満足度★★★★★
なんてなんて優しい物語を物語る物語なんだ
なんてなんて優しい物語を物語る物語なんだ。ややこしくて可笑しくて、それでいてまっすぐな、私と母と、そして世界との関係の歌だ
知らなければ恋愛モノと思ってしまいそうだけど母と娘の物語。実際開始してしばらくは何の話高わからない。よくよく観ているとどうやら母の物語と娘の物語が途切れずに、絶妙に折り重ねられて描かれていることに気づいてふるえた
劇中に暗転が一度もなかった気がするし、すべての場面が連綿と続き、それぞれのシーンが前後と重なるように、あえてその境界を曖昧に描いていて、しかもそれがただ単によく出来た芝居であるというだけじゃなく、テーマ的にも意味があって…つまり母の話でもあり、子の話でもあるということなんだけど
あとは細かい笑いというかユーモアというか。とにかくずっとこの人達の会話を聴いていたいと思えるような。とにかく楽しい。この作品一本で三浦さんのこと好きになっちゃうなーとおもう
こんなにやさしい気持ちになれる物語を書けるのか!すごすぎる!ヒャー!というきもち。です。