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エリちゃんの呪い

エリちゃんの呪い

法政大学Ⅰ部演劇研究会

法政大学市ヶ谷キャンパス 外濠校舎 多目的室1番(東京都)

2017/03/04 (土) ~ 2017/03/07 (火)公演終了

満足度★★★★

 母に良く似た妹の愛くるしく人に好かれる顔立ちとキャラに対し、エリの素顔は醜いとは、母のいつもの言葉。

ネタバレBOX

アイドルユニットとしてモデルとして活躍する姉妹ではあったが、エリは整形した顔がスポットライトの熱でぐじゅぐじゅに溶けて正体がバレてしまうのではないか、との強迫観念に苛まれ続けている。
 ただし、現在は姉妹だけで生活をしているのだが、エリを可愛くないと言い続けると同時に、女の子は可愛くないとね、とも言い募る母の言葉が、エリに突き刺さって離れることはない。その苦しみから逃れる為か、エリはいつしか麻薬を常用するようになっていた。この薬が効いている間だけは、顔が溶け出す恐怖からも、自分が醜いという観念からも逃れることができる。何だか元気が出て心も魂も落ち着いた気分になれるのだった。
 そんな姉の薬物中毒もメディアに知られることとなり、アイドルユニットはスキャンダル騒ぎに巻き込まれるが、メディアの様々な指摘、興味本位の質問に対し、姉を庇い続ける妹の心とメディアの観方のギャップには、今更ながら痛みを覚える。
 80分程の尺だが、描かれているのは、メンタルなレベルで追い込まれた少女の不眠や心の折れそうな状況下での痛み。これはこれで良く理解できるのだが、尺を120分くらい迄延ばして薬の入手経路など裏社会のことを描き込んだ方が更に物語は深刻味を増し、深みを増したハズだ。そこまですると取材などが大変だったり、話がややこしくなって収拾が付けられなくまる懼れもあって割愛したのだろうが、取材者の科白の中にそれを示唆する科白を入れて示唆することも含めて大人を納得させる突っ込みも欲しかった。

ジゼル

ジゼル

ポポポ

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2017/02/16 (木) ~ 2017/02/20 (月)公演終了

満足度★★★★★

昭和の時代背景とともに、人が生きていく上でのせつなさが、とてもよく表現されていたと思います。バレエを思わせるような後半のダンスも良かった。

三人でシェイクスピア

三人でシェイクスピア

劇団鳥獣戯画

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2017/03/07 (火) ~ 2017/03/07 (火)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2017/03/07 (火) 19:00

座席1列

第227回です。今更、コメントを書くのも恥ずかしいロングランです。
今回は昨年11月」に続き2回目の観劇となりました。前回の観劇後、長男(現在21歳)に、「ウルトラマンティガでオビコをやっていた赤星昇一郎さんの舞台を観てきたよ。「3人でシェークスピア」っていう舞台でさ、シェークスピアの全作品を3人で演るって趣向なの。」と話しました。

ちなみに、赤星さんのオビコを長男が観たのは18年ほど前に録画なのですが、その後何度も観ているので、オビコは次男を含めた家族全体の共通言語と化しています。ちなみにウルトラセブンのキュルウ星人ーあの大鉄塊のーでも通じます。

しかし、面白かったよ、と締めくくるも、筋を話そうとしても話せない。だって、筋なしなのだもの。ということで、今回、百聞は一見にしかず。連れていくことにいたした次第です。

月一公演で、稽古はどうしているのかな、などと余計なお世話をしながら、今回は周囲に気を配る余裕あり。リピーターの方もいるようですし、未だに「怪物ランド」の赤星さんとして覚えている方が多いのも、感心しきり。

長男も楽しめたようですし、私の方も前回に続き楽しませていただきました。
評価に関することは書けません。だって、スジなしなのですから。

ちなみに年間おおよそ12回見れて6000円のモモちゃんシートって、1回500円ということだよね。近くに住んでいたら、買ってもよかったのに。

ネタバレBOX

やはり、大筋での展開は変わりませんが、やはりアドリブ部分は変わりますし、セリフも少し変化しています。(例えば、冒頭、前回は最前列の私は「お地蔵さん」でしたが、今回は「大仏」でしたし、観客に知っている作品を尋ねる際に今回は「ジョン王」に行きつく前に「ヴェローナの二紳士」が入っておりました)
「母さん、たぶん俺ら、人間失格だわ~キャンピングカーで巡る真冬の東北二十都市挨拶周りツアー♨いいか、お前ら事故るなよ、ぜったい事故るなよ!!編~」

「母さん、たぶん俺ら、人間失格だわ~キャンピングカーで巡る真冬の東北二十都市挨拶周りツアー♨いいか、お前ら事故るなよ、ぜったい事故るなよ!!編~」

MICHInoX(旧・劇団 短距離男道ミサイル)

Studio+1(宮城県)

2017/03/01 (水) ~ 2017/03/05 (日)公演終了

満足度★★★★

太宰治の「人間失格」と、目の前の3人の(演劇で身を持ち崩した)俳優の人生の断片が、コラージュされ、やがてその境界線を曖昧にしていくという作品の枠組みが、驚くほどのリアリティを持って迫ってきました。
心身共に裸になればいいというわけではありませんが、それだけの開き直りを見せつつも、きちんと作品を見せようとする謙虚さ、上品さを感じさせる俳優たちには、心魅かれるものがありました。前説で「わりとすぐ脱ぎます!」と宣言して、本当にわりとすぐに脱いでいたのも爽快でした。
衣装や小道具を俳優自らとっかえひっかえする手作り感あふれる上演。観客とのコミュニケーションも多用され、サービス精神にあふれ、愛嬌も感じさせますが、それだけに終始しない作劇、演出だったとも思います。ネットメディア、サブカルチャーネタを挟むガジェット感あふれる見せ方は、現代に生きる個人の孤独にも触れるところがあり、また、古典芸能的な要素、アングラ的な要素なども(的な、ではあるのですが)さまざな演劇のジャンル、歴史とつながる回路を感じさせなくもありません。
キャンピングカーでの東北ツアー企画も含め、「東京で何千人を動員!」とは違う、もっと身近な演劇のあり方を夢見させる上演でもありました。

鬼泪 〜激情編〜

鬼泪 〜激情編〜

カプセル兵団

シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)

2017/03/04 (土) ~ 2017/03/12 (日)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2017/03/07 (火) 14:00

鬼の最後の台詞に泣きました。
ハンカチ必須です、

いちごオレ飲みながらアイツのうわさ話した

いちごオレ飲みながらアイツのうわさ話した

ロロ

こまばアゴラ劇場(東京都)

2017/03/04 (土) ~ 2017/03/13 (月)公演終了

満足度★★★★

vol.4『いちごオレ飲みながらアイツのうわさ話した』観劇

ネタバレBOX

vol.1で傷心の余り樹海まで行った海荷が戻り、復活した仲良し三人組が中庭で海荷の新しい彼氏をどのようにして見付けようかと思案する話。

それにしても、海荷の実像にはびっくりしました。

vol.3は後日観る予定で、話がつながらなかったらどうしようかと思っていましたが杞憂でした。それと、妄想と現実が結びつく不思議な話からオカルト話に進み心配しましたが、こちらも杞憂に終わりホッとしました。

海荷と群青をくっつけようとした二人なのに、瑠璃色も関心があったようで、切ない乙女心が良く表現されていました。
鬼泪 〜激情編〜

鬼泪 〜激情編〜

カプセル兵団

シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)

2017/03/04 (土) ~ 2017/03/12 (日)公演終了

満足度★★★★★

最初の音から圧倒された2時間半でした!
アクションやパフォーマンスにも注目です!

The Dark

The Dark

オフィスコットーネ

吉祥寺シアター(東京都)

2017/03/03 (金) ~ 2017/03/12 (日)公演終了

満足度★★★★★

英国らしい重いお芝居かと思いきやテンポの良い内容でとても面白かった。
同時多発性のお芝居?とのことで3家族が展開していく会話や細かい動きなど物語が進行していくにつれどんどんハマっていった。
それぞれの会話がリンクしていたり大笑いではないけどクスッと笑えるようなシーンもとても多かった。
セットや照明に小道具と細かいところまでこだわりを感じられていてもう一度観たくなるお芝居だった。

ひとごと。。

ひとごと。。

劇団だるめしあん

【閉館】SPACE 梟門(東京都)

2017/02/22 (水) ~ 2017/02/26 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2017/02/22 (水)

熊本の震災を取っかかりとして自分の内面についていろいろ考える女性劇作家、という謂わば「エッセイ演劇」、故郷の震災被害に端を発して……という点ではミナモザ「ホットパーティクル」(2011年9月)を想起するが、本作はむしろ主人公の内面が描かれることで全く異なった芝居になっており、そんな違いも考えるとより面白い。
また、冒頭の1場面を見ていてかつてチャリT企画がみきかせプロジェクトで上演したリーディングも思い出した。題材と手法に通ずるものがあったのだが、やはり似て非なるものになっているのが作家の個性というものか?
1月のゆうめい「弟兄」のような私演劇(=「私小説」の演劇版)にしても本作のようなエッセイ演劇(いや、やはり私演劇か?)にしても「どこまで事実でどこまでフィクションか?」と考えながら観てしまい、それもまたこのテの作品の楽しみ方?
なお、ある場面でドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」を思い出してニヤニヤ。(個人の感想です)

ネタバレBOX

やはり温泉に一緒に行くという状況は定番?(笑)
さようなら

さようなら

オパンポン創造社

in→dependent theatre 1st(大阪府)

2017/03/03 (金) ~ 2017/03/06 (月)公演終了

満足度★★★★

変わらないと思っているけど、回り見たら、先が見えてしまって現状でもいいんだけど、なんか、もやもや感があって、どうしたら良いのかな?ということを表現していたのではないのでしょうか?
共感出来るところもあって、楽しいと言うか奥が深かったお芝居でした。
ありがとう♪♪♪♪

ノコッタ。

ノコッタ。

カンムリプロデュース

パールホテル両国・3階会議室(東京都)

2017/03/01 (水) ~ 2017/03/12 (日)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2017/03/07 (火) 19:00

なるほど!そう言うことか!の連発!
暖かくて、一日の終わりにありがとうと、言いたくなる舞台でした。最後にたくさんのものがノコッタ!良かった!
さて、なにがノコッタのかは、観て確かめて、暖かい気持ちにさせてもらうのをお勧めします。

鬼泪 〜激情編〜

鬼泪 〜激情編〜

カプセル兵団

シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)

2017/03/04 (土) ~ 2017/03/12 (日)公演終了

満足度★★★★

いろいろと詰め込んだエンターテイメントな作品でした(^-^)

惜しむらくはタメが無く
ポンポンと登場人物たちが出てきたりするのが
しゃーないかなぁと思えた
2時間半の大作♪

後に出てきそうなキャラの先触れ台詞とか噂といった
伏線=仕込みやら
各キャラの心情や行動背景とかも
さらっと描けてたら~なども感じやした

ネタバレBOX

開演前の過去作の動画投影とか
アンケート用紙を今回は廃してました
(アンケートはWebにしたそうです)

”泣いた赤鬼”がベースっぽかったけど
青鬼さんの影が無かったなー
人間が好きで味方してくれる赤鬼さんの心情は
きちんと描かれていましたが
その話というか回想話の
差込みポイントはもっと全体話の前の方とかにしたほうが・・とか感じた

ずーと猫背で頑張る赤鬼さんは
なかなかインパクトあったけど
演じるの大変だったろうなぁ~と感想
(扇子で扇がれていて気持ちよさげにしていたのが可愛かった)

チャイルド回で舞台後ろで小児を抱えた
お母さん達が観劇できてたけど
始終泣き通しだった子は
お母さん あやし方とか大丈夫?と思ったですよ
乳飲み子抱えたお母さんには
ありがたい公演回でしたが
観劇側のお母さんも自身が安心して観劇する準備などは
いろいろ手立てを考えた方がよかったのではなかろうか・・とも感じた
劇団側は後方に座席配してたが
暗闇を怖がるお子さまも多いから
微光常備灯などを考えると良いのでは?とも思ったですよ
いちごオレ飲みながらアイツのうわさ話した

いちごオレ飲みながらアイツのうわさ話した

ロロ

こまばアゴラ劇場(東京都)

2017/03/04 (土) ~ 2017/03/13 (月)公演終了

満足度★★★

鑑賞日2017/03/07 (火)

ネタばれ

ネタバレBOX

ロロの【いつ高シリーズ 】を観劇。

全部で四話があり、各一時間の中編である。
今作は一話と二話を観劇。

一話は昼休みの教室が舞台で、二話は深夜の教室が舞台。

校内で幽霊が現れる?という噂で持ち上がっている生徒の将門、朝、楽の三人は、肝試しに深夜の教室に忍び込んでいく。
するとそこには学校には登校出来ない病的な女生徒が、教室に仕掛けた盗聴器を聞きながら、昼間の学校の様子を楽しんでいる。
そして在学中に亡くなった女生徒も、幽霊になって現れてくるのである。
こんな状況で展開していくのだが、展開らしい展開はなく、三人の生徒と病的な少女、幽霊になった少女のちょっとした束の間の時を描いている。
その束の間を、皆で夢中で音楽を聞いていたり、誰それが好きだ嫌いだという噂話しをしたりと、青春を謳歌している爽やかな姿を見る事が出来るのである。
そこには同世代の男女にしか味わえない甘い時は、誰にも平等に存在し、学校というのは人生の中で、一番楽しい瞬間を過ごさせてくれる場所ではなかったのだろうか?
と少しだけ郷愁を感じさせてくれる内容であった。
音楽劇「予兆・・DAPHNE」

音楽劇「予兆・・DAPHNE」

DANCETERIA-ANNEX

山手111番館(神奈川県)

2017/02/24 (金) ~ 2017/02/25 (土)公演終了

満足度★★★★

あくまでも本編の「予兆」に過ぎない今作はややボリューム不足に感じましたが
しかし神秘的で素敵な世界観に魅了され、7月下旬の『DARK ORCHID』に期待がとても高まりました。
わくわくする時間をありがとう!

いちごオレ飲みながらアイツのうわさ話した

いちごオレ飲みながらアイツのうわさ話した

ロロ

こまばアゴラ劇場(東京都)

2017/03/04 (土) ~ 2017/03/13 (月)公演終了

満足度★★★★★

ロロ今回も最高だった。NO5も楽しみ。ぐんじょう君は次に出るのか。3人の恋は今後進展するのか。色々楽しみ。

鬼泪 〜激情編〜

鬼泪 〜激情編〜

カプセル兵団

シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)

2017/03/04 (土) ~ 2017/03/12 (日)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2017/03/07 (火) 14:00

とても素晴らしい舞台でした。
役者さんはもちろんのこと、パフォーマー、音響、照明等々、全てが素晴らしかったです。殺陣もすばらく、音響さんとピッタリの大迫力でした!
じっくり舞台に浸りたかったなぁ〜。
こどもデーと撮影可能で、舞台に集中できず。
観る方の集中力も問われました。(笑)
まだまだダメだなぁ〜。自分は。

アニソン・ヴィランズ

アニソン・ヴィランズ

ファントマ

近鉄アート館(大阪府)

2017/03/03 (金) ~ 2017/03/05 (日)公演終了

満足度★★★★

デビルマン好きだったなあ。ピノコも好きだった。
懐かしかった。
よしひろさんのドラえもんも可愛かった。

ねこのいる家

ねこのいる家

劇団ポコポコ

シアター・バビロンの流れのほとりにて(東京都)

2017/03/03 (金) ~ 2017/03/05 (日)公演終了

満足度★★★

劇場につくと タイトル通りに地面に置かれたタイトル看板の前で日向ぼっこをしているにゃんこ(=^・^=)がおりました。これは絶対看板にゃんこだなと思ったのですが近所の飼い猫でした。開演前に偶然といえども癒されたのは私だけではありませんでした。お芝居は正直 可もなく不可もなく・・・ でもキャストの皆さんの滑舌の良さと熱演が伝わってきました。

エリちゃんの呪い

エリちゃんの呪い

法政大学Ⅰ部演劇研究会

法政大学市ヶ谷キャンパス 外濠校舎 多目的室1番(東京都)

2017/03/04 (土) ~ 2017/03/07 (火)公演終了

満足度★★★★

渋谷辺りでの上演が最も効果的だと思われる作品。
ピンクの汚部屋が印象的。
「美」に固執した生き方を選んでしまったエリカ。
外見美を存在意義と思い込んでしまっている。そして覚せい剤の罠。
心の闇と薬の恐ろしさを説教臭く無くポップに描いているところが、若者から若者に向けてのメッセージらしくて好感。
社会的意義のある公演だからだろうか、しっかりしている。
そう、ポップでカラフルなのにとてもしっかりしている。

METEORITE

METEORITE

Emergency×Emergency

ワーサルシアター(東京都)

2017/03/03 (金) ~ 2017/03/05 (日)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2017/03/04 (土) 14:00

 綻び始めた桜の蕾が寒さに微かに震える土曜日の昼下がり、八幡山ワーサルシアターに、劇団おぼんろの末原拓馬さんとわかばやしめぐみさんの出演していたEmergency×Emergency vol.1『METEORITE』を観に行って来ました。

 いつも、劇団おぼんろや末原拓馬さんの『ひとりじゃできねぇもん』でお会いする方たちで、初日にも見た方たちにお話を聞いたところ、「今回の舞台は説明するのが難しい」「ブログに感想書くの難しい」と皆さん挙って仰っていた。

 通い慣れた八幡山ワーサルシアターの扉を開け、足を踏み入れたい目の前に広がっっていたのは、真ん中をヴァージンロードか、天の河かと思わせる一筋の道、その両側に対面式に客席があり、相対するように天井からぶら下げられた白いブランコ。

 首を右に巡らせると、細く、人ひとりとチェロがやっと置けると小さな1段高い小さなステージがあり、その上で、チェリストヨース毛さんのチェロの生演奏に乗り、舞台の幕が開けて行く。

 観始めて、皆さんの言っていた「説明するのが難しい」という意味を知る。

 それは、ストーリーがあるようで無く、無いようで有り、更には末原拓馬さんの世界感はしっかり有るのに、劇団おぼんろとも『ひとりじゃできねぇもん』とも全く違う世界、今まで末原拓馬さんが描いて来たのとは、違う世界が目の前に広がり、巻き込まれ、この身が放り出され、今まで見たことの無い世界に佇み、浮遊しているそんな感覚を抱いた舞台だから。

 1月にこの場所で観た、末原拓馬さん作・演出のOuBaiTo-Riの『グレートフル・グレープフルーツ』の時も、これまでとは違う末原拓馬さんの世界を目の当たりにして凄いと思ったけれど、今回の『METEORITE』は、『グレートフル・グレープフルーツ』とはまた違う、これまでとは違う観たことの無い、末原拓馬さんの世界であり、凄いものを観てしまったという舞台になっていた。

 『METEORITE』=メテオライトとは隕石のこと。この舞台がなぜ『METEORITE』というタイトルなのか、舞台を観終わった後に解る。

 隕石が、その身に宿し産み落としたのが地球。

 隕石が、地球に衝突すれば、地球を滅ぼす。

 封印された記憶、瓶に閉じ込められ溶かされ、解放されないまま宙にぷかぷかと漂い続ける言葉と言葉に込められた想いと願い。

 ひとりの青年に、纏い付き、追い掛けてくる宙に漂い続ける瓶。その瓶から開放され、謎を解く為に突如目の前に現れたお化けに仮死状態にされ、迷い込み、佇んでいたのは、夢か現か、はたまたその境界線の世界か。

 その間(あわい)の見せる宇宙に繰り広げられた、記憶の走馬燈。それは、母である隕石と母である隕石に産み落とされ、子の地球を傷つけ滅ぼさない為に、子から離れた母なる隕石と子である地球の記憶の底に眠らせた記憶を呼び覚まし、青年は自分が何者だったかを思い出す。

 それは、計り知れぬ痛みを伴う事であり、母なる隕石に巡り会った最後に待ち受ける切なくも優しく哀しく、仄かに温かな結末へと収束してゆく。

 そばに居て、抱きしめたいのに、隕石である自分が近づき過ぎれば、それは、やがて地球への衝突する事は避けられず、衝突すれば子の地球は滅びてしまう。

 冒頭から幾度となく繰り返される『私の願いは、私の願いが叶わないこと』という歌の一節に、母隕石の哀しい覚悟と子を思う気持ちを感じ胸が切なく軋む。

 子のそばに居たい、可愛いわが子をギュッと抱きしめてもあげたい、けれど、そばに居ることは出来ない。抱きしめるとは、即ち子である地球に衝突し滅ぼすことである。だから、私の願いが叶わないようにと願わずにはいられない哀しく切ない母の思い。

 その思いはまた、子の地球も同じこと。滅びても、そばに居て欲しい、抱きしめて欲しいと思いつつも、それはまた、母である隕石を滅ぼす事にも繋がる。

 それはまるで、「ハリネズミのジレンマ」。愛しているのに抱きしめたいのに、相手を抱きしめれば、自らの身に纏う針で相手を傷つけてしまう。だから、互いを傷つけない距離で相手を見守るしかない。

 この舞台を観て、そんな事が頭を過ぎり続けていた。

 とは言え、これは私が観た私個人のおもいであり、感じたこと故、末原拓馬さんが思って紡いだ事ともしかしたら違うかも知れない。

 それほど、この舞台を語るのは難しい。けれど、ひとつだけ言えることが有るとすれば、この舞台に関わった人々と役者たちで拓馬さんが書き、紡いでみたかったのは、こういう舞台だったのだなと言うことと、この出演者だからこそ、いや、この出演者でなければこの舞台は出来得なかったということ。

 観終わってすぐ、感じた事を書きたいという衝動と、どう伝えたら伝わるのか、書くのが難しいという逡巡の板挟みになるほどに素晴らしい舞台だった。

                 文:麻美 雪

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