最新の観てきた!クチコミ一覧

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四色定理

四色定理

廃墟文藝部

spazio rita(愛知県)

2017/03/09 (木) ~ 2017/03/11 (土)公演終了

満足度★★★★

(3/9)廃墟文藝部「四色定理」、足かけ三年の四短編が、ピースがはまったパズルのように、一度に作った一作品を思わせる。役者が、各話それぞれの場所に無駄なくハマる。受け身な自己、不自由な自己、自己同一性、「家族」というアイデンティティ…作演の乙女っぷりが尋常でないのが連続上演でよく判る。

はしっ子

はしっ子

穂の国とよはし芸術劇場PLAT【指定管理者:(公財)豊橋文化振興財団】

穂の国とよはし芸術劇場PLAT アートスペース(愛知県)

2017/03/04 (土) ~ 2017/03/05 (日)公演終了

満足度★★★★

(3/1)豊橋PLAT「はしっ子。 とよはしの街の物語」、普遍性、色気、人生の傷…いわゆる「ご当地もの」市民劇とは明らかに異質な妙ジカル。作演とドラマトゥルクの丹念なリサーチ・選択・造形に、参加者が限られた期間で応える。個々はさすがに弱いけど、アンサンブルのシーンはパワー充分。

義理とかでなく観に行って、とてもよかった。ふだんのエリアではそうそう観れないものを浴びた感じ。ギャンブル、援交、ラブホ、引きこもり等がピースになるエンターテイメント市民劇って…

眠り姫 快刀乱麻! 〜時計少女は螺旋の夢を見るか〜

眠り姫 快刀乱麻! 〜時計少女は螺旋の夢を見るか〜

劇団テアトロ☆マジコ

千種文化小劇場(愛知県)

2017/02/24 (金) ~ 2017/02/26 (日)公演終了

満足度★★★

(2/24)テアトロ☆マジコ「眠り姫 快刀乱麻」のセット、終盤で、ヨーロッパ企画の階段演劇「ビルのゲーツ」みたいな演出を期待したのは私ぐらいだろう。それも、超スピードで各組入れ替わり立ち替わり。
いやマジで、もっと超スピードで、円形劇場のあちこちから各シチュエーションが入れ替わり立ち替わり(時には頭やお尻が被ったり)しても全然いいと思うのですよ、書いてて壱劇屋を思い出したけど。

衣装や美術等「絵」を見せるのに特化した演出なら、会話シーンでああ役者を動かさなくてもいいと(…牢獄…?)。舞台上の人数が少ないシーンが多く迫力不足でもったいない。
動機や関係性に?のキャラやRPG的脚本は、歌舞伎みたいなものと思うべきか。

ていで

ていで

ナカゴー

浅草九劇(東京都)

2017/07/26 (水) ~ 2017/07/30 (日)公演終了

満足度★★★★

ナカゴーは、毎回演劇というものを、まるで1つひとつ丁寧に確認しながら解体し、思いつくまま組み立てているようだ。

例えば開演前の舞台の上の様子、例えばあらすじの紹介、例えば台詞や動作の変な引っ掛かり、例えば下に置いた照明、今回はそれほどではなかったが、度を超した繰り返し台詞……等々。
解体して組み立て方をわざと間違えているような、そんな感覚もある。

「ていで」ってそういう意味なのか。確かにいろいろな「ていで」で私たちは生きているな。
今までの「凄まじく狂った感」がないが、それでも面白いのは確か。金山寿甲さんの上手さが日常との接点。
しっかりした劇場なのに照明はいつものナカゴーのまま(笑)。

劇本II~劇王アジア大会東海地区予選~

劇本II~劇王アジア大会東海地区予選~

日本劇作家協会東海支部

長久手町文化の家 光のホール(愛知県)

2017/01/21 (土) ~ 2017/01/22 (日)公演終了

満足度★★★

劇本で彼が得票できなかったのはやっぱりおかしいと思った今宵。
劇本では「世界で戦える」方向を探っていたのは彼だけだったのでは?と思います…。
ことば選び等のセンスが、今回役者がやったことではっきり提示されたと思いました

ルート67

ルート67

劇団あおきりみかん

昭和文化小劇場(愛知県)

2017/01/13 (金) ~ 2017/01/15 (日)公演終了

満足度★★★★

(1/14)あおきりみかん「ルート67」、某舞台・クラッシュな走り屋を彷彿。現実と空想が重なり絡む物語・演出(関係性が少しずつ分かる巧みさ)、多視点・多ベクトルで見せる舞台、身体を限界まで酷使する役者陣(終演後全員汗だく)。エンターテイメントだけど基調はやはり叙情的。

朝鮮総聯幹部の息子

朝鮮総聯幹部の息子

劇団 鳳仙花

新宿ゴールデン街劇場(東京都)

2017/10/25 (水) ~ 2017/10/29 (日)公演終了

満足度★★★★★

劇団鳳仙花 旗揚げ公演。

俳優の李昌赫さんが自分自身の体験をもとにした舞台。
朝鮮総聯幹部の息子であり、親の期待を裏切り役者になりたいという主人公が李昌赫さんなのだ。

製作・監修の松枝佳紀さん(劇団アロッタファジャイナ)のツイートで知り、昨今の情勢もあり、非常に気になり出かけた。

(以下ネタバレboxへ)

ネタバレBOX

タイトル通り「朝鮮総聯幹部の息子」として経験した様々な出来事が語られていくのだろうと思っていたら、確かに前半はそうであった。

特殊な環境ではあるが親が思う子ども将来像に当てはまらない希望を子どもが持ってしまうことへの、親子のぶつかり合い、という視点からであると、(極端すぎるのだが)まあ、「あるあるなのかな」と思っていたが、その「特殊な環境」は考えている以上のものであり、押さえつけられて生きてきた主人公にとり、とても厳しいものになる。

さらにラスト前からの展開は、血を吐くようなものになっていく。
血を流さないと終わらない物語なのだ。
心に響いた。

主人公の(元)恋人と主人公の母親を同じ女優さんが演じていた。
母親と同じような人を愛してしまう息子の感覚を表現しているのではないかと思っていたのだが、ラストでその本来の意味が一気に姿を現した。

息子が恋人を刺してしまうのだ。
つまり、恋人を刺してしまう主人公は、同時に「母親殺し」をしてしまう。
寺山修司のような展開に震えた。

しかも、主人公が恋人を刺すことで選んだのは父親であり、「同胞のために役者になる」と言い続けた主人公の言行と一致していく。
それが彼が選んだものだったのだ。

自分自身の一番根っ子の部分を、旗揚げ公演で露わにした。
次はどういう展開で作品を作っていくのか、気になる。
しばらくは目が離せない。

朝鮮総連、民団(在日本大韓民国民団)、済州島(チェジュとう)出身者のこと、等々、公演を観るためにある程度知っていたほうが良い知識があるので、当日パンフあたりに解説があればよかったと思う。

この公演の前の時間に、イギリスのミュージシャン、ピーター・ハミルの歌詞についてのディスカッション・イヴェントに参加した。
彼は「自分の書いた歌詞には自分があらわれている」「しかし、告白はしていない」(「告白」には宗教的な意味合いも含まれるらしい)と言った。

そしてこの舞台である。
主人公であり、作・演出をした李昌赫さんは、この作品で「告白」まで行ったのだろうか。それが帰り道ずっと頭の中をぐるぐる回っていた。
「フエルサブルータ」(FUERZA BRUTA)

「フエルサブルータ」(FUERZA BRUTA)

アミューズ

ステラボール(Stellar Ball)(東京都)

2017/12/14 (木) ~ 2018/02/28 (水)公演終了

満足度★★★★★

凄い!
こういったパフォーマンス的な舞台は日本では作れないのは何故?
作らないの?それとも作れないの?
日本では、OM-2くらいだ。

9/NINE

9/NINE

OM-2

日暮里サニーホール(東京都)

2016/09/15 (木) ~ 2016/09/17 (土)公演終了

満足度★★★★★

音、音、音。
大好きだな。
こんな作品が日本にあること自体、奇跡のようだ。

川村美紀子『或る女』/ 佐々木敦『paper song』

川村美紀子『或る女』/ 佐々木敦『paper song』

OM-2

d-倉庫(東京都)

2017/10/10 (火) ~ 2017/10/11 (水)公演終了

満足度★★★★★

佐々木、川村、二人とも最高だと思った。
二人の作品が交差するのも面白い。
こういう企画の作品をもっと観たい!

心踏音 -Shintouon-

心踏音 -Shintouon-

壱劇屋

HEP HALL(大阪府)

2017/10/27 (金) ~ 2017/10/30 (月)公演終了

満足度★★★★★

優しさを感じる作品でした。コンプレックスを持った人が強く生きる物語。
どんどん明らかになるストーリーがざわざわと涙腺にきました。
あれは幸せになれたと僕は信じています。

洗練された殺陣、かっこいいとしたいえませんでした。

白A NEW YEAR LIVE

白A NEW YEAR LIVE

白A

浅草六区 ゆめまち劇場(東京都)

2018/01/01 (月) ~ 2018/01/02 (火)公演終了

満足度★★★★★

いつもより長めのステージなのに、いつもより安くてドリンクとフードもついてまさに「お年玉」楽しかったです!!

「標〜shirube〜」

「標〜shirube〜」

劇団桟敷童子

すみだパークスタジオ倉(そう) | THEATER-SO(東京都)

2017/12/12 (火) ~ 2017/12/25 (月)公演終了

満足度★★★★★

愛するものを呼び返すための奇妙な儀式がほかの人の命と引き換えと言うのも悲しい気がしました。でもそんな儀式を信じるほか希望がなかったのでしょう。最前列にいたので盛大に赤い紙吹雪を浴び、バッグの中にもたくさん入ってしまいました。後日あちこちでバッグから赤い紙片がこぼれて、そのたびに誰かを思い出しました。

新年工場見学会2018

新年工場見学会2018

五反田団

アトリエヘリコプター(東京都)

2018/01/02 (火) ~ 2018/01/05 (金)公演終了

満足度★★★★

195分。

ネタバレBOX

五反田団「ドラマえもん」
下北(半島)演劇祭に参加する東京の劇団が青森に乗り込むもモメて東京へ。紀伊国屋ホールでも青森劇団の芝居を乗っ取ろうとするが…。
面白い。人も多くてパワフルだし。
紅戌会「ダンサーインザ獅子」
恒例の獅子舞。ラストの演者(中川幸子?)の笑顔が素敵。泰然君かわいい。
ザ・ぷー「ザ・ぷーの新春ライブ」
面白い。コントが好き。マチオの芝居が特に好き。おならの歌(寄り添い生きた夫婦で遺された妻が夫のおならを懐かしむ)は、ベタでもあるけど好き。
ハイバイ「城山羊の会か別役実のニセモノ」
イマイチ馴染めなった。終盤(城山羊調)の後藤剛範と佐久間麻由の妄想エロやりとりはウケた。
ポリスキル
恒例。黒田大輔のポリスへの怒りがよい。

長いのはやむなしかな。客も満杯でさばくのに時間かかるというのもあるし。改善してくれるとうれしいが。
途中途中の前田司郎と黒田大輔と斎藤庸介のワイン片手のトークは相変わらず面白い。
心踏音 -Shintouon-

心踏音 -Shintouon-

壱劇屋

HEP HALL(大阪府)

2017/10/27 (金) ~ 2017/10/30 (月)公演終了

満足度★★★★★

めちゃくちゃ泣きました。ノンバーバルなのにこんなに泣くものかとなんか悔しくなりました。本当に素敵な作品でした。五彩の神楽で一番好きな作品です。いや、2017年に観た作品で一番好きな作品です。また生で観たい。

新しい生活の提案

新しい生活の提案

壱劇屋

HEP HALL(大阪府)

2017/05/26 (金) ~ 2017/05/31 (水)公演終了

満足度★★★★★

初壱劇屋でした。再演だったので事前に初演の舞台写真を見て気持ちを上げて行きました(笑)
数週間前に劇団員さんがビラ配りをしているところへ行き、必ず誰か1人連れて行く!と約束して約束通り1人舞台を観るのが初めての連れを連れて行ったのですが、「舞台ってこんなに面白いねんな!!」って言ってて嬉しかったです。

ハイサイせば

ハイサイせば

渡辺源四郎商店

こまばアゴラ劇場(東京都)

2018/01/06 (土) ~ 2018/01/08 (月)公演終了

満足度★★★

80分。

ネタバレBOX

二次大戦中、軍に呼ばれた沖縄出身の比嘉2名、青森出身の工藤2名。通信の暗号化に方言を用いるという話で、言われるままの文章を方言で電話の向こうへ伝える面々だったが…。
実は(共産主義の?)比嘉幸信(当山彰一)をあぶりだすための罠というオチ。
ちょいちょい笑えるとこもあって、方言ネタもあって、いい感じ。ただ、やや間延びする印象でスパっとした切れ味があるとよいかなと思った。
清掃員の工藤シズ(三上晴佳)の夫が徴兵され、電話の相手は夫じゃないかというくだり(ラストシーンにもつながるが)は、もっと情感あるようにしてもいいかなと思う。
[終演しました!]【名古屋公演】「ミソゲキ2017」参加作品『誰も知らない。』

[終演しました!]【名古屋公演】「ミソゲキ2017」参加作品『誰も知らない。』

冗談だからね。

ナンジャーレ(愛知県)

2017/12/29 (金) ~ 2017/12/31 (日)公演終了

満足度★★★

主人公の…おっ…となる独白から始まって、徐々に語られる…そこまでに至る人生の"弄ばれ感"は一々興味を惹く。

以降はネタバレboxへ

ネタバレBOX

(続き)

主人公の…おっ…となる独白から始まって、徐々に語られる…そこまでに至る人生の"弄ばれ感"は一々興味を惹く。
…〇〇花火、〇女〇の呪い、3万tonの廃棄〇〇、ヒンズースクワット…、何かしらの暗喩や見立てがとても面白く、要素として光るモノが盛り沢山。個性派揃いの役者も無駄使いなまでの目移りする物量で攻めてきて、勢いを感じた。Gregの存在感良かったね。
…沢山ぶちまけたピースを…自らぶち壊しにかかったかの終盤のメタ展開は、意表を突かれた楽しさが半分と残念感が半分。あのピース達をどう結び付けて…何に結実させるかを見たかったのは本音としてあるし、その観点だと"逃げ"にも映る最終展開だけど、…"そういう芝居"を揶揄するのが意図だとしたらアリなのか。どういう過程であの筋書きに辿り着いたのか…、どこまでが筋書きでどこまでがトラブルなのか…には興味が尽きない。アングラ精神と今どきの若さが共存する面白さでした。
ぼくらの90分間戦争

ぼくらの90分間戦争

企画演劇集団ボクラ団義

シアターKASSAI【閉館】(東京都)

2017/12/27 (水) ~ 2018/01/15 (月)公演終了

満足度★★★★

中学生時代に何があったのか、かつての仲間達がそれぞれに向き合わなければならないノーカット90分。
その誰もに何かしら同調できる分、強い個性を放つ人物が少ない様に思いましたが、徐々に明らかになってくる事の真相を見守りながら何ともやり切れない気持ちになった90分でした。
ドラマの純度を上げる為に色んなモノを削ぎ落してみたボクラ団義さんの通過点的作品なのかなという印象。

悪魔のいるクリスマス

悪魔のいるクリスマス

ナビロフト

ナビロフト(愛知県)

2017/12/21 (木) ~ 2017/12/24 (日)公演終了

満足度★★★★

悪魔のいるクリスマス、観劇終了。一言で言うと哀歌…かな、でも悲壮さではなく、ほんのり心に残る何かがある…クリスマスらしさ。小熊さんと若手のバランスに…むしろ現実感が湧くの不思議

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