最新の観てきた!クチコミ一覧

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犬神家の反則

犬神家の反則

演劇ユニットちょもらんま

北池袋 新生館シアター(東京都)

2017/09/28 (木) ~ 2017/10/01 (日)公演終了

満足度★★★★★

初めての劇団さんでしたが、好みの探偵物で楽しめました!犬神家大好きなんで、いったいどんな風になるのか興味津々でした。色々と横溝作品へのオマージュが散りばめてあって面白かったですね!欲を言えばもっとサスペンス風とかコメディ風とかに振り切っても楽しめる役者さん達だったと思いました。良かったです、雨の中出かけた甲斐がありました。仕事終わりにふらっとまた観たくなりました。シリーズ化しても観に行きますよ!是非!!

33の変奏曲

33の変奏曲

劇団民藝

紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA(東京都)

2017/09/27 (水) ~ 2017/10/08 (日)公演終了

満足度★★★★

芸術作品の謎を解くミステリだ。物語は、なぜベートーベンが、楽譜業者から提示されたつまらない主題から33もの変奏曲を書いたか、という謎だ。この謎を物語の軸に、老いやさけがたい病、人生を賭ける使命喉を織り込んだ芸術作品裏話ものである。このジャンルの芝居には名作も多く、並行して上演中の「アマデウス」や先に公演された「謎の変奏曲」は、芝居としてもよく出来ていて再演を重ねている。この「33の変奏曲」も再演だが、先行上演は黒柳徹子のコメディ・シリーズだ。改めて新劇団の老舗でもある劇団民芸が後追い再演をするからには演劇的な面白さの新しい発見があるかと思うと、それが案外薄い。看板女優?の樫山文枝が謎を解く現代の音楽研究者、西川明が過去のベートーベンを演じ、難病に苦しみながらも家族に支えられこの謎に挑む現代の研究者の苦闘と、楽譜業者や意に染まぬ秘書に囲まれて老いの中で聴力を失うベートーベンの自らの音楽追求が交錯して描かれる。なぜこの変奏曲が成立したかと言う解説としてはよくわかるが、芸術にかけた老作曲者の情熱や、難病と闘いながら遂にその情熱に行きついた研究者の足跡から、永遠に残る芸術作品の輝きやそこに賭ける人間が見えてくるかと言うと、そこは型通りだ。この戯曲もとはジェーン・フォンダの最後のブロードウエイ復帰で上演された作品(09年)だそうで、もともとスター・ショーの戯曲なのだ。脇役も、生真面目にやるよりは芸人風の方が面白いのかもしれない。民芸の俳優も、演技の度合いを測りかねて活気がない。
結局、一番舞台で目立つのは中央の紗幕の中で、全33曲の曲をピアノ生演奏するピアニストと言うことになってしまう。この音楽が気持ちがいいのか長年の民芸ファンらしき隣の席の老夫人はほとんど眠っていた。

ニコニコさんが泣いた日

ニコニコさんが泣いた日

演劇企画ハッピー圏外

コフレリオ 新宿シアター(東京都)

2017/09/20 (水) ~ 2017/09/25 (月)公演終了

ニコニコさんは知的な障害を持っている方でしょうか?
あれだけの剛速球を投げながら兵役を免れている理由とは?

ネタバレBOX

対戦中に犠牲になった動物は動物園の動物だけではないのです。
ペットの犬や猫も供出しなければならなかったのです。
何のために?殺して毛皮をとり、北方の兵士に着させるために。
そんあ状況なのに「戦争はしてください。してもよいけど~」などと言うでしょうか?
ニコニコさんはそんな人、つまり他人の犬や猫には無関心だけれど、自分の世話している動物の死には悲しむ人でしょうか?
違うと思う。そんな人だとは思えない。
あの時代に生きていたニコニコさんが動物供出のことを知らなかったはずはない。
知的障害を持っていて、そのことを知らなかったもしくは理解でなかったというのなら、徴兵を免れたといことと合わせて、辻褄はつくのですが。
そいいう方にも見えないし・・。
『ZigZag 〜人生怪盗ノ話〜』

『ZigZag 〜人生怪盗ノ話〜』

劇団コスモル

OFF・OFFシアター(東京都)

2017/09/21 (木) ~ 2017/09/25 (月)公演終了

この公演で一番良かったのは入場から開園までの時間。
それよりも良かったのは劇場へ行くまで。
晴れ渡った週末の下北沢は賑わい、夜風も実に気持ちよい。
自然と足取りも軽くなる。
そして終演後、帰りの足取りはドっと重くなった。

Regulation'sHigh

Regulation'sHigh

BLACK JAM

萬劇場(東京都)

2017/09/20 (水) ~ 2017/09/24 (日)公演終了

いいのか、それで?本当に?

Regulation'sHigh

Regulation'sHigh

BLACK JAM

萬劇場(東京都)

2017/09/20 (水) ~ 2017/09/24 (日)公演終了

満足度★★★★★

この座組は何といっても皆それぞれが輝いていて、速水・二宮・丸山の3人が1年間に築き上げてきた人間関係、そして長谷川・氷室先生とどの人を見ても主役になり得るレギハイ!今回は素晴らしかった。2回見て再度感激しました。

エフェメラル・エレメンツ

エフェメラル・エレメンツ

ティーファクトリー

吉祥寺シアター(東京都)

2017/09/22 (金) ~ 2017/10/03 (火)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2017/09/25 (月) 19:00

近未来、人間とヒューマノイドが共生する世界を描く。原発事故の後始末にヒューマノイドを使おうとする一方で、母親役のヒューマノイドを作ろうとするロボット学者、また、家政婦として好みのヒューマノイドを作ろうとするロボット学者、等のさまざまな場面が出てくるが、まだ違和感がある第1幕。その20年後を描く第2幕では、違和感はなくロボットにしかロボットが認識できなくなっている。第1幕80分で14場、第2幕75分で11場という、短いシーンの連鎖で物語を描こうとしたことで、わかりやすく、印象的な舞台になっている。役者陣の衣装やメークも注目である。

囚人

囚人

Oi-SCALE

駅前劇場(東京都)

2017/09/27 (水) ~ 2017/10/02 (月)公演終了

満足度★★

囚人の題名と花の香り・・・ どんな作品なんだろうと思いながら観劇。場内の空調が悪く蒸し暑かったせいか何だかびみょ~なゆるいお芝居に感じた。しかし駅前劇場であんなに並んでるのは初めて見た。これも村田さん効果なのか?

変な子ちゃん

変な子ちゃん

kazakami

スタジオ空洞(東京都)

2017/09/27 (水) ~ 2017/10/01 (日)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2017/09/27 (水) 19:30

価格2,500円

無題2143(17-146)

19:30の回(曇)

19:00受付、開場。

奥と右、L字の客席、右へ。

床、壁にビニールシート、中央に画家、いろいろ道具類。上手、男性が椅子に座ってPCを操作、カーテン。

「開演15分前よりミニライブ」との案内をいただきました。実質、ここから物語りは始まっているのでこれから行かれる方はぜひ。

19:20ライブと前説、開演〜21:06終演。

「kazakami」は前作に続いての2作目。

河村杏里さん、前作にも出ていらっしゃいましたがホームページの紹介文をみると立教の映身卒なのですね。2016年新座のロフトで卒業制作。新座キャンパス(ロフト)ではダンス公演を観たことがあります。

映身卒の方というとttuが解散してしまったので、内山茜さん、榑松朝子さん、白井愛咲さん、伊藤麻希さん...みなさんダンサーですね。山田由梨さんは演劇...。

依田玲奈さんは「短編祭(2017/9@SOOO)」「凡庸(2017/8@王子)」「根も葉も漬けて(2017/3@あくとれ)」他で。

観ていて体中に力が入ってしまうような高い緊張感が必要な役。

津嘉山珠英さんは年明け、また「koenji HACO」で。

人と人、点と点が結びつき、少しずつ強くなってゆく絆。変わる、ということ。

終わってから、あぁこれは...と思い出すものが。

6~7年ほど前だったか、路上ライブ、たまたま新宿でみた河野 悠里さん。演奏後CDを買いました。しばらくして@渋谷の公演に行ったことがあります。

河村さんの演奏スタイルはちょっと個性的で、ギターのボディを右腰あたりにもってきて左手はネックをぐるっと握り、親指が指板の上にきています。親指の位置をほとんど変えず、細い指が綺麗にフレットを行き来します。ヘッド側から見るとこれがなかなかカッコよかったです。一方、右手のストロークはサウンドホールよりずっとネックより。座ったときの位置は未確認。

ネタバレBOX

(たぶん)2009年「セラフィーヌの庭」という映画を観たことがあります。

独り絵を描くセラフィーヌ、支援者の画商、高い評価、恐慌による個展の延期、変化と絶望。

本作とは方向が違いますが印象に残る作品ではないかと。
囚人

囚人

Oi-SCALE

駅前劇場(東京都)

2017/09/27 (水) ~ 2017/10/02 (月)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2017/09/27 (水) 19:30

座席1階1列

「囚人」というタイトルの意味。
囚われた人とは自らの境遇を受け入れながらも抗う人。
運命と自由の相克で、ひたすら身もだえる人。

人間は皆、自らの未来(運命)を知っていて、それへの有限の抵抗を続ける存在なのだということ。主人公を取り巻く(あるいは訪れる)人々、彼・彼女は運命の何に抵抗するのか。
それが描かれる物語。主人公もその埒外ではありません。

まだ、前作「オカルト」でもそうでしたが、林灰二さんはこうしたメタ芝居的な演出をよくするのでしょうか。Oi-SCALE初心者なもので、不思議でした。

村田充さん人気ですね。(他の役者さん失礼!)長蛇の列です。

ネタバレBOX

主人公の命を助けてくれた桜の木、主人公の友人の父が首を吊った桜の木でもある。
その木は「奇跡の木」とも呼ばれている。
3.11主人公の妻は死んだのだろうけれど、もしもの場合にはそこが待ち合わせ場所だった。
そのとき、サクラの花の香りはしたのだろうな。でも、その香りは本当に桜の花からしたのだろうか。
「狭間、酔いしれ罪か罰」「さよなら、またね」

「狭間、酔いしれ罪か罰」「さよなら、またね」

コジョ

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2017/08/31 (木) ~ 2017/09/06 (水)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2017/09/01 (金)

価格5,500円

9月1日のマチネとソワレ、セット券にて両作品を観劇。

【狭間、酔いしれ罪か罰】9/1 14:00 2750
「魔」の者たちの物語かと思わせて……な展開や7人の関係性はイイが、欲をいえば「あの時代」である必然性がもう少し欲しかった気もする。
なお、武器デザインはそれぞれ連想するものがあってニヤニヤ。

【さよなら、またね】9/1 19:30 2750
ある「こと」をめぐるヒューマンドラマにして完成度はなかなか。
改善の余地があるような気もするが具体的な箇所などが浮かばないのでそれはたぶん好みや固有のリズム、バランス感覚的なものかと。
異色(笑)キャストの年長組の役どころと演技の相乗効果たるや♪

ネタバレBOX

「狭間、酔いしれ罪か罰」の一方の武器はスーパー戦隊シリーズを見慣れていると2つに分かれるのが予見できるのではあるまいか?
また、大きな鎌はガンダムデスサイズ?(笑)
缶詰工場の秘密

缶詰工場の秘密

T1project

ザ・ポケット(東京都)

2017/09/27 (水) ~ 2017/10/01 (日)公演終了

満足度★★★★

 T1プロジェクトは若手育成プログラムでもあるので、今回も初舞台という新人が何人もいる。それに初日の緊張感もあってのことだろう。オープニング早々は、若干こなれない表現も目に付いた若手だったが、そこは作・演出が極めて質の高い演出でかなりの程度フォローしている。作家の人間に対する深く強い信頼渇望が現れた作品である。(追記後送)

ネタバレBOX

オープニングのシーンは、主人公・悠人の登場シーンで下手奥に設えられた階段を下りてくるのだが、階段の客席側は途中まで壁になっているので、彼の姿は最初見えない。最初に見えるのは、彼の背後からのライトによって階段踊り場や階段正面の壁に映る彼の影である。この演出に先ず観客は度胆を抜かれる。舞台は、既に廃工場となった缶詰工場。じき20歳になろうとする悠人が、自分を捨てた父の働いていた缶詰工場を訪れるシーンが冒頭のそれである。正面奥が旧工場、上手も建物の一部を為し中庭のようになったスペースの上手奥と対角線上に当たる下手手前には、背凭れつきだが、時に洗われてすっかり古びた椅子がそれぞれ背凭れがキチンと対向する具合に斜めに置かれている。下手の椅子の手前には矢張り古く細長いテーブルが側壁に沿って置かれ、上手の電線などを巻く大きな糸巻型をしたテーブル代わりのオブジェとその横に椅子代わりに置かれたキュービックなオブジェとが対を為している。その他下手・上手共に客席側には植栽が配され、舞台と客席の間にも草の植えられたプランターが置かれている他、所々につたの類が這っている。全体としては、廃工場の雰囲気が充満して古色蒼然たる気配である。登場人物たちは2つの時間に属している。1つの時間は、2017年、もう一つの時間は20年前の1997年だ。1997年はこの缶詰工場が稼働していた時代であり、20年後の2017年に、工場は廃墟である。
エフェメラル・エレメンツ

エフェメラル・エレメンツ

ティーファクトリー

吉祥寺シアター(東京都)

2017/09/22 (金) ~ 2017/10/03 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

感情はプログラミングすることができるのか?AIは学習によって感情を獲得できるのか?私たちはそれを知ることはできそうにない。アンドロイドあがさがそれはもう美しかったです。乳母ロボットも個性的で素敵でした。

ネタバレBOX

ロボットのプログラムされた記憶のさらに奥の方に埋め込まれたような思い出(?)は何かの感情を揺り動かすのでしょうか?

2022年4月18日の追記
観劇三昧のガチャで3日間見放題が当たったので見てみた。改めて、すごく良かった!
ロボットがAIがヒューマノイドが、感情を持って人間と交流できるようになるというのは、人間の希望、願いなのではないか。きっと実現できない切なる願い・・・そんな気がして泣けてしまった。
また追記することがあるのか、誰か読むことがあるのか、分からないけどせっかくこういうページがあるのだから書いておこうと思ったのでした。

2022年5月29日の追記
観劇三昧のガチャで3日間見放題が当たったら、また絶対見てしまうのでした。
とにかく大好き。
観劇三昧さんは引っ越すらしいです。下北沢に新しい場所を探しているとのことですが、また駅に近いといいな。で、ガチャも残して欲しいものです。
解散

解散

江古田のガールズ

サンモールスタジオ(東京都)

2017/08/12 (土) ~ 2017/08/20 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2017/08/17 (木) 14:00

価格3,200円

「in サンモールスタジオ」と銘打っている通り、初演(本多劇場)からこの会場に合わせて改訂、ここならではのネタがあったり、(会場規模ゆえに)臨場感が増加したりのバージョンアップ版、ドタバタ気味に進行しつつもクライマックスはムネアツ、やはりバックステージものって好きだなぁ。

バックステージものって大概は「雨降って地固まる」的に万事片付いてめでたしめでたしで終わるところ、一件落着かと思いきやもっと大変なことが束になってかかってきて「一見落着」にすぎなかったというスラップスティックコメディの定番的な結末にするのもいかにもここらしい。

そう言えば多くのバックステージものが何とかして幕を開けなければならない、あるいは何とかして進行を止めないようにしなくてはならない状況を乗り切ることによる演劇讃歌なのに対して、本作はトラブルがあったソワレ後で翌日以降をどうするかということで時間的余裕があり、コメディ重視タイプだな。

しかし冒頭の劇中劇、初演よりもオリジナリティが増して、それはそれで良いけれどもむしろほとんどパクりな初演の方が内容的に合っていたかも?(笑)

三英花 煙夕空

三英花 煙夕空

あやめ十八番

旧平櫛田中邸アトリエ(東京都)

2017/09/26 (火) ~ 2017/10/01 (日)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2017/09/27 (水) 19:00

いやぁ〜、贅沢な時間と空間でした!あやめ十八番さんを自宅に呼んで、観客は身内だけで客間で公演してもらったようなもの。こんな贅沢有ります?
呼吸を止めて観なければ…、一瞬の時間を演じる方と観る方と駆け引きして…、そんな時間と空間でした。
お団子屋さんの役者さんが揃って懐かしかったなぁ〜。やっぱり、あやめさんは凄い!日曜日、また行きます!次は何を感じるか楽しみです!

めいじゅたなごころにあり。

めいじゅたなごころにあり。

遊々団★ヴェール

TACCS1179(東京都)

2017/09/27 (水) ~ 2017/10/01 (日)公演終了

満足度★★

初日公演だったからか、最初から最後まで何故かイライラするお芝居でした。ストーリーは面白いと思いますし、16人の演者さんもキャラがあって楽しかったのですが…セリフがみなさん一本調子なところが多くてお芝居を置きにいっている感が感じられて感情移入出来ず、コメディなのに笑えず、ホロっとしたいのに泣けずでした。初日の硬さ?演出が普通すぎる?ただ単に好みでは無かっただけかもしれません。もっと抱腹絶倒・ハートフルコメディに全力で振り切ってもらえたらと思うと残念でした。だって大笑いして泣きたかったから。明日以降の進化が劇的なのでしょう!きっと。

夕凪の街 桜の国

夕凪の街 桜の国

“STRAYDOG”

シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)

2017/08/30 (水) ~ 2017/09/03 (日)公演終了

満足度★★★★

この公演は、2016年の映画界の話題作「この世界の片隅に」の作者 こうの史代 女史の漫画「夕凪の街/桜の国」が原作。他の劇団公演を観たことがあるが、その時は特定した情景・情況を出現させるセットであった。時は流れて、”戦後”と呼ばれるようになっても、原爆投下された地続きは過去と現在を切り離すことはできず、今なお苦痛と苦悩と悲しみの中にいる。セットは、簡易で場面に応じて変更するが、観ている観客に固定した情景・情況を示すのではなく、あくまで観客の心情に訴え心魂を揺さぶるもの。
原作は、夕凪の街、桜の国(一)、(二)の3部構成。この公演は「桜の国(二)」から「夕凪の街」へ回想し「桜の国(一)」を挿入するような構成である。
一度は観たいと思っていた "STRAYDOG"Produce、森岡利行氏の脚本・演出公演は十分堪能できた。
(上演時間2時間) 2017.9.27追記

ネタバレBOX

肉親の墓参りのため広島へ...”心の旅路”を思わせる展開であるが、感傷に浸らせるばかりでなく、明日・未来に向かって力強く生きようとする人間讃歌として描く。
セットは、正面の手摺または橋げたを思わせるようなもの。上手側に長屋家屋、下手側にお好み焼き屋を出現させるが、あくまでイメージ。また旅路を思わせるため、役者が客席内の通路・階段を歩き移動している様を見せる。

戦後の混乱期、落ち着き出した昭和20年代末から昭和30年代にかけての広島市内、そして現在の様子を父・娘の会話を通じて紡ぐ。会話の端々に過去(戦後間もない頃)を挿入し、過去から現在へ時は流れて”命”も脈々と受け継がれる。その生命に原爆の恐怖が刻まれ、今も闘い続けなければならない慟哭が涙を誘う。

梗概…昭和30年夏、平野皆実は建設会社の事務所で働き、原爆スラムの家で母親のフジミと暮らし、疎開先の養子となり茨城県で暮らす弟・旭に会いに行くことを望んでいる。現在は平凡な社会人として過ごしているが、いまだに広島での被爆体験を自分の中で消化し切れない皆実。ある日皆実は、同僚の打越豊からプロポーズを受けるが、原爆の日の光景が蘇り、助けを求める大勢の人々を見捨てて逃げようとする罪悪感が付きまとう。
皆実は、自分の被爆体験を打越に打ち明ける。打越は皆実の気持を察し皆実は安堵するが、その日を境に皆実は体調を崩す。やがて自分の状態も周囲の状況も分からない。皆実は死の床で、あの日、自分たちの死を望んで広島に原子爆弾を落とした人は、また一人殺せたことを喜んでいるか自問し、自分は生き延びた側だと思ったが、そうではなかったと独白する。この夕凪の街を中心に、成長し娘がいる旭が広島の知り合いを尋ね、また墓参りをする。父の様子がおかしいと娘が尾行するが…。

ここでは、政治的視点ではなく市民の視点、普通の人の情感を坦々と描く。だからこそ遠い出来事ではなく、身近に寄り添っているからこそ感動を誘う。
先日(2017年9月24日)、広島市の原爆資料館の類計入館者数が7千万人に到達した新聞記事を読んだ。オバマ前米大統領が訪問し外国人らの入館者も増加したと...決して忘れてはならない原爆・戦争をである。

次回公演を楽しみにしております。
ニコニコさんが泣いた日

ニコニコさんが泣いた日

演劇企画ハッピー圏外

コフレリオ 新宿シアター(東京都)

2017/09/20 (水) ~ 2017/09/25 (月)公演終了

満足度★★★★★

戦場も戦闘シーンもない反戦物語。切ないほどに戦争の不条理が観えてくる秀作。この劇団が幾度となく再演をしており、その理由(わけ)が解るような気がする。
第29回池袋演劇祭参加作品であるが、会場は新宿区にあり自分は初めて行った。繁華街を少し外れるが、戦時中とは隔世の感があると思われる場所で芝居が観られること、その平和のありがたさをしみじみ思う。
物語は、戦時中の猛獣処分という史実をモチーフに、叙情豊かに描いており観応え十分である。 
(上演時間1時間45分) 2017.9.27追記

ネタバレBOX

舞台背景は、戦時中の上野動物園。そのセットは中央に客席側に斜めに傾いたサークル。周りに部分的に柵イメージ。上手側に台部分が色鮮やかな別スペース。天井には運動会で見られるような三角旗が飾られている。猛獣処分は動物園の動物だけではなく、サーカス団の動物も対象であったことを舞台セットで暗示する。

地球上には多くの動植物が生息しているが、その生の与奪に人間の行為が大きく影響している。公演では、ゾウ・ライオン・ワニという動物(擬人化)を登場させ、野生から飼育になり生きる本能(捕獲)を奪う。集客目的、餌をもらうために必死に芸(野球)を行う動物たち。その悲哀に満ちた姿が感動を誘う。
一方、動物園の職員も殺処分を何とか回避または他の動物園に引き取ってもらえるよう運動を始める。その運動には当時の状況下において非合法とされた活動を始める者も現れた。特高警察の取締りの苛烈さ、収監し暴行等するシーンは動物の無邪気な様子、職員の真摯な姿と対比させ戦時下の状況を浮き彫りにする。

反戦を声高に叫ばないだけに、よけい戦争の非情さが見えてくる。その結果、ライオン、ワニの毒殺、ゾウの餓死(敏感で毒薬を嗅ぎ分け、注射は皮膚が厚く無理)という手段で処分する。動物たちは、職員の苦悩を知っているようで処分を受け入れる。そのシーンは静謐なまでに美しく感動的である。

演技…他の動物園に引き取ってもらえるよう奔走する。その走る姿が緊迫感を生み、テンポよく展開する。公演は動物園に通っていた美大生の観察日記のようにも思える。失明し心で見たラスト…死んだ動物と職員全員が再登場し、楽しかった日々を思わせるシーンは、この世のデストピア、あの世のユートピアを思わせホッとさせる。それを音楽…デストピアは低重音で響かせ、ユートピアは軽音楽に変化させ、見事に昇華させた!

次回公演を楽しみにしております。
『を待ちながら』

『を待ちながら』

HEADZ

こまばアゴラ劇場(東京都)

2017/09/17 (日) ~ 2017/10/01 (日)公演終了

満足度★★★★

95分。

ネタバレBOX

飴屋法水…しゃべれないといいつつマイクでよくしゃべってた。
山下澄人…小人。飴屋と旅に出るつもりだけど、行先が決まってない。
荻田忠利…左半身マヒの人。
佐久間麻由…一輪車に乗ってて車に轢かれ死亡。八つ当たりしたい。
くるみ…襟足ながい小学生。荻田の子。

よくわかんない舞台かなと先入観もってたけど、面白かった。強いられることと自由でいられることは、結構近いことなのかというイメージ。ラストの朗読は、なんかテンション下がったので、不要と感じたが。
静と動のバランス感覚がうまいのか。空間フル活用な演出に満足した。

楽屋から狭い階段上っての入場は初めて。非常階段側の光を使っての陰影具合は素敵。雑然とした美術もいい塩梅。

佐久間の一輪車テクが結構上手い。狭い劇場空間をところ狭しと動き回るサマは愉快。当日パンフの写真が昔の彼女か。一輪車に乗って死んだので幽霊になってから一輪車から降りられないんだという話のちょっと後で、(ちょっとミスって?)一輪車から降りちゃったシーンは、計算なのかアクシデントなのか。いい笑顔してた。
くるみは、小学生くらいだろうに、めちゃしっかりした演技だったなと。物怖じしてないというか。
豪雪(ごうせつ)

豪雪(ごうせつ)

good morning N°5

駅前劇場(東京都)

2017/09/14 (木) ~ 2017/09/25 (月)公演終了

満足度★★★★★

1回のつもりが2回目行ってしまいました。
とにかくエネルギーのある舞台。このキャストなら間違いない!という役者さんに、若手イケメン俳優と言われる方々も負けてない!すごい・・・!要所要所で流れる歌も頭に残りますね~。

自宅に帰ってからも、職場でも、豪雪にまみれておりました。来年もまた観に行きます。

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