清少納言 公演情報 千夜一夜座「清少納言」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    グリーンフェスタ2019参加作品。
    子役が出演していること、その演技から上質な学芸会といった雰囲気。一方で清少納言の「枕草子」に秘められた謎という大人物語という異なった劇風の公演で、感想を書くのが難しい作品である。

    ネタバレBOX

    セットはシンプル。BASE THERTERという舞台空間にしっかり作り込んでしまうと立ち居振る舞いに支障がありそうで、その意味で本公演は最小必要限に止めたようだ。また平安時代における和装は優雅、華やかさを演出しており楽しめた。

    梗概…現代の小学生が「枕草子」に関わるような、一転して時は平安時代中期の宮中へ遡り、清少納言が慕い仕える (中宮)定子と和歌読み競いするシーンへ。この現代と平安時代を交差させ物語は展開するが、この公演で「現代の小学生」「漫画のような家庭」の場面は何を意図したものであろうか。現代と平安時代を特定人物が往還するわけでもなく、単に時代を交差させているだけのように思える。
    清少納言が生きた時代、その時に起きた「長徳の変(花山院闘乱事件)」に関わった人物達のこと、当時の状況や心情などを密かに和歌に認めたというもの。そこにはこよなく愛した人を守るために隠された真実を「枕草子」の回想章段に秘めたと解釈している。現代と平安時代の繋がりが分からないが、一種の啓蒙作品であろうか。

    演出は舞台中央に一段高くした畳の台座があり宮廷内もしくは貴族の屋敷内を思わせる。現代はもちろん洋服だが、平安時代を演じる役者は当時の衣装。特に女優陣は着物姿でその立ち居振る舞いが良かった。和歌の詠み競いは、知っている歌もあり久しぶりに学生時代に戻ったように思う。当日配付された「清少納言~千年のかくしごと~」で伝えたいこと、それは「ことば」だと書かれている。その意図は、和歌の詠み競いのシーンに昇華させているようだ。

    演技は、現代と平安時代を演じた役者の間に演技力の差があり、場面転換というか時代交差のたびに集中力が途切れそうになる。出来れば物語は頻繁に現代・平安時代を交差させず、清少納言が生きた時代を中心に描いても良かった。
    次回公演を楽しみにしております。

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    2019/04/30 08:52

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