
劇作家と小説家とシナリオライター
劇団6番シード
シアターKASSAI【閉館】(東京都)
2018/11/21 (水) ~ 2018/12/16 (日)公演終了
満足度★★★★
Aチーム。
myルールを破って、初回なのにサイドの1列目に陣取った。当たりも外れもあったけれど、構造的な理解も平行させつつ、マスクの下でニヤニヤ出来た。
劇作家とtwoのエピソードのリアルさ、小説家の優しさ、シナリオライターのやり場の無い不安と苛立ち、どれも良いなぁ。
いやしかし、これは3チーム全然違う色が出るなぁ。それぞれの余白の埋め方の比較も楽しそう。
そもそも、ゼロ/マイナス/プラスは性別すら変わるからな…。
久しぶりに、そっち側の図師さん観られて嬉しいなぁ。それこそ、ゼロで白な図師さんかも。
舞台美術の時点で好き!青木さんすげー。
全ての物語は、ロジックと叙述と計算だなってなんども思ったけど、根底では“物語は世界を変えられる”と思ってるのが、物書きの愛だよね。
この作品は、演劇とか文学とか関係なしに、大なり小なりの創作やものづくりをしているひとに見てもらいたい。写真もアクセも料理も。
Bチーム観劇。全く同じ台本なのに色が全然違う。損なってないし、増しすぎてもいない。パスワークが達者な感じ。リズさんのマイナスもいいなぁ。
か~ら~の~、終演後“ロングラン折り返し!乾杯イベント”まで参加。温かいカオス!(笑)
Cチーム初日観劇。
これは結構変えてきたぞ(笑)。特色がよく出てる。そしてやっぱりあすぴーの演技が最高!!!
今日は狙ったエリアのサイド席に座れた。偶然だけど、4の銃口がこっち向いた。それだけで、陥落するには充分だ。

こっちとそっち
劇団時間制作
萬劇場(東京都)
2018/11/14 (水) ~ 2018/11/25 (日)公演終了
満足度★★★★
自分の中の理解の引き出しを片っ端から開けていって、ここじゃない、これでもない、こっちもなんか違う、と確認作業をしていった気がする。結果、似ていても符号するものは無い。だから今回増えた。ストーリーに於いてはそんな感じ。
直接的には、自分の中に持って無い。知っては、いる。そこが良い意味で没入出来なかった理由かな。没入したらしんどい。直面したらしんどい。
時間制作さんの劇団公演は、役者にいつも試練を与えるなぁ。そのハードルを越えてくるから、みんなすごい。
人との繋がり、言い換えれば、それぞれの孤独を描いていた気がする。
勝手な感覚で、あすぴーさんは孤独が強い役の時こそ一際輝くから、今回良かったなぁ。
あの一家、みんなそれぞれに見所が濃くて良い。怒るお父さん、好きだなぁ。
102号室のみんなは、ほんの少し『予告犯』を思い出した。連帯感の面で。最後に戻ってくるの、嬉しいよね。
そうしたら、201の新しい自分を得た彼は『さようなら』か。似てるって意味じゃなくて、エッセンスがある。そこまで一つの事に執着できるのが、羨ましいよ。
自分の中の理解の引き出しを片っ端から開けていって、ここじゃない、これでもない、こっちもなんか違う、と確認作業をしていった気がする。結果、似ていても符号するものは無い。だから今回増えた。ストーリーに於いてはそんな感じ。
直接的には、自分の中に持って無い。知っては、いる。そこが良い意味で没入出来なかった理由かな。没入したらしんどい。直面したらしんどい。
時間制作さんの劇団公演は、役者にいつも試練を与えるなぁ。そのハードルを越えてくるから、みんなすごい。
人との繋がり、言い換えれば、それぞれの孤独を描いていた気がする。
勝手な感覚で、あすぴーさんは孤独が強い役の時こそ一際輝くから、今回良かったなぁ。
あの一家、みんなそれぞれに見所が濃くて良い。怒るお父さん、好きだなぁ。
102号室のみんなは、ほんの少し『予告犯』を思い出した。連帯感の面で。最後に戻ってくるの、嬉しいよね。
そうしたら、201の新しい自分を得た彼は『さようなら』か。似てるって意味じゃなくて、エッセンスがある。そこまで一つの事に執着できるのが、羨ましいよ。
地域差別の問題として描かれているけれど、広く見れば「理解」の問題なんだろうな。
だって人間は、特に日本人は、マジョリティと迎合することを好んで、マイノリティを排除したがる。自分も気付かないうちにやってるんだろう。
それでいて、個性も認めて欲しくなる。難しいね。

麗しのダンスマスター
LIVEDOG
新宿村LIVE(東京都)
2018/10/24 (水) ~ 2018/10/28 (日)公演終了
満足度★★★
「愛し」の初演再演を見ているので、続投組にニヤニヤ。
そして 梅棒の塩野さんすごいわ。キレが違う。
分かってたけど、しんにぃは登場のインパクトが強いし、そこかしこで爪痕残していくのズルい。
脚本、英語がもっと絡んでくるかと思ったんだけどなぁ
チケットかわいいーーー!

わたしの、領分
「わたしの、領分」製作委員会
大泉学園ゆめりあホール(東京都)
2018/10/18 (木) ~ 2018/10/21 (日)公演終了
満足度★★★★
初日観劇。分かってたど重い。だけど軽さがある。
くれは節だな、マリカちゃんだな、あづささんだな。これ、以前誰が演じてたんだろ。
これ本当に95分?でも、これ以上長いと息できなくて溺れる。
発達障害と呼ばれるものを取り巻く「わたし」と「あなた」の物語。
感じて・考えて、手足を取られて縺れた頭を、落ち着けるには時間が必要だ。
何が正解かなんて、誰にも決められない事象なんて山程ある。
曖昧でいることで救われて、生きていける人もいる。いや、みんなそうだよね。
普通って何だ。みんな、違う人間なのに。
まぁ、ぶっちゃけ、自分にも萩野めいたところはあって。萩野の素というか本質というか特性というか、まぁ、それが見えたときは、フクザツ。心が能面になるし、同族嫌悪もあるし、俯瞰で他人事にもするし、共感めいたものもある。
でも、ワタシはそれをどうにもできない。
まぁ、ぶっちゃけ、自分にも萩野めいたところはあって。萩野の素というか本質というか特性というか、まぁ、それが見えたときは、フクザツ。心が能面になるし、同族嫌悪もあるし、俯瞰で他人事にもするし、共感めいたものもある。
でも、ワタシはそれをどうにもできない。
照明担当が、静の照明の中で最高にセンスのあるLICHT-ERの阿部さんなので、開演前から光に引き込まれるし、物語に寄り添うし、案内してくれるから、とてもとても柔らかい優しい空間でした。
舞台美術も、生きてる舞台美術込みで、大層美しかったです。

リミット・オブ・タイムラグ
RINCO PRODUCE STAGE
CBGKシブゲキ!!(東京都)
2018/10/05 (金) ~ 2018/10/14 (日)公演終了
満足度★★★
やっと行ってきましたよ。
あのー、私、札幌に行ってた?新社屋じゃなくて旧社屋だよね?って考えが途中で過るのはダメですよね?(笑)
りんたろさんの好きや熱意が詰まってて、幸せな時間でした。
とにかく目が足りねぇぇぇぇぇ!
ちょっとギミックに寄りすぎちゃったかなぁ。物語が浅い。

傭兵ども!砂漠を走れ!
劇団6番シード
新宿村LIVE(東京都)
2018/09/20 (木) ~ 2018/09/30 (日)公演終了
満足度★★★★
初っ端から、シャッフル公演①観劇。
前半のコメディ感と後半のヒリヒリ感。何と言っても機関銃のガンアクションがリアル。構えとか反動、所作がとても体に染み込んでるのが分かる。戦争物だけど人情噺だからハンカチ必携!
何を置いても、宇田川伍長のかっこよさ!銃が似合う女優No.1!撃たれたい♥️男気じゃなくて漢気が溢れる強さを見られて幸せです。
今日はシャッフル・藤堂ボンクラ🐶とのコンビだったけど、オアシス・椎名ボンクラ🐱とのバチバチも見たかったな。
土田ガクレキと宇田川伍長の狙撃練習シーン、好き。ゾクゾクする。
門野シャズのヒロイン感がたまらんし、小玉ゴクツマの振り幅の広さが良き。二人とも器用ね。
小川カモクは素でミリ服似合うのずるい…。
登壇日じゃないのに手伝いに来てくれる阿部ちゃんの優しさプライスレス。
そもそもこの脚本が、完全なるフィクション作品ではなくて、実際に戦場に出た体験談を元に書かれているというのが、かっこいい。
戦場でも笑いあってたんだろうか、やっぱり喧嘩だってするんだろう、命について嫌が応にも真面目に考える瞬間が来るのだろう。そういうリアル。
脚本の面からも、ガンアクションの面からも、再演希望の声が多かったというのが納得の作品。
刀や剣を振り回したり、飛び回ったりするアクション作品もかっこいいけど、遠距離を意識するガンアクションは、観客の想像力が必須で、だからこそ演劇に向いている気もする。
オアシス編にズザザっと駆け込んで当日券観劇。
やっぱ女性は強いなぁ、と思う。シャッフルで見れなかった人だと、おがちかさんが良かったなぁ。必要十分で過剰じゃないのに、染み出す感じ。
サバンナ編千秋楽。
結果的に三度目の観劇になったんだけど毎回泣いてる。男性部隊が見せる豪快さと繊細さの両極が感情を揺さぶるね。シャッフルで見られなかった中では主水さんのタフガイと小沢さんのヤーサンが好き!
いやしかし、6年前?の初演はカッサイでやってたって本当???
激しい銃撃戦もある作品なのに、何をどうしてたってんだ?今回のセット全部はカッサイだと組めないぞ…?
演出の松本さんが、張りだし舞台ふくめ、前回と違う演出が出来て面白いって言ってたもんなぁ。

四天王~エレメンタルフィクサー~
X-QUEST
シアターサンモール(東京都)
2018/09/20 (木) ~ 2018/09/24 (月)公演終了
満足度★★★
とりあえず言えることは、
トクさんの体力と思考回路がオカシイ(誉めてる)
基本的には良かった作品。
だけど、初日ゆえの粗が観客に伝わっちゃってるのは、いただけないなぁと思う。
台本がいつ出来上がったとか、中の事情は観客に関係の無いことだからね。
初日も千秋楽も、同じ物を提供できないとね。勿論、日を追うごとに洗練されていく変化は良きもの。
ピーターパンが飛んだ時、本当に飛んだなぁ…って見えたんだ。手足の長い高田さんだから余計になのかもしれないけど。
演劇って、いかに嘘(虚構)を信じるか信じさせるか、だと思ってるんだけど、飛んだことをスッと信じられたんだよね。
今回は、亜紀さんとリーさんが可愛くてかっこいい。ずるい。好き。

死旗
鵺的(ぬえてき)
ザ・スズナリ(東京都)
2018/09/12 (水) ~ 2018/09/18 (火)公演終了
満足度★★★★
tsumazuki no ishi×鵺的『死旗』千秋楽観劇。
高木さん寺さんの作品ならば例え表現が過激であっても、現実と地続きな幻想であると信じて向き合えるので、劇場で息を飲みながらも見続けられる。
どうしてこんなに非現実なのに役者達は生々しく演じられるのだろうか。称賛しかない。誰々が演じてるから、じゃなくてそこに居る。
とんでもなくファンタジーなのに、とてもリアル。
混沌として、融合して、逆転すらして、それでもぼくらは生きていく。その姿は美しい。
蝋燭の裸火、雨や川の本水、生命の液体すらも水で表現。スズナリの空間を存分に使い切っていて、狭さではなく密度を感じさせる。
基本的に明かりは暗い、けど、それは時と場所を考えたら当たり前。むしろ、それにプラスしてるから明るいんだろう。加減が舞台美術と合間って美しくて見惚れる。
鵺的というブランドを高く買っている上で、マリカちゃんと祁答院くんが出るなら、と
(予定の読みにくい)私にしては珍しく先行でチケットを買った。引きセンターという要望通りの席で楽しめたことも、ありがたかった。ロビーや客席内の案内も的確だし、安心して見られるって嬉しいこと。
もしかしたら、役者以上に大変だった音効さん。
⚡☔🍃🔫👣
お疲れ様でした。
残美が残美で居れたのは、貴方のおかげです。

金魚花火
Rebel Group
シアターKASSAI【閉館】(東京都)
2018/09/12 (水) ~ 2018/09/16 (日)公演終了
満足度★★★
金魚部千秋楽観劇。鷲尾さんの優しさが滲み出てて、いいなぁ。
スーパースター菅野は、情報過多で一人だけ豚骨だった(笑)。いいダシとコクの豚骨は美味しかったです!
しかし、あのパッションマジックは、一体何だったんだ!?続き見たいぞ!?(笑)

機械城奇譚
少年社中
ザ・ポケット(東京都)
2018/08/30 (木) ~ 2018/09/09 (日)公演終了
満足度★★★★
ポケットの密度で少年社中を見られるって、やっぱいいなぁ。
劇団員だけの芝居で、ギュギュっと濃厚。
【贋作・好色一代男】コミカライズの漫画家、松本花先生のアフタートークもあり、お得な時間でした。

死神の精度
石井光三オフィス
あうるすぽっと(東京都)
2018/08/30 (木) ~ 2018/09/09 (日)公演終了
満足度★★★★
過去にこの伊坂作品を“一人芝居の短編集”として演じたものを観ていたので、一連にしたもの、ちゃんと四人いるとどうなるのか、が楽しみだった。
これは演者の精神力がかなり重要。特に阿久津の植田くんは感情の起伏が忙しくて大変そう。それを演じ切ってるからやっぱ凄い。

メイカ 魔女と幕末の英雄
ENG
シアターサンモール(東京都)
2018/08/29 (水) ~ 2018/09/02 (日)公演終了
満足度★★★★
いい意味で予想を裏切りまくってくれたなぁ。キャストもスタッフもクオリティ高いし、安心して物語に乗っかれる。
ラストで、
メイカは make a もしくは makerなんですよ
ってノブさん(たぶん)が書いてたのをふっと思い出したり。
なるほどなぁ。
石部さんと梅ちゃんがひたすらに人形で素晴らしかった。出てきた瞬間から最高だった…。
OPと真ん中あたりとEDあたりにダンスがあるんだけど、リズさんの振付が映えてて目が足りない!EDのダンスが切なくて温かくて好き。
アクションは手練れ多すぎて目が足りないし、武演隊居るから華やか!
差し入れされたおにぎりもぐもぐのシーン。
太壱が壇上でとても丁寧に『頂きます🍴🙏』の挨拶をしてから食べ始めて、手に付いた最後の一粒まで味わっていた。
あぁ、彼は農民出身だもんね。
なんだかとても胸が温かくなった。
ダンス振付もやっていた言秀/イザナ役のリズさん。中盤で魔術師であることが露呈してからの、母や妹との関係性の変遷にすごく機微があって好き。
一番好きなのはEDのダンス。あのダンス単品では品質が低く思われるけれど、物語を追った上で、あの柔らかで思いに満ちたダンスになるのが最高
二度目目線だからこそリズさんの挙動の意味が分かったり、わくわくしながら褌一丁の高田さんを待ったり、 #メイカ武演隊 の見分けがつきやすかったり。最後だからって遊んじゃうみんなも好き。ちーちゃんと寿里さんの熱量が高くて、ただただ美しい。
私の中で、褌と言えば図師さんだったのだけど(MOSHのせい)、まさかのずんさん仲間入り。
しかし、OPでしっかり軍服着込んでるのに速攻で脱いでるのね(笑)

あなたも知らない舞台裏
バードランドミュージックエンタテインメント
新宿村LIVE(東京都)
2018/08/15 (水) ~ 2018/08/19 (日)公演終了
満足度★★★
安定のくれはさんだったわー。しっかりと"期待を裏切ってくれる"だろうという期待に応えてくれる。劇中劇の使い方もニヤリ。ギリギリアウトな話もしっかり切り込んでて良い。諸々触れてなかったらやる意味無いしね。
久々に見たフォンチーさんが輝いてたなぁ。萩さんは安定の貫禄で、一声で空気変える。主演柏木さんの振り回されっぷりも好感。林さんの振り切れっぷりも見事。
2.5が好きな人も、小劇場が好きな人も、ちゃんと刺さる作りなので、みんなザクザクされればいいのに。

高額時給制アシュトレト
演劇企画 heart more need
コフレリオ 新宿シアター(東京都)
2018/08/01 (水) ~ 2018/08/06 (月)公演終了
満足度★★★★
細川作品のひたひた来る怖さが最高でした。キャスト全員の空気感の出し方も、目とか背中で演技する感じも、なかなか出せるもんじゃないよね。
ゆかりんの女優モードが完璧に発動してて息を飲む。
亜音さん以外に”幸の薄い幸子”を演じられる女優を私は知らない…
アシュトレトなんて、共感できたらできたで「自分ヤバイのか?」ってなるから面白いんだよね。
自分の価値観じゃ見られないものを知れるのが芸術作品だと思ってます。

福島三部作 第一部「1961年:夜に昇る太陽」
DULL-COLORED POP
こまばアゴラ劇場(東京都)
2018/07/21 (土) ~ 2018/08/05 (日)公演終了
満足度★★★★
当日券5枚目で観劇。観られて本当にラッキー。
まだ咀嚼出来てない部分は多いけれど、自分が生まれる少し昔に福島であった事実(fact)を知れただけで収穫。知らなければ考えられない(本編の母親同様)。これは、第二部、第三部まで見届けなければならぬ。
たぶん、私の考えや立場は長男の孝に一番近い。東京に出て自分の為に行動してる。極論、東京に居るからこれを観劇できてる。
でも、地元が好きで周囲の人との付き合いが大切な次男の忠や、孝の恋人の美弥の話も、説明・説得する大人の論も間違ってない。挑戦なく発展は無い。
何が正しいかはみんな違って当然だ。
それでも、「反対しなかった」結果で、2011年の福島/日本があるし、2018年の福島/日本がある。その事実が、じんわりと重い。
正直、社会には疎い。演劇ほどにはアンテナは張れない。でも、気にしなきゃね。

Death of a Samurai / ドン・ペリニョン・デイ
ゲキバカ
テアトルBONBON(東京都)
2018/07/25 (水) ~ 2018/08/05 (日)公演終了
満足度★★★★
ゲキバカ「Death of A Samurai」
あのね、たぶん私、豆鞘さんのお芝居好きだと思う。
そこ!?って言われるのは百も承知だけど、見ちゃうんだよあのポジション。
劇団員である今人さんと志村さんが、がしっと屋台骨作ってる。大黒柱が2本あるみたいな気分。その上で4役が自由に動き回ってる。その構図が見事でね。それは今までと違う気がした(単純に昔はそんなことに気付けなかっただけかも知れないけど)
男性キャストは全公演、女性キャストは二班いて、その違いも面白い。絵の具のAと、コピックのB。だけど同じ下絵を塗ってる。濃淡の出る部分もちょっとずつ異なってる。みたいな違いかなぁ。

#21「コミュニティ」
ソラリネ。
明石スタジオ(東京都)
2018/07/19 (木) ~ 2018/07/22 (日)公演終了
満足度★★★
鈴・千秋楽。チラシの時点で、ハコにヒビが入る、だったんだね。
壊したいけど壊したくないのもわかるし、変えていきたい変えていかなきゃいけないのもわかる。
時間制作の谷さんの作演はずっと見たかった。
淡々と、でも熱を持って、進む時間は目を反らしたくなる程リアルだ。
村田くんが良すぎて、ちょっと語彙が足らない…。
なにもかも見透かしてて、良くも悪くも色々やってくれる。なのに何にも満たされてなくて寂しそうな空白。空元気なんじゃないかなって余計な詮索までしてしまった。少しは満たされたのかな、彼は変わるのかな。
すごく感情も表現も機微な役で、めちゃめちゃ難しい役でした。
あんな人、居てほしい。でも、居てほしくない。難しいね。
まぁ私もコミュニケーション不全な人間だし、自分の年齢的にも年上組に共感することが多くて、針の筵じゃーんって感じる瞬間も。
あの6人の誰も私じゃなかった。だけど、どこかみんな私だった。

【RobotHunter 2072】【RobotHunter 2077】
森の太郎
エビスSTARバー(東京都)
2018/07/13 (金) ~ 2018/07/22 (日)公演終了
満足度★★★
「RoboHunter2072」
やっぱり森の太郎はいいぞぉ〜〜〜!エビスSTAR BARの密集空間で濃厚な芝居とアクションが観られるのは貴重。太郎さんの脚本好き!森さんと竹内くんと鈴江さんのガチのアクションが目の前30センチで!戦う女の子眼福!そして最終兵器ミカシュンさん!!!
BARカウンターを背にして立って、両手を広げてカウンターに乗せてるだけでも絵になるのに、
そこから飛び上がってカウンターに座って細い足を蹴り上げて組む。絵になるぅぅぅ。誰かー!描いてー!
しかも、座ったまま蹴り攻撃繰り出すの。ずるくない?蹴られたい。蹴られたいよね?
シャイニングファイブの方で、「稲妻の貴公子・ミカシュン」として登場するんだけど、
ラルクのLies and truthを歌いながら、ファー付きの長めのコートを羽織って出てくるの!(中は黒タンプトップで、肌蹴ると良い肩と二の腕が!)
Hydeに並ぶ存在が、ここに、居た。(真顔)

ANIMAL・WONDER・WORLD
少年Komplex
ラゾーナ川崎プラザソル(神奈川県)
2018/07/12 (木) ~ 2018/07/16 (月)公演終了
満足度★★★
物語の構成も、音楽の使い方も、殺陣も面白かった!後半の殺陣の手数の多さと身のこなしがすごい。笑う所あり、泣く所ありで感情がしっかり動かされる。それぞれの動物の特徴を活かした衣装もカッコいい!モフモフ最高!(役者さんは暑いと思うけど)
狼二匹の関係性も好きだし、マリキの兄貴がかっこよすぎたし、ヤエラの心と身体の強さも沁みる。ヤエラとカクルの共闘がいいよね。カムイがちょいちょいギャップ見せてきてずるい。女の子も弱くないから好き。爬虫類組が他とは違う領域でお互いバチバチしてて信頼してるのがカッコいい。
殺陣の上手い人がキャストに何人か居るので、全体のクオリティも引き上げてくれたんじゃなかろうか。いやしかし、隼人さん @HAYATY8810 の身体能力が超人的。パルクール系の動きをしていたので、プリステ民はそわそわしました。忍者アクロとかを生業としている方と判明して納得。
脚本・演出は、まだ詰めていける部分がたまに。出てきて・演技して・去って行くまでが短い場合、そのシーンの必要性が一瞬で表現できないと、わちゃ〜ってしただけに見え兼ねない。鷹VS豹・虎の前半のアドリブは鷹のキャラ設定と将くんの人柄が分かっててもちょっとダレるかなぁ。

ILL
フクロのねずみ
シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)
2018/07/04 (水) ~ 2018/07/08 (日)公演終了
満足度★★★
ぎゃーーーーーーーーーー!
心臓バクバクしたわ!別に怖い話苦手でもないけども。
そして、やっぱりいちばんこわいのはにんげん。
カテコ前の窓から差し込む明りにほっとしましたよ。
ARは私の端末だと正常に反応してくれなかったりもしたのだけど(苦笑/恐らく明かりとの兼ね合い)
ちゃんと見れたヤツもあって、しっかりウヒャーーーーー!ってなりましたとさ。
笑いも散りばめられてて軽快で、物語は一筋縄では進行せず、しっかりホラーで見せてくれる浅沼さん、すごいなぁ。3回くらい物語に「転」のタイミングがあるけど、どれも「!!!」だったもん。そして、それを柔らかくやってのける北村くんが良き〜
城谷さんの語りが心地良くて、冒頭の小噺はもちろん集中を途切れさせずにスマホのARアプリ起動を誘導したりするのが流石。今回の演目に絶対必要な役割。
個人的には笹岡さんの役が良くて。ズル賢くて弱くて人間臭い。最後何を回収?しようとしてたのかな。音の発生器の気がする。