最新の観てきた!クチコミ一覧

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ものかくものども

ものかくものども

夢幻舞台

アートスタジオ(明治大学猿楽町第2校舎1F) (東京都)

2018/03/09 (金) ~ 2018/03/11 (日)公演終了

満足度★★★★

 所謂作家にも幾つかのタイプがあるのだが、理詰めで作品を構築してゆくタイプと、キャラと設定を決めるまでは、精巧な構造物を組み上げるような作業をしても、その後は、キャラの作品内での自由な動きを大切にして、作家の自意識の中では殆ど自動筆記感覚で書くようなタイプなどである。

ネタバレBOX

今作の主人公も作家である。而も作家によって生み出されたキャラクターが反乱を起こす。
さて、作家によって書かれ創り出されたキャラクター達は、無論、各々の個性を持ち、それぞれの宿命を背負って与えられた条件を生きてゆかねばならないわけだが、彼らが自分たちの自己認識を持ち作家という自分達の生きる世界と自分達自身を作った存在との関係を知ったとするとどういうことになるか? というような興味深い疑問を梃に作品構造をメタ化しつつ、作家が彼の生み出したハズのキャラ達と対話を交わせることによって対等性が担保されてしまうと、作家の位置は、必然的に作中人物たちの影響を受けることになるが。
ここにもう一つハイレベルなメタ化が行われているとしたら? 
 舞台美術の抽象性が見事に生きている。照明のセンスも良い。役作りは、矢張り若いと感じさせる点はおおかったものの、仕方あるまい。

ヒッキー・ソトニデテミターノ

ヒッキー・ソトニデテミターノ

ハイバイ

AI・HALL(兵庫県)

2018/03/08 (木) ~ 2018/03/10 (土)公演終了

満足度★★★★★

ハイバイ、初めて観ました。

限りなくリアルに近いお芝居。日常をのぞき見しているような…。
それでいながら、空間や時間を行き来し、観客の想像力を掻き立てる演劇的な表現。
ものすごく集中させられた。

ネタバレBOX

和夫さんが自殺してしまった心情というのは分かる気がする。
現実に直面してしまったら、やっぱり、生きていくのは無理だと感じたのだと思う。
それでもやっぱり、外に出る(=人生を生きる)ことを肯定して終わってくれるのかなあと思ってたんですが…。
最後はまさかモリタさんも…?と不安を感じさせる終わり方でした。

ヒッキーになる要素の全くない外の人間である、クロキさんの信じてる"外に出るべき理由"も聞きたかったなあ…。

あやちゃん(モリタ妹)が良い子で癒しでした。
三銃士 La seconde

三銃士 La seconde

OSK日本歌劇団

博品館劇場(東京都)

2018/02/23 (金) ~ 2018/02/25 (日)公演終了

満足度★★★★★

OSKの枠組みに乗せながら、原作の面白さにも迫ろうとした意欲作。

王妃の侍女を主人公にした乙女ゲームにしたら売れそう、と考えてしまうほどの、よりどりみどりの麗しい男役たち(笑)

殺陣やダンスの美しさは言わずもがな。

2月文楽公演

2月文楽公演

国立劇場

国立劇場 小劇場(東京都)

2018/02/10 (土) ~ 2018/02/26 (月)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2018/02/16 (金)

第一部「心中宵庚申」

上田村の段、八百屋の段、道行思ひの短夜



近松門左衛門の作で、夫婦心中の物語です。

八百屋半兵衛は元武士で、今は八百屋伊右衛門の養子となった。嫁のお千代とは仲むつまじく、お腹に赤ん坊がいる。しかし、養母はお千代を憎み、いびり、彼の留守中にお千代を離縁をしてしまう。

なさぬ仲の義母に逆らうことも出来ず、愛し合う二人は死を選んでしまうのです。



お千代の実家の上田村の段は、大好きなコンビの文字久太夫と藤蔵さんでした。ホント、良いです!!

文字久太夫の艶のある伸びのある声に藤蔵さんの深く響く三味線の音が、相性抜群だと思います。

この段では、お千代の父親の娘を思う気持が切ないです。

母親ではなく、父親と言うのが、なんだか切なさを増しました。

父親を遣ったのが、玉也さんです。玉也さんも大好きな人形遣いさんで、情が深く、動きが細やかです。



八百屋の段では、千歳太夫と富助さんが憎たらしい姑とのやり取りを聴かせてくれました。

まあ憎たらしい姑でしたね。



第二部では、8代目竹本綱太夫の50回忌追善と6代目竹本織太夫襲名披露の口上がありました。



竹本綱太夫の息子さんであり、織太夫の師匠の竹本咲太夫の口上は、亡き父を思う言葉、大事に育てた弟子へのはなむけの言葉は芸の厳しさの中に温かさがあって、とても素敵でした。



この後の摂州合邦辻の後に織太夫といつもは咲太夫と組む燕三が組み、素晴らしい義太夫と三味線を聞かせて頂きました。

渾身の舞台でした。



勘十郎さんが、一部と二部と出ずっぱりでした。

もうすごいとしか言いようが無いです。



感動をありがとうございました

夜、ナク、鳥

夜、ナク、鳥

オフィスコットーネ

吉祥寺シアター(東京都)

2018/02/17 (土) ~ 2018/02/24 (土)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2018/02/20 (火)

2002年に福岡県久留米市で実際に起こった看護士4人による保険金連続殺人事件をモチーフにした舞台です。

作は大竹野正典氏、演出は瀬戸山美咲氏です。



仲の良い看護師4人、他愛ない会話に悩み相談とどこにでもある女たちの付き合い・・・・だけど、彼女たちには深く依存しあっている感じがあります。そして、観ているうちにヨシダ(松永玲子さん)の巧みな支配と彼女の持つ闇がじわじわと辺りに広がるのを感じるのです。松永さんのちょっとした目つき、話しぶり・・・この人何?とずっと目が離せない。怖くて、凄いよ、松永さん。(;°皿°)



彼女の本質を知りながら、彼女の保護者のような気持ちを持つツツミ(松本紀保さん)の持つ闇はなんだろう・・・と考えると、自分の存在感を確かめるために、ヨシダを理解したつもりになり、協力していることに自己満足してる。このツツミの存在が無かったら、ヨシダの闇はそこまで深くならなかったかも・・・と考える。闇が闇を呼んで、深さを増した。



この二人の闇に取り込まれたイケガミ(安藤正恵さん)、疑うことをしない、流される・・・。



そして、最後に彼女たちの闇に飲み込まれていくイシイ(高橋由美子さん)の躊躇と追い詰められていく様子に苦しくなるし、この苦しみから早く解放して欲しいと安易に流されるかも・・・・・と、自分の中の闇をちょっと見る。



彼女たちの現実の重石となる男たち正岡泰志さん、成清正紀さん、井上幸太郎さんのゲスッぷりがお見事でした。

藤田びんさんとツツミのやり取りが、彼女の闇の深さを強調した気がします。



コの字型の客席、四角く作られた台、ずっと薄暗い照明・・・客席にいて、どんどん闇が深くなっていくようで、怖かったです。



でも、時間があったら、もう一度観てみたい舞台でした。

もう一度、せりふの一つ、一つ、役者さんひとり、ひとりの表情、目を噛み締めてみたいと思いました。



素晴らしい舞台でした。

ありがとうございました

見晴らす丘の紳士

見晴らす丘の紳士

LiveUpCapsules

北とぴあ ペガサスホール(東京都)

2018/03/07 (水) ~ 2018/03/11 (日)公演終了

満足度★★★★★

硬派で飽きることなく観ることができました。

ネタバレBOX

飛鳥山に居を構えていた地元王子の名士、銀行を作り、産業を振興し、自らも起業した渋沢栄一の半生記。

新しい分野への目の付け所が際立っていました。

鈴木商店への嫌がらせ、買収、贈賄問題、そして経営不振、大日本製糖のもめ事が最終的にはメインテーマとなっていましたが、これが一番盛り上がるテーマだったかどうかは知る由もありません。翁が年寄り臭くなっていたので晩年だとは分かりますが、どういう事件がその頃起きていたかなどという時代背景が分かるともっと良かったと思いました。

熱意、あるいは無気力、男たちの迫力が素晴らしかったです。
REVUE JAPAN〜GEISHA&SAMURAI

REVUE JAPAN〜GEISHA&SAMURAI

OSK日本歌劇団

【閉館】DAIHATSU MOVE 道頓堀角座(大阪府)

2017/12/15 (金) ~ 2018/03/28 (水)公演終了

満足度★★★★

古典を踏まえながら、外国人観光客を意識して、衣裳は鮮やかに、音楽もテンポよく変化に富み飽きさせない。
出演者たちの、芸に対する真摯な姿勢に胸を撃たれました。

PRECIOUS STONES

PRECIOUS STONES

OSK日本歌劇団

【閉館】DAIHATSU MOVE 道頓堀角座(大阪府)

2018/01/30 (火) ~ 2018/03/15 (木)公演終了

満足度★★★★

どんどん場面が変わって、手品のように違う衣裳に変わった出演者たちが次から次へと出てくる。
1時間弱にギュッと凝縮された、様々なダンスが楽しめる公演でした。

ミュージカル『HEADS UP !』

ミュージカル『HEADS UP !』

KAAT神奈川芸術劇場

赤坂ACTシアター(東京都)

2018/03/02 (金) ~ 2018/03/12 (月)公演終了

満足度★★★

バックステージものと聞いて、肩を張って観てしまったので序盤は、ノリノリな空気感に置いて行かれた。公演中のバックステージのドタバタな感じは大いに笑えた。エンディング辺りの感動モノに持って行こうとしている演出には、間延び感がした。
とはいえ、芝居好きには大いに楽しめる作品。
芋洗坂係長のキレのあるダンスには、毎度感心させられます。

新春浅草歌舞伎

新春浅草歌舞伎

松竹

浅草公会堂(東京都)

2018/01/02 (火) ~ 2018/01/26 (金)公演終了

満足度★★★★

とにかくどの演目も配役が上手い。適材適所。

声が良いなあ!と思うのは巳之助くん。
「操り三番叟」の種之助くんの踊りも素晴らしかった。
「御浜御殿綱豊卿」の松也くんの情感と華のある演技も印象的。
「引窓」は泣きました。

ポーの一族

ポーの一族

宝塚歌劇団

宝塚大劇場(兵庫県)

2018/01/01 (月) ~ 2018/02/05 (月)公演終了

満足度★★★★

面白かったです。

ネタバレBOX

前半は、明るすぎる…?(特に音楽が…?)と思いましたが、終盤の畳み掛けるような悲惨な展開が、良かったといったら何ですけどしっくり来たというか。

エドガー、アラン、メリーベルが良かった。
役者さんはやっぱり鳳月杏さんが好き。
ダンスは柚香光さんが好き。
闘争・オブ・ザ・リング

闘争・オブ・ザ・リング

カラスカ

上野ストアハウス(東京都)

2018/03/07 (水) ~ 2018/03/12 (月)公演終了

満足度★★★★★

コメディが好きな方は是非!
観劇後ファンクラブに入会してしまいました。

ロミミ_The W edition_

ロミミ_The W edition_

はちみつシアター

ザ・ポケット(東京都)

2018/03/07 (水) ~ 2018/03/11 (日)公演終了

満足度★★★

めちゃめちゃ楽しくてすてきなステ-ジでした。

デスペラードを知ってるか?

デスペラードを知ってるか?

ボクらの罪団

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2018/03/07 (水) ~ 2018/03/12 (月)公演終了

満足度★★★★★

加護亜衣が出るというので,池袋シアターグリーンに行く。

冒頭映像が流れ,出演者の名前などを紹介したなどビデオが流れたが,全体に時間をどうしても二時間におさめたい。観客は,映像を観に来たのでなく少しでも早く誰かの顔を確認したいのだからだ。なんのための映像だったのかよくわからない。全体としてはとてもよくまとまっていたので,冒頭のつかみがかえって惜しかった。

刑務所から脱走する五人組の演劇はずっと見ていてあきなかった。五人のメンバーがそれぞれに個性的でいい演技をしていたと思う。

いくつもおもしろい傑作の場面があった。その中で,加護亜衣らが父親の葬式に立ち会うところ。葬式の場面を不謹慎にも演劇でコントにするのはややモラル違反。しかしながら,棺桶の中から,死んだはずの父親が,真実のすべてを語りかけている息子に,飛びついた場面には唖然とした。わらいがマックスになった。

デスペラードの歌は良かったと思う。女刑事のキャラも面白かった。有名女優が出る演劇にはあまりいい思い出がないが,これは良く出来ている。どこが,どうおもしろい。良く出来ていた。そういうのが,多かったので語り尽くせない。素晴らしい。この劇場で観たものの中でも最上の出来だと思う。

無教訓意味なし演劇vol.7 「淫乱和尚の水色腹筋地獄」改め「西口直結!阿闍梨餅展示ブース」

無教訓意味なし演劇vol.7 「淫乱和尚の水色腹筋地獄」改め「西口直結!阿闍梨餅展示ブース」

劇団「地蔵中毒」

王子スタジオ1(東京都)

2018/03/08 (木) ~ 2018/03/11 (日)公演終了

満足度★★★★

くだらなさの連打が爽快に感じる。

ロミミ_The W edition_

ロミミ_The W edition_

はちみつシアター

ザ・ポケット(東京都)

2018/03/07 (水) ~ 2018/03/11 (日)公演終了

満足度★★

騒がしいだけの寒い笑いが続くアラジンと魔法のランプのパロディー。地震と津波をああいった風に都合よく扱うのもなぁ…。ラストのカラオケショーも、まだ歌うのって感じで苦笑。

『切手のない手紙』

『切手のない手紙』

イマノカゲキ(BlackRomanceFilms)

music&bar Amour(アムール)(東京都)

2018/03/09 (金) ~ 2018/03/24 (土)公演終了

満足度★★★★★

2018年3月、巷ではヒュー・ジャックマン主演「グレイテスト・ショーマン」が大ヒット中ではあります。

でも「切手のない手紙」もかなり良かったです。

目の前1メートル先での生音/生声でのミュージカルって迫力が段違いでした。

映画で例えるなら、314インチのスクリーンが目の前にある様です。

隣で観ていた人が、その余りの迫力に少し仰け反ったもん(笑)

演者も素晴らしいですし、この場所(バー)を舞台にする為に書き直しをしたという脚本家も素晴らしい。(あんたはカメレオン脚本家かって)

土日に「グレイテスト・ショーマン」観に行こうとしている方々。

金土に前座として「切手のない手紙」の鑑賞如何でしょうか?

まだちょっとだけチケット残っているみたいですよ。

お薦めです‼️

P.S.再演の際もこの規模の場所での公演を希望しております✨

見晴らす丘の紳士

見晴らす丘の紳士

LiveUpCapsules

北とぴあ ペガサスホール(東京都)

2018/03/07 (水) ~ 2018/03/11 (日)公演終了

満足度★★★

90分。

ネタバレBOX

江戸時代に生まれて明治維新を経て政府側に入るも実業家としての道を歩んだ渋沢栄一の半生を描く。
渋沢が出資設立し相談役として在籍している砂糖の会社?が政治資金などの問題が明るみに出て、にっちもさっちも行かなくなり、渋沢に泣きつく幹部たち。渋沢は金子という、会社が買収したりしてさんざんな目に合わせてきた男しかたちなおさせることはできないと、金子を呼び頭を下げ立て直しを迫るが、金子は未来の日本のためそれを断る…。

前半が退屈。あんまり生きてる感じがしないかな。色々アップテンポに進むせいもあるかもだが、とっかかりがないというか。
物語が大きく動く終盤は見ごたえあった。渋沢を演じた宮原将護も、金子を演じた山田隼平も、いい演技で気持ちがこもって見えた。

日本が一つになる(合本?)という思想と資金を携え、それでいて方々の依頼に悩む渋沢の様子は、激動の時代を生きる「男」そのもの。同時に、日本の未来のため渋沢の願いを断る金子もまた「男」なんだなと。結局目的がかなわなかった渋沢が、飛鳥山を眺めて終幕するのも美しかった。
二人の話の前に、幹部連中が表向き強気で渋沢邸に乗り込み、好き勝手騒いだ揚げ句、誰も責任をとろうとしないシーンが、二人の会話を際立たせてて好き。渋沢や金子みたいな「男」はなかなかいないよねと。
ミラクル祭’18

ミラクル祭’18

新宿シアター・ミラクル

新宿シアター・ミラクル(東京都)

2018/02/23 (金) ~ 2018/03/05 (月)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2018/03/05 (月) 19:30

【Ex ver. あぁ県大会】
2013年、演劇フェス用に書き下ろされ初演、2015年、たすいち「宴」の最終日スペシャルで再演という「お祭り系」作品だけに楽しく賑やかで遊び甲斐もあるなと。
また、学校毎に共通点はありつつ各々個性が多彩なキャラに当てはめた配役とそれに応えて各人物を体現した出演者も見事。
さらに本編のネタを使ったりもしてまさしく「後夜祭」のノリ。
演る側は大変だったろうが、何なら今後の恒例にして欲しいほど。

真夜中のラジオ体操第一

真夜中のラジオ体操第一

待ちくたびれてるず

新宿眼科画廊(東京都)

2018/03/10 (土) ~ 2018/03/11 (日)公演終了

満足度★★★★★

‪今日の夜の公演を観てきました。コントというよりは、お芝居を観てるときの感覚に近くて好みの空間でした。そして、それぞれの話しがどこか物語として繋がっているような不思議な構成。新宿眼科画廊にて明日までやっています!‬

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