最新の観てきた!クチコミ一覧

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グッドバイ

グッドバイ

劇団円想者

成蹊大学4号館(東京都)

2016/09/13 (火) ~ 2016/09/15 (木)公演終了

満足度★★★★★

テンポよく、明るく楽しくなる舞台
期待以上に楽しめた。後半は特に楽しい、ケラ氏の本がいいのはそうでしょうが、久し振りに面白くて涙が出たのは、芝居が良くなければないことです。幕間なし、暗転・明転がスムーズだったのも、引き込まれる一因でした。前半と後半で、人物の性根というか性格が大きく変わるのですが、よくわかる演出・演技でした。みんなイイ人にーーこうしたコメディをキチンとやっていて好感度大です。

家族の基礎 ~大道寺家の人々~

家族の基礎 ~大道寺家の人々~

森崎事務所M&Oplays

Bunkamuraシアターコクーン(東京都)

2016/09/06 (火) ~ 2016/09/28 (水)公演終了

満足度★★★★★

手でつなぐゲーム
この広い劇場をこの空気で包み沸かせる脚本・演出・パフォーマンスは見事!父の思い付きを軸足にしたカラフルな展開は、突拍子もない自然さをキープして逸らすことがない。すったもんだの末にたどり着いたそれぞれの幸せを描いた一枚を見つめていると、愉快に、嫌みなく、これからの'家族'像を考えさせてくれる。

あなただけ元気

あなただけ元気

箱庭円舞曲

ザ・スズナリ(東京都)

2016/09/08 (木) ~ 2016/09/15 (木)公演終了

満足度★★★★

no-sense man's wellness
ある1企業1組織内の社員の性格、生い立ち、論理的思考、立場などにより、こうも生き方が変わってくるのかと、苦笑しつつも熟考させられる精巧なストーリー。観劇しながら、あいつは今?あのこは今?とこれまでに職場で出会っては離れた上司や先輩、後輩の顔が次々に脳裏に浮かんでは消え。。。ひとは、他人の良い箇所よりも悪い箇所ばかりが目につき、それだけがクローズアップされるというのは真理であり、世の常。他人から良く見られたい、褒められたいという欲求を、自分以外のひとの長所を探すエネルギーに変換できたら。。。と小さな希望を胸に秘めつつ、、、我ら日本人のアイデンティティって一筋縄ではいかないな・・・としみじみ。これだけの大きな難問を2時間に纏め上げた脚本・演出の古川氏に感謝。

ネタバレBOX

2年まえに中小企業から、大企業に転職した家人に観劇を薦めたい一作。歯車となるのはしょうがないとはいえ、(自らの誇りである)自分を見失うなと。
あなただけ元気

あなただけ元気

箱庭円舞曲

ザ・スズナリ(東京都)

2016/09/08 (木) ~ 2016/09/15 (木)公演終了

満足度★★★★

※画像はイメージです
チラシ写真から家庭劇と勝手に想像し事前情報はスルーしていたが、予想を覆す感想を目にしチケット確保。
舞台となったこの会社も夜遅くまで灯り点けて仕事してたんだろうが、現実社会でも遅くまで灯る明かりが目につく、数多の貴社は大変なんだろな。
個人的に会社組織が海外に及ぶような職種につく事はなく、想像の範疇ではあるが多少誇張が過ぎる場面もあったように見えた。しかし、この手の職場あるある舞台は好きだ。
悲しいかな、観劇日には空席も多かったが、宣伝の仕方をもう少し考えたほうが良いのでは。また、なるべくなら現役の会社員に観てほしい舞台と勝手に思った。
面白かったです。
約2時間。

朝食まで居たら?

朝食まで居たら?

劇団青年座

俳優座劇場(東京都)

2016/09/08 (木) ~ 2016/09/11 (日)公演終了

満足度★★★★★

感慨深かったです。
大人の演劇。喜劇だとは思いますが休憩前と後の印象の変化、スピードの変化が印象深い。男性の女性へのコンプレックスからの思慮、遠慮深さ、逆に女性らしさ。タバコという舞台装置の醸し出す懐かしさ。後半に複雑さも感じましたが堪能させていただきました。

ひなあられ

ひなあられ

演劇ユニット「みそじん」

シアター風姿花伝(東京都)

2016/09/07 (水) ~ 2016/09/11 (日)公演終了

満足度★★★★★

微笑ましい...面白い!
本当に”喫茶店・ひなこ”の客になり横で見聞きしているような感じである。登場するのは三十路女、四十路女の10名。そこはやはり恋愛・結婚話が中心になる。ちょっと痛くておもしろあったかい演劇、というフレーズ通りであった。

さて「みそじん」は、お座敷公演は何度か観ており、その4姉妹の人物造形、立場という関係を濃密に描いている。本公演は劇場公演ということで「第1回公演」と銘打ったという。お座敷という小さい空間からシアター風姿花伝という少し大きな場所に舞台を移し、10名の女優が彩り豊かな花をそれぞれ咲かせたようだ。
(上演時間2時間弱)

ネタバレBOX

舞台は喫茶店内をしっかり作り込んでいる。上手にトイレ、その奥に店出入り口。下手はカウンター、その壁には飾り棚。中央にはテーブル・椅子が配置されている。カウンターには、公演タイトルに因んだ雛人形が飾られている。

梗概というよりは、その登場人物の紹介が面白い。3姉妹と店の常連客が織り成す恋愛、結婚話が中心である。長女は競馬場通いの46歳、次女はこの店を実質的に切り盛りする35歳、三女は結婚間近いの30歳。若い(35歳)アルバイトもいるが、常連客はパチンコ狂の女、夫婦仲冷え切り女、離婚を繰り返す女、万引きGメン、砲丸投げの選手と個性的な面々。ドタバタ騒動の繰り返えしであるが、実に微笑ましい。近所にこんな喫茶店があれば自分も行ってみたいと思わせる。

この物語中、雛人形は飾ってあり、それ故婚期が遅れるような。婚期が遅れる...片付けも満足に出来なければきちんとした女性になれず、お嫁さんにもなれない。「お雛さまを早くしまわないと嫁に行き遅れる」と言って躾る。また、早く飾り出すと「早く嫁に出す」、早くしまうほど「早く片付く(嫁に行く)」。雛人形は婚礼の様子を表しており飾る時期を娘の結婚に準えるなど様々な理由があるようだ。いずれにしても親心のようであるが...本公演では親はいない。出来れば親の陰が見えれば印象的だったかもしれない。

女優10名とも適材適役といった感じで、本当に実在しているかのようである。何しろ生き活きとしている。市井に見る出来事をデフォルメして観(魅)せる。できれば、この年代であれば介護、姑仲、子育、もしくは働く形態(正社員OL、派遣社員、パート、アルバイトなど)の苦楽のようなもの。もう少し社会との関わりが見えると...個人的にはそんな場面も見たかった。

次回公演も楽しみにしております。
いつか

いつか

ねこのした

新宿眼科画廊(東京都)

2016/09/09 (金) ~ 2016/09/13 (火)公演終了

満足度★★★★★

無題1935(16-225)
19:30の回(曇)

19:10開場、4人は自習なのか...メモを回して何か書き込んでいる。
19:20前説、丁寧な語り口でよく聞こえる。
19:30チャイムが鳴り、開演~20:22終演。
20:24~20:32アフタートーク。

以下、思ったことなど。

戯曲を斜め読みし、2回目となると見えてくることや聴こえてくるものがありました。

もし、もう少し大きな会場だったら4面囲い或いはコの字にしたでしょうか。また、客席に対して斜めに設置すれば役者さんたちの表情がもう少し見えたのかな(?)と思いました。シーンによっては手前の人(背中)に隠れて向こう側の人も見えない..など

音楽の使い方は今回気がつきました。ここもせっかくなので観客が気づくきっかけがあってもいいかなと思ったのですが、もしかして1回目で気がつかなかったのは私だけか?

1回目、お客さんから男子学生の心情変化に関する質問がありましたが、やはりやや強引な展開に思えました(何かちょっとした誤解がきっかけで...というほうが観ていて自然かも)。

学生さん+役者さんという混合チームだそうで、なのに実に自然なやりとり。話しだすタイミングや口調、速さも。

壁に沿って立っているのは、出ハケに時間がとられないのと、教室に残っている学生との関係が維持されているように感じられ、よかったと思いました。
他の芝居でもこの演出(客席の指定の椅子に座ることもあり)はたまにあり、もしかすると私がこのパターンを好きだからかもしれません。

横浜国大(@三ツ沢上町キャンパス)、東京理科大+家政大(@バビロン)、高校演劇部の同期(@兎亭)、いずれも最近初めて観た学生さんたち。
みな個性的でまっすぐ、次の公演も観たいと思うのでした。

緋色の刻印

緋色の刻印

激嬢ユニットバス

ワーサルシアター(東京都)

2016/09/07 (水) ~ 2016/09/11 (日)公演終了

満足度★★★

一寸ばかり焦点が絞り切れない
激バス・メンバーの南かおりが初の脚本・演出に挑戦、ということで、一応の及第点は得られただろう。本文の説明とは少し違った展開ではあったが、剱伎衆かむゐの力を借りて、時代劇エンターテインメントとしての殺陣シーンにも見応えがあるし、実は、的な最後の展開も面白い。ただし、3つのグループの混在が、ちょっと分かりにくい面もあったとは思う。その分、焦点は絞りきれていない気がした。

泡雪屋浪漫譚

泡雪屋浪漫譚

あんっ♡HappyGirlsCollection

ザムザ阿佐谷(東京都)

2016/09/11 (日) ~ 2016/09/11 (日)公演終了

満足度★★★

この世界観は
大島朋恵出演ということで観に行った。伝説の縄師・有末剛の緊縛夜話シリーズだが観るのは初めて。今回は芝居仕立てで観やすい作りになっていたのではないか。ただし、芝居としては、それほどクオリティが高いとは言えないようにも思うし、縄を見せるのには物足りない感じが否めない。

「よかった。」

「よかった。」

劇団振気楼

東京大学駒場Ⅰキャンパス(東京都)

2016/09/11 (日) ~ 2016/09/12 (月)公演終了

満足度★★★★

アンヴィヴァレンツ
 タイトルの”よかった”は、吉田という空気の読めない男の発する科白から来ている。約40分の短編である。

ネタバレBOX


 舞台は、社会福祉の講義を取っている学生5人が所属しているサークルでの話だ。5人の内訳は男3、女2である。女のうち1人はとてもナイーブで傷つき易い。また、吉田と呼ばれる男は、空気が全く読めず、為に小さな頃から己を否定され続けてきていて、他人からは一段格下に観られている。無論、このことを根に持っているから、コンプレックスが非常に強い。冒頭、皆が集まって話をしている時に、何故「福祉」を選んだのかを話し合う機会があったのだが、他の者は皆それなりの合理的な理由を述べたのに対し、吉田だけは吠えるような大声で叫ぶ。この異様な様で、彼のコンプレックスの深さ、異様が分かる仕組みだ。その後、飲み会のあった翌日から、ナイーブな子が授業にもサークルにも訪れなくなり1週間が過ぎた。皆が心配していると漸くやってきた彼女は、原因を話すことになった。それによると福祉施設を襲って凄惨な殺傷事件が報道されたのを見て、自分が関わろうとしている福祉施設で暮らす人々が晒されている偏見などの状況を知るにつけ、果たしてこのまま、この道を歩いてゆくことが出来るのかや、もしまたこのような事件が自分の関わる施設で起きたら、と考えて悩んでいたのである。気分転換に皆でカラオケに行くことになったが、吉田だけは、傷口に塩をすり込むような言動を取り、彼女はまたsふさぎ込んで泣き出してしまった。その後、彼女は吉田の立場をフォローしようとするが、逆にそれを自分を馬鹿にしていると感じた吉田はパニックを起こしてしまう。暗転後、頭から毛布を被ってごろ寝をしている吉田に電話が入る。そこで吐いた吉田の科白がタイトルになっている。
 福祉サークルのメンバーの中でも苛められている吉田。この構図が太い縦軸。苛めているのが福祉に携わろうとしている人間であることは無論アイロニーである。
 然し、メンタルケアも要する福祉の現場で施設収容者の様子や状態から何も読み取ることができず、間違ってはいないものの、世間で言い古された一般論を盾に自らの真の観察を隠し、患者を傷つけるような言辞を平気で弄するようなキャラクターが、福祉士としての資格を持つとしたら? という問いかけも含んでいる点は見逃せない。
 この辺りの事情を読み違えるとアンヴィヴァレンツに陥るという問題も提起していて興味深い。それは当に現在我々が向き合っているF1人災のようであるのだから。
朝食まで居たら?

朝食まで居たら?

劇団青年座

俳優座劇場(東京都)

2016/09/08 (木) ~ 2016/09/11 (日)公演終了

満足度★★★★★

よかったです
素晴らしいセット、素晴らしい役者さん達。
真面目な中年男性と人生を楽しんでいる若い女性の、ちぐはぐな感じが面白く、ときに切なくて、感動しました。

MOMO-TARO

MOMO-TARO

放課後ランナー

ウッディシアター中目黒(東京都)

2016/09/08 (木) ~ 2016/09/11 (日)公演終了

満足度

言わないでおこうと思ったけど
珍しく知り合いが出てたから行った公演だし、何も言わないでおこうと思ったんだけど、こんな絶賛のコメが出たら、勘違いしちゃうと思うから、書かせてもらう。

ここまで役者がひどい公演って、まずないわ。
台本は悪くないけど、一生懸命やりゃいいってもんじゃないでしょー。

最初の方の劇団員のを見たんだけど、主役の男性に同情しちゃったもんね。
客席も知り合いばかりだから、みんな悪いこと言わないだろうし、こっちも言わなかったけど、やっぱり、義理で見に行っちゃダメだね。

この劇団の今後のために書かせてもらった。

朝食まで居たら?

朝食まで居たら?

劇団青年座

俳優座劇場(東京都)

2016/09/08 (木) ~ 2016/09/11 (日)公演終了

満足度★★★★★

1970年!
少しも古びてない。(冷蔵庫の霜取りぐらいである。知ってる人は50代以上?)ジョージが今も生きていたら100歳を超える。現代からすると他人をすぐに家に入れるのはちょっと怖いと思うが、このころの作品には結構ずかずか他人の家に入り込む人がいたと思う。後のイタリア映画の名作「家族の肖像」にも影響を与えたのではないだろうか。幕が上がった時にセットの見事さに息をのむ。そのセットに負けない俳優たちの演技。とても楽しい2時間半だった。

「一炊ノ夢」~邯鄲より~

「一炊ノ夢」~邯鄲より~

ARTE Y SOLERA 鍵田真由美・佐藤浩希フラメンコ舞踊団

日本橋公会堂ホール「日本橋劇場」(東京都)

2016/09/08 (木) ~ 2016/09/09 (金)公演終了

満足度★★★★

独創的
フラメンコを基礎にした独創的な舞台。和洋折衷が全く違和感なし。特に大太鼓の入った場面は衣装も着物をアレンジしたもので、素敵。題名のごとく、ひと時の夢のようにあっという間に時間が過ぎた。

コンドルズ20周年記念超特別大感謝公演

コンドルズ20周年記念超特別大感謝公演

コンドルズ

NHKホール(東京都)

2016/09/09 (金) ~ 2016/09/10 (土)公演終了

満足度★★★★★

コンドルズ
普段ダンスはあまり見ないのですが、明けウルで書き初めの先生だった安田先生が出演されるので見に行きました。総勢18名が舞台狭しと迫力のダンスシーンもあったのですが、コントあり、人形劇あり、影絵ありとまるで踊るコント侍(?)。キャストが客席に降りて来て拍手しまくるという演目(?)もあって、なんと言う偶然!私が握手したのは安田先生でした!!チケットを買ったのがずいぶん前だったので2階とは言えNHKホール、5000円くらい払ったと思っていたのでしたがあとでチラシを見たら2016円、超特別大感謝価格だったんですね。プラス★★★★★!!

時代絵巻AsH 特別公演 『白瓊〜しらぬい〜』

時代絵巻AsH 特別公演 『白瓊〜しらぬい〜』

時代絵巻 AsH

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2016/09/08 (木) ~ 2016/09/11 (日)公演終了

満足度★★★★★

じわっと・・・・・
会津出身の私としては、会津人を会津魂を、潔く美しく描いて頂いた事、実に嬉しい限りです。“こづゆ”とか“飯盛山”とか懐かしい単語も心そそられました。
いつも思うのですが、こちらのお話に悪人はいません。登場人物たちは否応なく押し寄せる時代の波に翻弄され、戦っている。その立ち向かわなくてはならない彼らの姿勢がいつも美しい。それがこの劇団の大きな魅力だと思います。今回も少年達のあまりにも真っ直ぐな想いに涙がじわっと溢れてきました。前回は使いこなせていなかった舞台の大きさも、今回はしっかり使いこなしていたようにも思います。
あえて、難を言えば、舞台栄えを考えると少年らしい白があれば(襷でも鉢巻でも)、もっと映えるのではないかと。また、その彼らの苦難が短すぎる気がしたのは、彼らが素直すぎる少年だからなのでしょうか?もう少し出撃から自刃するまでにもう少しボリュームが有ると良いのではと感じました。

奪われた手紙

奪われた手紙

劇団ショーマンシップ

in→dependent theatre 2nd(大阪府)

2016/08/20 (土) ~ 2016/08/21 (日)公演終了

満足度★★★★

GHQ民間検閲局が没収した手紙、を待ち続ける人たちは…
思想統制のためGHQが設置した、手紙を検閲する民間検閲局。

戦後、生き別れになった家族のもとに届けられるはずの手紙、
思想統制のため、親・子供の安否の手紙まで没収する民間検閲局。
親・子供が亡くなったと知らず待ち続ける家族達の不幸。

検閲局を舞台に、長崎の被爆、戦争や思想について問いかける公演!
情熱が伝わってきます。

新しい事実が分かる度、公演を重ねる度に、リニューアルしているそうです。

雨の日と月曜日のレヴュー

雨の日と月曜日のレヴュー

劇団回転磁石

シアター・バビロンの流れのほとりにて(東京都)

2016/09/02 (金) ~ 2016/09/04 (日)公演終了

満足度★★★

今の自分達だから出来る作品を
低予算でよく頑張ったセットだと思った。またレビューシーンも綺麗なお嬢さん揃いで、絵になる。しかし、肝心のストーリーの方は浅くて甘い。マリーとルイ、そしてマリーを愛する男。愛情が感じられない。各キャラの掘り下げが足りない。何故こういう行動をするのか?もっと突き詰めて物語を作っていくと、もっと深い世界が造れるのではないかと思うのだが・・・。背伸びをせずに今の自分達だからこそ出来る表現をした方が良いのではないかと思う。

たまことゆかり

たまことゆかり

週末女優

要町アトリエ第七秘密基地(東京都)

2016/09/07 (水) ~ 2016/09/11 (日)公演終了

満足度★★★

大福
面白い。60分。

ネタバレBOX

高校
地味なゆかり(川嶋一実)は、密に憧れているたまこ(小瀧万梨子)が、学際のバンドに出ないこと、バンド仲間の大久保君の子を妊娠したこと、それを堕胎することをなど聴き、逆にハッパをかけ二人でステージに立つ。
二十代後半
小さなステージで歌を続ける二人だったが、たまこはゆかりのステージ態度が気に食わないと説教を始める。その流れでゆかりが大久保君と付き合っていること、プロポーズされたことを言及するが、ゆかりは結婚しないで歌を続けると宣言する。
三十代後半
カバー曲で食いつなぐ二人。ゆかりはたまこに新曲を書けと迫るが、たまこはもう才能がないこと、大久保君とヨリが戻って結婚して子供がほしい、歌をやめると覚悟を決める。
四十代後半
一人ステージにたつゆかりの楽屋にたまこがやってきて、二人酒を交わす。たまこが何か困っていると見抜くゆかりに、たまこは仕事を紹介してほしいと申し出るが、断、すごすご帰ろうとする。帰る前になぜ歌を続けるかゆかりに問うと、高校の時の堕胎した子のことを思って、歌を続けているんだと、ゆかりは答える…。

60分で、女二人の半生を描く。テンポがよくてやりとりも面白味がある。ニガニガしい内容でも後味は悪くない。
ただ、逆にアクが少ないような気がして、物足りなさも感じる舞台だったかな。

ATで、初演は同性愛よりで今回あ大久保君よりな展開とのことだったが、どっちかっていうと、同性愛よりの話で見たかったかな。友情と愛情を越えて、結局孤独に行き着くというね。
『水はけのよい土地』

『水はけのよい土地』

無隣館若手自主企画vol.13 早坂・福嶋企画

アトリエ春風舎(東京都)

2016/09/09 (金) ~ 2016/09/12 (月)公演終了

満足度★★★

深夜コンビニバイト
面白い。70分。

ネタバレBOX

仲良しのいち子(永山由里恵)とミカ(北村汐里)。真面目で友達のいなかったいち子にミカが話しかけ仲良しになり、二人学校帰りに寄り道したり「鏡の家」を見つけたりして、思い出を作る。私立中学受験に失敗し同じ中学校に入学するも、ミカはいじめられいち子は、あこがれの先輩と付き合うなど微妙に距離ができ、とあることでミカは足を負傷、転校することとなり、いち子は罪の意識を持ちながら人生を歩む。そして二人再開するが…。
台風の晩、コンビニでいい加減な店長(船津健太)と入店して間もない店員の松田(小田原直也)の二人は、四苦八苦しながらも業務を続け、明け方、年老いたいち子が、店を訪れる…。

いち子とミカの思い出の場所である鏡の家のあった場所がコンビニになってたという話。別々のような話で、演劇的にクロスさせつつ、いち子らの子供から大人になりつつスレ違う寂しさと、妙なテンションで台風の晩を過ごす店長らの抜けた話のバランス感覚はよかった。やや退屈に感じるシーンもあって、もっと濃密なシーンがあるとよかったかな。

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