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公演
義経千本桜—渡海屋・大物浦—
観てきた!クチコミ一覧
クチコミとコメント
公演情報
木ノ下歌舞伎「
義経千本桜—渡海屋・大物浦—
」の観てきた!クチコミとコメント
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住み込みの女(536)
満足度
★★
ネタばれ
ネタばれ
ネタバレBOX
木ノ下歌舞伎の【義経千本桜~渡海屋・大物浦】を観劇。
またも歌舞伎である
平安時代末期、源義経は平清盛との源平合戦で勝利を収める。
がしかし、兄・源頼朝に不信感を抱かれ、謀反を疑いまでかけられてしまい、仕方なく都落ちの為に九州に逃れるが、道中に立ち寄った船宿には平清盛の子孫・平知盛が復讐の牙をむいて待っているのだった.....。
平安時代の不安な世の中を、現代の政治、文化と重ね合わせていき、複雑な時代背景などもさらりを描き、小気味良い演出で攻めてくる。
そして戦乱の時代に産み落とされた己の人生、運命な抗いながらも復讐に向かう平知盛の人生は何ぞや?をクライマックスに期待したのだが、どうも今作はそこに焦点を持って行かず、戦っている平知盛を見守る家族、復讐をされた側の源義経の見解、そして復讐を成し遂げられなかった後の平知盛の無念さを描いている。
このような描き方は悪くはないが、物語の展開としては、どう読んでも復讐を最後の大詰めに持って行っているのに、突然違う方向から描き始める辺りから、徐々に観客は失望感を感じ始めてしまう。
折角、観客全員が物語の転に乗り出しているのに、何故ここで観客を路頭に迷わせる流れに変えてくるのかが理解不可能である。
そして転の波に転げ落ちた観客は思うである「この演出家は何がしたいの?」と。
そして終わりにかけては、源義経から見た世界を描くというのも意味が分からずという感じだ。
観客は観たいのは、平知盛の無念の人生観なのだ。その人生観を徹底的に描く事が木ノ下歌舞伎なのだと。
そう残念ながら、今作は演出家の演出ミスなのである。
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2016/06/09 08:44
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