
ブロッケンの妖怪
東宝芸能・キューブ
福岡市民会館(福岡県)
2015/12/03 (木) ~ 2015/12/03 (木)公演終了
満足度★★
不完全燃焼。
竹中さんや生瀬さんのキャラに頼りすぎで物語の中身が感じられない。竹中さんにやらせすぎではないかな。映像で見せるのも安易に感じてしまう。

ヴァギナ・デンタータ
芸術集団れんこんきすた
ART THEATER かもめ座(東京都)
2015/12/03 (木) ~ 2015/12/06 (日)公演終了
満足度★★★★★
芸術集団れんこんきすた Vol.23『ヴァギナ・デンタータ』
ご案内を頂いた時、美佐さんも人前では口には出来ない衝撃的なタイトルで、登場人物たちも声に出来ない悩みと傷を持っていて、それは、観て頂くお客様にも同じ思いを持ってもらえると思いますという事をおっしゃっていました。
タイトルだけ観ると、衝撃的なこの舞台を観ようと思ったのは、前出の内容の言葉とぜひその思いを同じ空間で共有して頂きたいという一言でした。
観に行って、美佐さんの言っていた意味が痛いくらいに解りました。
この舞台は、女性が誰しも一度は感じたり、悩み、感じ、思うであろう痛みと傷が皮膚を通して、水がじわじわと静かに染み込むように心の底深く、体の奥深くに染み通ってくる。
生々しいと言えばあまりにも生々しい、自らの意識と心の奥深くに隠して、蓋をして、見ないように、気づいているのに気づかない振りをし続けて来た、女の体と心の痛みと傷を赤裸々に描いている。
けれど、嫌悪感を微塵も感じずに、目の前にいる6人の女性の痛みと傷に自分を重ね、時に同化し、時に共感し、時に痛みを感じて、気づけば自身の痛みやトラウマから負った傷に向かい合い、泣いた。
舞台は、出入り口もドアもないとある一室。そこに縁も所縁もなく、何処をどうして、いつ此処に来たかも分からない、年齢も職業も性格も全く違う6人の女。
唯一の共通点は、声に出せない、赤の他人以外には話すことの出来ない傷と痛みを持っているということ。
この部屋を出る方法はただひとつ。それぞれが抱える痛みと傷に向き合い、受け入れること。その事に気づいた時、女たちは誰にも話せずにいた傷と痛みを自ら話始めたその先にあるものは一体何だったのか?
その答えは、観て感じた一人一人各々違い、胸の中に見出だすものだろう。
正解はない。あるのはあくまでも、自分が感じ、思い、掴み取った各々にとっての正解である。それすらも、何年後かに鑑みた時に、また違う答えが出るのかもしれない。
木村美佐さんの女3は、付き合う男が悉く浮気をした挙げ句、「体が緩いから浮気した」と別れて行くことに、慣れっこになっててと言いながら、その事に深く傷き、痛みを感じていたこと認め、受け入れて行くまでの心情が伝わって来て切ない。
個人的に、まるで、その当時の自分と同じ悩み、不安、痛みを感じている岩畑里沙さんの女2は、一番共感出来、同化し、皮膚を通してその痛みが伝わって来た。
32歳位だろうか、男性と付き合ったことがない女優の女2は、このまま一生自分を抱き締めてくれる人も、愛してくれる人にも出会えず、身も心も交えることなく朽ち果て、死んで行くのかと悩み苦しむ女の姿は、実は32歳の時の私の姿そのものだった。
それまで、私も女2と同じ不安と悩みの中にいた。その痛みと孤独は、同じ思いをした女にしか解らないだろう。その痛みを思ったた時、涙が溢れた。
小松崎めぐみさんの女1は、匂わせはするが、はっきりとその傷と悩みとは何のなのか描かれてはいない。けれど、女たちの中で一番深い、傷と痛みを負っているのではないかと、最後の慟哭を聞いて、きりきりと胸に迫り、泣いた。
でも、もしかしたら、一番深く濃く、絶望的な痛みと傷を負っていたのは、濱野和貴さんの女たちの部屋の花を取り替えに出て来る男だったのではないかとふと思う。
男の人が書いたら、生々し過ぎて生臭くなったり、嫌悪感と違和感なくは観られなかったと思う。
女性が、描いた舞台だから共感し、嫌悪感なく違和感なく受け入れられ、自分の痛みと傷と向き合い、感じ、泣き、観終わったあと、不思議にさっぱりとして内から力が沸き上がり、時の流に何時しか自分のトラウマや古傷や痛みが瘡蓋になり、剥がれ、苦しさを感じずに静かに見つめられるくらいに、少し強くなっていた自分に気づいた舞台だった。
文:麻美 雪

糠床 -nukadoko-
妖精大図鑑
要町アトリエ第七秘密基地(東京都)
2015/12/05 (土) ~ 2015/12/06 (日)公演終了
満足度★
何だったのか・・?
正直、よく分かりませんでした。糠床の中の、キャラクター化した野菜達を表現した舞台?のようでしたが・・愉快でもなく、悪夢や切なさも感じず、何だったのかな?という印象でした。劇団自体の独特の雰囲気は感じましたが・・。

オフ ザ ライン
劇団なのぐらむ
シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)
2015/12/03 (木) ~ 2015/12/06 (日)公演終了
満足度★★★
開演時間は5分遅れでした・・・・
まぁ小劇場的定石というか・・・(^^;)
で舞台セットは山小屋内(ログハウス風)で、3村1町合同の祭りの準備用の建物で、今回のような悪天候時の緊急避難場所としても利用されているという設定です。
総勢16名の登場人物らが織り成す密室的サスペンス -1時間半- の作品
結構緊張感ありで芝居は展開するのですが、ちょっち行動やら言動の力不足なところも感じられ説得力の薄さが気になったなぁと感想。

鳥の本
ゲッコーパレード
新宿眼科画廊(東京都)
2015/12/04 (金) ~ 2015/12/08 (火)公演終了
パフォーマンス。
演劇というよりもパフォーマンスに近い印象。本を用いたムーブメントは面白く、本と鳥の共通点は観ている中で感じた。身体においては市松さんが演出も兼ねているからか群を抜いている。
ストーリーの一貫性と客席の見づらさがあったが、配置については直ぐに改善したとのこと。今後により期待。

ヨル♪宮沢賢治'15(@東京・大阪)
お茶祭り企画
あさくさ劇亭(東京都)
2015/12/04 (金) ~ 2015/12/06 (日)公演終了
満足度★★★★★
期待通りのひとり語りでした
こじんまりとした会場で最初は寒かった
ですが、語りや伴奏の熱演で温まりました。
瞑目して聴いてるとイメージが拡がりました。
宮沢賢治の見識も高く、勉強になりました。

ヴァギナ・デンタータ
芸術集団れんこんきすた
ART THEATER かもめ座(東京都)
2015/12/03 (木) ~ 2015/12/06 (日)公演終了
満足度★★★★
このタイトルからは期待外れ
ヴァギナ・デンタータという悍ましいほどのタイトルから劇場に期待して行くと、予想に反して、極まっとうな女性の心情を吐露した物語で、そういう意味では期待はずれ。ただ、物語の場の発想と不思議感、それにKate Bushの懐かしい挿入歌で楽しめる舞台だった。最後はちょっと予想外で、ああこれがこのタイトルか。と納得。ちょっと強引だが。

やさしい森の雨
立体再生ロロネッツ
参宮橋TRANCE MISSION(東京都)
2015/12/02 (水) ~ 2015/12/06 (日)公演終了

せんたくの日和
空晴
劇場MOMO(東京都)
2015/12/01 (火) ~ 2015/12/07 (月)公演終了
満足度★★★★
やさしい連鎖
空晴「せんたくの日和」を観てきました。
いやあ、おもしろかった!
勘違いから
勘違いに次ぐ勘違いの
勘違いでのすれ違いに
勘違いの嵐。
そして最後に、、、、なんてやさしい勘違いの連鎖なんだろう。
ああ、こういう芝居はほんと心が空っと晴れる。
そして先行チケット販売の案内ハガキに関する謎?について
ツイッターで岡部さんに聞かされて以来どんな風にあのハガキの
写真がかかわってくるのか?こないのか?関係あるのか!?
ってのも解決できてほっとしました(^^)
次回東京公演は来年9月とか。
待ち遠しいなあ。

太陽の塔の四つ目の顔を見たことがあるか
東洋企画 TO4O KIKAKU
元・立誠小学校(京都府)
2015/11/27 (金) ~ 2015/11/30 (月)公演終了
満足度★★★★
役者さんが好演!躍動の風を感じました!
阪大・神大・関大・関学・市大・近大さんなどの関西の学生劇団さん多数、そしてステージタイガーさんや壱劇屋さん若手劇団員さんも参画し、40人弱の役者さんが躍動♪
その躍動の風が客席まで…、迫力ある演技。
特に主演の岸鮭子さんの熱演は素晴らしかったです。
そして、東洋企画さんらしい素晴らしい演出、申し分なかったです…。
私がこれまで拝見した東洋企画さんの舞台は既成脚本の舞台でしたが、今回、初めてのオリジナル脚本!
東洋さんが前回出演されていたVOGAさんの影響を受けたような、意欲的な内容で面白かったのです。
が、最後まで消化できなかった点がいくつかあり、もう少しスッキリさせればもっと良かったように思いました。
でもこれだけの学生劇団員さんが参加され、それを動かす引力を感じる公演でした。
次回も期待しています♪

やさしい森の雨
立体再生ロロネッツ
参宮橋TRANCE MISSION(東京都)
2015/12/02 (水) ~ 2015/12/06 (日)公演終了
満足度★★★★★
声を出して笑いました
たまたま観た回に居合わせた観客のみなさんにめぐまれたのか、笑いやすい雰囲気があって助かりました。シリアスな設定のなかで緩急変化のある可笑しい掛け合いにたくさん笑わせてもらいました。ズルいくらい個性的な登場人物たちがすごかったです。思い返すと可笑しさを支える深刻さもよかった。それと演出の都合だそうですが席数が少なくて、おかげで舞台が近かったのもうれしかったです。

てくてく。
Nuts Grooove!
シアター711(東京都)
2015/12/03 (木) ~ 2015/12/06 (日)公演終了
満足度★★★★
よかったです
劇団初見。心にトラウマを抱えた人たちの群像劇、実によかったです。前半は結構バタバタしていましたが、後半内面に関わるような展開になってからは、かなり感情移入してしまいましたね。かなり以前に書かれた脚本とのことで、時代設定を今現在に変更しているようですが、20年前のままの方がしっくりくると思いました。

売春捜査官
EgHOST
高田馬場ラビネスト(東京都)
2015/12/05 (土) ~ 2015/12/06 (日)公演終了
満足度★
全く泣けない!
これまで観た中で一番現代風にアレンジしており若者が観てもサブくない沢山笑える「売春-」でした。
練習不足と辻褄が合わず訳分からんことになっていた設定により、泣けない「熱海-」になっていた。
泣けない熱海は熱海じゃない。

「バーキン・バーキン」
はちみつシアター
吉祥寺スターパインズカフェ(東京都)
2015/12/04 (金) ~ 2015/12/05 (土)公演終了

わたしのゆめ
ガラス玉遊戯
小劇場 楽園(東京都)
2015/12/02 (水) ~ 2015/12/06 (日)公演終了
満足度★★★★
途中からの展開が…
初見の劇団、この公演は再演とのことであるが観応えがあった。挑戦的なチラシのキャッチフレーズ...その言葉を巡り立場を主柱とした人生観の違いから論争。その応酬劇は、緊迫感あふれグイグイと劇中に引き込む。しかし、途中で発覚した事実以降の展開が...。
残念というか勿体ない。

the Code
FUTURE EMOTION
新宿シアター・ミラクル(東京都)
2015/12/03 (木) ~ 2015/12/06 (日)公演終了
満足度★★★★
理系演劇
専門用語のオンパレードの際には脳の働きがストップしてしまいましたが、それを通り越したら一気にダイナミックな展開に。最終的にはなかなか心あたたまる人情話だったではないか! オタク役がインパクト大。
コンピューターの画面が目まぐるしく動いてる様を映像等を使って視覚的に表現出来たら、さらに迫力あったのに。

売春捜査官
EgHOST
高田馬場ラビネスト(東京都)
2015/12/05 (土) ~ 2015/12/06 (日)公演終了
満足度★★★★
笑いのツボ
前半は突然始まる歌と踊りに戸惑い、その動き(それほど面白いワケでは無い、と思う)に一部の観客から大爆笑が起き取り残された感覚に。
後半になると純粋な台詞の応酬が始まって役者の力量が問われるように。
威勢の良い台詞をまくし立てると滑舌が悪くなるまついゆかさんでしたが乙女心を切々と語る長台詞は非常に艶っぽくそこから最後まで切ない可愛らしさが消える事はありませんでした。
前半の軽過ぎるノリが個人的には残念でしたが。

ヴァギナ・デンタータ
芸術集団れんこんきすた
ART THEATER かもめ座(東京都)
2015/12/03 (木) ~ 2015/12/06 (日)公演終了
満足度★★★
女性視点の…
舞台セット、その雰囲気が妖艶、耽美そして幻想という印象である。そして枠囲いのある前面ガラス部屋...額縁内のショーを見るようである。タイトルから意味深であり、しっかりその意味するところが明かされる。しかし直截的で共感し難い。女性の“性”を中心とした体・心の苦悩が描かれるが、その痛切さが今一つ伝わらない(自分が男だからか)。
このシチュエーションになった経緯、理由のようなものが漠然としている。逆にそれが説明できれば謎解きの納得性が得られるが、神秘性が損なわれる。本公演では、状況説明は敢えて割愛したのだろう。
さて、女性6名が繰り広げる世紀(セイキ)の晒し話とは...。

お召し列車
燐光群
座・高円寺1(東京都)
2015/11/27 (金) ~ 2015/12/06 (日)公演終了
満足度★★★★
演劇としての味付けが進化
燐光群観劇は、久しぶりでした。
社会派、坂手さんの、洪水のような情報伝達舞台に、ちょっと辟易した時期があったもので…。
でも、今回は、テーマにも興味があり、渡辺さんの舞台も、拝見したくて、急遽、昨日チケットを予約して、行きました。
相変わらず、坂手さんの知識を、てんこ盛りにした台詞が語られる芝居ではありましたが、以前と違って、演劇としての娯楽要素も兼ね備えた、構成の妙に感心しました。
ご主人が亡くなられた当初の舞台では、お疲れが見えて、心配していた渡辺さんも、昔ながらの、ベテラン演技の真骨頂を見せて下さり、安心しました。
ただ、皇室への皮肉な台詞に、承服し兼ねる部分もあり、個人的には、その部分が減点要素になりました。
途中、舞台運びが、中だるみしたのも、やや残念な部分です。

慕情秋桜
関西芸術座
ABCホール (大阪府)
2015/12/04 (金) ~ 2015/12/06 (日)公演終了
満足度★★★★★
感動しました‼
稽古中からずっと涙が出そうになりながら観ていましたが、舞台で今日初めて本番を観ました。どの場面もとても良くて涙なしでは観れなかったです。