最新の観てきた!クチコミ一覧

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神芝居

神芝居

X-QUEST

インディペンデントシアターOji(東京都)

2016/04/20 (水) ~ 2016/05/01 (日)公演終了

満足度★★★★★

まだまだ余韻にひたってます!
衣装が細かく作り込まれていて、色もキレイで役者さんが動くと裾がふわーっと広がったりして魅力的でした!ちょこちょこでてくる小道具が(とくに茶柱とか)なんだか斬新で面白かったです。観ている時間は終始目が話せなくなるほど楽しく夢中になりましたが、千秋楽が終わった今でもあとから自分なりに考察したり、いろんな人の感想やレポートなどを拝見する時間が楽しいです!それほど自分の中に深く残る作品でした!

中之島春の文化祭2016

中之島春の文化祭2016

ABCホールプロデュース公演

ABCホール (大阪府)

2016/04/30 (土) ~ 2016/05/01 (日)公演終了

満足度★★★★

文化祭Cブロック観劇♪粒ぞろいで大変楽しませて頂きました!
Cブロックは、ビーフケーキさん/匿名劇壇さん/劇団ガバメンツさん/
劇団壱劇屋さん/ステージタイガーさんがご出演!
 
ビーフケーキさん:前回に続き、クオリティ高いお笑い♪演劇なのか?コントなのか?お悩みの様ですが…、私はツボです♪
 
匿名劇壇さん:過去、現在と繰り返される「悪との戦い」と、「リア充な学生生活」に向けた、神とヒーローとヒロインの七転八倒!楽しかった!
 
劇団ガバメンツさん:なるほど!シニカルなネタでした!
 
劇団壱劇屋さん:鉄板のゴムネタ!見応え十分!静岡頑張ってきて下さい!
 
ステージタイガーさん:いつもながらエネルギッシュな公演でした!

LADYBIRD,LADYBIRD

LADYBIRD,LADYBIRD

アリー・エンターテイメント

シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)

2016/05/06 (金) ~ 2016/05/08 (日)公演終了

満足度★★★★

来年に続きます
虫かごの中のムシたち話。単なる子供向けの作品では無い。ミュージカルだからこそ幅広い年齢の観客を楽しませることが出来るのでしょう。私は「大人になってわかったこと」が印象に残った。出演者全員が一生懸命、特に今日は楽日、熱気が伝わりました。

ザ・レジスタンス、抵抗

ザ・レジスタンス、抵抗

Wけんじ企画

こまばアゴラ劇場(東京都)

2016/04/28 (木) ~ 2016/05/11 (水)公演終了

満足度★★★★

どこでも B いつでも C
みんな、喰われちゃった・・・ 正解だけが人生の、抵抗する者される者、優しさに目隠しされた密林で仰ぐ太陽が恍惚の光であるために精一杯抵抗しないといけない、懲らしめとも、諭しとも、叱咤とも、慰めとも・・・。問題は真面目かどうかではない、巣穴の狭さ、深さにあるのだ・・・ 神でもない、虎たちが哄う。

それは言わない約束

それは言わない約束

かーんず企画

シアターブラッツ(東京都)

2016/04/30 (土) ~ 2016/05/05 (木)公演終了

満足度★★★★

華が欲しい
 大学を卒業後、商社に就職が決まった息子。

ネタバレBOX

父は著名作家・里見 潤一で居間には原稿を受け取りに来る編集者が、締切だ・原稿依頼だ・相談だと言っては押しかける。未だに手書き原稿スタイルで押し通すだけの力のある私小説作家で、無論、いくつか大きな賞も取っている。妻・順子は若く美しい。私小説作家であるから、無論、創作部分があるにせよ、夫婦の関係も基本的には事実であると読者には思われている。
 出入りしている編集者たちの中に大学時代にはステディーであり、かつ、同人誌編集長と副編集長だった男女があった。男が編集長、成績も男の方が良かった。にも拘わらず就職先の出版社は規模の違い、売れ行きの違いから女の給料は男の倍。おまけに担当作家が同じという皮肉な状態にあった。この関係が面白くない男は、作家の息子に私小説を書かせ、父母の真実を世間に知らせようと図る。息子の母は、謂わば娼婦。呼び出されれば従いて行って男と寝る。父母初めての出会いは、当にそのような関係であり、潤一はステディーが居たのに、この女と何度も寝るうち、妊娠させていた。順子は結婚を迫り、男は愛しても居ない女と結婚して生涯を過ごすこととなったのだが、この秘密を息子は暴いたのだった。然し、原稿は本になる直前父に見つかり、作家は編集者に圧力を掛けて出版はされないこととなった。
 真実が明かされて、空虚そのものを抱えて生きることの空しさがひしひしと伝わる。
 シナリオ、舞台美術、演技もしっかりしているし演出も良いのであるが惜しむらくは華がない。
アンドロイド・エデン

アンドロイド・エデン

夢幻舞台

明治大学和泉校舎第二学生会館地下アトリエ(東京都)

2016/05/06 (金) ~ 2016/05/08 (日)公演終了

満足度★★★★


 近未来、心を持つ人間として再生されたイブは悪夢に魘されて目覚める。

ネタバレBOX

とそこは、エデンと呼ばれる集落。住民はアンドロイドであった。というのも、イブが再生される以前、心を持ち人間と同じように思考し判断すると信じたアンドロイド達が、人間に使役され続けることに疑問を持った為に氾濫が起こり、終には人間対アンドロイドの戦争に発展した。部品さえ調達でき、工場があればいくらでも作れるアンドロイドは、戦闘能力を有するまでに十年以上の歳月を必要とする人間に負けるハズもなく、8年後、人間は滅んだ。
 元々、人間の生存していた時代に、初期型オリジナルの単体として製造されたイブは、初期型としての記憶も埋め込まれていた。それは、自分達を創造したのが人間だという記憶である。
一方恐らく人類滅亡時、損傷した部位をサイボーグと化し、脳以外は殆ど機械の体を持つ天才科学者が、人間が死に絶えた後、人間の再生を願って作り上げたのが現在のイブである。(その記憶には初期型オリジナルアンドロイドとしてのイブの記憶も転写された模様)
ところで人間を滅ぼした後暫くはアンドロイドも平和を保っていたが、やがて格差を作り差別を作り、収奪する者とされる者に分かれて争い合うようになった。その姿は恰も人間そのもののようであった。基本的にプログラム通りに行動するアンドロイドには、バグ以外に行動を変える要素は無い。自分達に心があると信じ、自分達の心を守る為に戦ってきたハズが、人間が滅んでみると錯覚であったことが分かった。だが既に遅かった。戦闘用にプログラムされたアンドロイドを支配するイデオロギーは“力こそ正義”である。そのイデオロギーに合致しない者は総て敵、自動的に戦闘が際限も無く繰り返されることとなった。
 エデンはこんな状況にあって比較的大きく平和が保たれているコミュニティーである。従って時々、外敵に襲撃されることもあった。ある日、そんな外敵が陽動作戦を使って襲ってきた。戦闘要員たちは、罠に嵌る。安全だと考えられていたエリアに残っていた非戦闘員のイブは、潜入してきた戦闘アンドロイドに銃を向けられるが彼を折伏してしまう。だが、丁度そこへ戻って来た仲間の戦闘アンドロイドは、銃を床に置いていた敵を後ろから撃ち殺してしまった。自分の説得に応じ、平和を願って銃を下ろした敵が殺されてしまったことにいたく傷つくイブであったが、仲間の必死の謝罪と自分のできる範囲で自分の守れる者を自分のやり方で守るというスタンスに同意。仲間と共に戦場に赴き、傷ついた者らを確保しケアすることなどを通してコミューンに貢献していたが、コミューンが大きくなるにつれ、非戦闘員の比率が高くなり過ぎ、最早現在の戦闘員だけでは皆を守り切ることが出来なくなった時、戦闘リーダーは、イブが共同体から出ていくように説得する。互いにコミューンを愛し、それぞれの方法で守り拡大してきたのだが、その限界が露呈したということでもあった。折しも、最強のコマンドがエデンを狙って襲撃してきた。その名をカイン。オリジナルの単体で自分達が心を守る為に戦い始めたのに、人間を殺し尽くした果てにアンドロイドは本当は心を持っていなかったことに気付き、それらの記憶がバグを起こす原因となる為、記憶を封印して下意識に追いやり、ずっと抑圧して表向きは忘れ去っていた。だがこの事実をイブに指摘されて思いだし、錯乱に追い込まれてしまう。カインの弱点は。恐らくこの点のみ。彼は戦闘から脱落の憂き目にあう。
 イブ、そしてエデンの戦士たちは、この後、平和で友好的な世界を築くことができるのか?
 重大な箇所で、心の無い筈の増産型戦闘アンドロイドが、イブの安全保障論に心を動かされてしまうことが、大きな瑕疵ではある。然し、現在、アーミテージレポートの要求通りに日本を改悪してゆく安倍政権と労組を含む経済右翼、為政者に対して若者が必死に純粋に平和とそれに伴う多くの無くしてはならないものを守ろうと立ちあがる姿勢に、心を撃たれる。若者のひたむきな姿勢が、実に良い。
忍者、女子高生(仮)

忍者、女子高生(仮)

月刊「根本宗子」

ザ・スズナリ(東京都)

2016/04/23 (土) ~ 2016/05/01 (日)公演終了

満足度★★★★★

何にもすがらない自由を勝ち取る少女の戦記
 「笑い、エンタメたっぷり、絶対王政から自由を勝ち取る
少女の大逆転大河ドラマ」。拙者が1回目この劇を観た時に思った
感想だ。面白すぎて結局3回この劇を観た。感想は
「何にもすがらない自由を勝ち取った少女の戦記」に変化した。

 今までの月刊「根本宗子」なら、舞台は仕事場、登場人物間の
人間関係といえば、職場の同僚や上司・先輩・後輩、もしくは
恋人同士、または友達というのが多かったが、この劇は違う。
 この劇の舞台は「安曇野家」という家の現在。安曇野家は、
成田空港からさほど遠くない、車でジャスコに買物に行くような土地にある。
借家ではなく持ち家に住み、そこそこの資産家。登場人物はほぼ
その一族。物語はその家族に新しい構成員が入るところから始まる。
 安曇野家の絶対的戸主は58歳のミチコ
(川本成、猪股和磨、小沢道成が順に演じる)。
彼女は女手一つで三男(長男・川本、次男・小沢、三男・猪股)一女を
育てあげる。上三人の息子たちは全員一見ちゃんとした社会人に成長し
それぞれ家庭を持つ。娘も成績優秀な女子高生。そんな彼女が24歳の
太一(土屋シオン)と婚約。
今では珍しくない年の差婚だが、家族はこの結婚に猛反対。なぜか?
ミチコの娘で17歳の主人公・咲良(根本宗子)の担任が太一だからだ。
担任と実の母が結婚という複雑さに加え、咲良が太一にほのかな恋心を
抱いていたため、余計に反発が膨らんだ。
 息子3人も大反対。なぜなら、彼らは「超」がつくほどの「マザコン」で、
年下で部外者の太一に母を取られるのが嫌だったからだ。
息子たちの超マザコンぶりや、彼らの太一への嫉妬からくる大人気ない言動、
ミチコと太一のバカップルぶりが観客の大爆笑を何度も誘う。
 
 実は息子たちが超マザコンになるように、ミチコが意図的に育てたのだ。
咲良曰く「息子たちを自分の好みの男性に育て上げた」のだ。
息子たちには「お母さん」や「おふくろ」等ではなく「ミチコ」と呼ばせたり、
人前で彼らと腕を組んだり・・。「欧米か!」と突っ込みたくなる反面、
いまだに和式便所やダイヤル式電話機を使い畳の上が一番と言ったり、
息子たちの躾けには厳しかったり、息子がイオンの
袋を持っているにも関わらずいまだにジャスコと言いはったりと保守的な面も
合わせ持つ。安曇野家の家訓は「ミチコを大切にする事、ミチコの言う事に従う事」。
安曇野家の中では、イオンではなくまだジャスコなのだ。なぜなら、ミチコがそう呼ぶから。
息子の嫁たち(大竹沙絵子、梨木智香、あやか)も、ミチコから散々な目に遭わされ、
母優先の夫たちから粗末に扱われ、不満を抱きながらも安曇野家のルールに従っている。
ミチコの暴君ぶりは半端なく、それゆえに観る者は大笑いと同時に彼女に嫌悪感を抱く。
 その嫌悪感を隠さないのが咲良だ。安曇野家唯一の反逆児、突っ込み役だ。
息子たちとは真逆で、ミチコからぞんざいに扱われている彼女。育児放棄された恨みも
過分にあるが、それがかえって、この家の異常さを冷静に分析する思考力や、
それに対処する行動力が身についたと、拙者は考える。それがLINEや
テレビ電話を使い兄の嫁たちを自分の御方に引き込もうとしたり、忍者部に入り、
そこで獲得した術で家の図面を入手し、家のあらゆるところから、
ミチコと太一を監視したりするという事に繋がった。

 物語の終盤。安曇野家に君臨していたミチコが不慮の事故で急逝。それがきっかけで
実は太一もマザコンで、ミチコに実母の面影を見い出したから付き合い始めた事が発覚。
今度はミチコと瓜二つの咲良を奪いにかかる。太一への反感から、急に妹思いになった
息子たちとその嫁たちは太一から咲良を守るために立ち上がる。
 月刊「根本宗子」ならではの大どんでん返しの爽快感。殺陣の面白さとカッコ良さ。
ここまでのお話の中で使われていた小道具が、こんな意外なところで役に立つとは!
と感嘆する脚本の妙。そして何より、母や兄やその嫁たちを捨て家を出て自由になると
宣言する咲良の堂々とした生き様に、観る者は酔いしれる。

 拙者は冒頭、この作品はある種の「大河ドラマ」だと書いた。「安曇野家」を
めぐる母と娘の17年もの間に及ぶ争いの記録。家の支配者たる母は、自分の
地位を脅かす存在になりかねない娘を、幼い頃から邪険に扱う。長年虐げられた娘は、
知略を使い、兄の妻たちを御方に引き寄せ、母への抵抗を試みる。大河ドラマによく
見られる親と子の確執、策略で敵御方がころころ変わる人間臭さ。忍者や刀が出てきたり、
殺陣があったり、家が焼き討ちにあったりする事も弥が上にも大河っぽさを感じさせる。
 
 だが、この演劇、その要素だけでは止まらない。
 ミチコが咲良を嫌う理由。それは、咲良がミチコを大切にするという
安曇野家の掟に従わない事が一番の原因だと当初は考えていた。そんな咲良は、
成績優秀で仲間を作る能力が高いという事もミチコには脅威だったに違いない。
 理由はそれだけなのか?咲良と妻たち3人との何気ない会話の中で、こんな
台詞が出てくる。「子供は親の嫌なところが似る」。「咲良は小さい頃から色目を
使って男を誘惑してきた」と語るミチコ。実は、ミチコが自覚していた自分の
嫌な点でもあったのではなかろうか?
しかも、自分に似て可愛いし、自分と同じ仲間を作る能力もある。これでは将来、自分を
大事にしてくれる人たちを、この子に奪われるかもしれない。
そのような被害妄想に似た危機感が、ミチコが咲良、強いては女の子の血族を毛嫌いする
最大の理由ではなかろうか。
 息子役の川本、小沢、猪股が順に演じてきたミチコ。その遺影が
根本だった事は、血の繋がりはもちろん、外見だけではなく内面も似ているという事の
象徴だったのかもしれない。
 人間の心の奥に潜む醜い深層心理を笑い・エンタメ要素たっぷりに描いているのも
このお芝居の魅力なのだ。

 この劇の魅力はこれだけか。いや、まだある。拙者が感じたこの演劇の最大の
魅力は、何事にもすがらずに生きていく自由を勝ち取った咲良の姿だ。
 このお芝居に登場する人間は、咲良以外、何かにすがって生きている。
 母にすがって生きている息子たちと太一。母が死んだら、今度は咲良にすがろうとする。
 息子たちや太一より立場が上のように見えて、実は彼らに寄りかかって生きているミチコ。
 息子の妻たちはどうか?
 ミチコから不条理な仕打ちを受ける彼女たち。いつもの月刊「根本宗子」なら、
自分の運命に嘆き悲しんだり、怒り狂ったりして、咲良の側に立つはずである。
だが、今回はそうならなかった。結局はミチコ側に立ったのだ。これが大人の対応、
現実に近い選択で、この劇に説得力を持たせるのに効果的だった。加えて、
彼女たちも、何やかや言いながら安曇野家にしがみついている事がはっきりする。
何かにすがって生きている人々の可笑しさや哀れさが凄く表現されていた。
何かに依存して生きているのは安曇野家の面々だけではない。私たち一般人だって
そう。だから、必死に生きようとする彼らに観客は親近感を抱く。
 咲良も太一や妻たちに頼りたかったが、結局は頼れなかった。
 それが逆に咲良を成長させた。家を捨て家族を捨て、先生を捨て、自由に生きて
みせるという何者にもすがらない彼女の力強い姿に、大いなる勇気と爽快さを感じた。
何かに必死ですがる事しか出来ない我々の理想を、咲良は最後の最後で見事に叶えて
くれたのだ。
 『忍者、女子高生(仮)』。このタイトルが意味するものを考えた。もちろん、
歴史に出てくる忍者という意味もある。あと、何かにすがり生きるために
耐え忍ぶ者、という意味もあったのでは、と拙者は推測する。何かに依存する限り、
仮の姿のままだ。忍ぶ者が、成長し、自由を奪い取り、本来の姿を手に入れた。その姿に、
観客は心を激しく揺さぶられるのだ。

 「忍者」とタイトルが付いているのだから、もう少し忍者らしい事をやって欲しかった、
忍者部について語って欲しかったというのが正直なところ。最後の殺陣の場面、
忍者部での鍛錬のおかげで咲良が一番剣術が強かったってオチも有りだと思った。

 根本宗子のモットーは、「今しか、私しか」作れないお芝居を作る事。最後の
咲良の何者にも頼らないという強烈な宣言は、根本自身の、演劇に対する信念を
貫き何者にも寄りかからず独自の道を歩んでいこうという熱烈な思いも
込められていると拙者は確信する。

アンコールの夜★ご来場ありがとうございました★

アンコールの夜★ご来場ありがとうございました★

KAKUTA

すみだパークスタジオ倉(そう) | THEATER-SO(東京都)

2016/05/07 (土) ~ 2016/05/22 (日)公演終了

満足度★★★★

「女を読む」初回観劇
4人の女性作家の短編作をリーディングと芝居で見せる。短編作をつなげる役割で夫婦関係の危うくなった男女出てきてそれらを繋ぐ構成。そこらへんの会話は桑原さんぽいなーと思ったり。
ヒステリックなミザリーだったり、忘れかけてた経験が蘇ったり、出てくる女性は皆めっちゃパワフル。特に「炎上する君」の2人には部分的にシンパシーをビシバシ感じ、常に笑ってた。面白かったです。

朗読順
川上弘美「エイコちゃんのしっぽ」(小学館文庫刊『天頂より少し下って』所収)
小池真理子「生きがい」(角川ホラー文庫刊『ゆがんだ闇』所収)
西 加奈子「炎上する君」(KADOKAWA刊『炎上する君』所収)
江國香織「いつか、ずっと昔」(新潮文庫刊『つめたいよるに』所収)
約115分。

カクシンハン版 リチャード三世 1471-1485

カクシンハン版 リチャード三世 1471-1485

株式会社トゥービー

シアター風姿花伝(東京都)

2016/05/06 (金) ~ 2016/05/31 (火)公演終了

満足度★★★

プレ公演2日目観劇
そこらへんにいるチンピラ背むし悪童の血縁、因縁、残虐、陰謀、恨み、愛恋、国取り合戦、等、歴代シェイクスピア作品のブラックさを一気に寄せ集めた、スピード感ある仁義なき成り上がり記を見ているようだった。けれど、どこか愛嬌も見え隠れして「悪の華」のリチャード3世というより、欲望と孤独と陰惨さで大きくなった男に見えた。
リチャードの凄みのある三白眼で睨まれた時には、客として見ているだけなのに一瞬ひるみそうになる。ライブハウス感覚で見る大胆な茶番劇と波乱と不遇、自分の放った言葉がそのまま返ってくる幕切れが物哀しい。
約2時間45分(休憩あり)

ネタバレBOX

前作の「ジュリアス・シーザー」のインパクトそのままに、今回もそれらを引き継いだような形に思えたが、始まったばかりなので、これからまた変化してくるんだろうな。

背むしの痩身だけど凄みある姿だったリチャードだったが、劇中の「馬を持ってこい、馬を。代わりにこの王国をくれてやる。」だったかな?そのセリフは最後の場面で、童心に戻ったかのように「馬…ウマ…」とつぶやく幕切れに活きてくるが、その姿に哀愁が漂いすぎて、同情しそうになった。亡霊に取り囲まれてる場面はQueenのBohemian Rhapsodyみたいだった。

全体的に衣装や話の構成、舞台背景などが前作の「〜シーザー」とあまり変化なかったのは、元々の劇団公演の演出法がこのパターンなのかな?
今回もドラム効果、良かった。

青森に落ちてきた男

青森に落ちてきた男

渡辺源四郎商店

ザ・スズナリ(東京都)

2016/05/03 (火) ~ 2016/05/08 (日)公演終了

満足度★★★★

柔かさの中にある力強さ
畑澤聖悟作品、毎回事前知識は皆無で観劇する。たいがい「観る」と決めているのでよほど暇でもなきゃHPを覗く事もなく、まして今回のようにチラシにもお目にかからねば知りようがない。直前に知って慌てて調整し、観劇した。無理して良かった。やっぱりよかった。
クリスマス禁止法や、(ちゃんと降霊できる)イタコや、原子力ロボットやタイムカプセルなど突飛なアイテムを介在させた芝居が多い。「海峡の7姉妹」に至っては皆「船」役である。だが、見入らせる芝居を作る。現実世界の暗喩、また暗示らしい事が明からさまで、謎解きは開幕から始まっている。今回のアイテムは「鬼」であった。

戦争を扱った今作が、戦争「遂行」に寄った人物に対して一切、「英雄的」解釈を施す余地を与えず、リアルに、シビアに醜さを抉り出した所に、今回この「演劇」が打ち出そうとしたものを読み取る。今作では「謎」はゆっくりと解かれ、終盤ようやく見えてくるものがあるが、スッキリとまで説明せずに終わる。カタルシス効果はこのテーマにそぐわない、とするのが正常なのだと思う。

千秋楽は12時開演。これからバラして撤収し、青森での明日からの仕事に備えるのだろう。これで「食ってる」訳ではない人達であり、食う事を目指してるのでも恐らくない。近くの席の青年が気持ちよく笑っていた。そして泣いていた。満席のスズナリで、健全な感覚にふと覚醒される、ナベ源の日。

LADYBIRD,LADYBIRD

LADYBIRD,LADYBIRD

アリー・エンターテイメント

シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)

2016/05/06 (金) ~ 2016/05/08 (日)公演終了

満足度★★★

ゴールデンウィークの風物詩
毎年この季節に一度は観ていて、もはやゴールデンウィークの風物詩となっている本作も、今年で4年目です。

自分は2年目から観ているので今年で3回目ですが、観るたびに、子供たちの生き生きとした演技から生命の力を感じると共に、自分の成長していなさを思い知らされます。

今年からはシアターグリーンの中でも一番大きなBIG TREE THEATERに会場を移し、舞台装置の仕掛けも増えていたようですが、蜘蛛とゴキブリのインパクトが年々控えめになっていくように思えるのは自分だけでしょうか?

SNSネタを仕込んだりと、時代に合わせて少しずつ脚本を調整しているのも面白いです。(そういえば今回は小保方さんネタが無かったような…。)

去年まで主演だった加藤梨里香さんが巣立ち、今年は劇団ハーベストからは葛岡有さんが、 ムシたちの一人として参加していました。次回にはさらに輝きを増した彼女の姿が観られることを期待しております。

中之島春の文化祭2016

中之島春の文化祭2016

ABCホールプロデュース公演

ABCホール (大阪府)

2016/04/30 (土) ~ 2016/05/01 (日)公演終了

満足度★★★★

文化祭Bブロック観劇♪CPが高く、盛りだくさん!
Bブロックは、THE ROB CARLTONさん/Device Under Testさん/十三クラブさん/オパンポン創造社さん/ABCアナウンス部さんがご出演!
 
CARLTONさんも初出演だったんですね!ST○R WARSマニアには堪らない!会社(ダークサイド)と労組(ジェダイ)の戦い…、社長と組合幹部と会長…、まるでダース○ーダとルー○と○○…、しびれました!
 
Device Under Testさん:初めて拝見しました!ダンス×ドラム×ベースのユニット!コアなファンが多数!関西ではあまり観られない貴重なパフォーマンスでした!
 
十三クラブさん:「ももたろう」素直に楽しかったです。昨年の文化祭、結成○○年にしての初の第一回公演、そして今回、とても楽しかったです♪次回「第二回公演」期待しています♪
 
オパンポンさんも初出演♪鉄板ですね!30GP、おめでとうございます。

アナウンス部さん:何故、噛まずにあのセリフが言えるのか…、プロの意地を感じました!楽しかったです♪
 
Bブロックも大変CPが高く、盛りだくさんな内容でした♪

読モの掟!2016

読モの掟!2016

劇団マツモトカズミ

新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)

2016/05/04 (水) ~ 2016/05/08 (日)公演終了

満足度★★★

もっと近くで観たかった
小さな劇場での観劇が続いたせいか、今回は舞台が妙に遠く感じたのと、序盤で台詞が聞き取りにくかった為に、なかなか舞台世界へ入って行けず、肝心な人物に感情移入できなかったのは残念です。

出演者の多くが元アイドルグループのメンバーである本作は、比較的、舞台の近さが満足度の中で占める割合が高く、実際、前方のプレミアムシートは高額にもかかわらず、発売後すぐに売り切れていたようです。自分も早めにプレミアムシートを押さえておくべきでした。

初舞台ながら最も台詞量の多かった庄司芽生さんは、溌剌とした演技で物語を引っ張っていました。新井ひとみさんは予想を大きくは超えなかったものの、可憐でとても華があり、印象的でした。その他、外岡えりかさんの演技力が光っていました。

多くのアイドル劇と違い、マイクを使わずに全編生声で勝負した事については好感を持ちました。あとは、聞き取りやすい発声が序盤から確保できれば、格段に良くなると思います。

中之島春の文化祭2016

中之島春の文化祭2016

ABCホールプロデュース公演

ABCホール (大阪府)

2016/04/30 (土) ~ 2016/05/01 (日)公演終了

満足度★★★★

文化祭Aブロック観劇♪粒ぞろいで大変楽しませて頂きました!
Aブロックは、ダイナマイトしゃかりきサ~カスさん/かのうとおっさんさん/オイスターズさん/ヨーロッパ企画さん/坂口修一さんがご出演!
 
しゃかりきさん:相変わらず、しっかり聞かせてくれました♪感動物です。
 
かのうとおっさんさん:今回も次回公演の外伝みたいな感じで、とっても面白かったです♪
 
オイスターズさん:前回とはがらりと異なり、出演者多数による「女子だけの共学」楽しかったです♪
 
ヨーロッパ企画さん:これまた出演者多数による「某サバイバルなお話」楽しませていただけました♪
 
坂口さん:祝初参加!近未来のゾッとするシニカルなお話、良かったです!
 
Aブロックは粒ぞろいで、大変楽しませて頂きました!

青春音楽活劇 『詭弁・走れメロス』

青春音楽活劇 『詭弁・走れメロス』

papageno

シアターサンモール(東京都)

2016/04/29 (金) ~ 2016/05/08 (日)公演終了

満足度★★★

わけがわかりません
2013年の初演を観たときに何をやっているのか全くわけがわからず、3年経った今回の再演を観ても、やっぱりわけがわかりません。

「伝説の阿呆舞台」とのことで、物語の軸とか伝えたいものが何なのかとか、恐らくそういう類の舞台ではないのでしょう。個人的には体力勝負お疲れ様以外の感想を持ち得ませんでした。

ひとしきり楽しんで、後には何も残らない、そんな舞台もたまには良いのかも知れませんね。

新垣里沙さんが出演されている以上は一度は観なければと思い、劇場に足を運びましたが、何度観ても自分には合わないようです。

おとこたち

おとこたち

ハイバイ

東京芸術劇場 シアターイースト(東京都)

2016/04/04 (月) ~ 2016/04/17 (日)公演終了

満足度★★★★

「老い」への恐怖
ずっと目を背けていたものを目の前に突き付けられる思いがしました。1回目の観劇ではボケや認知症というものに思いが至りませんでしたが、そこを理解した2回目では一気に「老い」というものが怖くなりました。舞台上に表示された、年齢を現す数字の変化するスパンが少しずつ短くなっていくのも、人生の怖さを煽っているように感じました。

いつか自分が電車で席を譲られたとき、どう思うのか。あるいは、「シニア割」の看板を見て、自分がその対象に含まれていると気づいた時、どんな気持ちになるのか。逃れられない「老い」という現実を、どのように受け止められるのか。

お前はそのままの生き方で良いのかと、問い詰められているようでした。


家がわらってる

家がわらってる

ふじきみつ彦

劇場MOMO(東京都)

2016/05/03 (火) ~ 2016/05/08 (日)公演終了

満足度★★★★

80分弱
こんなことが現実に起きたらたちどころに「ハイ、それまでよ」となりそうなところを、用心深く話を進めて1時間超えの笑劇に仕立てるあたりはさすがふじきみつ彦。
その周到かつ緻密な脚本・演出に引き込まれた。
ただ、短編向けの素材を無理やり引き延ばしているかの印象も。
かろうじて長編と呼べる尺にはしてあっても、80分で4000円はちょっと高いな〜。

ネタバレBOX

いい大人なのにとても仲のいい兄弟とその関係者が、居心地がいいからと人手に渡ったかつての実家に入り浸っていてひと悶着。
家の所有権をもはや持たない兄弟らが我が物顔でふるまい、現居住者を客のように扱うラストが秀逸。
わかば

わかば

うさぎストライプ

アトリエ春風舎(東京都)

2016/05/01 (日) ~ 2016/05/09 (月)公演終了

満足度★★★★★

妖しの閉回路/75分弱
ココお得意の抽象表現を駆使することで描きえた、どこか観念的にして怪しい閉鎖世界。怪しさは妖しさにも通じて、否応無しに釣り込まれた。
舞台はいちおう現代日本だけど、世界中にあまねく伝わる神話みたいな普遍性を感じたなぁ。

ネタバレBOX

サディストで束縛魔だった愛妻がいなくなり、就活のため上京してきた妻の妹と暮らしている男の話。
変態だった妻にどんどん似てきた妹と関係し、やがて身ごもった妹に「妻は男の子が出来たら僕みたいに苛めるつもりだったんだ」と訴える男。
その男が妹の胎内の男児と同化し産道へ向かうラストにも戦慄したが、それ以上にブルッときたのが、男が蓋を開けてベッドの下の物言わぬ誰かさんに一方的に話しかけるシーン。
話の内容から察するに、どうやら相手はいなくなった奥さん。
男は妻を殺してベッドの下に隠したということ??
ここが謎のままで終わるところが本作の一番の醍醐味になっている。
um~潮龍伝~

um~潮龍伝~

super Actors team The funny face of a pirate ship 快賊船

ブディストホール(東京都)

2016/05/04 (水) ~ 2016/05/10 (火)公演終了

満足度★★★★★

素敵な物語でした。
観に行って良かった!
主役2人が生き生きしていて、特に金村美波さん演じる潮のおてんばでかわいい事。
快賊船の舞台はかなり観ていますが、私の中で上位に入る素晴らしさでした。
時間が許せばもう1、2回観たい作品です。

メビウス 2016年 春の特別企画

メビウス 2016年 春の特別企画

劇団ショウダウン

船場サザンシアター(大阪府)

2016/04/28 (木) ~ 2016/05/08 (日)公演終了

満足度★★★★★

感動した~☆★
水木たねさん・佐竹仁さんのFチームを拝見しました♪♪とにかく感動して涙が溢れ出ました!三千年前からの思いがアンドロイドからこんなに伝わって来るなんて衝撃でした!やはりお二人の演技力による所が大きいんですが、特に水木たねさんの【声】の表現力が圧倒的でした♪ロボットなのに思いと気持ちが自然に入ってきてとても感情移入しやすかったです♪素晴らしい時間を有難うございましたm(__)m

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