満足度★★★★
体内の管がぎゅうと縮まる様な舞台だった。
自分は表現者でも無く、一般人だが、劇中の人物達が時間を追っての、少し、狂気ではないがぞくっとする感じが観ていて、心臓が痛くなった。
前作(あなただけ元気)を拝見したが前作とは個人的には印象が大分変った。
時間が異なる同人物の変化が一瞬、混乱もあるが、不思議とそれも、気にならなくなった。
出演されてる方々の年齢の幅がとても、広く良かった。
より、台詞の意味合いが深く伝わるように思えた。
世界とどんなツールで繋がるのか、時代が変化してきてその流れも劇中で使っていて、観ながら「ひと昔前はこうだったのだったな」と気がつく。
ただ、普遍的に変わらないものも今作はあったような気がする。
年代的に、「親」という立場がよりリアルとなり、父や、母の「想い」が無視できないし、切実な感情と重なり、切なくもなった。