2月文楽公演 公演情報 国立劇場「2月文楽公演」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    鑑賞日2018/02/16 (金)

    第一部「心中宵庚申」

    上田村の段、八百屋の段、道行思ひの短夜



    近松門左衛門の作で、夫婦心中の物語です。

    八百屋半兵衛は元武士で、今は八百屋伊右衛門の養子となった。嫁のお千代とは仲むつまじく、お腹に赤ん坊がいる。しかし、養母はお千代を憎み、いびり、彼の留守中にお千代を離縁をしてしまう。

    なさぬ仲の義母に逆らうことも出来ず、愛し合う二人は死を選んでしまうのです。



    お千代の実家の上田村の段は、大好きなコンビの文字久太夫と藤蔵さんでした。ホント、良いです!!

    文字久太夫の艶のある伸びのある声に藤蔵さんの深く響く三味線の音が、相性抜群だと思います。

    この段では、お千代の父親の娘を思う気持が切ないです。

    母親ではなく、父親と言うのが、なんだか切なさを増しました。

    父親を遣ったのが、玉也さんです。玉也さんも大好きな人形遣いさんで、情が深く、動きが細やかです。



    八百屋の段では、千歳太夫と富助さんが憎たらしい姑とのやり取りを聴かせてくれました。

    まあ憎たらしい姑でしたね。



    第二部では、8代目竹本綱太夫の50回忌追善と6代目竹本織太夫襲名披露の口上がありました。



    竹本綱太夫の息子さんであり、織太夫の師匠の竹本咲太夫の口上は、亡き父を思う言葉、大事に育てた弟子へのはなむけの言葉は芸の厳しさの中に温かさがあって、とても素敵でした。



    この後の摂州合邦辻の後に織太夫といつもは咲太夫と組む燕三が組み、素晴らしい義太夫と三味線を聞かせて頂きました。

    渾身の舞台でした。



    勘十郎さんが、一部と二部と出ずっぱりでした。

    もうすごいとしか言いようが無いです。



    感動をありがとうございました

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    2018/03/11 11:47

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