
センスセンスセンス・オブ・ワンダー
三月倶楽部
OFF OFFシアター(東京都)
2025/06/20 (金) ~ 2025/06/29 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
窓のない、しかしそれそのものが窓である劇場でこの旅に立ち会えたことが嬉しかった。若くなくても、子どもを育てていても、私たちは遠くに行ける。冒険ができる。私もそう信じています。
(上演前に公式HPに稽古場日記をお寄せしました。後ほど劇評もお寄せします)

リトルサマー
リトルビット
浅草九劇(東京都)
2025/06/25 (水) ~ 2025/06/29 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
ありがちなAI対人間の構造に収めず、かと言って容易にその共存やAI礼賛にもしておらず、絶妙にありそうでなかった話だった。
以下ネタバレBOXへ

みどりの栞、挟んでおく
宝宝(bǎo・bǎo)
水性(東京都)
2025/06/18 (水) ~ 2025/06/22 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
子どもが寝たらやろうと思ってたこと、話そうと思っていたこと、聞こうと思っていたこと...そうしてそれらをできないまま時が過ぎてしまうこと。
子育てってまさに、流れてく時間に栞を挟んでそのまま忘れちゃうことの連続だから、「挟んでおく」って言ってくれる人、そのことを一緒に思い出してくれる人に救われてばかりの12年だったってことに改めて気づいた。
気づかされる演劇だった。それと同時にその人が私にそうしてくれたことを私はその人にしていただろうか、ということも考えさせられる演劇だった。
圧倒的にちがうあなたとわたしが「互いにできるだけ傷つかずに一緒にいるためにしているはずのこと」が、少しずつあなたからわたしを、わたしからあなたを遠ざけてしまう。挟んでいたはずの栞はパラパラと落ちて、何を読んでいたのか、どこを読めばいいのかわからなくなる。
でもこの作品は、「もう一回一緒に読めばいい」を信じようとしていた。他者と生きることを自分なりのやり方で諦めない、不器用で懸命な人々の姿がそこにあった。
「出産や育児によって"失われる自分"がある」ということ、そして「子どもから離れてひとりになりたい」ということをはっきり言ってくれたことにも私は本当に救われた。12年ずっとこのことばかり考えている。
「子育てに没頭できず自分を優先してしまう罪悪感」と「子どもを産んだだけで私は私でしかないという祈り」の挟み撃ちで引き裂かれそうになる時「それでもやっぱり子どもが大事」という結末や感触をしばしば物語やドラマは用意したがる。最低のままでいさせてもらえない不自由と、最低じゃないよと誰かに言ってほしい切実の狭間で何度途方に暮れただろう。
だから、そのどちらでもない、そしてどちらにもとれる「いいじゃん」を聞いた時涙が止まらなかった。
「いいじゃん」も栞だった。私が私を適当に読み終わらないための栞だった。
そして、どこからでも「あなたのことが大好き」ってことから始めるための栞だった。
余談。かなた書店の選書と私の本棚の本の並びがあまりに似ていて他人には思えなかった!遠目でざっと数えただけで20は同じ本があった(笑)そして私はそのことがすごく嬉しかった。私も必ずあの本屋に行くだろう。きっとあの場にいるだろう。そう思える時間と空間、それから人々だった。
あともうひとつ。これは何度でも言わせて下さい。
「セルフ託児ありがと割」をありがとう。ずっと欲しかった言葉でした。そのことに気づかせてくれました。誰かの生活や支度を見つめる試みはやっぱりこの演劇そのものの魅力に通じていました。

サウナが身体に良いわけねぇだろうが(仮)
劇団ドラマティックゆうや
恵比寿・エコー劇場(東京都)
2025/06/12 (木) ~ 2025/06/15 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
劇団ドラマティックゆうや『サウナが身体にいいわけねえだろうが』(仮)改め『嘘の教育』。
「言ってくれた嘘」と「言わない本当」果たしてどちらが価値がある?
そんな世界の、人間のバカデカ命題に今日も今日とて男が二人きりで食らいつき、同時に食らわされ、皮肉のジャブと愛のハグを繰り返すサウナより熱い100分。今回の主題歌も最高だった。劇団の持ち味である、そんな愛と皮肉の絶妙配合によって、"教育における嘘"が暴かれる?なんて思っていたら、いい意味で裏切られた。
以下ネタバレBOXヘ

プレイ・モデュロール
ハラサオリ
シアタートラム(東京都)
2025/06/13 (金) ~ 2025/06/15 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
テクノロジーの進化が与えた影響をリアルな身体を通じて受講する高密度なレクチャーパフォーマンス。
「携帯の電源お切り下さい」から即没入、幅と高さそして奥行きのある"振付"に高揚!
バレエとダンスを習う11歳の娘と、ハラサオリさんならではのユーモアとエッジの効いた構成とパフォーマンスを堪能しました。すごくいい時間だった。生まれて初めて「北海道」と叫んだ日!

燃える花嫁
名取事務所
吉祥寺シアター(東京都)
2025/06/11 (水) ~ 2025/06/15 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
"架空の日本"を舞台に描かれる、外見ではその"しゅつし"がわからない移民の生きる今、背負う過去、そして見えぬ未来...。あまりに自然に溶け込む「ザ行が濁らぬ関西弁」が現実の隣人の存在に、人生に、そしてそれらを透明化してしまうことに輪郭を持たせていく。ラストに立ち上がるタイトルの風景に震えるとともに、「花嫁」という言葉が意味する本当のところを考えさせられたりも。
「シスターフッド」と一口に呼ぶには憚られる複雑な憧れと思慕と共鳴...誤解を恐れず言うならば、私はそこに同性愛/同性婚を巡る問題をも見た気がしたのだった。男女二元論を前提とした結婚あるいは求婚や、女性同士という理由だけで連帯を余儀なくされる昨今のシスターフッドの汎用化に異を忍ばせる意味も含んでの「花嫁」だとしたならば...。そう考えたとき、現実に隣人を透明化してしまう実感がよりリアリティを持って身に迫ってくる。
移民問題を見つめると同時に、"移民"というラベルのみに個人を収めてしまう社会や世界の横暴をも見つめた作品だったのではないか。振り返れば振り返る程そんな気持ちになって仕方ない。
いずれにしても今を生きる私にとって、同じく今を生きる隣人の息づかいを切々と伝える作品、俳優陣の見事な緩急あってこそ辿り着けた実感だった。

ENCOUNTERS with TOO MICHI
THE ROB CARLTON
赤坂RED/THEATER(東京都)
2025/06/11 (水) ~ 2025/06/15 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
もう本当に「一体なにをみせられてるんだ」と笑いながら、「もっともっとみせてくれ」と思った80分のチャーミングな爆笑遭遇劇でした。
"未知すぎるもの"について議論を重ねると、その"未知すぎ"を凌駕する、"さらなる未知すぎ"が爆誕するのだと知りました。馬鹿馬鹿しいのに、俳優陣の突き抜けた姿がかっこよく、上質なコメディでした。

『bitter』
Ollegent
スタジオ空洞(東京都)
2025/06/05 (木) ~ 2025/06/15 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
一部衣裳をお貸出し(李そじんさん着用分)しました。
色々考えて選んで下さっただけあり、衣裳が劇の内側としっかり手を繋ぎあってて装いの意義を改めて実感。
彼女は自暴自棄と後ろめたさの狭間で過剰に装飾が施された服で武装し、麻痺させる様に乱世を生きていたのだな、と思うなどしました。コーヒーの苦さを消し去るために大量の砂糖入れちゃうみたいに。そうして溶けきらずじゃりじゃりと砂が歯に当たる様なあの感触は彼女の罪の暗喩だったのかもしれない。
面白く観ながら、この物語を面白く観てしまうことそのものにこの作品の本質があるのだと感じたりもしました。
過激化するインフルエンス、スキャンダラスな刺激を求める好奇心や欲求、そうしたものが潜在的にあるということが舞台から跳ね返って観客に向かうようでもあった。
あと、男性から男性への嫉妬や支配欲や征服欲ががっつり描かれていて、こうした場合、どちらかというと男→女あるいは女→女で描かれるパターンが多い気がするので、男性間の軋轢や破綻にズームがなされていたことにすごく意味があると思いました。これもまたホモソーシャルであり、トキシックマスキュリニティだなと。人が人を消費することについて考える帰路でした。
私は日頃から「女同士は怖い」、「女の揉め事はネチネチドロドロで嫌だ」といった言説や、(それに比べて)「男はさっぱりしたもんよ」的ムーブには断固否定派なので、男性間の嫉妬や軋轢、支配/征服欲が相応の粘度で描かれていたことがまずいいなと思ったのでした。

セザンヌによろしく!
バストリオ
調布市せんがわ劇場(東京都)
2025/06/01 (日) ~ 2025/06/08 (日)公演終了
実演鑑賞
舞台が散らかる毎に鮮明になる心象風景。散らかった所から何かを探し出す必要がある事、流れるこの涙が水である事、叫ばれるその声が振動である事、海や山水平線や稜線がこの身体に在る事をバストリオの演劇は教えてくれる。潮騒や山彦の様に繊細で心強い応答だった。
作品から受け取ったテーマを鑑みたときに「満足度」をつけることが憚られたためお控えしますが、
今必要な演劇であったと痛感します。
(せんがわ劇場のHPに劇評をお寄せしました)

ARCHIVE
END es PRODUCE
劇場HOPE(東京都)
2025/07/30 (水) ~ 2025/08/03 (日)公演終了

ARCHIVE
END es PRODUCE
劇場HOPE(東京都)
2025/07/30 (水) ~ 2025/08/03 (日)公演終了

メイツ!〜ブラウン管の向こうへ〜
劇団6番シード
シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)
2025/07/30 (水) ~ 2025/08/03 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
大好きな昭和テイスト
アイドルミュージカルが
キャストリフレッシュで
令和に再々演。
やはり懐かしく、泣けて
素晴らしかった。

ARCHIVE
END es PRODUCE
劇場HOPE(東京都)
2025/07/30 (水) ~ 2025/08/03 (日)公演終了

ARCHIVE
END es PRODUCE
劇場HOPE(東京都)
2025/07/30 (水) ~ 2025/08/03 (日)公演終了

パチパチ
シリコン
「劇」小劇場(東京都)
2025/07/29 (火) ~ 2025/08/03 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2025/07/30 (水) 14:00
価格3,900円
見てきた!書くの初めてです。
めちゃくちゃ面白かった。松尾さん素晴らしいセンス。

犬の刺客 2025
友池創作プロジェクト
OFF OFFシアター(東京都)
2025/07/29 (火) ~ 2025/07/30 (水)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
自分は千穐楽観られることってあまり無いのですが、諸々の兼ね合いで、今回は千穐楽の観劇になりました。
作・演の友池さんが、今回で一区切りって言ってるので、初演から観てますので千穐楽観られたのは、逆に幸運だったかも。
色んな要素のバランスがとても良い、再演を重ねて洗練された”犬の刺客”の完成形を観られた気がしてる。
終盤は、舞台がぼやけて見えて、何回か眼鏡をはずして拭う必要があった。
個人的には、この作品はずっと続けて欲しいのですが。
友池さんが一区切りと言うなら。
本を外部に貸し出して欲しいなって。
優れた戯曲は、たくさんの演出家、座組によって再演され続けるのも演劇の魅力だと思うんだ。
シンプルなワンシチュエーションなので、美術などの物理的なハードルは低いと思うしね。
逆に言えば、良いものにするには、誤魔化しが効かないってことなんだけど。

Drifter
Ghost Note Theater
スタジオ「HIKARI」(神奈川県)
2025/07/29 (火) ~ 2025/07/31 (木)公演終了

犬の刺客 2025
友池創作プロジェクト
OFF OFFシアター(東京都)
2025/07/29 (火) ~ 2025/07/30 (水)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
#犬の刺客25
面白い、お薦め。
何度か再演している公演だが、今回初めて主人公の年齢設定をアラフォー世代にしたと。作/演出の友池一彦さんと同年代ということもあり、より思い入れが強くなったという。芸人として売れるまでの努力や苦労、一方 人間の性格や気質のような違いが歪みを生む。漫才コンビというだけではなく、人間関係の複雑さ難しさが浮き彫りになる。不惑の年代という設定が妙(芸能界に留まるか否かの見極め)。
何のために芸人になるのか、もちろん売れて有名になり といった夢があるだろう。華やかな世界の裏にある現実を面白可笑しく紡ぐ。人を笑わせ楽しませる、そんな気持がしっかり描かれている。本公演 たった二日間4公演、期間限定の掘り出し物市のような希少なもの。激情と性情のような感情をキャスト5人の熱演で観(魅)せてくれる。
(上演時間1時間40分 休憩なし)㊟ネタバレ

犬の刺客 2025
友池創作プロジェクト
OFF OFFシアター(東京都)
2025/07/29 (火) ~ 2025/07/30 (水)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★
杮落とし回観劇
今回は4公演のみの再演です
ベテランコンビVerらしいが
どのへんがとかはわからんかったけど
芸人さんの日常的な話とか
業界内の雰囲気とかが理解できる
90分強の作品

それは、満月の夜のことでした
階
WAKABACHO WHARF 若葉町ウォーフ(神奈川県)
2025/07/29 (火) ~ 2025/07/30 (水)公演終了