最新の観てきた!クチコミ一覧

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だせぇ

だせぇ

艶∞ポリス

駅前劇場(東京都)

2016/07/27 (水) ~ 2016/07/31 (日)公演終了

満足度★★★★

雑味はあったが熱量で押しきり抜けた感あり(^_^)
リアリティーや整合性に?
とかを感じはしたが
作品世界や登場人物は十分に楽しめた1時間35分♪

客層も何かいつもの小劇場ファンと
ちょい毛色が変わってる感じ受けました
(着物の御婦人とか いらしたしー ですので)

後半の盛り上がり等にて
星数はオマケしました!

ただしヤクザを除く

ただしヤクザを除く

笑の内閣

こまばアゴラ劇場(東京都)

2016/07/13 (水) ~ 2016/07/18 (月)公演終了

満足度★★★★

アゴラで3度目。
タイムリーかはともかく、話の出来は「ツレウヨ」=二重丸→「福島第一原発」ガタ落ち→今回=面白い・・と鋭角気味に評価が乱高下。
今作、明確な主張、また名言あり。
素人臭い芝居、カラオケでの歌挿入によるプチ・ミュージカルは脱力系。歌謡曲の選曲が的確。
アフタートーク:鈴木邦男、松本○○。

ネタバレBOX

事は「人権」をめぐって、論点明快に話が紡がれる。
舞台はピザマッスル店内、および時々戸外、と警察署。よくピザの注文が来る配達先の某男が実は指定暴力団の舎弟だと判明、弱腰のピザマッスル地域担当が警察に呼び出され、釘を刺される。サービス供与をしてはならないというのだ(この部分の法的裏づけは不明)。
 店員にそのことを申し渡そうとした矢先、チベットピザ(だったか?)を毎度注文する、例の男がやってくる。慌てる店員たち。だが、勇気を振り絞り、今後ピザの配達はできないと地域担当の男は告げる。相手は怒りをみせるがこちらは「法律」が盾。歯を食いしばって追い返す。
 それを複雑な心境で眺めるのが、ピザの代名詞のような女店長。CMにも抜擢され、ピザ命である。「うちのピザを気に入ってくれてるのに・・」と、至極真っ当な感覚で承服しがたい思いらしい。その後、店長は自分でピザを買い始める。不審がる店員。この店員たちの会話もまた楽し。それぞれのスタンスで仕事をしている。まあバイトであるが、「いつもニコニコピザマッスル、○○元気に行って参りまーす!」「(同じく)ただいま帰りました!」の決まった掛け声を、嫌がりつつも居直って必ずやるのも楽し。芝居にメリハリがつく。
 さて店長は公園でピザのやり取りをしていた。それを発見した二枚目のバイト男。店長の「便宜供与」は発覚してしまうが、のバイト男が役割を引き継ぐ。
 そこでのバイトとヤクザ男のやり取りもまた楽し。 バイトは言う。「お前は最低な人間だ」「なに」「最低なやつに最低と言って何か支障があるか」「??(だったらなぜピザを・・?)」「これは人権の問題だ。お前が好きだから、かわいそうだから、こんな事をやってるんじゃない。最低なやつの人権が守られてこそ、人権だ」とのたまう。ヤクザ男「・・・・」。
 さてこのバイトの計らいも、現実主義なバイト男にバレてしまい、あれこれあって警察、ヤクザともどもにピザ屋に終結とあいなる。そこで「ピザの代名詞」女店長は、ヤクザ男が語っていた「息子のためにピザを」「小さい頃親父と死に別れて」といった告白が全て虚偽だと知る。息子なんかいないし。しかもその種類のピザを買っていたのは、最初に買った時のおまけのカードがあるゲームのキャラで、数が少ないのでプレミアがつくようなものが当たり、ネットオークションで20万で売れた。それに味を占めて柳の下のドジョウを追って毎回注文していたというのだ。
 ショックを受ける女店長。彼女は騙されていた、彼女がやった事は無駄だった、という会話の中、例の人権バイト男が衆人を相手にダメ押しする。「自由と人権は違う。自由は権利だから、権利を行使するしないは本人の問題だ」「だが人権は義務。どんな人間に対してもこれを保障することを怠ったら、それは人権ではない。そしてヤクザのような最低なやつには人権など必要ないと言う人間は、やがて自分自身の人権の根拠も失うだろう。なぜなら人権とは、万人に等しく天が与えるものだからだ・・・!」(大意)と、名演説。
さて、女性たる店長にとって高邁な理念についての是非など二の次である。がっくり落とした首を上げ、ヤクザ男に最後の質問をする。「あなたは、ピザを食べたの? たとえおまけ目当てで買ったものだったとしても、それを食べたの?食べなかったの?」 ヤクザ男「そりゃ・・食べたよ」 「で、おいしかった?」「・・・まあ、・・」とか何とか。 満面の笑顔を浮かべる店長。
こうしてご多分に漏れずカラオケタイムとなり、大団円。

無駄のない構成、程よく楽しく、笑えてシリアスなメッセージもあり・・の見事な脚本だったが伝えるのは難しい。

あらゆる題材(喫緊のテーマならなおよし)をどんどんやってほしい。
終わってないし

終わってないし

らまのだ

新宿眼科画廊(東京都)

2016/07/08 (金) ~ 2016/07/13 (水)公演終了

満足度★★★★

らまのだ、2度目
短編4ピース、細かくは忘れたが、前半後半はそれぞれ関連ある作品が並んでいたように思う。
うまい作家、うまい俳優、現代劇だから演じやすい面もあっただろうが・・。
主に男女の関係についての、苦くも否みがたい真理(心理)を描き出した味わいのある秀作。

劇作家女子会!R

劇作家女子会!R

劇作家女子会。

インディペンデントシアターOji(東京都)

2016/07/01 (金) ~ 2016/07/10 (日)公演終了

満足度★★★★

「劇作家」括りで一つ今後も。
4作家、4作品の短編上演は、どれも劇世界がしっかり書かれ、作られていた。二名の作家の名を知っていたので観劇となったが、王子くんだりまで足を運んだ甲斐あり。 3番目の活劇は動きがあり「恋愛」の成就という面だけでなく、時代を映そうとするメタファーが効いている点が、抜きん出ていたと思う。オタクの居直りとその中で辿りついた「あり得べき生き方」の吐露には切実さがあり、一方の生徒会勢力の言辞は本音そのものであると同時に、ドラマとしては男子への叱咤激励の意味合いとなっている。罵倒されても心地よい感覚は、あけすけな現実を踏まえて物を語っていることから来るのだと思う。両者異なる立場の「激突」という形をとった議論が、ある妥協点を見出す局面に、「恋愛」が重ねられるという、うまい作りである。
劇団劇作家による連続上演も楽しい企画だったが、劇作家主導で作られる公演は興味深い。競う相手と協同するという形が、いい。

ニッポン・サポート・センター

ニッポン・サポート・センター

青年団

吉祥寺シアター(東京都)

2016/06/23 (木) ~ 2016/07/11 (月)公演終了

満足度★★★★

現代口語・真骨頂
サポートセンター・・DVから失業者、何となく居場所の無い人、カウンセリング。どういった相談支援を行うのか、通常なら何か専門分野がありそうだが、ここは「総合相談所」的な位置づけらしい。まあ、そういった設定でなければいろんな人たちが出入りするセミパブリックな空間にはならないわけだけれど。
 設定の問題はありつつも、福祉や対人支援の現場に流れる空気や、支援者としての心構え、人との距離感、また行政との関係など、よく捉えていたし、片思い話、職探し話、DV(が疑われたが結局無かったので「事件」的な盛り上がりはやや張りぼてではあるのだが)話、珍妙な来訪者エピソードなど、ネタもそこそこ揃っていて、先を見たくなるドラマの仕掛けはある。だがやはり、場の形象の緻密さに、唸らせられる。 で、やはり笑いがきっちりとツボを外さずに誘導できていたのも、場のリアリティゆえ。
さてBGMの無い平田オリザの芝居に多用される、アカペラの歌がこたびも最後に流れる。なぜかしんみりする。歌で真情あふるる場面にする「手」ではあるが、何か人間は悲しい、けれどそれでいい、的な「俯瞰」の感覚がよぎる瞬間を与えられる。
それと言うのも、暗い時代だからなのに違いない。客観的に見ると、哀れ、だから笑えるのだが、笑ってる自分も、その大勢の一人である。「支援」を仕事とする者の矜持が、各場面で垣間見えることも、効いている。そしてそれは数多くある職業のほんの一つ、などではなく、これから日本が社会関係の基礎にすえるべきあり方であるのかも知れない・・などとも思う。政治(富の分配)があまりに理不尽だから沸いて来る心情でもある。

ま○この話~あるいはヴァギナ・モノローグス~

ま○この話~あるいはヴァギナ・モノローグス~

On7

KAAT神奈川芸術劇場・大スタジオ(神奈川県)

2016/07/14 (木) ~ 2016/07/18 (月)公演終了

満足度★★★★

なるほどVAGINA
On7がこの題材をやれば、この風景になる。「あそこ」が口を利いたら何と言うか?・・というアンケート。様々な「あそこ」を巡るエピソード。女性解放の歴史は浅い。米国の黒人だって半世紀前まで「権利」が損なわれていた。障害者の人権も、児童労働についての考え方も、戦後の話だ。・・劇中のある高齢の女性のエピソードに、今や懐疑の対象でしかない「進歩史観」が、もたげてくる。人間は時代が進むとともにより賢くなり、正しい社会を形成できるようになるのだ・・的な。
だが実際には人らしくあろうとする人々が声を上げた結果としての現在があるに過ぎない・・進歩が自然現象のように起こるのではないわけだ・・当然だが。
最後まで凛々しく演じた女優たちに賛辞。

冒頭の「あそこ」の言い方・方言集を聞けなかったのは残念(モニターでは聞き取れなかった)。
古い呼び名には長く培った文化の蓄積があるに違いなく、それが実際に発語されるとどう響くのか・・と。

ゴンドララドンゴ

ゴンドララドンゴ

燐光群

ザ・スズナリ(東京都)

2016/07/16 (土) ~ 2016/07/31 (日)公演終了

満足度★★★★

終わってみれば坂手ワールド
正直な感想。坂手式構築による脚本は、揃えたネタの量は毎回唸らされるものの、その「用意した」ネタで、タッパのある建造物を作る、毎回の新作じたい驚きではあるが、これまでは俳優の脚本の咀嚼が追いつかない、という印象があった。今回は脚本をどうにか築けた、俳優の仕事の比重が大きかった、という印象だ。もっとも、今回の芝居のテイスト、漂う空気は大変好きであった。
脚本話の続き・・・それなくして成立しない関係で結ばれた各要素が、全体で一つの世界を成すのが完成された戯曲、という事からすると、たとえば「ゴンドラの歌」の言及などは無くても良い気がしたし、「そぎ落とし」にかけて良い部分が2,3残った、粗さのある脚本だったな、という印象は否めない。
 だが演出・演技の面は瞠目させられるものがある。「クイズショー」で用いた舞台使いを今回も用い、基本素舞台で(静謐とは程遠い芝居だが)さりげなく美術が美的に貢献している。(何もない舞台に椅子一つで美しいのがスズナリ。)
 でもって、俳優が面白い位置取りをするこの美術の特徴が、今回はより生きて、今の燐光群の双頭?大西氏と猪熊氏による滋味溢るる二人芝居が、ごく至近距離で展開する。客席と地続きの「空気」が台詞と演技、そしてこの至近距離での関係に生まれている。
 物語は、燐光群にしてはファンタジック、しかも手垢のついたと言える物語のモデルを、どこかで見たという気にさせないのが流石。 ただ、演技が変わるはずの二名の演技が変わらない(変えられない?)ので、人物の関係性が甚だ判りづらかった点は、やはり工夫したい点だった。
 かの80年代から、巡り巡って時が経ち、「至近距離」のシーンが戻ってくる。あの二人と、そして・・(世代の継承)。
 今なお、どっこい存在している「ゴンドラ」の上で、時を重ねた上にある「現在」をかみ締める者らと、それを見上げてそれぞれに感慨をかみ締める人々。客席からは、至近距離の俳優の体の隙間から、遠くの人々が覗いてみえる、その構図も味である。
 この芝居に流れる「気分」は、末期的な時代をわれわれは生きている、という感覚で、そのコンセンサスが終始流れている。時代に対して思想的なたたかいを言論という形で挑みかけている構えが、言葉にならない次元でずっと地下水のように低周波数で流れている。
 今作の戯曲には、メタシアター、というか俳優が自己相対化する台詞が書き込まれている。冒頭のあたり、「演劇」のことが話題にあがり、現実の俳優としての彼らが「観客」について語りながら、客席を眺め渡すと、舞台は「現実」の時間と地続きになる。亡くなった蜷川へのオマージュ的な話題、アングラ出身なのに商業演劇に・・など笑えるネタが、燐光群としては珍しく「俳優が素で喋って成り立つ台詞」として組み込まれていて、しかしながら演技は「芝居を演じている」態を決して崩さずやり切る。
 舞台と客席との風通しの良い自在感と、厭世気分(‥の中にも望みを見出そうとする暗い決意‥)が、絶妙に両立していた。

 芝居じたいは乾いた言葉の応酬で疾走感あり(それでも2時間超え)、追うだけで疲れる舞台だが、「今この時代」というものを敏感に意識させる演劇。現在を呼吸して生まれた今この時のための演劇だと、感じた事であった。

ネタバレBOX

個人的には客演の尾崎太郎(「楽屋」フェスに演出で参加)を舞台上に発見したのは驚き。東京演劇アンサンブルの演技のイメージはある意味特徴的なので強烈、それが燐光群のポンポン繰り出す事を要求される説明台詞に「心」が追いついている感じが、逆に新鮮。
アンサンブルを観てきたゆえの個人的な感想だろうけれど、妙な感覚で興味深いものがあった。
ふたりごと

ふたりごと

合同会社シザーブリッツ

上野ストアハウス(東京都)

2016/07/26 (火) ~ 2016/07/31 (日)公演終了

満足度★★★★★

シザーブリッツ
7/28夜公演、拝見しました。
ありがとうございました。
指定席、とても観やすいお席で感謝感激です。
千秋楽までガンバって下さい(*´ー`*)
楽日、もう一度拝見します☀

月・こうこう, 風・そうそう

月・こうこう, 風・そうそう

新国立劇場

新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)

2016/07/13 (水) ~ 2016/07/31 (日)公演終了

満足度★★★★★

これすごく好きです!!
まずは、セット、照明、衣装が素晴らしい!
特に衣装は、ひとつ、一つとても凝っていて、風合い、色合いがとても良いのです。
月明かりの中で繰り広げられる物語は、時に幻想的で、シュールで、残酷です。人間の業は、時の流れの中で、生まれ変わりながら繰り返されていくのかもしれない・・・・・と、思いました。
この物語、とても好きです。

オールスター・バレエ・ガラ

オールスター・バレエ・ガラ

JAPAN ARTS

東京文化会館 大ホール(東京都)

2016/07/23 (土) ~ 2016/07/27 (水)公演終了

満足度★★★★

豪華でした。
一部演目が変わってしまいましたが、とても素晴らしい舞台でした。
ザハロワさんはいつも若手とばっかり組むんですが、今回のベテランロブーヒンさんとのペア葉とてもしっくりときてよかったです。
圧巻はフェリさんとコルネホさんのロミジュリでした。ラテンペアは熱い!しかし、女性陣は年齢を感じさせませんなぁ。

リーディング公演「『門』別役実 作」

リーディング公演「『門』別役実 作」

新国立劇場

新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)

2016/07/24 (日) ~ 2016/07/25 (月)公演終了

満足度★★★★★

後からやって来る・・・・。
別役氏の作品は、後からじわじわやって来る。
妄想気味の公務員の男が持っているある種の狂気は誰にでもあり、女のもめる自由も誰にでもある・・・そして、門番はひょっとしたら、誰の中にもいるんじゃないかと思った。
役者さんの声が伝える別役氏の言葉は、心に引っかかる。

うちの犬はサイコロを振るのをやめた

うちの犬はサイコロを振るのをやめた

ポップンマッシュルームチキン野郎

シアターサンモール(東京都)

2016/07/23 (土) ~ 2016/07/31 (日)公演終了

満足度★★★★★

終演後、涙
良かった。
観劇中はそうでもなかったが、なぜか終演後に涙が出た。

初演時よりも洗練され、見やすくわかりやすくなっており、感情が揺さぶられた。
スケールが劇場の規模にぴったり合っていたのも理由のひとつと思う。

うちの犬はサイコロを振るのをやめた

うちの犬はサイコロを振るのをやめた

ポップンマッシュルームチキン野郎

シアターサンモール(東京都)

2016/07/23 (土) ~ 2016/07/31 (日)公演終了

満足度★★★★★

やっぱりすごい芝居
やっぱりすごい芝居だと思う。
再演で話の筋は判っているのに、同じように衝撃を受ける。
このアイデア、構成、ナンセンスと批判精神、そして被り物の存在感。
増田赤カブトさんの成長と、顔が小さくすっきりしたことに改めて感動する。
相変わらず誰だかわからないぬいぐるみが似合いすぎる加藤慎吾さん、
この芝居のシリアスな重みを一身に背負う横尾下下さんの凄み、
シンプルな舞台でスピーディーな場転と効果的な映像の使い方、
効果音のタイミングの良さ、キャバレーのダンスのレベルアップなど
「ん・・・?」と思うところをチャラにしてしまうパワーとドラマ性がある。
役者さんは大変だろうに、客入れの時間までエンタメに徹するところが好き。

ネタバレBOX

まだ大陸に満州国があった頃のこと、何でもありの中国にはしゃべる犬がいた…。
その犬ゴルバチョフは、旧日本軍の手術によって「未来を見通す能力」を植え付けられる。
この能力のせいで彼の人生は大きく変わり、ついには大きな決断をすることになる。
未来を見てしまった彼が最後に変えたかったのは、一人の少女の運命だった・・・。

「ちょっと、しょう油取って」という犬の第一声がいいんだな。
ニワトリやトカゲ、マッサージチェアがフツーにしゃべって人間と仕事したりする、
この“既成概念を強制的に取っ払う設定”がいい。
世界観が広がってその後の展開は超自由、人間って奴のダメっぷりが際立つ。

いつもながら笑っているうちに怖ろしい事実が明かされ、
ゴルバチョフの苦悩が浮き彫りになる。
幸福な生活がすべて頭の中の世界だったということ、その世界を変えるべく
身を挺してシヅ子を守ることを決める決断。
加藤慎吾さんの台詞は、軽さと重さのバランスが絶妙。
それまで一度も吠えなかった彼が、ラストシーンで一度だけ長く吠える。
その切なさ全開の演出が秀逸。

CR岡本物語さんの芸達者ぶりも素晴らしい。
グレーのカツラが素敵すぎ!(いつもこれでいいんじゃね?ってくらいです)
野口オリジナルさんが惜しげもなく晒す(ほぼ)裸体の美しさ、
ためらいのなさが潔く清々しいので台詞に説得力が増す。

客入れの時のパフォーマンスも(人馬一体のアレも好きですが)力が入っており、
ショートストーリーとしての完成度高し。
いい気になったミッキーマウスがUSJに引き抜かれるという話だが
ブラックな結末など吹原さんらしくて強烈な印象を残す。

吹原さんの作品は荒唐無稽でふざけているが、それはすべて
人間の黒い部分を描くため、その対極に置かれるものだ。
被り物は、手段であって目的ではない。
それがここまで鮮やかな劇団を私はほかに知らない。
だから脱いでもすごいんです。
次はR18に行くぞ。




耳ガアルナラ蒼ニ聞ケ~龍馬ト十四人ノ志士~

耳ガアルナラ蒼ニ聞ケ~龍馬ト十四人ノ志士~

企画演劇集団ボクラ団義

あうるすぽっと(東京都)

2016/07/06 (水) ~ 2016/07/10 (日)公演終了

満足度★★★★★

凄かった!
初演時にいいなぁと思ってた配役が変わってて「え!」ってなったけど
キャラクターが更に良くなっていて舞台ってやっぱり凄いなっと再確認しました。
ボクラ団義の信頼感がまた一段と深まる再演舞台でした!

夜 la nuit

夜 la nuit

KARAS

KARAS APPARATUS(東京都)

2016/07/20 (水) ~ 2016/07/28 (木)公演終了

満足度★★★★★

-
自分が宇宙空間にいて、人のような人でないようなものを俯瞰しているような感覚にとらわれた。

THE GREEKS

THE GREEKS

劇団昴

Pit昴/サイスタジオ大山第1(東京都)

2016/07/22 (金) ~ 2016/08/07 (日)公演終了

満足度★★★★

役者さんに力があるって素晴らしい
三部構成の、第二部のみ観劇しました。
第一部の内容を引き継いでの第二部であるため、理解するのに時間がかかる部分はありましたが、これは自分のせいです。
そして、観劇に万全のコンディションではなかったので、これも自分のせいで観る楽しみを減じてしまったのが残念です・・・

古典なためか、どうしてもセリフ中心のお芝居になる…ストーリーがセリフによる”状況説明”で進んでゆくのが、難しさだと思います。出来事自体が言葉の説明で表されるなら、観客の目は何を観るのか。それは、語っている(聞いている)登場人物たちの表情(=感情)なのだな、とわかりました。
その点で、さすがに力量を感じました。1時間の一人芝居とか全然できちゃうレベルの役者さんぞろい。中でもアガメムノンさん、カッサンドラさん、アイギストスさん、エレクトラさん、クリュタイムメストラさん?(奥さん)は、さすがメインキャストを張るだけあって、なかなかこうはできないな、と素直に感心しました。

ネタバレBOX

ほかにも、ともすれば語りに偏ってしまいがちな舞台に視覚的刺激をもたらしてくれた、二段に組んだイントレ舞台や、川のような幕の演出、大量の血のり、奥行きとカーテンの開閉など、演出も楽しめました。
そういえばSEがやたらリアルでした!

そして、知人のひいき目でなく、タルテュビオスの町屋さんの溌剌とした動きが、空気をぱっと変えていました。梯子も一段飛ばしで昇っていたり、元々運動神経のいい役者さんですが、「できる」ことに価値があると思わせられました。
だせぇ

だせぇ

艶∞ポリス

駅前劇場(東京都)

2016/07/27 (水) ~ 2016/07/31 (日)公演終了

満足度★★★★★

客席にもオシャレな人多し
華やかなファッション業界ならではの苦労を面白おかしく描いた作品。大笑いしながら見ていましたが、作った側のファンションに対する愛情やこだわりもひしひしと感じられました。

身につけてるものが全身合わせて1万円未満の私ですが、高級服売場もたまには覗いてみようかな。

自分の知らない世界を見せてくれて、ひとつもふたつも勉強になる作品、大好きです。

落ちこぼれアイドルだった私が社長になって1年で会社を立て直した10の方法

落ちこぼれアイドルだった私が社長になって1年で会社を立て直した10の方法

ガラス玉遊戯

【閉館】SPACE 雑遊(東京都)

2016/07/27 (水) ~ 2016/07/31 (日)公演終了

満足度★★★★

10の方法
引き込まれていく、会話が、おもしろいですね。設定もいいですよね。

ネタバレBOX

セリフをかむ場面がいくつかあり(常務さん)、集中力が途切れましたが話の展開はいいですね。突っ込みたくなるような場面で、きっちりと突っ込んでくれる展開は爽快です。いい緊張感のある会話劇だと感じました。しかし、観終った後考えているのですが、1年で会社を立て直した方法は「10」、あったのでしょうか。
フランス革命三部作

フランス革命三部作

芸術集団れんこんきすた

シアターノルン(東京都)

2016/07/20 (水) ~ 2016/07/29 (金)公演終了

満足度★★★★★

『フランス三部作 Bleu~青嵐の憧憬~』
 舞台にあるのは、Rougeの時にあった両端トリコロールカラーの幕だけで、舞台の上には小道具ひとつない舞台の上で、4人の人物たちによる物語が描かれて行く。

 貴族令嬢マリー・アニュースと彼女に仕える執事家の青年セルヴィニアン、従僕の青年アルノー、革命家のロべスピエール。

 4人が、革命の渦に呑まれながらも愛と友情と誇りに必死に生きた若者たちの青春を描いた物語。

 4人だけで「革命」を描く。

 Rougeは、女性革命家の視点、Bleuは貴族令嬢から図らずも革命に身を置くことに
なった一人の女性の視点からみた革命が描かれる。

 最近、自由と愛するものを守るために、武器を取り、戦うことの矛盾とジレンマについて、考え向き合う舞台を観ることが続いていたのだが、この作品でもその事を改めて考えさせられた。

 自由と平等と平和を得る為に武器を取り戦い、血を流すことの矛盾とジレンマと、いつしか暴走して行く恐怖と、そこから生まれる新たな差別と憎しみとやる瀬なさをこのBleuを観て改めて感じた。

 差別のない自由で平等で平和な世界を創る為の革命であり戦争が、いつしか暴走し、嘗て自分が味わった苦しみと悲しみを新たに生み出し、自分がされたことを自分が人にしていることに気づかない怖さとジレンマ。

 力や暴力、思想弾圧による革命や戦いでは何も変わらないことを、何故これほど歴史で繰り返しても気づけないのか。

 そんな中で、小松崎めぐみさんのマリー・アニューズの掛け値なしの透明で真っ直ぐな明るさと純真さ、純粋さに触れた時、涙が溢れるほど心に染み入る。

 人の心を開くことで、平和で平等で自由な世界を創ることが出来る事に気づきかけ、それでも一途に革命こそが全てを変えると頑なに思い込み行動し、やがて当初の思いとは裏腹に、独裁者へと変わっていってしまった、早川佳祐さんのロベスピエールに、平和で平等で自由な世界を守り、得る為に戦うことの矛盾とジレンマを感じ、胸に深く痛くもどかしく、ロベスピエールの悲しみを思った。

 中川朝子さんのセルヴィニアンもまた、大切なマリーを守る為に、戦いに身を投じざるを得なかった姿と一途さが切なくも、最後まで守り切ろうとするその姿が、とても潔くかっこいい。

 そんな中、いつもマリーをそっと見守り続け、最後まで傍にいて、マリーの心を守り続け、唯一武器を取らず、戦うことに身を投じなかった平田宗亮さんのアルノーは、ほっとする存在だった。

 やはり、変えられるのは、綺麗事かも知れないけれど、心であり、愛であり言葉だと思えてならない。

 「物語には、言葉には、力がある。だから、物語で、言葉の力で世界を変えたい。」私の好きな劇団の主宰であり、俳優である末原拓馬さんの言葉だが、私も同じ思いで作家になろうと思った。その言葉の持つ意味がこのBleuの舞台を観て重なった。

 めぐみさんのマリー・アニュースの透明で真っ直ぐな、優しく強い純粋さと純真さが胸に染みて包み込み、様々な心と感情を抱き、駆け巡り涙が溢れた。

 めぐみさんから、『ぜひ、観て頂きたい』とご案内を頂いたのが解る、心に焼き付いたとても素晴らしい舞台だった。


                       文:麻美 雪

だせぇ

だせぇ

艶∞ポリス

駅前劇場(東京都)

2016/07/27 (水) ~ 2016/07/31 (日)公演終了

満足度★★★★

見栄を張ってなんぼの
アパレル(&芸能&マスコミ)残酷物語。好きにしがみつく姿は、ちっともださくなんかない!

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