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不幸の家族

不幸の家族

立川志らく劇団・下町ダニーローズ

赤坂RED/THEATER(東京都)

2017/05/12 (金) ~ 2017/05/21 (日)公演終了

満足度★★★★★

初日観劇してきました。
ウワサに違わず、ものすごい笑いの欧州にあっという間の2時間でした。
本編前の落語もとても素晴らしく、舞台セットと相まって、より本編へと入りやすかったです。
ちょっとしたセリフに泣きそうになってしまったりり、こちらの感情を決して押し付けることなく、揺さぶってくる作品です。
オススメ!!

インテリぶる世界

インテリぶる世界

箱庭円舞曲

ザ・スズナリ(東京都)

2017/05/10 (水) ~ 2017/05/17 (水)公演終了

満足度★★★

鑑賞日2017/05/14 (日)

座席1階X列

箱庭円舞曲『インテリぶる世界』 ザ・スズナリ

混乱、困惑。意図的なミスリードを狙った構成らしいのだけどいい感じに振り回されて翻弄されっぱなしでした。
作中出てきたエヴァの例えのように、分からんけど分かったようなフリをしてインテリぶるのが正しい楽しみ方なのでしょう(^_^;)
インテリぶるために謎は残しつつもう少し分かりやすい構成にしてくれると嬉しかったかな。

先生と白熱の議論を繰り広げる場面がすごく印象に残りました。
舞台セットも本格的で良かったです。

「市と惣左の恋ひ慕ふ」

「市と惣左の恋ひ慕ふ」

OG-3works

遊空間がざびぃ(東京都)

2017/05/10 (水) ~ 2017/05/14 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2017/05/14 (日)

座席1階1列

小川細川企画『市と惣左の恋ひ慕ふ』 遊空間がざびぃ

賭場を舞台にした人情時代劇。
劇画チックなのだけどどこか2.5次元的雰囲気もあって、不思議な印象を受けました。
ヒリつくような緊迫感溢れるシーンの連続で見ごたえ十分でした。
特に丈吉親分の悪代官っぷりが印象に残りました。

コミカルな場面もちょいちょいあって、ふっと肩の力が抜くことができて良いです。
およしが壺振りした後の足しびれた~のくだりが好き。

見落としていたのかもしれませんが、惣左の胸の内に全く気付けませんでした。
タイトルが無かったら最後まで気付かなかったかも。

がざびぃを縦に使うステージ構成はやっぱり苦手だなぁ。。。
もっと奥行きがあればよいのだけど。

幕張の憶測

幕張の憶測

劇団献身

シアター711(東京都)

2017/05/12 (金) ~ 2017/05/21 (日)公演終了

満足度★★★★

110分+AT20分。

ネタバレBOX

幕張界隈の暴走族マッドウォーターパイプ(MWP)の頭の倉田(高木健)が、実刑をけ、ずんぐりむっくりな下っ端の野上(城築創)が引き継ぐが、結局MWPは解散。野上らは、バイクも売ってストⅡに興じる自堕落な毎日を送る。そんな中、出所した倉田から、今夜野上の家に行くと電話が入る。解散の事実を知られると殺されるといって、パニックになる野上らは、今日だけ倉田をだまそうと画策するが…。

基本ドタバタな笑えるコメディで好感触。もうちょい時間短くてもいいけど。
コメディでいて、現実に立ち向かえない人を描き、そして克服しようとするサマを終盤でもってきて、印象深く終幕するつくりも〇。野上が、これが俺の戦い方だと二階から落下して、ストⅡシーンを挿入するとことかね。ギャク性もあり演劇性もありでよかったのでは。
コメディが過ぎると野上らのクズさ加減が薄くなってしまう気がするので、そこらへんは、バランスとってほしいかな。

ATで客の興味を引くシーンを積み重ねていく作り方をしていると言っていたけど、きちんとそうなっていたと思う。
60'sエレジー

60'sエレジー

劇団チョコレートケーキ

サンモールスタジオ(東京都)

2017/05/03 (水) ~ 2017/05/21 (日)公演終了

満足度★★★★

140分。

ネタバレBOX

現代のとあるアパートにて、一人の老人が孤独死(自殺)した。刑事らは、遺書のようなノートを読み上げ、孤独な老人・修三(足立英)の1960~1970年が再現されていく。

先々代からの蚊帳工場を営む清(西尾友樹)のもとに、会津の水飲み百姓で中卒の修三が集団就職してくる。子供のできない清と妻・悦子(佐藤みゆき)は、物覚えもよく勉強好きな修三をわが子のように想い、高校進学の援助をする。一方で、東京オリンピックを契機に人々の生活は激変し、蚊帳の販売は落ちていき、取引先の営業・和夫(浅井伸治)からはリストラを薦められ、弟・勉(岡本篤)は家を出る。修三は高校進学後も勉強を続け、大学を目指すが、経営は悪くなる一方で、先々代からのベテラン職人・武雄(林竜三)も転職してもらうこととなる。大学に進んだ修三は、学生闘争に明け暮れ、警察に逮捕されてしまう。ついに店を畳むことを決意した清夫妻は、悦子の兄の会社に一緒に行かないかと修三を誘うが、修三は心の中で寂しさを感じ、袂を分かつ…。

修三が自殺したアパートは、元清の町工場で、清らに会いに行ける(清らも会いにいけた?)のに、会わなかったことが終盤判明する。宇都宮の会社に誘ったときに、悦子から自分らを頼ってと言われたのに、それを受け入れられなかった修三の心は、なにを思っていたのか。貧困という劣等感から抜け出せずに、人に甘えることができなかったんじゃないかなと。結果、孤独でもないのに、孤独な人生を選んでしまったんじゃないかなと。ここらへん、現代的な心の問題に通じているのかななんて思う。

一転、蚊帳工場を守ることで、先々代からの工場を守り、勉の進学を支えた清と悦子は、どんな人生を送ったろうか。清は死んでいたかもしれないけど、存命と思われる悦子は、わが子の自殺をどう受け止めたろうか。親の心子知らずなセリフもあったが、(芝居の観客と違って当事者は)わかんないものだと、悲しくなった。
『死なない男は棺桶で二度寝する』 &『オハヨウ夢見モグラ』

『死なない男は棺桶で二度寝する』 &『オハヨウ夢見モグラ』

ポップンマッシュルームチキン野郎

シアターKASSAI【閉館】(東京都)

2017/05/03 (水) ~ 2017/05/14 (日)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2017/05/13 (土)

座席1階9列

ポップンマッシュルームチキン野郎『死なない男は棺桶で二度寝する』 シアターKASSAI

今まで観劇したPMC野郎さんで一番好きな作品になりました。
ストーリーの面白さはもちろん、それを引き立たせる見せ方、構成がすごく上手い。
伏線の張り方、回収もお見事でした。
シリアスとおふざけの振れ幅が凄く、爆笑したかと思えば息をのんで見入ってしまう場面があったり、思わず涙腺を刺激されてしまったり。
2時間弱の上演時間中一度も集中力が途切れることなく観劇できました。

ネタバレBOX

人魚の肉を食べて不老不死となった男のお話。
ラストで老女となったヒロインに再会する、というパターンはPMC野郎さんの他の作品でも何度か拝見した記憶がありますが、
今回は記憶が消えてしまうというギミックがすごく効果的だと思いました。
インテリぶる世界

インテリぶる世界

箱庭円舞曲

ザ・スズナリ(東京都)

2017/05/10 (水) ~ 2017/05/17 (水)公演終了

満足度★★★★

体内の管がぎゅうと縮まる様な舞台だった。
自分は表現者でも無く、一般人だが、劇中の人物達が時間を追っての、少し、狂気ではないがぞくっとする感じが観ていて、心臓が痛くなった。
前作(あなただけ元気)を拝見したが前作とは個人的には印象が大分変った。


時間が異なる同人物の変化が一瞬、混乱もあるが、不思議とそれも、気にならなくなった。
出演されてる方々の年齢の幅がとても、広く良かった。
より、台詞の意味合いが深く伝わるように思えた。
世界とどんなツールで繋がるのか、時代が変化してきてその流れも劇中で使っていて、観ながら「ひと昔前はこうだったのだったな」と気がつく。
ただ、普遍的に変わらないものも今作はあったような気がする。
年代的に、「親」という立場がよりリアルとなり、父や、母の「想い」が無視できないし、切実な感情と重なり、切なくもなった。

ネタバレBOX

現代アート集団「深八幡朱理子」という若者とそのメンバーの一家族の話。
アート雑誌のライターが20年前のアート集団に関して関わっていく。
場所はメンバー・深田の実家のガレージ。
そこに奇妙な人々が集まって、そして、消えて・・。


表現者の突き詰めると向かう方向性ってなんだろうって。
観ながら思う。
純粋に「作品」を作りたいのか
作った「作品」を評価してほしい、沢山の人に認知してほしいのか
「作品」にはどんな想いがこめられているのか
「作品」って結局何が正しいの?


アートに限らず、色んな表現に関して
絡んでくるなと。


劇中、深田の「死」への関心度の伏線があったが、あの感覚は決して
特殊なものではないと思う。
あくまでも、傍観者的に「死」の興味・関心・興奮は様々形ではあるが多くの人が持っている気がする。


例えば猟奇殺人の昔のデータなどを読むと、犯人の特徴など読む分としては面白い。
ただ、それは、あくまでも「傍観者」として読むからであって、「当事者」になった時はまったく異なる。
深田しょういち役(扇田 拓也さん)初めて拝見したが、巧かった。
あまり、自分の存在感をごり押ししない空気感も持ちつつ、破戒力ある芝居もみせてくれるような俳優さんだった。


深田家の父のホルモン鍋。あれも、作為的であったと父が告白しているが、子守を殺すために行ったのか?
自分の娘まりをレイプした子守を。
自分の息子の考えにそぐわなくなってきた子守を。


種があかされるが、その真意を全て分かる事は出来なかった。


登場人物が癖がある中、ある種この人だからこそって役が叔父役の岡田 一博さん。
嫌な、世間的にいたら近づきたくない人種だった。
でも、実は物凄く人間が好きな、人とコミニケーションをとても、取りたかった人のような気がする。
侍が首をつって死んでいる事を伝えた場面があまりにも、す・・・・と、台詞があったので、物凄く不気味だった。










そんな最後を迎えた侍(安東 信助さん)。一番、壊れていった人だったのかもしれない。
劇中、侍の芸術というWordで括られる他者からみると狂ってる様な言動
(物を食べない・マネキンを妊娠させる・家を持たず暮らすなど・・)。
マネキンの場面は「追悼のざわめき」という過去にみた映画を想い出させた。


癖のある役柄の中で比較的ノーマルな感じだった八重樫役の鈴木ハルニさん。
鈴木ハルニさんの芝居は観ていると安心します。
弾けてる役も、きっちり、言葉を伝えるような役も、ハルニさんのカラーできちんと伝えてくれる。

舞台美術が毎回作りこまれている劇団さんと前々から聞いていたのだが、今回も高低差を上手く使った美術だった。
Macのスケルトンとか、懐かしい。
照明で換気扇から漏れる灯りが妙に綺麗だった
最後、死んだ人、生きてる人(もしかすると、死んでいる?)関わった人間が
ガレージのシャッターを開けると雨の中、立っている。


主催の古川さんはアフタートークで「閉じていた箱の蓋を開けた」とおっしゃってた。


好き嫌いがあるので、手放しにお薦めです。観て下さいね♪みたいな
軽いノリではいえないが、
表現する人は観ると面白いと思う。
文学でも、画でも、音楽でも・・・。

空と雲とバラバラの奥さま

空と雲とバラバラの奥さま

クロムモリブデン

HEP HALL(大阪府)

2017/05/11 (木) ~ 2017/05/14 (日)公演終了

満足度★★★★

クロムモリブデンは初めて観た時から好きな劇団。あの独特な感じ、変わった人に翻弄されるような人に感情移入して観ていたら、実はその人が一番変わっていた、というか全員が狂っていた、というような感じが好き。
だけど次回作は大阪に来ないなんて…
東京、どうしよう

不幸の家族

不幸の家族

立川志らく劇団・下町ダニーローズ

赤坂RED/THEATER(東京都)

2017/05/12 (金) ~ 2017/05/21 (日)公演終了

満足度★★★★★

やっと、やっと見てきました不幸の家族!!!
確実に・・・パワーアップしてますわ!!!
てか、これ、演劇だけじゃなくて志らく師匠の落語がみれるなんて豪華過ぎ!!!
千秋楽あたりもう一回行きたいな〜
あ、でもチケット無くなるか・・・とにかく良かった!!!

無名稿 出家とその弟子

無名稿 出家とその弟子

無名劇団

浄土宗應典院 本堂(大阪府)

2017/05/12 (金) ~ 2017/05/14 (日)公演終了

満足度★★★★★

原作が良いのか、芝居が良いのか、多分そのどちらでもあるのだと思う。宗教劇という言葉を初めて聞いたが、自分は結構好きなんだなと思った。葛藤とか運命とか…
役者さんも良かった。特に中谷さんってこんな感じだったっけっていうくらい、印象変わっていて良かった。
6月の侵入者も、なんとか都合つけて観に行きたいなと思った

罠々

罠々

悪い芝居

東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)

2017/04/18 (火) ~ 2017/04/23 (日)公演終了

満足度★★★★★

何度観ても、その度に感じることが違う不思議な作品でした。
そこ(劇場)でしか味わえない世界、十二分に堪能させていただきました!

『死なない男は棺桶で二度寝する』 &『オハヨウ夢見モグラ』

『死なない男は棺桶で二度寝する』 &『オハヨウ夢見モグラ』

ポップンマッシュルームチキン野郎

シアターKASSAI【閉館】(東京都)

2017/05/03 (水) ~ 2017/05/14 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2017/05/13 (土)

座席1階9列

ポップンマッシュルームチキン野郎『オハヨウ夢見モグラ』 シアターKASSAI

2編目まで観た時点で今大傑作を目にしているのではないかとドキドキし始める。
3編目からはいつも通りのPMC野郎さんのテイストに戻り、短編集の構成だということも理解できて、その興奮がやや落ち着く。
各話が現実世界とリンクしてなにがしかの真相が明らかになったりする、みたい構成を期待してました。(伊坂幸太郎さんっぽい感じ)

とはいえ、短編集としてももちろん面白かったです。
私は『無音はお前の耳にも届いている』が一番好み。
ブラックなオチがすごく良かった。

前半がかなりシリアステイストだったので、後半のはっちゃけ具合とのギャップに違和感。
あと、『黒豆』はちょっと長すぎかなぁと思いました。

Яolled uP-春の夜空に青きロックを-

Яolled uP-春の夜空に青きロックを-

AOL

桜美林大学・町田キャンパス 徳望館小劇場(東京都)

2017/05/11 (木) ~ 2017/05/15 (月)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2017/05/14 (日) 18:00

若さ溢れるフレッシュなステージでした。徐々に真相に近づくカタルシスを味わうことができましたが、あと15分くらい長くして、真相をもう少し明らかにしてくれたら、頭がスッキリしたのになあとも思いました。そういう気持ちにさせるのが狙いだったようですが。

ネタバレBOX

最後のピッケルをめぐる攻防が迫力でした。
素晴らしい一日2017

素晴らしい一日2017

自転車キンクリーツカンパニー

富山県民小劇場オルビス(富山県)

2017/05/19 (金) ~ 2017/05/20 (土)公演終了

満足度★★★★

濃淡のつけ方に考慮はあると思うが、ま、これはこれで良いだろうと。

morning sun 晩夏/初春

morning sun 晩夏/初春

第27班

テアトルBONBON(東京都)

2017/05/10 (水) ~ 2017/05/14 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2017/05/14 (日) 16:00

初春バージョン、千秋楽、観てきました。
とっても楽しかったです✨
又、別の作品も観たいです(^-^)

罠々

罠々

悪い芝居

HEP HALL(大阪府)

2017/04/08 (土) ~ 2017/04/16 (日)公演終了

満足度★★★★★

大阪千秋楽から、ひと月経ってしまいましたが、、、。
芝居に映像?って、高を括ってて、ごめんなさい。
劇場出たら、風景がいつもと違って見えてくるそんな芝居でした!

黒薔薇アリス

黒薔薇アリス

CORNFLAKES

Zeppブルーシアター六本木(東京都)

2017/05/12 (金) ~ 2017/05/21 (日)公演終了

満足度★★★★★

ヴァンパイアものなので終始薄暗くジトジト。でも、愛の本質を追求するなかなか泣ける話でした。

キャベツむろん ぐるぐる中かもね

キャベツむろん ぐるぐる中かもね

セッションハウス

神楽坂セッションハウス(東京都)

2017/05/13 (土) ~ 2017/05/13 (土)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2017/05/13 (土)

価格2,500円

無題2057(14-060)

19:00の回(雨)。

18:25受付、18:30開場、19:03開演~20:02終演。

小林さんを観たのは妖精大図鑑「Prëtënd(2016/2@ここ)」が初めて。「ピュア魂(2012/11@PRUNUS)」に出ていらしたそうで、調べてみるとその時の4年生では鷹栖歩莉さんや柴田菜々子さんのお名前。

楠田しおりさんは初めて。You Tubeをみると本作の使用楽器は同じELS-02Cなのでしょうか。さまざまな音色、強弱と多才なダンスとがこんなにピッタリするものかと思いました。キーボードでアクションするミュージシャンというとK.エマーソンでしょうか。1992の再結成Live@渋谷公会堂には行ったものの(やはり)ボーカルがダメだったので失望し、どんな感じだったかほとんど記憶に残っていません。

本公演では、弾いて踊って灰色の会場に花が咲いたかのような華やかさでした。両手両足、どうやって音を変えるのか不思議でした。

「市と惣左の恋ひ慕ふ」

「市と惣左の恋ひ慕ふ」

OG-3works

遊空間がざびぃ(東京都)

2017/05/10 (水) ~ 2017/05/14 (日)公演終了

満足度★★★★★

小川細川企画『 市と惣左の恋ひ慕ふ』千秋楽観劇。
やっぱり細川作品は映画みたいな面がある。今回は任侠映画。賭場に生きる娘を取り巻く物語でした。
手練れの役者は渋く締めて、レア出現役者も色を残して、若い子達も足跡残して、女はいつも芯が強くある。ふとした時に涙が流れてしまうなぁ。

やっぱりさゆりんはすごい。二十歳であれだけの芝居が出来て、人を惹き付けるんだから。ドスの効いた声で、しばかれたい。←

そして、まさかの柔らかい図師さん!海鮮問屋の病弱な次男坊だなんてズルいよ。コメディは封印してないけど自重気味で、色気がある優しさ。こんな図師さん初体験だよ…

そして、これは小川細川企画。小川大悟さんの男っぷりが最高に良かった!守ることも、攻めることも、全力で。

個人的には、レアキャラ3人見れて幸せ。久しぶりの早田さんの賑やかさ、役者として初めてみる鈴木区鈴木さんの渋い狡さ、脚本としてしか存在を知らなかった麻草さんの小気味いい腹黒さ。

怒号が飛び交う場面もあるのに、言葉が聞き取れないシーンは無くて、横に長く天井が低い”がざびぃ”の舞台面を3分割したり1つにしたりして場面を作り、がっつり和物の世界なのに、劇伴曲にクラシックを持ってくるのが細川さんの演出のニクいところだよなぁ。
あと、杏里さんが衣装だったからお着物が完璧で眼福。

ネタバレBOX

正直、同じくらいの年齢の女優で、さゆりんと同じくらいできる人を私は知らないなぁ。
morning sun 晩夏/初春

morning sun 晩夏/初春

第27班

テアトルBONBON(東京都)

2017/05/10 (水) ~ 2017/05/14 (日)公演終了

満足度★★★★

第27班 morning sun 晩夏チーム観劇。
若くて青くてあたたかくて、じんわりする物語でした。
当日券チャレンジで滑り込めて良かったなぁ。曇り空で朝陽は拝めてないけど、早起きは三文の得、でした。

当日券で入って、当日パンフの文や相関図を見れないままの観劇だったので、たまーにナオユキってどいつだ?(笑)ってなったりしていたけど、物語迷子になることはなくついていけたかな。
転換は無いけど段差とかの区切りで場所が分かれて遷移するタイプ。だからどっちかというと映画的かな。
"いわゆるフツーの大学生"らしからぬ、病気だの結婚だの妊娠だの同性カップルなんかも出てきたから、創られた物語であることは明らかだけど、ちゃんと引き込んでくる力はあったなぁ。突然の乙女ゲーム部分はビックリしたけど面白かった。し、ちゃんと回収されたからいいんだけどね。
ゲーム内で出てきた大沼さんのクマノミ、イケイケ?な性格でかっこよかったなぁ。あんな沼さんはなかなか観れない(笑)。本人とも役とも真逆のキャラをやらせたかったんだろうな。
本役のシノハラは、歳くった大学生かと思ったくらいフランクな先生で、優しくて、舐められてて、人情味溢れてた。
脚本演出の深谷さんの脚本はエビスで以前見てたから、演技も見てみたかったなー(逆班出演)。
そして、あの長閑で凡庸としたキャンパス(笑)を知っている身としては、なんでこんなに複雑な物語を描いた/書けたのか聞きたい。でもまぁ、大学生のころって色々拗らせる時期だよね(苦笑)。

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