
あつい胸さわぎ
iaku
こまばアゴラ劇場(東京都)
2019/09/13 (金) ~ 2019/09/23 (月)公演終了
満足度★★★★★
シーンの繋がりが見事にスムース。
サクサクッと秒速で入ってくる登場人物の人柄や関係性。
いや…実際には観劇中、そんな事すら意識せず、彼等の地に足のついた日常生活をただただ楽しく笑って見入っていただけなのではありますが。
高い脚本・演出力と演技力が見事に合致した舞台は、もう理屈抜きに引き込まれてしまいます。
母と娘、歯に衣着せぬやり取りが何とも大阪的で、やたらと吹き出してしまうし、取り巻く人物達との距離感、みんなみんな人間的にとても面白い。
そんな二人にやったね!恋の予感。
何だか観ている方も自然とニヤニヤワクワク。
そう、こんなにですよ、こんなにもガッツリ観る者の心を掴んでおいて、まさかあんなところ(運命)に連れて行かれるとは夢にも思っていませんでした。
まさに「ちょっマジかっ!」です
確かにほんのり気になる影はあったし、段階も踏んではいたのだけれど(伏線というより、こちらの後付け解釈としても受取れてしまう部分の演出が憎らしいほど巧い)
ガッツリ心掴まれたまま彼女等の心情と向き合う事になったものだから、非常に辛かったです。
もちろん苦情ではなく、まんまと演出意図にドはまりしたという事・・・
観終わった後、心の引き出しの中に「覚悟」という生きるうえで絶対必要なモノをそっと忍ばせてもらった、そんな気持ちになりました。

リーグ・オブ・ユース 〜青年同盟〜
雷ストレンジャーズ
シアター711(東京都)
2019/09/15 (日) ~ 2019/09/23 (月)公演終了
満足度★★★★★
想像していたよりずっと面白かったです。もちろん脚本(原作としての)の面白さもあるのでしょうが、出演者・上演時間の制約を逆手に取ったような演出が良かったと思います。相関図を見る間も無く開演してしまったのですが、舞台両側のセットに名前のついた仮面が配されていてとても役に立ちました。あれ?これ誰だっけ?と思った時のカンニング(?)に便利です。とうとう最後まで仮面だけでの登場という人物もいましたが、役者さんが何役もこなしているのを見るのも楽しかったです。「私は忙しいのよ!」というセリフは実感がこもっていました。
たくさんの仮面がとても魅力的だったので、終演後にお断りして撮影させていただけないかしらと思っていたのでしたが・・・(笑)

あつい胸さわぎ
iaku
こまばアゴラ劇場(東京都)
2019/09/13 (金) ~ 2019/09/23 (月)公演終了
満足度★★★★
初日前に11日間の前売り完売で、iakuの東京公演の期待の大きさがうかがわれる。行ってみると、狭いアゴラで客席パンパンに詰め込んで、百五十近くは入っている。その期待に応えた公演だった。
いつものように、行き届いた本で、構成も前半と後半はがらりとタッチが変わるが、それがテーマを立体的に浮かび上がらせる。
母子家庭の母親(枝元萌)は、中小企業の繊維工場に働き、一人娘を(辻凪子)育て上げ、今年芸術系大学に入学させた。同じ集合住宅の住まいに幼稚園の頃から同い年の青年(田中亨)がいて、同じ大学の演劇科にいる。高校ではすれ違っていた男女はまた出会うことになる。幼い頃から娘の意識の中には青年があったが、中学時代の青年の心ない一言が娘の気持ちを複雑にしている。それは中学生時代にふくらみはじめた胸に対するひとことである。母の勤める工場に千葉で採用された中年の独身の係長(瓜生和成)がいる。思わぬ痴漢疑惑でいずらくなって転職してきたのだ。娘が柄にもなく芸術系大学の小説家に進もうとしたのには十歳ほど年上の女友だち(橋爪未萌里)の影響がある。文義に詳しい彼女から娘は本を借りたり助言を得たりしている。だが、男を次々と変えていると豪語する彼女になかなか本音の女の悩みは聞けない。それは、そういうことには無頓着な母も同じである・・・・・と言う設定で、ひと夏の母子家庭の「あつい胸さわぎ」が展開する。
設定の中に埋め込まれたキーワード、母子家庭や若年乳がんと言う大ネタだけでなく、夏になるとやってくる巡演サーカス、娘が課題で書くわにに託した自伝童話、青年から持ち込まれるシェイクスピアのフォルスタッフ、パン食好きの若い世代、などの小ネタがうまくハマっていて、物語は快調に進む。並のエンタテイメント作品は到底及ばない抜群の面白さだ。客席は笑いが絶えず、ラストの母と娘が抱擁し娘の胸を探るシーンでは涙、涙、である。昔なら、演舞場で新派がやっても受けそうなうまさなのである。
Iakuは関西の小劇場だが、これは東京制作で、よく見る俳優たちが、目を見張る演技を見せる。幾段かの構成舞台をうまく使って、話は進行するが、まったく隙がない。五人の登場人物を巧みに書き分けているが、核になるキャラが大阪風にはっきりしていて、それを細かく演出で肉付けしている、もちろん、それぞれ俳優のガラも生きている。枝元の大雑把な性格や、瓜生の世間に遅れていくキャラを笑い声で表現するあたり、稽古を重ねていくうちに発見した役のキモの表現が素晴らしい。辻、田中の青春コンビも、実年齢からすると、ちょっと気恥ずかしいところだろうが、今まさに開こうとする青春の夏休みの気分が満ち溢れている。ひとり、橋爪は芝居を支える損な役回りだが、うまくそれぞれの役の鏡の役をになっている。
ノーセットの舞台に何本か建てられた柱には上部に赤い糸が張り巡らせてある。赤い糸で人間は運命的に結ばれているという寓意だろうが、それが生きている。
いまの日本の現代劇に欠けている深いテーマと広い娯楽性を併せ持つ優れた舞台だ。熱い胸さわぎこそ、人が生きる原動力なのだ。そうだ、こうして、人は生き、時は流れていく・・・と、劇場で共感できる人間の運命に出会う演劇ならではの喜びがある。

ガリレオの生涯
こゆび侍
新宿眼科画廊(東京都)
2019/09/07 (土) ~ 2019/09/16 (月)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2019/09/10 (火) 14:00
価格3,300円
三越劇場のような「ザ・劇場」な会場向けの戯曲(私見)を刈り込み、演出・美術などでよくぞ小劇場風(内容だけでなく会場も含む)に落とし込んだものだ、と感心。
また、劇中での経年を示す演者の年齢表現と機材持ち込み(!)による照明も見事。
「それでも地球は回っている」という決め台詞(笑)以外実はあまり知らなかったガリレオの周囲の人々やあれこれに与えた影響など「そうだったのかぁ」と知ることができたのも収穫。
いわゆる「古典」な戯曲をこんな風に小劇場風にアレンジした公演がもっとあってもイイのではないか?などとも思った。
なお、原題は「ガリレイの生涯」と知ってビックリ。

ALTERNAITプロデュースvol,03「この荒野の物語2019」
ALTERNAIT
in→dependent theatre 2nd(大阪府)
2019/09/13 (金) ~ 2019/09/16 (月)公演終了
満足度★★★★★
A、B続けて観劇。
どちらの空知愛ちゃんも魅力的。
愛ちゃんだけでなく役者さんみんなが素敵。
いらない役者が1人もいない。
とても良かったです。満足です!

暴力先輩
NICE STALKER
ザ・スズナリ(東京都)
2019/09/11 (水) ~ 2019/09/16 (月)公演終了
満足度★★★★
所見の劇団さんなので、今まで見たことがない演出でびっくりさせられましたが4つのドラマパートで切ない気持ちにさせられ、本編ラストで皆が望む終わり方だったのでスッキリ。劇中の「パプリカ」の歌とダンスがいまだに頭から離れません。

鶴彬―暁を抱いて
劇団きづがわ
リバティおおさか・リバティホール(大阪府)
2019/05/11 (土) ~ 2019/05/12 (日)公演終了

ハイサイせば~Hello-Goodbye~
劇団大阪
谷町劇場(劇団大阪アトリエ) (大阪府)
2019/06/07 (金) ~ 2019/06/16 (日)公演終了

トキカケル
劇団乱れ桜
道頓堀ZAZA HOUSE(大阪府)
2018/10/26 (金) ~ 2018/10/28 (日)公演終了

白い兎が逃げる
劇団P・T企画
浄土宗應典院 本堂(大阪府)
2019/01/26 (土) ~ 2019/01/27 (日)公演終了

盆がえり
演劇集団よろずや
浄土宗應典院 本堂(大阪府)
2019/08/23 (金) ~ 2019/08/25 (日)公演終了

万葉奇譚
演劇集団☆邂逅
音太小屋(ねたごや)(大阪府)
2019/07/06 (土) ~ 2019/07/07 (日)公演終了

『TheStoneAgeヘンドリックス×空宙空地』
火曜日のゲキジョウ
in→dependent theatre 1st(大阪府)
2019/06/18 (火) ~ 2019/06/18 (火)公演終了

女殺油地獄逢魔辻
エイチエムピー・シアターカンパニー(一般社団法人HMP)
浄土宗應典院 本堂(大阪府)
2019/07/13 (土) ~ 2019/07/15 (月)公演終了

密会
劇的集団まわりみち’39
浄土宗應典院 本堂(大阪府)
2019/09/13 (金) ~ 2019/09/15 (日)公演終了

『謎の女―――≪まなみ≫。。×n.~エヌ~』
火曜日のゲキジョウ
in→dependent theatre 1st(大阪府)
2019/08/27 (火) ~ 2019/08/27 (火)公演終了

カンザキ
ももちの世界
in→dependent theatre 1st(大阪府)
2019/07/18 (木) ~ 2019/07/23 (火)公演終了

ストップキス
劇団未来
未来ワークスタジオ(大阪府)
2019/06/28 (金) ~ 2019/07/07 (日)公演終了

リーグ・オブ・ユース 〜青年同盟〜
雷ストレンジャーズ
シアター711(東京都)
2019/09/15 (日) ~ 2019/09/23 (月)公演終了
満足度★★★★
イプセン唯一のコメデイと書かれているので私にも理解できるのかと期待して出かけましたがこの作品がなかなか難しい。登場人物を追っていけないのです。帰りの電車の中で相関図を見直しやっと理解しました。役者さん熱演でした。舞台の両側と前列のペットボトルに挿された沢山の顔のデッサン画を上手く使っていると思いました。

PLAY ROOM
ピウス
シアターKASSAI【閉館】(東京都)
2017/05/17 (水) ~ 2017/05/21 (日)公演終了
満足度★★★★★
2017年に観た作品の中で最も衝撃を受けた作品。
2面舞台で客席が向き合う構造の片側の一番後ろの席で観たので、
後ろを気にする必要が無かったので、作品が進むにつれ(普段は絶対にしませんが)
文字通り≪前のめり≫になってのめり込む様に楽しんだ作品でした。
とにかくハラハラドキドキ、どうなるんだろう?感が凄くて、
メチャクチャ楽しませて頂きました。
脚本が抜群に素晴らしくて、演者さん達も素晴らしくて衝撃的でした。
観られて本当に良かった作品でした。
2019年に観た再演も素晴らしかったです。