
ピラミッドのつくりかた
雀組ホエールズ
シアターグリーン BASE THEATER(東京都)
2019/11/27 (水) ~ 2019/12/08 (日)公演終了

ツマガリク〜ン
小松台東
三鷹市芸術文化センター 星のホール(東京都)
2019/11/28 (木) ~ 2019/12/08 (日)公演終了
満足度★★★★
小松台東(松本哲也)の舞台には独特の生活感があって、うまいのに気取っていない。青年団系のようだが、この系列にある嫌味がない。「さなぎの部屋」の急場を救った男気(内実は知らないが、投げ出して当然なのに)も見上げたものだ。
それは多くの作品が、東京の演劇になじみの薄い故郷の宮崎方言を使っているからかもしれない。いずれにせよ、よくまとまった劇世界を作り出していて、旧新劇団から注文が多いのもうなずける。次は青年座の予告が出ている。
今回は客演もあるが自前の劇団で、お仲間内でのびのびと自身20歳代に経験したという宮崎の電材会社の一日が描かれる。登場人物十名をそれぞれの役割でキャラ付けしてあって、その中で、起きる小さな事件が織り出されていく。拾ってきた猫の失踪で気もそぞろ、つい会社をさぼって探しに行く気の弱い新人社員、彼が伝票通しを忘れたために生じた得意先からのクレーム対応に忙しい管理職立ち、将来に不安を持ちながらこの会社を離れられない中堅の社員は明日子供の運動会を控えている。社員の中には職場不倫もある。
中小企業によくある一日がこの宮崎の小さな電材会社のバックヤードで、そつなく展開する。話は収まるべきところに収まって二時間五分、よくできていると言えばできているのだが、いつまでもこれでは仕方がない。
物語を語る力も人物造形も及第点ではあるのだから、平面的な風俗からではなく、ともに生きる人間として共感が持てるような人間たちの相克を舞台で見せてほしい。年齢、キャリアから勝負の時が来ている。まず、素材。次には人間のドラマを絞って深く。並べて引いてみて面白がることに憂き身をやつしてすでに多くの青年団系が破綻している。

憧れのデコラティブライフ
テノヒラサイズ
HEP HALL(大阪府)
2019/10/25 (金) ~ 2019/10/27 (日)公演終了
満足度★★★★★
パンイチの存在感 ドンドンかぶさってくる出来事 小さな勘違いが大きな誤解
流石 テノヒラ 面白い脚本 上手い役者 芝居作りが上手い!!

ピンポンしょうじょ→→
劇団ダブルデック
アトリエファンファーレ東新宿(東京都)
2019/11/29 (金) ~ 2019/12/01 (日)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2019/11/29 (金) 20:00
リターンズ、とあるように、2014年に上演したものの再演。初演を観た方から、面白いと聞いて観に行ったのだが、確かに面白い。ただ、私に面白いと教えてくれた方によれば初演の方が面白いとのこと。でも、充分に面白い。95分間、ほぼ休みなく動き、歌い踊り、演技するというのだけでも、観ていて気持ちが良い。確かに物語がややくどく感じられるところもあるが、興味を持ち続けて観ていられる舞台だった。

廃優
牡丹茶房
インディペンデントシアターOji(東京都)
2019/11/28 (木) ~ 2019/12/01 (日)公演終了
満足度★★★
鑑賞日2019/11/29 (金) 15:00
牡丹茶房らしくダークだが、不思議と後味が悪くない。例によって、人が次々に死んでいくのだが、今回は全体の構造をしっかり作り上げているからだろうと思う。ただし、登場人物多過ぎ、時間(140分)長過ぎは勿体ない。

小さなエイヨルフ=罪過
クリム=カルム
新宿眼科画廊(東京都)
2019/11/22 (金) ~ 2019/11/27 (水)公演終了
満足度★★★★
鑑賞日2019/11/20 (水) 14:00
大島朋恵が出ているのは知っていたが、評判が良いので観に行った。独特の美学を持つ作品だった。イプセンの有名な戯曲で、まともにやれば2時間になる作品を70分程度にまとめるため、マジックリアリズムの手法を使っているというが、何よりも兄妹をヴァンパイアにしたという換骨奪胎振りは見事である。元の戯曲をそのまま使っているのではなく、エッセンスを詰めたという印象の舞台か。残念ながら凝った舞台美術は私にフィットしなかったけれど、努力の跡は買いたい。興味深いユニットなので、この後もちょっと追っかけてみたい気がする。

イイヒト、ワルイヒト
演人の夜
北池袋 新生館シアター(東京都)
2019/11/27 (水) ~ 2019/12/01 (日)公演終了
満足度★★★★
観劇したあと一晩たって考えたことです。劇本体とは直接関係ありません。ただ観劇で触発されて感じたことです。
学校で暴力事件を起こした自分の息子に語りかける父親。
父親や信じている。息子を愛情深く理解すれば必ず息子は自分に心を開いてくれる。そしていつもの優しい息子に戻ってくるはずと。
しかし息子からは正反対の態度。お前は俺のことを理解していないという攻撃を受ける。
思うもかけない態度を向けられると人の心は発火する。
私達の日常生活でも同じだ。
一生懸命仕事して評価を受けると思ったら上司に罵倒された時。
お客さんのためにと思ってした仕事なのにお客さから厳しい八つ当たりをされた時。
自分が思いもかけない態度を相手から受けたとき、人は一瞬とまどう。いったいこれはどういうことなのだろう。コンマ何秒か動揺する。そのとまどいと動揺。そのパニックが「発火」だ。
発火したあと人の行動はそれぞれだ。
何とか取り繕うとするケースもある。
そのまま凍りついてしまうケースもある。
相手の真意をまず理解しようと表情をくいいるように見つめるケースもある。
とにかくその「想定外が起きたときのパニック(発火)」が心の中に発生する。
上手な役者は何と自在に自分の心の中で「発火」を起こせる。
相手が自分が信じていた行動と全く違う挙動をした時のパニックを自分の意思で再現できるのだ。
素人は自分の意思で自分の心を「発火(コンマ数秒のパニック)」を起こすことは出来ない。「発火」とは役者の忍耐強い努力と練習と観察によって、初めてなし得るプロのわざである。
素人が役者のマネごとをすると「発火」が出来ないから、表面だけの表情とか言葉の間合いだけで演技をしようとする。「発火」という土台を伴わない演技。それを「大根」と呼ぶ。
もっとひどい素人は、ただただ自分の感情を大声で観客にぶつければ、それがエネルギッシュな演技と勘違いとしている。それはスナックで大声でがなっている酔っぱらい客のカラオケと同じ。自分だけ酔っているマスターベーションだ。演技ではない。
女性3人の役者さんはプロの「発火」の演技だった。素晴らしい。
良い役者さんとは「発火」が自在に出来ること。そしてその「発火」の引き出しが多いこと。百種類もあるだろう。
「発火」させるのは当たり前。どの発火を使いますか?というのがプロの役者さん。
プロの役者とは常に自分の心を観察して「発火」を磨きつづける人のこと。
素人は人から傷つけられたときに、ショックをうけて動揺するだけ。相手に腹をたてるか、凍りついて動けなるかだけ。
プロの役者はそんな時でも自分の心を観察している。ああ。自分はこういうように動揺するのか。こういうように傷つくのか。その時自分はどう反応するのか。一つずつ常に冷静に自分の心を観察する。それがプロの役者だ。自分の心で自在に「発火」を起こさせるために。常に自分の心を観察して、自分の心のハンドルを手放さない。
そしてプロの役者は常に人を観察している。人が動揺したとき、どう反応するのか。どういう「発火」があるのか。その観察がその人の引き出しを豊かにしていく。
だから理不尽な社会から逃げる人間は良い役者にはなれない。
理不尽な社会こそが、自分の「発火」を観察する絶好の機会だからだ。自分が一生懸命仕事しても罵倒する上司。八つ当たりする客。もうその時自分の心はどう反応するか。そして自分はいつでも自在にそれを再現することが出来るか。
理不尽な社会での仕事こそが一番の役者の肥やしだ。
私達は年をとるにつれて心が固くなる。それは自分を守る心の反応だ。あまりにもたくさん人から傷つけられる体験を繰り返すと、人の心は自分を守るために鈍感になっていく。心が固くなっていく。しかしそれは役者にとって致命的だ。
プロの役者は常に自分の心が傷つくことを恐れない。自分の心がにぶくなると、自在に「発火」できなくなるからだ。良い役者はいくら年をとっても子供のように目がキラキラしているのはその理由だ。
良い役者とは年をとっても心が柔らかい。
柔らかいというのは傷つきやすいということだ。
それでも良い役者は自分の心が傷つく様子をもう一人の自分で観察している。なるほど。なるほど。そして「発火」の引き出しを増やしていく。素人の人間には出来ない心の鍛錬だ。
役者は不器用な人ほど大成する。
それは地道に「発火」の鍛錬を続けるからだ。
毎回「本物の発火」を行うには本当に地道な努力が必要だ。
所詮演技は嘘だ。その嘘をどこまでリアルに出来るかが演技の挑戦だ。
自分が実生活で傷ついた時、それは大いなる機会だ。
自分が役者として行っている「発火」と、実物の自分として傷ついた時の動揺の「発火」とは何が違うのか。と観察し続ける。
どうすれば自分の演技の「発火」を少しでも本物に近づけられるか。
もう本当に報われない努力の継続の蓄積が、その人を本物の役者にする。
実社会の理不尽から逃げないこと。
実社会の理不尽で自分の心が傷つくことから逃げないこと。
自分自身の傷つく体験を観察しそれをサンプルとして、自分の演技の「発火」を磨き続けること。
良い役者とは例外なく自分自身にストイックである理由。
舞台の上は派手だけれど、実際の生活は地味。自分の心の観察と鍛錬という孤高の職業である。

詩と再生
彗星マジック
in→dependent theatre 1st(大阪府)
2019/10/25 (金) ~ 2019/10/27 (日)公演終了
満足度★★★★★
感情 伝えたい気持ち 伝え方 詩を学ぶ 文章を覚える 字が読めない人も学ぶ 気持ちを伝える事が出来る 相手の気持ちを考えて嘘を吐く 隠す暴力 妹 兄は障害を装い近くにいる 工場長は利用 殺すより複雑になる 工場は廃止 新たな工場へ移る 詩集を作る。 新たな場所は、平和なのだろうか。人は、何のために、感情を共有して、伝えて、褒めてもらうため、共感を得るため、幸せの感情を伝えたいだけなのに。 どこまで行っても人は隠して複雑にして争うのだろうか。

はこしき
ハコボレ
浄土宗應典院 本堂(大阪府)
2019/11/02 (土) ~ 2019/11/04 (月)公演終了

美代松物語
劇団芝居屋
ザ・ポケット(東京都)
2019/11/27 (水) ~ 2019/12/01 (日)公演終了
満足度★★★★
手堅い作劇で確実に楽しませて頂ける劇団なので、ほぼ毎回拝見している。
この作品は初演に続いて2度目の観劇となるが、間違いなく進歩していた。
しかし、今回は特に古臭さを感じてしまった。
もちろん、常に昭和の匂いのする演劇で、自分のような爺には、それが大変心地よいのであるが、若い2人のシーンなどは、深刻であるのに台詞、衣裳、すべてにおいて、ギャグのように感じてしまったのは自分だけであろうか。

てのひらに声
DOOR
浄土宗應典院 本堂(大阪府)
2019/11/28 (木) ~ 2019/12/01 (日)公演終了

KUNIO15「グリークス」
KUNIO
KAAT神奈川芸術劇場・大スタジオ(神奈川県)
2019/11/21 (木) ~ 2019/11/30 (土)公演終了
満足度★★★★★
会場が遠いので、三部作1日通しで観て来ました。
能舞台を連想させる白っぽい舞台と、奈良の大仏か!と思う神々の顔や、衝撃のアポロンが出て来ますが、コロスがラップだったり、音楽がかっこいい。
惨劇が繰り返されるけど、笑えるシーンも多くて、長かったけど通しで観てよかった。逆に通しでないと半端に終わった感じがしそうな気も。
安藤玉恵さんがほんと好き!

パズルの行方
劇団なのぐらむ
シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)
2019/11/21 (木) ~ 2019/11/24 (日)公演終了
満足度★★
自然で全く違和感のない上手な方も数名いるけど、全体的に台詞自体が浮いた感じがしました。聞き慣れない言葉遣いのせいなのか。
話自体は前半は登場人物紹介のようにどんどん新しい人物が出て来て、後半に狂気の怨念娘が出て来るとぐっと面白みが増す。後半の狂気の部分を緊迫したコメディにした方が良かったんじゃないか。

8人の女たち
T-PROJECT
あうるすぽっと(東京都)
2019/11/13 (水) ~ 2019/11/17 (日)公演終了

てのひらに声
DOOR
浄土宗應典院 本堂(大阪府)
2019/11/28 (木) ~ 2019/12/01 (日)公演終了
満足度★★★★★
話すことの大切さを実感させてくれる素敵なお話です。デイケアサービスセンター「つながり」の職員たちが交わす会話の数々に笑ったり聞き入ったり、共感したり反発も感じたりとリアルに等身大で楽しめました。敬老会の出し物やあの体操は必見(笑)あんな議員さん本当にいるのかしらんと大笑い(^○^)
本・演出はもちろん、役者さんがみんな上手くて目が離せません。たくさんの方に見ていただきたいと思う作品です。

『微かなひかりに満ちている』
Antikame?
劇場MOMO(東京都)
2019/11/28 (木) ~ 2019/12/02 (月)公演終了

わたしたちのともだちは、ダイヤモンドがお好き。
黒ヰ乙姫団
名曲喫茶ヴィオロン(東京都)
2019/11/29 (金) ~ 2019/12/02 (月)公演終了
満足度★★★★
黒ヰ乙姫団もヴィオロンに入ったのも初めて。以前、別の劇団でバーを会場にした公演を観たことがあるので、喫茶店の中という設定(制約?)で行われる芝居なのかと勝手に想像してたが、ああいう手があったかと。松村さんが見えにくい席だったのが残念だが、店の雰囲気に☆追加。

『微かなひかりに満ちている』
Antikame?
劇場MOMO(東京都)
2019/11/28 (木) ~ 2019/12/02 (月)公演終了
満足度★★★★
これって日本人特有の陰鬱な性向なのか。コミュニケーション能力が低く・人間力の弱い甘ったれた人たち。
虚構と現実を行き来するはっとさせられる表現は演劇ならでは。

Dear...私様
グワィニャオン
シアターグリーン BIG TREE THEATER(東京都)
2019/11/27 (水) ~ 2019/12/01 (日)公演終了
満足度★★★★★
祝40回作品です。さすがの再再演だけにまとまっていてよく出来た公演でした。初演も観てるし,再演も観ている。どれが一番とは言い難いけれど,やっぱりお見事です。グワイニャオンさんの公演,時代劇も素晴らしいけれど,自分としてはこれが一番の代表作として,とても印象に残る作品で,今回も観劇できて,とても嬉しかったです。

ピラミッドのつくりかた
雀組ホエールズ
シアターグリーン BASE THEATER(東京都)
2019/11/27 (水) ~ 2019/12/08 (日)公演終了
実演鑑賞
満足度★★★★★
面白かった。DVD販売してないみたいだからもう一回観よっと。
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もう一回観た。超満席。
すごく面白かったです。