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ビトウィーン・ザ・シーツ

ビトウィーン・ザ・シーツ

露と枕

シアター風姿花伝(東京都)

2020/11/18 (水) ~ 2020/11/22 (日)公演終了

満足度★★★

鑑賞日2020/11/19 (木)

19日19時半開演回を拝見。

初めのうちは「苦手な話だなぁ」と腰が浮きかけていたが…
ヒト世代前の脚本家ならば、様々な情念渦巻き・ぶつかり合い…となるだろう題材を、週刊少年ジャンプの主人公のようなメンタルのヒロイン麦を中心に、テンポ良く、爽やかささえ感じさせるテイストに調理した100分弱。
この作者、凄い才能だなぁ!と帰路でも感心しきり。

演じ手では、役得なんだろうがw
麦役・小林桃香さん 怜美役・北原葵さん(←衣装担当まで!)
のお二人がやっぱ強く印象に残った。

ネタバレBOX

【配役】
二年庶務・香焼麦(こうやぎ・むぎ。太陽のような性格で生徒会の中心)
…小林桃香さん(『ハッカ』の、アノ落ち着いた雰囲気の「そぼろ」さんかぁ)
二年副会長・村井怜美(継母からDV。中学が麦と同じ。繊細な性格)…北原葵さん
新任教師・寝占(ねじめ。親からDVの過去。実は手が早い)…宮部大駿さん
三年生徒会長・清水凛央…木村穂香さん
二年書記・麦の悪友・久代るか(くしろ・るか)…梶川七海さん
三年会計・新敷梓(にしき・あずさ)…澤あやみさん
二年広報・峯岸佳夜(怜美のクラスメイト。気が優しい)…高城由さん
三年・文化祭実行委員長・布瀬涼花(生徒会組より大人びて見えるが、実は…)…古川さらさん
生徒会顧問・小迫(こさこ。うるさ型だが実は生徒思いの教師)…石澤希代子さん
一年男子高生・宇佐美(梓に片思いの他校生)…山口卓さん
いい人間の教科書。

いい人間の教科書。

劇団アレン座

すみだパークシアター倉(東京都)

2020/11/11 (水) ~ 2020/11/16 (月)公演終了

満足度★★★★★

鑑賞日2020/11/16 (月) 13:00


橋本全一さんが出演されるとの事で観劇させて頂きました!

とりあえず一言。これは絶対観た方が良い。

『いい人間』とはなんなのか?
またそれは『誰』にとって『いい人間』なのか。
他人が思う『いい人間』と自分の思う『いい人間』は違うし、それを押し付けあってはいけない。
今、コロナ禍で様々な日常が変化していくなか、今までの常識、マナーなどが変わっていく中、人間同士の汚い部分がここまでハッキリと伝わる舞台は初めてです。
観劇していて息苦しく、辛く、悲しくなりました。でもそうなったのは、自分にも確かに思い当たる節があったから。

全編エチュードならではの
リアルなやりとりは固唾を呑んでしまうほどでした。
これは台本にあるのか?
それとも演者さん達の心の中なのか?
観劇し終えた後も
これは正解なのか?私にとっての『いい人間』とは何なのか?色々考えてしまいます。

日によって内容が少しずつ変わるため
何公演観ても飽きなさそうです!
私は1公演しか観劇出来ませんでしたが、
何公演観ても正解が分からなくなりそうで、それがまた面白そうです!

いい人間の教科書。

いい人間の教科書。

劇団アレン座

すみだパークシアター倉(東京都)

2020/11/11 (水) ~ 2020/11/16 (月)公演終了

満足度★★★★★

朝田淳弥さんを目的に観劇させて貰いましたが、見終わった時には演者の皆さんに心を奪われていました。
ただ観てもらうだけではなくて、感情を揺さぶられて心に訴えかけてくる作品だと思いました。観劇し終わった後は自分に問いかける時間が訪れると思います。観て損しないうえに、沢山のものを得ることの出来る作品です😌

PANCETTA special performance “un”

PANCETTA special performance “un”

PANCETTA

シアタートラム(東京都)

2020/11/19 (木) ~ 2020/11/22 (日)公演終了

満足度★★★

タイトルは「ウン」と読む。ウン◯の「ウン」。舞台は石組の神殿のようで、奥の石段の上に個室らしき箱がある。ここは大きな建物の最上部、舞台床の穴から、一人、二人と人が登ってくる。若い男、若い姉妹、太った女性…揃うと6人。皆白い上下のつなぎ服を着て、生活感や属性を感じない。何しにきたのか。

互いに警戒し合っているが、次第に状況が見えてくる。あの最上段の箱はトイレで、トイレ目指してきたらしい。でもなんか様子が違う。太った女の持ってきたナンを見て、皆が食べたいけど、この世界ではてべてはいけないと牽制し合う。そう、ここは食事も排泄も無くなった未来社会。食べると禁忌に触れて処罰される。それでも皆、誘惑に負けて食べてしまうが、使っていない胃腸は激しい腹痛を起こす。それでも排泄に挑む男は、最後に何を見るのか。ちょっと奇妙な設定だが、切なくも滑稽な90分だった。

舞台パフォーマンスとして、3回くらい、バックの音楽に合わせて、無言ダンスする。特徴の一つ。また、中盤、チリチリヘアーの男が他を整列させて、「お前ら、食べたいんだろう? いいと思ってるのか!」と責めながら仕切る。しかし男も実は食べたい。皮肉とメリハリのつくところである。

ネタバレBOX

女のナンを食べて排泄の刺激が起きるわけで、ここにきただけでは、その前に何も食べてないので排泄できない。それなのに、皆、(太った女以外)何しにトイレに来たのか。ちょっと辻褄が合わない。

大柄な中年男は医者らしかったが、最後に無線で当局に連絡を取り、スパイだった。
トイレの中のウン◯も実はこの男がやったらしい。ウン◯を見て、みんなのけぞり、「あんな姿にあなたになってほしくない(!)」と、姉は好意を抱いた若い男に排泄を思いとどまらせる。
結局、排泄をやめた方がよかったというけつろんで、食べてウン◯する人間の営みを愛おしむのでなく、疎んじる。醜い自然より、人工の清潔さの不自然に後退する。足を半歩踏み出したところで、その「誤り」に気づき、規律に服従に戻った。以前より自発的に。それなのに、ふもとに降りれば、禁忌を侵したと逮捕されそう。二重の意味でアイロニックな結末である。
ネモフィーラ

ネモフィーラ

演劇ユニット小雨観覧車

SCOOL(東京都)

2020/11/19 (木) ~ 2020/11/22 (日)公演終了

 何なんだ、この劇団、19日19時の回に時間を作って出掛けたがScoolは、何度扉をノックしても閉まったまま。人の時間を奪うとは! この劇団の作品自体信用できない。最悪! 評価マイナス10(2011.11.21)追記した。

ネタバレBOX

タイムテーブル 当公演は全日程上演中止とさせていただきます。
 帰宅後、コリッチの「ネモフィーラ」チケプレページを再確認すると上のような
表示はあった。然し予約確定者に対してのメール連絡、電話連絡は一切事前に無く、上記も何時書き込まれたのか定かでない。このユニットのメンバー総てが或は“インフォメーションコクーン”という陥穽に陥っているのかもしれないが、年齢的には二十歳を超えていよう。演劇という総合芸術の根底にある身体性の根本の1つ、存在Aは同時に2つの場所に存在することはできない、という真理にすら気付いていないとなれば、表現する資格は無いと言わねばなるまい。明日のことどころか一寸先は闇、誰にも先のことは分からないから余り断言はしたくなかったのだが、出掛けて観察した結果を記しておくのも筋だろう。そう考え直したので追記した。
拝啓天皇陛下様 前略総理大臣殿

拝啓天皇陛下様 前略総理大臣殿

燐光群

座・高円寺1(東京都)

2020/11/13 (金) ~ 2020/11/22 (日)公演終了

満足度★★★★★

 良く、これだけ思い切ったタイトルをつけた。無論、それだけのことはある。華5つ☆ 必見!

ネタバレBOX

作家としては、民主主義とは何か、多数決原理は正しいのか、或は三権分立はこの「国」で機能しているのか? といったような問題意識が表れていよう。然し乍らこれら総ての根底にあるのが主権在民という根本原理ではなかったか? 即ち我々国民が1人1人自分の頭で考え、判断する自由である。この自由を行使する為には正確な情報が開示されなければならない。戦前・戦中・敗戦後、日本で一貫しているのは情報廃棄・隠匿・隠蔽・削除等である。然し乍ら、このように扱われてきた情報は誰の物か? 無論、我々国民のものである。それをたかが公僕に過ぎないキャリア官僚や国民の負託を「受けた」だけの政治屋が恰も我ら国民より偉いと勘違いして勝手に廃棄したり隠蔽することは許されない。より本質的な問いを立てればそもそも、個々人の意志を他者に付託すること自体、本来不可能なことである。己自身が、親に対して抱く総ての感情を他人に代替させることなど出来るハズもあるまい。従って実政治の在り様として原理的に正しいのは直接民主制であるが、実際問題としては総てを直接民主制にしてしまうと余りに煩瑣になり非現実的であるから、肝要なことのみを国民投票に掛けるなり、付託事項を成文化した議員達の案の認否を国民に委ねる、またある条件の下に国民が自分達で法を発議する権利を保障するなど、現在スイスで行われている直接民主制が参考になる。こんな当たり前のことが、この「国」では通らない。その原因は第1に国民自身が己の頭を使って考えないからであり、第2に権威・権力者の前では奴隷よろしく思考停止状態に陥るからである。更に下種ばかりが残っているキャリア官僚共は、エリート意識を卑しい感情と思いもせず戦前・戦中同様自分達だけは、コーヒー一杯に人生を計ってしまった、などと下らない詭弁を使って、本当は自分達の設計によって泥船となった祖国から自分たちだけは権益を盗みおいしい生活の上に胡坐をかいてゆこうとしている実態がある。政治屋共も同じ、重厚長大産業のオーナー企業・旧財閥らも同じ穴の貉である。これに対して現在の我々の生活実態とは如何なるものか? いくら朝から晩までマトモに働いても月20万程度の稼ぎでは、仮に結婚しても子供迄は持てまい。共働きが出来なくなるからである。働き疲れて思考すらままならぬ。自転車で宅配をやって1つ荷物を配送して幾らかの涙銭を受け取りカスカスの生活に追われている。一方こんな物流のシステムを作り上げた連中は殆どプラプラしていれば良い。而も給料は遥かに高い。冷暖房の効いた清潔で明るいオフィスで快適な生活をエンジョイし、総ての存在は、他の総てに対しアプリオリであることすら忘れ果てているらしい。このような状況の中で、主人公は、国民の為に生きる仕事を誇りとするまともな公務員である。戦時中から彼を頼る朋輩を物語に組み込むことで戦前・戦中・敗戦後の日本の我ら大衆の在り様、意識・民度の低さ、思考停止の様を描いた秀作。ベースにされているのは、モリカケ問題の瞞着性であり、情報公開破綻であり、我々自身の思考停止であり、そのことが単に首相であった安倍のみならず我ら自身に齎した殺人であり、我らの我ら自身による我ら自身を亡ぼすジェノサイドであり、哲学の不在である。
フリムンシスターズ【12月1日(火)と12月2日(水)の大阪公演中止】

フリムンシスターズ【12月1日(火)と12月2日(水)の大阪公演中止】

Bunkamura

Bunkamuraシアターコクーン(東京都)

2020/10/24 (土) ~ 2020/11/23 (月)公演終了

満足度★★★★★

劇場で芝居を観る愉快を、本当に久しぶりに味わった。
松尾スズキのコクーン芸術監督就任第一作。「キレイ」で当てたのはもう二十年も前か。それとは全く違うテイストで、かつての松尾大人計画の味を残しながらも、新しいコクーンの出発を期待させる新作ミュージカルの登場である。新しく、若々しく、心弾む。
何よりもいいのは、現在の状況の中でまったく委縮していない。「いい加減な指示なんかには従わないで自由でいよう」という趣旨の曲もあるが、スタッフもキャストも舞台の上でのびのびとはじけている。そこが今の時期には素晴らしい劇場からの贈り物になった。
舞台の大枠はゲイの信長(皆川猿時)が仕切るショーパブになっていて、物語や人物紹介はほとんど、彼によってされる。正面に舞台に当たる空間があって、そこで芝居もあるし、歌もある。よくある構成舞台なのだが、舞台の色使いや枠取りの美術が素晴らしい。その上の二重にバンド(6名編成)がいる。物語は西新宿の地方の若者が集う吹き溜まりのような地区にあるコンビニとその二階にある従業員の部屋から始まる。そこに住んで、禿のコンビニ店長(オクイジョージ)との情事にふける沖縄出身の売り子(長澤まさみ)、10年前の妹への交通事故でスターの座を追われたかつての大女優(秋山奈津子)と、そのゲイのマネージャー(阿部サダオ)が久しぶりの出演の稽古に臨む話を軸に展開する。物語は一日半なのだが、その間に、登場人物たちの過去がほとんどクライマックスの連続のように歌と芝居で、挿入されるので、展開は波乱万丈、それを追ってもあまり意味はないが、要するに、この三人と彼らを取り巻く現在の社会からこぼれおちたひとびとたちは沖縄言葉で「フリムン」(狂う)にならなければ生きていけないのである。
そのフリムンぶりは、踊りであったり、音楽であったり、時には「後ろからズドン」という曲の物騒な歌の警官の上司殺人だったり、コンビニで売っているコンドームを盗む奴隷労働の現場とか、後ろからやって、と下ネタだったり、伊勢丹のパッケージを衣装にした伊勢丹の上品さを守る会を名乗るやくざ集団だったり、ユタのお告げが現実になったり、半端ないのだが、でたらめに見えながら今の空気をはらんだ統一感があって、素直に観客は乗っていけるのだ。暗くなりがちの話で、松尾スズキの過去の小劇場作品は暗さに居直ったような凄みがあったが今回は、暗さを笑い飛ばして前へ進んでいく。俳優もみな適役。主演の三人は、それぞれ出身は違うが、うまいことでは定評がある何でもできる人たちでその力を十分発揮している。観客も巻き込まれて陽気になる。
それは、脚本だけではない。
この舞台のスタッフはあまり知らない人たちだ。私が記憶していたのは振付の井出茂太くらいで、美術の池田ともゆきも音楽の渡邊祟も知らなかったが、立派に大劇場をこなす。キャストは脇は大人計画が固めているがそれでも中には歌唱力で客席がどよめく妹役の笠松はるのような新星がいる。細部に至るまで華々しいのだ。
私は、オンシアター自由劇場が初めて「上海バンスキング」で博品館劇場へ進出した公演の劇場の熱狂を思い出した。この舞台には劇場とともに時代が動いていく感じがある。なるべく早い機会に再演を期待している。

the Selected World

the Selected World

CRUSH KITCHEN ENTERTAINMENT

萬劇場(東京都)

2020/11/18 (水) ~ 2020/11/23 (月)公演終了

満足度★★★★

初日を観てきました。
終始密室で進むほぼ全員出ずっぱりのミステリー要素濃厚な会話劇。
会話が進むに連れ、色々な謎が解き明かされていく過程が面白く、かつ、先の展開が気になって、引き込まれる印象。

テーマも登場人物それぞれにバックグランドがあるので、色々な読み取り方ができそう。

物語のあるところ

物語のあるところ

SPIRAL MOON

「劇」小劇場(東京都)

2020/11/10 (火) ~ 2020/11/15 (日)公演終了

満足度★★★★

B1,C1,D1 観劇
統一テーマというより、それぞれに感じられるものがあり、
楽しかったです

ネタバレBOX

ト書きも読む朗読、ちょっと新鮮でしたが、
不思議な感覚を感じました
拝啓天皇陛下様 前略総理大臣殿

拝啓天皇陛下様 前略総理大臣殿

燐光群

座・高円寺1(東京都)

2020/11/13 (金) ~ 2020/11/22 (日)公演終了

満足度★★★★

右、左、とはっきり色分けされたドラマで覇を競った政治劇と言うジャンルが盛んだったのは、もう半世紀余も昔なる。いま政治にドラマを設定するには難しい時代である。
新劇と色分けされている新劇団はもっぱら左だったが、ここの劇のテーマは画一的で、ファンが気炎を上げるにはいいが、一般観客には退屈で次第に支持を失っていった。
このドラマでは、現代の国民主権の民主主義に殉じた役人が描かれ、その対比に天皇制に殉じた戦前の徴兵対象になった国民全員が置かれている。国家権力が天皇から国民の民主的な選挙による総理大臣になっただけで、政府の全体主義志向は収まらず、国民は民主主義の中で生きる自由を脅かされている、という主張なのだが、それは国民にはよくわかっている。それは反対!といくら言っても解決しないからいら立っているのだ。
新劇の作者たちはおおむね左だったが、その陣営が広く支持を集められるような作品は多くはできなかった。例えば、亡くなった斎藤憐は政治劇をそれこそ山のように書いたが、打率は高くない。しかし、「上海バンスキング」と「グレイクリスマス」という時代を超えられる作品を残した。ともに政治に人生を狂わされた人々を描いているが直接的な主張は背景に退いている。単純に右左と言っていてはドラマにもならなければ観客も集まらない。今の世界を生きている人々の細かい心のひだに触れなければ折角のドラマを作る意味がない。大きすぎて漠然としている徴兵制や公務員のコードよりも、天皇制を扱うなら、不遇の大正天皇の夫婦生活を描いた「治天の君」の方が腑に落ちる。素材の選び方も、それを扱う手つきも、上からでは物事を掴み切れない難しい時代になった。
ア―フタトークに前川元文部次官が出てきて、安部よりも菅の方が組織として全体主義的権力を貫く志向が強いから危険だという話をした。本当に危ない、と二度も言ったのでいまわれわれのいる場所の難しさはよく解った。坂手洋二も多作の人だが、自らが権威になることなくいい作品が残るよう期待している。

令和2年11月歌舞伎公演【11月22日~11月25日の第二部のみ公演中止】

令和2年11月歌舞伎公演【11月22日~11月25日の第二部のみ公演中止】

国立劇場

国立劇場 大劇場(東京都)

2020/11/02 (月) ~ 2020/11/25 (水)公演終了


この芝居、歌舞伎で見るのはもう何十年ぶりだろうが、見たばかりのような気がするのは昨年、野田秀樹の「Q]が本歌取りをしていたからだろう。流人の帰郷願望のドラマなのだが、こうしてみると、改めて、すべてに人にも共通する「結局はひとりである」という現代人にも共通する人情に触れていると感じる。いつものことだが歌舞伎評は渡辺保さんの詳細な歌舞伎劇評がタダで、ネット公開されているからお任せするとして、(ありがたい。さすが学士院賞である。学術会議もこのような方の集まりだったら、もっと世論の支持が強いだろうに)。野田秀樹のQが引用しているわけはよくわかった。
幕切れ、岩上の松の枝を折って、岩頭で流人船を何もしないで見送るだけの吉右衛門はなかなか深くてよかった。それにしても、その前のアマをつれていく、行かない、人数で検問が通るか通らないかで殺陣になるくだりは、そのあとの話の展開に比べると下世話で冗長に感じた。吉右衛門、この日はあまり体調良くない気配でいつもの迫力に乏しかった。客の入りも市松模様で、掛け声禁止では気が乗らないのも無理はない。拍手というのは歌舞伎見物の作法にはないものだから、かえってだらけて場の興趣を削ぐ。

フリムンシスターズ【12月1日(火)と12月2日(水)の大阪公演中止】

フリムンシスターズ【12月1日(火)と12月2日(水)の大阪公演中止】

Bunkamura

Bunkamuraシアターコクーン(東京都)

2020/10/24 (土) ~ 2020/11/23 (月)公演終了

満足度★★★★★

ミュージカルは少し苦手意識がありましたが、
この松尾スズキさんのミュージカルは毒が効いていて
笑いも満載で面白かったです。

長澤まさみと阿部サダヲが出てくると空気が変わりますね。
設定が意味不明でお客が付いていけなくなることなく、
目的がしっかりしているのでわかりやすかった。
最後は奇麗にまとまって終わったのでスッキリした。

拝啓天皇陛下様 前略総理大臣殿【岡山公演】

拝啓天皇陛下様 前略総理大臣殿【岡山公演】

燐光群

岡山市民文化ホール(岡山県)

2020/12/01 (火) ~ 2020/12/01 (火)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2020/11/17 (火) 19:00

座席1階

二つの直訴状というアイテムを時代を超えてつなげた。先の戦争での旧日本軍幹部、そして現在、財務省幹部の指示による公文書改竄。指導者への忖度、仕事への誇りを捻じ曲げられ犠牲になる現場。坂手洋二はこの国の組織の体質は何も変わっていないと明示する。
二つの時代が交互に進化するが、わかりやすい構成だ。歴史と時間を追って、役者たちは二つの役割を演じていく。燐光群には欠かせない円城寺あやのかすれ声が気になった。大丈夫かなと思ってしまう。
戦前と戦後で日本人の本質は何も変わっていないとよく言われ、特に今は新たな戦前ではないかと言われても久しい。だからこの舞台の訴えるところに新味はない。それでも坂手は作り続けなければならないのだろう。そして、自分たち観客もそれを確認し続けなければならないのだろう。世の中、変わらないからもういいよ、と言った瞬間から、戦前の再来は現実になる。

異空間クラスター

異空間クラスター

壱劇屋

神戸アートビレッジセンター(兵庫県)

2020/10/28 (水) ~ 2020/10/29 (木)公演終了

満足度★★★★

【続・空間スペース3D<鑑賞バージョン>】と感じました☆【空間スペース】観た方は「興奮再び!」初見の方は「未体験の衝撃」だったんではないでしょうか★この「実験公演」は壱劇屋のスタンダードコンテンツとして定期的に開催して欲しいです♪ハッキリ言ってファンです!!

OKiNaのキ

OKiNaのキ

双身機関

道徳ハウス(愛知県)

2020/11/14 (土) ~ 2020/11/15 (日)公演終了

住宅街の片隅でひっそりと執り行われる神事。
妖しげな香りに包まれ
まるで異空間に投げ込まれたかのようでした。
アンダーグラウンドな世界観。
不思議な体験でした。

五十四の瞳

五十四の瞳

文学座

紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA(東京都)

2020/11/06 (金) ~ 2020/11/15 (日)公演終了

満足度★★★★★

たいへんよかった。瀬戸内海の小さな朝鮮学校の卒業生たちの若い日々と、在日が歩んだ戦後60年代までの歴史が重なる。小さい物語だが、世界の大きな芝居。帰国運動があったことなど忘れていた。女先生役松岡依都美、女生徒役の頼経明子、女優がよかった。そしてなによりたかお鷹。「働いて働いて働いた」の独白場面は、圧巻だった。

ネタバレBOX

日本人の生徒の事故死した後の、最後のシーンは、なぜか目頭が熱くなった。人々がそれぞれの生活へ散っていくのは「屋根の上のヴァイオリン弾き」と同じで、鄭さんの得意のラスト情景。
川口知夏のエチュードやってみよう!

川口知夏のエチュードやってみよう!

新宿シアター・ミラクル

新宿シアター・ミラクル(東京都)

2020/09/05 (土) ~ 2020/09/05 (土)公演終了

満足度★★★

鑑賞日2020/08/05 (水) 19:00

ちょっと全体的には荒かったけどこの時期にチャレンジしたことに拍手。
少し女性がおとなしかったかな。第二回に期待。

あとオレの投稿ひとっつも採用されないのが面白かったわ(笑)

はかりしれない光をもつもの

はかりしれない光をもつもの

feblaboプロデュース

新宿シアター・ミラクル(東京都)

2020/11/03 (火) ~ 2020/11/10 (火)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2020/11/03 (火) 14:00

座席1階1列

価格3,500円

11/3 MarsVersionとVenusVersIon両方を1日で一気に見てきました。
台詞はほぼ一緒。ちょっと足されたりUSBに刺したり刺さなかったり。
立ち位置が微妙に違うのが目立ったのでそれは各座組の解釈なのでしょうか。

茨城に住んでいたものとしては序盤「このモチーフで展開は大丈夫かな?」と心配目線でしたが終わってみたら驚きと楽しさ連続でした。
ロケットがまさかあんなところに!!
残念なのは機材トラブルでVenusVersIonはオープニングタイトルが流れず。後日動画を紹介いただくメールが来ましたが、あのカッコ良さを現地で味わいたかったです。

夜盲症

夜盲症

柿喰う客

ザ・スズナリ(東京都)

2020/11/13 (金) ~ 2020/11/22 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2020/11/16 (月) 15:00

 久々に観た柿だが、柿らしい楽しい舞台だった。
 本来は5月に予定された女優のみ9人の公演だが、コロナの影響で半年延びたものである。オープニングから、女優本人として出ているのと、役を演じているのとの混在で、演劇的トリックが満載。この時期らしくコロナ対策を考慮しているようでもあり、また脚本を削ったとのことで、どの部分が残り、どの部分が加わったのかを楽しむ興味もある。主に若手の永田と福井を軸に物語は展開されるものの、9人それぞれに見せ場を作るあたりも巧い。役者陣も役割をしっかり演じ分け、見応えある62分だった。

インテグラルの踵は錆びない‐13人姉妹のモスクワ‐

インテグラルの踵は錆びない‐13人姉妹のモスクワ‐

架空畳

スタジオ「HIKARI」(神奈川県)

2020/10/15 (木) ~ 2020/10/18 (日)公演終了

満足度★★★★

鑑賞日2020/10/16 (金) 19:30

座席1階

話は難解だったがなかなか楽しめた。
序盤がどうにも頭に入らない。モスクワに行けない理由か猫の話辺りから切り出して欲しい。

あれだけの人数が揃って曲がりくねると「螺旋」をイメージする。
二重螺旋はDNAか。それとも迷宮を示す螺旋か。生命と時間と空間の体現を勝手に感じた。

あと気に入ったのは「ボイコット」。この時期にそのワードは誰もが忘れていたよ。スパイス効いていたね。
苦言としては横幅あるスペースを余すことなく体現したが客席右3列はデッド過ぎ。速い台詞に必然が欲しかった。

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