最新の観てきた!クチコミ一覧

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第四回園田英樹演劇祭

第四回園田英樹演劇祭

ユーキース・エンタテインメント

【閉館】SPACE 梟門(東京都)

2016/07/05 (火) ~ 2016/07/18 (月)公演終了

満足度★★★

結末を描いてスタートしてはいけない
14日、新宿コメディーショーを観劇。
様々なインプロのルールを使い、小さな芝居を何本か見せてくれる形。
インプロ、台本のない芝居ということだが、出てくる役者の方々は芝居心があり芝居が好きなのだろうと思わせてくれ、楽しく観れた。

ネタバレBOX

演出の方がこの日は特別に芝居にも参加していたのだけど、芝居が面白いのは勿論、芝居の途中に入れてくれる即興のナレーションが巧みで、役者を上手く導いていた。
最初の役者陣の自己紹介の歌は、役者の声が聞こえなくてちょっと成立していないかな。自己紹介というか今日の心構えを披露するコーナーになっていたし。
途中の即興ミュージカルでの歌は、結構良かったと思う。
それから、インプロのルール説明も正直分かりにくかった。まぁ、続きを見れば「そういうことか」と分かるのだけど。
赤チーム、スカイツリーと嘘をテーマにしたミュージカル。主人公の相手役の男性は、芝居自体は良いのだけど初登場時の性格を次のシーン以降無視してしまったのは残念だったな。
女優が主人公の即興芝居。女優さんがかわいい。時間的に仕方なかったかも知れないが割とあっさり終わってしまったのが残念。とりあえず話を畳めたのは流石だけど。幼なじみの男性を再登場させられず、勿体なかったですね。
黄チームのお金を借りまくってロケットを打ち上げる話。夫婦に子供が出来たという伏線を最後にまさしく最悪(笑)な形で生かしてしまい、やってしまっていた(爆笑)。電話で話している登場人物が観客の気持ちを代弁してくれていたのも○。
明智大五郎の事件簿。貧乏の為家賃が払えない為に3日で事務所を追い出されるという事で、その前にライバルの大泥棒を捕まえるのかと思いきやあっさり追い出された後までシーンが飛ぶのが面白かった。クライマックスのスカイツリー決戦も意外と楽しめた。
はんなり☆夏語り〜絆〜

はんなり☆夏語り〜絆〜

はんなりラヂオ

赤坂RED/THEATER(東京都)

2016/07/15 (金) ~ 2016/07/17 (日)公演終了

満足度★★★★

群読でひさしぶりの泣き笑い
朗読は月1で聴いてますが、
群読からはしばらく離れてました(演劇自体も)。

で、ひさかたぶりの群読劇を聴きました。

3作品ありましたが、三者三様それぞれに
違った形でタイトルである「絆」について
語ってくれていて、
またTVその他で聴き慣れたあの口調での語りに、
引き込まれるものがありました。

年に1度は「はんなりラヂオ」ですかねえ( ´ー`)

ネタバレBOX

【思った事】
●うらぼんね
・ 奨学金を返し終わるまで子を作ろうとしなかったちえ子、
  その間に亭主は浮気で別の女との間に子を作ってしまった。

  親のない子として祖父に育てられたちえ子が
  祖父の「親のない子を作っちゃいけない」という想いから
  身を引かされる形になるのが、なんとも切ないなあ。

・ ちえ子に対しては「あんな男こっちから願い下げだ、別れちまえ」と言った祖父と、
  裏では土下座までして「ちえ子に悪い所があるなら必ず直させるから
  別れないでください」と懇願したという祖父、
  表と裏での祖父のその行動がまたちえ子同様涙でした。

・ 演劇上手とは言いがたいメンバーに対して、
  小ネタ(ジャンプネタなど)を盛んに仕込んでいたが
  これらは不要(原作の雰囲気を壊す、現場での観客との馴れ合いの感が強い)
  と感じられました。


●ぎっちょんちょん
・ 各演者の朗読自体には「上手さ」(漫才師とその子供、大阪人としての)も
  感じられましたが、物語自体(原作?脚本?)の方が
  その「人の良さ」を活かしきれない作りになっているかのようで、
  これはちょっと残念でした。
  
  例.常時笑わせ口調でのおしゃべりも、しっかりと笑いを取りきれない
    (笑いのネタ振りもオチも感じない)。

・ 「ぎっちょんちょん」という歌自体知らなかった事もあり、
  朗読の中にたびたび挿入されるこの歌(あるいは替え歌?)自体に
  感じどころ(笑いを狙ってる?、泣きをさそってる?)なども
  判断に困りました。


●約束
・ 少年少女が大人になる前に、
  遠くへ行ってしまう(奉公などで)が

  「5年経ったらまた会おう」
  (結婚の約束をするでもなく)「ただ会おう」
  という約束を胸に

  それぞれに「大人の苦労」を味わって、
  汚れてしまった(と本人達は思った)けれど、
  それでもまた再び会う事ができた、というこのお話。
  
  待ち人である少女が出てきてからの下り、
  ひとえに「男の度量」があるかどうか、をどっちなのか?と
  少し物語の展開にワクワクしながら観ていました。
  
  自分の身の悲運を語った少女に対して、
  声をかけることすら出来ず一度は逃げる少女を
  追えなかった少年(いや若者)、
  
  「ああ、この物語はこうやって、”生きる望み”を失った2人が
    この先を生きていく話なのか」
  と思わせた所での、
  少女の家へ現れた(探しだした)少年、
  
  「2人とも、大人の苦労を知ってしまったんだ、
    だけど、もうどんな事が会っても2人は離れちゃいけない」
  には、胸にぐっと来るもの、江戸時代など、貧乏な町人達の中には
  こんな子供から大人への階段があったのではないか?
  と感じさせるものがありました。
  
・ 阪脩先生の語り口調(ナレーション)に、
  TV番組で聴いていたのと同様引きこまれてしまいました。
  
  少年、少女などの拙さの残る読みに比べて、
  ナレーションの上手さでまず本物語に引きこまれてしまいました。
  
  これぞベテランの味!


ひさしぶりにCoRichに感想書いたわあ、
もっとお芝居も観たいなあ( ´ー`)
五右衛門

五右衛門

劇団そとばこまち

近鉄アート館(大阪府)

2016/07/01 (金) ~ 2016/07/03 (日)公演終了

満足度★★★★

さすが人気劇団さん!
予約完売公演が多数!
さすが人気劇団さんです。
結構早めに予約したつもりですが、今回、初の2F席でした。
でも前回のサイドの席よりは観やすいかも…。

今回は客演の竹村さんが主演♪
竹村さんらしい、人情味に溢れ、憎めない、けど強い、五右衛門でした。
ダンスに殺陣、「そとばこまち」さんらしい格好良さ、時代劇エンタメ!

ラストの落ちも憎いですね。
とても楽しめました。

ダンガンロンパ THE STAGE~希望の学園と絶望の高校生~2016

ダンガンロンパ THE STAGE~希望の学園と絶望の高校生~2016

CORNFLAKES

横浜関内ホール(神奈川県)

2016/07/14 (木) ~ 2016/07/16 (土)公演終了

満足度★★★

2.5次元ステージ
原作のキャラクターの再現の点ではレベルは高いが、猟奇的なストーリーと長過ぎる時間(3時間超、途中休憩あり)は私には辛かった。

夏の夜の夢

夏の夜の夢

天幕旅団

【閉館】SPACE 雑遊(東京都)

2016/07/14 (木) ~ 2016/07/18 (月)公演終了

満足度★★★★★

ふざけ過ぎかと思ったが、
Hedgehog Magic Circus 公演は初見。
開演して直ぐに、これは面白いと確信-
芸達者が揃い、天幕旅団よりカラッとしていてテンポが良く祝祭的で楽しい!

雁次と吾雲

雁次と吾雲

護送撃団方式

萬劇場(東京都)

2016/07/14 (木) ~ 2016/07/18 (月)公演終了

満足度★★★

何かすごいもの観た感はあるものの…
主宰の關根さん(ふりがなつけませんか)を何度か観たことがあって、ちょっといいなと思ってたので、今回初めて本家の作品を観てみました。

結論から言うと僕はあんまりピンとこなかったというか、疲れました。
想像で補完しなければいけない情報が多すぎるためでしょうか。

そもそも護送撃団方式のwebサイトから引用すると
----
観劇中、作品のメッセージを『伝える』のではなく、『渡す』。
つまり。
「お客様に作品の核心を一方的に見せず、様々な解釈の自由を持ってもらう」
「作品のメッセージを答えとして見せるのではなく、そのチラリズムを美学とする」
これらをコンセプトとした作品です。
----
ということなので、やや観る人を選ぶのかもしれません。
僕は観劇において「察しがいい」方ではないので…。

熱いとか重いとかじゃない、何か「圧が高い」感じは確実にありましたが。

ミザンスや何か含め古式騒然とした演劇らしい演劇を作ろうとしすぎ?
もうちょっとエンターテイメント性が盛り込んである方が好みです。

ダンサーチーム4人の使い方はおもしろかっこいいですね。

ごく個人的には儚くも美しいヒロイン本間理紗が何パターンも見られてよかったです。袴とブーツ。昔かっ。

よかったこと
・全席自由
・3,800円のつもりで行ったら金曜だけ3,500円だった
・アンケート記入しやすいようにバインダーが用意されてる

よくわからなかったこと
・空調の温度設定22℃

もうちょっとがんばって
・SEのタイミング
・劇場のイスが固い

ネタバレBOX

まず冒頭から世界の描写があまり丁寧でなく、重要な要素であるはずの統治体制がよくわかりません。

フライヤー(デザインはともかく読みにくい)のあらすじによれば
「-大正-
それを思わせるような、かつての日本らしき虚実混濁の世界」
ということですが、舞台上、少なくとも視覚的には確実に日本の大正デモクラシー前後を思わせます。
その世界で、国を統べていると思しき大臣?がどういった背景でその地位につき、またどんな手続きを経て(一見簡単に)交代するのか、我々が受けた教育で知っている日本の状況とは明らかに異なる。(没落貴族や「新しい法律が制定される」過程など)

これは終始キーワードとなる「自由」に大きく影響してきます。
その自由なるものが民主主義の発展あるいは「公権力が私人に干渉しない」という、時代背景を踏まえた上での社会的な意味なのか、吾雲が持ち合わせていた「魂のありよう」(これがすべての災禍の源のように思えます)なんだかよくわからない。
そしてその自由という概念の取り扱いを何かごまかされたような気分のまま物語は終盤へ。

自由は生と死の両極端にしか存在しえないのでしょうか。
吾雲は本当に自由だったのでしょうか。
雁次は、白乃は自由になれたのでしょうか。
…とは思っても、
現代に生きる我々は自由なのでしょうか。
結局のところ自由とは何なのでしょうか。
とまでは思わない、ぐらいの「メッセージを渡された」具合でした。
ヘヤノゾキ

ヘヤノゾキ

アフリカ座

TACCS1179(東京都)

2016/07/15 (金) ~ 2016/07/19 (火)公演終了

満足度★★★★★

AV女優だ舞台女優だってのは・・・
VIVID COLOR、初めて観た。正直、AV女優だ舞台女優、だってのはどうでもよくなった。結城リナが、わかみほが、早瀬ありすが・・・全員書ききれないけど、みんなAV女優ってのを言い訳にせず、それぞれが魅せるプロの演技をしていたと思う。
これは脚本と演出の成せる技なのかもしれない。そしてキャスティング。例えばモチャさんの役はモチャさんしかできないだろうし。「人の不幸は密の味」と言った時の顔は目に焼きついて離れません(^^ゞ・・・などなど。
とにかく100分間笑って飽きさせませんでした。そして最後は・・・
またノゾキます。

自分のものでもないくせに

自分のものでもないくせに

松本奈三希 河野里咲子 卒業研究

桜美林大学・町田キャンパス 徳望館小劇場(東京都)

2016/07/15 (金) ~ 2016/07/17 (日)公演終了

満足度★★★★★

-
演劇・ダンスコラボで、どちらかといとダンスの要素が強い。劇場の中がさらに緑のフェンスで囲われた空間があり、その中に舞台を囲む配席。四人の出演者がセリフを交えながら踊る。展開のテンポや空間の使い方がちょうどよく心地よかった。客席が少なめで増設もできないので予約するのが無難。

大風呂敷

大風呂敷

髭亀鶴

インディペンデントシアターOji(東京都)

2016/07/13 (水) ~ 2016/07/17 (日)公演終了

満足度★★★★★

今後も楽しみ
出演者のレベルも高いが、作・演出がいいとやはり違うことを再認識させられた公演であった。旗揚げ準備公演ということであるが、今後が楽しみな劇団である。ただ遅刻ギリギリや遅刻の客がとても多い。これは今後の対応の課題である。

羅馬から来た、サムライ 東京公演

羅馬から来た、サムライ 東京公演

THE REDFACE

スクエア荏原・ひらつかホール(東京都)

2016/07/13 (水) ~ 2016/07/15 (金)公演終了

満足度★★★★

声楽家がもったいない
しっかりした話で感動しましたが、声楽家のお二人(新宮由里さんと横山慎吾さん)の出番が何となく唐突で、ミュージカルというわけでもないのに突然朗々たる歌が出てくるのにちょっと違和感がありました。もっと芝居のなかで歌への前振りをしてうまく繋げばお二人の歌も引き立つのに、なにかもったいない感じがしました。

八月の森へ行こう

八月の森へ行こう

colorchild

東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)

2016/07/13 (水) ~ 2016/07/18 (月)公演終了

満足度★★★★★

感動しました!
小道具を使ってないのに情景がイメージできて、
役者の方々の演技力に感動しました。
ストーリーも最初から最後まで飽きることなく
ワクワクしました。また見たいと思いました。

「贋・四谷怪談」

「贋・四谷怪談」

椿組

花園神社(東京都)

2016/07/13 (水) ~ 2016/07/24 (日)公演終了

満足度★★★★

上演2日目観劇。
移動中にゲリラ豪雨に遭遇し、傘は差してても無意味だったw。全ての手荷物、衣類に靴と全身びしょ濡れ状態で神社に到着し、拭いても乾ききれない状態で荷物を預かってもらう事もままならず、テンションダダ下がりの中、観劇する事に。

再演という事だが、初見。
一幕辺りまで雷雨など雨音が効果音にされたような観劇だったが、よく感電しないもんだな。書き下ろし?の劇中歌が岩の伊右衛門への愛と悲哀を際立たせる。
色悪ピカレスクな伊右衛門の華麗な殺陣からの自業自得な七転八倒ぶり。お岩様登場したあたりから次第に弱まる雨音、この手の演目につきもの歌舞伎調のセリフまわしというのか、独特の言い回しになりやすいが、松本お岩さんは緩急のついた女性特有の一声二眼な言い回し、怨霊姿の緊迫場面からは、歌舞伎座だったら「高麗屋!」と大向こうかけられているかもしれない。

話の改変は特にないので、四谷怪談をざっくりとしか知らない人には初怪談狂言としてもってこいの演目。半径10km圏内で暮らしているんではないかと思うよな登場人物たち、知り合いに高確率で出会う話(違う)。
演出上、火攻めは規制が厳しくなっちゃたのか最近はあまり見られないが、他の公演と比べるわけではないが、この水攻めもなかなかの迫力。夏の芝居祭り、面白かった。
約2時間45分、休憩約10分あり。

ネタバレBOX

怨霊化した後に、着付けが左前の姿になっていたのが徹底しててわかりやすかった。
観劇した日は生憎の梅雨空炸裂で、雨音にセリフが掻き消され聞き取りづらい箇所はあり、また幾人かは台詞の抑揚と聞きやすさにバラツキを感じたが、それは舞台経験としての差なのかな。

2列程の桟敷席に指定席、2階には幕見風席、花道もあって今回の設営も目を見張るが平場続きの舞台設計の為、桟敷席の臨場感は体験出来ても芝居を見るには座席の方が良いかも。
前方席は水攻めの演出効果によりタオル置いてあったが、ビニールシートを常備してた方が良い気がする。スカート姿は観劇不向き。荷物預かりがあったのかは不明。

また、個人的な意見。
毎回思うが、一般客としては終演後の乾杯云々の連絡より、上演時間や座席設定の状況を予め告知してほしいのだが。
野外で飲むビールは美味いが、日によっては寒暖の差がでる日もあると思う、個人嗜好で常温飲料を希望する客もいると思うのだが、そこらへんのニーズはわがままなのかな。
リローデッド・ゲート【当日券あります!】

リローデッド・ゲート【当日券あります!】

ZERO Frontier

ワーサルシアター(東京都)

2016/07/13 (水) ~ 2016/07/18 (月)公演終了

満足度★★★★

アクションがいいね
個人的には斬新さは見当たらなかったが、最後までテンポ良く役者も良かった。

ネタバレBOX

まず第一印象で損している-
アクションの見せ場が多い為、その分舞台装置がシンプルになるのは仕方ないのだが、やはりチープな作りに見えてしまうので役者は皆熱演なだけに全体としては勿体ない。
紙屋町さくらホテル

紙屋町さくらホテル

こまつ座

紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA(東京都)

2016/07/05 (火) ~ 2016/07/24 (日)公演終了

満足度★★★

初見
再再演らしいが、今回が初見。
井上氏とこまつ座を当時から支えてきた思われる年代の観客が多く見受けられた。
実在した櫻隊に絡め、歌を交え芝居を作るが、次第に戦争の責任や功罪などが浮かび上がってくる。ホテル関係者とその利用者がみな善人、というか真っ当な人々の中にあって、唯一ヒールな役割である針生がその中で馴染む過程も面白い。
割と単調な一幕より、二幕めからの某歌劇団の例えに笑って見ていられるも多少ドタバタ感が強めに出ていたような。
尻切れになってしまう合唱場面に、戦争と人にまつわる惨状は訴えるより伝えていくのが生きる者の務めなのではないかなと思ったり。

八月の森へ行こう

八月の森へ行こう

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東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)

2016/07/13 (水) ~ 2016/07/18 (月)公演終了

満足度★★★★★

楽しかったです!
みんなキラキラしてました!
無邪気だった子供の頃を思い出しました!
また観たいです!

月・こうこう, 風・そうそう

月・こうこう, 風・そうそう

新国立劇場

新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)

2016/07/13 (水) ~ 2016/07/31 (日)公演終了

満足度★★★★


竹林の中を通り抜ける風。そして月の光。粛々と…静かに…輪廻転生…。人生を、生を感じながら、この世とは決められた枠の中をめぐるものなのかもしれないと改めて感じました。

八月の森へ行こう

八月の森へ行こう

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東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)

2016/07/13 (水) ~ 2016/07/18 (月)公演終了

満足度★★★

【[ビートル]バージョン】観劇
痛い。どこをターゲットにしているのか。

ネタバレBOX

30くらいになった作家がこれまでの自伝を書くに当たり中学生時代が曖昧で書けずに悩んでいたところ、同級生が現れ励まされながら考えていくうちに、当時仲の良かった女子中学生が鉄砲水で死んだこと、そしてその原因がダム開発決定前に土建業者が森林を伐採したことにあったことを鮮明に思い出し、これまで封鎖していた心の闇を認識し、改めて前向きに生きていこうと決意する話。

素舞台を強調、全員が白っぽい服を着て、樹木なども役者が演じる手法でした。前説で、カーテンコールの合唱のときには手を振るよう観客は要請されました。

15周年記念で、2000年の作品の再演とのことでしたが、樹木が後ろに去っていく様などは子供っぽく、若手劇団なら微笑ましくて良いのかもしれませんが実際に中年役者がやっているのを見ると見ていて辛く、題材も子供向けのような感じで、15年程経っての再演となると、このような演出ではどこをターゲットにしているのか中途半端に思えました。

素舞台等に拘るのではなく、主人公のように新たな段階に進展していってほしいと思いました。
第16回公演『大人』

第16回公演『大人』

劇団天然ポリエステル

中野スタジオあくとれ(東京都)

2016/06/30 (木) ~ 2016/07/03 (日)公演終了

満足度★★★★★

精神貴族
 大人という単語には、本来人間として大きく、尊敬でき、人生の難事にも悠揚迫らす対応できるような大人物という意味も込められている。

ネタバレBOX

だが、単に年齢だけで大人、子供を分けるのみならず、こんな植民地で奴隷であることすら認識できぬ大人なんぞになって堪るか! そういうことは、下司と阿呆と「真面目」で再生産することしかできぬ人々に任せておけば良いのだ。人生の意味は己の生きる意味を認識することにある。孔子も言っているではないか。朝に道を聴けば夕べに死すとも可也、と。どんな個人も他者に成り代わることはできないのであるから。己の生きる意味は己の力で解き明かさねばならない。例え親の愛がどれだけ深く純粋なものであっても、アメリカやイスラエルの空爆を受けて脳漿の飛び散った3歳の女児の命に代えて親が被害を代替することはできない。断腸の思いで親は耐える他ないのだ。これが残忍な現実である。紛争地に関わってきた人はこのような事例をたくさん知っているし、当事者の幾人かの嘆きを直接聞き及んでいよう。イスラエルの閣僚に自分が嫌味を言った時には、中東諸国の外交官が、頗る適切なサポートをしてくれた。件のイスラエル官僚は、自分を恫喝して引き上げていったが。自分は未だ殺されていない。ざまあ見やがれ! 道理の通らないことに、このような反骨を示すことも大人の責任である。と同時に鹿詰らしい顔をして屁理屈と嘘で固めた文言を垂れ流しながら無責任極まりない政策を実行してゆく、安倍晋三や石破茂のような下司をキチンとからかうことも大人の責任である。選挙の公約などは破ることが前提の連中である。選挙運動での発言を信じろと言う方が無理というものである。
 更に、梁塵秘抄の中で最も有名な一行“遊びをせむとや生まれけむ”という理想を実現すべく努力することも大人の責任である。これが実現できていないなら、或いはこのような理想を自ら望むことができないような精神状態で、そのことを揶揄されたら、詭弁でなくキチンと負うべきものを負い、全身全霊を傾けて実現に努力すべきである。
 今作、一見、アナーキーなテイストに見せながら一本筋を通し、人間の優しさと優しさの持つ強さ、人としての嗜みを持った者たち同士の深く強い信頼関係を描いて心地よい。座付き作家役の若やんが悪戯っ気たっぷりだが、作家の集中する時は集中する姿勢と拡散している時に雰囲気迄吸収するキャラを描いている点もグー。
羅馬から来た、サムライ 東京公演

羅馬から来た、サムライ 東京公演

THE REDFACE

スクエア荏原・ひらつかホール(東京都)

2016/07/13 (水) ~ 2016/07/15 (金)公演終了

満足度★★★★

骨太なシナリオ
だが、若干かむシーンが多かったのは残念。

ネタバレBOX

寛文8年(1668)、屋久島に奇妙な侍姿の大男が漂着した。男の名は、ジョバンニ・バチスタ・シドッチ、高位の宣教師であった。島原の乱以降増々キリスト教弾圧を強めた鎖国中の日本へ来て堂々と自らの身分を明らかにした彼は捉えられ、翌年から江戸にあった切支丹屋敷に幽閉される身となった。彼はローマ法王から直々のミッションを与えられていた。そのミッションとは失われたアーク探しであったと言われる。何れにせよ、幕府としても疎かにはできない問題であり、吟味役として賢者の誉れ高い新井 白石が任じられた。
 シドッチの高い知性に感じた白石は、数十年ぶりに日本を訪れた宣教師から世界の新たな情報を得ようとの考えもあってイタリア語の理解にも勤しんだ。高い教養を身に着けたシドッチにも白石の知能の高さは自ずと伝わり二人の間には互いを尊敬しあう関係が生まれていった。一方、シドッチの日常生活の世話を命じられた長介・はる夫婦が身に着けていた十字架を見たシドッチは、復活祭に当たって彼らに洗礼を授けてしまう。信仰は大切だとしながら、法では禁じられた受洗を受けたことで長介ははると共に自首し、囚われの身となってしまった。白石は彼らの助命の為に動こうとするが、事実が発覚した時、それは既に白石の力の及ばぬ所で進行していた。白石は、学ある者の勤めとして本を書く。書名は「西洋紀聞」優れた書物は、時を越え、所を超えて生き残ることを知っていたからである。座敷牢で亡くなった3人の人間に対する白石のノブレスオブリージュとレクイエムは、2014年4月4日切支丹屋敷跡から発見された3体の遺骨のニュースとなり、今作上演にも繋がった。
PASSION ∞ヘレンケラー「光の中へ」∞

PASSION ∞ヘレンケラー「光の中へ」∞

アブラクサス

調布市せんがわ劇場(東京都)

2016/07/14 (木) ~ 2016/07/18 (月)公演終了

満足度★★★★★

やはり素晴らしい!
ヘレン・ケラーの生涯を凝縮して描いた公演...多くの劇団で公演しており、言葉を認識するまでの少女期、それ以降の社会福祉・反人種差別の活動に尽力したトピックを織り込み描いている。
ただ、自分の好みとしては、アン・サリバンとの関わりとその後の人生の観せ方に違いがあり、芝居としての一貫性がほしいと感じたが...。

舞台(美術)は素舞台に近い。あるのはテーブルと椅子が数脚。周りは暗幕で囲い、脚本・演出・演技で魅せる力作。
(上演時間1時間50分)

ネタバレBOX

「奇跡の人」(本作はヘレン・ケラーの物語で、アン・サリバンに関する部分は大幅に割愛)というタイトルで上演されることが多いが、それはヘレン・ケラーとアン・ーサリバンとの出会い、結びつきが中心に描かれる。その意味ではヘレン・ケラーの人生に大きな影響を与えた人間としての関わり、言葉の認識というプロセスが中心であり、その見せ場として井戸での水汲みシーンが有名である。本公演でもその描き方は他の劇団公演と変わらない。

前半・後半という括りをするとすれば、後半はヘレン・ケラーの社会、反人種差別に対する運動のトピックが紹介される。労働条件改善の訴え、南部黒人集会での演説や講演である。そしてライフワークになる社会福祉活動。自身の経験を踏まえた公演は、世界中へ。
この前半・後半を幽体離脱体験という形を挟むことで物語展開させたところも巧い。前回公演は、この場面がくどいようで違和感を覚えたが、今回は繋ぎに絞ったようだ。

前半はヘレン・ケラー(羽杏サン)とアン・サリバン(森下知香サン)との出会いと成長、後半はポリー・トンプソン(Azukiサン)を伴った活動に登場人物も含め軸が変わる。そこに時の経過が感じられる。もちろん役者陣の老齢していく容姿・演技もしっかり観える。
ヘレン・ケラーという女性の半生を過不足なく描いているという点では観応えがある。それを体現する役者、特にヘレン・ケラー、アン・サリバン、ポリー・トンプソンを演じた女優3人は素晴らしかった。

さて、自分の好みであるが、後半部分はヘレン・ケラーの人格形成を成し、その自覚に基づいた活動・運動を展開している。そこには出来上がった人物像があり、その人格を形成するまでのプロセスが観えない。前半の過程に対する感動が、後半では文献でも知れるような展開にしていたが...。上級学校に進学しての考え方、物の見方など成長する”過程”を力のある女優陣で観たい。また活動・運動を通して成長や人的交流があったと思う。彼女に限ったことではないが、人の成長…ヘレン・ケラーらしい違った感動がありそう。もっともポリー・トンプソンとの出会いは人格が形成され運動している時期であるから、物語の構成は相当工夫する必要があるが。

前回公演を凌ぐような力作。そこにヘレン・ケラーの年を追った人生経過(順々?)ではなく、芝居的な観せ方があったら、他団体・公演と一味違ったヘレン・ケラーの物語が観られそう。

次回公演を楽しみにしております。

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