満足度★★★★
鑑賞日2017/08/17 (木) 14:00
価格3,200円
「in サンモールスタジオ」と銘打っている通り、初演(本多劇場)からこの会場に合わせて改訂、ここならではのネタがあったり、(会場規模ゆえに)臨場感が増加したりのバージョンアップ版、ドタバタ気味に進行しつつもクライマックスはムネアツ、やはりバックステージものって好きだなぁ。
バックステージものって大概は「雨降って地固まる」的に万事片付いてめでたしめでたしで終わるところ、一件落着かと思いきやもっと大変なことが束になってかかってきて「一見落着」にすぎなかったというスラップスティックコメディの定番的な結末にするのもいかにもここらしい。
そう言えば多くのバックステージものが何とかして幕を開けなければならない、あるいは何とかして進行を止めないようにしなくてはならない状況を乗り切ることによる演劇讃歌なのに対して、本作はトラブルがあったソワレ後で翌日以降をどうするかということで時間的余裕があり、コメディ重視タイプだな。
しかし冒頭の劇中劇、初演よりもオリジナリティが増して、それはそれで良いけれどもむしろほとんどパクりな初演の方が内容的に合っていたかも?(笑)