最新の観てきた!クチコミ一覧

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蒼のトーテム

蒼のトーテム

劇団ショウダウン

船場サザンシアター(大阪府)

2018/06/30 (土) ~ 2018/07/01 (日)公演終了

満足度★★★★★

初めての一人芝居、大したもんだ!きっちりと魅せてくれました!
物語は難解だけど、彼女が引き込んでくれました!彼女の熱演が素晴らしかった。
演出が同じなので同劇団の一人芝居の先輩林遊眠と重なるところもあり、ショウダウンだなと。
コミカルシーンは竹内さんらしさがありグッド!

この作品は、私にはなかなか難しい。Don’t think. feel!の心境です。
ただ決して苦痛なわけではなく、次にどんな世界が広がるか楽しみながら頭をひねっている感じ。

最後の晩餐

最後の晩餐

ThE 2VS2

in→dependent theatre 1st(大阪府)

2018/06/29 (金) ~ 2018/07/01 (日)公演終了

満足度★★★★

解散公演。
熱い!
面白い!
もったいない!
残念!

ただその時が来たのだそうだ。

ヨソジノオンナタチ~も一度ともだち~

ヨソジノオンナタチ~も一度ともだち~

柴山商店

RAFT(東京都)

2018/06/22 (金) ~ 2018/06/24 (日)公演終了

満足度★★★★

手練れの女優さんの演技が楽しめました!松本寛子さんがお若い魅力を!外の景色も背景に使うなど、会場を十二分に活用されている感じ。閉塞感の中にペーソスもあって、ほろ苦さもGood でした。

serialnumberのserialnumber

serialnumberのserialnumber

serial number(風琴工房改め)

The Fleming House(東京都)

2018/06/21 (木) ~ 2018/07/16 (月)公演終了

満足度★★★★★

二人芝居とは思えないスピード感と充実感。DVDで後からもう一度見たい感じ。このシリーズ、期待しています!

このゆびとまれ2

このゆびとまれ2

演劇ユニットZANNEN座

OFF OFFシアター(東京都)

2018/06/28 (木) ~ 2018/07/01 (日)公演終了

満足度★★★★★

やばい!!
ここの劇団はこの後すごく化けると思います。とても面白かったしマイナスとプラスを上手に分けててとても良かったです。役者さんも目や唇でお芝居してて凄かったです!

瞬間、今、おれ、わたし、やるっきゃない

瞬間、今、おれ、わたし、やるっきゃない

結城企画

小劇場B1(東京都)

2018/06/27 (水) ~ 2018/07/01 (日)公演終了

満足度★★★★

手慣れたメンバーに大歳脚本。蒸し暑い日でしたが、爽快に笑わせて頂きました!!!

Cherry Boy / Cherry Girl

Cherry Boy / Cherry Girl

どんどんチェリー

劇場HOPE(東京都)

2018/06/26 (火) ~ 2018/07/01 (日)公演終了

満足度★★★★

旗揚げ公演、その意味で「Cherry =初めて」をテーマに「Cherry Boy」「Cherry Girl」の2作品を上演することにしたという。
当日パンフに、本団体は「初心者だからこそできる常識や型に囚われない思考と、新しいことへどんどん挑戦する心を常に持ち続ける」をモットーにして立ち上げたと書かれている。「型があるのが型破り、型がないのがかたなしよ」という長唄があったが、本公演、男の心情・本音が緩い笑いに包まれながらしっかりと描かれていた。その意味では、既存の型は破り、新たな型(カラッとした「エロ」が匂い立つような)を創ったような。
(上演時間2時間弱) 【Cherry Boy編】

ネタバレBOX

セットは、ファンタジーを思わせる額縁舞台。後方に簾のようなものに球形が吊るされ、浮遊感が漂う。上手・下手にBOXを連結させた置物があり、場面によって運び込まれる。このセッティングを薄暗の中で作・演出の奥田咲女史が1人で行っているのに驚かされた。この公演への思い入れが窺える。

物語は小学校時代にひょんなことから女子生徒の乳房を掴んでしまい、蔑みと揶揄われがトラウマになり、それ以降女性と付き合ったことがない。そんな30歳目前で童貞という男・花岡悟(中太佑サン)が主人公である。仕事は自宅で行い、外出の機会は少ない。女性には興味はあるが、付き合いたい女性は理想が高く現実的ではない。そんな彼のあだ名は”バベル”、そして小学生の時のトラウマの原因を作りあだ名の名付けた友人・木本康平(後藤真サン)が何とか女性と付き合えるようにサポートするが…。

男性の視点から見た女性像、逆に女性からどう思われるのか先回りして心配する姿、その純情過ぎる気持ちが薄気味悪く見える滑稽さ。また男性心理の核心とも思えるような台詞に同感する部分も多く感慨深い。男の第一印象は外見の装い、その女性の一言一言に敏感に反応する素振りが情けなく描かれる。その悟が婚活パーティで出会った女性に惹かれだした。それを契機に段々と男、というか人間的魅力が見えてくる。自覚なしの成長する過程が面白可笑しい。

物語は奇を衒った構成ではないが、それでも悟がどう変貌を遂げるのか楽しみであり、それに近い形で結末を迎える。それが「Cherry Boy」は「Cherry Girl」と連動しており、両編を観ると一層理解出来るという展開、その誘導が小憎らしい。
次回公演を楽しみにしております。
昭和芸能舎版 フラガール

昭和芸能舎版 フラガール

昭和芸能舎

赤坂RED/THEATER(東京都)

2018/06/26 (火) ~ 2018/07/01 (日)公演終了

満足度★★★★★

こちらが、本家のフラガール。ベタと言えばベタかもしれませんが、とにかく泣かされまくり!!!ハンカチを忘れたのが悔やまれます。自分福島に住んだことがあるのですが、目下原発で苦難にさらされてる現地。早期の復興を心からお祈りいたしております!!!

硝子の獣

硝子の獣

雀組ホエールズ

「劇」小劇場(東京都)

2018/06/27 (水) ~ 2018/07/08 (日)公演終了

満足度★★★★★

またまた、阪本さんに泣かされまくってしまいました。夏井さんが、とってもカッコいい!!! キャストのお母さんが観に来られている回でしたので、お母さんの反応もちょっと楽しめました。ホエールズ、時々こんな作品があります。重いテーマでしんみりと...目が離せないステージでした。

硝子の獣

硝子の獣

雀組ホエールズ

「劇」小劇場(東京都)

2018/06/27 (水) ~ 2018/07/08 (日)公演終了

満足度★★★★★

犯罪、特に少年犯罪に潜む課題等を鋭く鮮やかに浮かび上がらせ、法律・正義や生きていくことの難しさを観客に問いかける力作。少年犯罪を通じて法律の不十分、不完全さ、そして少年たちを更生させることが難しい社会、現実であることを描く。同時に人間の行動の不可解さ、心の闇のようなものが垣間見える。法律で裁ききれない心の闇、そこに巣くう”悪意こそが人間の姿を借りた獣”そのものだという。
シンプルな舞台セット、心情描写のある照明、抒情豊かな音響効果など、物語の魅力を最大限に引き出す舞台美術・技術も良かった。
(上演時間1時間55分)

ネタバレBOX

舞台セットは、後方は2段差ある舞台、前方は丸テーブル2つとBOX椅子のみ。磨りガラス状の平柱がいくつかあるのみ。全体的に白っぽい配色であるが、それは照明色の効果を最大限引き出すためであろう。また磨りガラス状の柱を通る人影等の陰影も心情形成に役立つようだ。

梗概…少年犯罪の弁護を行っている弁護士・村井正義(阪本浩之サン)は妻を亡くしたばかりで、高校生の娘・あおい(中村光里サン)と2人暮らし。その娘が刺殺された。その犯人が17歳の少年であったことから、少年犯罪弁護士としての職業”信条”と被害者の父親としての”心情”の葛藤を描く。そして犯人が少年院から5年で出院(所)し、真に更生したか見極めるために加害者少年と会うが…。

被害者と加害者のそれぞれの家族の苦しみ、その原因を作った本人の状況を描くことで、犯罪という行為の虚しさ怖ろしさがしっかり伝わる。同時に弁護士という職業、それも少年犯罪を専門に扱う弁護士の立場、被害・加害という両面の心情から捉えることで偏ることなく課題・問題提起をしている。被害はむろん娘の死、加害はその家族の慰謝料支払いと社会的制裁の重圧、それが一生付きまとうことになる精神的負担である。これは犯人だけでなく家族全員に及び、個々人の幸せは望めないという。
現実的な解決は難しいのではないだろうか。その意味で本公演は観客に考えさせるような問いかけ。物語には結末があるが、このラストシーンは少しの救いと余韻が心地良い。

照明は綺麗な色彩を放つが、流線形の照射が不穏・不吉を思わせるドロッとした渦巻く感情のように思える。また音響は寂寥を思わせるような雨の音、不吉を思わせるガラスが割れるような音。どちらも可視化できない人間の心を心象として表現しているようで巧い。また夜空に輝く星々という余韻付け。
物語はシンプルなセットの中で、状況・情況説明は役者の体現によって見事に表現されていた。約2時間、舞台に集中できたのは脚本・演出・舞台技術はもちろん、演技力に引き込まれたことだと思う。

次回公演を楽しみにしております。
このゆびとまれ2

このゆびとまれ2

演劇ユニットZANNEN座

OFF OFFシアター(東京都)

2018/06/28 (木) ~ 2018/07/01 (日)公演終了

満足度★★★

私の中では、全体的には面白かった! と言える作品でした。でも少し詰め込み過ぎな感じもありましたね。そのせいか、時間が長く感じるエピソードも・・・
友情や将来のことや学生時代に感じるいろんなことがたくさん入って、そうそう と思う場面も多かったです。

ネタバレBOX

最後、みんな生きててよかった! って思いました。
ハナイトナデシコVol.6  -twin-

ハナイトナデシコVol.6 -twin-

ハナイトナデシコ

ギャラリーサイズ(東京都)

2018/06/29 (金) ~ 2018/06/30 (土)公演終了

満足度★★★★★

日曜日見てきました。期待通り笑いあり、ちょっと涙あり 心温まる作品だったと思います。
2度目の観劇でしたが、前回同様みなさんの作風とっても気に入っています。
上演場所も一体感があっていいですよね。 今後も期待しています。 時間があったらまた伺いますね

ネタバレBOX

本当に細部まで関連があって、感心しました。
1話の妹のトイレであったきれいなお姉さんの話したときの思い出し笑い。2話を見て ああ 海苔なんだあ と思って・・・  すごいなあと思いました。
音楽の謎も3話で解けましたし。おまけにお父さんは喫茶店のオーナーだったんですね。 細やかな脚本 感動でした。 
人を殺して 生きている

人を殺して 生きている

オザワミツグ演劇

インディペンデントシアターOji(東京都)

2018/06/27 (水) ~ 2018/07/03 (火)公演終了

満足度★★

鑑賞日2018/06/29 (金) 19:00

 高校の時いじめられていた加藤は、教師になり、いじめられた女生徒を助けようとするが、自殺されてしまい……、という物語が痛々しく展開される。ステレオタイプのいじめ、ステレオタイプの援交、ステレオタイプのDV、ステレオタイプの不倫、という、ステレオタイプだらけの物語で、共感できる登場人物がいないなど、現実的でない部分が多く、演劇的にも予定調和的な終息は不満が残る。特に、エンディング、後日譚2つの前に、前日譚を挿入しているのは、いかがなものかと思う。

『片思い』

『片思い』

コルバタ

新宿スターフィールド(東京都)

2018/06/28 (木) ~ 2018/07/01 (日)公演終了

満足度★★★

鑑賞日2018/06/28 (木) 19:00

 女子プロレスラーの志田光を軸に、元女子プロレスのMARUの作・演出で舞台を作る、女子プロレス系劇団を初めて観る。予想を超えて面白かった。伊藤奈須という女性(志田)は素人コーラス隊のピアノ担当だが、一方で、伊藤奈須という男性(後藤真一)は素人小劇団で冴えない役者をやってる。それぞれの父親が出てくるが、これが何故か同一人物。この何故?が明らかにされていく2時間……、というわけで、ネタは途中で分かるけれども最後まで一定の緊張と興味を持って観ることができる。日替わりゲストを呼んでのプロレスシーンは、劇作上の意味は余りないけど、元々がプレレスラー志田のファンを狙ってのことだから、興行上は必須なのだろうなぁ(^_^;)。タイトルは、あまり活きていないのが惜しい。

ナイン・ハート

ナイン・ハート

劇団TOP

一心寺シアター倶楽(大阪府)

2018/06/16 (土) ~ 2018/06/17 (日)公演終了

満足度★★★

前代未聞のビリヤード演劇とはどんなお芝居なのか?

なるほど!確かにビリヤード演劇(^^;

アイデアはなかなか面白い!

番号によって玉の言い分や会話も楽しい!

内容も分かりやすく年配の人にも優しいお芝居

もう少し刺激的でも良かったなぁ^ ^

棄児も泣かずば雨たれまい

棄児も泣かずば雨たれまい

劇団 枕返し

北池袋 新生館シアター(東京都)

2018/06/29 (金) ~ 2018/07/01 (日)公演終了

満足度★★★★

 板奥中央に硝子窓、窓からは外に広がる森が見える。窓の両側には、窓枠よりかなり長い真っ赤なカーテンが垂れ下がっている。この赤は、遺棄された子供たちの血の涙にも見える。
板上はフラット。

ネタバレBOX


 ところで1977年のフランス映画に「これからの人生」(日本公開は2年後)と邦訳されシモーヌシニョレが主演した作品がある。彼女(ローザ)は既に年老いていたが、パリの娼婦たちの私生児たちを預かることで方便(たつき)を立てていた。中には養育料を支払わない親もいたが、老婆はそんな子供たちも見捨てた訳では無かった。殊にモハメドは、彼女のお気に入りだった。然し寄る年波には、勝てない。既に彼女は、病に蝕まれていたのだった。偶々モハメドも彼女の病状が思わしくないことを知り、何とか自分で稼いで少しでも彼女の手助けをしたいと願う。進行する病の中で彼女は、“ユダヤ人の隠れ家”と自称する部屋でモハメドとの時を共有する。モハメドはモハメドで失踪していた父との関係が明らかになる中、彼の努力も空しく息を引き取ったローザを2人だけの隠れ家に保存したまま、倒れてしまう。発見された時、彼もまた病に罹っていたが、その病とは、遺体と共にずっと一緒に居たことであった。これらの経緯を記したテープが、カラカラと回る、それがラストシーンだったと記憶している。この乾いた幕切れは、モハメドが精神を病み、病院に収容されたことを暗示するが、死体と共に密室に籠るという確かに常識を超えた愛情表現ではあっても、映画は、彼らのメンタリティーを理解しえない乾ききった世間を告発してもいよう。
 今作で、雨が降り続いているのは、単に陰鬱を表すというより遺棄された子供達の心に潤いを与える為であろう。またその雨音は密やかな子供達の心の陰り、深いトラウマを洗い流そうとするようでもある。登場するキジムナーは、ガジュマルに棲む精霊であるが、その花言葉は“健康”だそうである。そのキジムナーが、親に捨てられたと自覚している者達に寄り添っている所にも一見チャラけたように見えなくもない今作の深みを見るべきだろう。
 親に捨てられたと自覚した時点で、子供達は、裏切られたという痛みに心底深い傷を負う。それが例え2歳という年齢でも、子供はハッキリ覚えているものだ。そして、この記憶は長期に亘って子供達を苛む。無論、親の事情もあろう。ケースバイケースだが、母は殊に子供以上に傷つき思い悩む場合もあると同時に己の欲望に負け、子供を見捨てる場合もあるだろう。
 今作にも様々なケースが、描かれる。問題が余りにも深刻であるが故に、敢えて滑稽な要素を入れて、軽みを持たせた部分もあるが、一方でシリアスな科白も中学2年の今は元施設の教師であった女性の里子になっている聡明な子に言わせている。多くの人に見てもらう舞台という表現形式から許容範囲であろう。と同時に、子供達も己の苦しみを通じて、他者の痛みを知り、他人を許すことが出来るようになることによって、己自身をも救うという摂理まで想像して構うまい。そのきっかけになるのは、信頼できる他人に出会うことであり、その人から魂を救う愛情を注がれることである。
ノートルダムの鐘【1月6日~8日公演中止】

ノートルダムの鐘【1月6日~8日公演中止】

劇団四季

KAAT神奈川芸術劇場・ホール(神奈川県)

2018/04/08 (日) ~ 2018/08/28 (火)公演終了

満足度★★★★

アラジン、ライオンキングに続き、人生三度目の劇団四季観劇でした。初めてディズニー演目ではないものでしたが、レミゼと同じ原作者、キャストにもレミゼ出演者がいたため、あまり四季を意識しすぎることなく観ることが出来ました。重厚な内容なので苦手な人もいるかもしれないけど、レミゼやエリザ等の帝劇重厚系が好きな人にはお勧めしたい演目です。

このゆびとまれ2

このゆびとまれ2

演劇ユニットZANNEN座

OFF OFFシアター(東京都)

2018/06/28 (木) ~ 2018/07/01 (日)公演終了

満足度★★★★

コメディーを軸に、友情・将来への夢、絶望など色々な感情が詰まったてんこもりの10本程度の2時間のオムニバスでした。いろいろと楽しめるのは良いところですが、あまりにも違うテイストのストーリーの連続は、最後は疲れ気味になりました。
1点気になったのは随所で行われていたプロジェクターによるビデオの挿入です。作品によってはほとんどがビデオで、最後の落ちのみ俳優さんの演技というのもあり、スクリーンを見にくい位置に座っていたこともあり、少し残念でした。
個人的にはもう少し作品数を少なくして1本1本に厚みを加え、印象を強くした方がよかったのではという印象です。
スピード感のある展開や笑いが好きな方は、存分に楽しめる舞台だと思います。

ブロウクン・コンソート

ブロウクン・コンソート

パラドックス定数

シアター風姿花伝(東京都)

2018/06/26 (火) ~ 2018/07/01 (日)公演終了

満足度★★★★★

予想外に落涙。


「悪」を「悪」と認識しない様々な形を目の当たりした凡人の私はどうしたらよいのだろうか。目の前で大騒ぎしている人相の悪い男たちが悪いヤツだけど、かといって嫌いか?と問われると即答できない。


今作、拳銃の密造をしている町工場の兄・宗谷佳朗(小野ゆたかさん)と弟・宗谷陽彰(井内勇希さん)の物語がものすごく濃密で、心震えた。


そして、自分としては念願だった渡辺芳博さん出演。もう、思い残すことは無い。


テイストは異なるが、ふと、パラドックス定数で落涙した感覚と昔、タイタニックを見て、船上の楽団の方々の最後の場面を見てその生きざまに涙したのを思いだした。
例えばただ「かっこいい」というのではなくそこに含んだ狂気の視線や、諦めの背中だったり、見えない慈しみの気持ちだったり。

ネタバレBOX

登場人物は
一般的概念で言うと
「正義」=「警察」


「悪」=「やくざ」
という大きなフィールドに分かれている。
そこに、やくざから拳銃の密造を依頼され、知的障害の兄と一緒に工場を営む弟。
そこに、「殺し屋」という「本業」を持つ副業で大学の講師をしている男・永山由之(生津徹さん)が絡んでくる。


警察は筬島隆雄(森田ガンツさん)、初野柊弥(加藤敦さん)。
やくざは智北賢三(渡辺芳博さん)、抜海一巳(今里真さん)。


各出演者の技量があるのは当然なのだが、今作、
本当にメカラウロコではないが、何か「ぽろっ」と私の中の
パラドックス定数への思い込みをいい意味ではがしてくれたような気がした。






永山由之(生津徹さん)の「殺し屋」でありながら、副業で大学の講師も務める男。
生い立ちに闇を抱えていて実母を殺し、そして、殺し屋をしている。
「殺す」ことには罪悪感を感じない。
「殺す」ことは「特別」なことで無いのが、この男の心理なのだろうか?


筬島隆雄(森田ガンツさん)は以前、七里ガ浜オールスターズの公演「オーラスラインや、パラドックス定数では「深海 大戦争(2016)」で拝見した事があった。
ズルい嫌なじじいの匂いがぷんぷんして、凄く良かった。
初野柊弥(加藤敦さん)某テーブルジョークでの姿からは想像できない硬派な(最初は)人間だった。
でも、このヒトも心の中では上に上がりたいという思いを持っていた。
でも、あんな最後だったのが、言い方は悪いがきっと、「運がない」人だっただろう。


「向上心」とか「出世欲」とか、「誰かより俺が上だ」って思うことが
根底にどろどろあって、それが、10%出してるのか、16000%出してるのか、
そこの違いはあるが、基本、みんなおんなじ。
そう、思ってる。
でも、そこで成り上がろうとする人間と
「俺は力がない」ってあきらめる人間と、平均値で何事無く、暮らせればいいんじゃないかと思う人間とか、色々いる。


抜海一巳(今里真さん)は、やくざに向いていたのかな?
結果、やくざになり切れなかった人だったのかな・・。
でも、やはり、「目的」のために行動出来てしまったから、悪党であることには
変わりないかとおもう。
例えば
自分を慕う宗谷佳朗(小野ゆたかさん)を自分の目的のために薬漬けにするとか
薬物中毒の怖さは本当に人間を簡単に壊すので、その方法を用いたことなどがそう思わせた。
薬は心身とも、そして、人間の尊厳も奪うもの。



物語の中盤くらいに、やくざである智北賢三(渡辺芳博さん)と、宗谷佳朗(小野ゆたかさん)と宗谷陽彰(井内勇希さん)が追いかけっこして、ちょっと、ふざけっこしてはしゃぐ場面があって、そこが後の結末につながると思うと
観終わって、何とも言えない悲しい場面に思えて仕方がなかった。
智北賢三(渡辺芳博さん)が13年前自分の舎弟に売られて刑務所に入っていて、出所後
きっと、あの瞬間がもしかしたら、あの人が少し安らいだ時間を過ごしたんじゃないのかなと思った。
劇中のバックボーンがきちんと把握できてないのだが
智北賢三(渡辺芳博さん)と宗谷陽彰(井内勇希さん)は友達?幼なじみ?年齢設定がわからないので憶測なのだが、二人の間には温かい空気があった。


ただ、智北賢三(渡辺芳博さん)の眼は狂ってる眼だった。
獲物がいたら、確実に仕留める。
笑ってる笑顔も、笑顔で無い。眼がヒトを見ていないから。
ヒトを信用しようとしない眼だから。




宗谷佳朗(小野ゆたかさん)と宗谷陽彰(井内勇希さん)の最後の方の場面も
行き場のない憤りを感じて、苦しく、悲しい。
なにか、そこまでに至る二人の人生が見えたような気がした。
宗谷佳朗(小野ゆたかさん)での演技が、素敵だった。
彼は、他者からみられることを想像以上に敏感に感じ取っているんだと思った。
弟の宗谷陽彰(井内勇希さん)は事あるごとに、「(兄は)そういったことはわからない(概念がもともとない)」というが、果たしてそうだったのだろうか。
障碍者である彼はそのフィルターがあるにしても、ほかの人と大差なく
「自分の意志」をきちんともっていたのではないかとおもった。
弟の宗谷陽彰(井内勇希さん)のやり場の無い、障碍者を身内に持つ者の不平・不満・不安など現実としての「負」の思いが漂う。
国や周りは助けてくれない、そのことで手いっぱいで自分の存在価値が揺らぐ
「自分の存在価値を認めてくれる」ことに飢える。
毎日、毎日、限られたコミニケーションの中、どこが終わりなのかわからない。


ただ、自分の価値が具現化する「精密機械」としての「拳銃」を作ることに
喜びを見出すしかなかった。
どうしたらいいんだよと吐出する毎に、後戻りは出来なくなっていた。


皆が「悪」なのだが、生きるためにその道を進むしかなかった。
間違った道だとしても。
破滅への道だとしても。


「生きてて、悪いか。」



硝子の獣

硝子の獣

雀組ホエールズ

「劇」小劇場(東京都)

2018/06/27 (水) ~ 2018/07/08 (日)公演終了

満足度★★★★

主人公を中心にブレない展開・物語に目が離せなかった約2時間

なかなかに重い話ながら
沈んだままのストーリー進行はせず
バランスが良かった作品=115分

なぜか作中のソシオグラムが外看板に
写真にて表示されていました=パンフに隠して入れてたら・・とか思えたデス

ネタバレBOX

開演前の舞台セットの照明はブルーで
なんかクラブみたいでかっこよかったな

ただ まぁラストの展開はチョイ御都合的だったかなぁ・・と
逆上した通り魔さんが再び主人公家族を襲うのは
まぁセオリーとして
現場になる主人公宅に通り魔家族と
主人公の味方となる刑事さんらが乱入するのに
合理的な説明と説得力が欲しかったかなぁ・・・と
ここがとっても残念でしたね

それと~照明のセンスがとっても良かった(^-^)

結末も観客に投げっぱなしの
オープエンドにしないで
ちゃんとケリをつけていたのが好印象

ただ開演が前説から
そのまま繋げられずに
時間押ししたのが残念でした

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