満足度★★★★★
犯罪、特に少年犯罪に潜む課題等を鋭く鮮やかに浮かび上がらせ、法律・正義や生きていくことの難しさを観客に問いかける力作。少年犯罪を通じて法律の不十分、不完全さ、そして少年たちを更生させることが難しい社会、現実であることを描く。同時に人間の行動の不可解さ、心の闇のようなものが垣間見える。法律で裁ききれない心の闇、そこに巣くう”悪意こそが人間の姿を借りた獣”そのものだという。シンプルな舞台セット、心情描写のある照明、抒情豊かな音響効果など、物語の魅力を最大限に引き出す舞台美術・技術も良かった。(上演時間1時間55分)
ネタバレBOX
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2018/07/01 15:23
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