
広くてすてきな宇宙じゃないか
劇団「石」(イシ)
熊本市健軍文化ホール(熊本県)
2016/02/13 (土) ~ 2016/02/14 (日)公演終了

タルタロスの契り
劇団俳小
シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)
2016/03/23 (水) ~ 2016/03/27 (日)公演終了
満足度★★★★
ふくろうの声が聞こえる
単純なルールほど理の分け入る間はわずか、何故面白いのかと訝しく思ってきたが、“博奕は財布の範囲内”など自己矛盾、破綻の必然こそ本質、そして度胸とは'信仰'の程度であったか、と得心した積りになる。死に損なった者同志、シャモとアイヌも同志、負い目を振り払う刺激を求めて臨死の拷問を自らに課し続ける同志。常在戦場、勝負のための勝負こそ生きることそのもの、という感触が気持ちを高ぶらす、それだけの迫力ある舞台。

『クニツクリノウタ』
劇団 段々爆弾団
千本桜ホール(東京都)
2016/03/24 (木) ~ 2016/03/27 (日)公演終了
満足度★
残念だ!!
小さな舞台に神社を思わせるくぐり輪が設えてあり雰囲気も脚本も良かったです。あの小さな舞台での殺陣はさすがに気迫を感じることはできませんでしたが熱意は感じます。私好みの芝居ではあったのですが非常に残念だったのが観客のマナーの悪さでした。キャストの家族なのか親戚なのか 上演中にフラッシュをたいての撮影。挙句のはてスマホのライトをつけての撮影をする人。ずーと荷物をごそごそとし暗闇の中、席を立って動き回ったりで楽しみは半減でした。観客側のモラルもありますが劇団側にも責任があると思います。作品にたいしての満足度は4をあげたいのですが・・・

Wish Land
劇団空組
in→dependent theatre 2nd(大阪府)
2016/03/25 (金) ~ 2016/03/27 (日)公演終了
満足度★★★★★
もっと早く知りたかった
劇団空組さんのお芝居を初めて拝見しましたが、もっと早く知りたかったです。内容的には、結構重いテーマですが、歌と踊りを交えながら、最後は前向きに生きていく姿勢が描かれていました。空組さんのことを知らなかったことを後悔させる内容でした。次回作も見に行きます。

SQUARE AREA【ご来場ありがとうございました!】
壱劇屋
浄土宗應典院 本堂(大阪府)
2016/02/10 (水) ~ 2016/02/16 (火)公演終了
満足度★★★★★
何回観ても愉しめる劇的空間!スクエリ!
結局、面を変えて2回観たけど観る度に面白さ倍増!
何回見ても愉しめるお芝居^_^
後半のたたみ掛ける展開はホント素敵過ぎる!
初演の時より内容と役者力も
スケールアップしていて凄い作品になっていた!
誰にも真似のする事のできない壱劇屋らしいお芝居!
そして4月6日からいよいよ東京公演!
お客さんの反応が愉しみ!そして、グランプリ獲っちゃう⁈

SQUARE AREA【ご来場ありがとうございました!】
壱劇屋
浄土宗應典院 本堂(大阪府)
2016/02/10 (水) ~ 2016/02/16 (火)公演終了
満足度★★★★★
壱劇屋ワールドを堪能!
いつもならいち早く感想を書く大好きな劇団
しかし今回はあれよあれよと多くの人のコメントを見て満足したのか?
観たいを書くのが遅くなりました(^^;;
それにしても大阪だけでも34人の観てきたコメントされて
多くの人に愛される劇団になって嬉しい限り^_^
この作品は初演を観てこの再演を見たのですが
あれからかなり洗練されていた凄く驚きました!
初演ぐらいの時に新しく加入した
丸山さん、河原さん、小刀さんもスケールアップして
よりまとまった作品に仕上がっていました♪
もう最初から最後まで壱劇屋ワールドを堪能しました!
PS:ゲストのゆりあんレトリィバァさんも面白かった!
その後にR-1 やなどにも出てれていて応援して好きになり
その勢いで単独公演にも行って笑わせて貰いました^_^

ニドメマシテ
演劇ユニットらぞくま
船場サザンシアター(大阪府)
2016/03/17 (木) ~ 2016/03/21 (月)公演終了
満足度★★★★
ラブコメタッチで楽しかったです♪
花村シオリのやり残したことは、月9のような恋?
高校時代の心残り…。
気持ちの良く、後味の良いラストでした。
…で、シオリさんの今後は?
気になります。

「 肉弾 」ご来場ありがとうございました。
演劇ユニットG.com
【閉館】SPACE 雑遊(東京都)
2016/03/23 (水) ~ 2016/03/28 (月)公演終了
満足度★★★★
牛になれ!
戦争は生活なんだ。いつ終わるとも知れぬやせ我慢が全編を貫く滑稽さの正体か。そのドラム缶の中に首まで漬かりながら、気が付きもせず、気が付いても封殺される怖ろしさ。反芻せよ!反数(学)に眩むことなく、反生(((活)に陥ることなく、反面と心して'もぐもぐ'すること。さもなくば、またぞろ'解凍'されるぞ、アイツが。

砂漠の一室
ゴーナナズ
劇場MOMO(東京都)
2016/03/24 (木) ~ 2016/03/27 (日)公演終了
満足度★★★★
ごめんの一言。
その場所が何処なのかがわかりやすいシンプルな舞台。導入部分は印象的で良かったですが ちょっと長すぎるなと感じました。なにが原因かが分からず イラつく皆とは対照的に水木の自分を振り返る部分は良かったです。また冤罪を被せられた前原の「許せないけど ここを出て罪を償う姿勢をみたらいつかは許せるかもしれない」の言葉に頷けた。私も今、不仲の相手に「ごめんなさい」を言おう思いました。もっとノリのいい芝居かと思って見に来たのだが良い意味で期待を裏切られました。

青眉のひと
演劇集団よろずや
山本能楽堂(大阪府)
2016/03/26 (土) ~ 2016/03/27 (日)公演終了
満足度★★★★★
素晴らしい
東京公演を見てるので、物語は分かってます。
そして、松園と母親の関係も十分に分かってます。
そのためか、最初に母親が登場しただけで、
何故か涙が溢れてしまいました。
また、松園と母親を演じた二人の女優が素晴らしい。
特に、松園を演じた竹田さんは舞台に出ずっぱりで、
見事な老い方を見せてくれました。
素晴らしかったです。

さよならに橙色が霞む(ご来場ありがとうございました!
劇団えのぐ
遊空間がざびぃ(東京都)
2016/03/24 (木) ~ 2016/03/27 (日)公演終了
満足度★★★★★
気持ちのよい話でした
見て来ました。今回は番外ということで、2人の脚本家の作品が同時に見られるお得感のある舞台でした。
今回は、前半は男性チーム、幼馴染の友情劇が朝焼けを中心に展開され、後半の女性チーム、夫婦愛を夕焼けを中心にて展開され、最後に2つの話がつながり納得、前回の青色が直視できない辛い内容だっただけに、心が温かくなる非常によい内容でした。
次回秋の本公演も楽しみです。

タルタロスの契り
劇団俳小
シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)
2016/03/23 (水) ~ 2016/03/27 (日)公演終了
満足度★★★★
丁寧な作りと確かな演技
北海道新幹線が3月26日に新函館北斗駅まで開通した。この公演では「碧血の碑」の前で、アイヌ人(フクロウ)と内地人(ラバ)がタルタロス(奈落)...勝負からおりないことを誓う。それが70年ほど前の話であるが、今後は陸(鉄道)と空(飛行機)の競争となる。また新聞記事に、この地に漫画「北斗の拳」の主人公・ケンシロウの銅像が建ったとあったが、戦いはマンガの中で...。時代、隔世の感といったところ。

第14回公演 『闇細工ふく子ちゃん』 第15回公演 『おまぬけくんと、おかしこちゃん』
劇団天然ポリエステル
シアター711(東京都)
2016/03/24 (木) ~ 2016/03/27 (日)公演終了
満足度★★★★
日常が漫才ネタに…【おまぬけくんと、おかしこちゃん】
芝居は、素舞台の中で完全に役者の演技力だけで観(魅)せる”力”が求められる。そして2作品同時上演企画第3弾ということで、劇団員は両作品に出演している。
その内容は、日常の「夫婦」「親子」に見られる”笑いネタ”を芝居として仕込み、それを更に漫才のようにして見せる。それゆえ前説から本編まで、全てを通して漫才のようであり、その意味でセットなどは不要なのかもしれない。そしてテンポが実に気持ちよく飽きさせない。

丹青の「金明竹は風呂敷の紙入れ」
深川とっくり座
江東区深川江戸資料館小劇場(東京都)
2016/03/25 (金) ~ 2016/03/27 (日)公演終了
満足度★★★★
典型的な大衆娯楽演劇...楽しめたが
初めての劇場、未見の劇団である。初めてのことばかりで、予備知識なしであったが、昭和の大衆(時代)演劇といった雰囲気であった。あくまでイメージであるが、大宮デン助、藤山寛美が率いていたような劇風である。会場は、公共施設に併設されたホールで段差がなく緩い傾斜の客席である。ゆったりシートは心地よい。
舞台セットや衣装、小道具も時代劇のイメージを出す工夫をしており、好感が持てる。典型的な娯楽演劇という感じであり、観客を楽しませようという思いが伝わる。
この公演は、タイトルからも明らかなとおり、三つの落語噺をもとに構成されているが、それがあまりに...。

丹青の「金明竹は風呂敷の紙入れ」
深川とっくり座
江東区深川江戸資料館小劇場(東京都)
2016/03/25 (金) ~ 2016/03/27 (日)公演終了

死に顔ピース
ワンツーワークス
赤坂RED/THEATER(東京都)
2016/03/18 (金) ~ 2016/03/27 (日)公演終了
満足度★★★★★
死に顔ピース
せっかく公開ダメ出しをメモしたのに、持って行くのを忘れてしまいました。なのでチェックできたのは日暮さんの白衣と、校長先生のジャージだけでした。と言うかそれ以降はお話にのめりこんだのでそれどころではありませんでした。病院で病気しか見ていないような医者のもと管をつなげられて最後を迎えるより、自分の家で家族に見守られながら最後の時を迎えられたらピースサインができるかも。とは思いますし、今回のお話は良かったと思いますが、実際に自分ができるだろうか?順番で言ったらまずは両親を看取る事になるのですが、自分の家であんな風に介護ができるのか心配になりました。楠美さんの両親も、大変で・・・ともらしていましたがそれに対して渡良瀬先生は「自分たちだけでやろうとしないで訪問看護をたのんでください」とアドバイスしていたので、そのシーン(訪問看護の人が来てどんな風に変るか)も欲しかったです。

『平安シャングリラ!』
ベニバラ兎団
博品館劇場(東京都)
2016/03/23 (水) ~ 2016/03/27 (日)公演終了
満足度★★★★
乱れた平安
千秋楽を観てきました。ストーリー的には予想以上にドロドロした血なまぐさい話でしたが、仕込んだネタやアドリブ(アクシデント?)的な笑いもあり、面白く観られました♪
宮廷っぽく、演奏も伝統的な楽器で行うなど、趣向が凝らされていて良かったです!
ただ、登場人物が多く、顔と名前とキャラの一致、人間関係をつかむのに時間がかかり、前半はちょっと把握に苦労しました(^^;
最初にオープニングロールでの紹介とか、その辺の演出があるとさらに良かったかな?と思いました。

「きみがいた時間 ぼくのいく時間」「フォーゲット・ミー・ノット」
演劇集団キャラメルボックス
サンシャイン劇場(東京都)
2016/03/11 (金) ~ 2016/03/27 (日)公演終了
満足度★★★★
【フォーゲット・ミー・ノット】 母親の半生と自分の存在
成井豊さんの書下ろし新作戯曲で、今のところ「クロノス」シリーズ最終作。
本作の時間旅行の目的は、これまでの「大事な人の命を救うため」ということ
のような切実さはない。
「時をかける少女」でもヒロインを演じた木村玲衣さんは、
本作でも、底抜けに元気で明るいキャラクターが出色!
舞台で、「自然に可愛らしく底抜けに元気で明るい少女」を
演じるのはかなり難しい事と思う。

「きみがいた時間 ぼくのいく時間」「フォーゲット・ミー・ノット」
演劇集団キャラメルボックス
サンシャイン劇場(東京都)
2016/03/11 (金) ~ 2016/03/27 (日)公演終了
満足度★★★
観る順番は大事
ニ作品を同日に観劇。両作品とも楽しめたものの、『フォーゲット・ミー・ノット』を100%楽しむためには、『きみがいた時間 ぼくのいく時間』を先に観ていないと解らない点がありました。観られる日がこの日しかなかったのですが、出来れば、どの日もこの順番で観られるように日程を組んで頂きたかったです。
ちょうど一年前に上演された『クロノス』は涙なしには観られませんでしたが、今回は落涙には至りませんでした。過去に戻ってそのまま滞在できる「クロノス・スパイラル」は、すぐに未来に弾き飛ばされてしまう「クロノス・ジョウンター」に比べると、展開の変化に乏しく、悲劇的なドラマを生みにくかったのではないでしょうか。
あと、人が未来からタイムスリップして来たという現象を、登場人物がほとんど疑うことなく受け入れているように見えました。あまり簡単に現実と認めてしまってはリアリティが無くなりますし、逆に認めるまでの過程をリアルに描こうとすれば冗長になってしまいますので、そこはタイムスリップものの難しいところではあります。
しかし、複雑に絡み合う時系列にも全く混乱することなく物語を追う事が出来たのは、演出の妙と、役者さんたちの熱演の賜物だと思います。

「きみがいた時間 ぼくのいく時間」「フォーゲット・ミー・ノット」
演劇集団キャラメルボックス
サンシャイン劇場(東京都)
2016/03/11 (金) ~ 2016/03/27 (日)公演終了
満足度★★★★
【きみがいた時間 ぼくのいく時間】 39年間というタイム・パラドックス
2008年の初演を生で観劇、DVDでも観たこともあり、
どうしても初演の上川隆也の印象が強烈で目に浮かんでしまう。
(当時はまだ劇団員だった。)
初演時は、現代が1幕目でラストでタイムジャンプ。
休憩を挟んで2幕目が39年前の過去からまた現代までを描いていましたが、
過去に飛んでから、目的の時(主人公の妻の事故の時)まで
ひたすら待ち続け無くてはならないという、
本作の特長である「39年間待つことの重さ」が初演では出ていたと感じた。
再演である今回は、休憩時間をいれずに2時間強で演じ切るため、
少し短くしてある分、39年の長さと重さが、軽くなった気がした。
(もちろん2度目の観劇で筋を知ってるから短く感じることもあるかもしれないが。)
39年間というタイム・パラドックスが『解ける瞬間』、
そのタイム・パラドックスを生きていた人々の人生が一瞬で変わり
なかったことになってしまうという、
SFでしか描けない特別な「儚さ」、「切なさ」が感慨深い。
初演でも、今回も、特にそこが印象に残ります。