最新の観てきた!クチコミ一覧

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全然合わない

全然合わない

艶∞ポリス

OFF OFFシアター(東京都)

2016/02/25 (木) ~ 2016/02/29 (月)公演終了

満足度★★★★

下衆い人間達・・・
まず単純におもしろかった。
登場人物の誰かしらに共感できるかと言われるとそんなこともなく・・・だがこれはある種ののぞき見感覚に捉われるのではないだろうか。
出てくる人間が、よくぞここまで・・・とばかりに下衆な人達だ。そしてそれぞれが持つ価値観は誰とも共有できないままに周りに人達の状況が明かされていく・・・。
作家は何を思ってこれを書きたくなったのだろう・・。怖い物見たさがあるのであれば艶ポリスは通うべきなのかもしれない。。。

蒼

studio salt

神奈川県立青少年センター(神奈川県)

2015/10/22 (木) ~ 2015/10/25 (日)公演終了

満足度★★★★

大人になって受け入れなくてはいけないことなどいくらでもある。
慌ただしさにかまけてつい時間が・・

大人になって受け入れなくてはいけないことなどいくらでもある。
そう感じさせる舞台だった。スタジオソルトは前回の「バルタン」に続き2回目の観劇であるが、今回は前回の激しい緊張感とは全く違った作風となっており、若干の戸惑いを感じるが、調べてみるとスタジオソルトには2本の路線があり、一つは前回のような社会的な事件をモチーフとしたもの、もう一つは比較的ライトな、というと語弊があるかもしれないが日常を切り取るかのような作風があるそう。
今回は後者になるようであるが、私の年代からすると、胸に突き刺さるような話であった。

高校生の頃若気の至りで、風船おじさん(確かに当時話題になっていた)の真似事をして飛ぼうとした男が試みに失敗し長年の意識不明となってしまう。その男が目覚める前と目覚めた後での人々の関係性の変化、男が過去とどう向き合い、前を向けないまでもどう落とし前をつけて人生の一歩を踏み出すか、ということを描く群像劇となっている。
物語はシンプルな印象を受けるが、それでも強く印象に残るのは、やはり話を描く椎名泉水の視点なのではないだろうか。今回は椎名泉水が作・演出、という形となっている。これも前回のバルタンとは違う点だが、これにより俳優に求められることも違うのだろう。前回は舞台上の空気感が印象に残るが、今回は俳優それぞれのイメージのようなものがとても強く印象に残る。結果として若干話の筋が見えにくくなる可能性も否定はできないが、私には充分許容範囲であったように思う。
今回の作品でも感じるのだが、スタジオソルトの作品はある種の普遍性、様々な人が見て共感できる部分がとても多いと思う。それでも一種のエンターテイメントにはならずに人生のほろ苦さをテイストとして残していく。ここがもしかしたらスタジオソルトなのかもしれない。この世界観を理解しきるにはまだもう少し時間がかかりそうだ。

「 肉弾 」ご来場ありがとうございました。

「 肉弾 」ご来場ありがとうございました。

演劇ユニットG.com

【閉館】SPACE 雑遊(東京都)

2016/03/23 (水) ~ 2016/03/28 (月)公演終了

満足度★★★★

観てきました
戦争中の悲惨さより、前向きな感じが、重苦しい雰囲気を中和させてくれて、よかったです。

いのうえ歌舞伎≪黒≫BLACK『乱鶯 みだれうぐいす』

いのうえ歌舞伎≪黒≫BLACK『乱鶯 みだれうぐいす』

劇団☆新感線

新橋演舞場(東京都)

2016/03/05 (土) ~ 2016/04/01 (金)公演終了

満足度★★★★

派手さはないが、大いに楽しめた!
さすが新感線!大いに楽しめた!!
劇場が新橋演舞場なので非常に近くで観劇できた。
大きすぎる劇場は満足度がやや下がるが、今回は芝居を堪能できた。
いつものようなど派手な演出は封印し、まさに古田新太さんの芝居を観るための公演。
ラストの終わり方の演出は特に好きかな。
上演時間3時間40分(休憩35分含む)

ネタバレBOX

話題の若手等を起用する新感線も嫌いじゃないが、いつものメンバーの芝居を堪能できるこういう公演は好きだ。

殺陣の舞台となった呉服屋は、最後1人の女中を除いて全員殺されてしまう。古田新太演じる主人公が繰り広げる殺陣は見ごたえがあった。

ラスト、最後の死闘は最後まで描かずに、
打ち上げ花火の中シーンで終わるのは個人的には印象に残った。



if

if

TEAM 6g

d-倉庫(東京都)

2016/03/24 (木) ~ 2016/03/30 (水)公演終了

満足度★★★★

悲しくて・・・
娘を突然奪われる母親の気持ち、父親とのほんのちょっとの温度差。とても丁寧に表現されていて、切なくなりました。
冤罪により二度苦しめられる事の怒りが、私の中でも爆発していました。

アストライアー

アストライアー

アマサヒカエメ

HEP HALL(大阪府)

2016/03/25 (金) ~ 2016/03/27 (日)公演終了

満足度★★★★★

よかった〜
アマサヒカエメの旗揚げ公演
とっても楽しみにしていました。
期待をうらぎらない素晴らしい演技に感動しました。
山咲和也くん これからも応援しています。

誤人(ごにん)

誤人(ごにん)

企画演劇集団ボクラ団義

シアターKASSAI【閉館】(東京都)

2016/03/23 (水) ~ 2016/04/03 (日)公演終了

満足度★★★★★

切ないミステリー
「遠慮がちな殺人鬼」以来の番外公演、奇しくも同じKASSAI。
いつも以上に客席に近い舞台なので、演者の声、涙、汗、慟哭、その他諸々を熱く感じられる、それが番外公演の楽しみの一つ。
大友さんの絶叫、齋藤さんの罵声、竹石さんの不敵な笑み、福地さんの啜り泣き、加藤さんの熱さ、若狭さんの冷徹な眼、などなど。
ストーリー展開はありがちに見えて、最後近くにひっくり返されて、さらにまたひっくり返す。
普通の舞台で二時間半だと途中ダレる所が多いけど、相変わらずの久保田節でした。

SQUARE AREA【ご来場ありがとうございました!】

SQUARE AREA【ご来場ありがとうございました!】

壱劇屋

千種文化小劇場(愛知県)

2016/03/24 (木) ~ 2016/03/24 (木)公演終了

満足度★★★★★

観るべきです!!
愛知で1日のみの公演というスケジュールに興味を持ちチケットを予約したのがきっかけですが観終わった頃には壱劇屋さんのファンになってました!!

音と身体表現、パントマイム、限られたスクエアの空間でコロコロと入れ替わる役者の皆さん、ひとつひとつが新鮮な刺激で「そういえばこれ芝居を見に来たんだ…よね…?」と完成度の高いパフォーマンスに感動と混乱を覚えました(笑)

パフォーマンスと芝居の絶妙な切り替わりのタイミング、中でも芝居中のオンオフ(シリアス/笑い)は初めて味わいました。関西の劇団故の持ち味なのか、それがクセになります。

まだ壱劇屋さんを観たことのないという方は是非観てください!!
自身のキャパを超えるほどの想いが色々込み上がってくると思います(笑)

火星ハイツ三部作

火星ハイツ三部作

森林浴

cumono gallery(クモノギャラリー 京都)(京都府)

2016/03/26 (土) ~ 2016/03/27 (日)公演終了

満足度★★★★★

火星ハイツ三部作
相変わらず訳が分かりませんが、それは劇場へ行ってさあ芝居を観るぞ、と思って観ていたからだとわかりました、森林浴の場合は。だから劇場ではやらないのかと。今回は町屋風のギャラリーの庭と二階を使って自由に動く芝居を観客は自由に動いて追いかけていく形。あまりにシュールすぎて気が付かないのですが台詞一つ一つだったりやっていることがくだらなくて笑ってしまいます。そんな陽気な雰囲気が観客の中にはないのですが、力まずに好き勝手にに観たら楽しいということがわかりました。いつも何かとグダグダなんですけれど森林浴に限ってはそれが可笑しさへの入り口です。万人受けは絶対にしません。何かを受け取りたい人には不向き。

東京ノート

東京ノート

ミクニヤナイハラプロジェクト

吉祥寺シアター(東京都)

2016/03/24 (木) ~ 2016/03/28 (月)公演終了

満足度★★★★

ネタばれ
ネタばれ

ネタバレBOX

矢内原美邦の【東京ノート】を観劇。

平田オリザ(作・演出)の東京ノートは、演劇史に残る傑作であり、今の演劇界の潮流を作った現代口語演劇の走りでもある。
その平田オリザの東京ノートは、美術館で人が集まり、観客に背を向けて、とりとめない話をぼそぼそと喋っているだけの会話劇である。
その内容には物語はなく、美術館の外では戦争が起こっているようだ?という情報しか提示されず、それが延々と続くのである。
まるで時間が止まったような瞬間の流れである。
それが当時の演劇界の流れから鑑みると、とても刺激的だ!という答えが出たようだ。

そしてそれを矢内原美邦が手掛けるとどうなるか?

彼女の手法は、肉体の全てを駆使して、奇妙で早い動きで演じて、更につかこうへいに負けない位に早口連射攻撃で台詞を吐いていくのである。
勿論、演じているのはダンサーではなく、俳優である。
そんな彼女が東京ノートを手掛けると.......。

凄く刺激的だ!という答えが出てきてしまったのである。

既に今年のベストワンかも?

かなりの傑作である。
アストライアー

アストライアー

アマサヒカエメ

HEP HALL(大阪府)

2016/03/25 (金) ~ 2016/03/27 (日)公演終了

満足度★★★★★

二時間半があっという間でした!
自己って何?肉体と精神を切り離して考える作業を私自身問われ続けた二時間半でした。
演技力の確かさで非日常から覚めることのない時間でした。
舞台が終わっても余韻に浸れるいいお芝居でした。
山咲和也くんのこれからに期待大です。

ドロボー・シティ

ドロボー・シティ

あひるなんちゃら

駅前劇場(東京都)

2016/03/25 (金) ~ 2016/03/28 (月)公演終了

満足度★★★★

前回と比べて、キャストが多い分...
バリエーションが多くて、楽しめました。篠本さんがボケでなく、ツッコミをやると何だか引き締まる感じ?そして、セリフが少ないが、存在感のあるお二人が何だかおかしかった!あひるなんちゃらの新路線かもしれません。役者さんが笑えないのがちょっときつそうにも見えましたが...。キャストが多い分、関係者も多数。そんな土曜のソワレでした。

if

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TEAM 6g

d-倉庫(東京都)

2016/03/24 (木) ~ 2016/03/30 (水)公演終了

満足度★★★★★

緻密なシナリオ 丁寧なつくり
 冤罪。日本に限らずこの問題はあるだろう。

ネタバレBOX

然し、日本でこの問題がキチンと取り上げられなければならない必然性は、この「国」が、アメリカの実質的植民地であることにある。最近の政治問題に関していえば、小沢 一郎の、東京地検特捜部による陸山会問題がある。結果的に無罪となったものの彼の政治生命は大きく後退したことは否めない。因みに東京地検特捜部は、アメリカが日本を占領した際、GHQが創設させた。アメリカの手先となって検閲を実行しアメリカに都合の悪い政治家を葬ってきた組織である。最高裁での田中耕太郎らの振る舞いと合わせて考えなければならない。(疑念を持つ人は実質的統治行為論について調べてみよ、アメリカの意向に従って伊達判決をひっくり返した経緯をキチンと当たれば、見えてくるものがあるハズである)現在でも司法関係でまともな判断を下すのは、地裁、高裁迄であることは誰の目にも明らかだ。それが分かっていないのは、目が開いていて何一つ見えていない愚か者である。検察も然り、アメリカの犬として機能している東京地検特捜部のような組織が存在しているのだ。警察にしても、交番のおまわりさんは、庶民に親しまれることが多いものの、上に上がるほど腐ってくる。北海道道警の裏金事件についても、上層部は、当初蜥蜴の尻尾切りとマヤカシで誤魔化そうとしていた。それを突っ込んだ北海道新聞の特捜部報道が庶民からの批判を招き、抑えきれなくなった道警は謝罪に追い込まれたのである。ただ、これには後日譚がある。当時特捜部のトップを務めていた方は、その後道警からの圧力で飛ばされた。 
日本という「国」は、こういうバカなことばかりやっている。下水の中で大手を振るドブネズミのような下司が、アメリカの言いなりになって上級奴隷として庶民を搾り取り、誤魔化しているのである。
 その故にこそ、庶民の命は紙屑同然なのであり、冤罪で死のうが家族・親族が世間からつまはじきにされて苦労しようが意に介さないのである。第二次大戦中「兵などいくらでも集まる。一銭五厘だ!」(因みに一銭五厘とは召集令状の切手代である)と抜かしていたのが、当時の為政者である。庶民の命など歯牙にも掛けない。これがこの下司「国家」日本の実態の上部構造であり、下部構造は、この下司共に従わない者は排除し抹殺するという論理の貫徹である。自分を守る為なら他人はどうなっても構わない。人間という生き物に基本的価値を認めない発想・論理がある。どこまで馬鹿なのだろうか? その点で、西欧やイスラムの人という生き物が普遍的価値を持つという論理・倫理に比較して、根底レベルで大衆的倫理敷衍の根拠が欠けている。
 このような前提があった上で、この作品は構成されていると考える。或る地方都市の僅か10Kmの範囲内で5件の幼女殺害事件が起こっていた。どの事件にも共通点が多い為、客観的に見て同一犯の犯行によると考えられた。然し、川を堺に警察の管轄が異なっていることによって、互いの情報共有ができないばかりではなく、メンツ問題が持ち上がって客観的な捜査を妨げる結果となっていた。而も、誤差の多い初期段階のDNA鑑定で、容疑者として逮捕された男は、缶詰にされた上朝から晩まで続く取り調べの間、殴られたり蹴られたり髪の毛を掴んで机に叩きつけられたりするうち、やっても居ない事件を「告白」してしまった。而も、大衆のイメージではDNA鑑定で黒となれば絶対とのイメージもあり、警察は杜撰極まる捜査で、この容疑者を犯人として逮捕してしまった。だが、彼が収監された後にも、同種の事件がこの10Km圏内で起きたのだ。これを不自然として地元新聞社の特捜部が独自に捜査を開始。綿密な取材と、報道に対する真摯な姿勢、被害者家族への思いやりと同時に、心に負った傷の為に、後ろ向きになりがちな被害者家族達へ、再出発の手助け等を通してDNA再鑑定を含む再審裁判を起こす所迄フォロー。冤罪で収監されていた「犯人」には異例の判断でDNA鑑定が最新の技術を用いて行われ、結果は白と出て直ぐに保釈された。然し、彼の父も母も幼女連続殺人犯の父母として社会から排除された上、既に亡くなっていた。また、警察・検察のメンツは、この鑑定結果によっても簡単には覆らない現実が大きく目前に立ちはだかっている。
 物語は、にも関わらず記者たちが大きな壁に挑んでゆこうと更なるチャレンジを示唆して終わる。

父との夏(再々演)

父との夏(再々演)

三田村組

【閉館】SPACE 梟門(東京都)

2016/03/16 (水) ~ 2016/03/27 (日)公演終了

満足度★★★★★

名作です!
初演、再演と重ねて観てきて、再々演。キャストもほとんど同じで、三田村さんの代表作に間違いなくなりそう。主人公?は脚本家の分身かもしれないし。メンバー不動だと、もう、脚本がバッチリ染み付いている感じで、安定感。そして田口さんの2役も欠かせない魅力かも。迷っている人は、見て頂きたいです。

「 肉弾 」ご来場ありがとうございました。

「 肉弾 」ご来場ありがとうございました。

演劇ユニットG.com

【閉館】SPACE 雑遊(東京都)

2016/03/23 (水) ~ 2016/03/28 (月)公演終了

満足度★★★★★

無題1782(16-072)
18:30の回(曇)。

17:48受付(整理番号あり)、18:00開場。

入って左と奥に客席(L字)、最前列はベンチシート。奥に座ります。

3つのエリア。中央、ドラム缶にロープで固定された先端が赤、胴体が白の魚雷が鎮座、周囲は焼け残ったような壁、小便器、今にも壊れそうな小さな木のベンチ、石、毛皮(?)、畳に座布団。

波の音が聴こえてきます。18:28前説(100分)。

6作目になりました。前回ここで観た「穴の中~(2014/8)」は会場の造りを活かした演出と(個人的に)好みの楽曲という構成でしたが、本作ではどうなるのかな、SFではなさそうだし、と思いながら観に来ました。

チラシをみると「一寸法師」の(突撃の)ような印象。

滑稽さ、紙芝居風の進行、秘め事、終戦~現在。人情味あるナレーション(福田さん)が人物の心情や背景の理解を深めてくれました。

毎年夏になると太平洋戦争についての本(新刊がでるので)を読みます。大和、原爆、特攻、海軍、東京裁判...軍人、市井の人々、声なき人々、影になってしまった人々...等々。

お馴染みの方と初めての方。その初めて観る豊田さん(少年)は希望のようにみえました。6月に公演があるようで時間があえば。


◆余談:本作ではアルバムMeddle(1971)から「Echoes」。何度も聴いた曲、最初の音でわかる。73年(ヤング・ミュージック・ショウ)Pink Floyd Live at Pompeiで聴いたのが初めて(だと思います)。そのあと、LPを買ったのは「おせっかい」が先か「狂気」が先だったかはもう覚えていません。公式ライブ音源は持っていませんが高音質ブート盤はたまに聴きます。1988年のギルモア/フロイドの来日公演は4回観に行き、ロジャーのソロは2002年。


座・噺 2016

座・噺 2016

座・一座

シアターOM(大阪府)

2016/03/25 (金) ~ 2016/03/26 (土)公演終了

満足度★★★★

面白いから、娘も喜んでいました!!
4つのショートストーリーの構成。娘と参戦しまいましたが、とても喜んでいました!!私も、楽しめました。次回も期待度◎ですね!!

スパイ大迷惑

スパイ大迷惑

ホチキス

劇場MOMO(東京都)

2016/03/17 (木) ~ 2016/03/21 (月)公演終了

満足度★★★★★

ハチャメチャで粋な笑いの詰まったエンターテインメント
 このタイトルを見て、懐かしいあの海外テレビドラマのパロディだとわかる方は、5、60代以上の方だろう。

 「スパイ大作戦」、1996~1973年にアメリカで放送された人気テレビドラマで、日本でも1967年に放送され人気を博したドラマのタイトルのパロディ。

 さすがに、2歳の私にこのドラマを見た記憶はないが、両親は見ていたようで、両親から話を聞いたことがあるのと、この「スパイ大作戦」のテーマソングは今でも、いろいろな番組で使われているので、聞けばこの曲かとわかる方も多いと思う。

 さて、舞台の粗筋を説明しようと思っても、これが説明出来ない。

 なぜかと言えば、いくつものストーリーが同時に絡み合って、最後の盛り上がりまで一気に怒濤の勢いで、笑いとハチャメチャな展開とテンションとエネルギーで駆け抜け、駆け上がって行くからであり。

 そのストーリーがまた、ストーリーがあるようでないようで、説明するのが難しいと言うか、敢えて説明する必要があるのかとも思い、そもそも、説明など必要ないというか、しちゃいけないんじゃないかとさえ思うのだ。

 ひたすらに、馬鹿馬鹿しいことを真面目にやっている。その真面目に馬鹿馬鹿しいことをしているのが、最高に面白い。

 もう、ひたすらにハチャメチャで、細かく散りばめられた笑いが、老若男女問わず、昭和生まれも、平成生まれも世代や年代、性別も越えて、観に来た全ての人たちが共有出来る笑いに身を委ねられるエンターテインメントに溢れた舞台。

 出演された役者さんの全てが、強く印象に残る。

 「天満月のネコ」「君の瞳には悠限のファクティス」に出演されていた織田 俊輝さんや「メイツ」に出演されていた立道 梨緒奈さんが出られていて、その時の舞台とはまた、全然印象の違っていて素敵でした。

 立道 梨緒奈さんの二階堂 誉が見せる「コマネチ」が、キレがあって、何だかカッコイイ。こんなに男前でカッコイイ「コマネチ」を見たことはなく、それは、変に恥ずかしがらずに、吹っ切って思いっきりやっていたからなのだと思う。

 男より男前でありながら、細やかな繊細さと温かさを持って、さらりとした色気もある二階堂 誉は好きなキャラクターだった。

 一番驚き、印象に残っているのは、主人公の諜報部員余怒峰 怒(よどみね いかり=松田 将希さん)をサポートする科学者アルフッド九の石倉 来輝さん。

 小玉久仁子さんがゲストで出演されたこの日のアフタートークで、米山 和仁さんから石倉さんがまだ18歳と言った途端に、会場から「え~っ!」と驚きの声が上がり、私も同じように驚いた。

 それほどに、アルフッド九の石倉 来輝さんは、落ち着いていて大人っぽかったのだ。観ていて、ご本人には申し訳ないのだけれど、30歳前後の方かと思って観ていた。アルフッド九もハチャメチャであるのだが、表情や立ち居振舞いがとても大人っぽく色気があって、とても印象に残った。

 全編、エンターテインメントに徹した、ハチャメチャで、粋な笑いがぎゅっと詰まった最高に面白い舞台だった。

文:麻美 雪

青眉のひと

青眉のひと

演劇集団よろずや

山本能楽堂(大阪府)

2016/03/26 (土) ~ 2016/03/27 (日)公演終了

満足度★★★

初 能楽堂
実在の画家、上村松園の生涯を描いた芝居
観終わってから上村松園の絵を観たくなった
こうして芸術家は亡くなってからも生き続けるんだろうなと思う
松園を演じた竹田さんがすごく良かったです。席が真正面で良かった
能楽堂に初めて入れたのも収穫でした

Trifles

Trifles

Dance Theatre LUDENS

森下スタジオ(東京都)

2016/03/25 (金) ~ 2016/03/26 (土)公演終了

満足度★★★★

無題1781(16-071)
14:00の回(晴)

13:15会場着、受付、13:30開場。受付横、会場の印象を付箋に書いて壁に貼ってくださいとのこと。

桟敷+椅子席、客席と舞台との間には長いロープで仕切り。天井からも2本のロープ、衣服が絡めてある。くるみのような鈴、目覚まし時計、靴、文庫、単行本(マラドーナ自伝)、洗濯バサミ、透明ゴミ袋、小さなコイン、客入れ時のBGMにB.Dylan、ダンサーのひとりがヴァイオリンを弾く。

13:58前説(80分)、14:05開演~15:27終演。

1ケ月前、野毛シャーレで「斑」を観た小暮香帆さん、こちらは初めて。

前半は一人~二人で演じるものが中心、子供たちがいろんな遊びをしているような印象。3本のロープを使ったパフォーマンス、終盤は左右から駆けこむ早い振り付け。

どこまでが振付でどこからがインプロだったのでしょう、戸惑いを含んだちょっとスリリングなダンス。朗読や小暮さんの歌(絶唱)も。

アストライアー

アストライアー

アマサヒカエメ

HEP HALL(大阪府)

2016/03/25 (金) ~ 2016/03/27 (日)公演終了

満足度★★★

「売れると思ってた」と言ってみたい
上を目指していると思われる劇団の旗揚げ公演
思ってたのと違う、まっとうな芝居でした
一作目にしてはまともすぎと感じるほど、しっかりとした芝居でした
また二作目も観に行きます

ネタバレBOX

好みの問題ですが、ラストの猫と警官がいなくても良いのかと思いました

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