
六月大歌舞伎
松竹
歌舞伎座(東京都)
2019/06/01 (土) ~ 2019/06/25 (火)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2019/06/05 (水) 16:30
座席2階8列33番
「月光露針路日本」
三谷幸喜は、自身の演出法について、映画「ザ・マジックアワー」に出演した市川崑から、「しつこいんだよ」と言われたことを記している。(「シネアスト 市川崑」より)
これは、脚本家としての三谷幸喜の簡略さと、演出家としての三谷幸喜としての過剰さの対をなすものとして、至極的を射ている気がする。私は、三谷脚本は大好きなので、テレビドラマを中心に、映画でも舞台でも積極的に観る派なのだが、こと映画での傾向から、三谷演出の作品となるとあまり観ようとは思わない。(そのスター配役にも疲れてしまうということもある)
今回の作品は、三谷幸喜ラブの友人が観ることと、歌舞伎という枠でどんな表現をするのか興味がったこと、初歌舞伎作品(「決闘! 高田馬場」は未見)とは違い歌舞伎座上演であること、そしてみなもと太郎原作であることから観劇した。
相変らずのサービス精神満載。序から出てくる口上の尾上松也が、場を前説宜しく温めてくれる。歌舞伎らしい華やかかつ込み入った舞台装置が、17人の伊勢出身者の流浪の旅を彩る。漂流→ロシアでの苦難の生活→サンペテルブルクでの女王との謁見→帰還という流れを3幕にうまくまとめ上げ、ユーモアも交えた舞台は、ラストの風景描写をもって大団円。
日本の情景はラストしか出てこないのだが、まさに歌舞伎の範疇にこの冒険譚を描き切っている。なんといっても群像劇なので、場毎に見せ場を作り主役が替わる古典歌舞伎と違い、
幸四郎、猿之助、愛之助といった当代人気役者の丁々発止の掛け合いが楽しい。
しかし、三谷演出のサービス精神は、観客に誤解を与えている。(もちろん、誤解をする観客も悪いのだが。)この舞台はあくまでも、故郷伊勢に帰ることに執着した漂流者たちの、艱難辛苦の10年間を描いたものである。ある者は病気で死に、ある者は事故で死に、ある者は体の一部を失う。そして、キリスト教の洗礼を受けて帰れなくなった者もいる。
日本の地を踏めたのは、僅かに2人。彼ら一人一人の想いをどれだけ、観客が感じ取れるか。悔しさ、惨めさ、苦しさ、そして希望、期待、絶望というものを味わうことができるか。
これが舞台の眼目である。
しかし、三谷作品として観いている観客の多くは、作品の緩急として構成されているユーモアと写実性の境界を失って、全てをユーモアに結び付けようとしているように感じた。
白鷗、幸四郎、染五郎親子三代共演を「親子でもないのに」「親子のようだ」といじる楽屋オチ、たくあんや牛肉をめぐる食べ物の小ネタ、八嶋智人の達者な話芸、登場人物と観客の掛け合い、どれも楽しい。しかし、一方で余分なところの刈り込みと、プロセスの書き込みが足りないので、本当に見せたいところがうまく見せていない。
漂着した島でのロシア人と元住民との諍いの件、磯吉がロシア人女性に恋をして帰国を辞めようとする件、共に危機的な状況なのにその結末についての説明はあまりにも言葉足らずではないか。
一方で、犬の交尾のお遊びは必要?古畑任三郎の物まねは必要?ベズボロトコとイワーノヴナの逢瀬は必要?ラックスマン親子の設定は(この舞台では)必要?実はこれらの前後には、かなり深刻な事態が起きていて(庄蔵の怪我、ロシア側の光太郎抑留の策略、庄蔵や新蔵の洗礼、光太夫と庄蔵、新蔵との別れなど)それらがどうも霞んでしまい、どうも緊張感を引き出せていない。
特に感じたのが、光太夫と庄蔵とのキスシーンで、観客から大きな笑いが起きるところ。
このシーンは、永遠の別れとなる強烈な哀切を見せているのだが、観客は男同士がキスをするというのも、ギャグ的要素の1つとして捉えてしまっている。このキスは、10年の長きにわたって苦難を共にしてきた仲間同士、ロシアという地で知りえた慣習を持って気持ちを表現する重要な場面である。
このキスシーンについては、パンフレットで三上幸喜自身が書いている通り、「風雲児たち」を歌舞伎化しようとした最重要シーンとしています。日本に帰りたいと光太夫にすがりつく庄蔵、それにつられるようにして、虚勢を捨て光太夫に涙ながらに心情を吐露する新蔵。
涙ながらの別れの場面、人情話として秀逸です。
サンペテルブルグ内の舞台美術は見事。そこでのエカテリーナ女王、ポチョムキンそして光太夫の3人の掛け合いは、厳かかつ強烈で、ロシアを舞台に歌舞伎的な様式美を見せつけた名場面。3人の力量が歌舞伎界トップにあることを示している。
まだ公演も序盤、歌舞伎上演という難しさはあるがもう少しメリハリをつけての上演を求めたい。パンフレットでも、三谷幸喜は演出時に、毎度、幸四郎、猿之助、愛之助の3人が、とめどもなくアイデアを出し合い、それを次の稽古では半分近く捨て去っていることを「さらなる高みを目指し」という表現で感嘆している。まさに、それがこれからの20日間に求められる。
そうすれば、今年の傑出した舞台の1つになると思うのけれど。

鈴木ごっこ
なにわニコルソンズ
TORII HALL(大阪府)
2019/06/04 (火) ~ 2019/06/10 (月)公演終了

らぶゆ
KAKUTA
本多劇場(東京都)
2019/06/02 (日) ~ 2019/06/09 (日)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2019/06/05 (水) 19:00
座席1階G列
価格0円
長時間は感じず自分の感情を作品に混ぜながらの約3時間。
隠し事がバレると周りの人の感情や行動は激変し、そして時間と共に新たな関係が築かれていく。
この展開を幾つか散りばめ、それぞれに速度と味付けをした作品。
話の流れ方はシンプルだが、隠していたことに許したり納得したものが私には唐突過ぎた。そのためか新たな関係がこれまでの関係よりも薄っぺらに見え、急にこの展開の終息を感じてしまった。その心の変化にはもっと葛藤や劇的な要因があったのではなかろうか。それを見せつけて欲しかった。
最後になりましたが、チケプレありがとうございました。

スマイルマミー・アゲイン
劇団芝居屋
劇場MOMO(東京都)
2019/06/05 (水) ~ 2019/06/09 (日)公演終了
満足度★★★★★
個性的な従業員、奇妙な依頼人が登場。前半は何かゴタゴタした感じでしたが、後半への盛り上がりはとても面白いと思いました。ホームドラマのような展開。恭子役の演技に思い入れが出来ます。便利屋という設定も生かされ、家族愛の描き方、心に染みました。今日は初日、日々深化していくことを期待しています。

なんてったって
青春事情
OFF・OFFシアター(東京都)
2019/06/05 (水) ~ 2019/06/09 (日)公演終了
満足度★★★★★
初日を拝見。青春事情さんは今回が初観劇だったが、想像以上に気持ちのいい舞台。ゴットチャイルドの3人もよかったけど、久保マネージャー役の女優さんがとても印象的でファンになりそう。GCマーク入りのチケットもいいね。

なんてったって
青春事情
OFF・OFFシアター(東京都)
2019/06/05 (水) ~ 2019/06/09 (日)公演終了
満足度★★★★
青春事情 「なんてったって 」
ご縁あって、お初な劇団。全く予習しておらずだったがOPから心掴まれ、予習していないので存じ上げていなかった(予想していなかった)内野詩野 さん登場で、これはハズレ無しとガッツポーズ💪
おじさんが一所懸命ガンバル姿はチョットこっぱずかしいけど、同年代としては励みになるなあ。
95分間のStageだったがし、終始笑顔で観れたのは嬉しかった!
チケット半券の面白さに帰宅して気がついた。

獣の柱
イキウメ
シアタートラム(東京都)
2019/05/14 (火) ~ 2019/06/09 (日)公演終了
満足度★★★★★
不全感を残したにも関わらず☆5を打ちたくなる・・そのexcuseは一先ず省略。
本作初演は観ていた。またその元ネタを含む4短編から成る「図書館的人生」も10年近く前、放映されたNHKシアターコレクションで見た。これが私のイキウメ事始で、番組では他に昴「親の顔が見たい」、ミクニヤナイハラ、モダンスイマーズ舞台を紹介、劇団渉猟を始めた身にとってはNHK様様であったが、、僅か10年の間に日本最大のマスメディアがここまでの凋落ぶりを見せるとは思いも寄らなかった、当時が懐かしい。
は、ともかく・・星新一ではないがSFや超常現象モノの面白さは短編が最も適しており、アブダクション(宇宙人との接触)の可能性を示唆する現象に躍動する超常現象マニア2人+片方の妹の顛末を長編化した「獣の柱」初演は、気宇壮大な物語もいささか説明が勝って感覚面が追いつかず、悪い方の予想が当った格好であった。不出来に思えた作品、しかも再演は普段避けるところ、改良版「獣の柱」を見込んで予約した。冒頭浜田氏が客席に投げかける言葉そのままに、「言葉」を獲得する以前の感覚を探り、言葉での説明を先行させない事だけに注力したかのような、空気感を重視した舞台作りが今回の特徴であった。その意味で初演の影は跡形もない。この濃密な空気感は、巨大な廃墟のような具象と褐色系の照明、チェロ主体の旋律、「現象」を示す音響、そして俳優の絶妙な演技が作っているが、架空の世界に体ごと入り込んだ錯覚に観客をいざなう技が、星の理由。
久々のトラムだったが左右の壁に当日券客が立ち、「判らない」ながら好感触を残して帰路につく客を多く見受けたように思う。

HATTORI半蔵Ⅲ〜再舞〜
SPIRAL CHARIOTS
六行会ホール(東京都)
2019/06/05 (水) ~ 2019/06/09 (日)公演終了
今回から「公開殺陣返し」ではなく「公開稽古」になりましたがどう違うかよく分かりません。でも、ゲネプロ前の最終稽古を見せていただき、これが物語になるとどうなっていくのかさらに楽しみになりました。今日は全然出番のなかったキャストさんはどんな場面で出てくるのでしょう?

星屑バンプ
THE CONVOY
博品館劇場(東京都)
2019/06/05 (水) ~ 2019/06/12 (水)公演終了
満足度★★★★★
おじさんも若者も少しずつメンバーが変わって、また違った面白さ。トクちゃんの破壊力も半端ない。けど、舘さまが最初からいなかったみたいになって寂しいです。

日本の神の物語 〜古事記の世界〜
カプセル兵団
ワーサルシアター(東京都)
2016/12/27 (火) ~ 2016/12/30 (金)公演終了
満足度★★★★
持田千妃来さん出演。
こんな朗読劇あるんだ、と。けっこう衝撃でした。なんとなく知っている古事記の登場人物たち。それを朗読で面白くする。いいアイデアですね。
何人かの声優さんは、流石のお声でした。

vol.18<DADDY WHO?>
天才劇団バカバッカ
サンモールスタジオ(東京都)
2016/11/16 (水) ~ 2016/11/27 (日)公演終了
満足度★★★★
河村唯さん、朝日奈央さん、関谷真由さん出演。
木村昴バージョンと、シャッフルバージョンを観劇。かなりの違いがあって、そこが個人的には楽しかったです。
ストーリーも面白くて、両方とも満足でした。

COLORS
天才劇団バカバッカ
吉祥寺シアター(東京都)
2016/06/10 (金) ~ 2016/06/19 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★
河村唯さん、酒井瞳さん出演。
目当ての演者さんが宇宙人として出てくるのは想像してなかったです。驚きました。
社会的なテーマを大きく広げてギャグにした、という感じです。
ひとつ、現実と絡めたギャグがあって、それには混乱してしまい、残念でした。
総合的には、楽しかったです。

ぷよぷよ オンステージ
セガ/ディー・バイ・エル・クリエイション
赤坂ACTシアター(東京都)
2015/05/02 (土) ~ 2015/05/06 (水)公演終了
満足度★★★★
河村唯さん出演。
劇中でぷよぷよ対戦をスクリーンで映す、というのは斬新でした。後ろの席からでしたが、よく見えて良かったです。

無伴奏~消えたチェリスト
劇団東京イボンヌ
cafe&bar 木星劇場(東京都)
2019/05/02 (木) ~ 2019/05/05 (日)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2019/05/03 (金)
3日に14時の「消えた……」と18時の「無伴奏」を続けて観劇。
東京での演奏会を前に突然姿を隠した国際的な評価も高い気鋭のチェリストが訪れたのはかつて彼女が働いたこともあるペンションで……な物語。
初演も観ているが細部の記憶は薄れており、しかしチェリストとカメラマンのエキセントリックさが少しマイルドになったような?
また、初演の「観てきた!」に結末は深読みの余地があるように書いているが今回そいかんじなかったのはσ(^-^)の感性の変化か?
で、その結末、「消えた……」は婉曲、「無伴奏」は直接的な表現か?とも思った。
さて、7月のサンモールスタジオ版はこれを経てどうなるのかしらん?

『三等フランソワーズ×超人予備校』
火曜日のゲキジョウ
in→dependent theatre 1st(大阪府)
2019/06/04 (火) ~ 2019/06/04 (火)公演終了
満足度★★★★
三等フランソワーズ「Birthday」
タイトル違っていたので観るまで気が付きませんでした。
始まってすぐ、あっ!これ知ってるやつだ!大好きなやつだ!!って。
産声あげた1stへの贈り物として、クリスマスギャロップからのタイトル変更。
粋ですねぇ。
母親を亡くした女子高校生が、幼い頃に蒸発した父を探す旅に出るお話し。
再会した父親は女装してバーで働く人になっており、その負い目、過去に娘を傷つけた負い目もあり、名乗りをあげてくれない。
お互いにお互いが父と娘であると分かっているのに、他人を装ったまま別れ・・・たのですが。
最後はちゃんと互いに互いを探し求め、しっかり抱きしめあう、ジーンとくる結末でした。
このほっこりした親子の再会の良いお話の中に。
女子高校生と、付き添いで付いてきてくれた親友との、噛みあってないやり取りに。
父親が働いていたお店の店主(もちろん女装)と、建物オーナーのロマンスも、すっごい良い。
自分にぞっこんらぶらぶな元恋人を、つれなく冷たくあしらいながらも、根っこ優しい辺り、すっごい良い。
登場人物がみんな味があって良いので、実は続編はすでに存在しているけれども、個人的には月一くらいで連作上演観たいくらい好きです。
あと、クリスマスツリーが健在でよかった。
いや地味に代替わりしてたりして・・・?
超人予備校「デザート砂漠」
超人予備校なので、人間より人間でないモノの方が多かったです、超人予備校なので。
某アニメ映画の飛行機乗りの豚さんが主人公。
飛行機にのって飛んでいたところ、砂漠に墜落。
ところがその砂漠が・・・スイーツで形成された砂漠。
足元には砂ではなくきなこ、空から降ってくるのは雨ではなく飴、オアシスにたたえられているのは水ではなくチョコレートフォンデュ等。
ちゃんとした水を求めてきなこの砂漠をさまよう豚さんと、少しでも長く生きたい白玉プリンスを探したいという目的もってさまよう白玉だんご達のお話。
日枝さん、尾松さんの、白玉コンビが・・・可愛くも美味しそうで・・・。
白玉だんごって小学校で初めて作って以降作ったことなかったですけれども。
ちょうど、美味しいきなこ、家にあるし。
白玉だんご作って、きなこまぶして食べたいな~という気持ちになりました。

かんむり
円盤ライダー
山野美容学院マイタワー27(東京都)
2019/05/23 (木) ~ 2019/06/05 (水)公演終了
エレベーターで27階へ 外の景色がめっちゃ見えるバーラウンジみたいな素敵な場所で演劇を見たのは初めてでした!こんな所でもできるんだなぁ…
最初の中年あるあるネタが分かりすぎて辛い笑
後半はもうマグナムのインパクトがすごかった!
楽しい90分でした!ありがとうございました!

学校の快談
u-you.company
TACCS1179(東京都)
2019/05/30 (木) ~ 2019/06/03 (月)公演終了
満足度★★★★★
小学生姿が可愛いのなんのって。笑いあり涙ありで今回も楽しませてもらいました。教訓みたいなのもありました。また、誰しもが通る道であろう小学校が舞台で、あったあったと共感したり、昔を懐古したくなる舞台でした。まだ、クリアに思い出せます笑。
PTAのキャラの濃さ特に舞野さんの相槌、先生方の絡みや仲良し3人組の絡みは本当面白かったなぁ。今度は中学校、高校、大学verが観たかったり。本当に今回も楽しい舞台をありがとうございました。

「ダルマdeシアター2019」
チームホッシーナ
西新宿きさらぎクリニック(東京都)
2019/05/18 (土) ~ 2019/06/02 (日)公演終了

「ボードゲームと種の起源・拡張版」
The end of company ジエン社
こまばアゴラ劇場(東京都)
2019/05/29 (水) ~ 2019/06/09 (日)公演終了
満足度★★★★★
#ジエン社「#ボードゲームと種の起源・拡張版」
ジエン社が得意とする会話の重ね方。
時間と場所の「レイヤー」が重なっている。
今回は、それが洗練され、すべてが聞こえ、何がいつどうなったのかが分かりやすくなっていた(以前は同時発声で重ねることに意味があったとも言えるのだが)。
観客の集中が必要だけど。
(以下ネタバレにダラダラ続きます)

らぶゆ
KAKUTA
本多劇場(東京都)
2019/06/02 (日) ~ 2019/06/09 (日)公演終了
満足度★★★★★
多数の客演でまとめ切った舞台・・と思いきや、殆どがKAKUTAメンバーだったのには驚いた。多田女史はなるほどだが、森崎氏までが。。他の初顔も実力派で、このたびの著名俳優四名をまじえての本多劇場舞台は、この分母あって「実」を伴うものになった、と思えた。何より嬉しいのは秀作『荒れ野』からポテンシャルを落とさず力作を生み出した作家桑原女史の仕事。彼女自身が出演する芝居ではしばしば、自力で芝居を回して閉じ繰りをつけようとする所が見られるが、今回は(タイトルに重なる台詞は背負わせていたが)自身の役どころを生き生きと楽しんでいた。冒頭からテーマ性の面ではトップギアで発進という感じ(映画「オーバーフェンス」を髣髴)、二場面(時空)並行で進むドラマが収束を見る事なく一幕を終えると1時間半、後半1時間で休憩含め3時間弱、それでも芝居にもっと浸っていたい思いが勝った。様々なテーマ満載だが盛り過ぎと感じさせずそれぞれの問題が絡まりながら、「彼ら」にとっての出所後ルネサンスの時代が、「本当にあったのか判らない・・いつか忘れてしまうんだろう」と終幕ある人物が冷たく振り返る日々が刻まれる。繋がりが紡がれていく順風な経過は、それ自体夢のようで、それ故忘れて行く劇中人物とは正反対に観客は、「架空の話」なのに「あった」ように脳裏に残っていく。