
おーい、救けてくれ!
劇団イン・ノート
下北沢 スターダスト(東京都)
2025/03/15 (土) ~ 2025/03/16 (日)公演終了

怪人二十面相
J-ROCK
赤坂RED/THEATER(東京都)
2025/03/18 (火) ~ 2025/03/23 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
初日を観劇
金髪の二十面相にスラっとした明智小五郎
オープニングでキャストが一堂に会すると、もうそのビジュアルだけで面白い事が起こりそうな感じがする
明智小五郎がめっちゃ喋って しかも毒舌、小林芳雄は少年にしてはちょっとスレていやしないか(笑)
キャラクターに独自の色付けがされているので、かなりオリジナル色の強い印象
これって原作が持つ雰囲気より数年前NHKで放映していた「シリーズ・江戸川乱歩短編集」のイメージに近いような気が
現代風にアレンジ、それでも漂ってくる昭和の香りが良い

女歌舞伎「新雪之丞変化」
Project Nyx
ザ・スズナリ(東京都)
2025/03/04 (火) ~ 2025/03/13 (木)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2025/03/05 (水) 14:00
女歌舞伎と銘打っているし主人公が歌舞伎役者だし、と軸足はそちらに置きつつ BUCK-TICK の楽曲を10曲も使うわレヴューあるいはジュリアナ風のダンスシーンはあるわと和洋新旧折衷で、それがまた巧く融合して面白い。
それは内容、演出だけにとどまらず、基本は和装だが中にはブーツやハイヒールを履いている人物がいるという衣装での表現もあって感心。
更に終盤にはギリシア悲劇や沙翁の要素まで取り込んで「そう来るか!」とニヤニヤ。
加えて降雨・海などの映像投影や終盤で漂うスモーク(?)、最後の「舟」の演出など舞台表現アラカルトのようでステキ♪

ホモ・ルーデンス~The Players~
秋田雨雀・土方与志記念 青年劇場付属養成所
青年劇場スタジオ結(YUI) (東京都)
2025/03/15 (土) ~ 2025/03/27 (木)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2025/03/18 (火) 14:00
座席1階
高校演劇をテーマにした作品で、若手劇団員を中心に出演。震災で亡くなった生徒が書いた台本を、5年の歳月を経て同級生たちが集まり、上演するという物語だ。元生徒たちの現在の生活と、劇中劇「ホモ・ルーデンス」という演劇の稽古をクロスオーバーした作りで進行する。
「青少年に寄り添い、励ましになるような舞台づくり」を貫いている青年劇場らしく、中高生を含めた若者の心に訴えかけている。実際の客席は高齢者が圧倒的に多かったが。
高校演劇という出演者たちの年齢に近い台本だけに、役者たちが生き生きと輝いているという印象だ。はじけるような若さ、というのも古い表現だと思うが、まさにそんな言葉がぴったり当てはまるような1時間半を楽しめる。
ホモ・ルーデンスの上演は、震災後に衰退し財政難に陥った地元自治体が高校生たちが公演場所やけいこ場に使っていた公民館を売却する計画が持ち上がった、という事態がきっかけ。このあたりは青年劇場らしい社会性を感じる。何とかして公民館を存続させられないか。演劇は、その力にならないか。まさに、青年劇場が貫いてきた精神だ。
内容は高校演劇だが演じている役者はさすがプロ。明瞭なせりふ、分かりやすく大きな体の動き。「演劇の力」を実感できる快作だ。

サヨウナラバ【東京公演】
玉造小劇店
ザ・スズナリ(東京都)
2025/03/15 (土) ~ 2025/03/20 (木)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
芝居ver.のみ観劇。
狂言ver.もあって、両方観ることでの相乗効果きっとあるはずなんだけど。
芝居ver.のみでも、傑作って言える出来。
演者の皆様の、所作、セリフがただただ心地よくて。
笑えるシーン満載だけど、テンポ良く描かれるドラマを阻害することもなく。
個人の自由が今のように尊ばれてはいない時代背景のお話。
だから逆に、人間の営みのままならさ、どうしようもなさ、切なさ、強さが浮かび上がる感じ。
最後丸く収まるんだけど、そこでそれぞれの事情を思うと、いろんな感情が溢れました。
知らぬが仏……なのかしら?とか思いつつ。

ふりむかないで
ゆめいろちょうちょ
パフォーミングギャラリー&カフェ『絵空箱』(東京都)
2025/03/15 (土) ~ 2025/03/23 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
基本的には上質な芝居になってると思います。
絵空箱のバーカウンターをそのままに利用するってのはあると思うのですが、そういったなかでもかなり効果的に使われているなあって。ギターの生伴奏。素敵な役者陣のなかなかハジけた演技。
ただ、題材が不倫ってのが、好き嫌いはありそうかな。
個々人の道徳観で、かなり見え方。楽しめ方変わるかも。

ハッピーケーキ・イン・ザ・スカイ
あまい洋々
インディペンデントシアターOji(東京都)
2025/03/13 (木) ~ 2025/03/16 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
『ハッピーケーキ・イン・ザ・スカイ』というタイトルとパステルを基調としたチラシで、ほんわかしたお話なのかなと思ったのですが、見事に裏切られました。
主催の方の過去の体験を元にされてるとのことで、なかなか言語化できないであろう当人の辛さが上手く表現されていて、観ていて胸の奥の部分にガツンとくる部分が多かったです。
内容は凄くセンシティブですが、群像劇という形をとることで作品全体が重くなりすぎず、スっと入ってくる内容の舞台でした。
あまい洋々さんでしか表現出来ないことがまだまだ沢山あるかと思います。
今後も応援していきたいです。

電磁装甲兵ルルルルルルル’25
あひるなんちゃら
駅前劇場(東京都)
2025/03/13 (木) ~ 2025/03/16 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
巨大ロボットって題材の時点で、個人的には加点があるのですが。
小劇場で予算かけずに巨大ロボットやるとしたら、このやり方だよなって。
まあ、ロボが見どころじゃなくて、それに纏わる人々の色んなあれこれなんですけど。
上演時間80分は長く感じた。この内容なら1時間以内、出来れば50分程度で観たかった感じ。

セツコの朋友
セツコの豪遊
中野スタジオあくとれ(東京都)
2025/03/08 (土) ~ 2025/03/09 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
手作り感だったり、自分語りだったり。
小さい秘密基地めいた空間で集まってこういうの観られるのも演劇の良さであると思った。
カンパ公演であるのも、潔いなって。
あ、あと、他の方の感想読んで確かにって思ったのだけど、一人芝居のほう、全部創作の可能性ありますね。
僕は素直に自分語りと取りましたが。

ジョバズナ鼠の二枚舌
おぼんろ
新宿シアターモリエール(東京都)
2025/03/04 (火) ~ 2025/03/09 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
劇場に入った瞬間。客入れの時間から、異世界への導入が始まっていて。
舞台と客席の境界線はほぼなく、感覚としては演者が客の間をめぐりながら物語が進む感じ。
ずっと客降りでやる、みたいな感じ。
美術、照明、音響。世界観の構築はお見事で。
意外と設定はハードで。
そのハードな世界を、嘘の希望だとしても高らかに生きるネズミたちの生き様。
以前に見たときは、世界観や没入感は凄いけど、物語性が物足りなく感じたのですが。
今回は、テーマ、物語、演出、見事に一体化してました。

ご町内デュエル
sitcomLab
ザ・ポケット(東京都)
2025/03/05 (水) ~ 2025/03/16 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
色んな座組で何回観たかわからない演目。
Rightチーム、Leftチーム、有料アフターイベントのポストクレジットショーまで含めてリピートしてしまった。
本当はそんなに観るつもりじゃなかったんですが、何だかスイッチが入ってしまった。
だけど、そもそもが面白くなければ、そうもならないわけでして。
イヌッコロは円熟味まで出てたと思うけど、sitcomLab は、まだまだ発展途上でこれから更に高まっていくんだと思います。

美しくみえる沼
シタチノ
OFF OFFシアター(東京都)
2025/02/26 (水) ~ 2025/03/02 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
シタチノは、公演ごとに作・演出がユニット内で変わるのですが、今回は市川大貴さん演出。
中盤まではややダレる感じもあったのですが、終盤の畳みかけかたはなかなかでして。
ドラマ性と等身大のテーマ性、このあたり良いバランス感覚になってきてると思います。

つよいこども
右脳中島オーボラの本妻
シアターグリーン BASE THEATER(東京都)
2025/02/22 (土) ~ 2025/02/24 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
シアターグリーンのベースシアターが、まさかの4面客席の囲み舞台。
そして客席の間を這うものがいたり。なかなか意欲的でした。
散文的な、感じる系の公演でして。
色々と頑張ってて、心地よく浸りはしました。
この系統は、言語感覚や身体表現に飛びぬけたものがあると、グッと吸引力が増すと思うのですが、自分にはそこまで響きはしなかった。

Oh my God
ロジウラテイコク
高田馬場ラビネスト(東京都)
2025/02/19 (水) ~ 2025/02/24 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
なかなか力の入った旗揚げ公演でした。
美術、衣装、照明。会場の劇場だと、ここまでやってるのあまり観た記憶無いかも。
ダークでしんどい展開を逃げずにやりきってた。
出演者の方々、もう少し華やかな感じの舞台が多いと思うんですが、想定超えてやりきってました。

蘭獄姉妹の異様な妄想
悦楽歌謡シアター
遊空間がざびぃ(東京都)
2025/02/12 (水) ~ 2025/02/16 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
歌謡シアターってユニット名ですが。
個人的には、学生による、さわやかな合唱もののような、味わいでした。
最後の歌のシーンにほだされたのかもしれません。

不思議の国のマーヤ
ティーファクトリー
吉祥寺シアター(東京都)
2025/02/15 (土) ~ 2025/02/24 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
シンプルな舞台に、華やかな衣装。
結構雑多に猥雑に色んなシーンが連続して、ダンスやアクションもある。
身体表現も素敵だったり。
割と自分好みな路線のはずなのですが、淡白で単調な印象が最後まで拭えなかったかな。

造り噺 ピグマリオン
花千本プロデュース
調布市せんがわ劇場(東京都)
2025/02/12 (水) ~ 2025/02/16 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
人型のロボットが普及した世界での、人とロボットの色んな交流、絆。
にぎやかな舞台で、アクションもなかなかの頑張りで、最後はホロリと。

『フォルモサ ! 』
Pカンパニー
吉祥寺シアター(東京都)
2025/03/13 (木) ~ 2025/03/17 (月)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2025/03/17 (月) 13:30
座席1階
面白さで定評のあるPカンパニーの「シリーズ罪と罰」。その演目としてどのような経緯でこの作品を上演することになったのかの経緯は分からないが、上演するに当たってスタッフ・キャストでこの演目の舞台となった台湾の山奥に出かけ、先住民族の集落を訪ねたという。真摯に物語と向き合う姿勢が、今作の秀逸さに現れていたと思う。
戦前、日本が台湾を植民地化した。その時に、山岳地帯に割拠していた複数の先住民族を武力で平定して従わせたという歴史があったとは知らなかった。この舞台は、この先住民族を研究していた人類学者が主人公だ。
北海道のアイヌ民族に対して、日本政府は民族の文化や言語の否定や、あるいは人類学的研究対象として遺骨を収集したりとかしてきた。それに対するきちんとした謝罪は政府や人類学会からもなされていない。今作で、山岳民族の遺骨を黙って持ち帰ってきた場面が出てくるが、当時占領者としての暴虐は武力で殺害していうことを聞かせるということに限らず、アカデミックの世界でも平気で行われていたことがよく分かる。
当時のことを史実に基づいて描く以上、現代の視点からみると、主人公の人類学者の学問的振る舞いが先住民族を見下して虐げているのは事実だ。「罪と罰」にはその視点も入っているかもしれないが、今作では、この人類学者が単身、台湾総督府に逆らってまで先住民族と友好関係を結ぼうとしていたというヒーローとして描かれる。
しかし、石原燃の台本はよかった。研究者としての矜持、熱意を貫くあまり、それは愛する家族を否定するような結果につながり、その妻と子ら家族との関係で物語が進行していくという形にしたのはドラマティックで感動的だった。職場の人たちも含めた人間関係も丁寧に描かれている。それを劇団員たちがきっちり演じているというのも、Pカンパニーの罪と罰シリーズの安定した面白さを裏打ちしている。
今回もとてもよかった。吉祥寺シアターという空間の大きな舞台を有効に使った演出も秀逸だった。

電磁装甲兵ルルルルルルル’25
あひるなんちゃら
駅前劇場(東京都)
2025/03/13 (木) ~ 2025/03/16 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2025/03/14 (金) 19:30
安心してドカっと笑える。そんな劇団公演。
客はその目線の先を想像して楽しむ。
なんて面白いんでしょう~
しかもいい大人が!!って言われても仕方なさそうな…
若い方々にもぜひ観て欲しいなぁ

おかえりなさせませんなさい
コトリ会議
なみきスクエア 大練習室(福岡県)
2025/03/14 (金) ~ 2025/03/16 (日)公演終了