満足度★★★★★
雨音の中、静かに始まって加速して行く。
オープニングの雨音で一昨年と去年の衝撃を思い出した。
緊張で少し帰りたくなる。去年の東京もそうだった。
変わりたい、変われない、変わらない。
どれが正解なのか、わからない。
都会に憧れる気持ちがないので、東京に行きたい登場人物には同調出来ない。
俯瞰で観ているだけの世界が、どうして自分を圧倒してくるのか分からない。
分からないままに、揺さぶられて、息苦しくなる。
90分のお芝居だけど、あっという間に終わってしまう。
雨で始まったお芝居は晴天で終わるように、ラストはからりとしている。
いつかの貴方の物語と主催の野村さんが書いていたけれど、私の中のどこかにも末田さんやチェン、ママさんがいるだろう。
小さな島で暮らしてはいないけれど、小さな世界では生きている。変わりたくなった時にぽんっと飛び出せるように準備しておきたいと思う。
まだ眺めてるだけだけど。