
我が名を呼べ!我が名は天子シロマである!〜ご来場ありがとうございました!〜
〒機巧ぽすと〒 (からくりぽすと)
d-倉庫(東京都)
2016/06/01 (水) ~ 2016/06/05 (日)公演終了
満足度★★★★
その名を叫べ!
本来、群像劇になりそうな物語を限られたキャストで演じるのは、アタリハズレが大きいのだけど、これは役者たちへの挑戦だったのかなとも思える作品でした。
初回は平日で冒頭10分見逃しましたが、やはり説明不足気味はしょうがないかな、と、序盤の謀反、海軍の将軍(?)だった首謀者が天子と面識がないとか、影武者の必要があったのか・・・?などと悩むより、ここは主人公と敵役の初対面と割り切るとスピード感にあふれていてこれからの因縁の始まりと受け取るべきでしょう。 「神の子」「国民」「民主主義」なんか浮ついたように聞こえた台詞はあくまでたてまえ、本質的に受け入れられないライバル関係とみると、そこには「汚れたジャンヌ・ダルク」vs「悪の坂本竜馬」の図式がラストまで太い芯として貫かれていました。
主人公のシロマ/クワンの事を「汚れた」と形容したのは「聖女」よりも生々しく生きた彼女のスタイルは「生きる」ということに於いて清濁合わせ飲む度量の大きさ、汚れてもなお「ロマ」(ジャンヌ・ダルクの異名)としてその名を呼びたいなぁ。
これは役者さんからうかがったのですが、あえて特定の歴史、事象をそのまま下敷きにするのではなく、無制限に組み合せてみるのも当初からの目的だったので明治維新のような、そうでないような不思議な世界観はちょっぴりる観る者になじめるかの判断を迫ってきそうである。
基本的にこの作品はどこまで役者さんがその役を生き切った(演じきった)かということで、それは観る者によくつたわったんじゃないかなとおもいます。
はてさて、この世界、この対アアルカナイカ・・・誰が知ろうか?

第八回奈良演劇祭
奈良演劇祭実行委員会
王寺町やわらぎ会館(奈良県)
2016/05/28 (土) ~ 2016/05/29 (日)公演終了
満足度★★★★★
今年は、相当にレベルが高い。
今年は、全体的にレベルが、かなり高い、物語も新鮮で面白い。
厳しいことを言うと、全体的に照明と音響にもっとメリハリをつけると引き込まれるのに。
クラップクラップファンタジー .
祭ばやし 踊る天使たち 演じるのは子供達3歳位の子も頑張る 見てるだけで心が洗われる。
役者でない .
やり場のない焦り 才能も実力も無い 工場も止めない 消えるのは俺 見直したメールで落ち着いて行く 焦りから落ち着きへ上手く演じていた。
芝居maker Gooooo To J .
どこにいるの 姿を見せて。頼む咲いていてくれ4葉のクローバ 花 幸せに成るんだよ 花 さようなら。求め続ける事を。
EVENT-STATION. .
箸とは 繋ぐ 人から人 繋ぐお話 ちゃらんぽらんな妹子は 人を和ませ 繋ぐ人 やった 面白い。
チーム・チャットクルー .
死んだら 隙間が出来る ちょと嬉しいかもとか。 自己の倒錯?現実?頭の中でぐるぐる回る 物語の中で。面白い 短く詰め込んだら素晴らしい作品に成る。30分で見たい作品。
演劇ユニット:得ジョー .
銃声バリバリバリ パンパン。レッドは、なすびを食べた 世界は何も変わらなかった。
世界は何も変わらない 何だろう 無力感となすびの組み合わせ。
コトバとカラダの研究所 .
殺しのメニュー 神様には敵わない 面白い 童話の様に楽しめた 死をこんな形で受けとめて観れたのは初めてでした 最後の歌も良い 素晴らしいお芝居。

ルービックキューブ
ThE 2VS2
in→dependent theatre 1st(大阪府)
2016/06/04 (土) ~ 2016/06/05 (日)公演終了
満足度★★★★
面白かった~☆★
下ネタ満載やけど明るいから楽しめました♪ネタに下ネタを入れるんじゃなく、下ネタが本ネタという潔さと練りに練られた脚本に終始大笑いしっばなしでした♪当日パンフのクオリティなど、細部に渡るサービス精神に脱帽しました!!有難う♪

スパルタクスの乱開発
劇団バッコスの祭
あうるすぽっと(東京都)
2016/06/03 (金) ~ 2016/06/06 (月)公演終了
満足度★★★★
安心して見られる殺陣が心地よいです
無理に時間を作って観に行ったので、わたし自身のコンディションがいまひとつだったことを踏まえつつ・・・
全体に少し散漫な気がしました。会場、特に客席の空間が大きかったからかもしれません。席がかなり後方だったこともあると思います。小さな劇場に慣れてしまっているせいか、声の圧力があまり感じられなかったのがちょっと物足りなかったです。その中で奴隷役の加藤さんはちょうどいい響きだったように思います。
殺陣はさすが!小劇場劇団の殺陣はハラハラしながら見ることが多いのですが、この劇団さんの殺陣はわくわくして見られます。

THE KING OF THEATER
がっかりアバター
HEP HALL(大阪府)
2016/05/20 (金) ~ 2016/05/23 (月)公演終了
満足度★★★★
Pay What You Wantシステムに敬意を表して
少し遅れて入場しまいましたが、話の流れには着いていけました!
下ネ●が多いのは承知の上、しっかりと伏線を回収しつつ、ラストへ!
舞台装置も大がかり♪
Pay What You Wantシステムの途中集計…、平均1700円/人とのこと!
HEPでこのPay What You Wantシステムを導入し、且つ、この大がかりな舞台装置!
「THE KING OF THEATER」に敬意を表して、大人な私は、かなり頑張った金額を…、まっその価値は有ったように思います!

メゾン・ド・ユー
アリゴ座
千本桜ホール(東京都)
2016/06/03 (金) ~ 2016/06/05 (日)公演終了

どりょく
かわいいコンビニ店員 飯田さん
北池袋 新生館シアター(東京都)
2016/06/02 (木) ~ 2016/06/12 (日)公演終了
満足度★★★★
再演バージョン観ました
いや~面白かったー。開演前のラジオ番組風のテープから大笑いして、一番目の下流愛憎劇(谷間に釘付け♡)でノックアウト。ブラックが効いている二作目、三作目もいい。新作も是非観たいですね。

正しい時間
遊劇社ねこ印工務店
小劇場 楽園(東京都)
2016/06/01 (水) ~ 2016/06/05 (日)公演終了
満足度★★★
それなりに楽しめました
昭和演歌の香りのバック・トゥ・ザ・フューチャー。流石は日本の小劇場、デロリアンでなくてチャリンコなのが泣かせます。しかしおっさん、タイムパラドックス考えてー。できれば、タイムマシンの動力源の設定して欲しかったですね。

スケベの話~オトナのおもちゃ編~
ブルドッキングヘッドロック
ザ・スズナリ(東京都)
2016/04/09 (土) ~ 2016/04/20 (水)公演終了
満足度★★★
卑猥で不毛な遊戯に耽る、オトナの不幸
劇場入り口側と奥の2方向から舞台を挟む対面式客席で、舞台はとある豪華なお屋敷の中庭。敷き詰められた緑の芝が目を引きます。アクティングエリアが小さく見えて、閉じられた世界の遊戯を覗き見するような気分になれました。
セリフは明晰に発語されるし、演技の方向も明快なので、会話の内容は理解できます。ただ、起こる事象には裏があり、それが隅々まで明らかになることがありません。パンフレットにも書かれていたように「曖昧であること」をテーマにした作劇方法だったようです。出来事の真相にあたる部分を敢えてそぎ落とし、謎を抱えたまま物事が進む群像劇でした。
登場するのは軍人とその妻や家族、そして使用人などで、服装や態度で上下関係がはっきり示されます。タイトルで一目瞭然ですが、私の予想を上回る卑猥さで、そこまで露骨に性的な描写をする意図は何なんだろう…と考えたりもしました。でも、散りばめられ、明かされない謎たちのおかげで、好色を指すスケベ(助平)なこと以外の、色んな可能性を考える時間にもなりました。
出演者は17人と多い目で、そのうち客演は4人です。ほとんど劇団員で構成された座組みですが、演技の質感や作り出される空気に一貫性は感じませんでした。たとえば、敢えて空けた間(ま)なのか、ミスで時間が経ったのかが判別できないなど、私にとってはバラバラと言っていい印象でした。有料パンフレットによると、脚本中心にして統制を取るよりも、俳優それぞれの体のあり方を重視されたとのこと。集約より拡散を狙ったのかもしれません。
サルマン中佐(喜安浩平)の白髪の母親サーシャ役の永井幸子さんは、ドキっとするような際どいセリフを、とぼけた演技でスコーンと真っ直ぐ伝えてくださるのが痛快。声も小気味よく響きました。
シェパード少佐役の西山宏幸さんはさすがに歌がお上手で、耳に嬉しい歌声を聴かせてくださいました。
喜安浩平さんが長いセリフを一人で静かに語る場面があり、堂々としている割に内容が支離滅裂で可笑しかったです。喜安さんはどんな空気を作ろうとしているのかが、体と声からはっきり伝わる演技をされるので、存在感も大きいです。作・演出を担当されているせいもあるかもしれません。他の俳優との差が気になりました。

どりょく
かわいいコンビニ店員 飯田さん
北池袋 新生館シアター(東京都)
2016/06/02 (木) ~ 2016/06/12 (日)公演終了
満足度★★★★★
ツボ
再演バージョンを観劇。
全てがツボにハマる笑いでした。
特に三作目の『とべひこうき』は笑っていいのか泣いていいのか変なところを刺激する作品でした。

KOTOBUKI ~紅白手弱女合戦編~ (Oスペース)
PAPALUWA
新宿眼科画廊(東京都)
2016/06/03 (金) ~ 2016/06/08 (水)公演終了

ME AND MY GIRL
宝塚歌劇団
宝塚大劇場(兵庫県)
2016/04/29 (金) ~ 2016/06/06 (月)公演終了

『NOSADA~ようこそ池田屋へ~』
さくらさくらカンパニー
ピッコロシアター 中ホール(兵庫県)
2016/06/04 (土) ~ 2016/06/05 (日)公演終了
満足度★★★★
宝塚を意識していますが、良かったです!!
間近で宝塚観賞をさせていただきました!!子供も、日本史を知らないながらも、楽しく拝見させていただきました!!私も、拝見前に勉強して行けば、もっと楽しめたと思います!!

『NOSADA~ようこそ池田屋へ~』
さくらさくらカンパニー
ピッコロシアター 中ホール(兵庫県)
2016/06/04 (土) ~ 2016/06/05 (日)公演終了
設定は素晴らしいです
初めて拝見しましたが、「タカラヅカ」を愛する方々が演じ、「タカラヅカ」を愛する方々が観る、そんな全体感でした。女性が好きな男性像を楽しむことができるので、それが好きな方にはツボなのでしょうね。私は男性だったため、ツボから外れてしまいましたし、ストーリーでの挽回も無理でした。

残花―1945 さくら隊 園井恵子―
特定非営利活動法人 いわてアートサポートセンター
鹿角市文化の杜交流館コモッセ 文化ホール(秋田県)
2016/05/26 (木) ~ 2016/05/26 (木)公演終了
満足度★★★★★
あんなカッケー福本さんを観たことがない!
偶然とは思いますが、オバマ氏が広島訪問したり、考えることが多い時季に観させて頂いた感じ。舞台美術も秀逸で、いやとても好みでした。引き続き公演、気をつけて頑張って下さい!

ケムリ少年、挿し絵の怪人【全公演終了いたしました!誠にありがとうございました!】
くちびるの会
吉祥寺シアター(東京都)
2016/06/03 (金) ~ 2016/06/07 (火)公演終了
満足度★★★★★
ケレンと言えば、本作かって感じ。
まとまりがないだの何だの言う人がいるかもしれませんが、自分的には好き!コロさんがあんな役とは...?ちょっと意外なキャスティングもO.K.です。二役も好みの感じでした。山本タカってあんな感じだっけ?と改めて思いました。よろしければまたご案内下さい!

埒もなく汚れなく
オフィスコットーネ
シアター711(東京都)
2016/06/01 (水) ~ 2016/06/12 (日)公演終了
満足度★★★★★
とても楽しめる作品!だが...
小劇場でのチョコレートケーキの熱気が戻ってきた!といいたくなるような作品でした。大竹野正典の作品をあまり知らないと、面白さが半減かも?特に『山の声』を観たこと無い人は退屈とか思われるかもしれません。というか、隣の女性がちょっとぼんやり観ていたんで...そんなことを考えました。6/8に本人によるDVDの上演回があるみたい(無料!)。是非そちらを先に観られた方が一段楽しめます、きっと!アワードに考えたいレベルでした。おススメです!(そして、ぜひ関西地区でも上演されることを願いたいです)

椿姫
カンパニーデラシネラ
シアターX(東京都)
2016/03/24 (木) ~ 2016/03/31 (木)公演終了
満足度★★★★★
物語性豊かな身体表現で悲恋を綴り、社会を映す
パントマイム、ダンス、お芝居で、男女の恋愛の駆け引きを華麗に綴っていきます。ほぼ何もないと言っていい舞台空間ですが、机、イスなどの小道具を生き物のように使いこなし、ドラマティックな場面を次々と繰り出していきます。舞台上下(かみしも)に設置された照明器具もイスや机と同様に存在感があり、照明の明かりから生まれる光と影はもちろん、劇場内の木調の壁も活かしていました。
机を並べて大きなテーブルにすれば晩餐会、机上を歩けばファッションショー、テーブルの下にもぐり、また上にのぼる動きを大勢で組み立てれば、人間の上下関係が見えてきて、社会そのものが立ち上がります。身体表現で描く無言の群像劇はシビれるかっこよさでした。
衣装(駒井友美子)も良かったですね~!男性はスーツのアレンジ、女性は夜会服系のワンピ-ス。出演者の個性、体型にピタリと合っていて、それぞれに色とデザインが違うので、すぐに見分けがつきます。照明で生地の艶と質感も変化し、スカートの裾が揺れ、ジャケットの前身頃がはだける様も絵になっていました。
恥ずかしながら『椿姫』はオペラしか観たことがなく、原作小説に基づいたエピソードや演技については詳細まで理解できたわけではありませんでした。ただ、言葉ではなく動きや表情、視線から浮かび上がってくる物語は雄弁で、観客に向かって発せられていることがわかるから、私も常に前のめりな気持ちで受け取っていくことができました。舞台の作り手が媚びることなく、観客に物語を伝えようとしている、その姿勢がはっきりと出ているのが素晴らしいです。
娼婦マルグリットに恋する青年アルマンを演じた野坂弘さんは、目が大きくて表情が豊か。コミカルで瞬発力があり、無言でも多くのことを瞬間的に語っていました。驚いたり悔しがったりする時に、とっさに漏れ出る声のバリエーションが多いのも魅力でした。
アルマンが恋する椿姫ことマルグリット役は崎山莉奈さん。細い身体と少し子供っぽい表情は可憐な美少女の印象ですが、ダンスはとても力強いです。カクカクと体が折りたたまれていくような演技や、ピタっと静止したかと思うとすぐに動きだす所作に見入りました。
メガネをかけた男性で、「私」こと作者のデュマ・フィス役を演じた斉藤悠さんは、ハリウッド映画に登場するイタリアン・マフィアみたいにスーツが似合う!クールなヒール役が板についていて、どうかと思うほどかっこ良かったです。アルマンと女性を取り合って対立する場面にゾクゾクしました。
キレのある素早い動きが印象に残った短髪の鈴木奈菜さんは、Noismにも参加されているダンサーでした。彼女が動くと風が見えるようでした。

愛と哀しみのババコビッチ
神戸の劇団vintage
元町プチシアター(兵庫県)
2016/06/01 (水) ~ 2016/06/05 (日)公演終了
満足度★★★
初めての感覚の演劇でした!!
最初は、これは演劇?という感じでしたが、最後は上手くまとまっていました!!独特の演出も、終わってみれば面白かったです!!Specialゲストも、とても面白かったです!!

成り果て【グリーンフェスタ2016 GREEN FESTA賞 受賞作品】
ラビット番長
シアターグリーン BASE THEATER(東京都)
2016/03/03 (木) ~ 2016/03/07 (月)公演終了
満足度★★★★★
素晴らしい公演
将棋の世界を描いた物語…「グリーンフェスタ2016」において【GREEN FESTA賞】受賞。同じ将棋の世界を描いた「天召し~テンメシ~」で2014年【GREEN FESTA賞】受賞をしているから、将棋の物語といったら ラビット番長 という代名詞になりそうである。
自分は両作品とも観ているが、本作品のほうが好みである。単に前作が実在する人物をモチーフにしており、本作品は非実在という世界観の違いだからという訳ではない。
芝居としての観せ方が好きである。観客によって観点が違うから一概に言えないが、物語の多重構成、観客本位のわかり易い観せ方が良かった。演技は若手育成もあろう、少し多い登場人物、演技力差も見られるが...。そこは敢えてということは十分察っすることができる。