幹線も弾く毛布と愛おしい明け方 愛の囁きなど要らぬ。眠い(コトリ会議)感想】 劇団名に騙されたw 1つ穏やかな劇団が紛れ込んだと思っていたら、結構とんでもなかった。床下はとても映像化できないダークさだし、それでいて「フェブラリィ・ジョン!」は爽快感あり。不思議な劇団。

ハワイ
INUTOKUSHI
新宿ゴールデン街劇場(東京都)
2015/08/18 (火) ~ 2015/08/26 (水)公演終了
満足度★★★★
によってちゃあんとハワイにして終わるのにはもう口が塞がらず
開演前からタイトルにそぐわない舞台美術だと思っていたが、開演するとタイトルらしからぬどころか犬と串らしからぬ(←偏見(笑))シリアスな内容…。
が、次の場に進んで笑いが増えて「なるほど」と思うもまだタイトルとの関係は思い当たらず。
そうしているうちにσ(^-^)の好きな“あるパターン”になり、それでもハワイとの関連が想像できずにいたら、「まさかのワザ」によってちゃあんとハワイにして終わるのにはもう口が塞がらず(笑)。ヤられたなぁ。
あと、美術も特筆モノ。
なお、第1場のシリアス場面、あのままのカタチで膨らませた中編か長編を機会があれば観てみいとも思う。

この中から3つ
電動夏子安置システム
ステージカフェ下北沢亭(東京都)
2015/10/21 (水) ~ 2015/10/25 (日)公演終了

舞台映像上映会&Ustream放送番組 満月動物園『ツキノウタ』
SP火曜劇場
天劇キネマトロン(大阪府)
2015/10/21 (水) ~ 2015/10/21 (水)公演終了
満足度★★★★★
赤い毛糸は未来へ継がれる。
やっぱり家のパソコンで観るのとは違う。 赤い毛糸、貧乏神は人類最後の人類の走馬灯 母の想い 鹿太郎の孤独 未来へ受け継がれる、赤い毛糸、面白かった。
死神のセリフは編集しにくいらしい、
死神は抑揚のないせりふ回しで感情を入れる。
満月動物園 次回12月公演 「ツキノヒカリ」 フライヤーを頂きました。
楽しみ!!

底ん処をよろしく
東京ストーリーテラー
高田馬場ラビネスト(東京都)
2015/10/19 (月) ~ 2015/10/25 (日)公演終了
満足度★★★★
Aチーム観劇
相変わらず久間氏のストーリーはすばらしい。
その細やかな描写と、巧みなストーリーテラーぶりの評価は、大勢の方々が書いておられる通りで、既に書き尽くされたと思われるほどの賛辞が並んでいるし、自分としても、まさにごもっともと追随するばかりである。

或る日、或る時
森組芝居
座・高円寺1(東京都)
2015/10/17 (土) ~ 2015/10/25 (日)公演終了
テンポが良い
暗転を上手く使ってテンポ良く進み、引き込まれた。
三波豊和はさすがの歌唱だが、西崎緑の舞踊が特に巧いとは思わなかった。

Obtain~over the horizon~
風凛華斬
シアター風姿花伝(東京都)
2015/10/22 (木) ~ 2015/10/25 (日)公演終了
満足度★★★
迫力満点!
大海原を目指し、幽霊船のゾンビたちと戦うトレジャーハンターたちの冒険活劇は、とても楽しかったです。
全力疾走!なエネルギッシュな舞台でした。
照明がちょっと単調だったので、もっと工夫があっても良かったかも。