最新の観てきた!クチコミ一覧

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凜として

凜として

東京ストーリーテラー

d-倉庫(東京都)

2019/10/24 (木) ~ 2019/10/28 (月)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2019/10/27 (日) 12:00

素晴らしかったです。上質の傑作演劇を目の当たりにしてしまいました。

たとえば、車が跳ね上げた水しぶきを浴びた気分

たとえば、車が跳ね上げた水しぶきを浴びた気分

ガポ

新宿眼科画廊(東京都)

2019/10/25 (金) ~ 2019/10/27 (日)公演終了

満足度★★★

鑑賞日2019/10/26 (土) 14:30

勝島乙江さん、素晴らしかったです。千佳は頑張って生きてきたんだよなぁ。信子は会いたかったんだよなぁ。歌と踊りぶっこむぶっこむ(笑)

ドイツの犬

ドイツの犬

演劇企画体ツツガムシ

シアター風姿花伝(東京都)

2019/10/31 (木) ~ 2019/11/11 (月)公演終了

満足度★★★★★

あちら側とこちら側、という単純な構図でなく、複雑で深みのあるストーリーで、普遍性のある人間の物語と感じさせる。アーチ型の回廊のような舞台セットも印象深い。
当日パンフレットにあった「現政権」云々は、作品のもつ普遍性を弱めてしまい、かえって作品の鑑賞を妨げてしまう気がする。

『Q:A Night At The Kabuki』inspired by A Night At The Opera

『Q:A Night At The Kabuki』inspired by A Night At The Opera

NODA・MAP

東京芸術劇場 プレイハウス(東京都)

2019/11/09 (土) ~ 2019/12/11 (水)公演終了

満足度★★★★

日本の新劇創作劇の大劇場初演で三か月の公演を組むのは、戦後初めてのことではないだろうか? 確か、昭和二十年代に民藝の「炎の人」が新橋演舞場を中心に2か月を超えたと記憶している。それ以来ほぼ70年ぶりの期待の野田秀樹、秋から冬へ、三年ぶりの新作公演は、チケットも発売同時に前売り分は完売という盛況である。
一代記が映画になってヒットしているアメリカのバンド、クイーンが、楽曲の全面使用を許可したという話題もあって、タイトルは「Q」。キャストもおなじみの松たか子を軸にテレビ人気の広瀬すず、ベテランの竹中直人、上川隆也。橋本さとし、注目上がり目の新人で伊勢佳世、新人の志尊淳、もちろん野田秀樹も加わって、絶頂期だなぁ、と思わせる大興業である。チケットなかなか手にはいらず、台風で飛んだ穴埋め公演をようやく手に入れた。行ってみれば、当然ながら満席である。休憩15分でほぼ3時間。、
中身は、クイーンが喧伝されているが、長く使っているのは、前半、後半、それぞれ一か所で、あとは劇伴風に抑えている。サブタイトルにA Night at the Kabukiと打っていて、それはクイーンの意欲的なアルバム・A night of the opera の形式・つまり収録曲をアルバムとして構成することからインスパイアされたという。つまり歌舞伎座で歌舞伎にインスパイアされて歌舞伎風にまとめたということらしい。大筋は、シェイクスピアのロミオとジュリエットと、その対立を源平に移した並行的な物語を親子二代の世代で語り、入り口と最後に「俊寛」が使ってあり、ラストは俊寛を現代に並行させた満州の引揚者の帰国譚である。
野田作品の例にもれず、ストーリー展開は天衣無縫。東西、世代の行きつ戻りつもにぎやかで、ギャグにつられて笑っていると置いて行かれそうになる。しかし、全編3時間の中で、さすが!!と感じさせたのは最後の20分。そこへ行くまでは、趣向の行方がつかめず、いつもより端折り方もくどい感じで、周囲の中年の観客は舟をこぐ人も少なくなかった。ところが、幕切れがうまい野田秀樹。最後に大技を持ってきた。
幕切れに長いセリフがあって、そこで観客が納得してしまうのはいつもの野田節なのだが、今回は異郷からの手紙。この手紙が30年前に書かれていて、その伝達を伝達者が遊び惚けて忘れていた、というのが絶妙である。大方の見物も目を覚まし、今度は、なんだかよくわからないけど涙、涙になって、立ち上がり拍手してしまう。
この手紙の内容がいい。予想できない内容なのだが、ここで初めて、前半のロミオや源平の人間の争いが、歴史的にも、地域的にも普遍的な現代的なテーマに、爆発的に広がっていく。人間の中に埋め込まれた争いのDNAが呼び覚まされ、個人の生死も、社会の栄衰も、今を生きざるを得ない人間の哀歓としてほとばしり出る。遊眠社以来の野田マジックだ。
昨晩はケラ、今日は野田と、連続して時代を代表するいい舞台を見た。芝居好きとしては至福の二日間だった。井上、蜷川の時代は去り、今はこの二人だろう。さてそのあとは、誰だろう。そこを同時代としては見ることはできないだろうけど、それが芝居というものの運命だ、と野田に倣って呟いてみる。

ネタバレBOX

芝居としての完成度から言えば、もっといい舞台が、ケラにも野田にもある。しかし、これは彼らが絶頂期に最大多数の観客とともにあった舞台だということも重要なことだろう。今、誰も「ムサシ」が井上、蜷川の最大傑作とは思わないだろう。しかし、それを最大傑作として見た観客がいたことも演劇の時代性を考える上では忘れてはいけないと思う。「炎の人」以外の三好十郎作品は今もしばしば上演されている。
人間と、人間と似たものと。

人間と、人間と似たものと。

TOKYOハンバーグ

座・高円寺1(東京都)

2019/11/06 (水) ~ 2019/11/10 (日)公演終了

満足度

鑑賞日2019/11/06 (水) 19:00

座席A列6番

価格3,420円

感想は書くまいと思っていたが、一言だけ。
初日を拝見したが、話にならないと思った。理由を以下に示す。
①ウイグル自治区の問題
「そもそもウイグル自治区って遠い出来事だ」という客観的な視点があるはずで、それをいかに身近な題材にするかを工夫すべきなのに、ド直球で演じようとするので、感情だけ先走って周りが見えてないと思った。Twitterでは「重たいテーマだった」という感想がやたら目についたが、重たいかどうかなんてはっきり言ってどうでも良いと思う。それがそこにいかに身近な問題として感じられて、「私たちの問題」として実感できるかどうかに掛かっているのだと思う。
「重たいテーマだった」という発言の裏にはそういう言葉は決して出ないと思う。決して他人事ではない、私の日常にも潜んでいるし、共感して観られるはずだと私は思う。
にもかかわらずラスト終盤で永田さんが「確かに伝わらないかもしれない。でも目を背けたくないんです!」とピュアなことを言い出すものだから、おいおい手法を選ばなくてはと思ってしまった。とある知人が「東京ハンバーグはEXILE芝居だ」と聞いたことがある。私はそれを観たことが無かったが、今回初めて拝見してEXILEと言われても仕方無いと思った。確かに泣かすテクとか台詞の技術は上手いかもしれないが、そこに流れる思想や作者の世界観が感じられず、共感して観られるものでは無かった。
他にも寓話劇とは言え、言語の壁や204?年という比較的近い設定であるにもかかわらず、なぜ極端なSF的な世界観を敷いたのか、どうしてこうなってしまったのか、そもそも人間のクローン技術って近い未來なのかどうかさえ、作者の世界観が見出だせなかった。
……とまぁ色々言ってきたが、今なおウイグル自治区が平然と弾圧を行われてきたことに震撼するし、よくぞ書いたと思う。中国の話題になると「でも一見成長著しいけど、ウイグルのこともあるしね」とフツーに思ってしまうわけだから。タブー視されるのが不思議でならないし、憤りを感じてしまう。
そろそろ近所の中華料理屋で話題にしてはどうか?「中国って卓球強いですよね~、ホントに…ところでちょっと芝居観てきたんですけど、ウイグル自治区って知ってますか?」と。そこから話題が生まれ、何かが変わる。非常に小さいことだけど、まずはそこから。演劇の役割はそれしか無いのだと思う。
いっそ横浜中華巡りとか始めませんか?

快物

快物

制作「山口ちはる」プロデュース

「劇」小劇場(東京都)

2019/11/01 (金) ~ 2019/11/10 (日)公演終了

満足度★★★★★

シュチュエーションが近い、紺屋の明後日を観た後だったため、人を受け入れる事の大切さにを考えながら観てたら、受け入れたあとに自分自身も一線を越えてしまう何かを誰もが持っているんだと怖くなりました。

包み込むような優しさと、何でも受け入れる盲信は違うんだなぁって感じたのですが、違う視点でもう一度観たら、また違う感想になりそうな気もします。

よすが

よすが

劇団コスモル

OFF OFFシアター(東京都)

2019/11/07 (木) ~ 2019/11/10 (日)公演終了

満足度★★★

恐らく三度目の観劇
以前にもまして独自路線というか、独特の世界観でした。過去に拝見した方がストーリー性はあったような気がしましたが。
難しいことは考えずに観るという意味では嫌いでないです。役者の皆さんの熱演は相変わらずでしたね。
次回も機会がありましたら胃薬を持って観劇しますね笑

SAKURA

SAKURA

劇団Turbo

駅前劇場(東京都)

2019/11/07 (木) ~ 2019/11/11 (月)公演終了

満足度★★

再々々公演とのこと。となると、もう10年以上前のもの。細部は修正していかないと
全くギャグがわからない。コメディなのに、劇場には乾いた空気が流れてしまう。
役者も稽古不足が明らかで、テンポの悪さが気になって、話の中に入っていけない。
余分なネタは排除して筋肉質な芝居にすれば面白い題材なのに。。。
すごいのは、これだけの音楽を使ったこと。

女子会×男子会=□□□□

女子会×男子会=□□□□

ZERO BEAT.

アトリエファンファーレ東新宿(東京都)

2019/11/06 (水) ~ 2019/11/10 (日)公演終了

満足度★★★★★

とても面白かったです。ストーリーは、ただ女子会と男子会の様子を描いているのではなく、男性陣と女性陣の微妙な繋がりがあり、よく出来ているなぁと思いました。何と言っても、登場人物のキャラクターが強烈で、面白過ぎて涙が出ました。楽しい時間を過ごせました!

女子会×男子会=□□□□

女子会×男子会=□□□□

ZERO BEAT.

アトリエファンファーレ東新宿(東京都)

2019/11/06 (水) ~ 2019/11/10 (日)公演終了

満足度★★★★

女子にも男子にもそれぞれ物語がある。同性に語るが故に時に見栄を張ってみたり。
個性の強い役柄をシッカリと演じた役者さんたち、素晴らしかったです。
とにかく笑わせて貰いました。

よすが

よすが

劇団コスモル

OFF OFFシアター(東京都)

2019/11/07 (木) ~ 2019/11/10 (日)公演終了

満足度★★★★★

 劇団コスモルにエールを送る。無論、今作にも!

ネタバレBOX

 劇団挨拶の自己紹介によれば二郎系ラーメンという感じの劇団という自己評価である。慶応三田の図書館で働いていた経験があるので半世紀近く前、二郎本店には良く食べに行っていて、兎に角インパクトのあるラーメンにビックリしてしまった。脂ギッタギタ、オヤジを囲むように三角に設えられたカウンターに座れるのは10人程、注文の仕方も独特なので初心者は常連から、このバチが! という冷たい視線の洗礼を受ける。臭いも強いので女の子は有名になるまで入って来なかった。旨い不味いというより、食えるか食えないかのラーメンで、食えれば病みつき間違いなし。銀座の高級割烹、中島の店の前にある石碑の銘に比すことができようか、因みに中島は自分の知っていた時代には一元さんお断り、魯山人の器に料理を盛ってくれた。粋な店である。さて、本題に入ろう。日本でもスタニスラフスキーやメソッド演技等の演劇術を学びヨーロッパや中国、韓国程ではないにせよ、かなりキッチリ演ずる役者さんや劇団はある。然し乍ら本場には中々適わない。考えねばならないことは、余りに自分の根っこを忘れてはいないだろうか? ということではないのか? 暗黒舞踏の天才・土方巽の凄さはこの点に気付き、日本人の身体について深く考え日本人の身体にとっての舞踏を編み出し、実践し得たからこそ、暗黒舞踏は世界に衝撃を与え、此処まで広まったのだと自分は考えている。Internationalとは、InterとNationalに分けられるのであり、その個々を突き詰めた上でトータライズしなければ浮き上がるだけ浮き上がった挙句、墜落して瓦解してしまうのがオチだろう。そんなもの・ことに実はたいした意味など無い。そして多くの日本の芸事がこのレベルなのではないか? 学問レベルでも、例えば哲学科の教授で哲学者と言える程の人がどれだけ存在するのか? 甚だ心許ない状況なのではあるまいか? 一方、各国の哲学者の解説本や紹介本、訳本はたくさん出ているのに、日本独自の哲学と言える程の思想は驚くほど少ないのではないか? つまり、本質的な思考を日本人は余りしたがらないのではないか? と自分は問うのである。今作、無論敢えて軽めに表現したりダサく表現している箇所がかなりふんだんに盛り込まれてはいる。が、例えばしょっぱなのダンスにしても、各々の振りやタイミングが微妙にずれ、そのズレ自体が、かっちり作り過ぎてワザトラシサ、人工的な厭らしさの臭いを撒き散らす作品作りとは違う所を目指していて、自分には却って自然を感じさせ、中々思うようにならない人生そのもののような味を感じさせるのだ。
 実はしょっぱなで虐待やその背景にある庶民の貧しさの悲惨もそれとなく描かれているし、お菊ばあばや彼女の親友の里ちゃんが施設出身であること、その彼らの唯一の慰めが海に沈む夕陽の美であることなどもそれとなく挿入されているのみならず、57歳で若年性認知症を患う菊の人生でたった独りの親友・里を、若き日の親友記念日に海辺で彼女を待ち波に浚われて命を落とした里を、唯、親友里を探して彼女は冥界に迷い込んだこと、その理由は、この冥界にこそ、彼女の置き忘れられた魂が在ったことが原因であったことなどが徐々に明らかになると同時に、恐らくは早く認知症を患った原因こそ、この魂の置き忘れにあったこと、そして娘を育てる為に総てをかなぐり捨てて生きなければならなかったシングルマザーとしての生き様があったことが言外に浮かび上がる。この余りにも苛酷でシンドイ現実は、冥府(冥界)という設定を生み、この設定は苦しみを通して普遍的な世界観に通じている。その世界観とは、キリスト教が未だローマの国教と定められる以前、ギリシャ文明・文化を引き継ぎ多神教の精神世界にあって、生と死のあわいに在って魂が何処へ最終的に赴くか決まるまで一時安らう場として考えられていた時空であることを考え合わせるなら、仏教の中有とも相俟った時空で条理の通った世界では矛盾とされることが曖昧模糊たる状態で彷徨っている世界だ。つまり今作の内容である菊の苦悩、家族の心配や、天使VS悪魔の争闘(悪魔の天使帰りを含む)も矛盾なく掬い上げ、捉えることが出来る自分の知る限り唯一の時空である。
人間と、人間と似たものと。

人間と、人間と似たものと。

TOKYOハンバーグ

座・高円寺1(東京都)

2019/11/06 (水) ~ 2019/11/10 (日)公演終了

満足度★★★★

終ってみれば深く浸みてくる迫力ある舞台。ここ何年かの間に観たこの劇団の作品としては、日常ベースのドラマとは一線を画する象徴性・フィクション性の高い舞台で、色合いは違うが同じ座高円寺で上演された「KUDAN」(再演)が断片的に蘇ってきた。(KUDANでは人間と牛が交配して生まれた娘がその出生を由来として神秘的存在となるが、この作品でもある交配によって生まれた娘が聖性を帯びた存在となる。)
総勢二十余名が色だけ白で統一した衣裳をまとい、円舞やムーブをしたり、記者会見での記者団や街中の通行人となったりの変幻自在も効果を上げていた。芝居の前半は演じる者だけ登場するが、後半になると全員が平舞台を四角く取り囲んだ椅子にコロス的に座り、場面が終ると椅子に帰って行く形式になる。緊迫感がじわりと増す。
視覚的効果で言えば、広い空間の左右奥には座・高円寺の天井にまで届く透明な円筒が立ち、筒の中には赤系色の不ぞろいの風船が紐で繋がって照明に浮かんでいる。カエルの卵のようなそれはゲノムかニューロンか、生命の神秘を象徴して大きな効果を発揮。
生命とは何か、人間とは何か・・このテーマを巡り作者はユニークで壮大なフィクションを立ち上げた。最後には拳銃まで登場し活劇要素もあるがその扱いは人物に即して必然性がある。人物関係図は入り組んでおり完全に理解したように思えないが(矛盾も幾許かありそうだが)、思考が彷徨した末に到達した場所は、思えば遠くへ来たもんだと思えた。架空の設定(人類が間もなく途絶える)が最後には解決し、大団円が描かれるが、戯曲的にはマッチポンプである顛末が、何故かそぐわしく感動的である。

ネタバレBOX

「終ってみれば」良い舞台だった、と書いた。というのは、途中大きなストレスがある(この点も「KUDAN」と似ている)。
この戯曲には現実の素材が一つ、がっちりと組み込まれていて、それがフィクションの全体を構成する要素としては違和感があるのだ。現実の素材とは、新疆ウイグル自治区の人権抑圧の状況だ(執筆の動機は恐らくこの事実だろう)。

最初の場面は、近未来。ある少数民族の殲滅のために開発された、人間の生殖機能を奪うウイルスが大地震によって飛散し世界中にばら撒かれた事件後の時代となっている(子孫を残せないので今生きているのは一定年齢以上という事になる)。
冒頭は重要発表を行なう記者会見、「人間が誕生した」との発表に記者らどよめく。場面はその発表を行ない、人間(クローン技術の応用?)を生み出した研究所に移る。そこにはクローン技術で生まれた「不出来な」人間が登場しており、彼らは研究者である所長の思い入れが反映しているようでもある。現在所長に不審な噂があるが、ネタバレすれば臓器売買で資金を得ていた。この博士(及び共同研究者の天馬氏)にはもっと黒い過去があるのだがそれはさておき、先に殲滅のターゲットとなった民族はミジクス人(確か)と言い、後に繋がりが判明する新疆ウイグル自治区に居住するトルコ系イスラム人が、これに重ねられる事になる。その繋がりとは、研究所で生存する2体のクローンに移植された臓器(もしくは2体のクローンの基盤となった細胞組織)が、ウイグル自治区で弾圧を受けている民族の男女二人に由来する、というものらしい(後半ようやく関係図が見えてくる)。
だが、この「繋がり」が判明するまでは、自治区での人権弾圧の状況がただ描かれて行く時間が流れ、座りが悪い。弾圧の主体は現実にある中国政府、抑圧側の漢民族という名詞も何度も登場する。ここには、香港市民とそれを押さえ込む中国の国家権力を目の当たりにした、戯曲執筆者の直裁な感情が反映しているのでは・・と想像したりもしたが、この場面の最後、収容所で犠牲になる二人の男女にスポットを当て、荘厳な音楽で閉じ、次の場面へと移る。この最大級のスポットも、この時点ではその理由がよく判らず、戸惑う。犠牲となる二人の対極には現実の中国政府が存在するのだ。実在の固有名詞を批判の的にする場合、批判を発する場所、スタンスが重要で、日本は世界第一の侵略国アメリカに付き従い、自国民の捕虜まで見殺しにした首相を頂く国であり、近代史最大規模の殺戮を自国民が行った事実と向き合えない国である。
フィクションと、現実が繋がる話を作者は恐らく書きたかったのではなく、その意味で本作は未完と言えるように思うが、私はただ固有名詞を架空の呼称に置き換えるだけで解消できた問題ではないかという気がする。
もっとも、劇中人物が時代と場所を隔てて一つの線で繋がってみれば、一度覚えた違和感は記憶の隅へ追いやったが、それでも自治区を訪れた日本人の「劇外」での独白が2019年のものであったり、今確認できる事実を基に組み立てた場面と、どのくらい先か判らない未来の場面が、何年規模で「繋がって」いるかは飲み込みづらいくはある。

チベットの抵抗と弾圧は比較的知られているが、新疆ウイグル自治区の状況は近年厳しくなっているというのは本当らしい(この芝居を見て調べてみた)。収容所に100万人が収容されているという話も。このトピックだけで一つの舞台ができそうだ。この芝居は融合しそうにない二つを合わせて一つの舞台を作る挑戦の果実で、異色で不具合もあったが、終ってみれば愛らしい作品に思える。
それ自体何であるかを説明できない生命、自分にとってそれが何であるかを言葉にできない生命・・。しかし人が人を自分の都合で思い通りにしようとする欲求はなくならず、争い傷つけあうという事態が規模や形を変えて常に生起する。その時、「生命とは何か」という問いはどういう力を持つのだろうか。(100%純粋な問い)
火男の火

火男の火

BOW

シアターX(東京都)

2019/11/07 (木) ~ 2019/11/10 (日)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2019/11/09 (土) 17:30

価格5,000円

火チーム観劇。
作りがしっかりしており、役者さんの演技、動きが良かった。説得力のある芝居が人間の業の深さを感じさせた。
殺陣もかなり複雑な手が作り込まれていた

珈琲店

珈琲店

劇団つばめ組

参宮橋トランスミッション(東京都)

2019/11/07 (木) ~ 2019/11/10 (日)公演終了

満足度★★★

ふむー登場人物の性格付けなどは
古めかしいが判り易くて王道だなぁ~と思えたが
ときどきの台詞のツッカエとかが
作中の進行リズムをずらしてたかな~と
話は理解しやすいが
やはり古めかしさはあったんで
現代日本のいち地方の奇祭時期にして
庄屋とか(これも古そうだが・・)有名な作家先生とか
古民家カフェとか・・そんな現代日本風な味付けにしても~とか感じた
2時間の作品(ドリンクつき)

クジラが捨てた島

クジラが捨てた島

元素G

調布市せんがわ劇場(東京都)

2019/11/07 (木) ~ 2019/11/10 (日)公演終了

満足度★★★★

わかりやすくて明るかった(^-^)

動物さんもいろいろでてきて
何か夏向きのファンタジーかなぁとかも思えた
90分の作品

・・・ミュージカルだよなぁ~♪ とも

よすが

よすが

劇団コスモル

OFF OFFシアター(東京都)

2019/11/07 (木) ~ 2019/11/10 (日)公演終了

満足度★★

豚骨ラーメン系とかジロー系とかの
作風を述べてましたが・・・・雑味が多かったなぁ~と感想

あんまし「よすが」の意味が・・・とかも思ったっす

クジラが捨てた島

クジラが捨てた島

元素G

調布市せんがわ劇場(東京都)

2019/11/07 (木) ~ 2019/11/10 (日)公演終了

満足度★★★★

物語の世界からあぶれた者達が共存し合う孤島。
その島に漂流した自分自身の記憶が全く無い少女。
無用の登場人物として三下り半を突き付けられた物語だと言えば何だか湿っぽいイメージすら浮かんでこようものの、イヤイヤ若いパワーが舞台いっぱいに拡がって演技・歌・ダンスどれをとってもなかなかのシッカリ者。

個々の自己紹介が丁寧に演出され、ストーリーの輪郭もクッキリ。
冒頭はキャラクターで惹きつけ、中盤で少女が一体何者であるか皆でイメージの一連のダンスシーン(ここが一番好き)そして終盤に向けての大団円(?)
最初から最後まで起伏ある展開にて演劇初心者も全くの心配無用!と思える公演でした。

もちろん明るく楽しい一辺倒ではなくダークな部分も描かれているのですが、欲を言えば劇中にも登場の『ヘンゼルとグレーテル』や『ハーメルンの笛吹き男』等々、案外こういった物語には底知れぬ心の闇も同時に描かれているので、本作にも同等な闇が存在していても良かったのかなぁと。

ネタバレBOX

「観たい」のコメントで書こうとしていた内容が、本作のエンディングと一部丸被りだったのでホント危機一髪、危ないところだった(汗)
とは言っても作品を観終えた後に残った感慨は全くの別物なのですから面白く
それは、もし「これってハッピーエンドだったの?」と訊かれるとかなり複雑なところ。
一見“めでたしめでたし”の先にある厳しさをイメージしてしまうのは考えすぎなのでしょうか。
案外ダークだなぁと思えたりもしてくるのです。

ところで
少女が波に打ち上げられた、その佇まいが息を呑むほど綺麗でした。
ダンスの中にバレエの要素も入っていたのがこれまた良かった!
「韋提希(いだいけ)・パターチャーラー」

「韋提希(いだいけ)・パターチャーラー」

メメントC

座・高円寺2(東京都)

2019/11/07 (木) ~ 2019/11/08 (金)公演終了

満足度★★★★

演劇と邦楽、第1部と第2部は、生の演奏の良さで、いっそう引き立ったと感じました。

ネタバレBOX

生の演奏であり、また能の世界のようにも感じ、とても迫力のある舞台でした。
第1部、身体の動きが華麗でした。心の中の動きなど詳細なところまで表現されているように感じました。
第2部、演劇が第1部という前段があったので、とても意味深いものに思えました。
モザンビークス熱情!

モザンビークス熱情!

ハイバネカナタ

シアター711(東京都)

2019/10/31 (木) ~ 2019/11/04 (月)公演終了

満足度★★

鑑賞日2019/10/31 (木)

価格3,500円

ヒーローものの動画を創ってネット公開しているグループが彼らを本物のヒーローと誤解した外国人ファンによってその母国での騒動解決のために連れて来られるが……な「ギャラクシー・クエスト」を想起させるスケールが大きいようでそうでもなかったり(爆)なストーリーの狙うところはワカらないでもないが、いかんせん上演時間が長すぎる。
観ながら「こんなネタも入れるから2時間超になるんだよ、もっと整理すればイイのに」と思っていたが、終わってみれば事前発表を10分も上回る2時間25分もの長尺、しかも開演が5分押していたし……(呆)
ま、「メタ系のネタは本筋に絡むならともかく、単に笑いを取るためだけに入れると楽屋落ちになりがち」という発見をしたのでよしとしよう。

「月緒の拾」

「月緒の拾」

meyou

ブックカフェバー Wild bunch(大阪府)

2019/11/08 (金) ~ 2019/11/09 (土)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2019/11/09 (土)

me youは【面白い】【面白くない】を超越したとこで表現されていて、お芝居というよりもはやアートの領域やと思います♪芸術家がキャンパスに描く作品をずっと眺めてるかのような贅沢な時間を感じてとても楽しかったです☆三文芝居やビール休憩のシーン等緩急付けた演出が面白かったです☆
改めて10周年おめでとうございますm(__)m

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