最新の観てきた!クチコミ一覧

36081-36100件 / 190280件中
「笑顔の砦」RE-CREATION

「笑顔の砦」RE-CREATION

庭劇団ペニノ

KAAT神奈川芸術劇場・大スタジオ(神奈川県)

2019/09/19 (木) ~ 2019/09/23 (月)公演終了

満足度★★★★

ネタバレ

ネタバレBOX

庭劇団ペニノの『笑顔の砦』を観劇。

漁師の剛史は53歳ながら、仲間を従えて、笑いの絶えない楽しい日々を送っている。
そしてある日、隣に母親が認知症の男性が越してくる。互いに挨拶はするが、特に付き合いがあるわけではないが、隣の部屋の物音が聞こえてきて、何気なく、気になってしまう。
そしてある日、隣の家の認知症の母親を見かけた瞬間、剛史の中で何かが変わっていくのである……。

今作の見所は、セットが真っ二つに別れていて、左が剛史の部屋、右が認知症の母がいる男の部屋で、観客は同時に芝居を観ることが出来る。
だが登場人物たちは隣同士で、壁があり、互いの生活が見えず、隣から聞こえる物音でしか相手を理解する事が出来ない。観客は、常に両方が見えているからか、登場人物たちが知り得ない情報を知る事が出来、両家族の視点から見る事が出来るようになっている。普通なら、登場人物の見たもの、感じたものに追随していく形で、観客は感情移入していくが、今作は登場人物よりも沢山の情報を我々が得ているからか、観客の感情が先に揺れ動いてしまい、登場人物と観客の感じる箇所と時間に微妙にズレが生じていき、何とも言い難い、体験をしてしまうのである。

この劇団を毎回観る度に、とても奇妙な感覚に陥ってしまうが、生の舞台の無限の広がりを感じずにはいられないのである。
あつい胸さわぎ

あつい胸さわぎ

iaku

こまばアゴラ劇場(東京都)

2019/09/13 (金) ~ 2019/09/23 (月)公演終了

満足度★★★★★

予備知識なく初めてのiakuの舞台。会話にリアリティがあって、笑えるし、泣けるし。会話が中心で、人物の生活像はほぼ描かれていないけど、会話が本当に丁寧。紅い毛糸がぐるぐる張り巡らされた階段状のセットも、いろいろ考えられて秀逸。これもキャスト変えちゃうと雰囲気がらっと変わっちゃうだろうな。

先天性promise

先天性promise

こわっぱちゃん家

「劇」小劇場(東京都)

2019/09/20 (金) ~ 2019/09/23 (月)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2019/09/20 (金) 19:00

140分休憩なし。
伏線というか、テーマになりそうな要素が満載で、あちこちと観なければならず集中力を割かれる部分はあったものの、ラストのアシモフのロボット三原則の捉え方が非常におもしろかった。
なによりも、16人の役者さんたちが皆上手く。何故か集まってしまった16人の、葛藤と成長とが描かれていたのが印象的だった。

カチナシ!

カチナシ!

ラビット番長

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2019/09/19 (木) ~ 2019/09/23 (月)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2019/09/19 (木) 19:00

120分、休憩なし。
将棋を題材にした演劇。開演前の将棋ルール解説から、本番中の対極の様子まで。こんな題材の取り上げ方があるんだ、というのが、自分にはかなり新鮮だった。感情の山・谷が割とあるはずなのに、そんな人間関係とは裏腹に描き方が淡々としていて揺ぎ無くて、何だか人間の暖かい感情が直接心に届くような舞台だった。大原がカッコイイ。そして、養護施設のおばあちゃんたちが、いい味を出していた。

Stray Sheep Paradise

Stray Sheep Paradise

オッドエンタテインメント

俳優座劇場(東京都)

2018/12/12 (水) ~ 2018/12/16 (日)公演終了

実演鑑賞

満足度★★

持田千妃来さん出演。
こちらは初演。先に再演の方に感想を書いてしまいました。
章立ての構成。オムニバス形式に近いかな。奥野香耶さん演じる主人公の「リゼッタ劇場」が各章にあります。
松田彩希さんのマリエレ。お高くとまった生徒会長というベタな役ではありますが、とても良かったです。
遠藤瑠香さん演じるファムがメインの章がありますが、率直に言って、どんな問題がどのように解決されたのか分かりませんでした。もしかして設定資料集を読めば分かるのかも?
シンギュラリティという概念を知らなかったので、勉強になりました。これ、実はかなり重要ですね。

ネタバレBOX

最後、青木志貴さんのヒジリは晴れて卒業したという解釈で良いのでしょうか。率直に言って、さっぱり分かりません。

前説で客全員に咳をさせました。最悪でした。これだけで評価はとても下がりました。
DVDに前説が収録されてますが、そのようなかわいいものではありません。初日は、腕で押さえながらも本当の咳をさせたのです。客席全員に。恐ろしくて寒気がしました。
比翼の人

比翼の人

SAB-on

テアトルBONBON(東京都)

2019/04/03 (水) ~ 2019/04/07 (日)公演終了

満足度★★★

玉川来夢さん出演。
Aチームを観劇。高校が二つで、それぞれ高校をまたぐ、双子同士のカップル。女性側の玉川さんはひとり二役。ややこしいですが、分かりやすくする気配りというか努力がちゃんとあったと思います。
小谷嘉一さんはこの時37歳ですが、劇中では27と。なんの違和感もないのはさすがでした。
終演後に玉川さんが面会に出てくださって、感想をお伝えできました。とても嬉しいことです。

ネタバレBOX

片方の高校は、修学旅行の飛行機事故でみんな死にます。人は突然死ぬ、という現実が突き刺さります。
マイノリティ家族。

マイノリティ家族。

三栄町LIVE

三栄町LIVE STAGE(旧:フラワースタジオ) (東京都)

2019/04/25 (木) ~ 2019/05/06 (月)公演終了

前回の男娼に続いてガツンとくる作品だったと思う。福祉的なテーマで、自身にはより身近に感じて泣けた。

ネタバレBOX

障害という、見たくない現実を見るという意味でも必要なジャンルに思う。家族に障害をもつ人がいるので考えさせられました。
箱をもっと大きいところでやって欲しいというのと、役者の力量差は感じるのが課題のひとつにも思えました。
奥村さんのお茄子/あこがれ

奥村さんのお茄子/あこがれ

こねじ

Galeri KATAK・KATAK(東京都)

2019/09/19 (木) ~ 2019/09/22 (日)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2019/09/20 (金) 19:00

 『奥村さんのお茄子』を観た。高野文子のマンガを原作にした芝居で、何回か上演されていて観てもいるが、今回も不思議テイストの面白い作品だった。奥村さんの前に現われた謎の女が、1999年の6月6日のお昼に何を食べたか、を聞いてくるが、実はその女は…、というSFチックだがシュールな作品。以前の公演とはスペースが変わったことで感触も少し変わるのだが、充分楽しい50分だった。
 今回のスペースは初めて行った場所なのだけれど、奥に座席を置いて入口側に舞台を作ったために、入口の全面ガラスの窓を通して、通行人や車などが借景として見える。また、そもそも役者も道からドアを開けて入ってくるという形で、とてもよいスペースだと思った。ただし、『奥村さんのお茄子』は座敷で観たかったな、という気もした。

八月のモンスター

八月のモンスター

甲斐ファクトリー

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2019/09/19 (木) ~ 2019/09/23 (月)公演終了

満足度★★★★

甲斐ファクトリー初観劇。説明文を読んで重苦しい絶叫芝居だったらどうしようと警戒し、つい最前列を避けてしまったのだが、むしろ「小品」的な肌合いの作品に思えた。自己啓発セミナーの講師役・伊藤順さんが抜群の安定感で舞台の芯になっていたが、安藤紫緒と奥井まゆ、このお二人も印象的。

ネタバレBOX

セミナーのシーンで、かすかに変なSEが聞こえるなあ、気持ち悪い音響だなあと思っていたら、後ろの人のカバンから聞こえる携帯の振動音だった。止めてくれたのはいいけど、その後は何をどうしているのか、紙(チラシか?)をガサゴソする音が続いてげんなり。個人的には舞台よりもモンスター感が強かった。
昭和歌謡コメディVol.11〜ツキジーヒルズ青春ハクション〜

昭和歌謡コメディVol.11〜ツキジーヒルズ青春ハクション〜

昭和歌謡コメディ事務局

ブディストホール(東京都)

2019/09/05 (木) ~ 2019/09/08 (日)公演終了

コントも歌謡ショーも昭和感たっぷりで、楽しみました。
知らない曲もあったのでセットリストご欲しかったかな。
紙テープは少々やり過ぎ(多過ぎ)だと思う、歌が楽しめなくなってしまう。
それとあの時代サイリュームやペンライトってありましたっけ?

LAST SMILE -ラストスマイル-

LAST SMILE -ラストスマイル-

ENG

シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)

2019/08/23 (金) ~ 2019/09/01 (日)公演終了

殺陣とダンスがなかなか、話もうまく盛り上げ感動させる。
が、「たった二艘の世界で、船と船は四百五十年争い」という壮大な設定に無理を感じてしまった。
この種のファンタジー系の作品でそういったことを気にしていては楽しめないのは分かっているが、何故か引っかかってしまった。

西洋能『男が死ぬ日』

西洋能『男が死ぬ日』

Hell's Kitchen 46

すみだパークスタジオ倉(そう) | THEATER-SO(東京都)

2019/09/05 (木) ~ 2019/09/15 (日)公演終了

テネシー・ウィリアムズの日本感なのだろうか、妙な感じの作品だった。
古臭い雰囲気を含めて楽しみました。

「あなたの」「明日見た笑顔」

「あなたの」「明日見た笑顔」

しみくれ

阿佐ヶ谷アルシェ(東京都)

2019/09/18 (水) ~ 2019/09/22 (日)公演終了

満足度★★★★

「あなたの」観劇。
ストーリーというよりはシーンに重きを置いたような公演。とは言っても物語としては、日常に見られる思いやりが、時として誤解、勘違いもしくは行き違いなどで相手を傷つけることがある、そんなちょっとした人間関係の機微を面白悲しく描いた好公演。
公演は、以前の作品「明日見た笑顔」をリニューアルしての再演と「ココロノカタチ」とは違ったリンクのさせ方の新作「あなたの」の2本。時間があれば「明日見た笑顔」も観たかった。
(上演時間1時間40分)

ネタバレBOX

客席は対面、自分は入口側に座った。その位置から上手側に公園であろうか、白いベンチと男・女トイレの衝立。中央に(ラブホテル)ベット、下手側に同棲している部屋を思わせる四角いスペース。その前に簡易なゲージが立っている。それぞれはシンプルな作りであるが、物語の構成と展開には優れた造作だと思う。3場面の同時進行(もちろん、照明で主シーンは分かる)は、それぞれが奇妙な繋がりがあること。それまで分割したシーンとして観ていた観客は、少しずつ登場人物の関係性が分かってくる。登場人物全員に直接的な繋がりを持たせることなく、間接的な繋がりを見せることによって、無理のない現実感を表現している。

物語への誘引が実に巧い。冒頭の同棲しているアベックの刃傷沙汰かと思わせておきながら...。一瞬にして狂気の世界観を演出し、その後、日常に見られるような場面を3分割した舞台で断続的に観せる。どの場面の登場人物がこの場面で繋がり関係性を持つという自分の思考を巡らせる。ちなみに繋がりのキーワードは「愛」と「金」だろうか?

ストーリーを追うというよりは、シーンを楽しみながらストーリが おぼろげに解ってくる。そこに公演の面白さの真骨頂を観るようだ。冒頭の狂気なシーンは、それ以降に展開するシーンを少し歪んだ世界観、そんな感覚を観客に持たせ、公演全体の雰囲気を支配する演出は巧みだ。

役者の演技とバランスは良い。同時に分割している舞台で照明を照射した主シーンと薄暗く暗転しているシーンでも細かい演技をするなど同時進行を思わせる。そこに日常生活における時間の分断はなく、絶えずどこかで会話が行われ、人が生きていることを思わせる。その会話に潜むもしくは漏れる歪んだ感情が、相手に不安や不信などの思いを与える。紙面に表すことが難しい感情、機微といったことを舞台上で上手く表現しており、観応え十分であった。
次回公演を楽しみにしております。
君恋し

君恋し

劇団昴

東京芸術劇場 シアターウエスト(東京都)

2019/09/19 (木) ~ 2019/09/26 (木)公演終了

満足度★★★★

 後輩、エノケンに越され、(追記2019.9.22 03:13 華4つ☆)

ネタバレBOX

そのプライドと一流の実力やダンディズムから酒に呑まれ48歳で世を去った二村定一の晩年と戦中、官憲に目を付けられ、散々興業を邪魔された挙句1945年3月10日の大空襲で小屋を焼かれ千葉で細々興業を続ける北川の小屋へ女芸人一座の公演が入っていたが、売りはかつてエノケンと組み一世を風靡した二村との共演。
 然し、大きな問題があった。二村は既に死んだ、との風評や酒に溺れて、もう芸どころではないとの風の便りである。
 以下、今劇団ばかりではなく、拝見して来た数々の新劇上演劇団への印象。(文学座有志は流石にレベルが高いと感じているが)
 伝統のあると評価されている日本 の劇団の公演を拝見したくとも値段が高過ぎて自分のような貧乏人は中々観るチャンスが無いのが実情だからホントに印象でしかないが、どうも様々なコンセプトというフィルターを掛け過ぎて、肝心な所がぼやけるケースが多いように思う。劇作家のオリジナリティーに欠けるケースが多い事、主張の根幹が、作品の根本的な主張と完全なマッチングをしていないこと、その根本に己と世界を人間的な視座で見極めようとする姿勢が無い事、在るとしても極めて弱く下らない下馬評におもねる余り、根幹を見失っていることが在る。恥ずかしいと思わないのだろうか? 表現するつもりになってはいないか? 今作でも自分の大好きな作家・井上 ひさしさん、味のある俳優渥美 清さんらしき人物を登場させることで茶を濁している印象がぬぐえない。二村役の声の質は良いし、歌も上手いが自分が拝見した回で座付き作家となった井上ひさしさんらしい(このらしいという劇団説明文も様々な事情はあるのだろうが逃げであることに変わりは無い)人のたっての頼みに応えて二村がスローで歌う“君恋し”には魂が無かった。こんなものは歌でも何でもない。最初から最後迄音楽的に良かったのはアコーデオン弾きチェリー役のアコーデオン演奏。東京大空襲で幼くして家族を失ったショックで言葉を発することのできなくなった少女に寄り添う心に沁みる音作りであった。

八月のモンスター

八月のモンスター

甲斐ファクトリー

シアターグリーン BASE THEATER(東京都)

2019/09/19 (木) ~ 2019/09/23 (月)公演終了

満足度★★★★★

 様々な問題を抱える4人の男女が、何とか自分の抱える問題を解決しようと申し込んだのは(1回目追記2019.9.22 01:17)

ネタバレBOX

所謂自己啓発センター。三日間泊まり込みで専門のトレーナーのカウンセリングや自己啓発プログラムを受けることで、自己変革を遂げようというものだった。
 トレーナーは大手でも剛腕として知られた著名人。1年前娘を鉄道事故(遺書があった為自殺とされたが、父は疑いを持った)で失くし、自ら疑念を晴らす為に事故現場に立ち、事故を見た人を探し続けた。
 トレーナーは大手でも剛腕として知られた著名人。1年前娘を鉄道事故(遺書があった為自殺とされたが、父は疑いを持った)で失くし、自ら疑念を晴らす為に事故現場に立ち、事故を見た人を探し続けた。
 漸く事故現場を見たという人に巡り合い証言を得た父は、事情を告げて現場を写していた防犯カメラの映像を見せて貰い、娘が救ったという人物を特定した。
 さて、今回このセミナーに参加した4人は以下の通り。自分のことを話す段になると緊張のあまり、呼吸困難に陥る男、自らの意志を持たぬかの如く他人の求めに応じてしまい乍ら、実は自らの体験した実父による小学校以来のレイプのトラウマと覚せい剤を局部に擦り込まれて自ら求めるようになったことを恥じる己、為に魂の奥底に秘密として隠したことが嘘を吐き続ける己という核を構成して肥大し続けるキャラクターを悩み抜くうら若い乙女。アルコール依存というよりハッキリアル中で妻子に逃げられたのみならず、そのような体験から逃れるにもアルコールに溺れる他、術を持たぬ男。セックス依存症ではないかと悩む女、である。物語りの中核に据わるのは、無論最も過酷な体験を持つ二人、即ちトレーナーと長距離トラック運転手だった実父にレイプされ続けた女である。この二人の接点こそ、自殺とされた娘の鉄道事故であった。父が疑った通り、娘の死は自殺ではなかった。娘は、陰湿な苛めを受けていたが空を飛びたいという夢の通り、天使として顕現し亡くなったのだ。自らの魂を食い破り肥大してゆく嘘つきというイマージュに食い荒らされ、線路上で身動きできなくなった乙女を「生きて!」と叫んで猛進してくる列車から救った娘を彼女は「天使が現れた」と表現している。この科白の持つ重さを受け取るべきであろう。ただ、身代わりになって亡くなったトレーナーの娘に対する申し訳なさから、彼女は姓名を変え、職も変えて今ではビルの清掃婦として働いているのであった。これが、作品に描かれている「内実」である。だが、自己啓発セミナーに参加したとて問題が解決するハズは無い。問題が本質的であるということは即ち己自身の問題だということだから、他人の事例は参考にはできても本質的な解決にならないのは理の当然である。人間実存の根底にある距離と溝の深さはそんなに生易しいモノでないのは自明のことだ。一方、人間は極めて弱い。そして弱さを極めなければ、常にアモルフである。

「笑顔の砦」RE-CREATION

「笑顔の砦」RE-CREATION

庭劇団ペニノ

KAAT神奈川芸術劇場・大スタジオ(神奈川県)

2019/09/19 (木) ~ 2019/09/23 (月)公演終了

満足度★★★★

舞台を均等に2分割し、漁師たち、とある家族、それぞれの世界を、丁寧にそしてリアルに描き、五感をフル稼働した感がありました。
無声映画のように淡々と粛々と進むストーリー展開は、ほかにはない満足度を感じました。
これから誰もが向かう「死」について、あらためて考えるチャンスとなりました。
なんらかのご縁があって生まれたのですもの、おおいにあがいてあがいてあがきまくりましょう!

ネタバレBOX

後部よりも前席での観劇をおすすめします。演劇者の表情や仕草など、お見逃しなく。
カーボーイ

カーボーイ

はりねずみのパジャマ

インディペンデントシアターOji(東京都)

2019/09/19 (木) ~ 2019/09/22 (日)公演終了

満足度★★★★★

とても面白かったです。

ネタバレBOX

悪者に殺されそうになる150年前の娘さんを助けるために、時空を操れる男が婚活ハロウィンパーティに集まる男女の衣装をカウボーイ姿に誘導し、カウボーイ力を高めて悪者を退治する顛末を描くナンセンスSFコメディ。

本来のカウボーイをカーボーイと表現したのは、JUNKのファンだからかと思われます。

とぼけたナンセンス感覚は素晴らしかったです。時空をいじくったことによるペナルティは地球の滅亡でしたが、投げ縄で隕石を追い返し無事助かりました。壮大なめでたしめでたしでした。
「あなたの」「明日見た笑顔」

「あなたの」「明日見た笑顔」

しみくれ

阿佐ヶ谷アルシェ(東京都)

2019/09/18 (水) ~ 2019/09/22 (日)公演終了

満足度★★★★★

今回は観覧席が正面と背後の二面構成という事で、それを十二分に生かした構成となってます。
また大きく分けると、3つのステージでそれぞれの人間模様が時に絡み合い、時に静かに進行していきます。
この団体のコンセプトである騙しは、今回も両作品に散りばめられています。
5W1Hで騙しを当てはめていくと、それぞれがより深さを増すかもしれません。
毎回構成的にもそうなのですが、一回の観劇で見えてくる部分は限定的であり、複数回を様々な席から見ていくと、それまで見えていなかったものが見えてきたり、それぞれの人物関係の繋がりバックグラウンドが見えてきます。
複数回観劇で割引サービスもあり、時間に余裕があれば複数回観劇をお勧めします。
初めてみる方は、あまり邪推せずに素直に見て感じていただきたい。

「笑顔の砦」RE-CREATION

「笑顔の砦」RE-CREATION

庭劇団ペニノ

KAAT神奈川芸術劇場・大スタジオ(神奈川県)

2019/09/19 (木) ~ 2019/09/23 (月)公演終了

満足度★★★★★

他では味わえない演劇体験。演劇を「観る」んじゃなくて、「体験する」っていう感じ。

ネタバレBOX

最後の男ふたりの会話が、なんともいいですよね。予想をはずされたというか。
暗転するとき、部屋が二つに割れたようで、「おお、すごい」と思ったが、明転するとくっついてた、、、あれは何だったんだろうか。まぼろし?

誰そ彼

誰そ彼

浮世企画

駅前劇場(東京都)

2019/09/19 (木) ~ 2019/09/23 (月)公演終了

満足度★★★★★

兄弟間の仲の悪さを軸にした人間ドラマとしての面白味と、朽ちていく実家に棲みついたもののけ達の漫画っぽい面白味。
とても巧く両立しているので、最初これは足し算的に面白い!と思って観ていましたが、人間達は観進めていくほどにその人柄の理解度が増していくし、もののけ達は観進めていくほどにそのユーモラスでブラックな存在感が妙に馴染んでくる。
自然と双方が融合していくものだから増々面白くなっていく展開、もう絶妙。

浮世企画さんを観るのは今回が初めてでしたが、まさかこんなに楽しくも哀しく、繊細でパンチの効いた作品に出会える事になるとは思っていませんでした。
非現実が同居することで、より存在の現実味が増していく人の描き方が巧いし、エンターテイメントとしても素晴らしい!

家族間でのわだかまり。笑っていたのに徐々に伝わってくるその辛さ。
甘えもある中、自分だけが都合よく解釈し、なかったも同然にしてきた事。
観終わってジ~ンとした後、何か身に覚えがないか、仲は良いとはいえ思わず我が身を振り返ってしまうほど、生きていくリアルと不思議さを合わせ持った作品でした。

このページのQRコードです。

拡大