
うちの犬はサイコロを振るのをやめた
ポップンマッシュルームチキン野郎
シアターサンモール(東京都)
2016/07/23 (土) ~ 2016/07/31 (日)公演終了
満足度★★★★★
やっぱりすごい芝居
やっぱりすごい芝居だと思う。
再演で話の筋は判っているのに、同じように衝撃を受ける。
このアイデア、構成、ナンセンスと批判精神、そして被り物の存在感。
増田赤カブトさんの成長と、顔が小さくすっきりしたことに改めて感動する。
相変わらず誰だかわからないぬいぐるみが似合いすぎる加藤慎吾さん、
この芝居のシリアスな重みを一身に背負う横尾下下さんの凄み、
シンプルな舞台でスピーディーな場転と効果的な映像の使い方、
効果音のタイミングの良さ、キャバレーのダンスのレベルアップなど
「ん・・・?」と思うところをチャラにしてしまうパワーとドラマ性がある。
役者さんは大変だろうに、客入れの時間までエンタメに徹するところが好き。

耳ガアルナラ蒼ニ聞ケ~龍馬ト十四人ノ志士~
企画演劇集団ボクラ団義
あうるすぽっと(東京都)
2016/07/06 (水) ~ 2016/07/10 (日)公演終了
満足度★★★★★
凄かった!
初演時にいいなぁと思ってた配役が変わってて「え!」ってなったけど
キャラクターが更に良くなっていて舞台ってやっぱり凄いなっと再確認しました。
ボクラ団義の信頼感がまた一段と深まる再演舞台でした!

夜 la nuit
KARAS
KARAS APPARATUS(東京都)
2016/07/20 (水) ~ 2016/07/28 (木)公演終了

THE GREEKS
劇団昴
Pit昴/サイスタジオ大山第1(東京都)
2016/07/22 (金) ~ 2016/08/07 (日)公演終了
満足度★★★★
役者さんに力があるって素晴らしい
三部構成の、第二部のみ観劇しました。
第一部の内容を引き継いでの第二部であるため、理解するのに時間がかかる部分はありましたが、これは自分のせいです。
そして、観劇に万全のコンディションではなかったので、これも自分のせいで観る楽しみを減じてしまったのが残念です・・・
古典なためか、どうしてもセリフ中心のお芝居になる…ストーリーがセリフによる”状況説明”で進んでゆくのが、難しさだと思います。出来事自体が言葉の説明で表されるなら、観客の目は何を観るのか。それは、語っている(聞いている)登場人物たちの表情(=感情)なのだな、とわかりました。
その点で、さすがに力量を感じました。1時間の一人芝居とか全然できちゃうレベルの役者さんぞろい。中でもアガメムノンさん、カッサンドラさん、アイギストスさん、エレクトラさん、クリュタイムメストラさん?(奥さん)は、さすがメインキャストを張るだけあって、なかなかこうはできないな、と素直に感心しました。

だせぇ
艶∞ポリス
駅前劇場(東京都)
2016/07/27 (水) ~ 2016/07/31 (日)公演終了
満足度★★★★★
客席にもオシャレな人多し
華やかなファッション業界ならではの苦労を面白おかしく描いた作品。大笑いしながら見ていましたが、作った側のファンションに対する愛情やこだわりもひしひしと感じられました。
身につけてるものが全身合わせて1万円未満の私ですが、高級服売場もたまには覗いてみようかな。
自分の知らない世界を見せてくれて、ひとつもふたつも勉強になる作品、大好きです。

落ちこぼれアイドルだった私が社長になって1年で会社を立て直した10の方法
ガラス玉遊戯
【閉館】SPACE 雑遊(東京都)
2016/07/27 (水) ~ 2016/07/31 (日)公演終了

フランス革命三部作
芸術集団れんこんきすた
シアターノルン(東京都)
2016/07/20 (水) ~ 2016/07/29 (金)公演終了
満足度★★★★★
『フランス三部作 Bleu~青嵐の憧憬~』
舞台にあるのは、Rougeの時にあった両端トリコロールカラーの幕だけで、舞台の上には小道具ひとつない舞台の上で、4人の人物たちによる物語が描かれて行く。
貴族令嬢マリー・アニュースと彼女に仕える執事家の青年セルヴィニアン、従僕の青年アルノー、革命家のロべスピエール。
4人が、革命の渦に呑まれながらも愛と友情と誇りに必死に生きた若者たちの青春を描いた物語。
4人だけで「革命」を描く。
Rougeは、女性革命家の視点、Bleuは貴族令嬢から図らずも革命に身を置くことに
なった一人の女性の視点からみた革命が描かれる。
最近、自由と愛するものを守るために、武器を取り、戦うことの矛盾とジレンマについて、考え向き合う舞台を観ることが続いていたのだが、この作品でもその事を改めて考えさせられた。
自由と平等と平和を得る為に武器を取り戦い、血を流すことの矛盾とジレンマと、いつしか暴走して行く恐怖と、そこから生まれる新たな差別と憎しみとやる瀬なさをこのBleuを観て改めて感じた。
差別のない自由で平等で平和な世界を創る為の革命であり戦争が、いつしか暴走し、嘗て自分が味わった苦しみと悲しみを新たに生み出し、自分がされたことを自分が人にしていることに気づかない怖さとジレンマ。
力や暴力、思想弾圧による革命や戦いでは何も変わらないことを、何故これほど歴史で繰り返しても気づけないのか。
そんな中で、小松崎めぐみさんのマリー・アニューズの掛け値なしの透明で真っ直ぐな明るさと純真さ、純粋さに触れた時、涙が溢れるほど心に染み入る。
人の心を開くことで、平和で平等で自由な世界を創ることが出来る事に気づきかけ、それでも一途に革命こそが全てを変えると頑なに思い込み行動し、やがて当初の思いとは裏腹に、独裁者へと変わっていってしまった、早川佳祐さんのロベスピエールに、平和で平等で自由な世界を守り、得る為に戦うことの矛盾とジレンマを感じ、胸に深く痛くもどかしく、ロベスピエールの悲しみを思った。
中川朝子さんのセルヴィニアンもまた、大切なマリーを守る為に、戦いに身を投じざるを得なかった姿と一途さが切なくも、最後まで守り切ろうとするその姿が、とても潔くかっこいい。
そんな中、いつもマリーをそっと見守り続け、最後まで傍にいて、マリーの心を守り続け、唯一武器を取らず、戦うことに身を投じなかった平田宗亮さんのアルノーは、ほっとする存在だった。
やはり、変えられるのは、綺麗事かも知れないけれど、心であり、愛であり言葉だと思えてならない。
「物語には、言葉には、力がある。だから、物語で、言葉の力で世界を変えたい。」私の好きな劇団の主宰であり、俳優である末原拓馬さんの言葉だが、私も同じ思いで作家になろうと思った。その言葉の持つ意味がこのBleuの舞台を観て重なった。
めぐみさんのマリー・アニュースの透明で真っ直ぐな、優しく強い純粋さと純真さが胸に染みて包み込み、様々な心と感情を抱き、駆け巡り涙が溢れた。
めぐみさんから、『ぜひ、観て頂きたい』とご案内を頂いたのが解る、心に焼き付いたとても素晴らしい舞台だった。
文:麻美 雪

だせぇ
艶∞ポリス
駅前劇場(東京都)
2016/07/27 (水) ~ 2016/07/31 (日)公演終了

だせぇ
艶∞ポリス
駅前劇場(東京都)
2016/07/27 (水) ~ 2016/07/31 (日)公演終了

だせぇ
艶∞ポリス
駅前劇場(東京都)
2016/07/27 (水) ~ 2016/07/31 (日)公演終了
満足度★★★★★
みんなファッションのように主張していて良かったです!
あんなにたくさん登場人物がいるのに、
誰ひとり埋もれる事なく、みんなキャラが際立っていました!
あの描き分け、演じ分けは素晴らしいと思いました。

フランス革命三部作
芸術集団れんこんきすた
シアターノルン(東京都)
2016/07/20 (水) ~ 2016/07/29 (金)公演終了
満足度★★★★★
『フランス三部作 Rouge~花炎の残像~』
劇場内に一歩踏み込むと其処には、両端をトリコロールカラーに染められた幕がかかり、その前に1脚の椅子と花の生けていない花瓶のようなものが乗ったテーブルが1つ置かれた舞台があるだけ。
舞台の幕が上がり、白い布の塊が蠢き、這い出すように現れたのは、女性革命家テロアーニュ。
ベルギーに生まれ、イギリス、イタリアと流転の人生を送り、流れ着いたフランスで民衆による革命に出会い、アンヌから「フランスの自由の恋人」と称される女性革命家テロアーニュ・ド・メリクールとなった実在の女性革命家の生涯を、中川朝子さんが激しく、艶やかに鮮やかに、切なくも毅然としたひとりの女性として描き駆け抜ける一人芝居、『フランス三部作 Rouge~花炎の残像~』の物語の扉が開いた。
優しくはあるが、継母の暴力から守ってくれなかった父に絶望して、家を飛び出してから信じては裏切られを繰り返し、イギリス、イタリアとその都度自分の居場所を探して流転の生活を送っていたアンヌが、最後に行き着いたのは、「自由と平等の国を創る」という思想を旗印にして革命を起こしていたフランス。
革命に出会ったことで、アンヌの中の何かが弾け、革命へのめり込んでいった彼女の前に大きな壁として立ちはだかるのは、またしても男たちであり、女という自分の性。
女であるテロアーニュが注目され、認められることで、敵視され、陥れようとする男たちの狭量さ、テロアーニュを翻弄してきた男たちの視線と目線、女であるということ。
革命家を標榜する彼らでさえ、男としての本質は変わらないことに憤り、絶望したであろうテロアーニュ。
命尽きるまで、テロアーニュの身を焼き尽くした、赤い革命への熱の滾りは、その最後に緋へと昇華してのではなかったか。
彼女の目指した革命は、性別や貧富の差、宗教や思想、地位の差で差別されない平等で自由な世界にすることであり、決して血で血を洗い、誰かを陥れたり排除するものではなかったはずだ。
テロアーニュの『革命は、心を変えること。心を変えなければ革命は起こせない。』の一言が胸を抉る。
心に差別や区別を持っているうちは、その考え方を変えなければ、自由と平等を手にいれる革命は起こせない。
最近のテロの報道を見る度に感じることも正にこのことである。
時に可憐に、時に艶やかに、毅然と激しく、鮮やかに切なく、命を緋(あか)く燃やし尽くしたテロアーニュ・ド・メリクールそのものの中川朝子さんが其処にいた。
一人の女性の身の内側を染め尽くした革命という名の熱の赤、その赤が身の内全てを焼き尽くし緋(あか)に変わる迄を一人で描き切った、中川朝子さんの熱の紅が私の心に移り、感じるものがあった素晴らしい舞台でした。
文:麻美 雪

イるテーション
!ll nut up fam
萬劇場(東京都)
2016/07/22 (金) ~ 2016/07/24 (日)公演終了
満足度★★★★★
癒し
癒されました〜!
30分ずっと!
大人も子供もみんな可愛い(涙)
そしてドレス似合いすぎです〜雀空さん
!llnutupfam公演次も必ず観に行きます!
他の2団体も面白く、贅沢な公演でした♪

枯山水
味わい堂々
スタジオ空洞(東京都)
2016/07/21 (木) ~ 2016/07/26 (火)公演終了
飽きさせない
まだまだ見たい楽しさが最初から最後まであった。シンプルな舞台美術でシンプルな音響だがあれだけ観客を魅了する芝居は素晴らしい。推理コメディの中でも作品の仕上がりがトップクラスでスタジオ空洞で見られるのが贅沢だ。

描かれたテーブル
9-States
小劇場B1(東京都)
2016/07/22 (金) ~ 2016/07/27 (水)公演終了
満足度★★★★
楽しめました
最近の9-Statesはホントに進化(深化)しているな。テーマが哲学的になっていって、道徳とか個人の価値観の問題になってくると、ちょっと困ってしまうのですが。それでも大いに楽しめました。

だせぇ
艶∞ポリス
駅前劇場(東京都)
2016/07/27 (水) ~ 2016/07/31 (日)公演終了
満足度★★★★★
エンターテイメント・ショー
アパレル業界の話だもの、ショーだよ、ウォーキングだよ。 そこにしんみりを散りばめながらのサスペンス! と思わせておいてコメディ気味のヒューマン・ドラマ。 オモシロイよ。怖いよ。切ないよ。◆オンナは下剋上。戦う毎日。勢力、ポジション…笑顔の下に隠された本音。そして本音をブツブツ呟く彼女にハラハラドキドキ。やがて本音が吉を生み出す。いやぁ、オモシロイ。そこに、親友にもなれたであろうオンナ同士の積年の怨みの応酬。それが只の詰り合いになって…だせぇ!◆大好きな小園茉奈さんが、作品に他のキャラとは違う風を吹き込む。それが大きなうねりとなって何やら不穏な空気を巻き起こす。そして…。大車輪の活躍に大満足です。これは、もう一回観たくなる作品です。

だせぇ
艶∞ポリス
駅前劇場(東京都)
2016/07/27 (水) ~ 2016/07/31 (日)公演終了
満足度★★★★
面白かった
ああいう展開で進んでいくとは思わなかった。
単なるファッション業界を描いているのかと思いきやそうではなかった。
色んな伏線があってその理由が明らかにされていく。良い話だなぁと思わせてそれだけじゃ終わらなかった。
ホント『だせぇ』でした!

だせぇ
艶∞ポリス
駅前劇場(東京都)
2016/07/27 (水) ~ 2016/07/31 (日)公演終了
満足度★★★★
だせえ
「おしゃれ」な演劇かどうかは分かりませんが面白かったです!業界のことは知らないのですがあれもこれも「ありそう!!」と思えました。実在の人物をモデルにしたみたいな登場人物も個性的で笑えました。終演後アンケートに書いたあれやこれやを確認に行きたいくらいですが、残念。時間がありません。
追記:「刑事7人」録画で見てます。松尾さん見つけました。

風の姿で
劇団犯罪友の会
ウイングフィールド(大阪府)
2016/07/08 (金) ~ 2016/07/10 (日)公演終了
満足度★★★★
42年目の現役!昭和レトロな心が暖まる公演、これからもお願いします♪
気の良い父娘、恋する甥、嫉妬心溢れる先生、ちょっと危ない同級生、更に危ないマッドサイエンティスト…、と詐欺師の女。
昭和レトロな田舎町の、どこでも居そうな人たちの泣き笑い、それでも逞しく父娘は生きていく!
いつも観劇後、ちょっと前向きに、そして幸せな気分になるので、最近、欠かさず伺ってます。
川本さん、彩葉さん、椛さん、カオルさん、役者の皆さんお上手で、昭和レトロの世界にドップリと浸る事が出来ました。
今回、初めて拝見した(数年ぶりに復帰された)和久本さん、突き抜けたマッドサイエンティストを演じられ、やはりお上手でした。
42年目との事ですが、昭和レトロな心が暖まる公演、これからもよろしくお願いします。
(無理はせず、マイペースで)頑張って下さい。

蘇芳のレクイエム
RIN PROJECT
北池袋 新生館シアター(東京都)
2016/07/14 (木) ~ 2016/07/17 (日)公演終了
主軸
色々な要素を入れ込み、頑張っているという印象を受けました。
物語の主軸をどこに置くか(主人公?レクイエム?)をもう少しはっきりさせれば、わかりやすくなったかもしれません。

うちの犬はサイコロを振るのをやめた
ポップンマッシュルームチキン野郎
シアターサンモール(東京都)
2016/07/23 (土) ~ 2016/07/31 (日)公演終了
満足度★★★★
より贅沢に
2年前の初演よりもより贅沢な感じに。
いろいろ「遊び」を増やしたからこそ、ラストがより際立つ、そんなところ。
あと、開場パフォーマンスもパワーアップしていた。