最新の観てきた!クチコミ一覧

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シティ・オブ・エンジェルズ

シティ・オブ・エンジェルズ

ホリプロ

新国立劇場 中劇場(東京都)

2018/09/01 (土) ~ 2018/09/17 (月)公演終了

満足度★★★

福田雄一監督を意識したのは遅ればせながら映画『50回目のファーストキス』。それが面白くて山田孝之主演のミュージカルということで観劇。
なるほど、確かに福田雄一は舞台出身の演出家だ。ちょっと苦手なミュージカルも観やすくカッコよく楽しめた。
しかし舞台俳優はみんな歌がうまいね。

レインマン

レインマン

ホリプロ

新国立劇場 中劇場(東京都)

2018/07/20 (金) ~ 2018/08/04 (土)公演終了

満足度★★★

学生のころに映画で観た『レインマン』、なんとなくのストーリーは覚えていたが舞台として観るのは新鮮なものだった。
舞台俳優の藤原竜也の演技は健在だし、椎名桔平のサヴァン症候群の演技は自然で素晴らしかった。最後のカーテンコールで素に戻る瞬間がなんともカッコよくてにくい。

花隠想華

花隠想華

ZERO Frontier

萬劇場(東京都)

2019/10/09 (水) ~ 2019/10/14 (月)公演終了

満足度★★★★★

初めて拝見しました。内容はどこかで見たことのあるようなとも思いましたが、ダンスと殺陣は見ごたえがありました。カンフー映画を観ているような感じさえしました。皆さんすごいと思いました。内容の世界観は面白かったです。最終的にはまとまった内容で満足でした。次回作も期待していますね

Blank Blank Brain

Blank Blank Brain

劇団芝居屋かいとうらんま

OFF OFFシアター(東京都)

2019/10/12 (土) ~ 2019/10/14 (月)公演終了

満足度★★★★★

何度か拝見している劇団。どれも違った内容で今回も全く新鮮、斬新な内容でした。とても面白かったです。脳内を覗くなんてどんなかなあと思い見ていましたが、違和感なく入り込めました。後藤さんの演技もさすがの域ですが、他の皆さんもとてもよかったです。次回作も期待しちゃいますね。

喜劇 余命2ヶ月と言われて30年

喜劇 余命2ヶ月と言われて30年

劇団ズーズーC

鶯谷ズーズーC劇場(東京都)

2018/05/26 (土) ~ 2018/06/17 (日)公演終了

満足度★★★

たまたまチラシを見つけて初観劇は無料ということで興味本位で行ってみたが、すごく笑った。そこらへんの芸人のコントよりもだいぶ面白い。畳み掛けるセリフの応酬は素晴らしいものだった。

リバース あの夏の欠片たち

リバース あの夏の欠片たち

東京演劇女子

Geki地下Liberty(東京都)

2018/06/13 (水) ~ 2018/06/17 (日)公演終了

満足度

無料招待ということで、ほぼ初めて小劇場というところで観劇してきた。すごく一生懸命な若手の演劇で、距離の近さの舞台の魅力を感じた。

ニンゲン御破算

ニンゲン御破算

Bunkamura

Bunkamuraシアターコクーン(東京都)

2018/06/07 (木) ~ 2018/07/01 (日)公演終了

満足度★★

名作と言われていたが、ちょっとよく内容が分からなかった。

酒と涙とジキルとハイド

酒と涙とジキルとハイド

ホリプロ

東京芸術劇場 プレイハウス(東京都)

2018/04/27 (金) ~ 2018/05/26 (土)公演終了

満足度★★★★

なんだかんだまともに演劇を観た最初の舞台。
やはり三谷幸喜は舞台作家だと痛感。さすがのワンシチュエーションコメディ。ほぼメインの3人がひとつの部屋のなかで展開する会話劇は何重にも世界が広がり、最後まで惹き込まれる。生の舞台に改めてハマるきっかけをくれた作品。

ACTMENT PARK Vol.6 -From Broadway with Love-

ACTMENT PARK Vol.6 -From Broadway with Love-

ACTMENT PARK

ベロニカ(大阪府)

2019/10/12 (土) ~ 2019/10/13 (日)公演終了

満足度★★★

観ているだけじゃない、観客参加型の演劇でした。
座席うしろのおとなしめのご婦人が被り物を着用されて、セリフを吐いているのは笑ったな。

「日本初期」~愛と音楽の始まり~

「日本初期」~愛と音楽の始まり~

中高年ゲキアツ劇団IKKI

中目黒キンケロ・シアター(東京都)

2019/10/12 (土) ~ 2019/10/13 (日)公演終了

ムジカチームを観劇しました。1部はお芝居、2部はレビューという内容でしたが、どちらも身内へのお披露目という印象でした。2部のレビューは衣装が凝っていて、中高年の女性が、ひらひらの衣装を着て、楽しそうに踊る姿は微笑ましかったです。演技力や完成度は置いといて、楽しい気持ちになれた時間でした。

ラクダイス

ラクダイス

超人予備校

in→dependent theatre 1st(大阪府)

2019/10/11 (金) ~ 2019/10/13 (日)公演終了

満足度★★★★

人間と動物との連関を面白おかしく哀しくコミカルに捉えた演劇と言ったらいいんだろうか、、。ブラック企業での絶え間ない日常は僕らの生活そのものであるし、ふとそれを乗り越えたい何かが僕たちを砂漠に連れ出しその時はっと人間から変身しているのを知る。
寓話とも言えない何かしら人間の悲しみさえ感じるコメディであった。

猩獣-shoju- <東京公演>

猩獣-shoju- <東京公演>

壱劇屋

シアターグリーン BOX in BOX THEATER(東京都)

2019/10/11 (金) ~ 2019/10/14 (月)公演終了

満足度★★★★

キャストスタッフ総入れ替えな再再演。
唯一、竹村さんと山本さん、西分さんが同じくらいかも配役で。

初演、再演と観ての再再演。
私にはまた別の『猩獣』に思えました。

同じ物を観せられているんじゃない。
設定もキャラ背景も役者が変わったら違うものに感じて。それがすごくよかったです。

初演っぽい。再演っぽい。はあるのにどこか新しい『猩獣』。
お見逃しなかれ!!

終夜

終夜

風姿花伝プロデュース

シアター風姿花伝(東京都)

2019/09/29 (日) ~ 2019/10/27 (日)公演終了

満足度★★★★★

風姿花伝プロデュース第一弾を飾った「ボビー・フィッシャーはパサデナに棲んでいる」の同作者の作品。演出然り。「パサデナ」と同じく夜部屋で交わされる会話を聴き入る濃密な会話劇であるが、前回は何処か外出から帰宅した一家族のそれ、今回は母の葬儀で久々に顔を合わせた兄弟とその連れ合いとのそれ。老成による退廃と傲岸さ、ナイーブさは岡本健一にしか出せないのでは、と思わせる嵌り具合。栗田桃子、どこかで見たが誰だったか(例によって役者名チェックせず観劇)、思い出せない程の役柄の振り幅・・等々言葉にするだけ野暮に思えてくるので止めにする。
家族という内臓の脈動に4時間弱(途中休憩2回)、どっぷりと浸かる贅沢な時間であった。
亡くなった中嶋しゅう(「パサデナ」に出演)の「5回までは応援する」との言(遺言となった訳だが)に応えた風姿花伝プロデュースのその回を迎えたが、もう5回は続けて欲しい。演目の選定は大変だろうけれど。。

ネタバレBOX

4人の人物の柄がくっきりと分かれており、取り合わせが絶妙。一方のカップルの男は他方の女とどこか相性がよく、逆も然り。幸福な組み合わせでなかったらしい夫婦はしかし、互いの関係の取り結び方の模索を突き進めた結果である所の風景を垣間見せ、一方の非がより際立って見えるケースでさえ、ある種の対等さ(つまりそれが互酬関係を保持しているという事な訳だが)を感じさせる。特殊な例ではなく、大なり小なり男女が陥る倦怠を互いが言葉を探し、過激にせよ交わす事で、顕在化させているとも言える。人が見る夢が砕かれた時人はどう生きるかを眺める劇と言い換えるも可か。

男を困らせている女は、決別こそ最良の解決だと最後には思わせられる(同じタイプの女性をよく知るので非常によく判る)。だが彼女という存在を俯瞰で見れば(受話機を置いてみれば)、中毒患者と同じく己が桎梏から逃れようともがく存在。哀れで愛おしく見えてくる。
自分と同じ考えを相手に強要しながら甘えたがる身勝手な男は、ある時まではきっと女の関心を引き出し、最後には女に幻滅を与えたらしいと推測されるが、退廃的な兄より余程感情がストレートで人間的に見え、心の離れた妻に何も出来ない哀れさが募る。
この劇に何を思えばよいのか判らないが、人の心模様が充満し、役者の見事な台詞と身捌きを通してそれに触れる喜びがある。
Sound Of Scenes

Sound Of Scenes

企画室磁場

北千住BUoY(東京都)

2019/10/11 (金) ~ 2019/10/14 (月)公演終了

満足度★★★★

見えないものに掻き立てられて 一筋の光を見ようともがく。 見えないはずの白杖の 色を成す感情の一分を通して 具体な湿りを伴い自分の存在を覚えさせる。 見えないものを聴かせることで 見えないことを共有する キセキのモノローグ。

私家版 孤島の鬼

私家版 孤島の鬼

K'srutan produce

新中野ワニズホール ( Waniz Hall )(東京都)

2019/10/09 (水) ~ 2019/10/13 (日)公演終了

満足度★★★★★

12日の公演は台風のため中止になって残念だったことと思いますが、13日の公演が19時になったので2回目を見に行くことができました。
丈五郎の不気味さと怖さの迫力は初日の方が凄かった気がするのですが、2回目で私が慣れてしまったせいでしょうか?全体的に初日の緊張感が良かったと思いました。
2回目なので気づいてしまったこと(ちゃんと見ている人は1回でも気づくのかもですが)。
箕浦くん、初代さんのことを「僕のただ一人の生涯の女性」とか言っていたのにそっくりな秀に会ったらコロッとその気になってしまう。性格とかは随分違うと思われますが「似ていればいいのか!?」と突っ込みたくなったのは私だけか?
土蔵の窓の高さはあれで良かったのか?とか。
しかしそう言うことを差し置いて、耽美な世界に浸れた時間、空間でした。

ネタバレBOX

まだ原作を読めていないのですが、本の紹介やあらすじを読むと主人公は箕浦のようです。それがこの舞台では道雄の視点で描かれ、そのせいかとても胸の痛むお話になっていました。両親に愛されず、あろうことか虐待されて育った道雄が箕浦と過ごした下宿での生活は、初めての幸せな時間だったのだと言うことがわかって見ているので尚更です。その後は道雄の父、丈五郎によって狂わされていく2人の運命。対決するために父の住む島へ乗り込む二人と不具ものにされた双子との出会い、財宝を探す洞窟の探検と二人を襲う丈五郎・・・目の前で繰り広げられるお話に息を飲みました。
そしてラストの手紙のシーン。
原作を読んだら、また違った感じになるのでしょうか。
ホテル・ミラクル7

ホテル・ミラクル7

feblaboプロデュース

新宿シアター・ミラクル(東京都)

2019/10/04 (金) ~ 2019/10/14 (月)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2019/10/10 (木)

シアター・ミラクルにてfeblabo『ホテル・ミラクル7』を観劇。
2016年に上演された同シリーズの『ホテル・ミラクル4』がとても印象深く、また観たいと思っていた作品。なかなかタイミング合わず3年が経ってしまいましたが、今回久しぶりに拝見することが出来ました。feblaboさんの作品自体は2017年『ナイゲン』以来2年ぶり5回目の観劇でした。
新宿・歌舞伎町のホテルの一室を覗き見しているような感覚になるリアルなお芝居。雑居ビルの上層階に入っている会場シアター・ミラクルの異様な雰囲気も相まって開演前から独特の空気感がありました。この感覚はここでしか体感出来ないものであり、前シリーズを観ている身としては少し懐かしい気も。決して綺麗でも広々としている訳でもなく、むしろ小汚なくて狭苦しい会場(失礼!)ですが、この『ホテル・ミラクル』シリーズには実に適した会場であるように感じます。それくらい新宿・歌舞伎町のホテルの一室という雰囲気によくマッチしているのです。
今回も4本の短編作品を集めた公演スタイル。どの作品もらしさ全開の個性的な内容でしたが、個人的に期待値を上げすぎていたためなのか、何となくの雰囲気を知っていたためなのか、シリーズ4ほどのインパクトは感じられず、内容も期待値を少し下回ったような印象を受けました。とは言え、注意事項を伝えるベッドシーンから始まるオープニングはやはり個人的。1・2話の物静かな会話シーンならではの緊迫した雰囲気は何とも言えない臨場感があり、この作品ならではの生々しさを感じました。演者さんも自然体で上手かったなー。3話はストーリーはユニークであるものの、劇場のスペックに合っていないような大きな声量や演じ方が気になり、イマイチ内容が入って来ず。4話はなかなか奥深さのある内容に感じました。20時開演で160分公演となると少し長さを感じる印象。20時開演自体は良いですが、130~140分くらいでまとまっているとベストだと思いました。

Blank Blank Brain

Blank Blank Brain

劇団芝居屋かいとうらんま

OFF OFFシアター(東京都)

2019/10/12 (土) ~ 2019/10/14 (月)公演終了

満足度★★★★

どんなことを考えているのか、人の頭の中を覗いてみたらという興味津々の物語。チラシ説明にあるように人気作家が突然倒れ編集者達が作家の脳内から依頼原稿を抽出しようと試みるというSFファンタジーといった作風だ。
(上演時間1時間30分)

ネタバレBOX

舞台に長さが異なる白い短冊状の紙が何枚も上の方から吊り張られているだけの、ほぼ素舞台。短冊状は何となく体内の襞のようで、まさしく脳内をイメージさせる。照明は白短冊状、それが幾重にも張られているから諧調することで鮮やかに演出され、音響は場面の雰囲気に合ったものを流す。役者の演技、照明・音響という舞台技術は巧い。

この人気作家は少なくとも3本の連載を抱え、サスペンス、時代劇、ミステリーといった異なるジャンルの執筆をしていた。冒頭は先の連載ジャンルの内、サスペンスシーンから始まる。そのタイトルは「弾丸黒子」であり、この劇団の次回作(2020年2月上演予定)のタイトルで、しっかり宣伝の意味を込めて観せているところが笑える。脳内の連載シーンから始まる構成のため、物語の全体観を捉えるには難しいが、編集者がバーチャルゴーグルを掛けて登場することで、物語の概観が分かってくる。

構想していた小説は、第1に「弾丸黒子」というサスペンス物。狙撃手の狙撃に関する うん蓄話、彼に殺された男の恨み辛み、それが結末がないまま続く。第2に「ごめんこうむる~竹田光吾朗の最期」という時代物。父の敵討ちをするため娘・かえで が浪人・竹田に助成を請うもの。敵討ち=殺しは容易く出来ないと諭すが、こちらも堂々巡りの展開。第3が「黒と黒のオセロ」という探偵もの。探偵と助手が出てくるが、オセロの白・黒の反対ではなく黒・黒という探偵に助手が同調するばかり。一応ミステリー小説を思い描いていたようだが…。
この3つの小説を執筆しており、それぞれ脳内で構想していた内容をバーチャルという形で観せているが、本来別々の話が脳内小説を抽出する段階で混乱、錯綜し出し編集者は自分の担当部分だけを早く抽出したいと無理強いすることで、更に迷走し出すというブラックコメディ。

自分の頭の中、その考えや空想・妄想を人知れず具体的な形に表すことが出来たらと思うことはある。そもそも具体的に出来るのか?思っていることを、これまた何かの”力”で何となく表象化されて、それを都合よく追認しそうな気がする。自分は他の人(第三者)に自分の意思を伝える時、具体的に示せない時やど忘れした時に「あれ、それ」という指示語を使っているが、相手も「あれね」「それね」と受けて何となくコミュニケーションがとれている。ここに”空白”の意思の伝達のようなものがあると思う。これって公演とそれを観ている観客の関係のように思える。観ているシーンがどのように繋がっているのか、その空白を制作側から委ねられ観客がイマジネーションで埋めているようだ。

小説家は先の別々の物語を構想していたが、意識混濁の中で物語が錯綜し勝手に展開し出したようだが、何となく付かず離れず微妙な関係・関連性を保ち描かれる。同一作家の無意識下における性格や本音のようなものが浮き彫りになる。真面目、責任感の強い人物、そして重く書き上げる作風のようだ。3つの話は編集者の思惑が反映されるから断続的に描かれるが、それぞれには”殺人”という共通したキーワードが含まれている。それに対する考え方がしっかり示される。物語過程は面白いが、惜しむらくは結末部分が弱いという印象だ。
次回公演も楽しみにしております。
マジョギター 〜焦がす火花と魔女の指〜

マジョギター 〜焦がす火花と魔女の指〜

バカバッドギター

上野ストアハウス(東京都)

2019/10/12 (土) ~ 2019/10/13 (日)公演終了

満足度★★★★

 一見馬鹿げた外観を提示し露悪的? (追記2019.10.15)華4つ☆

ネタバレBOX

にト書きを読み上げる等に関わる狂言回し風のキャラも登場するがこれでメタ化を図っているという感じはない。寧ろ、ケレンではないか? との思いの方が強い。これに対してキッチリ構成されているのが、魔女の国VS帝国の敵対関係と戦争すること、戦争遂行という名目で無駄に大量生産、大量破壊を繰り返すことで経済を回し、環境を破壊するという三つ巴関係のうち最後の環境破壊に目を瞑り、経済を回すことだけに特化して恰もゲームのように恒常的な殺し合いをし続ける軍産複合国家同士の二項対立を、ドラゴンという鋼も炎も跳ね返す鱗を持ち知的レベルも非常に高い、生物界の王者と戦わせることによって互いの殺し合いを止めさせようと図るのは、今作のヒロインQuatre。-以下はちょっと専門的な話も入るので飛ばして頂いても構わない。この名が仏語から採られているとすると4という意味だから、直ぐ思い浮かぶのがギリシャ等で唱えられた4元素{(土、水、気、火)であり、現代で言えば素粒子物理学レベルをも前提とする宇宙物理全般に関わる物理学最前線の知である。}無論魔女は魔女狩りが行われた時代にあっては、超自然な力を持つとされ、悪魔と関わりを持ち、超自然を操ることにより現世に禍を齎すとして断罪され、火炙りの刑に処されたことは日本でも知られている。そして、猫が魔女に使役されたとして魔物として扱われ、たくさんの猫が虐殺された事実も猫に飼われる身の自分にとっては余りに悲痛な事実である。自分は手元に大した資料は持っていないのが残念であるが、興味のある方はモンテーニュの「エセー」に“びっこについて”という章があるからホントに16世紀フランス語が読めるなら原文で、ジャン・ボダンの“魔女の悪魔憑き”と比較しながら読むことがベストである。自分の仏語力は其処までラテン系知識が無いので孫引きであるが、モンテーニュの主張は魔女とされた者達が実は精神を病んだ者達であることと彼女らの側にモンテーニュは立つということの表明及び彼の論理的根拠としての観察・事実及び人間性という倫理を背にせぬならばその論理を守れぬが故の覚悟を示唆していることが着目すべき点であると自分は信じる。一方ボダンは事実を事実として評価せず、当時絶対的と評価されていた所(例えばキリスト教的価値観)から始め、その内側で総ての彼の論理を打ち立てる事によりイタリアのマキャベリ、イギリスのホッブスと並び称される政治学者・インテリ・権威であった。その権威を嵩に着て論理を展開し当時、史実として捉えられていた聖書に現れた記述や拷問の末に取られた自白等々の裁判記録を根拠に論陣を張ったのである。(モンテーニュはボダンの著作を数多く読んでいたし、常に彼の意見に敵対していた訳ではないが、こと人の命や尊厳が脅かされる場合には、己の信ずる所と観察・実証・事実に従って論陣を張ったのである。)-
 話を今作に戻そう。形式論理に則るならボダンの論理は完璧である。然し乍ら実証や観察・事実検証が伴わない為、彼の論理は現在通用しない偏狭で非合理的なものでしかなくなってしまった。
 さて、ここで視座を少し変じてソクラテスがソフィストたちに対してどのように対峙したか思い出したい。知られているようにソクラテス自身は己の思想を書き残していないが、それは彼の弟子たちによって明文化され現在に伝わっている。その記述の日本語訳によれば、彼の方法はソフィストたちと対話を交し、ソフィストたち自らが述べた論理の矛盾を突いて彼らの過ちを明らかにし、以て新たな論理の次元へと思考を開示するものであった。これがソクラテスの用いた弁証法である。今作でQuatreが用いたのも実は弁証法だ。己の用いる魔法によって彼女は人々にドラゴンが出現したという幻影を見せ、彼らのメンタリティーをコントロールすることによって帝国と魔女の国の戦争を抑えたのである。これほどくっきり形象化された弁証法は珍しいくらい鮮やかで明確な弁証法である。無論、彼女は大切な友であった軍手の死は、Quatreの謂わば「現実世界」でのアウフヘーベンをその死によって普遍性に高め更に高次のアウフヘーベンを果たしているのは明確である。そして、この作品の主張する弁証法的哲学主張によってこそ、今作はメタ化されているのである。
 作家さんの性格によるののかも知れないが、余りケレンに頼り過ぎずに正攻法で今後もやっていってくれたら有難い。
アンダーグラウンドファンクQUEST

アンダーグラウンドファンクQUEST

あなピグモ捕獲団

ぽんプラザホール(福岡県)

2019/10/12 (土) ~ 2019/10/14 (月)公演終了

満足度★★★

序盤は過去と現実が交差するなかで、猫がわからず、苦労しました。

ネタバレBOX

が、被爆して残りの寿命を表現していることがわかりクリアです。
キャッツアイの設定で和ませながら、重いシーンが繰り返されます。
風化する出来事、町、2回目の爆発、その背景が描かれてくると涙が浮いてきました。
奇妙な旅の旅のしおり、この世の果て

奇妙な旅の旅のしおり、この世の果て

ウテン結構

d-倉庫(東京都)

2019/10/09 (水) ~ 2019/10/13 (日)公演終了

舞台の表側と裏側を行ったり来たりし、その間に次第に深まる謎。おかしなやりとりの後、哀しい真実が明らかになると心打たれる。
岩澤繭さん、がっつり主役でした。

ただ、19時35分開演で上演時間2時間15分ともなると終演ほぼ22時というのはさすがに遅い。もう少し短いほうがよかった

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