最新の観てきた!クチコミ一覧

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愛情の内乱

愛情の内乱

ティーファクトリー

吉祥寺シアター(東京都)

2016/05/12 (木) ~ 2016/05/25 (水)公演終了

満足度★★★★

愛情の内乱
遠い未来の近い過去。ふうん、そうだったんだ。ざっくり私の感想は「家なんか出ちゃえばいいじゃん!出たら帰らなきゃいいじゃん!!」そうはいかないものがあるんだろうね。これから生い立ちを聞かれたら「作家になるほどは不幸な家じゃなかった」と言うことにしよう。

皮肉にも雨は降る

皮肉にも雨は降る

劇団時間制作

劇場MOMO(東京都)

2016/05/11 (水) ~ 2016/05/22 (日)公演終了

満足度★★★★

ABどっちも観劇しての感想。
時間制作さんは前作に続いて、ようやく2作品目。今回も観て良かったと思えるのかどうか。劇団員さんも含めて、前作で出演されてた方も多く、役者さんには期待しかなかったけど、今回の内容自体ははテーマがテーマだけにコワい気持ちもあった。けど、、、観て良かった!Aチーム、Bチームと観てその気持ちは揺るがないものになった。気が早いが、次回作も観たい観に行くという気持ちになった。
前作はすっごい泣いたけど、感動の涙。だけど、今回は感動というとちょっと違う気がする。ジワリときたと同時に昔飼ってた犬を思い出したり、母親との関係を思い出したりして複雑な感情になった。
あと好きなのはちゃんとひとりひとりが生きてること。そこにその人たちがいること。だからこそ、強く伝わってくるものがあるんだろうなあ。
そうそう、笑いに関しては前作のが素直に笑えた気がする。

ネタバレBOX

戦国アプリゲームのところはわからなくはないけど、わかりにくい笑いポイントかもしれない。
のどちんこやボランさん&くんがこわがってるところは個人的には好き(笑)
いのうえ歌舞伎≪黒≫BLACK『乱鶯 みだれうぐいす』

いのうえ歌舞伎≪黒≫BLACK『乱鶯 みだれうぐいす』

劇団☆新感線

J:COM北九州芸術劇場 大ホール(福岡県)

2016/05/08 (日) ~ 2016/05/16 (月)公演終了

満足度★★★★

美術・照明・音楽・殺陣・演技!
装置・大道具の量や組み合わせの多さ、盆の上でメインの背後で動き回っているであろうスタッフのみなさんお疲れ様です。

ネタバレBOX

上田さんの映像は少し控えめに、でもラストは音楽とマッチしてよいです。
終盤の殺陣シーンの音楽も新感線ならでは。
ムービングライトは20基以上、舞台フロントも。これも圧巻。
今回も、わかっているのに、粟根さんの勘助ゆうれいと中谷さんの太い眉毛のわがままお夏で大爆笑。反物ネタもかぶせてきて。
そして古田さんのメリハリのある演技、橋本さんや高田さんなどベテラン陣の間せりふまわし、いいです。
保坂さんと村木仁さんのキャラ設定は濃すぎかな。
幸福の黄色い放課後

幸福の黄色い放課後

キ上の空論

スタジオ空洞(東京都)

2016/05/11 (水) ~ 2016/05/22 (日)公演終了

満足度★★★

そこそこ面白いが…
テンポも良く、飽きさせない時間経過であったが、特に何も残らない。まあこれはこれでいいのかもしれないが…

おとこたち

おとこたち

ハイバイ

西鉄ホール(福岡県)

2016/05/07 (土) ~ 2016/05/08 (日)公演終了

満足度★★★

リアル感ある恐さ。
取材による内容を組み合わせて、4人の生き様を描いているとのことです。
現実にあった話というのは、自分の身近に起こりうる話でもあるしリアルで恐い、自分に直接ははまらいのだけれども。

つるばみの杜の家に

つるばみの杜の家に

henhouse

ぽんプラザホール(福岡県)

2016/05/06 (金) ~ 2016/05/08 (日)公演終了

満足度★★★

母と娘
娘の凌が、めぐみが、想いを吐き出すセリフは響きます。
逆に母綾子が怒り叫ぶのは、病気とはいえ、つらいです。

ネタバレBOX

装置は、山奥の旧家屋の入り口がしっかり造られています。いいなあ。
女の子の出はけ口が作られていますが、女の子は母になったり祖母になったり娘になったりする、この家に住んだものを見てきた者、家そのものということでしょうか。
嶋崎のキャラはありなんですけど、綾子との話も見えないので、
どういう事業で山奥まで訪ねてきたのか明らかにされず、う~ん。

嶋崎きっかけで、母娘の絆が戻ることが芯になって、安心はいたしました。
渇いた蜃気楼

渇いた蜃気楼

下鴨車窓

塩原音楽・演劇練習場(福岡県)

2016/05/06 (金) ~ 2016/05/08 (日)公演終了

満足度★★★

日常?非日常。
日常ではあるけども、そこに非日常も入っていきます。

ネタバレBOX

あのちらかしようは、どうとったらよかったのかな、
酷暑でけだるく、(ごみ屋敷的な)片付けるのもおっくうなのかな。
友人の出現で何か変わるか。過去のいきさつが根にあって、この人間模様。
でも、友人がかえると日常に戻っていくのです。

亮、人間臭くていいけど、早く仕事を探そうね。
皮肉にも雨は降る

皮肉にも雨は降る

劇団時間制作

劇場MOMO(東京都)

2016/05/11 (水) ~ 2016/05/22 (日)公演終了

満足度★★★★★

Aチーム観劇
劇団初見。
椎名りおさん目当てで行きましたが、かなり良いです。
中盤以降グッと良くなりましたね。
台詞のとちり、微妙な笑い、過剰な発声等有りましたが、それらを差し引いても満足度高し!!

皮肉にも雨は降る

皮肉にも雨は降る

劇団時間制作

劇場MOMO(東京都)

2016/05/11 (水) ~ 2016/05/22 (日)公演終了

満足度★★★★★

★★★★★
今までの時間制作さんの色とはまた違った色でした。
新たな魅力に引き込まれた。
公演中なのでネタバレしませんが、重たいテーマですが笑いを交えながらもメッセージ性のある舞台となっていました。
人間のエゴが優先された結果、本来最も大切にされるべき「命」がモノのように扱われているこの現実。
愛護センターの人々、ブリーダー、飼い主。
それぞれの想いがうまく描かれていているし肝心な場面では心に突き刺さる台詞と役者さんの全力の演技には泣かされる。
時間制作さんの得意とする演出の異なる空間での同時進行の会話。
うまく繋がっているのもまた凄い。
最後は劇団員と主宰の谷さん全力の挨拶。
とても素晴らしかったです。

皮肉にも雨は降る

皮肉にも雨は降る

劇団時間制作

劇場MOMO(東京都)

2016/05/11 (水) ~ 2016/05/22 (日)公演終了

満足度★★★★★

人の思いと行動の矛盾を鋭く突いた問題作
東京・中野にある劇場MOMOで上演されている劇団時間制作公演『皮肉にも雨は降る』を観に行った。この公演は完全ダブルキャスト制で、自分の観たのは知人・古川奈苗が動物愛護センターの中核職員役を務めているBチームの公演である。
いつもならあらすじをを簡単に紹介するのであるが、今回の公演でのあらすじ解説は難しいので省略。この公演はいわゆる主人公と呼べる存在がいない。いや、登場人物すべてが主人公と言うべきか。ミントという老犬をペットとして飼っており、女で一つで育てた姉妹と長男のいる桜井家。長女は引きこもり、次女は動物愛護センターで働き、長男は悪徳ブリーダーから動物を仕入れているペットショップに勤め、その彼女はライターという設定。それに、その次女が勤めている動物愛護センターとその職員たち。この2つの場の人間たちが複雑に交差しながら、動物愛護というものの表と裏、人間がペットに期待し求めるエゴというものがあぶり出されていく。動物愛護運動の真実、ペットへの愛情の本質を知れば知るほど矛盾を感じ、力のなさを思い知らされる登場人物たち。観るものに動物愛護って何?ペットを思いやる気持ちって何?という課題を問いかけつつ、100分ほどにその難問の提示とひとまずの解決(本質的な解決ではなく、ひとまずの落としどころ)にまとめ上げた脚本をまず褒めたい。また、そのテーマの選択・設定も見事である。
登場する役者たちも、それぞれが担う役をうまく演じ、時には笑いも起こすが肝心の見せ所ではおちゃらけは消え、まじめな、それはまじめな本質を突く台詞を口にして観客の心にくさびを打ち込み涙を誘う。まことに見事な演出と言って良いだろう。
特に目立った役者を挙げようと思ったのだが、今回は全員が健闘していた。
自分の観たのはダブルキャストのBチーム。Aチームではどのようになるのか、観てみたい気が起こった。

ドラキュラの憂鬱

ドラキュラの憂鬱

タッタタ探検組合

ザ・ポケット(東京都)

2016/05/11 (水) ~ 2016/05/15 (日)公演終了

満足度★★★★

期待以上の面白さ!!
セットも良くできていました。
ず~っと笑いぱなしでした。
ダンスもキレが有り、良かったです。
ただすぐうしろの席の人が最初から馬鹿笑い?
しているのが気になりました。

女流の十八番

女流の十八番

サンハロンシアター

「劇」小劇場(東京都)

2016/05/11 (水) ~ 2016/05/15 (日)公演終了

満足度★★★

題名が女流の十八番なのに・・・
全体的には楽しめましたが、
余り女の手管が発揮されていないようで・・・
少し物足りなさを感じました。

アンコールの夜★ご来場ありがとうございました★

アンコールの夜★ご来場ありがとうございました★

KAKUTA

すみだパークスタジオ倉(そう) | THEATER-SO(東京都)

2016/05/07 (土) ~ 2016/05/22 (日)公演終了

満足度★★★★

「男を読む。」を観てきました
この劇団は毎回観にきてよかったと思わせてくれるのでとても安定している。 
全く違う3つの話しをノンストップで流れるように楽しめる工夫が上手い。 
特に3話目は自分で読書したよりも、より一層その内容に感動する出来だったと思いました。

皮肉にも雨は降る

皮肉にも雨は降る

劇団時間制作

劇場MOMO(東京都)

2016/05/11 (水) ~ 2016/05/22 (日)公演終了

満足度★★★★

面白かったです!
とても面白く、誰でも考えさせられる内容でした。
特に戯曲が素晴らしかったと思います。
テーマの捕らえ方も良かったし、登場人物がみんな自分の中での葛藤を持ちながら生きていて、とても人間らしかった。
一つだけ、、、小屋のキャパと声量、これは考えた方がいいと思います。普通にしゃべっても聞こえる小屋です。声を張りすぎると現実味が無くなってしまいます。

劇団「劇団」ショートショート〜ゲキゲキがいっぱい〜

劇団「劇団」ショートショート〜ゲキゲキがいっぱい〜

劇団「劇団」

大阪市立芸術創造館(大阪府)

2016/04/29 (金) ~ 2016/05/02 (月)公演終了

満足度★★★★★

AB公演、両方とも観てきました。
A公演・B公演、両方とも観てきました。

A公演:
オープニング(AB両公演同じ)
『エアーポンプマン』ショート劇(30分程度)
『10年前の自分からの手紙』幕間超ミニ劇(3分程度)
『バカと天才』ショート劇(30分程度)
『川辺で水切り』幕間超ミニ劇(3分程度)
『天国プロデュース!!』ショート劇(30分程度)

B公演
オープニング(AB両公演同じ)
『ドクタードクター』ショート劇(30分程度)
『免許センター名前呼び出し』幕間超ミニ劇(3分程度)
『とあるBARの嘘』ショート劇(30分程度)
『英語のレッスン』幕間超ミニ劇(3分程度)
『猫』ショート劇(30分程度)

AB公演両方観ると、オープニング・ショート劇・幕間超ミニ劇あわせて11作品も楽しめるという、とってもお得な福袋的な公演でした。
恋愛裏事情、推理モノ、ファンタジー、ドタバタ、ミステリー、感動モノとそれぞれ作品の趣きが違ってて、おもちゃ箱をひっくり返したような、箱庭のような、宝石箱のような素晴らしい公演でした。
あまりにも楽しかったので、観おわって帰ってから、急遽チケットも押さえて、次の日にもB公演を観ちゃいました。時間が許せばA公演ももう1回観たいデス!

内容は素晴らしくて言う事なしだったのですが、ひとつ気になったのが、観てる途中でお尻が痛くなってくることでした。
なので、2日目はタイルを持参して、椅子にタオルを敷いて座ってました。^^;

DOUBT

DOUBT

不実の杏

明治大学和泉キャンパス・第一校舎005教室(東京都)

2016/05/12 (木) ~ 2016/05/14 (土)公演終了

満足度★★★★★

不実の杏 今後も期待している
 正しいこと、というのが単純ではない、ということをJFK暗殺以降のアメリカ変容へ向けての胎動期として捉えようとする優れた作家の意識が表出された良いシナリオだ。この作品に目を付け上演した、不実の杏という劇団、旗揚げ公演であったが、今後も期待したい。
 舞台空間の作りは合理的だし、演出、演技も中々しっかりした基礎が見える。シェイクスピアプロジェクトメンバーを中心に結成されたとか。

ネタバレBOX

 ジョン・パトリック・シャンリィ作の本作。1963年11月22日JFK暗殺の頃のNYのカソリック学校が舞台の話である。この学校のフリン神父が実は、ホモセクシュアルで子供を相手に悪戯をしているのではないか、との疑惑がシスターで校長のアロイシスに持たれたことが、今作の中心的な設定だ。ただ、彼女は何ら証拠を持っておらず、単なる思い込みと取ることもできそうである。一方、当時のアメリカでは、ホモセクシュアルをはじめ同性愛は宗教的タブーでもあった。而も同じキリスト教でもマジョリティーはプロテスタントであり、カソリックはマイノリティーである。こんな事情もあって、劇中、この決定的言葉が直接述べられることはない。但し、執拗にこの「こと」について言及される。このような書き方がされることによって社会の階層性が観客にも明らかになる。作家はこのような書き方をしているのである。
 因みに宗教界とは権威のヒエラルキーであるから、今作の設定では、シスターの上には司祭がおり司祭の上には司教がおり…と頂点迄その権威づけが存在し、双方向の序列の上下関係は厳格に守られていることが前提である。
 さて、ここで校長のキャラクターにも触れておいた方が良かろう。かなり厳格なタイプで、而も自信家。世の中の裏迄知り抜いているとうぬぼれているのは、結婚していたことがあり、夫は第二次大戦中、独軍と戦って戦死した。常に正義は自分達の側にあるとの認識が金科玉条である。そこからしか発想しない為生徒からは懼れられ敬遠されているが、それ故にこそ、自分の教育方針は正しい、と只管信じている。
 一方、司祭のホモセクシュアルの対象と目されたこの学校初の12歳の黒人生徒を受け持つシスタージェームスは歴史好きで素直な、教えることが楽しくてしようがない隔ての無い性格なので生徒から慕われている。校長は彼女に対し、神父の様子に気をつけ報告するよう申し付ける。即ちスパイである。彼女は気が進まないが上司の命令であるから仕方なくその作業をこなすが、証拠も無いのに疑う校長の姿勢に疑問を持ち、司祭とも直接話をして、司祭を信じることにした。
 一方、校長は追及を止めない。黒人少年の父母を学校に呼びつけて、この「件」に関して見解を押し付けようとする。然し、母親は反駁する。仮にホモセクシュアルの相手であっても、受け入れるべきは受け入れ、その上で自分の将来にとってプラスになる道を選択してゆくことが、差別され、いつも踏みつけにされる自分達が自分達の力で這い上がってゆく唯一の方法であり、仮に証拠があってそのようなことを校長が言うにした所で、以上のようであり、まして証拠もなく事実であるか否かも分からないのに、放っておくのが良い判断だ。決めつけて自分達の可能性を潰そうとすることに対しては承服しかねる、と言うのである。流石の校長もこの黒人の母の凄まじい苦労を重ねた知恵の前にはひかざるを得なかった。
 だが、彼女は諦めない。神父を呼び出し、鎌をかける。神父の前の職場に連絡をした、と言ったのである。彼女は、司祭にではなく、シスターに電話して確かめた、と嘘を吐くが、司祭は動揺し、自ら司教に連絡を取り、この学校は辞めた。その後、他の教区で司教となった。との後日譚が、校長とジェームスの間に交わされる。栄転と、校長は嫌味っぽく言うが。では、ホントに証拠があったのかを尋ねたジェームスに電話はかけていません。自分は嘘をついた、と校長は告白。その罪は償わねばならない、と。
 因みに1965.2.21にはマルコムXが、1968.4.4には、キング牧師が暗殺されている。

錯覚、して、沈黙。

錯覚、して、沈黙。

feblaboプロデュース

新宿シアター・ミラクル(東京都)

2016/05/10 (火) ~ 2016/05/13 (金)公演終了

満足度★★★★

自分と他人の間には...
初めて聞く「カプグラ症候群」...その心療内科用語は、親しい関係にある人ほど、本人であるか否か疑いだす。もっとも話の内容から自分の置かれた状況が一時的にブルーになっているようにも思える。本当にこの人でよいのか?もっと違う誰かがいるのでは、という不安定な精神状態のようでも...。

話の展開は、哲学めいたところもあるが、その観せ方は最近見かける演出手法のようで、あまり新鮮さは感じられなかった。

ネタバレBOX

自分の存在(本当の自分とは)の証明が難しいように、親しい人が本音、考えていることが偽りでないかと疑う。疑問が不安に、不安が疑心暗鬼へと悪循環に陥る。この状態を心療内科の聞きなれない症名を用いて興味を持たせる。繰り返し症状を説明することで、その意図を強調しているかのようだ。

舞台セットは、上手・下手に各3脚のパイプ椅子が向かい合わせに置かれている。中央は、テーブルを挟んで椅子。喫茶店内のイメージ、その奥に一段高いところに客席に向かって椅子1脚。上手・下手は人格の入れ替わり。中央奥は俯瞰するような位置付けか。中央下手側にスクリーンボードが立てられている。

主人公にあたるカップル、成嶋やよい(小畑はづきサン)と柴田剛(大垣友サン)は近々結婚することになっているが、やよい が 剛を本人でないと言い出す。その根拠は定かでなく、原因を心療的なこととして決める。生涯の伴侶はこの人で...世間でいうところのマリッジ・ブルーのような気もする。

本筋に絡めて大学時代のサークル(映研)の仲間、やよいの勤務先(小学校・教師)の同僚が、それぞれの関係性を面白く観せる。演出は、映像でスマホの画面を映し、そこにLINEのやり取りを見せる(少し長い気がする)。
映画でも同じように用いられる。最近では、花嫁に関連付けるのであれば「リップヴァンウィンクルの花嫁」(2016年の邦画)でも冒頭から出てくる。

自分自身の存在をどう証明するのか、そして本当の自分の気持とはという自問自答。ある程度、他人の評価で外形付けられているかもしれない。そしてその他人の目、評価が気になりだす。直接会っていても、直視し本音で話せない。そこに携帯電話、スマホ等の媒体が介在してくる。街中でよく見かける光景ではないだろうか。素の自分であっても、知らず知らず演技をしているかも、というシュールな切り口は観応えがあった。

次回公演も楽しみにしております。
女流の十八番

女流の十八番

サンハロンシアター

「劇」小劇場(東京都)

2016/05/11 (水) ~ 2016/05/15 (日)公演終了

満足度★★★★

今回も楽しませてくれました。
今、日本のどこかでおこっているであろう、市井の人々の悲喜こもごもを、優しく暖かく、ときに冷静に淡々と突き放すように語る「大人の芝居」をみせてくれる「サンハロンシアター」


登場人物のキャラクターがそれぞれ明確に描かれていて、”描写の弱い”キャラがいなかったのがよかった。

物語もすんなり入っていけて感情移入もできる「安定・安心」なお話だった。

「舞台って観たことない」「どんな作品を観ていいか判らない」という方々には、ちょうどよい作品だと思う。

ネタバレBOX

強いて言えば、昌子さんがもっと活躍してくれるとうれしかったかな?
翼とクチバシもください

翼とクチバシもください

クロムモリブデン

赤坂RED/THEATER(東京都)

2016/05/11 (水) ~ 2016/05/22 (日)公演終了

満足度★★★★

いつもより、大人でシュールなクロムでした
いつもは、もっと毒があり、ハャメチャで、毒の強い疾走感が、魅力的な劇団ですが、今回は、やや落ち着いて、大人の雰囲気のクロムでした。

これはこれで好きですが、個人的には、もう少し、毒気が強い方が、クロムらしさを感じられて、良かったのにと、やや消化不良な部分もありました。

でも、今回は、役者さんに力不足の方が皆無なので、心静かに、舞台に集中することができて、大満足でした。

とかげさんが、とても魅力的で、同性ながら、うっとりしてしまいました。

あの台詞、皆さん、どうやって覚えたのかと、この劇団の役者陣の力量に、ただただ脱帽します。

ネタバレBOX

最初に登場する、刑務所の監視役の役者さん、後半で、実は、医師だと判明しますが、その役作りが、素晴らしくて、感服しました。

衣裳が変わるだけではなく、一瞬にして、表情や仕草に医師らしさを体現されて、実に、演技力の優れた役者さんだなあと、感嘆してしまいました。

今回は、全員の役者さんが、強者揃いで、舞台表現力に、力量の差がなかったので、終始、青木さんの描く不思議な世界に、没頭して、身を置くことができました。

最後の方の展開には、昔のフランス映画のような趣もあり、新しいクロムの魅力を、感じることができて、幸せでした。

それにしても、あの意味を成さないような言語を、皆さんが、声を揃えて、諳んじる様は、圧巻でした。

またしても、この劇団の役者さん達の、プロ根性に、感動されられました。

たまには、こういう、しっとり系の作品もいいですね。
女流の十八番

女流の十八番

サンハロンシアター

「劇」小劇場(東京都)

2016/05/11 (水) ~ 2016/05/15 (日)公演終了

満足度★★★★

安定感
サンハロンシアターらしい、安定した創り。初めて観る人にも勧められる舞台だと思う。

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