最新の観てきた!クチコミ一覧

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リトル・ドラマー・ボーイ

リトル・ドラマー・ボーイ

演劇集団キャラメルボックス

サンシャイン劇場(東京都)

2018/12/15 (土) ~ 2018/12/25 (火)公演終了

満足度★★★

キャラメルボックスさん。今までけっこう観てきました。ただ今回の公演も代わり映えしないという印象です。過去に感動した公演もある劇団ですが、今回のようにパターン的で料金だけ上がっていくのでは……😩

逢いにいくの、雨だけど

逢いにいくの、雨だけど

iaku

八尾市文化会館プリズムホール 小ホール(大阪府)

2018/12/21 (金) ~ 2018/12/22 (土)公演終了

満足度★★★★★

最初に舞台美術に驚かされます
観ているうちに創造力で色々な空間に見えてくる
作品は横山さんらしく奥が深く面白い話になってます

なんでしょうね⁈
お互いの家族の細かい描写などその配役を演じる個性なども明確に見えて
観ているうちに感情移入が大きくなってその人の気持ちが痛いほど伝わってくる
何度も胸が締め付けられたり、怒りをぶつけたり心の中が熱い気持ちになります
人間は生活環境や周りの人間にも影響を受けて育っていくんだなぁと考えさせらる重い気持ちにさせられる

これは素晴らしい脚本と演じる役者さんの演技力もあると思います
もう役者さん皆さん旨すぎます!

素敵なヒューマンドラマを観ているようなグイグイと惹き込まれる
この作品はもっとるもっと大きな劇場でも充分、魅せる事のできる内容の濃いお芝居
多くの人に見て貰って感動を共有したいと思えるほど凄く良かった♪

還るなら、ハラ

還るなら、ハラ

張ち切れパンダ

オメガ東京(東京都)

2018/12/22 (土) ~ 2018/12/26 (水)公演終了

満足度★★★★

人は、多かれ少なかれ悩み苦しい時、あぁ あの時は良かったと回想することがある。この公演はそんな情景を面白可笑しく観せるハートフルコメディ?のような物語。
小学校・中学校時代などへ往還させ、その都度役者が衣装等を変え、演技の技量を観(魅)せる。普通にいる人々の日常の坦々とした暮らし、そんなあり触れた光景に、ふっと昔のことを懐かしむ思いが入ってくる。何となく「もどかしい」「たゆたう」心情、物語はそんな思いが漂流し何処へ行くのか。この公演、言葉で説明し難いことを上手く表現し伝える、そんな芝居ならではの魅力溢れる作品であった。

初めて行く劇場であったが、新装オープンしてから間もないらしい。そしてこの公演は「オメガ東京オープニングフェスティバル」参加作品という。2018年師走、個人的には色々あったが嫌なことは忘れ、おめでたい所でハッピーいや癒やされるような気持になれたのは良かった。
(上演時間1時間55分) 2018.12.27追記

ネタバレBOX

舞台は賃貸住宅の一室。ほぼ中央にダイニングテーブルとソファー、その後ろに飾り棚が見える。中央奥に玄関に通じる扉、下手側はキッチンへ通じる出入口。ここは あかり(中島愛子サン)が借りているが、兄の家が火事になり一時的に同居している。

梗概…あかりは36歳、最近会社を辞め起業(パッチワーク教室)をしたが、生徒が集まらず焦り気味。そんな あかりの所に学生時代の友人が遊びに来る。それぞれの人生を歩んでいるが、情緒不安定な時にあの頃は良かったなと懐かしむ。中学時代、高校時代を回想するかのようだ。一方現実は、何とか生徒を集めようとWebデザインを凝らしたり工夫をしている。この部屋に出入りする知人等との交わりを通して心の平静を保っているような。

物語に特別な結末を用意している訳ではなく、30代半ばの女性の恋愛観、仕事観という個人の思い、それに寄り添うように家族・友人との関係を繋ぐ。人生は自分のもの、しかし1人で生きていくことは出来ない、そんなことを思わせるような構成である。舞台はその両方の観点をバランス良く観せ、そして伝える。身近な人物が遠慮なく本音を言う。そこには観ている観客も頷いてしまうリアリティがある。人が時として持つ、モヤモヤとした感情を実に上手く表現する。文字、言葉にして説明することが難い内面や人との関わりの機微のようなものが、あぁそうだなと納得してしまうような表し方である。

登場する人物は、主人公あかり だけではなく、それぞれに違う問題を抱え悩み・不安な気持でいる。役者陣はその多様な人物像をしっかり立ち上げ、ポップ調であるが内面の微妙な感情表現を巧みに演じていた。ランドセルを背負ったり、セーラー服になったりする妙着替え。公演は人間讃歌のような描き方で、その最たる喜び…あかりは妊娠しているが、その相手は誰、そして現実は…。クリスマスシーズンに相応しい心温まる作品であった。
次回公演も楽しみにしております。
多摩美能楽集Ⅱ

多摩美能楽集Ⅱ

多摩美術大学 演劇舞踊デザイン学科

多摩美術大学 上野毛キャンパス 演劇舞踊スタジオB(東京都)

2018/12/20 (木) ~ 2018/12/22 (土)公演終了

伝統ある能のエッセンスを抽出した能楽集ということですが、かなり独創的なオムニバス公演!
場所がカラオケスナックだったりコンビニだったり、大学生の飲み会だったりと今どきの若者を描いた作品もあれば、海を舞台に神や人や生物が入り混じった賑やかで生命力溢れる不思議な作品、復讐スペクタクル劇等々ホントに盛り沢山でした。
特に素晴らしかったのは総勢38人の肉体が舞台を埋め尽くしての躍動感あるセットになったり群像になったりと目の前一面に広がる壮観なシーンの数々。

美大公演だけに今回も期待が膨らむのは舞台美術。特に衣装においては見どころに事欠きませんでしたが、どんなカラフルなものよりも役者さんの肉体を強調した衣装がやっぱり一番美しかったかも。

小作品が集まった公演というわけではなく、どの作品も練りに練られており、役者総出演のオープニングや力作2編も勿論良かったですが「海水にさらされた女たち」版「道成寺」飲み会の最中トイレで嘔吐しているどうにも恋に不器用そうな女子の恋愛ストーリーが男女の心理描写も巧く、かなり衝撃的でした。

サンタクロース(仮名)の死

サンタクロース(仮名)の死

くによし組

インディペンデントシアターOji(東京都)

2018/12/21 (金) ~ 2018/12/25 (火)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2018/12/21 (金) 19:00

最近ちょこちょこ見るけど、何気なく良い台詞が投げかけられるところが良い😉

ネタバレBOX

会話のなかで、あれ、これ噛み合ってるのかな?
って台詞ってあると思う。
なんでここでこう言ったんだろうみたいな。

ほぼほぼコメディなんだけど、そんななかでポイとハッとさせられる台詞がなんか、ヒゲ人として差別されてるサンタ顔の男が同じ施設で育った嘘つきのウソ田のことを言う『だってアイツ優しいから』だったり、人面トナカイ主宰の言う『アタイだって女子より男にモテたいんだ』(だったっけ?)だったりする。

端から見てるとなんで、このキャラここでそう言ったんだろ、みたいな気もするけど、そこがいい。

だってウソ田ぜんぜん優しそうに見えないし、トナカイは男性目線を気にしてるようにも見えないし。

でも、世の中にそういうのってあるよね。

たいていは表に出ないまま一生を終えるそんなフェーズが、ふいに目の前で生きてる人間の口からポイと出てくるの、演劇だなぁと思う。
アトムが来た日

アトムが来た日

serial number(風琴工房改め)

ザ・スズナリ(東京都)

2018/12/20 (木) ~ 2018/12/29 (土)公演終了

満足度★★★★★

Serialnumberの「アトムが来た日」を観劇。 日本のエネルギー問題を正面から演劇の世界で取り組む壮大な試み。 「原発」という禁忌とも言えるテーマにも敢然と立ち向かい、きちんと意見提言をしていくのは容易ではない。しかし僕の見た所この挑戦に「勝った」のではないだろうか。膨大な取材に基づくプロット作成、これをきちんとアウトプットした役者さんの対応能力にはただただ恐れ入る。 すでにチケットは当日券を除き完売しているようだが、多くの人に観てもらいわかりにくいと言われている「エネルギー問題」への関心が高まるといいなあと感じた次第。
自分は科学者ではないが、エネルギー関連で飯を食べている一人として「よくぞこんな素晴らしい作品を作ってくれた」という最大級の賛辞を送りたい。

もーれつア太郎 木枯らしに踊る花吹雪

もーれつア太郎 木枯らしに踊る花吹雪

株式会社ADKアーツ

俳優座劇場(東京都)

2018/12/19 (水) ~ 2018/12/24 (月)公演終了

満足度★★★

■約95分■
原作からあの話を選んでふくらませたのは好判断。人情喜劇と言われたりもするア太郎ワールドになっていた。ただ、原作を彩るぶっとんだキャラクターたちに役者陣がなりきれておらず、ハチャメチャギャグ漫画の舞台化作品としては爆発力に欠け、その点ではもうひとつ。ブタ松なんて、見てくれがおかしいだけで真人間に見えてしまった。原作漫画の登場人物のなかでは真っ当な部類に入るのかもしれないが、もう中学生の“あの人”役だけは当たり役。あの人物の優しさ、おおらかさ、包容力がよく出ていた。櫻井智也色は全体に薄いが、結末には“らしさ”が出ていたと思う。

ネタバレBOX

もうひとつ苦言を呈するならば、ニャロメがネコのギャング団と抗争を繰り広げる副筋が主筋とほとんどリンクしていないのも残念。
財産没収

財産没収

サファリ・P

こまばアゴラ劇場(東京都)

2018/12/20 (木) ~ 2018/12/23 (日)公演終了

満足度★★★

■約45分■
主宰なりの作品解釈を開陳するために、思春期の男女の会話劇という本作の一番上、最表層のレイヤーをこうまで薄く扱うのはどうなのか?

ネタバレBOX

とはいえ、すべてが作り話とも取れる“モテ自慢”を延々続けて“オンナとして満たされている私”を躍起になって主張する男名前の少女・ウィリーが、テネシー・ウィリアムズの精神疾患の姉・ローズだとする主宰の見立てには小さからぬ説得力あり。ローズは、『ガラスの動物園』で苦すぎる失恋をする内気で気の毒な娘ローラのモデルとも言われているが、ローラがネガだとするなら、言うことが威勢のいいウィリーはポジ。しかし、ロボトミー手術後のローズに、そんな強がりを言うだけの“女の意地”がまだ残っていたのかどうなのか? 残っていたなら、まだしも救いがあるが……。
凍結しても死なない

凍結しても死なない

千葉大学演劇部 劇団個人主義

studio wakuru(千葉県)

2018/12/22 (土) ~ 2018/12/23 (日)公演終了

満足度★★★★★

 タイトルに惹かれて初めて拝見した劇団だが、公演回数といい、戯曲の描く世界の本質性といい、役者陣の演技といい、演出といい、金が無いなりに工夫された舞台美術や観客への心遣い、礼儀といい、実にしっかりした劇団である。(追記後送タイゼツおススメ!)出掛けなければならないので、ほんのちょっと。
 演劇だから、当然演じてはいるのだが、とても自然で“実体”を感じる。このような経験は初めてのことだ。上手いのだが、文学座的な上手さというより、良く自分を見つめた上で練習を重ねた自然体なのである。観るベシ!(最終追記12.27)

ネタバレBOX

会場は、今回カジュアルレストランの入った建物の微妙な位置から狭くおんぼろな階段を上り詰めた3階。階段途中には、踏板と直ぐ上の段の側板の間が空洞になっているような段さえあり、物語の内容と会場が実にしっくりと噛み合っているばかりでなく、余りにも立派で整然と組み立てられた建築物を一見した時はその素晴らしさに打たれるものの、東洋人の我々には直ぐその単調性が我慢できない代物に変わるような飽きは来ない。公演が始まると上って来た階段への入り口ドアは閉じられ、漫才コンビのライター・フルヤが原稿書きに用いる部屋になったり、或いはサイドストーリーが展開する場所、個的作業の行われる部屋として用いられる。
 物語のメインストリームは、この漫才コンビ、ニッタとフルヤの確執を中心に展開する。フルヤ、ニッタ共に高校時代の登山部メンバー。漫才好きの2人は寄ると触ると漫才談義に耽っていたのだが、遂にコンビを結成するに至った訳だ。以来10年、フルヤは矢張り登山部出身の彼女と同棲していながら、貧しさ故に殆ど何処にも彼女を連れていってやっていない。而も彼女は、彼が一所懸命己の道を追及し充実した生活を送っているので幸せであった。然し、何年もコンペに参加しては2回戦迄で敗退、ニッタは、創作の可能性を広げる為に新しいことにチャレンジさせようと様々な手を尽くすものの、フルヤは己の拘りを絶対化し聞く耳を持たない。後輩からも批判され、彼女にも愛想を尽かされて尚彼は創造の要諦を掴む為に、己を関係の坩堝に開いてゆくことができなかった。この為、ニッタは終に新たなネタ探しの為冬山に挑んで遭難、帰らぬ人となる。このメインストリームに絡んで劇団海賊団が、フルヤらが練習に使っているスペースの共同使用人となったり、後輩の漫才グループは解消した後、ボケはユーチューバーとなり、ツッコミは新たに彼女と組んで夫婦漫才を始めたりのサブストリームが絡んで展開する。サブストリームとの絡みもかなり自然で納得できる内容だ。遭難したニッタからのメッセージが伝えられるラスト部分に、希望が込められることによって決定的な悲劇になることを避けている点でも若者らしさが現れていて生命力を感じる。
カレシがふたりになっちゃった!

カレシがふたりになっちゃった!

JQ

AKIBAカルチャーズ劇場(東京都)

2018/12/22 (土) ~ 2018/12/23 (日)公演終了

満足度★★★

 2018年に結成されたグループのようだ。(今後の期待を込めて少しおまけ)

ネタバレBOX

戦闘服に登場する女優の名前を刺繍している客も来ていたので、アキバのアイドル路線を踏襲しているのかも知れにゃいが、自分はその辺りの事情には疎いので勘弁して頂こう。序盤、第1回の初日、初公演ということもあったのだろう。大分硬くなっていた様子だ。その為、普通の少女という印象の女の子達は、音程を外したり、踊りも硬かったりと、未だ自らの身体をコントロールするノウハウを充分に身に着けていなかったり、そのせいで舞台度胸と言われる身体コントロールが不十分な所も見られた。演出は、こういう点にも注意を払って演出して欲しい。終演後、役者さん達にも少し話したのだが、袖で深呼吸をして身体を落ち着かせることも有効だ。
 板上は、基本的にフラット。正面奥の壁がスクリーンになっており、物語の展開に合わせた映像が映される。舞台の客席側の縁に下手、上手双方から梯子を横倒しにしたような枠が設けられ、観客の雪崩れ込みを防いでいるかのようだ。尤も、中央部分だけは、空いている。出捌けは上下の袖と観客席側からの3方。ホタルという名の女の子は彼と一緒に住み始めて2年。或る朝、目覚めると、隣に居た彼が分裂でもしたように2人になっていた。2人は、ホタルを巡って侃々諤々の議論を展開するが。最初は全く同じ言行を示していた2人に齟齬が生じてゆく。その中で誤解も生じて来て、といった展開だが、神や天使、妖精達も登場して2人に分裂してしまったホタルの彼氏、ハルも徐々に成長してゆく。然し、と最後の展開はちょっと、グー。
 ホタルと2人に分裂してしまったハルを演じた3人が最も安定した芸を見せてくれる。この3人は更に上を、そして他のメンバーは歌、ダンス等をもう少し磨いて欲しい。
スカイライト

スカイライト

新国立劇場

新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)

2018/12/01 (土) ~ 2018/12/24 (月)公演終了

満足度★★★★★

なかなかチャレンジングな演出で(台本で指定されているのか?)、俳優はよくこなしていたと思う。
前提となる知識をまったく持たずに観たので、最初、3人の人間関係がよく掴めなかった。

アトムが来た日

アトムが来た日

serial number(風琴工房改め)

ザ・スズナリ(東京都)

2018/12/20 (木) ~ 2018/12/29 (土)公演終了

満足度★★★★★

2つの時代を交互に見せるやり方は多く見かけるが、この作品ほど2つの時代を明確に対比させているのは珍しく、強い印象を受ける。内容的にも、綺麗事や安っぽい情緒に流れず、この手のテーマを扱った他の作品とは、明らかに一線を画している。

SANTA✖CROSS

SANTA✖CROSS

劇団SE・TSU・NA

KAVCシアター(兵庫県)

2018/11/30 (金) ~ 2018/12/02 (日)公演終了

満足度★★★★★

初日を観劇。

一軒の家に、4組のサンタ見習いとトナカイが…

ハートフルな内容はそのままに、 新しいキャストで、
前回公演とは異なるサンタ見習いとトナカイの面々が、
新たなエピソードで、聖なる夜を彩る。

やはり目がウルウル。
4面囲み舞台、役者さんとの距離が近っ。
間近で観劇!
どの面から見るかで、見え方がかなり違う舞台に。
全ての面で拝見したかった。

笑顔の砦

笑顔の砦

庭劇団ペニノ

in→dependent theatre 2nd(大阪府)

2018/11/29 (木) ~ 2018/12/02 (日)公演終了

満足度★★★★★

認知症、離れて暮らす親。
年老いた両親、祖父母を持つものには身に詰まされるお話でした。

しみじみと、家族に、友に、同僚に、縁を結んで貰ってると実感。
だから、一人は寂しいのです。

淡々としながら、秀逸のシーンがあちこちに。
ごくありふれた日常の一コマの中に、出会いと別れ。
観いってしまった。

初演のダークマターの時もそうでしたが、公演中、実際に調理をし、料理の臭いが漂うリアリティ、衝撃を受けました。
今回も、非常にリアリティに拘った内容に。
より現実を突きつけらた気がします。

スカイライト

スカイライト

新国立劇場

新国立劇場 小劇場 THE PIT(東京都)

2018/12/01 (土) ~ 2018/12/24 (月)公演終了

満足度★★★★

デヴィッド・ヘアなる作家の作品は初めて。わざわざ翻訳・上演するだけの秀作。映画も撮ったり脚本提供している作家という事で、「それも見てみたい」、そう思わせる舞台でもあった。
演技の質が三者異なり、息子以外の二人(蒼井と浅野)の長いやり取りが最初なかなか入って来なかったが、後半部分でカバーできる内容だったかと思う。
二人の関係がよくよく見ないと理解できない特殊な人間関係が狙われたのなら、解りづらいのが正解だが、よくある男女の過ちの関係と読める台詞もあったりするから、「攻め」のタイプの男役の方が判りづらくしていたかもだ。「俺達は特別」であり相手も自分を愛していると確信し、「何ら恥じる所はない」と言い切る男より、躊躇いつつもそう口にするのが、関係説明としては判りやすい。たとえ女が本心(男を愛している事)を伝えるのであるにしてもだ。
ただしこのドラマでは、その焦点が愛の真偽にではなく、他にある事が明確に伝えられる。他者との関係(即ち社会)の捉え方、そこからどの道を選択するかという「行き方」の問題を一人の女性を通して示し、そこには侮れない切実で本質的な何かが存在する事を、男の舌鋒を潜らせる事で仄かに、しっかりと浮かび上がらせている。男の必死の非難の形をとった説得は、資本主義社会の「常識(良識?)」であり、同時に彼女が寄り添おうとする社会の周辺の人々の正義を無にするもの。恐らく作者は男に執拗に食い下がらせる事でその事を可視化しようとしたに違いない。
小川新芸術監督のまずは手堅い仕事始めという感じかな。




本日、承後過ぎの生き方

本日、承後過ぎの生き方

演人の夜

北池袋 新生館シアター(東京都)

2018/12/19 (水) ~ 2018/12/23 (日)公演終了

満足度★★★★★

また一つ、金子さんの傑作が増えたと思います。
現代の人たちが特に持っているであろう「承認欲求」をこの様な形で描き、あそこまでの演出ができるのは金子さんの成せる業だと思います。

役者さんは皆魅力的でしたが特に西田果倫さんの愛憎と嫉妬と狂気の入り混じった演技に心打たれました。

また次の金子さんの作品も楽しみにしています。

クリスマス「聖しこの夜と」

クリスマス「聖しこの夜と」

The Stone Age

TORII HALL(大阪府)

2018/12/22 (土) ~ 2018/12/22 (土)公演終了

満足度★★★★★

いろいろな立場で、それぞれクリスマスがある。泣ける。
だが、その後のイベントのインパクトが有りすぎた。笑
楽しい時間でした。
ありがとう♪♪♪

平成のいちばん長い日

平成のいちばん長い日

東葛スポーツ

3331 Arts Chiyoda(東京都)

2018/12/20 (木) ~ 2018/12/24 (月)公演終了

満足度★★★

鑑賞日2018/12/21 (金) 20:00

演劇というより、風刺のアート作品、といった趣が強いように感じる。今回初見なので、東葛スポーツの作風が、いつもこうなのかは分からない。80年代の社会風刺のパフォーマンスを彷彿とさせた。(そんなセリフも劇中にあったけれど)

私が死んでも空は青い

私が死んでも空は青い

空想実現集団TOY'sBOX

参宮橋TRANCE MISSION(東京都)

2018/12/19 (水) ~ 2018/12/23 (日)公演終了

満足度★★★★★

前説から笑わせてくれて、ダンスはきれっきれでかっこよかった。小ネタもおもしろかった。前半はありがちかなーと思ってたけど、あーなるほど、そーきたかと、だんだん面白くなってきてのどんでん返し。よかったです。終演後のファンサービスも至れり尽くせりで、大満足です。

尼を待つ

尼を待つ

三度目の思春期

ギャラリーしあん(東京都)

2018/12/12 (水) ~ 2018/12/16 (日)公演終了

満足度★★★★

久々にしあんを味わいに。同作者のタイムリープ○○も以前ここで、小粋に見せていた。今回はシリアス?と思いきや「笑い」は無いものの、時間と本人性を混濁させ(椿の花の効果とか)、人気の尼寺に悩み相談に来た主人公が、尼僧の到着を待つ間に一騒動の末、解決してしまうという趣向。
柳井氏の戯曲は矛盾や齟齬がいつも引っ掛かりながら、最後には巧くまとめられ、スッキリ(完全にとは行かないが)させられる。役者が真情の見せ所、ポイントがあるのだと思うが、そこを掴んでいるからこういう小品一本で勝負できるんだろう...と、外側からの感想。

ネタバレBOX

もちろん気になる部分は気になるんだが。テレビにも出て生活アドバイザー的な役どころを得ている「成功した」女性にしては、人を遠ざけ、独りぼっちというのはどうか。会社を立ち上げ自立への欲求から離婚、成功は手にしたが孤独、自分が娘を捨てたから母親を名乗る資格なしと、娘の側から歩み寄ってるのに遠ざける精神性が、実業家のキャラに合わない。仕事面で限界が、個人史とリンクしてくる、というのならまだ判るのだが。役者が実業家のキャラより、主婦然としていたせいかも知れない。
家庭生活の限界を感じて一念発起したのが始まりなのか、主婦業の延長で自立を志したまたま成功した順序かで、ドラマの様相はえらく変わるが、あまり追求していない。
等あれこれあって、リアリティが減退すれば感動も減るが、味わうのは作劇の妙であるからして、人情の機微では二の次。不可思議な現象のカラクリが解け、その上で最後に自分の意思を明確にして未来に踏み出す、というドラマ構造が示され、結末に辿り着けば上がりである。ある種のこれもミステリーと言える。解決してスッキリする、パズルを解いた悦びと同じ。多くの演劇は「謎解き」を楽しむもので、パズルが難解であるほど(リアルをより深く追求したものほど)快楽も大きいというのに過ぎない。柳井氏の小品はその骨格をシンプルに見せるだけ潔いと言える?
ただ演劇の力は現実と交錯する側面にある、と考える私としては、もう一歩二歩リアルに迫りたい願望はある。

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