
ピラミッドのつくりかた
雀組ホエールズ
シアターグリーン BASE THEATER(東京都)
2019/11/27 (水) ~ 2019/12/08 (日)公演終了
満足度★★★★★
表現し難い「芸術論」、その観念的、抽象的に語られることについて、いくつかの観点からアプローチして形象化して面白く観せる、笑劇にして衝撃的な公演。テーマ「芸術論」に真っ向から取り組み、説明し難いことを物語の中に落とし込み、話の展開の中で観客の心に問いかける。公演として主張しつつ、一方 人にとって捉え方の違う”論”、それをエジプト・ピラミッドという悠久の歴史と壮大な建造物を媒介として描く。その時間的・空間的な自由度と伝統・格式と言った不自由度を縦横無尽に切り取り、”芸術”とは何かを解き明かそうと…。
脚本の骨太さ、最後まで緊張と弛緩を繰り返す巧みな演出、その相乗が見事に功を奏した秀作。
(上演時間1時間50分)後日追記

空飛ぶカッパ
東京AZARASHI団
サンモールスタジオ(東京都)
2019/11/26 (火) ~ 2019/12/01 (日)公演終了

廃優
牡丹茶房
インディペンデントシアターOji(東京都)
2019/11/28 (木) ~ 2019/12/01 (日)公演終了
満足度★★★★
メンヘラ女が織り成すスナッフ・ホラー。脇に至るまで見事に良い役者を揃えている。
冒頭のメンヘラ妹役の赤猫座ちこさんは強烈。誰もが思い当たる、自我に押し潰されていく人間を凝縮して具現化。ずっと記憶に残るシーンに。アーティストに憧れてアーティストにはなれなかった、全ての無名の表現者の鬼火のような作品。
主演の川峰はる香さんの漂う虚ろな視線が怖い。
このレベルの作品を上演し続けるのはかなり凄い。劇団にリスペクト。
会場は観易くスタッフは非常に有能。お薦め。

酔いどれシューベルト
劇団東京イボンヌ
Route Theater/ルートシアター(東京都)
2019/11/27 (水) ~ 2019/12/01 (日)公演終了

Dear...私様
グワィニャオン
シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)
2019/11/27 (水) ~ 2019/12/01 (日)公演終了
満足度★★★★★
チラシの雰囲気からはとてもあんな展開は想像できませんでした。そうですね、時代と共に変わっていくんですね。最近は見なくなった事象(?)が色々出てきて面白かったです。ワンチャンも可愛かった!

最後の伝令 菊谷栄物語
劇団扉座
紀伊國屋ホール(東京都)
2019/11/27 (水) ~ 2019/12/01 (日)公演終了

最後の伝令 菊谷栄物語
劇団扉座
紀伊國屋ホール(東京都)
2019/11/27 (水) ~ 2019/12/01 (日)公演終了
満足度★★★★
浅草のレビュー小屋。座付き作家の菊谷栄の人生。私の知らない昔の話でしたが、浅草には馴染みがあります。楽しく、哀しく、懐かしく観劇できました。演劇ファンにも、ミュージカルファンにも視野に入れた舞台。客演の柳瀬亮輔も大活躍。華やかなダンスシーンがあり、エンターテインメントとして十分楽しめたのですが、それがストレートの芝居としての深みに多少影響したようにも感じました。

酔いどれシューベルト
劇団東京イボンヌ
Route Theater/ルートシアター(東京都)
2019/11/27 (水) ~ 2019/12/01 (日)公演終了
満足度★★★★★
前回公演も拝見させて頂いた同演目でしたが、目から鱗が落ちるくらいに良くなっていました!
ブラッシュアップにてレベルアップしたというよりも、REBORN(生まれ変わった)ではないかというのが正直な感想。
前回公演が悪かったという意味ではないにしろ、台詞・展開がめちゃ良い感じにフルチェンジ。
分かりやすく且つ面白くなったと言えば簡単なのだけれど、それは同時に全ての役者さん達に活き活きとした演技をもたらし、観る者にそれぞれの考え方の違いや想いが伝わったうえでシューベルトの狂おしいほどのもどかしさを俯瞰で(時には定点で)理解できてしまうのだから味わい深さは格別。
例えばシューベルトの恋敵。
彼の振る舞いは一見嫌な奴に見えても、一人の人間としてちゃんと観ることができるので、決して悪役という括りには収まらない。
笑いも豊富、有益に取り入れられ、登場人物の持ち合わせた人柄から思わず生まれ出る笑いであるのがイイ。
登場人物達の恋愛、自己愛、略奪愛、友愛…沢山の愛が入り乱れて、本来それら全てが刃を向けているわけでは無いのに、シューベルトをどんどん追い込んだり素通りしていく様が何とも切なく心揺さぶられます。
小演劇でもダブルコール。
その確信を持って私も強く拍手していました。
ドラマとしてこんなにも高く飛躍したのであれば、完成度は申し分ない!で全然良いのですが、前回の様に生演奏を取り入れた「音楽」も融合させる必殺技を持っている劇団さんなので際限なく高みを望める演目だとも思えました。

最後の伝令 菊谷栄物語
劇団扉座
紀伊國屋ホール(東京都)
2019/11/27 (水) ~ 2019/12/01 (日)公演終了
満足度★★★★★
命の尊さが凝縮され、生命が光り輝く切ない時間を存分に堪能できました。
場面は浅草から津軽、そして再度浅草へ…
力強くも心地よい流れに乗って愛すべきキャラクターの面々と出逢える幸せ
&惜しみなく披露されるレトロビューティーなレビューの数々。
暗転ですら大いに楽しめる!まさに隅から隅まで全てがエンターテインメント。
最初は笑いながら涙ぐみ、目頭を押さえながら笑っていましたが、遂には号泣。
「菊谷栄」というエンターテイナーの生き様。
そして彼を取り巻く愛すべき人達。
その存在を心に刻みつける事ができて本当に良かったです。
哀しい・・・でもレビューは美しい。
納得のダブルコールの回でした。

僕らとツクモの最後の選択
空想嬉劇団イナヅマコネコ
ステージカフェ下北沢亭(東京都)
2019/11/27 (水) ~ 2019/12/01 (日)公演終了

最後の伝令 菊谷栄物語
劇団扉座
紀伊國屋ホール(東京都)
2019/11/27 (水) ~ 2019/12/01 (日)公演終了
満足度★★★★
久しぶりの扉座である。
確か早稲田の学生劇団からスタートしていると記憶しているが、65回公演と打っているから30年は続いているわけだ。作者はほぼ、主宰の横内謙介一人で、この作者は劇団だけでなく、商業演劇も、歌舞伎も書く。この人の多才と劇団活動への熱心さに支えられてきた劇団で、演目も活動範囲も、小劇場としては珍しいタイプである。今回の「最後の伝令」は昭和前期の浅草軽演劇で榎本健一を支えた作者・振付家・菊谷栄を主人公にしている(有馬自由)。
昭和6年に菊谷栄がたまたま出会ったエノケンの作者になってから、徴兵されて12年に北支で戦死するまで。バックステージもので、舞台に乗るのは、菊谷に徴兵令状が来て、故郷の青森に帰った数日間が素材である。
タイトルにもなっている「最後の伝令」は昭和6年のエノケン浅草売り出しのころのヒット作と伝えられるが、それを再現したわけではない。サブタイトルには「菊谷栄物語」と振っているが、その生涯の伝記を目指してもいない。芝居の後半は、小劇場としてはずいぶん張り切って当時の浅草の軽演劇レビューの雰囲気を出そうとレビューのシーンが続く。サブタイトルにさらにサブタイトルがついて「1937津軽~浅草」となっている。
最初に「最後の伝令」の稽古らしきシーンもあるが、前半のドラマは劇団員が出征する菊谷に託した手紙を青森出身の劇団員(客演のAKB横山由依)が持参して届けると言う物語。後半は出征する菊谷が品川を通過するというので新宿第一劇場に出ていたエノケン一座が舞台を中断して品川まで見送りに行くという話で、そこに舞台の表裏をちりばめて一種のバラエティのような構成である。前半の物語には、浅草軽演劇の紹介だけでなく、本籍地入隊の徴兵制度、内務班の組織、当時の東北農民の貧困、人身売買、その救済策としての満州進出など、当時の社会的背景も織り込まれているし、後半のレビューシーンにはエノケン(犬飼淳治)が歌うシーンや、ダンサーが躍るシーンや、カンカン(これは戦後になっての輸入と思うが)まであって、見ている分にはテンポもよく歌に踊りに、笑いと涙と、かつての大衆演劇を見ているように飽きないが、さて、この芝居の軸は何なのだろうかと考えると、はぐらかされたような感じもする。
案外この時代のバックステージは本格的に芝居になっていないし、この時代をナマで知っている人はほとんど亡くなってしまったのだから、もっと大胆にドラマ化してもいいと思うし、逆に、徹底的にリアリズムで絞り込んでも、面白かったのではないかとも思う。(例を挙げれば、「天井桟敷の人々」この映画のおかげで、フランスのブールヴァール劇がどんなものであったか、リアルにわかる)この素材も商業演劇でメインの俳優をスター配役して、レビューもプロの人たちでやっても、(興行元が慣れていれば)もっと大きな劇場でもできるだろう。エノケン伝など面白くできそうである。
今回は、軸になる俳優の実年齢が作中人物の設定年齢より高くなってしまったのも、意外に気になるところだった。

空飛ぶカッパ
東京AZARASHI団
サンモールスタジオ(東京都)
2019/11/26 (火) ~ 2019/12/01 (日)公演終了
満足度★★★★★
ちょっとくどいかなあと思うシーンもありましたが面白かった!日比野爺さんは周りの人にはえらい迷惑な存在ですが何故か憎めない。「死んだ」と聞いた時には、もう会えないのかと思ったらウルウルしちゃいました。宇宙人はねえ・・・

椿姫
新国立劇場
新国立劇場 オペラ劇場(東京都)
2019/11/28 (木) ~ 2019/12/07 (土)公演終了

『微かなひかりに満ちている』
Antikame?
劇場MOMO(東京都)
2019/11/28 (木) ~ 2019/12/02 (月)公演終了

最後の伝令 菊谷栄物語
劇団扉座
紀伊國屋ホール(東京都)
2019/11/27 (水) ~ 2019/12/01 (日)公演終了
満足度★★★★★
とても良かったです。本当にあった話。とても悲しくでもとても華やかで、あっという間の2時間10分でした。
歌やダンスも本格的で楽しく拝見しましたが、戦争はやっぱり悲惨で繰り返してはいけないとも再認識するような内容でした。本当にいいお芝居をみさせていただきました。はじめての団体さんでしたが、次回作品も期待しています。

ノッキン オン ヘブンズ ドア
Bobjack Theater
シアターKASSAI【閉館】(東京都)
2016/12/07 (水) ~ 2016/12/18 (日)公演終了
満足度★★★★★
2016年に両チームを観劇しました。
Wキャストで更に男女が全役入れ替わるという事前情報で違和感などを心配しましたが、
それぞれのチームがそれを巧みに消化していて非常に楽しめました。
シアターKASSAIのサイズ感もホッとする様な作品に合っていて、
物語に一緒に参加させて貰っている様な感覚になれました。
最終盤に手紙をバーっと投げる場面、が3年経った現在でも脳裏に焼き付いている程、
印象的であり素敵な演出でした。
個人的に涙腺を何度も破壊された、非常に名作と思っていますし、
再演されたのが非常に嬉しかったです。

ナイゲン
果報プロデュース
インディペンデントシアターOji(東京都)
2019/10/16 (水) ~ 2019/10/21 (月)公演終了
満足度★★★★★
事前情報が少ない中での観劇でしたが、面白さにビックリしました。
物語のルールはシンプルで、誰もが通ってきた学生時代の話し合いを、
テーマを文化祭に落とし込んでのものであり非常にイメージし易い作品でした。
そんな中でエゴがぶつかり合い、更に一言一言でドンドン状況が変わっていき、
また状況が変わる理由もそのやり取りも「学生あるある」といった感じで、
2019年に観劇した作品の中でも屈指の面白さでした。
役者さん達の熱量も非常に良くて、役同士のぶつかり合いやなじり合いも見応えがあり、
物語の終わりまでアッという間に駆け抜けていきました。
大満足に楽しませて頂きました。

酔いどれシューベルト
劇団東京イボンヌ
Route Theater/ルートシアター(東京都)
2019/11/27 (水) ~ 2019/12/01 (日)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2019/11/28 (木) 14:00
悪魔と天使というメンタルの葛藤と、リアルな経済事情とのバランスが面白かった。後半の緊張感溢れる展開の方が作者の本領発揮、という気がする。悪魔が大変魅力的で、シューベルトならずとも誘惑に負けるだろうと思わせる。生歌・生演奏でなくても、テーマは十分伝わると感じた。

最後の伝令 菊谷栄物語
劇団扉座
紀伊國屋ホール(東京都)
2019/11/27 (水) ~ 2019/12/01 (日)公演終了
満足度★★★★★
とても華やかでありながら、それ故に余計に切ない舞台でした。戦時下という暗かった時代に、自分の逃れようのない運命を受け入れつつも未来を見つめる姿に、心打たれました。
終始方言丸出しのセリフ回しも、きらびやかなレビューのシーンも、流石は扉座というプロ意識と、全員が観客を楽しませようという意気込みをバンバン感じた2時間10分でした。本当に良い舞台でした。

ピラミッドのつくりかた
雀組ホエールズ
シアターグリーン BASE THEATER(東京都)
2019/11/27 (水) ~ 2019/12/08 (日)公演終了
満足度★★★★★
これが雀組?スタート五分でいつもと違う、なんだなんだ⁉︎これは新境地「コント雀組」の誕生です。奇抜なストーリーもさることながら、アドリブのオンパレードに圧倒されました。それでいて、所々に雀組テイストが顔を出してくるからホロリとしてしまったではないか!ズルイ!こんな楽しい時間は想像して来なかったから。ぶっ飛んだあだにーは可愛ゆくて、クレオパトラもママさんも可愛い。最前列で観て良かった、細やかな表情もダンスも息遣いまでも堪能できた舞台に感謝ですね。