清少納言
千夜一夜座
シアターグリーン BASE THEATER(東京都)
2019/02/08 (金) ~ 2019/02/11 (月)公演終了
満足度★★★
グリーンフェスタ2019参加作品。
子役が出演していること、その演技から上質な学芸会といった雰囲気。一方で清少納言の「枕草子」に秘められた謎という大人物語という異なった劇風の公演で、感想を書くのが難しい作品である。
ネタバレBOX
セットはシンプル。BASE THERTERという舞台空間にしっかり作り込んでしまうと立ち居振る舞いに支障がありそうで、その意味で本公演は最小必要限に止めたようだ。また平安時代における和装は優雅、華やかさを演出しており楽しめた。
梗概…現代の小学生が「枕草子」に関わるような、一転して時は平安時代中期の宮中へ遡り、清少納言が慕い仕える (中宮)定子と和歌読み競いするシーンへ。この現代と平安時代を交差させ物語は展開するが、この公演で「現代の小学生」「漫画のような家庭」の場面は何を意図したものであろうか。現代と平安時代を特定人物が往還するわけでもなく、単に時代を交差させているだけのように思える。
清少納言が生きた時代、その時に起きた「長徳の変(花山院闘乱事件)」に関わった人物達のこと、当時の状況や心情などを密かに和歌に認めたというもの。そこにはこよなく愛した人を守るために隠された真実を「枕草子」の回想章段に秘めたと解釈している。現代と平安時代の繋がりが分からないが、一種の啓蒙作品であろうか。
演出は舞台中央に一段高くした畳の台座があり宮廷内もしくは貴族の屋敷内を思わせる。現代はもちろん洋服だが、平安時代を演じる役者は当時の衣装。特に女優陣は着物姿でその立ち居振る舞いが良かった。和歌の詠み競いは、知っている歌もあり久しぶりに学生時代に戻ったように思う。当日配付された「清少納言~千年のかくしごと~」で伝えたいこと、それは「ことば」だと書かれている。その意図は、和歌の詠み競いのシーンに昇華させているようだ。
演技は、現代と平安時代を演じた役者の間に演技力の差があり、場面転換というか時代交差のたびに集中力が途切れそうになる。出来れば物語は頻繁に現代・平安時代を交差させず、清少納言が生きた時代を中心に描いても良かった。
次回公演を楽しみにしております。
いつもの致死量
こわっぱちゃん家
インディペンデントシアターOji(東京都)
2019/04/24 (水) ~ 2019/04/28 (日)公演終了
満足度★★★★★
端的に言うと「愛と優しさにあふれた演劇」でした。
ネタバレ満載なので、ネタバレboxにて。
ネタバレBOX
観劇のきっかけは「降っただけで雨」の演技が印象的だった森谷
菜緒子さんが出演されていたから。
今回でご卒業とのことで寂しくも今後の飛躍を大いに願ったり。
チケットを予約していた時点ではフライヤーは出来ていなかった
気がするけど、タイトルが何といってもキャッチー。
本でも映画でも音楽でもわりとタイトルだけで選んじゃうくらい
タイトルマニアなので、そういう意味でも期待しながら観劇。
場所は以前行ったことのある王子小劇場だったので、なんとなく
場内の雰囲気をイメージしていったのだけれど、入場してまずは
その舞台セットにびっくり。
ありとあらゆるスペースを徹底的に利用し様々なセットが配置。
観劇回数5回程度の初心者だけど、これがすごいことだということは
何となくわかった(笑)。
映像作品であれば、場面の切り替えなんぞひどく容易なんだろうけど、
舞台、しかも、小劇場という限られたスペースでそれを実現するのは
至難だと思う。
だから自分がこれまで見てきた演劇(小劇場以外で観たことないです)
は、セットが一つで、物語はそこを軸に進められていたし、それが当然と
思っていた。
ところが既に目の前には5つのセットが用意。
あぁ、なるほど、こういう見せ方もあるんだとちょっと感動。
小劇場ゆえの制限の中で、どうやって場を演出するかも、小劇場ならではの
面白さなんだろうなと一人で納得。
私は何よりチキンなので最前列で堂々と見るなどということは出来ないタチ。
したがいまして入り口に近い最後列の端を選択。
普通なら結構みづらい席だけど、今回の舞台セットではこれが大当たり。
若干声は聞こえにくいものの(森谷さんの声は大きいのでよく聴こえる)、
あちこちで展開される物語を見るには絶好のポジションだった。
印象的だったのは開演前の来園者の誘導と気遣い。
入り口に近いところにいたので、見るともなしにその様子を見ていたん
だけど、とても親切丁寧、空調の温度まで気にされていて、あぁ、なんか
素敵だなと思った。
開演までの時間って単なる待ち時間かと思いきや、その演劇によって意外に
違うもので、ほんとに単なる待ち時間のものもあれば、退屈させないように
趣向を凝らしていたり、はたまた、実はすでに演劇の一部が始まっていたりも
するんだけど、今回は単なる待ち時間。
一番退屈なパターンであるにもかかわらず、全くそれを感じなかったのは、
場内に満ち満ちた期待のオーラ。
「今回は絶対に面白いに決まってるでしょ」
なんか、そう言っているようなオーラで、すっかり自分もそれに呑まれた感じ。
劇団、あるいは役者さんたちへの信頼に近いものも感じた。
そのワクワク感が退屈を遠ざけてくれた。
あんな経験は初めて。この時点で結構テンション上がる。
さて本編はといえば、アプリゲーム「MCM」とそれに絡んだ様々な人たちの物語。
立場も違えば、思想も違う。
それぞれの思いが複雑にぶつかりあい・・・という感じなんだろうけど、実際のところ、
そこまで激しいぶつかり合いはない。
もっとも激しい自己主張をしてくるのは進藤だが、彼女も決して頑固一辺倒なわけではない。
リアル社会にはもっとタチわるい連中はいくらでもいるし、娘を失った充も、頑なではあっても
決して非理性的な行動には出ない。
晴香や美羽という緩衝材的な存在があるにせよ、登場人物はみな、自身の思いを強く主張しつつも
決してわからずやではなかった。
要はみな大人なのである。
「十人十色」であることを潜在的に理解し、そして人を傷つけることを望まない。
それぞれがみな優しさと愛に満ちている。
登場人物の個性というものをもっとどぎつくしようと思えば、あるいはリアルに
はびこるわからず屋どもを再現しようと思えば、いくらでもできたと思う。
それをやらなかった理由は、それこそ脚本を書いた本人のみぞ知ることだけれど、少なくとも
自分は、明確な個性というものを登場人物に与えつつも、同時に彼らに「他者への愛」を与えた
その設定は非常に心地よく、どこか安心して終始、観ることができた。
書いた人の優しさがにじみ出る、そんな演劇であったと思う。
この演目を端的に表現するなら「愛と優しさにあふれた演劇」だろうか。
「いつもの致死量」という、どこかスリリングで抜群のセンスを内包したタイトルは、
観る前にはある種の痛みを伴う劇であろうという覚悟はしていたが、自分としては
決してそんなことはなく、とにかく優しさに満ちた劇であったと思う。
脚本を書いたトクダ氏の終演後の丁寧な挨拶を聞いて、あぁ、なるほど、この人だからこそ、
こういう劇がかけたんだなと納得。
この方が書く演劇というものをこれから先も、もっともっと見続けて行きたいと思った。
終演後のアンケートで気になる役者さんは?という項目もあったが、これはあまりにも
野暮というものでしょう。
選べませんって。
あなたの描いたキャラクタはみな素晴らしく魅力的で、愛と優しさに満ちている。
どうしても選べというなら全員。
本当にそう思える素晴らしい演劇だった。
演出的なことで言えば、同時多発的に舞台のあちこちで展開する物語の見せ方は
ほんとうにすごいと思った。
何というかちょっとアメコミでよく見かけるコマ割をちょっと連想させた。
印象に残っているシーンはいくつもあるけど、本筋の見せ場としてはやはり
ルイージのくだりだろうか。
本人にしかわからない理由があるからこそ、その人の行動を否定してはならない
ということは、至極当たり前のことではあるけれど、だからこそ、忘れがちで
思い当たる節がある自分としては、ハッとなる瞬間でもあった。
少し外れたところで印象に残っているのは、なんといっても木ノ下と須田の
終盤のやり取り。
木ノ下は間違いなく全編通じて一番の愛され男。
彼らのシーンになると、終盤は場内が一気に和んだ。
素晴らしい演劇でした。
DVD化されるなら観たいし、買うと思うけど、やっぱりこれは
劇場で観たい。
そんな作品でありました。
shadow
遊劇舞台二月病
ウイングフィールド(大阪府)
2019/04/19 (金) ~ 2019/04/21 (日)公演終了
満足度★★★★★
誘拐殺人を犯したノブコ4の狂気 そこに至るノブコ1 2 3の悲しさから、ずれていくノブコ4 気づくのはノブコ5 殺した子への ざんけ はなく 息子への想いだけ 人生が2度あればと思うのだろうか 息子を見てノブコ2で変わることも出来たはず。 狂ってしまった人生 ノブコ5が息子の為に出来る事はなんなんだろうか。
金の仕送り息子の為に生きる事への執着 この時の、ノブコが普通に見えた。各世代のノブコの心の変化 誰でも狂うのかもしれない。恐怖を感じた。 中村ユリさん演じるノブコ4が次の世代古川智子さん演じるノブコ5を見る目に救いを求めているが過去を見たくないノブコ5 ノブコ4は1~3を暖かい目で見る 狂ってしまった。 ノブコ5に人間味を感じる。 人生の係わるの男の悪い所だけを抱え込んだ生き方、とても悲しく 誰でも狂うのかもしれない狂気 恐怖。
ネタバレBOX
90分 舞台は高給スポーツカーの赤と白のシート 前に傾斜した台 車の床 この傾斜がシート後ろも見えやすく作られている。台は後ろを広げ遠近法で大きく見える、小劇場にそのセットは 劇場をわざと狭く 閉じられた息苦しさ閉塞感まで感じさせる。車の下に道路の矢印マーク。 影を踏まれた女 貧乏 1人 不幸になる 影を恐れ引きこもり ローンで高級車 そろばん弾きました ねがいましては オセキ 影を踏まれたら不幸になる 東京にでる 家族 病気離婚 父が 病気 娘と認知していた コールガールになる 誘拐殺人 私と同じ不幸になるから 死刑確定 偽物 全てが偽物 息子だけが本物 5人で世代を分けて演じる 同時に出てくる 感情が高まる 思考がずれる 1人で どんどんずれる 誘拐殺人 金 私と同じ不幸になるから 絞めた首に花結び 死刑確定後に息子に僅かな仕送り 労役を増やしてと願う。
誘拐殺人を犯したノブコ4の狂気 そこに至るノブコ1 2 3の悲しさから、ずれていくノブコ4 気づくのはノブコ5 殺した子への ざんけ はなく 息子への想いだけ 人生が2度あればと思うのだろうか 息子を見てノブコ2で変わることも出来たはず。 狂ってしまった人生 ノブコ5が息子の為に出来る事はなんなんだろうか。
金の仕送り息子の為に生きる事への執着 この時の、ノブコが普通に見えた。各世代のノブコの心の変化 誰でも狂うのかもしれない。恐怖を感じた。 中村ユリさん演じるノブコ4が次の世代古川智子さん演じるノブコ5を見る目に救いを求めているが過去を見たくないノブコ5 ノブコ4は1~3を暖かい目で見る 狂ってしまった。 ノブコ5に人間味を感じる。 人生の係わるの男の悪い所だけを抱え込んだ生き方、とても悲しく 誰でも狂うのかもしれない狂気 恐怖。
陽だまりの中で
林家畳
シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)
2019/01/23 (水) ~ 2019/01/27 (日)公演終了
満足度★★★★
グリーンフェスタ2019参加作品。
実話を基に紡いだヒューマンドラマ。物語は平成時代から昭和時代へ遡り、基本的にはその時代での時間軸で順々に進む。その意味では分かり易い展開で、観劇歴が短い人でも十分楽しめる公演である。
全体的には人情物語であるが、ときどき享楽的な場面を入れ笑いを誘っている。どうにか笑いを取り入れたいのかもしれないが、流れとしては不自然または違和感のようなものを持ってしまう。
ネタバレBOX
舞台セットが素晴らしく、ある地方都市の街角を出現させている。もちろん中心はスナック「新月」店内。上手側にはカウンター、そこにピンク電話。ほぼ中央に赤いBoxシート席、ボトル棚など調度品を設えている。下手側には後景2層部への階段や街路樹などが見える。一目で物語の設定空間へ誘われる。
また音響効果は、場面転換時に当時の流行歌などが流れ、ある年齢以上の観客には懐かしかったと思う。もちろん若い人にも聞き覚えがあるかもしれず、観客の心を掴んで集中力を逸らさない工夫は良かった。また劇中カラオケで歌うなど、雰囲気を盛り上げる。また音量で店内・外の区別、例えば鳥の囀りなど細かい配慮をしている。
梗概…蕎麦屋「新月亭」の店主が開店準備をするところから物語は始まる。暗転後、店主が高校生の時代に遡り、店もスナック「新月」に変わる。時代設定は流れる歌謡曲から”昭和”と思われる。母と高校生の息子の2人暮らし。母はスナック「新月」を営み生計を立てているが、息子は水商売を快く思っていない。高校生という思春期の反抗、何かにつけて母の行うことが気に食わない。一方、母はそんな息子を温かく見守る。特に父親がいないという負い目を持たせないよう気遣う姿が印象的である。スナックには近所の常連客や歌手志望の女、さらにはヤクザのような男が出入りする。その意味で、このスナック「新月」という場所も重要な位置を占める。
サラリーマンの他愛ない話、息子の同級生との戯れ・喧嘩・淡い恋心、歌手志望の女の悲哀、ヤクザ男の金取り立てなど、脈略なく展開されるが、そこに日々の暮らしのリアリティが表され、自然な時間の流れを感じる。ラストは父不在の理由や母の思いが手紙という形で明かされ、愛情の深さに心が揺さぶられる。
演出は、場内に入った途端、既にスナック「新月」の店内を思わせるほどしっかり作り込んでいる。BIG TREE THEATERの特長である高さを活かし、後景に街路を思わせる横長空間を作り出す。一方、店前(客席側)にも通路を設けているが、この2つの道は異空間であり、その間にある店を置くことで“街”を演出している。それゆえ、店に出入りする人々が顔見知りで会話に弾みが生まれ、生き活きとした人間活劇になっている。場面転換には当時の流行歌を流すなど観客の気を引き付けておく工夫をしている。全体的に丁寧な作りをしている。冒頭とラストが現在を現しているが、それは全体の中のほんの数分で、ほとんどは遡った時代の中で順々と時間が経過していくため、素直に展開を観ることが出来ることから感情移入がし易い。
演技は、登場人物の性格付けがしっかりされ、その役柄にあった心情表現は上手い。コミカルな演技、情感あふれる演技など、人の喜怒哀楽という感情が場面に応じてメリハリを付け際立たせる。観客からすれば、芝居と分かって一歩引いた目線で観ているはずが、いつの間にか演技+演出と相まって感情(心)を引っ張り込む”力”があった。もちろん役者の演技力のバランスもよい。
演出面であろうが、馴染めなかった場面を記しておく。
鞭等を用いた享楽的シーンは必要であったのか。展開の中では異質であり、流れが停滞したかのように感じる。またラストにも、風俗店の出店や店長になったなどの台詞が飛び出す。なぜ緩い笑いが必要だったのか疑問が残る。
次回公演も楽しみにしております。
「日曜日よりの使者」
「日曜日よりの使者」製作委員会
ACT cafe(大阪府)
2019/04/20 (土) ~ 2019/04/21 (日)公演終了
満足度★★★★★
子供の頃を思い出す 夏休み遊んで真っ黒に日焼けして 川遊び 泳ぎ 泳ぐ前に豚肉を塩コショウで焼いて食べて その匂いが忘れられない 牛がいて 山 甲虫 蛍 お世話に成った叔父さん叔母さんはもう居ない 涙か出てきた。
幕 アンコール 音響のAGATAさんのアイリッシュハープ
いい時間に成った。
ネタバレBOX
ピアニカ ウクレレ オカリナ 演奏 // 珈琲 ミル 入れる ズズズズ こら- 飲むためじゃない 思い出すため じいさん呆けとる 呆けとらん ナッチャン 薄い 言った 呆けとる 呆けとらん 名前は? じいさんの 思い出さないの パンの匂い 花 人形 マクドポテト 嗅ぐ おーおー。// 浜辺カモメにポテトを取られた 餃子を取られた おーー ここで見たいんだ // 知っとる 見覚えがある。思い出さんか よく一緒に遊んだのに ハマオ リクオ 図書館 エロ単語見てるやろ // 胸が痛い 薬 花の図鑑 島に伝説の花 告白が成功する。沖の海でハマオの帽子 冷たい2月の海 マドンナが友の名を君づけで呼んでいた ハマオ ひろし君 珈琲 レーズンチョコ リクオ ハマオ 体は戻ってこれなかったけど 今度は俺が助ける ハマオ だから迎えに来たんよ 自分が死んだの忘れている マドンナが向こうで待っている 図書室 海もある お前の名前 なんて読む 呆けとる 50m走った時のゼッケンに書いていた 中岡あつし 浜路 洋ひろし
ミラクル祭’19(ミラフェス’19)
新宿シアター・ミラクル
新宿シアター・ミラクル(東京都)
2019/04/20 (土) ~ 2019/04/29 (月)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2019/04/20 (土) 20:00
価格2,500円
【A ver.】
「ペルソナ・サークル」
演劇ならではの手法を使った映像化不可能作品。「ミステリーにおけるある手法を演劇に応用したらどうなるか?を考えた結果が本作」、と後から伺って大いに納得。
なお、鬼フェスでの初演とその後の「ディレクターズカット」版の自分の「観てきた!」コメントを再読し、「考えすぎでは?」と過去の自分にツッ込む。(爆)
そういえば、この手法を突き詰めるとアガリスクの「エクストリームシチュエーションコメディ(ペア)」になるのでは?とも考えた。
「海月は溶けて泡になる」
幕開けに提示される状況こそコミカルであるが、それが次第に人と人との繋がりとは何ぞや?という哲学的なテーマに変容してゆくのが面白い。
その展開から逆に考えると何とまぁ巧い状況設定であることよ!
なお、この2編のタイプの異なる作品の組み合わせにオフィス上の空「1つの部屋の……【黄チーム】」を想起。
WEEK END
劇団ピンクメロンパン
シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)
2019/02/20 (水) ~ 2019/02/24 (日)公演終了
満足度★★★★
グリーンフェスタ2019参加作品。
生死の境にいる人が他の人の体に憑依し、人間の本質を凝視するような物語。人が次から次に殺されるダーク、ノアールといった内容であるが、不思議な力強さ魅力がある。異様な空間(生死の境界、黄泉のような)から俯瞰することによって客観的な視点で観るようだ。
(上演時間2時間)
ネタバレBOX
セットは、2層構造にすることで場面・状況が分かり易い。上手側にある窓ある壁が折り畳むことで、街にある食堂へ早転換する。何となく上手側に洗濯物などが干してあり下町風情が漂い、下手側に陶台や絵画が飾られ富裕さを感じさせる。全体が廃屋らしく寂れた感じがするが、その中でも階層社会を暗示するような舞台セットは見事。深層表現としての照明技術は印象深い。固定照射ではなく、照明光を回転させることによって不安定・不安という情況を思わせる。スポットライトの多用は、観客をその人物に注視させ、しっかり伝えるべきことを印象付ける効果があった。
梗概…富豪家の息子とその花嫁が新婚旅行先の事故で亡くなった。その葬儀で新婦の姉は新郎の妹と出会う。2人はそれぞれ秘密を抱え、葬儀に参列する。 他方、車で人を引き殺したと思った医師と看護師、しかし轢かれた当人は何故か元気な姿を見せ同乗してくる。さらに別場面...ある街に劇団が訪れるが、看板俳優が突如その舞台を降板してしまう。この街には”家族スープ”という看板料理を掲げた店がある。一見無関係な人々がある街を目指してやって来る。そこで繰り広げられる人々の思惑、憎悪、狂気など負の感情で溢れる。死人から見た生者の営み、その滑稽で哀れな姿を俯瞰することで、人間とは...その本質を抉り描こうとしている。
気になるのは、設定が変わったのかという疑問である。富豪(ローナン産業会長)が生死の境を彷徨っているが、まだ亡くなってはいない。車に轢かれたのは若い男で、その男に会長が憑依したという設定だと思っていた。たしかに物語途中で会長は亡くなるが、それより前に黄泉へ逝ったようで判然としない。異体間による心と体の融合のような現象は、現世なのか来世なのか。また精神科医と偽看護師(実は精神疾患患者)の生死の関わり時点はいつなのかも解り難い。
生きている時には見えず、亡くなってから分かるという皮肉。生きること、そこに内在する野望・嫉妬・裏切などの感情が人の心(目)を曇らす。その描き方は、「出会いによって人々が混ざり合い、混沌と混乱が生まれる。孤独と矛盾を抱えつつそれでも生きる意味、存在証明のために足掻いて生きようとする人々を丁寧な会話劇とスピーディーな構成によって残酷なまでに見つめた物語」という謳い文句通り。しかし多くの登場人物、多くのエピソードを交錯させるため物語の展開を追うだけに終始し、先の謳い文句を十分吟味し楽しむには難しい。表層的に眺めるだけの公演では勿体ない視点と発想だと思う。
黄泉の住人か、その案内人は物語の展開に必要だろうか。ダークゆえに少し面白可笑しくユーモアを取り入れたかったのだろうか。逆に物語の世界観が中和されたようで中途半端な印象を残したように思う。もっと話の流れ、雰囲気を大事にしても良かった。
演技は、カタカナ表記の名前の役者17人が織り成す群像劇。名前は覚えきれず役柄で印象付けるしかないのがもどかしい。とは言え、役者1人ひとりの演技力は素晴らしく、ダークで醒めたような表情の裏に隠された悪意が見え隠れする。登場人物のほとんどが人間らしい厭らしさを持ち、人物の立場や状況によってその表れ方が違う。それを怒気、粘質ある台詞回しで上手く表現していた。表現的に適切かどうか分からないが、熱演だったと思う。
次回公演も楽しみにしております。
H&ERO
Peachboys
シアター711(東京都)
2019/04/23 (火) ~ 2019/05/06 (月)公演終了
満足度★★★★
50分で私の笑いエネルギーが尽きてしまった。1回観ればもう一生観なくて良い満腹感だ。
それにしても女優さんが皆さん綺麗でびっくり。とくに福永理未さん、「カーテンを閉じたまま」とは180度変わったこの作品でも光っている。しかしファンタジー系、歌えればミュージカルの方が合っているような気がする。大中莉雪さんの白い肌にもノックアウトされた。ここで満足度、星1つプラス。
演劇♡顧問
神保町花月
神保町花月(東京都)
2019/04/26 (金) ~ 2019/05/06 (月)公演終了
満足度★★★★
笑いました。演者も個性的でおもしろかった。しずるさんも演技上手で、とにかくよかったです。
H&ERO
Peachboys
シアター711(東京都)
2019/04/23 (火) ~ 2019/05/06 (月)公演終了
満足度★★★★★
下ネタ投下しすぎ&いろんな方面に超失礼(特にキムタク)であるにもかかわらず、これはこれで平成という時代の復習、平成への優れたトリビュートになってるんだから見事! 時代の変わり目にふさわしい作品。ブラボー。
ロミオとジュリエット
演劇ユニット Willow's
アートスタジオ(明治大学猿楽町第2校舎1F) (東京都)
2019/04/26 (金) ~ 2019/04/29 (月)公演終了
満足度★★★★★
よかったです。長い台詞も、見せ方もすばらしかった。イケメン揃いで、旗揚げに立ち会えて感激です。
紡ぐ。
劇団ヨロタミ
シアターグリーン BASE THEATER(東京都)
2019/02/14 (木) ~ 2019/02/18 (月)公演終了
満足度★★★★
グリーンフェスタ2019参加作品。
「それぞれの人生が織りなす物語、の筈だった……。」という説明文にやられた。後日(4/8)、作・演出の坂本直季氏に詰め寄ったが、「筈だった...。」と書いてあったでしょ と切り返された。確かにそうだが、出だしは「舞台は北国の無人駅ー。」とあり、寂寥風景を想像した自分がヨロタミの人情劇にハマり先入観を持ったのが誤りだと気がついた。
しかしね~、説明と真逆のような公演は…。
(上演時間1時間50分)
ネタバレBOX
セットは「北国の無人駅」の構内のようで、上手に出札口や時刻表、下手に駅舎窓や今は珍しい伝言板が掛けられている。客席寄りにベンチやストーブが置かれ、このセットだけを見れば”しっとりとした”物語が紡がれると思った。もっとも、伝言板にはヨロタミらしく忘れ物-結婚指輪、教科書一式などユーモアな一面も見られた。
梗概…説明にある都会へと旅立つ若者、見送る父、救うことが出来なかった恋人、とあるがこれは芝居の稽古風景である。劇中劇として普段の稽古場の様子が面白可笑しく描かれる。劇中劇では俚言で話し、稽古中として見せる時には標準語?という台詞の切り替えは上手い。劇中のラーメン談や演奏(南井貴子サン)は場繋ぎか(失礼)。
興味深かったのは、別所役(坂本サン)が本公演同様、演出家という役割だが、その演出手法が秀逸だ。劇団員1人ひとりの性格や特徴を捉え、その人物に合わせた演出で動かす。そこには演出家として役者をどう使い、どう芝居を観せるかという演劇(職業)人としての顔が見えてくる。これは会社等の組織でも同じで、人材を適材適所に配し働かせるということに通じる。だだ、演劇は役者の意見の取入れが多く、時として演出家の思惑を大きく逸脱することがあるようだ。稽古と素に戻った場面を交錯しながら、普段の劇団内の様子や事情を曝け出していく。その一例として、劇団員は生活のためアルバイト等をしており、稽古に来られない時があるという。これも坂本氏から聞いた話であるが、座長(寺林伸悟サン)は海外へ出る職業(自分も同様の資格を得ているが、まだ活用していない)だから、稽古期間中は代役を立てることが多いという。苦労の一端が窺える。
さて、公演のジャンルは悲劇、喜劇、シリアス等、喧々諤々でその方向性が決まるのか?この公演は抒情的な物語から喜劇的な公演に変容させたような。当初の方向性(初めから喜劇か?)を劇中劇に追いやり、自分たちの日常をメインに据える、その自由度と発想の豊かさに感心させられる。今後も期待通りなのか、期待が良い意味で裏切られるのか、観届けたい。
次回公演(第31回池袋演劇祭参加)も楽しみにしております。
演劇♡顧問
神保町花月
神保町花月(東京都)
2019/04/26 (金) ~ 2019/05/06 (月)公演終了
満足度★★★
結構ドタバタ 叫び続けるシーンが多くて、お笑い芸人さんの演劇と見てほしいか、あくまで舞台のコメディとすると疲れる部類でした。
コントとしてみればこんな感じなのか。どっちでみてほしいかで評価が変わる舞台です
演劇♡顧問
神保町花月
神保町花月(東京都)
2019/04/26 (金) ~ 2019/05/06 (月)公演終了
満足度★★★★
『演劇・顧問』というタイトルでしたが、多少その匂いはするものの、演劇部顧問でなくても良いように思いました。逆に「演劇部顧問」という眼で見てしまうと、とても「変な奴」の集まりです。この舞台、話も演技も良かったと思います。パワーもあり理屈もある。演劇の面白さを感じます。後は、この話が好きか嫌いかの違いでしょうか。
ノークレーム・ノーリターン
劇団Turbo
駅前劇場(東京都)
2019/04/26 (金) ~ 2019/04/30 (火)公演終了
満足度★★★★
とっても面白かったです。こんな肩の張らないお芝居もとてもいいものだと改めて感じました。役者の皆さん演技がうまく楽しめました。平成最後に良い芝居が見ることができよかったです
蜂巣祭~2019春の陣~
株式会社HONEY BEES
ステージカフェ下北沢亭(東京都)
2019/04/27 (土) ~ 2019/04/29 (月)公演終了
満足度★★★★★
普段の舞台では目にすることのない役者さんの表情
何でもありのやりたい放題
純粋に頭空っぽで楽しめました~
一度観たら、もう病みつきです(*^^*)
ランチタイムセミナー
劇団ジャブジャブサーキット
ザ・スズナリ(東京都)
2019/04/27 (土) ~ 2019/04/29 (月)公演終了
満足度★★★★
事件を思い出しながら観劇しました。同じ題材で違う劇団の作品を見たことがあったのですが、今回のほうが事実に近いような気がしました。時々笑いの要素も入れてアクセントをつけていたと思います。最後のシーンは好き嫌いがあるのかな。開放されてそこで語りで終わっても良かったかもと思いました
演劇♡顧問
神保町花月
神保町花月(東京都)
2019/04/26 (金) ~ 2019/05/06 (月)公演終了
満足度★★★★
これ本物の演劇顧問教師が観に来たらど~すんの(笑)
お馴染みといった様子のメンツが揃った教師たちの飲みの席、その一部始終。
舞台では序盤から程よく酒が入ってイイ感じの荒れ具合。
これはナイスな本音が飛び出してきそうな予感。
おっ!絶対いると思っていましたよ、作品に教育論を被せてくるキッツい女教師・・・まずは手堅く笑いをゲット。
しかしこれは嵐を迎えるほんの前触れに過ぎず、ほどなく審査員も席に加わったことを契機に・・・人間味丸出し。赤裸々ですね、赤裸々すぎるッ(笑)
会場全体が程よい熱気と笑いに包まれて、とても良い公演だったと思います。
しずるのお二人はお笑いコントで演技力がそこそこあるのは分かっていましたが、本作では更に深みが加わって抜群の安定感。
バイク川崎バイクさんはネタしか拝見した事がなかったので役者姿が新鮮でした。
もちろん□字ックの面々も全然負けてはおらず、もう芸人さんと役者さんの区別がつかないほどに渾然一体。
芸人さんの演技パワーと脂が乗った□字ックワールドが合体した完全ウィンウィンの企画だったので、今後の展開がとても楽しみです。
ノークレーム・ノーリターン
劇団Turbo
駅前劇場(東京都)
2019/04/26 (金) ~ 2019/04/30 (火)公演終了
満足度★★★
ある商店街の人情劇とでもいうのだろうか。
前日に若い勢いのある劇を見たせいかなんだか物足りなく感じた。
笑いもあるのだが少し古い感じとゆっくり目のテンポなので若い人には退屈かも。
何人かの演者の台詞のつっかえが残念。
ノークレーム・ノーリターン
劇団Turbo
駅前劇場(東京都)
2019/04/26 (金) ~ 2019/04/30 (火)公演終了
各キャラが立っていて賑やかな舞台でした!とにかく歌を歌うのですが上手い!
最期は皆で協力して盛り上げてオチで目頭が熱くなりました。独居老人予備軍としては家族愛は羨ましく眩しすぎる笑
思わずほっこりするお芝居をありがとうございました。