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六道追分(ろくどうおいわけ)~第二期~

六道追分(ろくどうおいわけ)~第二期~

片肌☆倶利伽羅紋紋一座「ざ☆くりもん」

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2025/04/30 (水) ~ 2025/05/11 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2025/05/09 (金) 19:00

 片肌☆倶利伽羅紋紋一座「ざ☆くりもん」第33回ロングラン本公演『六道追分』第二期龍チームを観た。
 前回『六道追分』を観ての、今回が2回目だったが、二期目も劇の物語の内容は全く変わっていなくて、出演している役者が大幅に入れ替わり、私が観た龍チームに至っては座長の山田拓未が珍しく出演していないということで、劇としてのまとまりなど、若手が主演で大丈夫かという一抹の不安も正直あったが、実際本編が始まってみると、勿論龍チームにとっては、明日が千秋楽公演で、5月9日(金)19:00の回が千秋楽前最後の公演ということもあるのかも知れないが、役者一同気合が入り、大きなミスや台詞を間違えたり、台詞が飛んだり、声を枯らしたりすることもほとんどなく、軽妙なアドリブで腹がよじれる程大笑いさせたりする余裕も垣間見せていて、劇全体としても一期目の役者たちに引けを取らず、完成度が高かった。主演が瀬戸啓太さんと石井陽菜さんになっても、全然良い意味で違和感を感じなかった。

 鬼アザミ一味の頭領清吉役の瀬戸啓太さんは濃くて今どき感のない俳優の高良健吾さんに少し似たイケメンで、それを活かした演出なのかどうかは分からないが、野性味溢れる粗野とか、粗暴というか短期というかで、彫物がしてある腕を着物を開けてバッと見せる演出など、鬼アザミの清吉の性格や言動が役者が変わっただけで、こうも変わるのかと感心させられてしまった。
 また瀬戸啓太さんのパッと見た感じの印象と、瀬戸さんが演じる鬼アザミの清吉の言動がフィットしていて、当て書きならぬ、その役者のイメージにフィットした性格に清吉を寄せてきていて、本当に演劇って生ものだなぁと実感させられた。

 お菊役の石井陽菜さんも、一期目のお菊役のしっかりしているが時々緩い感じとはまた違って、良い意味で意思が強い上に、気が強く、隙が無く、喧嘩する場面が笑いにならずに、迫力があって、ドスの効いた緊迫感が出るような威圧感が出ていて、演じる役者によって、役は同じだとしても、こうも役のイメージがガラッと変わるのかと驚いた。
 個人的には、こういうお菊像も全然ありだと思った。
 この後も、3期、4期というふうに続いてゆくのだろうが、大枠の作品の内容はそのままに、演じる役者によって演る役のイメージがころころとどういうふうに変わるのか、その役者の個性も反映された感じになるのか、これからもそういった小さな変化が興味があり、今から期待しかない。

 また与力の九次役の多田有我さんは、役柄的にはかなり冷酷無比で、職務遂行のためならば自分が嫌われ役になるのさえ厭わず、手段を選ばないような役のはずなのに、多田さんの見た目とフィットするかのように、所々優しさが滲み出て、冷徹に振る舞おうとするが、どこかお間抜けな感じが滲み出たりと、人間味のある感じに演じられていて、本来あまり共感できない役のはずなのに、憎み切れず、愛すべきキャラだと感じ、自然と引き込まれた。

 与力の徳蔵役の西川智宏さんはどこかX経営者のイーロン·マスクに似て、イケオジでもなんでもないただのおじさん俳優だが、男性同士の恋愛を茶化したような場面だったり、よって下ネタに走る場面が印象的で、ドキドキ感があって、大いに笑えて、楽しめた。

 尼さん?の念念役の阿達由香さんは、一期目の時の同役の役者の意外とドSでコミカルで、どこか派手でアイドル的な感じと違って、地味で中年のリアルにいそうな尼さんな感じに演じられていて、阿達さん自身の独特な地味だが達観した雰囲気と相まって、その辺に普通にいそうな尼さんの感じが出ていて良かった。
 石津雄貴さん演じる念念の弟子の珍念は、一期目の同役の役者と違って、よりふざけて、さり気なくアドリブもかましていて、今回の念念役の阿達さんが地味で中年、真面目で達観した感じなのと対象的な感じで笑いを取っていて、その全然違う組合せで、バランスが良いと感じた。

 宿で花札に興じたり、鬼アザミ一味と疑われた男女が一瞬出てくる場面で、東海Wallkerを広げたりと一期目にも増して、二期目は小ネタやアドリブが数多く散見されて、一期目との違いも楽しめて良かった。

お歌とお芝居 「髑髏沼の女」

お歌とお芝居 「髑髏沼の女」

たすいち

ウエストエンドスタジオ(東京都)

2025/04/30 (水) ~ 2025/05/04 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

面白かったです。でも、もっと面白いんじゃないかなと思っていたのでした。
チラシの脳味噌の意味は分かりましたが、どちらも大事でしょうに。
簡素な舞台装置に散りばめられた立川のお店の名前が懐かしかったです。
歌もたくさん聞けて楽しかったですが、スタジオの構造のせいか素材のせいか歌詞が聞き取りにくくて残念でした。

六道追分(ろくどうおいわけ)~第二期~

六道追分(ろくどうおいわけ)~第二期~

片肌☆倶利伽羅紋紋一座「ざ☆くりもん」

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2025/04/30 (水) ~ 2025/05/11 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

第一期と台本は同じと聞いていましたが、演じる人が違うとまた新鮮で面白く見ることができました。最後は知っているので今回は覚悟して見ていたはずでしたが・・・。
冒頭の地下道から侵入するシーンの音響が説得力があって良かったです。
今後はどのくらい行けるかわからないので、せめてと思って台本を買い求めました。
とろろ汁が食べたい今夜です。

六道追分(ろくどうおいわけ)~第二期~

六道追分(ろくどうおいわけ)~第二期~

片肌☆倶利伽羅紋紋一座「ざ☆くりもん」

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2025/04/30 (水) ~ 2025/05/11 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

ストーリー、演出ともにしっかりと練られているなぁという印象で、心を揺さぶるとても素敵な作品でした。
様々な登場人物も魅力的で、演者さんたちの熱演も素晴らしかったです。
初めて観劇される方にもかなりお奨めの舞台だと思いました。

第12回本公演「嫌いな上司のプレゼントを買わなくちゃ」

第12回本公演「嫌いな上司のプレゼントを買わなくちゃ」

劇団マカリスター

駅前劇場(東京都)

2025/05/03 (土) ~ 2025/05/11 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★

鑑賞日2025/05/09 (金) 19:00

115分。休憩なし。

六道追分(ろくどうおいわけ)~第二期~

六道追分(ろくどうおいわけ)~第二期~

片肌☆倶利伽羅紋紋一座「ざ☆くりもん」

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2025/04/30 (水) ~ 2025/05/11 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

第二期の【龍】チーム。これは確かにリピートしたくなる舞台。楽しくて華やかでグッとくる。

再生数

再生数

よた

水性(東京都)

2025/05/09 (金) ~ 2025/05/11 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

前衛的というか斬新的と言うのか、とにかく若い力が新しいことを試みようとした作品。本作は、松原俊太郎氏がスペースノットブランクに書き下ろし、「最後の映画」として上演された「再生数」(2022)を経て、上村陽太郎氏の演出によって 新たな「再生数」(2025)として上演。

少しネタバレするが、複数のモニターに映像(場面タイトルらしきもの含む⇨台割か?)が映り「ゲームの世界なのか、撮影の現場なのか、劇中劇か、はたまた現実なのか」、そんな色々な虚実が錯綜するような感覚劇。分かったような分からないような曖昧さ、それゆえ小難しさは残る。しかし言えるのは、死んでは生き返る「輪廻転生」のループが描かれ、表層的ではあるが<或る愛情>の断面が垣間見える。この感覚を刺激するような舞台、他の劇団(そちらも若手の主宰)でも似たような作品を観ており 最近のトレンドなのか。

この創作カンパニーは、第15回せんがわ劇場演劇コンクールのファイナル5団体に選出されて、5月24~25日開催の本選へ。このコンクールが選びそうな作風とも言える。勿論 上演する作品(時間制限があるため)は違うだろうが、「再生数」で言えば、突き刺さる台詞がありハッとさせられる。そんな批判・風刺的なことが 巧みにもっと込められると好い と思うが…。観客を選ぶ作品だろう。
“よた”カンパニー、まだ この作品しか観ていないが、伸びしろが感じられる。注目していきたい。
(上演時間1時間15分 休憩なし)

ネタバレBOX

この劇場というか会場は初めて。基本的に素舞台で、前方の上手と下手に舞台技術を担うスタッフ各1人。上手にモニター、中央にカウンターとモニター、下手に巻き銀紙等を吊るし 楕円形の天井部分が回転するオブジェ。床はモスグリーンのラグマット カーペット。冒頭は、劇団ワンツーワークスが得意とするようなスロームーブメントで、役者が順々に入場し場内を一巡する。

物語の本筋は説明通り「フフがミチコと繰り返す輪廻転生のループ。映画を撮りたい男たちによって、そのループは壊された」で、分割もしくは分裂した過程を繋ぎ再生していくかのように紡いでいく。フフとミチコの心的距離感、それを撮影隊によって試されるといった不条理。2人だけの世界、そこへ闖入者(撮影隊)が現れ 日常が壊れ、歪な(閉じた)世界が表れる。

第三(撮影)者によって創られた世界、しかし そこには確かに生が存在する。にも拘わらず現代社会はインターネット上の不確かな情報を日々摂取し、アイデンティティ・クライシスに陥る。確固たる自我は幻想でしかなく、空虚さが2人を不安にさせ、信頼関係に揺さぶりをかける。自分(私)に迷い 自我を問い直すことになる。

撮影に台本があるのか判然としないが、役者は組み合わせを変え、劇中劇のように物語を描く。舞台に立つ役者は、役柄だけではなく 舞台という孤独の中に身を置き 自分と戦っているところに魅らされる。それは現実と虚構(舞台)を行き来きするが、確かにその中で生きている。近くに居ながら不安になる心、独りよがりな孤独を乗り越えようと、そんな2人の女性の姿をループで表現しているようだ。この”ループ”は身体的な生死ではなく、<心>の在り様を意味しているのではないか?混沌とした世界の中で、すっくと立つ自分たちを探すことが出来ただろうか。そんな考えさせる作品。

公演の特徴は、日常会話では あまり聞かない哲学的・観念的な台詞、その台詞と大きな身振り手振りのパフォーマンスが一体となって演じるところ。そして美しい映像や生歌といった観せ聞かせといった工夫も好い。
次回公演も楽しみにしております。
花いちもんめ

花いちもんめ

劇団川口圭子

OFF OFFシアター(東京都)

2025/05/08 (木) ~ 2025/05/12 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2025/05/09 (金) 14:00

教科書に載せるべき歴史がわかり、凄く良かったです!

クレイジー・ジャンキー・ショッピング

クレイジー・ジャンキー・ショッピング

MAO WORKS

ミカン下北 砂箱(東京都)

2025/05/09 (金) ~ 2025/05/11 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2025/05/09 (金) 14:00

60分。休憩なし。

花いちもんめ

花いちもんめ

劇団川口圭子

OFF OFFシアター(東京都)

2025/05/08 (木) ~ 2025/05/12 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

 戦争の内実を端的に示した必見の舞台。(追記2025.5.13)

ネタバレBOX

 板上下手客席側コーナーに地蔵菩薩、小さな平台の上に載っているのはやや盛り上げた礎石などの台を示していよう。この奥に柱が立ちその奥、ホリゾントには卒塔婆が連なる。地蔵が祭られた場所の奥には泉の湧く場所があるようだ。この泉の上手は大小の平台が重ねられ四国四県の空海ゆかりの霊場八十八カ所(全長1400㎞)を巡る巡礼の旅(お遍路)の道程を表している。その長い道程には難所もかなりあり、殆ど身一つの旅は難行である。板中央から上手に重なる平台の傍には矢張り墓や卒塔婆が見える。
 物語は中国東北部に大日本帝国が「建国」したと主張し13年間「存在」した満州国(面積は日本の約3倍)末期、ソ連との国境沿いに存在した開拓村団員の方々が経験した事象の有様を、史実を基に演じる一人芝居。
 自分には個人的に様々な縁のある作品であった。縁の深い親戚が満州引き上げ者であったこと。自分の仲良かったライターの父親が満鉄社員であったこと。更に自分の勤めていた出版社の経理の方が矢張り満鉄社員であったこと。取材で訪れた夜間中学に中国残留孤児の方々が何人もいらしてお話を直に伺ったこと等々と自分の親友もお遍路をしたことだ。   
 親戚に関しては伯父は戦中に亡くなっていたのでお会いしたことは無かったが従弟たちは満州の話をあれやこれやしてくれたものの、伯母は一度も満州の話をしなかった。亡くなる迄一切。如何に悲惨であったかは想像できるものの、実際に何が起こったのかは想像する他ない。
 満鉄社員だったお二人は極めて優秀な方々であった。友人は大宅壮一ノンフィクション賞と講談社ノンフィクション賞を受賞した一流ライターであったし、お父様、お母さまも実にしっかりなさった方々で流石に出来のよい娘の親と感心させられた。ご両親にお会いしたのは友人の葬式の席であった。お母さまとは電話で何度かお話させて頂いていたが、お父さまとは初めてであったがとても大きな葬式で著名人も多く訪れる中、特に娘と親しかった者の一人として格段のご配慮を賜った。経理をなさっていた方は明治生まれらしく気概が昭和世代の我々とは全く違う覇気に溢れ自らの高い能力をフルに発揮してことに当たる方であったが、この方に我ら編集部員が皆「“侍”だね」と言われたことが嬉しかったことを思い出す。
 夜間中学を当時文科省は正式に認めていなかった(現在がどうかは関心ある読者ご自身で確かめて欲しい)。が実際に存在していたし、実際の中学校で開校されていた夜間中学校教室と中学校の校舎を使用せずに運営されている夜間中学の二通りが在った。自分が取材したのは前者の一つ。ちゃんと給食も出るのは昼間就労している方も多いからである。残留孤児以外に、様々な理由で登校できなかった方々、正式な国籍が無い(出生時に未登録を含む)為、就学できなかった等々本人の責任は全く無いにも関わらず義務教育の機会さえ奪われ社会の最底辺で苦労なさっている人々の例えば電車に乗る時。彼らは最低運賃である初乗り料金の切符を買い、下車駅は車内放送を聞き逃さぬ様注意して乗っており下車駅が告げられるのを目安に降りて精算するという話(理由は分かろう)を伺った時は、余りの落差に唯呆然とする他無かった。引き上げの方々では親を探したが見付かっていない、との話をなさる方々がいらして今作の内容と引き比べると言い出せないお母さまもいらっしゃるのであろうと、その深い、余りにも深い苦悩に胸が痛む。お母さまにとっても、子供(たち)にとっても。
 お遍路をした親友は医師である。日本を代表する大学の医学部出身であるが、天下の秀才には珍しいどこか鄙びた村の村長さんのような人間味溢れる男である。極真空手、柔道等武道を嗜むが無論右翼などではない。常に弱者の側に立つので万が一に備えてのことである。

月夜の陵で鬼は哭く

月夜の陵で鬼は哭く

深海洋燈

多摩センター三角広場内特設テント(東京都)

2025/05/03 (土) ~ 2025/05/13 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

令和に生まれた新たなテント芝居の2年目。
昨年の、『燈のあたらない川に流れる人鳥(ペンギン)』は、自分がイメージするアングラってものそのままでして。エログロナンセンス、奇麗なものも汚いものも、混沌としていて。物語も混沌のなか、何かを感じ取る感じで。体感的にも水をかぶりまくったりで、個人的にはめちゃんこ面白かったのですが。
まあ、やっぱり誰にでもってのには敷居高いかもって気はした。

ただ今作は、非常に観やすいのです。
平将門や源平合戦、日本の昔話だったり、そういう一般常識程度の知識はあったほうが理解しやすいとは思うけど、無くても何とかなるかと。
特に一幕、二幕は、アンダーグラウンドなんて構える必要もなく、質の高いエンタメだった。
三幕になると演劇表現で裏返すテーマ性みたいなのがやや出てくるんですが、それも全体を崩壊させるようなことは無く、浪漫的な舞台として最後まで畳まれます。

昨年の水表現だけではなく、今作は火の演出も印象的で。
殺陣も踊りもある、3時間の大作。
休憩が二回あるので、トイレや腰の痛みも心配せず、大丈夫です。
体感的にはあっという間。

観劇の達人はもちろん。
気軽に演劇??みたいな人にも観て欲しいなあ。
そして、若い人にこそ、このテントでの一大スペクタルを味わって欲しいなあって。
撃ち抜かれる人、いるはずなんだ。

エーデ国記

エーデ国記

Project Öde

萬劇場(東京都)

2025/05/07 (水) ~ 2025/05/11 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2025/05/08 (木) 19:00

『#明星のアリア』を観劇。世界観芝居を得意とする2劇団コラボだが、壮大な設定には圧倒される。(5分押し)109分。
 独特の世界観に基いた芝居を得意とする荒井ミサ(演劇企画ヱウレーカ)と平安咲貴(route.©️)が同じ設定で2作品を書いて交互上演する企画で、エーデと呼ばれる国で人間とアンフィビオなる架空の生命体の関わりを描く。設定も壮大だが物語の展開も巧妙で多くの登場人物の描き分けもできている。役者陣も丁寧な演技だが、殺陣シーンの迫力が今一つの場面があったのは惜しい。顔馴染みの女優も数多く出演だが、推しの岡本麻妃呂は本作でもヴィジュアルどストライクだった。

「蜘蛛の糸」

「蜘蛛の糸」

Music Play Live

高津市民館ホール(神奈川県)

2025/05/06 (火) ~ 2025/05/06 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

鑑賞日2025/05/06 (火) 14:00

価格3,000円

生憎の雨天でしたが、ノクティーホールの懐かしさも相まって素敵なひと時を過ごしました。
今回は「演劇」というより「コンサート」寄りの公演内容。
木下牧子作曲のオペラではない「語り・歌唱」「クラリネット」「ピアノ」の室内楽小編成作品。
前半は音楽物語にちなんだ、組曲形式の作品を演奏。こちらはクラシックコンサートです。

ネタバレBOX

ソプラノ独唱は、軽めの声質に日本語のディクションが明瞭で聴きやすいです。
クラリネット演奏は温かみのある音色で、木管ならではの柔らかく包む音色が作品全体に重厚感を与えているようにも感じました。カヴァティーナが劇的で良かったです。
ピアノ独奏は、音の数が多く難しい選曲ですが、もう少し主旋律が聴こえてくるとより良かった感じがしました。

休憩時間15分で、後半の音楽物語は40分程度。
ソプラノは語りと歌唱の両方を兼ねるので、胸声に落としたり頭声で歌ったりと案外体力を使うであろう楽曲。天候の悪さも影響したのか、会場は約半分入ったか程度の観客数で少々残念でした。
花いちもんめ

花いちもんめ

劇団川口圭子

OFF OFFシアター(東京都)

2025/05/08 (木) ~ 2025/05/12 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2025/05/08 (木) 19:00

価格4,000円

旧満州に渡った一人の女性が、戦後の巡礼旅をしながら当時の記憶を再現した物語。
満蒙開拓の歴史を切り取った川口圭子の一人芝居は、歯切れの良い台詞回しと目力の鋭い表情、台本の役どころにも相まって見応えのある1時間でした。一人芝居は孤独な戦い。それを今回の題材と上手にマッチさせた「花いちもんめ」作品そのものも、文学的で良かったと思います。

ネタバレBOX

最近はダラダラ尺を伸ばしただけで観疲れてしまう作品も多いのですが、
こうした密度の濃い1時間を観て帰る方が、余程充実した気持ちになれますね。
観客の目には舞台の中心にいる劇団「川口圭子」に皆意識が行くわけですから、舞台の魔物に…怖さもあると思う。その中で本公演を観られた甲斐があったと思いました。科白には語り手としての巧みさ、母(鈴)の台詞としての巧みさ、時に滑稽な語り(歌)で強弱をつける巧みさ、作品全体を通して雪の演出や場転の照明・背景など、非常にクオリティが高かったです。
一人芝居としての題材も、戦争を通じて人身売買や息子の死、兵士による残虐な行為など、目に浮かんできそうな表現を用いる事で、他人の感情に訴えかける要素となり、心に刻まれるようにも思う。
「蜘蛛の糸」

「蜘蛛の糸」

Music Play Live

高津市民館ホール(神奈川県)

2025/05/06 (火) ~ 2025/05/06 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★

時間と交通費をかけて毎回都内に出かけて行く観劇の日々もそろそろ終止符をうつべか・・とふと思った雨の日。地元と言える場所で肩の力を抜いて味わうちょっとした非日常の時間がとても良い。(都内に勤務の者が少し足を延ばして下北沢の空気を吸いに・・と言うのも良き日常。頗る特別な時間も良いけれど日常性が大事に思うこの頃也)

ホールに入ると些か心許ない座席の安定感であったが、程よい広さの空間に程よい観客(もっと居ても良いが)、ピアノの置かれたステージを観ながら開演を待つ。
声楽とピアノ、クラリネットの三者が「出演」なので、俳優による熱演は期待せず、物語をどう紡ぐのかに関心。「蜘蛛の糸」は凡そ40分の出し物、原作のほぼ朗読だがどうやら「それ用」に書かれた譜面の演奏と共に語られ、言わば「既存の作品」であった模様。朗読については声楽家がゆっくりと、通る声で(歩いての移動程度の動きをまじえて)語って行くが、お釈迦様が糸を垂らす、カンダタが糸を登り始め、後続の者を蹴落としたら糸が切れた、といった部分だけは「間を挟んでガッと行く」位の「演技」はやはり欲しくはなった。
ただ何と言っても演奏が良い(巧いので後でプロフィールを読めば、中々の実力派のよう)。前段の演奏(ピアノ伴奏の歌、ピアノ伴奏のクラリネット、ピアノ演奏)特に二番目のクラリネット演奏が始まると胸に溶け入るようであった。三者とも選曲は童話チックな可愛らしい世界を狙っていたが、ピアノ独奏では技巧が優れていながら柔らかな感触。
ただ、音楽演奏で起きる拍手と、後段の「蜘蛛の糸」の後に起きる拍手では、違うのだな、という発見。技術的には演奏要素が秀でていた朗読ではあっても、紡がれたドラマが終幕した後に起きる拍手は熱が違う。コールで立つ三者の風情も違う。演劇が持つ「劇しさ」の種を見る思い。
この公演を認知したきっかけの俳優(今回の演出)森山太氏は表には出ず、インカムを持ちながら立ち動いていた。次もまた拝見したい(いつになるか分らぬが)。

Two Be or Not Two Be

Two Be or Not Two Be

祭文庫

小劇場 楽園(東京都)

2025/05/04 (日) ~ 2025/05/06 (火)公演終了

実演鑑賞

宗教家と獄吏という設定であるが、発する言葉はどちらかというと哲学。それらしく聞こえる言い回しを選んで使っている感じがあり、個人的には好みではない。言いたい(言わせたい)台詞、見せたいシーンを寄せ集めたようでしっくりとこないというのが素直な感想です。

ワトソンとスィートホームズ/皆目見当がつかない

ワトソンとスィートホームズ/皆目見当がつかない

かーんず企画

シアター711(東京都)

2025/05/02 (金) ~ 2025/05/06 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

鑑賞日2025/05/06 (火) 16:00

 かーんず企画第13回GW特別公演【ワトソンとスィートホームズ】と【皆目見当がつかない】の2作品を交互に上演している中で、前者の作品の千秋楽公演を観劇した。
 CoRichのあらすじを読んだ感じだと、公園の片隅でゆるく暮らすホームレスの人々の生活を描く……だったはずが、新しい公園で暮らしたい人の登場で、やがて人間が向かうべき方向が露わになっていくという、タイトル除いたら、探偵小説『シャーロック・ホームズ』に出てくるワトソンもホームズも出てこないように一見えるが、『シャーロック・ホームズ』の亜流の話で、更に色々な要素を混ぜつつも、ワトソンとホームズが群像劇的な中で、さり気なく出てくるような劇かと思って、期待して観に行った。良い意味で裏切られた。
 そもそもワトソンらしき人やホームズらしき人すら出て来ない。強いて言えば、シャーロック・ホームズ帽をホームレスの中の中心的な人物が途中で被って出てくるぐらいで、別にそれが劇の伏線回収になる訳でもなく、劇自体ミステリーの要素はからっきし無かった。但し、最後まで予想出来ない展開で、絶対的と思われた価値観や存在意義が変わってしまう不条理喜劇で、大いに笑えて、面白かった。

 実際のホームレスになる人の大半は、ホームレスという何者にも縛られなくて、自由で、社会規範とも比較的無縁な路上生活に憧れてとか、人類の原点に帰ってというような考え方、在り方でと言うよりも、生活苦からそうなっていることが多く、好きでホームレスやっている人の割合は、特にこの日本においては顕著だと思う。
 なので、劇中でホームレスの人たちが、不穏な現代社会で息苦しく、心も狭く、現状に満足せず、仕事も好きになれず、一人で塞ぎ込み、孤立感が高まり、想像力も思いやりもない人たちと対比して、どこか現代社会の病理の対極にある理想的な社会という風に描いているのは、普段街中でよく路上生活者を見かけて、身近なだけに、都合よく描き過ぎていないかという違和感は、少なからず感じた。
 但し、その違和感以上に、途中で約1名除いたホームレスの人たちはホームレスになりきり、演じ切っていた、ということが劇の後半になって分かってくる。でも、例え最初の間口が不順な動機でも、途中からは本当のホームレスの生活が気に入り、いつの間にかコミュニティーに溶け込み、本当のホームレスのようになっていく人々の心の変遷、成長が丁寧に描かれていて良かった。

 劇の終わりの方でただの普通のコーヒーを飲んでいただけな筈なのに、変な動きを始めたから、最初はゾンビになる展開かと思ったら違った。何と、予想外にも、新しく入った新入りを歓迎するホームレスたちによる路上飲み会で盛り上がってきたタイミングで、次々に類人猿になっていくという不条理で、不気味で、どこか不安だが、ユニークで突飛な終わり方になっていく。
 そのホームレスたちや支援者弥生の心が綺麗に見えるが、実はホームレスが出してくれたコーヒーを飲むと見せかけて、こっそり隠して置いたり、自分がせっかく作ってきた手料理よりも、ホームレスの人たちが自分たちでゴミ箱漁って持ってきた食べ物で盛り上がっているのを見て、機嫌を損ねたりとどこか偽善者じみた令嬢までもが次々に類人猿になっていく様子に、その動き方の可笑しさに、今までと打って変わった不条理さに、馬鹿馬鹿し過ぎて大いに笑えたが、その後、類人猿への急な様変わりがある意味現代社会の人々の孤独や闇を炙り出している気がして、急にスーと背筋が凍り付くほどの恐怖を覚えた。

花いちもんめ

花いちもんめ

劇団川口圭子

OFF OFFシアター(東京都)

2025/05/08 (木) ~ 2025/05/12 (月)公演終了

実演鑑賞

良かったです。

花いちもんめ

花いちもんめ

劇団川口圭子

OFF OFFシアター(東京都)

2025/05/08 (木) ~ 2025/05/12 (月)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★★★

『大地の子』の母娘版だったのですね。中国残留孤児ではいろんな人の思惑が絡んでいるのでオールキャスト版も見てみたかったな…とも舞台を観て感じました。あと、今回の舞台を観て『大地の子』の1人芝居も観てみたい…とも思いました。どの人物の視点で脚本書くかにより舞台かなり違ったものになるだろうな…と思いました。

Two Be or Not Two Be

Two Be or Not Two Be

祭文庫

小劇場 楽園(東京都)

2025/05/04 (日) ~ 2025/05/06 (火)公演終了

実演鑑賞

満足度★★★

何処となく手塚治虫作品を醸してた
世界観の話であり
雰囲気とかは評価出来るかなーと思えた
1時間の作品

ネタバレBOX

宗教で民衆を扇動し
権力者に疎まれ処される男
その男を処す女が
男の宗教観に感化されて男の代わりに
世に その教えを広めてゆく
という話でした
一粒の麦もし死なずば
といった事なのかなぁと

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