だから君はここにいるのか【舞台編】【客席編】
階
調布市せんがわ劇場(東京都)
2023/05/31 (水) ~ 2023/06/04 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
個性的な着眼点と
独特でなんとも切ない...
ともまた少し違う
「うん。なんかわかるよ」と
ギュっとしたくなる
問答と心情いいすねぇ
いきてるみ
安住の地
調布市せんがわ劇場(東京都)
2023/05/26 (金) ~ 2023/05/28 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★
可能性を拡げる、探る表現
或いは発想・着眼点としては
面白いなと思う点が多々
一方で演劇を観に来た気分には
過剰な試みにも感じた
コンクール受賞作品アーツと
凪げ、いきのこりらがだいぶ
遠い作品に感じたのだけど
いきてるみもまたそれぞれとも
遥か彼方にあるような作品で
安住の地は多彩と言うか
試みる人達なんだろうな
また気の合う
安住の地の作品と会いたい
Twitterを改めて見ると
劇団/ アーティストグループとある
なるほどアイデンティティ
遠征お疲れ様でした👏
紙は人に染まらない
藤一色
OFF OFFシアター(東京都)
2023/04/06 (木) ~ 2023/04/09 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
召集令状を届ける人《役所の兵事係》を中心に描かれた
戦時銃後の人々の群像的な物語
淡々と進む中で異彩を放つエピソードを観てもだけど
人間を単位として雑に扱うんじゃないよぉ
色々あんだよコラァと言う憤りを感じる
川面の感じや蝉時雨が好きだなぁ
鮎、魚の隠喩なんかも面白いですね
敗北した戦争、戦争と言う戦いに強制的に動員される部分への悲哀もさることながら
そうやって動員した兵隊が稚拙な軍、政府のやり方で
無駄にすり潰されて消えていった事実を思うと劇がより暗澹とするですね
アフタートークも面白かった
『言いたいことが言いたいだけなら、講演会をやればいい』
と言うのは痛快と言うかなんと言うか 笑
人足寄場
排気口
荻窪小劇場(東京都)
2023/04/05 (水) ~ 2023/04/09 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
新世紀の猫型ロボットポええもんとディベート霊能力者めん次郎のおもしろバディものかと思ったら、ちゃんと怪談だった👁️ 👁️
サブカル、ネットミームの畳み掛けも合わせて実に面白くてケッケッケッ。あれをあそこで歌い出す発想よ
おもしろかった👍
けむりの肌に
キ上の空論
CBGKシブゲキ!!(東京都)
2023/04/07 (金) ~ 2023/04/16 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
キ上の空論らしさが満ちていて
刺さり具合や好みでは揺るがない
質の高さは相変わらず
物語の閉じ方は切なく優美
ただもっと観た人をぶん殴ってほしかった
ビーコンライツ
映画美学校
ユーロライブ(東京都)
2023/03/03 (金) ~ 2023/03/06 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
モノリスの印象鮮烈だった本橋龍さん、藤家矢麻刀さんを追って『ビーコンライツ』を観劇。映画美学校アクターズコースの修了公演。ユーロライブにて。
滑らかに変遷していったモノリスと比べると、シーンごとに瞬間移動しているような感じでカクカク角ばった感じを覚える。
客席を逆に舞台にした事による印象なのかもしれないですね。
客席の長大な奥行きが普段他の作品では観たことが無かったもので、あっちからこーっちに来るのとか面白かったな。
物語を整合性を以て理解することは出来なかったと思うけど、シンプルに自分を生きろっていうか、人間讃歌のように感じた。
虚実入り交じり、演劇の劇がごろんごろろん流転してなんだかよくわかんなくなったりしながら、着地はスマート👍
紅い眼鏡の映画館のシーンを思い出したなぁ(あれも虚実入り交じるお話だった。そういえば)
カーコのやべぇ感じ好きだなっ
タシカさん微笑ましいな
ダン、しゅんとしたとこ
ぐっときたな
超訳 ヴェニスの商人
名前はない劇団
王子小劇場(東京都)
2023/02/15 (水) ~ 2023/02/19 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
原作を知らずに観劇
アントーニオ、シャイロック、ドージェが特に良かったですねぇ
若干バサーニオとポーシャが結ばれる過程が、物語の引き立てに必要にしても少し冗長・半ば脱線に感じる部分もありつつ、怒涛の終盤まで楽しく観れました👍
ただ、これは原作についての話になってしまうのですが、何とも釈然としない気持ちになりました。400年以上前に書かれた物語。ユダヤ教、ユダヤ人への差別・偏見が満ち満ちていて当たり前だった時代に書かれたもの、堂々と世に出せた時代の遺物でもあるのでシェークスピアさんてよく聞く方で今もこうして扱われる作家さんだから、勝手にその辺も開明的な人、或いは人達だと思ってたのもあって少しショックでした。
最後の綺麗にしていくシーンがキリスト教徒の視点での汚れたものを掃除していく感じで、なんともおぞましいなと感じました。その辺、現代を生きる、まして恐らくはキリスト教でもユダヤ教でもない日本人からした原作へのグーパンのように、シャイロックの描かれ方が悲劇的な面を強調していたのかな、とも感じました。
昔を感じるものもいいですね。
怖気
制作「山口ちはる」プロデュース
小劇場 楽園(東京都)
2023/01/25 (水) ~ 2023/01/29 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
70分の尺でぐるんぐるるん
なるほど比較的短めの尺にも
意味を持たせていると言うか
ははーんとなりますね🙂
把握に追いたてられる事も無く
見易いかなと思います
うみねこ荘のヌシ
劇団たいしゅう小説家
萬劇場(東京都)
2023/12/20 (水) ~ 2023/12/24 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
一番感激したのは舞台セットでした。
贅沢な、厳選された調度品。
若干チケットが高いと感じたが、こういうところで惜しみなく使っている。
驚いたのが、織田信長のかぶとだ。
本物かどうかはわからないが、お芝居のなかでそう言っている。
あとは楽器。
これはセットを観るだけで価値がある。
客層は熱心なファンであふれている。
周りのひとを見回すと、スマホに推しの写真をいれ拡大して抱き締めている。
他の劇団より、イケメン、可愛い女性の役者さんが多いように思う。
私は民宿の経営者の娘さんがいいなあと思った。
男性陣は、ほぼ全員良い。
ポッチャリした女性の役者さんは笑わせるのがとてもうまい。
温かくて、ほっこり。
癒されて楽しかったです。
トロイアの女
SCOT
吉祥寺シアター(東京都)
2023/12/15 (金) ~ 2023/12/23 (土)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
『演劇』とは
原点を確認させてもらえる作品だと思う。
受け止める、身を任せる必要あり。
戦禍が絶えない今にこそ必要な作品である。
終焉後の鈴木さんの解説も秀逸。
飽きる人もいるのは理解できるが、隣の客に迷惑かけないで欲しい。
集中しないといけない時間なのだから。
オダマキとフクロウ
十七戦地
東京おかっぱちゃんハウス(東京都)
2023/09/20 (水) ~ 2023/09/24 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2023/09/22 (金) 15:00
哲学の教授たちが集まる冒頭と結論が出て去ってゆく〆の場面を除いた正味80分ほどが議論というガチ論争劇。
戦時中の若者に生き方を示唆するとか大学での覇権争いとか最近話題の映画やドラマなど連想しつつ、現政権では「そんなこと」になりかねないという部分に慄く。
フールズジャーニー
ハグハグ共和国
萬劇場(東京都)
2023/12/14 (木) ~ 2023/12/17 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
「愚者たちの綺想曲」観ました。この世とあの世の間のダークファンタジー。前半はドタバタコメディー風だけど、後半はかなりシリアスな展開に。グッとくる群像劇ですね。
私の心にそっと触れて 2023
メメントC
ザ・ポケット(東京都)
2023/12/13 (水) ~ 2023/12/17 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
この歳になると、痴呆の問題は他人事ではない。自分も家族も互いに辛い。ちょっと理屈っぽいが、感慨深く、色々と考えさせられました。痴呆になれば免罪というのは解せないけど。
十二月八日
青☆組
アトリエ春風舎(東京都)
2023/12/14 (木) ~ 2023/12/24 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
久しぶりの青☆組の観劇。やっぱりこの劇団の雰囲気はいいですね。今回の舞台は太宰治の同名原作に、他の作品のエピソードも加えて、実に巧みな構成。時代を感じさせる見事な群像劇でした。
十二月八日
青☆組
アトリエ春風舎(東京都)
2023/12/14 (木) ~ 2023/12/24 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
お芝居とミュージカルの融合のような感じで、とても素晴らしかったです。
ひとりひとり、歌がとてもじょうずで、美しい歌声にうっとりしました。
曲目もよく知っている曲で、観劇後も頭の中に残り響いていました。
叙情的な詩を味わっているような、至福の時間でした。
個性的な役者さんひとりひとりの熱演が素晴らしく、良いお芝居を観たという満足感でいっぱいでした。
テーマは暗いのだが、明るくユーモアやペーソスがあり、笑える部分もあり楽しかった。
[花] がとてもインパクトがある。
吉田小夏さんのことを書いていたひとがいて、このお芝居が是非観たくなり、足を運んだ。
吉田さんの魅力にあふれた、本当にスゴい作品でした。
次回が待ち遠しいです。
#34「闇の将軍」四部作
JACROW
東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)
2023/12/08 (金) ~ 2023/12/17 (日)公演終了
Strange Island
Nakatsuru Boulevard Tokyo
サンモールスタジオ(東京都)
2023/12/13 (水) ~ 2023/12/20 (水)公演終了
『メトロノームが叫んでる』
ウテン結構
六本木ストライプスペース(東京都)
2023/12/16 (土) ~ 2023/12/21 (木)公演終了
世界が消えないように
TAAC
小劇場B1(東京都)
2023/04/07 (金) ~ 2023/04/16 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
再演の域を超えたアップデートがとても効果的でした。
2面舞台だからこその奥行き、キャストやスタッフ陣の意気込みを強く感じられました。
閻魔の王宮
劇団俳優座
俳優座劇場(東京都)
2023/12/20 (水) ~ 2023/12/27 (水)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
今作で描かれるのは日本で言うところの「薬害エイズ事件」。1980年代、厚生省と製薬企業5社は血友病患者に対し、ウイルスを加熱処理で不活性化していない非加熱製剤を流通させ、全血友病患者の4割をHIVに感染させた。製造元のミドリ十字は危険性が問題視されていたにも関わらず、在庫処理の為黙って捌き続けた。
1993年頃から1996年頃まで中国河南省(かなんしょう)政府が血液売買を奨励。同じ針を使い回し、血漿成分以外を体内に戻す際、複数人の血液を混ぜたものを使った。河南省の58郡において各平均2万人の農民が売血し、100万人近くがHIV感染。未だに住民の7割が感染して「エイズ村」と呼ばれる地域は数多い。そして残された100万人近くの「エイズ孤児」。
トンネルをイメージしたセット、三基の並べられた長机が道となっている。中央の長机は回転可動式。地獄へと続く地下鉄の線路内のイメージか。映画『エンゼル・ハート』では鉄の檻のような古めかしいエレベーターで地獄堕ちを表現していた。
目当ての清水直子さんはクライマックスで見せ場が待っている。地獄そのものの現実の中で、最後まで「なりたかった自分」になろうと藻掻く。地獄に光を照らす為に、自らを犠牲にする。「暗いと不平を言うよりも、すすんであかりをつけましょう」というカトリックの神父の言葉を思い出した。
滝佑里さんは久我美子を思わせる昭和美人。寅さんのマドンナなんか似合いそう。清楚で品格のある彼女が地獄に堕ちてゆく様が見所。
果たして幸せとは何なのか?カポジ肉腫の斑点が身体中を埋め尽くす。死を前に人は家族の幸福を願う。せめてお前だけでも幸せに生きてくれ。自分を犠牲にしてでも灯したい“希望”、それだけでも己の人生に何某かの意味があったのだと信じたかった人々の話。